JPH09284830A - 移動通信システムおよび移動通信システムにおけるスケルチ処理方法 - Google Patents

移動通信システムおよび移動通信システムにおけるスケルチ処理方法

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JPH09284830A
JPH09284830A JP8095583A JP9558396A JPH09284830A JP H09284830 A JPH09284830 A JP H09284830A JP 8095583 A JP8095583 A JP 8095583A JP 9558396 A JP9558396 A JP 9558396A JP H09284830 A JPH09284830 A JP H09284830A
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JP
Japan
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squelch
timer
state
soft handover
squelch state
Prior art date
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Application number
JP8095583A
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English (en)
Inventor
Takehiro Nakamura
武宏 中村
Nobuhiro Nakano
悦宏 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Docomo Inc
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
NTT Mobile Communications Networks Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソフトハンドオーバ時にスケルチ状態が発生
してもすぐに終話させずにスケルチ状態の無線回線のみ
を解放して他の無線回線で通信を持続し、効率化および
通信サービスの向上を図った移動通信システムおよび移
動通信システムにおけるスケルチ処理方法を提供する。 【解決手段】 ソフトハンドオーバ実行中に基地局と移
動局との間とのいずれかの無線回線がスケルチ状態にな
ったとき、該スケルチ状態になった無線回線のみを解放
し、ソフトハンドオーバ中でない場合に無線回線がスケ
ルチ状態になったときまたはスケルチ状態が所定時間継
続したとき終話させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信システム
において無線回線の同期外れや受信品質の劣化等が発生
して通信情報の伝送が不可能になるスケルチ状態におけ
る無線回線の処理を適確に行う移動通信システムおよび
移動通信システムにおけるスケルチ処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】このようなスケルチ状態が発生した場合
には、ユーザ間の通話は不可能となるが、スケルチ状態
が引き続いた場合には、ユーザ間で通話ができないにも
関わらず通信料金を課金することになる。更に、通信設
備や周波数資源を使用し続けることになる。このような
弊害を防ぐため、従来のディジタル移動通信システムに
おいては、スケルチ状態が発生した場合には、強制的に
終話し無線回線を解放している。
【0003】符号分割多元接続方式(以下、CDMAと
略称する)の移動通信システムにおいては、ソフトハン
ドオーバ時に送信電力制御により複数の無線回線のうち
のいずれかでスケルチ状態が発生しやすい。
【0004】更に詳しく説明すると、ソフトハンドオー
バ中においては、複数の無線回線を用いて通信が行われ
る。移動局と基地局との間の無線環境は移動局の移動に
伴い短区間変動や瞬時変動等の変動要因の影響を受ける
が、変動状況は無線回線毎に異なり、時間とともに変動
する。
【0005】図5(a)は、このように時間とともに変
動する無線回線の受信品質である希望波受信レベルと干
渉波受信レベルとの比である受信SIRの一例を移動局
とソフトハンドオーバ中の2つの基地局BS1,BS2
との無線回線について図示しているものである。
【0006】ソフトハンドオーバ中の送信電力制御は、
複数の無線回線中、受信品質が最大である無線回線の受
信品質を基準品質に等しくするように制御している。従
って、図5(a)に示したように時間とともに変動する
受信SIRをそれぞれ有するソフトハンドオーバ中の基
地局BS1,BS2の場合には、これらの受信SIRの
うち大きい方が基準SIRに等しくするように制御され
る結果、両受信SIRは図5(b)に示すようになる。
【0007】すなわち、図5(a),(b)において、
区間t0 −t1 では、同図(a)に示すように実線で示
す基地局BS1の受信SIRが大きいので、具体的に
は、この基地局BS1の受信SIRは点線で示す基地局
BS2の受信SIRよりDだけ大きいので、該受信SI
Rが同図(b)に実線で示すように基準SIRに等しく
なるように送信電力制御されるため、他方の点線で示す
基地局BS2の受信SIRは同図(b)の同区間で示す
ように同じ差Dだけ小さく制御されてしまう。また、次
の区間t1 −t2 では、逆に点線で示す基地局BS2の
受信SIRが大きいので、該受信SIRが基準SIRに
等しくなるように送信電力制御され、他方の実線で示す
基地局BS1の受信SIRは小さく制御される。
【0008】このような送信電力制御により、受信品質
が最大となる無線回線は基準品質を維持できる(以後、
受信品質が最大となる無線回線を基準無線回線と称す
る)。しかしながら、この基準無線回線以外の無線回線
(以後、劣化無線回線と称する)の受信品質は、受信品
質として上述した受信SIRをdB値で考慮した場合に
は、
【数1】劣化無線回線の受信SIR=基準SIR−基準
無線回線と劣化無線回線との受信SIR差 となる。
【0009】従って、基準無線回線と劣化無線回線との
受信品質差が大きい程、劣化無線回線の受信品質は劣化
し、スケルチ状態を発生しやすくなる。
【0010】スケルチ状態を防止するために非制御局の
受信品質を常に大きくするには、基準品質を十分高く設
定すればよいが、基準品質は所要の無線区間容量に基づ
いて決定され、大きな値とすることができない。また、
基準無線回線と劣化無線回線との受信品質差は短区間変
動および瞬時変動により極めて大きな値になりうるが、
これによりスケルチ状態は極めて発生しやすくなる。
【0011】CDMA移動通信システムに従来のスケル
チ状態の検出から終話までの手順と同じ手順を適用した
場合には、ソフトハンドオーバ時にスケルチ状態が頻繁
に発生しうることから、すぐに終話してしまうという問
題がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑み
てなされたもので、その目的とするところは、ソフトハ
ンドオーバ時にスケルチ状態が発生してもすぐに終話さ
せずにスケルチ状態の無線回線のみを解放して他の無線
回線で通信を持続し、効率化および通信サービスの向上
を図った移動通信システムおよび移動通信システムにお
けるスケルチ処理方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、符号分割多元接続方式の
移動通信システムにおいて移動局が複数の基地局に同時
に接続されるソフトハンドオーバを実行している場合
に、前記複数の基地局と移動局との間とのいずれかの無
線回線の伝送が不可能なスケルチ状態になったとき、該
スケルチ状態になった無線回線のみを解放し、他の無線
回線はそのまま通信を継続させ、ソフトハンドオーバを
実行していない場合に、移動局と基地局との間の無線回
線の伝送が不可能なスケルチ状態になったとき、または
該スケルチ状態が所定時間継続したとき、該移動局と基
地局との間の通信を終話させることを要旨とする。
【0014】請求項1記載の本発明にあっては、ソフト
ハンドオーバ実行中に基地局と移動局との間とのいずれ
かの無線回線がスケルチ状態になったとき、該スケルチ
状態になった無線回線のみを解放し、ソフトハンドオー
バ中でない場合に無線回線がスケルチ状態になったとき
またはスケルチ状態が所定時間継続したときは終話させ
る。
【0015】また、請求項2記載の本発明は、移動局が
無線回線を介して基地局に接続され、基地局が有線伝送
路を介して制御局に接続される符号分割多元接続方式の
移動通信システムにおいて、制御局および移動局の制御
部は、移動局が複数の基地局に同時に接続されるソフト
ハンドオーバを実行しているか否かを把握する機能を有
し、基地局および移動局の無線部は、それぞれ上りおよ
び下り無線回線の伝送が不可能になるスケルチ状態を検
出した時点または該スケルチ状態が所定時間継続した時
点で、その旨を制御局および移動局の制御部に通知し、
制御局および移動局の制御部は、前記通知に応答し、ソ
フトハンドオーバ中である場合には、該スケルチ状態に
なった無線回線のみを解放し、残りの無線回線で通信を
持続し、ソフトハンドオーバ中でない場合には、該移動
局と基地局との間の通信を終話させることを要旨とす
る。
【0016】請求項2記載の本発明にあっては、基地局
および移動局の無線部はそれぞれ上りおよび下りのスケ
ルチ状態を検出した時点または該スケルチ状態が所定時
間継続した時点で、その旨を制御局および移動局の制御
部に通知し、制御局および移動局の制御部は該通知に応
答し、ソフトハンドオーバ中の場合にはスケルチ状態に
なった無線回線のみを解放し、ソフトハンドオーバ中で
ない場合には終話させる。
【0017】更に、請求項3記載の本発明は、移動局は
無線回線を介して基地局に接続され、基地局は有線伝送
路を介して制御局に接続される符号分割多元接続方式の
移動通信システムにおいて、制御局および移動局の制御
部は、移動局が複数の基地局に同時に接続されるソフト
ハンドオーバを実行しているか否かを把握する機能およ
び所定時間を計測するタイマを有し、基地局および移動
局の無線部は、それぞれ上りおよび下り無線回線の伝送
が不可能になるスケルチ状態を検出した時点で、その旨
を制御局および移動局の制御部に通知するとともに、前
記スケルチ状態が解消されて無線回線が正常に戻ったこ
とを検出した時点で、その旨を制御局および移動局の制
御部に通知し、制御局および移動局の制御部は、前記ス
ケルチ状態検出通知に応答し、ソフトハンドオーバ中で
ある場合には、前記タイマを起動し、該タイマの進行中
に前記スケルチ状態解消通知を受け取った場合には、タ
イマをリセットし、タイマの進行中に前記スケルチ状態
解消通知を受け取らず、タイマが満了した場合には、ス
ケルチ状態になった無線回線のみを解放することを要旨
とする。
【0018】請求項3記載の本発明にあっては、基地局
および移動局の無線部はそれぞれ上りおよび下りのスケ
ルチ状態を検出した時点で、その旨を制御局および移動
局の制御部に通知するとともに、スケルチ状態が解消さ
れたことを検出した時点で、その旨を制御局および移動
局の制御部に通知し、制御局および移動局の制御部はス
ケルチ状態検出通知に応答し、ソフトハンドオーバ中で
ある場合には、タイマを起動し、タイマの進行中にスケ
ルチ状態解消通知を受け取った場合には、タイマをリセ
ットし、タイマの進行中にスケルチ状態解消通知を受け
取らず、タイマが満了した場合であって、スケルチ状態
になった無線回線のみを解放する。
【0019】請求項4記載の本発明は、移動局は無線回
線を介して基地局に接続され、基地局は有線伝送路を介
して制御局に接続される符号分割多元接続方式の移動通
信システムにおいて、制御局および移動局の制御部は、
移動局が複数の基地局に同時に接続されるソフトハンド
オーバを実行しているか否かを把握する機能および所定
時間を計測するタイマを有し、基地局および移動局の無
線部は、それぞれ上りおよび下り無線回線の伝送が不可
能になるスケルチ状態にあるか否かを示すスケルチ状態
の有無を制御局および移動局の制御部に定期的に通知
し、制御局および移動局の制御部は、前記通知されたス
ケルチ状態の有無を監視し、スケルチ状態になったこと
を検出した時点で、ソフトハンドオーバ中である場合に
は、前記タイマを起動し、該タイマの進行中に前記スケ
ルチ状態が解消されたことを検出した時点でタイマをリ
セットし、タイマの進行中に前記スケルチ状態が解消さ
れたことを検出できず、タイマが満了した場合には、ス
ケルチ状態になった無線回線のみを解放することを要旨
とする。
【0020】請求項4記載の本発明にあっては、基地局
および移動局の無線部は上りおよび下りのスケルチ状態
の有無を制御局および移動局の制御部に定期的に通知
し、制御局および移動局の制御部は通知されたスケルチ
状態の有無を監視し、スケルチ状態を検出した時点で、
ソフトハンドオーバ中である場合には、タイマを起動
し、タイマの進行中にスケルチ状態が解消されたことを
検出した時点でタイマをリセットし、タイマの進行中に
スケルチ状態の解消を検出できず、タイマが満了した場
合には、スケルチ状態になった無線回線のみを解放す
る。
【0021】また、請求項5記載の本発明は、請求項1
ないし4のいずれかに記載の発明において、前記ソフト
ハンドオーバ中の無線回線の解放を判定する前記所定時
間がソフトハンドオーバを実行していない場合の終話を
判定する終話判定時間よりも長いことを要旨とする。
【0022】請求項5記載の本発明にあっては、ソフト
ハンドオーバ中の無線回線の解放を判定する所定時間は
ソフトハンドオーバ実行中の場合の終話を判定する終話
判定時間よりも長い。
【0023】更に、請求項6記載の本発明は、移動局が
無線回線を介して基地局に接続され、基地局が有線伝送
路を介して制御局に接続される符号分割多元接続方式の
移動通信システムにおいて、制御局および移動局は、上
りおよび下り無線回線のそれぞれについてソフトハンド
オーバに関わる全無線回線で伝送が不可能になるスケル
チ状態が同時に発生した時点または全無線回線でスケル
チ状態が発生し、この状態が所定時間継続した時点で前
記ソフトハンドオーバに関わる移動局と複数の基地局と
の通信を終話とすることを要旨とする。
【0024】請求項6記載の本発明にあっては、制御局
および移動局は上りおよび下りそれぞれについてソフト
ハンドオーバに関わる全無線回線でスケルチ状態が同時
に発生した時点または全無線回線でスケルチ状態が発生
し、この状態が所定時間継続した時点で終話とする。
【0025】請求項7記載の本発明は、移動局が無線回
線を介して基地局に接続され、基地局が有線伝送路を介
して制御局に接続される符号分割多元接続方式の移動通
信システムにおいて、制御局および移動局の制御部は、
所定時間を計測するタイマを有し、ソフトハンドオーバ
に関わる全無線回線がスケルチ状態となった時点で前記
タイマを起動し、該タイマの進行中にソフトハンドオー
バに関わる少なくとも1つの無線回線についてスケルチ
状態が解消された場合、タイマをリセットし、タイマの
進行中にスケルチ状態が解消された無線回線がなく、タ
イマが満了した場合には、ソフトハンドオーバの実行中
の移動局および複数の基地局の間の通信を終話させるこ
とを要旨とする。
【0026】請求項7記載の本発明にあっては、ソフト
ハンドオーバに関わる全無線回線がスケルチ状態となっ
た時点でタイマを起動し、タイマの進行中にソフトハン
ドオーバに関わる少なくとも1つの無線回線についてス
ケルチ状態が解消された場合、タイマをリセットし、タ
イマの進行中にスケルチ状態が解消された無線回線がな
く、タイマが所定時間を満了した場合に終話させる。
【0027】また、請求項8記載の本発明は、移動局は
無線回線を介して基地局に接続され、基地局が有線伝送
路を介して制御局に接続される符号分割多元接続方式の
移動通信システムにおいて、制御局および移動局の制御
部は、移動局が複数の基地局に同時に接続されるソフト
ハンドオーバを実行しているか否かを把握する機能およ
び所定時間を計測するタイマを有し、基地局および移動
局の無線部は、それぞれ上りおよび下り無線回線の伝送
が不可能になるスケルチ状態を検出した時点で、その旨
を制御局および移動局の制御部に通知するとともに、前
記スケルチ状態が解消されて無線回線が正常に戻ったこ
とを検出した時点で、その旨を制御局および移動局の制
御部に通知し、制御局および移動局の制御部は、前記ス
ケルチ状態検出通知を受け、ソフトハンドオーバに関わ
る全無線回線がスケルチ状態となった時点で前記タイマ
を起動し、該タイマの進行中にソフトハンドオーバに関
わる少なくとも1つの無線回線について前記スケルチ状
態解消通知を受け取った場合には、タイマをリセット
し、タイマの進行中に前記スケルチ状態解消通知を受け
取らず、タイマが満了した場合には、ソフトハンドオー
バの実行中の移動局および複数の基地局の間の通信を終
話させることを要旨とする。
【0028】請求項8記載の本発明にあっては、基地局
および移動局の無線部は上りおよび下りのスケルチ状態
を検出した時点で、その旨を制御局および移動局の制御
部に通知するとともに、スケルチ状態が解消されて無線
回線が正常に戻ったことを検出した時点で、その旨を制
御局および移動局の制御部に通知し、制御局および移動
局の制御部はスケルチ状態検出通知を受け、ソフトハン
ドオーバに関わる全無線回線がスケルチ状態となった時
点でタイマを起動し、タイマの進行中にソフトハンドオ
ーバに関わる少なくとも1つの無線回線についてスケル
チ状態解消通知を受け取った場合には、タイマをリセッ
トし、タイマの進行中にスケルチ状態解消通知を受け取
らず、タイマが所定時間を満了した場合に終話させる。
【0029】更に、請求項9記載の本発明は、移動局が
無線回線を介して基地局に接続され、基地局が有線伝送
路を介して制御局に接続される符号分割多元接続方式の
移動通信システムにおいて、制御局および移動局の制御
部は、移動局が複数の基地局に同時に接続されるソフト
ハンドオーバを実行しているか否かを把握する機能およ
び所定時間を計測するタイマを有し、基地局および移動
局の無線部は、それぞれ上りおよび下り無線回線の伝送
が不可能になるスケルチ状態にあるか否かを示すスケル
チ状態の有無を制御局および移動局の制御部に定期的に
通知し、制御局および移動局の制御部は、前記通知され
たスケルチ状態の有無を監視し、ソフトハンドオーバに
関わる全無線回線がスケルチ状態となった時点で前記タ
イマを起動し、該タイマの進行中にソフトハンドオーバ
に関わる少なくとも1つの無線回線について前記スケル
チ状態が解消されたことを検出した時点でタイマをリセ
ットし、タイマの進行中に前記スケルチ状態が解消され
たことを検出できず、タイマが満了した場合には、ソフ
トハンドオーバの実行中の移動局および複数の基地局の
間の通信を終話させることを要旨とする。
【0030】請求項9記載の本発明にあっては、基地局
および移動局の無線部は上りおよび下りがスケルチ状態
にあるか否かを示すスケルチ状態の有無を制御局および
移動局の制御部に定期的に通知し、制御局および移動局
の制御部は通知されたスケルチ状態の有無を監視し、ソ
フトハンドオーバに関わる全無線回線がスケルチ状態と
なった時点でタイマを起動し、タイマの進行中にソフト
ハンドオーバに関わる少なくとも1つの無線回線につい
てスケルチ状態の解消を検出した時点でタイマをリセッ
トし、タイマの進行中にスケルチ状態の解消を検出でき
ず、タイマが所定時間を満了した場合に終話させる。
【0031】請求項10記載の本発明は、請求項6ない
し9のいずれかに記載の発明において、前記所定時間は
ソフトハンドオーバを実行していない場合の終話を判定
する終話判定時間と同じ長さであることを要旨とする。
【0032】請求項10記載の本発明にあっては、全無
線回線が継続してスケルチ状態にあって終話となる前記
所定時間がソフトハンドオーバを実行していない場合の
終話を判定する終話判定時間と同じ長さである。
【0033】また、請求項11記載の本発明は、無線回
線を介して移動局が基地局に接続され、有線伝送路を介
して基地局が制御局に接続される符号分割多元接続方式
の移動通信システムであって、移動局装置は、該移動局
装置が複数の基地局と同時に接続されたソフトハンドオ
ーバを実行しているか否かを識別するソフトハンドオー
バ識別手段と、基地局からの下り無線回線の伝送が不可
能になるスケルチ状態を検出するスケルチ検出手段と、
該スケルチ検出手段がスケルチ状態を検出した時点また
はこの検出したスケルチ状態が所定時間継続した時点
で、前記ソフトハンドオーバ識別手段がソフトハンドオ
ーバの実行中を識別している場合には、前記スケルチ状
態になった無線回線のみを解放し、残りの無線回線で通
信を持続し、前記ソフトハンドオーバ識別手段がソフト
ハンドオーバの実行中を識別していない場合には、該移
動局装置と基地局との間の通信を終話させるように制御
する制御手段とを有し、基地局装置は、移動局からの上
り無線回線の伝送が不可能になるスケルチ状態を検出す
るスケルチ検出手段と、該スケルチ検出手段がスケルチ
状態を検出した時点またはこの検出したスケルチ状態が
所定時間継続した時点で、その旨を制御局に通知する通
知手段とを有し、制御局装置は、複数の基地局が移動局
と同時に接続されたソフトハンドオーバを実行している
か否かを識別するソフトハンドオーバ識別手段と、前記
通知手段からの前記通知を受けた時点で、前記ソフトハ
ンドオーバ識別手段がソフトハンドオーバの実行中を識
別している場合には、前記スケルチ状態になった無線回
線のみを解放するように基地局を制御し、残りの無線回
線で通信を持続し、前記ソフトハンドオーバ識別手段が
ソフトハンドオーバの実行中を識別していない場合に
は、前記スケルチ状態になった無線回線に対応する移動
局と基地局との間の通信を終話させるように制御する制
御手段とを有することを要旨とする。
【0034】請求項11記載の本発明にあっては、基地
局および移動局の無線部はそれぞれ上りおよび下りのス
ケルチ状態を検出した時点または該スケルチ状態が所定
時間継続した時点で、その旨を制御局および移動局の制
御部に通知し、制御局および移動局の制御部は通知に応
答し、ソフトハンドオーバ中の場合にはスケルチ状態に
なった無線回線のみを解放し、ソフトハンドオーバ中で
ない場合には終話させる。
【0035】更に、請求項12記載の本発明は、無線回
線を介して移動局が基地局に接続され、有線伝送路を介
して基地局が制御局に接続される符号分割多元接続方式
の移動通信システムであって、移動局装置は、該移動局
装置が複数の基地局と同時に接続されたソフトハンドオ
ーバを実行しているか否かを識別するソフトハンドオー
バ識別手段と、所定時間を計測するタイマと、基地局か
らの下り無線回線の伝送が不可能になるスケルチ状態を
検出するとともに、該スケルチ状態が解消されて下り無
線回線が正常に戻ったことを検出するスケルチ検出手段
と、該スケルチ検出手段がスケルチ状態を検出した時点
で、前記ソフトハンドオーバ識別手段がソフトハンドオ
ーバの実行中を識別している場合には、前記タイマを起
動し、該タイマの進行中に前記スケルチ検出手段が前記
スケルチ状態の解消を検出した場合には、タイマをリセ
ットし、タイマの進行中に前記スケルチ検出手段が前記
スケルチ状態の解消を検出せず、タイマが満了した場合
には、前記スケルチ状態になった無線回線のみを解放す
るように制御する制御手段とを有し、基地局装置は、移
動局からの上り無線回線の伝送が不可能になるスケルチ
状態を検出するとともに、該スケルチ状態が解消されて
上り無線回線が正常に戻ったことを検出するスケルチ検
出手段と、該スケルチ検出手段がスケルチ状態を検出し
た時点で、スケルチ状態の検出を制御局に通知するとと
もに、前記スケルチ検出手段が前記スケルチ状態の解消
を検出した時点で、スケルチ状態の解消を制御局に通知
する通知手段とを有し、制御局装置は、複数の基地局が
移動局と同時に接続されたソフトハンドオーバを実行し
ているか否かを識別するソフトハンドオーバ識別手段
と、所定時間を計測するタイマと、前記通知手段からの
スケルチ状態の検出の通知を受けた時点で、前記ソフト
ハンドオーバ識別手段がソフトハンドオーバの実行中を
識別している場合には、前記タイマを起動し、該タイマ
の進行中に前記通知手段から前記スケルチ状態の解消の
通知を受けた場合には、タイマをリセットし、タイマの
進行中に前記スケルチ状態の解消の通知を受けず、タイ
マが満了した場合には、前記スケルチ状態になった無線
回線のみを解放するように制御する制御手段とを有する
ことを要旨とする。
【0036】請求項12記載の本発明にあっては、基地
局および移動局の無線部はそれぞれ上りおよび下りのス
ケルチ状態を検出した時点で、その旨を制御局および移
動局の制御部に通知するとともに、スケルチ状態が解消
されたことを検出した時点で、その旨を制御局および移
動局の制御部に通知し、制御局および移動局の制御部は
スケルチ状態検出通知に応答し、ソフトハンドオーバ中
である場合には、タイマを起動し、タイマの進行中にス
ケルチ状態解消通知を受け取った場合には、タイマをリ
セットし、タイマの進行中にスケルチ状態解消通知を受
け取らず、タイマが満了した場合には、スケルチ状態に
なった無線回線のみを解放する。
【0037】請求項13記載の本発明は、無線回線を介
して移動局が基地局に接続され、有線伝送路を介して基
地局が制御局に接続される符号分割多元接続方式の移動
通信システムであって、移動局装置は、該移動局装置が
複数の基地局と同時に接続されたソフトハンドオーバを
実行しているか否かを識別するソフトハンドオーバ識別
手段と、所定時間を計測するタイマと、基地局からの下
り無線回線の伝送が不可能になるスケルチ状態にあるか
否かを定期的に検出するとともに、該スケルチ状態が解
消されて下り無線回線が正常に戻ったことを定期的に検
出するスケルチ検出手段と、該スケルチ検出手段がスケ
ルチ状態を検出した時点で、前記ソフトハンドオーバ識
別手段がソフトハンドオーバの実行中を識別している場
合には、前記タイマを起動し、該タイマの進行中に前記
スケルチ検出手段が前記スケルチ状態の解消を検出した
場合には、タイマをリセットし、タイマの進行中に前記
スケルチ検出手段が前記スケルチ状態の解消を検出せ
ず、タイマが満了した場合には、前記スケルチ状態にな
った無線回線のみを解放するように制御する制御手段と
を有し、基地局装置は、移動局からの上り無線回線の伝
送が不可能になるスケルチ状態にあるか否かを検出する
とともに、該スケルチ状態が解消されて上り無線回線が
正常に戻ったことを検出するスケルチ検出手段と、該ス
ケルチ検出手段が検出したスケルチ状態の検出およびス
ケルチ状態の解消を定期的に制御局に通知する通知手段
とを有し、制御局装置は、複数の基地局が移動局と同時
に接続されたソフトハンドオーバを実行しているか否か
を識別するソフトハンドオーバ識別手段と、所定時間を
計測するタイマと、前記通知手段からスケルチ状態の検
出の通知を受けた時点で、前記ソフトハンドオーバ識別
手段がソフトハンドオーバの実行中を識別している場合
には、前記タイマを起動し、該タイマの進行中に前記通
知手段からスケルチ状態の解消の通知を受けた場合に
は、タイマをリセットし、タイマの進行中に前記スケル
チ状態の解消の通知を受けず、タイマが満了した場合に
は、前記スケルチ状態になった無線回線のみを解放する
ように制御する制御手段とを有することを要旨とする。
【0038】請求項13記載の本発明にあっては、基地
局は上りのスケルチ状態の有無を制御局に定期的に通知
し、制御局は通知されたスケルチ状態の有無を監視し
て、スケルチ状態を検出した時点で、また移動局は下り
のスケルチ状態を定期的に検出した時点で、ソフトハン
ドオーバ中である場合には、タイマを起動し、タイマの
進行中にスケルチ状態が解消されたことを検出した時点
でタイマをリセットし、タイマの進行中にスケルチ状態
の解消を検出できず、タイマが満了した場合には、スケ
ルチ状態になった無線回線のみを解放する。
【0039】また、請求項14記載の本発明は、無線回
線を介して移動局が基地局に接続され、有線伝送路を介
して基地局が制御局に接続される符号分割多元接続方式
の移動通信システムであって、移動局装置は、該移動局
装置が複数の基地局と同時に接続されたソフトハンドオ
ーバを実行しているか否かを識別するソフトハンドオー
バ識別手段と、所定時間を計測するタイマと、基地局か
らの下り無線回線の伝送が不可能になるスケルチ状態に
あるか否かを示すスケルチ状態の有無を検出するスケル
チ有無検出手段と、該スケルチ有無検出手段からのスケ
ルチ状態の有無を定期的に監視して、スケルチ状態を検
出するとともに、該スケルチ状態が解消されて上り無線
回線が正常に戻ったことを検出するスケルチ検出手段
と、該スケルチ検出手段がスケルチ状態を検出した時点
で、前記ソフトハンドオーバ識別手段がソフトハンドオ
ーバの実行中を識別している場合には、前記タイマを起
動し、該タイマの進行中に前記スケルチ検出手段が前記
スケルチ状態の解消を検出した場合には、タイマをリセ
ットし、タイマの進行中に前記スケルチ検出手段が前記
スケルチ状態の解消を検出せず、タイマが満了した場合
には、前記スケルチ状態になった無線回線のみを解放す
るように制御する制御手段とを有し、基地局装置は、移
動局からの上り無線回線の伝送が不可能になるスケルチ
状態にあるか否かを示すスケルチ状態の有無を検出する
スケルチ有無検出手段と、該スケルチ有無検出手段が検
出したスケルチ状態の有無を定期的に制御局に通知する
通知手段とを有し、制御局装置は、複数の基地局が移動
局と同時に接続されたソフトハンドオーバを実行してい
るか否かを識別するソフトハンドオーバ識別手段と、所
定時間を計測するタイマと、前記通知手段からのスケル
チ状態の有無に基づいて、移動局からの上り無線回線の
伝送が不可能になるスケルチ状態を検出するとともに、
該スケルチ状態が解消されて上り無線回線が正常に戻っ
たことを検出するスケルチ検出手段と、該スケルチ検出
手段がスケルチ状態を検出した時点で、前記ソフトハン
ドオーバ識別手段がソフトハンドオーバの実行中を識別
している場合には、前記タイマを起動し、該タイマの進
行中に前記スケルチ検出手段がスケルチ状態の解消を検
出した場合には、タイマをリセットし、タイマの進行中
に前記スケルチ状態の解消を検出せず、タイマが満了し
た場合には、前記スケルチ状態になった無線回線のみを
解放するように制御する制御手段とを有することを要旨
とする。
【0040】請求項14記載の本発明にあっては、基地
局は上りのスケルチ状態の有無を制御局に定期的に通知
し、移動局は下りのスケルチ状態の有無を定期的に監視
し、制御局は通知されたスケルチ状態の有無を監視し、
移動局および制御局はスケルチ状態を検出した時点で、
ソフトハンドオーバ中である場合には、タイマを起動
し、タイマの進行中にスケルチ状態が解消されたことを
検出した時点でタイマをリセットし、タイマの進行中に
スケルチ状態の解消を検出できず、タイマが満了した場
合には、スケルチ状態になった無線回線のみを解放す
る。
【0041】更に、請求項15記載の本発明は、請求項
11ないし14のいずれかに記載の発明において、前記
ソフトハンドオーバ中の無線回線の解放を判定する前記
所定時間は、ソフトハンドオーバを実行していない場合
の終話を判定する終話判定時間よりも長いことを要旨と
する。
【0042】請求項15記載の本発明にあっては、ソフ
トハンドオーバ中の無線回線の解放を判定する前記所定
時間は、ソフトハンドオーバを実行していない場合の終
話を判定する終話判定時間よりも長い。
【0043】請求項16記載の本発明は、無線回線を介
して移動局が基地局に接続され、有線伝送路を介して基
地局が制御局に接続される符号分割多元接続方式の移動
通信システムであって移動局装置は、下り無線回線につ
いてソフトハンドオーバに関わる全無線回線で伝送が不
可能になるスケルチ状態が同時に発生したことを検出す
るスケルチ検出手段と、該スケルチ検出手段が前記ソフ
トハンドオーバに関わる全無線回線のスケルチ状態を検
出した時点またはこの検出した全無線回線でのスケルチ
状態が所定時間継続した時点で、前記ソフトハンドオー
バに関わる移動局と基地局との通信を終話させるように
制御する制御手段とを有し、制御局装置は、上り無線回
線についてソフトハンドオーバに関わる全無線回線で伝
送が不可能になるスケルチ状態が同時に発生したことを
検出するスケルチ検出手段と、該スケルチ検出手段が前
記ソフトハンドオーバに関わる全無線回線のスケルチ状
態を検出した時点またはこの検出した全無線回線でのス
ケルチ状態が所定時間継続した時点で、前記ソフトハン
ドオーバに関わる移動局と複数の基地局との通信を終話
させるように制御する制御手段とを有することを要旨と
する。
【0044】請求項16記載の本発明にあっては、制御
局および移動局は上りおよび下りそれぞれについてソフ
トハンドオーバに関わる全無線回線でスケルチ状態が同
時に発生した時点または全無線回線でスケルチ状態が発
生し、この状態が所定時間継続した時点で終話とする。
【0045】また、請求項17記載の本発明は、移動局
が無線回線を介して基地局に接続され、基地局が有線伝
送路を介して制御局に接続される符号分割多元接続方式
の移動通信システムであって、移動局装置は、所定時間
を計測するタイマと、下り無線回線についてソフトハン
ドオーバに関わる全無線回線で伝送が不可能になるスケ
ルチ状態が同時に発生したことを検出するとともに、前
記ソフトハンドオーバに関わる無線回線のうち少なくと
も1つの無線回線にスケルチ状態が解消されたことを検
出するスケルチ検出手段と、該スケルチ検出手段が前記
ソフトハンドオーバに関わる全無線回線のスケルチ状態
を検出した時点で、前記タイマを起動し、該タイマの進
行中に前記スケルチ検出手段が前記少なくとも1つの無
線回線についてスケルチ状態が解消されたことを検出し
た場合、タイマをリセットし、タイマの進行中にスケル
チ状態が解消された無線回線がなく、タイマが満了した
場合には、ソフトハンドオーバの実行中の移動局および
複数の基地局の間の通信を終話させるように制御する制
御手段とを有し、基地局装置は、移動局からの上り無線
回線の伝送が不可能になるスケルチ状態にあるか否かを
検出するとともに、該スケルチ状態が解消されて上り無
線回線が正常に戻ったことを検出するスケルチ検出手段
と、該スケルチ検出手段が検出したスケルチ状態の検出
およびスケルチ状態の解消を制御局に通知する通知手段
とを有し、制御局装置は、所定時間を計測するタイマ
と、前記通知手段からのスケルチ状態の検出およびスケ
ルチ状態の解消の通知に基づいて上り無線回線について
ソフトハンドオーバに関わる全無線回線で伝送が不可能
になるスケルチ状態が同時に発生したことを検出すると
ともに、前記ソフトハンドオーバに関わる無線回線のう
ち少なくとも1つの無線回線にスケルチ状態が解消され
たことを検出するスケルチ検出手段と、該スケルチ検出
手段が前記ソフトハンドオーバに関わる全無線回線のス
ケルチ状態を検出した時点で、前記タイマを起動し、該
タイマの進行中に前記スケルチ検出手段が前記少なくと
も1つの無線回線についてスケルチ状態が解消されたこ
とを検出した場合、タイマをリセットし、タイマの進行
中にスケルチ状態が解消された無線回線がなく、タイマ
が満了した場合には、ソフトハンドオーバの実行中の移
動局および複数の基地局の間の通信を終話させるように
制御する制御手段とを有することを要旨とする。
【0046】請求項17記載の本発明にあっては、ソフ
トハンドオーバに関わる全無線回線がスケルチ状態とな
った時点でタイマを起動し、タイマの進行中にソフトハ
ンドオーバに関わる少なくとも1つの無線回線について
スケルチ状態が解消された場合、タイマをリセットし、
タイマの進行中にスケルチ状態が解消された無線回線が
なく、タイマが所定時間を満了した場合に終話させる。
【0047】更に、請求項18記載の本発明は、移動局
が無線回線を介して基地局に接続され、基地局が有線伝
送路を介して制御局に接続される符号分割多元接続方式
の移動通信システムであって、移動局装置は、所定時間
を計測するタイマと、基地局からの下り無線回線につい
てソフトハンドオーバに関わる全無線回線で伝送が不可
能になるスケルチ状態が同時に発生したことを定期的に
検出するとともに、前記ソフトハンドオーバに関わる無
線回線のうち少なくとも1つの無線回線にスケルチ状態
が解消されたことを定期的に検出するスケルチ検出手段
と、該スケルチ検出手段が前記ソフトハンドオーバに関
わる全無線回線のスケルチ状態を検出した時点で、前記
タイマを起動し、該タイマの進行中に前記スケルチ検出
手段が前記少なくとも1つの無線回線についてスケルチ
状態が解消されたことを検出した場合、タイマをリセッ
トし、タイマの進行中に前記スケルチ検出手段が前記ス
ケルチ状態の解消を検出せず、タイマが満了した場合に
は、ソフトハンドオーバの実行中の該移動局装置と複数
の基地局との間の通信を終話させるように制御する制御
手段とを有し、基地局装置は、移動局からの上り無線回
線の伝送が不可能になるスケルチ状態にあるか否かを検
出するとともに、該スケルチ状態が解消されて上り無線
回線が正常に戻ったことを検出するスケルチ検出手段
と、該スケルチ検出手段が検出したスケルチ状態の検出
およびスケルチ状態の解消を定期的に制御局に通知する
通知手段とを有し、制御局装置は、所定時間を計測する
タイマと、前記通知手段からのスケルチ状態の検出およ
びスケルチ状態の解消の通知に基づいて上り無線回線に
ついてソフトハンドオーバに関わる全無線回線で伝送が
不可能になるスケルチ状態が同時に発生したことを検出
するとともに、前記ソフトハンドオーバに関わる無線回
線のうち少なくとも1つの無線回線にスケルチ状態が解
消されたことを検出するスケルチ検出手段と、該スケル
チ検出手段が前記ソフトハンドオーバに関わる全無線回
線のスケルチ状態を検出した時点で、前記タイマを起動
し、該タイマの進行中に前記スケルチ検出手段が前記少
なくとも1つの無線回線についてスケルチ状態が解消さ
れたことを検出した場合、タイマをリセットし、タイマ
の進行中にスケルチ状態が解消された無線回線がなく、
タイマが満了した場合には、ソフトハンドオーバの実行
中の移動局および複数の基地局の間の通信を終話させる
ように制御する制御手段とを有することを要旨とする。
【0048】請求項18記載の本発明にあっては、基地
局および移動局の無線部は上りおよび下りがスケルチ状
態にあるか否かを示すスケルチ状態の有無を制御局およ
び移動局の制御部に定期的に通知し、制御局および移動
局の制御部は通知されたスケルチ状態の有無を監視し、
ソフトハンドオーバに関わる全無線回線がスケルチ状態
となった時点でタイマを起動し、タイマの進行中にソフ
トハンドオーバに関わる少なくとも1つの無線回線につ
いてスケルチ状態の解消を検出した時点でタイマをリセ
ットし、タイマの進行中にスケルチ状態の解消を検出で
きず、タイマが所定時間を満了した場合に終話させる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。
【0050】図1は、本発明の一実施形態に係わるスケ
ルチ処理方法を実施するCDMA移動通信システムにお
いてソフトハンドオーバ中にある移動局MS、2つの基
地局BS1,BS2および制御局CSを示す図である。
移動局MSは、制御部11および無線部13を有し、無
線部13は基地局BS1からの下り無線回線15および
基地局BS2からの下り無線回線17を受信するととも
に、基地局BS1,BS2に対して共通の上り無線回線
19を送信している。また、基地局BS1は有線伝送路
21を介して制御局CSに接続され、基地局BS2は有
線伝送路23を介して制御局CSに接続されている。
【0051】図2は、図1に示す移動局MSの詳細な構
成を示すブロック図である。同図に示すように、移動局
MSにおいては、基地局BS1,BS2からの無線信号
をアンテナ31、送受分配回路33を介して受信回路3
5で受信し、この受信信号を復調回路37で拡散コード
を用いて逆拡散し、更に通常の復調を行い、この復調さ
れた信号を復号化回路39に供給する。復号化回路39
は、受信信号を伝送信号と制御信号に復号し、制御信号
を制御回路49に供給し、伝送信号をマンマシンインタ
フェースに供給する。
【0052】また、マンマシンインタフェースからの音
声等の信号は、制御回路49からの制御信号とともに符
号化回路41に供給されて符号化され、変調回路43に
供給される。変調回路43は、符号化回路41で符号化
された送信信号を一次変調し、更に拡散コードで拡散変
調し、この変調された送信信号を送信回路45、送受分
配回路33を介してアンテナ31から基地局BS1,B
S2に向けて送信する。
【0053】更に、図2に示す移動局MSは、アンテナ
31、送受分配回路33を介して受信した基地局からの
下り無線回線の受信品質を測定し、下り無線回線の伝送
が不可能になるスケルチ状態にあるか否かを判定するス
ケルチ判定回路47を有するとともに、また制御回路4
9には所定時間を計測するタイマ51が接続されてい
る。
【0054】なお、制御回路49は、後述するように移
動局MSが複数の基地局と同時に接続されたソフトハン
ドオーバを実行しているか否かを識別する機能、スケル
チ処理を実施する機能、および移動局全体の動作を制御
する機能を有する。
【0055】また、図2に示す移動局MSにおいて、前
記制御部11は、制御回路49、スケルチ判定回路4
7、タイマ51で構成され、無線部13は、その他の構
成要素であるアンテナ31、送受分配回路33、受信回
路35、復調回路37、復号化回路39、符号化回路4
1、変調回路43、送信回路45で構成され、これらで
構成される無線部13はソフトハンドオーバで同時に接
続される基地局の数だけ設けられているものであるが、
図の簡単化のために省略され、代表して1回路のみが示
されている。
【0056】図3は、図1に使用されている各基地局B
S1,BS2の構成を示すブロック図である。同図に示
すように、基地局においては、移動局MSからの無線信
号をアンテナ61、送受分配回路63を介して受信回路
65で受信し、この受信信号を復調回路67で拡散コー
ドを用いて逆拡散し、更に通常の復調を行い、この復調
された信号を復号化回路69に供給する。復号化回路6
9は、受信信号を伝送信号と制御信号に復号し、制御回
路79に供給し、制御回路79は伝送信号を有線回線送
信回路83を介して制御局CSに送信する。
【0057】また、制御局CSからの信号は、有線回線
受信回路85で伝送信号と制御信号とに分離されて、制
御回路79に供給され、伝送信号は制御回路79からの
制御信号とともに符号化回路71に供給されて符号化さ
れ、変調回路73に供給される。変調回路73は、符号
化回路71で符号化された送信信号を一次変調し、更に
拡散コードで拡散変調し、この変調された送信信号を送
信回路75、送受分配回路63を介してアンテナ61か
ら移動局MSに向けて送信する。
【0058】更に、図3に示す基地局は、アンテナ6
1、送受分配回路63を介して受信した移動局MSから
の上り無線回線の受信品質を測定し、上り無線回線の伝
送が不可能になるスケルチ状態にあるか否かを判定する
スケルチ判定回路77を有する。
【0059】図4は、図1に使用されている制御局CS
の構成を示すブロック図である。同図に示すように、制
御局CSは、基地局BS1,BS2からの信号を受信す
る有線回線受信回路91および基地局BS1,BS2へ
の信号を送信する有線回線送信回路93を有し、これら
の有線回線受信回路91および有線回線送信回路93は
制御回路95に接続され、また制御回路95には所定時
間を計測するタイマ97が接続されている。
【0060】制御回路95は、有線回線受信回路91お
よび有線回線送信回路93を介して接続された複数の基
地局が移動局と同時に接続されたソフトハンドオーバを
実行しているか否かを識別する機能、スケルチ処理を実
施する機能、および制御局全体を制御する機能を有す
る。
【0061】以上のように各装置が構成されるCDMA
移動通信システムにおいて、移動局MSの制御部11
は、該移動局MSが複数の基地局と同時に接続されたソ
フトハンドオーバを実行中であるか否かを識別し、また
スケルチ判定回路47は基地局からの下り無線回線の受
信品質を測定し、下り無線回線がスケルチ状態にあるか
否かを検出する。そして、ソフトハンドオーバを行って
いる場合に、スケルチ判定回路47が下り無線回線のス
ケルチ状態を検出すると、またはそのスケルチ状態が所
定時間継続すると、この時点でスケルチ状態が発生した
無線回線のみを解放し、その他の無線回線はそのまま通
信を継続させて終話させない。
【0062】また、スケルチ状態を検出した場合、また
はこのスケルチ状態が所定時間継続した場合に、ソフト
ハンドオーバが行われていない場合には、そのスケルチ
状態の無線回線に関係する通信を終話させる。
【0063】各基地局は、スケルチ判定回路77におい
て移動局MSからの上り無線回線の受信品質を測定し、
上り無線回線がスケルチ状態にあるか否かを検出する。
そして、スケルチ状態を検出した場合、またはこのスケ
ルチ状態が所定時間継続した場合には、その旨を有線回
線送信回路83を介して制御局に通知する。
【0064】制御局CSは、複数の基地局が移動局MS
と同時に接続されたソフトハンドオーバを実行している
か否かを識別している。そして、制御局CSは、上述し
たように基地局からスケルチ状態の検出の通知を受けた
時点において、ソフトハンドオーバの実行中を識別して
いる場合には、スケルチ状態になった無線回線のみを解
放するように基地局を制御し、その他の無線回線は終話
させず、通信を継続させる。
【0065】また、制御局CSは、基地局からスケルチ
状態の検出の通知を受けた時点において、ソフトハンド
オーバの実行中を識別していない場合には、そのスケル
チ状態に関連する通信を終話させる。
【0066】このようにソフトハンドオーバ中において
スケルチ状態の無線回線のみを解放することにより、通
信設備等を無駄に使用することを防止し、効率化を図る
ことができるとともに、その他の無線回線を終話させな
いことにより通信を継続することができ、通信サービス
の向上を図ることができる。
【0067】また、別のスケルチ処理として、上述した
処理において、移動局MSはスケルチ判定回路47がス
ケルチ状態を検出した時点でタイマ51を起動して、所
定時間の計測を開始させるとともに、また制御局CSも
基地局からスケルチ状態の検出の通知を受けた時点でタ
イマ97を起動して、所定時間の計数を開始させる。
【0068】そして、タイマ51,97の計数中に、ス
ケルチ状態が解消し、通信が正常に戻った場合には、タ
イマ51,97をリセットするが、タイマの計数中にス
ケルチ状態が解消されない場合には、タイマ51,97
が所定時間の計数を満了した時点でスケルチ状態の無線
回線を解放する。
【0069】ソフトハンドオーバにおいては、受信品質
の悪い無線回線でスケルチ状態が発生しても、他の無線
回線で通信は正常に継続しているので、スケルチ状態の
無線回線を焦って解放する必要はないため、上述したよ
うに、タイマを設け、該タイマで例えば数十秒の時間を
計数することにより、この間にスケルチ状態が解消され
ることがあり、ソフトハンドオーバのばたつきを防止す
ることができる。なお、ソフトハンドオーバを行ってい
ない場合の終話判定時間Yは比較的短いものであり、例
えば数秒であるが、ソフトハンドオーバ中の無線回線の
解放を判定する前記所定時間Xは、終話判定時間Yの数
秒よりも長い例えば数十秒に設定することが好ましいも
のである。
【0070】更に詳しくは、ソフトハンドオーバ中にお
いてスケルチ状態になった無線回線を解放したとして
も、解放された無線回線は無線環境の変動により良好な
状態に戻った時点で再度ソフトハンドオーバを起動する
が、またすぐにいずれかの無線回線でスケルチ状態が発
生し、ソフトハンドオーバは終了してしまう。このよう
な動作を繰り返すことにより、ソフトハンドオーバのば
たつきが発生する。また、当然のことながら、移動局の
移動速度が速いほど、無線環境の変動も速くなるため、
ソフトハンドオーバのばたつきの頻度は大きくなる。ば
たつきの増加は、制御負荷および制御トラヒックの増大
を招き、コストを増加させる。更に、制御失敗による強
制的な終話を招きやすくなり、サービス性を低下させる
ことになる。そこで、ばたつきを抑えることが必要とな
り、ソフトハンドオーバを行っていない場合の終話判定
時間Yは不通時間となるため、長い時間にすることはで
きないが、解放判定時間である所定時間Xは不通時間と
無関係なため、比較的大きな値の数十秒に設定すること
によりばたつきを抑えることができる。
【0071】また、更に別の処理として、上述した処理
において、基地局および移動局はそれぞれ上りおよび下
り無線回線のスケルチ状態の有無を定期的に制御局およ
び移動局の制御部11に通知し、制御局および移動局の
制御部は、この通知されたスケルチ状態の有無を監視し
て、スケルチ状態になったことを検出した時点で、タイ
マ97,51をそれぞれ起動し、所定時間の計数を開始
させる。そして、タイマ97,51の計数中に、スケル
チ状態が解消し、通信が正常に戻った場合には、タイマ
97,51をリセットするが、タイマの計数中にスケル
チ状態が解消されない場合には、タイマ97,51が所
定時間の計数を満了した時点でスケルチ状態の無線回線
を解放する。
【0072】このようにスケルチ状態の有無を定期的に
通知するように構成することにより、スケルチ状態がな
くても通知がくるので、通知をしない場合においてスケ
ルチ状態がなくて通知がないのかまたは故障のために通
知がこないのかの判定が不可能であるのに対して、その
区別を適確に知ることができる。
【0073】また、この処理の場合も上述したように、
タイマ97,51による所定時間Xを終話判定時間Yよ
りも長い数十秒に設定することにより、上述したように
ソフトハンドオーバのばたつきを防止することができ
る。
【0074】本発明のスケルチ処理方法の他の処理とし
て、制御局および移動局は上りおよび下り無線回線のそ
れぞれについてソフトハンドオーバに関わる全無線回線
で伝送が不可能になるスケルチ状態が同時に発生した時
点または全無線回線でスケルチ状態が発生し、この状態
が所定時間Z継続した時点でソフトハンドオーバに関わ
る移動局と基地局とのすべての通信を終話する。
【0075】なお、この場合の所定時間Zはソフトハン
ドオーバを実行していない場合の終話を判定する終話判
定時間Yと同じ長さである。
【0076】また、更に他の処理としては、制御局およ
び移動局の制御部は、ソフトハンドオーバに関わる全無
線回線がスケルチ状態となった時点でタイマ97,51
を起動し、該タイマの進行中にソフトハンドオーバに関
わる少なくとも1つの無線回線についてスケルチ状態が
解消された場合には、タイマをリセットし、タイマの進
行中にスケルチ状態が解消された無線回線がなく、タイ
マが満了した場合には、ソフトハンドオーバの実行中の
移動局および複数の基地局の間のすべての通信を終話さ
せる。なお、この場合のタイマにより計数される所定時
間Zも上述したと同様にソフトハンドオーバを実行して
いない場合の終話を判定する終話判定時間Yと同じ長さ
である。
【0077】また、本発明の別の作用として、基地局お
よび移動局の無線部はそれぞれ上りおよび下り無線回線
がスケルチ状態にあるか否かを示すスケルチ状態の有無
を制御局および移動局の制御部に定期的に通知する。そ
して、制御局および移動局の制御部は、この通知された
スケルチ状態の有無を監視し、ソフトハンドオーバに関
わる全無線回線がスケルチ状態となった時点でタイマを
起動し、該タイマの進行中にソフトハンドオーバに関わ
る少なくとも1つの無線回線についてスケルチ状態が解
消されたことを検出した時点でタイマをリセットし、タ
イマの進行中にスケルチ状態が解消されたことを検出で
きず、タイマが満了した場合には、ソフトハンドオーバ
の実行中の移動局および複数の基地局の間のすべての通
信を終話させる。なお、この場合のタイマにより計数さ
れる所定時間Zも上述したと同様にソフトハンドオーバ
を実行していない場合の終話を判定する終話判定時間Y
と同じ長さである。
【0078】上述したように、すべての無線回線で無線
環境が劣化し、すべての基地局においてスケルチ状態が
発生した場合には、いずれかの無線環境が改善して再度
通信が正常に戻るまでユーザ間の通信は図6の所定時間
Zとして示す間不通になる。このような場合に、各スケ
ルチ状態の無線回線の解放に対して上述した数十秒の解
放判定時間Xを適用した場合には、この比較的長い所定
時間Xにわたる不通の間ユーザは課金されることにな
り、サービス提供上容認することはできない。従って、
全無線回線で同時にスケルチ状態が検出された場合に
は、速やかに終話させる必要がある。従って、所定時間
Zはソフトハンドオーバを実行していない場合の終話判
定時間Yと同じにしている。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ソフトハンドオーバ実行中に基地局と移動局との間との
いずれかの無線回線がスケルチ状態になったとき、該ス
ケルチ状態になった無線回線のみを解放し、ソフトハン
ドオーバ中でない場合に無線回線がスケルチ状態になっ
たときまたはスケルチ状態が所定時間継続したとき終話
させるので、通信設備等を無駄に使用することを防止
し、効率化を図ることができるとともに、スケルチ状態
の無線回線のみを解放し、他の無線回線で通信を継続す
ることにより、通信サービスの向上を図ることができ
る。
【0080】また、本発明によれば、基地局および移動
局の無線部はそれぞれ上りおよび下りのスケルチ状態を
検出した時点または該スケルチ状態が所定時間継続した
時点で、その旨を制御局および移動局の制御部に通知
し、制御局および移動局の制御部は該通知に応答し、ソ
フトハンドオーバ中の場合にはスケルチ状態になった無
線回線のみを解放し、ソフトハンドオーバ中でない場合
には終話させるので、通信設備等を無駄に使用すること
を防止し、効率化を図ることができるとともに、スケル
チ状態の無線回線のみを解放し、他の無線回線で通信を
継続することにより、通信サービスの向上を図ることが
できる。
【0081】更に、本発明によれば、基地局および移動
局の無線部はそれぞれ上りおよび下りのスケルチ状態を
検出した時点で、その旨を制御局および移動局の制御部
に通知するとともに、スケルチ状態が解消されたことを
検出した時点で、その旨を制御局および移動局の制御部
に通知し、制御局および移動局の制御部はスケルチ状態
検出通知に応答し、ソフトハンドオーバ中である場合に
は、タイマを起動し、タイマの進行中にスケルチ状態解
消通知を受け取った場合には、タイマをリセットし、タ
イマの進行中にスケルチ状態解消通知を受け取らず、タ
イマが満了した場合には、スケルチ状態になった無線回
線のみを解放するので、タイマで比較的長い例えば数十
秒の時間を計数することにより、この間にスケルチ状態
が解消されることがあり、ソフトハンドオーバのばたつ
きを防止することができるとともに、また通信設備等の
効率化および通信サービスの向上を図ることができる。
【0082】本発明によれば、基地局および移動局の無
線部は上りおよび下りのスケルチ状態の有無を制御局お
よび移動局の制御部に定期的に通知し、制御局および移
動局の制御部は通知されたスケルチ状態の有無を監視
し、スケルチ状態を検出した時点で、ソフトハンドオー
バ中である場合には、タイマを起動し、タイマの進行中
にスケルチ状態が解消されたことを検出した時点でタイ
マをリセットし、タイマの進行中にスケルチ状態の解消
を検出できず、タイマが満了した場合には、スケルチ状
態になった無線回線のみを解放するので、スケルチ状態
の有無を定期的に通知することにより、スケルチ状態が
なくても通知がくるため、通知をしない場合においてス
ケルチ状態がなくて通知がないのかまたは故障のために
通知がこないのかの区別を適確に知ることができるとと
もに、また通信設備等の効率化および通信サービスの向
上を図ることができる。
【0083】また、本発明によれば、ソフトハンドオー
バ中の無線回線の解放を判定する所定時間をソフトハン
ドオーバ実行中の場合の終話を判定する終話判定時間よ
りも長くしているので、この長く設定された解消判定時
間の間にスケルチ状態が解消されることがあり、ソフト
ハンドオーバのばたつきを防止することができる。
【0084】更に、本発明によれば、制御局および移動
局は上りおよび下りそれぞれについてソフトハンドオー
バに関わる全無線回線でスケルチ状態が同時に発生した
時点または全無線回線でスケルチ状態が発生し、この状
態が所定時間継続した時点で終話としているので、すべ
ての無線回線がスケルチ状態になった場合には、速やか
に終話となり、不通による課金を極力防止し、サービス
性の低下を防止している。
【0085】本発明によれば、ソフトハンドオーバに関
わる全無線回線がスケルチ状態となった時点でタイマを
起動し、タイマの進行中にソフトハンドオーバに関わる
少なくとも1つの無線回線についてスケルチ状態が解消
された場合、タイマをリセットし、タイマの進行中にス
ケルチ状態が解消された無線回線がなく、タイマが所定
時間を満了した場合に終話させるので、全無線回線のス
ケルチ状態により生じる不通による課金を極力防止し、
サービスの低減を防止している。
【0086】また、本発明によれば、基地局および移動
局の無線部は上りおよび下りがスケルチ状態にあるか否
かを示すスケルチ状態の有無を制御局および移動局の制
御部に定期的に通知し、制御局および移動局の制御部は
通知されたスケルチ状態の有無を監視し、ソフトハンド
オーバに関わる全無線回線がスケルチ状態となった時点
でタイマを起動し、タイマの進行中にソフトハンドオー
バに関わる少なくとも1つの無線回線についてスケルチ
状態の解消を検出した時点でタイマをリセットし、タイ
マの進行中にスケルチ状態の解消を検出できず、タイマ
が所定時間を満了した場合に終話させるので、全無線回
線のスケルチ状態により生じる不通による課金を極力防
止し、サービスの低減を防止するとともに、またスケル
チ状態の有無を定期的に通知することにより、スケルチ
状態がなくても通知がくるため、通知をしない場合にお
いてスケルチ状態がなくて通知がないのかまたは故障の
ために通知がこないのかの区別を適確に知ることができ
る。
【0087】更に、本発明によれば、全無線回線が継続
してスケルチ状態にあって終話となる所定時間がソフト
ハンドオーバを実行していない場合の終話を判定する終
話判定時間と同じ長さであるので、全無線回線で同時に
スケルチ状態が検出された場合には、速やかに終話にな
り、不通による課金を極力防止し、サービスの低減を防
止している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わるスケルチ処理方法
を実施するCDMA移動通信システムにおいてソフトハ
ンドオーバ中にある移動局、基地局および制御局を示す
図である。
【図2】図1の移動局の詳細な構成を示すブロック図で
ある。
【図3】図1の基地局の詳細な構成を示すブロック図で
ある。
【図4】図1の制御局の詳細な構成を示すブロック図で
ある。
【図5】送信電力制御がない場合の無線回線毎の受信S
IRおよびソフトハンドオーバ時における送信電力制御
による無線回線毎の受信SIRの時間変動を示す図であ
る。
【図6】すべての無線回線が同期外れでスケルチ状態に
なった場合の終話判定を示す説明図である。
【符号の説明】
11 移動局の制御部 13 移動局の無線部 47 移動局のスケルチ判定回路 49 移動局の制御回路 51 移動局のタイマ 77 基地局のスケルチ判定回路 79 基地局の制御回路 95 制御局の制御回路 97 制御局のタイマ BS1,BS2 基地局 CS 制御局 MS 移動局

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号分割多元接続方式の移動通信システ
    ムにおいて移動局が複数の基地局に同時に接続されるソ
    フトハンドオーバを実行している場合に、前記複数の基
    地局と移動局との間とのいずれかの無線回線の伝送が不
    可能なスケルチ状態になったとき、該スケルチ状態にな
    った無線回線のみを解放し、他の無線回線はそのまま通
    信を継続させ、ソフトハンドオーバを実行していない場
    合に、移動局と基地局との間の無線回線の伝送が不可能
    なスケルチ状態になったとき、または該スケルチ状態が
    所定時間継続したとき、該移動局と基地局との間の通信
    を終話させることを特徴とする移動通信システムにおけ
    るスケルチ処理方法。
  2. 【請求項2】 移動局は無線回線を介して基地局に接続
    され、基地局は有線伝送路を介して制御局に接続される
    符号分割多元接続方式の移動通信システムにおいて、 制御局および移動局の制御部は、移動局が複数の基地局
    に同時に接続されるソフトハンドオーバを実行している
    か否かを把握する機能を有し、 基地局および移動局の無線部は、それぞれ上りおよび下
    り無線回線の伝送が不可能になるスケルチ状態を検出し
    た時点または該スケルチ状態が所定時間継続した時点
    で、その旨を制御局および移動局の制御部に通知し、 制御局および移動局の制御部は、前記通知に応答し、ソ
    フトハンドオーバ中である場合には、該スケルチ状態に
    なった無線回線のみを解放し、残りの無線回線で通信を
    持続し、ソフトハンドオーバ中でない場合には、該移動
    局と基地局との間の通信を終話させることを特徴とする
    移動通信システムにおけるスケルチ処理方法。
  3. 【請求項3】 移動局は無線回線を介して基地局に接続
    され、基地局は有線伝送路を介して制御局に接続される
    符号分割多元接続方式の移動通信システムにおいて、 制御局および移動局の制御部は、移動局が複数の基地局
    に同時に接続されるソフトハンドオーバを実行している
    か否かを把握する機能および所定時間を計測するタイマ
    を有し、 基地局および移動局の無線部は、それぞれ上りおよび下
    り無線回線の伝送が不可能になるスケルチ状態を検出し
    た時点で、その旨を制御局および移動局の制御部に通知
    するとともに、前記スケルチ状態が解消されて無線回線
    が正常に戻ったことを検出した時点で、その旨を制御局
    および移動局の制御部に通知し、 制御局および移動局の制御部は、前記スケルチ状態検出
    通知に応答し、ソフトハンドオーバ中である場合には、
    前記タイマを起動し、該タイマの進行中に前記スケルチ
    状態解消通知を受け取った場合には、タイマをリセット
    し、タイマの進行中に前記スケルチ状態解消通知を受け
    取らず、タイマが満了した場合には、スケルチ状態にな
    った無線回線のみを解放することを特徴とする移動通信
    システムにおけるスケルチ処理方法。
  4. 【請求項4】 移動局は無線回線を介して基地局に接続
    され、基地局は有線伝送路を介して制御局に接続される
    符号分割多元接続方式の移動通信システムにおいて、 制御局および移動局の制御部は、移動局が複数の基地局
    に同時に接続されるソフトハンドオーバを実行している
    か否かを把握する機能および所定時間を計測するタイマ
    を有し、 基地局および移動局の無線部は、それぞれ上りおよび下
    り無線回線の伝送が不可能になるスケルチ状態にあるか
    否かを示すスケルチ状態の有無を制御局および移動局の
    制御部に定期的に通知し、 制御局および移動局の制御部は、前記通知されたスケル
    チ状態の有無を監視し、スケルチ状態になったことを検
    出した時点で、ソフトハンドオーバ中である場合には、
    前記タイマを起動し、該タイマの進行中に前記スケルチ
    状態が解消されたことを検出した時点でタイマをリセッ
    トし、タイマの進行中に前記スケルチ状態が解消された
    ことを検出できず、タイマが満了した場合には、スケル
    チ状態になった無線回線のみを解放することを特徴とす
    る移動通信システムにおけるスケルチ処理方法。
  5. 【請求項5】 前記ソフトハンドオーバ中の無線回線の
    解放を判定する前記所定時間は、ソフトハンドオーバを
    実行していない場合の終話を判定する終話判定時間より
    も長いことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに
    記載の移動通信システムにおけるスケルチ処理方法。
  6. 【請求項6】 移動局は無線回線を介して基地局に接続
    され、基地局は有線伝送路を介して制御局に接続される
    符号分割多元接続方式の移動通信システムにおいて、制
    御局および移動局は、上りおよび下り無線回線のそれぞ
    れについてソフトハンドオーバに関わる全無線回線で伝
    送が不可能になるスケルチ状態が同時に発生した時点ま
    たは全無線回線でスケルチ状態が発生し、この状態が所
    定時間継続した時点で前記ソフトハンドオーバに関わる
    移動局と複数の基地局との通信を終話とすることを特徴
    とする移動通信システムにおけるスケルチ処理方法。
  7. 【請求項7】 移動局は無線回線を介して基地局に接続
    され、基地局は有線伝送路を介して制御局に接続される
    符号分割多元接続方式の移動通信システムにおいて、制
    御局および移動局の制御部は、所定時間を計測するタイ
    マを有し、ソフトハンドオーバに関わる全無線回線がス
    ケルチ状態となった時点で前記タイマを起動し、該タイ
    マの進行中にソフトハンドオーバに関わる少なくとも1
    つの無線回線についてスケルチ状態が解消された場合、
    タイマをリセットし、タイマの進行中にスケルチ状態が
    解消された無線回線がなく、タイマが満了した場合に
    は、ソフトハンドオーバの実行中の移動局および複数の
    基地局の間の通信を終話させることを特徴とする移動通
    信システムにおけるスケルチ処理方法。
  8. 【請求項8】 移動局は無線回線を介して基地局に接続
    され、基地局は有線伝送路を介して制御局に接続される
    符号分割多元接続方式の移動通信システムにおいて、 制御局および移動局の制御部は、移動局が複数の基地局
    に同時に接続されるソフトハンドオーバを実行している
    か否かを把握する機能および所定時間を計測するタイマ
    を有し、 基地局および移動局の無線部は、それぞれ上りおよび下
    り無線回線の伝送が不可能になるスケルチ状態を検出し
    た時点で、その旨を制御局および移動局の制御部に通知
    するとともに、前記スケルチ状態が解消されて無線回線
    が正常に戻ったことを検出した時点で、その旨を制御局
    および移動局の制御部に通知し、 制御局および移動局の制御部は、前記スケルチ状態検出
    通知を受け、ソフトハンドオーバに関わる全無線回線が
    スケルチ状態となった時点で前記タイマを起動し、該タ
    イマの進行中にソフトハンドオーバに関わる少なくとも
    1つの無線回線について前記スケルチ状態解消通知を受
    け取った場合には、タイマをリセットし、タイマの進行
    中に前記スケルチ状態解消通知を受け取らず、タイマが
    満了した場合には、ソフトハンドオーバの実行中の移動
    局および複数の基地局の間の通信を終話させることを特
    徴とする移動通信システムにおけるスケルチ処理方法。
  9. 【請求項9】 移動局は無線回線を介して基地局に接続
    され、基地局は有線伝送路を介して制御局に接続される
    符号分割多元接続方式の移動通信システムにおいて、 制御局および移動局の制御部は、移動局が複数の基地局
    に同時に接続されるソフトハンドオーバを実行している
    か否かを把握する機能および所定時間を計測するタイマ
    を有し、 基地局および移動局の無線部は、それぞれ上りおよび下
    り無線回線の伝送が不可能になるスケルチ状態にあるか
    否かを示すスケルチ状態の有無を制御局および移動局の
    制御部に定期的に通知し、 制御局および移動局の制御部は、前記通知されたスケル
    チ状態の有無を監視し、ソフトハンドオーバに関わる全
    無線回線がスケルチ状態となった時点で前記タイマを起
    動し、該タイマの進行中にソフトハンドオーバに関わる
    少なくとも1つの無線回線について前記スケルチ状態が
    解消されたことを検出した時点でタイマをリセットし、
    タイマの進行中に前記スケルチ状態が解消されたことを
    検出できず、タイマが満了した場合には、ソフトハンド
    オーバの実行中の移動局および複数の基地局の間の通信
    を終話させることを特徴とする移動通信システムにおけ
    るスケルチ処理方法。
  10. 【請求項10】 前記所定時間は、ソフトハンドオーバ
    を実行していない場合の終話を判定する終話判定時間と
    同じ長さである請求項6ないし9のいずれかに記載の移
    動通信システムにおけるスケルチ処理方法。
  11. 【請求項11】 無線回線を介して移動局が基地局に接
    続され、有線伝送路を介して基地局が制御局に接続され
    る符号分割多元接続方式の移動通信システムであって、 移動局装置は、 該移動局装置が複数の基地局と同時に接続されたソフト
    ハンドオーバを実行しているか否かを識別するソフトハ
    ンドオーバ識別手段と、 基地局からの下り無線回線の伝送が不可能になるスケル
    チ状態を検出するスケルチ検出手段と、 該スケルチ検出手段がスケルチ状態を検出した時点また
    はこの検出したスケルチ状態が所定時間継続した時点
    で、前記ソフトハンドオーバ識別手段がソフトハンドオ
    ーバの実行中を識別している場合には、前記スケルチ状
    態になった無線回線のみを解放し、残りの無線回線で通
    信を持続し、前記ソフトハンドオーバ識別手段がソフト
    ハンドオーバの実行中を識別していない場合には、該移
    動局装置と基地局との間の通信を終話させるように制御
    する制御手段とを有し、 基地局装置は、 移動局からの上り無線回線の伝送が不可能になるスケル
    チ状態を検出するスケルチ検出手段と、 該スケルチ検出手段がスケルチ状態を検出した時点また
    はこの検出したスケルチ状態が所定時間継続した時点
    で、その旨を制御局に通知する通知手段とを有し、 制御局装置は、 複数の基地局が移動局と同時に接続されたソフトハンド
    オーバを実行しているか否かを識別するソフトハンドオ
    ーバ識別手段と、 前記通知手段からの前記通知を受けた時点で、前記ソフ
    トハンドオーバ識別手段がソフトハンドオーバの実行中
    を識別している場合には、前記スケルチ状態になった無
    線回線のみを解放するように基地局を制御し、残りの無
    線回線で通信を持続し、前記ソフトハンドオーバ識別手
    段がソフトハンドオーバの実行中を識別していない場合
    には、前記スケルチ状態になった無線回線に対応する移
    動局と基地局との間の通信を終話させるように制御する
    制御手段とを有することを特徴とする移動通信システ
    ム。
  12. 【請求項12】 無線回線を介して移動局が基地局に接
    続され、有線伝送路を介して基地局が制御局に接続され
    る符号分割多元接続方式の移動通信システムであって、 移動局装置は、 該移動局装置が複数の基地局と同時に接続されたソフト
    ハンドオーバを実行しているか否かを識別するソフトハ
    ンドオーバ識別手段と、 所定時間を計測するタイマと、 基地局からの下り無線回線の伝送が不可能になるスケル
    チ状態を検出するとともに、該スケルチ状態が解消され
    て下り無線回線が正常に戻ったことを検出するスケルチ
    検出手段と、 該スケルチ検出手段がスケルチ状態を検出した時点で、
    前記ソフトハンドオーバ識別手段がソフトハンドオーバ
    の実行中を識別している場合には、前記タイマを起動
    し、該タイマの進行中に前記スケルチ検出手段が前記ス
    ケルチ状態の解消を検出した場合には、タイマをリセッ
    トし、タイマの進行中に前記スケルチ検出手段が前記ス
    ケルチ状態の解消を検出せず、タイマが満了した場合に
    は、前記スケルチ状態になった無線回線のみを解放する
    ように制御する制御手段とを有し、 基地局装置は、 移動局からの上り無線回線の伝送が不可能になるスケル
    チ状態を検出するとともに、該スケルチ状態が解消され
    て上り無線回線が正常に戻ったことを検出するスケルチ
    検出手段と、 該スケルチ検出手段がスケルチ状態を検出した時点で、
    スケルチ状態の検出を制御局に通知するとともに、前記
    スケルチ検出手段が前記スケルチ状態の解消を検出した
    時点で、スケルチ状態の解消を制御局に通知する通知手
    段とを有し、 制御局装置は、 複数の基地局が移動局と同時に接続されたソフトハンド
    オーバを実行しているか否かを識別するソフトハンドオ
    ーバ識別手段と、 所定時間を計測するタイマと、 前記通知手段からのスケルチ状態の検出の通知を受けた
    時点で、前記ソフトハンドオーバ識別手段がソフトハン
    ドオーバの実行中を識別している場合には、前記タイマ
    を起動し、該タイマの進行中に前記通知手段から前記ス
    ケルチ状態の解消の通知を受けた場合には、タイマをリ
    セットし、タイマの進行中に前記スケルチ状態の解消の
    通知を受けず、タイマが満了した場合には、前記スケル
    チ状態になった無線回線のみを解放するように制御する
    制御手段とを有することを特徴とする移動通信システ
    ム。
  13. 【請求項13】 無線回線を介して移動局が基地局に接
    続され、有線伝送路を介して基地局が制御局に接続され
    る符号分割多元接続方式の移動通信システムであって、 移動局装置は、 該移動局装置が複数の基地局と同時に接続されたソフト
    ハンドオーバを実行しているか否かを識別するソフトハ
    ンドオーバ識別手段と、 所定時間を計測するタイマと、 基地局からの下り無線回線の伝送が不可能になるスケル
    チ状態にあるか否かを定期的に検出するとともに、該ス
    ケルチ状態が解消されて下り無線回線が正常に戻ったこ
    とを定期的に検出するスケルチ検出手段と、 該スケルチ検出手段がスケルチ状態を検出した時点で、
    前記ソフトハンドオーバ識別手段がソフトハンドオーバ
    の実行中を識別している場合には、前記タイマを起動
    し、該タイマの進行中に前記スケルチ検出手段が前記ス
    ケルチ状態の解消を検出した場合には、タイマをリセッ
    トし、タイマの進行中に前記スケルチ検出手段が前記ス
    ケルチ状態の解消を検出せず、タイマが満了した場合に
    は、前記スケルチ状態になった無線回線のみを解放する
    ように制御する制御手段とを有し、 基地局装置は、 移動局からの上り無線回線の伝送が不可能になるスケル
    チ状態にあるか否かを検出するとともに、該スケルチ状
    態が解消されて上り無線回線が正常に戻ったことを検出
    するスケルチ検出手段と、 該スケルチ検出手段が検出したスケルチ状態の検出およ
    びスケルチ状態の解消を定期的に制御局に通知する通知
    手段とを有し、 制御局装置は、 複数の基地局が移動局と同時に接続されたソフトハンド
    オーバを実行しているか否かを識別するソフトハンドオ
    ーバ識別手段と、 所定時間を計測するタイマと、 前記通知手段からスケルチ状態の検出の通知を受けた時
    点で、前記ソフトハンドオーバ識別手段がソフトハンド
    オーバの実行中を識別している場合には、前記タイマを
    起動し、該タイマの進行中に前記通知手段からスケルチ
    状態の解消の通知を受けた場合には、タイマをリセット
    し、タイマの進行中に前記スケルチ状態の解消の通知を
    受けず、タイマが満了した場合には、前記スケルチ状態
    になった無線回線のみを解放するように制御する制御手
    段とを有することを特徴とする移動通信システム。
  14. 【請求項14】 無線回線を介して移動局が基地局に接
    続され、有線伝送路を介して基地局が制御局に接続され
    る符号分割多元接続方式の移動通信システムであって、 移動局装置は、 該移動局装置が複数の基地局と同時に接続されたソフト
    ハンドオーバを実行しているか否かを識別するソフトハ
    ンドオーバ識別手段と、 所定時間を計測するタイマと、 基地局からの下り無線回線の伝送が不可能になるスケル
    チ状態にあるか否かを示すスケルチ状態の有無を検出す
    るスケルチ有無検出手段と、 該スケルチ有無検出手段からのスケルチ状態の有無を定
    期的に監視して、スケルチ状態を検出するとともに、該
    スケルチ状態が解消されて上り無線回線が正常に戻った
    ことを検出するスケルチ検出手段と、 該スケルチ検出手段がスケルチ状態を検出した時点で、
    前記ソフトハンドオーバ識別手段がソフトハンドオーバ
    の実行中を識別している場合には、前記タイマを起動
    し、該タイマの進行中に前記スケルチ検出手段が前記ス
    ケルチ状態の解消を検出した場合には、タイマをリセッ
    トし、タイマの進行中に前記スケルチ検出手段が前記ス
    ケルチ状態の解消を検出せず、タイマが満了した場合に
    は、前記スケルチ状態になった無線回線のみを解放する
    ように制御する制御手段とを有し、 基地局装置は、 移動局からの上り無線回線の伝送が不可能になるスケル
    チ状態にあるか否かを示すスケルチ状態の有無を検出す
    るスケルチ有無検出手段と、 該スケルチ有無検出手段が検出したスケルチ状態の有無
    を定期的に制御局に通知する通知手段とを有し、 制御局装置は、 複数の基地局が移動局と同時に接続されたソフトハンド
    オーバを実行しているか否かを識別するソフトハンドオ
    ーバ識別手段と、 所定時間を計測するタイマと、 前記通知手段からのスケルチ状態の有無に基づいて、移
    動局からの上り無線回線の伝送が不可能になるスケルチ
    状態を検出するとともに、該スケルチ状態が解消されて
    上り無線回線が正常に戻ったことを検出するスケルチ検
    出手段と、 該スケルチ検出手段がスケルチ状態を検出した時点で、
    前記ソフトハンドオーバ識別手段がソフトハンドオーバ
    の実行中を識別している場合には、前記タイマを起動
    し、該タイマの進行中に前記スケルチ検出手段がスケル
    チ状態の解消を検出した場合には、タイマをリセット
    し、タイマの進行中に前記スケルチ状態の解消を検出せ
    ず、タイマが満了した場合には、前記スケルチ状態にな
    った無線回線のみを解放するように制御する制御手段と
    を有することを特徴とする移動通信システム。
  15. 【請求項15】 前記ソフトハンドオーバ中の無線回線
    の解放を判定する前記所定時間は、ソフトハンドオーバ
    を実行していない場合の終話を判定する終話判定時間よ
    りも長いことを特徴とする請求項11ないし14のいず
    れかに記載の移動通信システム。
  16. 【請求項16】 無線回線を介して移動局が基地局に接
    続され、有線伝送路を介して基地局が制御局に接続され
    る符号分割多元接続方式の移動通信システムであって、 移動局装置は、 下り無線回線についてソフトハンドオーバに関わる全無
    線回線で伝送が不可能になるスケルチ状態が同時に発生
    したことを検出するスケルチ検出手段と、 該スケルチ検出手段が前記ソフトハンドオーバに関わる
    全無線回線のスケルチ状態を検出した時点またはこの検
    出した全無線回線でのスケルチ状態が所定時間継続した
    時点で、前記ソフトハンドオーバに関わる移動局と基地
    局との通信を終話させるように制御する制御手段とを有
    し、 制御局装置は、 上り無線回線についてソフトハンドオーバに関わる全無
    線回線で伝送が不可能になるスケルチ状態が同時に発生
    したことを検出するスケルチ検出手段と、 該スケルチ検出手段が前記ソフトハンドオーバに関わる
    全無線回線のスケルチ状態を検出した時点またはこの検
    出した全無線回線でのスケルチ状態が所定時間継続した
    時点で、前記ソフトハンドオーバに関わる移動局と複数
    の基地局との通信を終話させるように制御する制御手段
    とを有することを特徴とする移動通信システム。
  17. 【請求項17】 移動局は無線回線を介して基地局に接
    続され、基地局は有線伝送路を介して制御局に接続され
    る符号分割多元接続方式の移動通信システムであって、 移動局装置は、 所定時間を計測するタイマと、 下り無線回線についてソフトハンドオーバに関わる全無
    線回線で伝送が不可能になるスケルチ状態が同時に発生
    したことを検出するとともに、前記ソフトハンドオーバ
    に関わる無線回線のうち少なくとも1つの無線回線にス
    ケルチ状態が解消されたことを検出するスケルチ検出手
    段と、 該スケルチ検出手段が前記ソフトハンドオーバに関わる
    全無線回線のスケルチ状態を検出した時点で、前記タイ
    マを起動し、該タイマの進行中に前記スケルチ検出手段
    が前記少なくとも1つの無線回線についてスケルチ状態
    が解消されたことを検出した場合、タイマをリセット
    し、タイマの進行中にスケルチ状態が解消された無線回
    線がなく、タイマが満了した場合には、ソフトハンドオ
    ーバの実行中の移動局および複数の基地局の間の通信を
    終話させるように制御する制御手段とを有し、 基地局装置は、 移動局からの上り無線回線の伝送が不可能になるスケル
    チ状態にあるか否かを検出するとともに、該スケルチ状
    態が解消されて上り無線回線が正常に戻ったことを検出
    するスケルチ検出手段と、 該スケルチ検出手段が検出したスケルチ状態の検出およ
    びスケルチ状態の解消を制御局に通知する通知手段とを
    有し、 制御局装置は、 所定時間を計測するタイマと、 前記通知手段からのスケルチ状態の検出およびスケルチ
    状態の解消の通知に基づいて上り無線回線についてソフ
    トハンドオーバに関わる全無線回線で伝送が不可能にな
    るスケルチ状態が同時に発生したことを検出するととも
    に、前記ソフトハンドオーバに関わる無線回線のうち少
    なくとも1つの無線回線にスケルチ状態が解消されたこ
    とを検出するスケルチ検出手段と、 該スケルチ検出手段が前記ソフトハンドオーバに関わる
    全無線回線のスケルチ状態を検出した時点で、前記タイ
    マを起動し、該タイマの進行中に前記スケルチ検出手段
    が前記少なくとも1つの無線回線についてスケルチ状態
    が解消されたことを検出した場合、タイマをリセット
    し、タイマの進行中にスケルチ状態が解消された無線回
    線がなく、タイマが満了した場合には、ソフトハンドオ
    ーバの実行中の移動局および複数の基地局の間の通信を
    終話させるように制御する制御手段とを有することを特
    徴とする移動通信システム。
  18. 【請求項18】 移動局は無線回線を介して基地局に接
    続され、基地局は有線伝送路を介して制御局に接続され
    る符号分割多元接続方式の移動通信システムであって、 移動局装置は、 所定時間を計測するタイマと、 基地局からの下り無線回線についてソフトハンドオーバ
    に関わる全無線回線で伝送が不可能になるスケルチ状態
    が同時に発生したことを定期的に検出するとともに、前
    記ソフトハンドオーバに関わる無線回線のうち少なくと
    も1つの無線回線にスケルチ状態が解消されたことを定
    期的に検出するスケルチ検出手段と、 該スケルチ検出手段が前記ソフトハンドオーバに関わる
    全無線回線のスケルチ状態を検出した時点で、前記タイ
    マを起動し、該タイマの進行中に前記スケルチ検出手段
    が前記少なくとも1つの無線回線についてスケルチ状態
    が解消されたことを検出した場合、タイマをリセット
    し、タイマの進行中に前記スケルチ検出手段が前記スケ
    ルチ状態の解消を検出せず、タイマが満了した場合に
    は、ソフトハンドオーバの実行中の該移動局装置と複数
    の基地局との間の通信を終話させるように制御する制御
    手段とを有し、 基地局装置は、 移動局からの上り無線回線の伝送が不可能になるスケル
    チ状態にあるか否かを検出するとともに、該スケルチ状
    態が解消されて上り無線回線が正常に戻ったことを検出
    するスケルチ検出手段と、 該スケルチ検出手段が検出したスケルチ状態の検出およ
    びスケルチ状態の解消を定期的に制御局に通知する通知
    手段とを有し、 制御局装置は、 所定時間を計測するタイマと、 前記通知手段からのスケルチ状態の検出およびスケルチ
    状態の解消の通知に基づいて上り無線回線についてソフ
    トハンドオーバに関わる全無線回線で伝送が不可能にな
    るスケルチ状態が同時に発生したことを検出するととも
    に、前記ソフトハンドオーバに関わる無線回線のうち少
    なくとも1つの無線回線にスケルチ状態が解消されたこ
    とを検出するスケルチ検出手段と、 該スケルチ検出手段が前記ソフトハンドオーバに関わる
    全無線回線のスケルチ状態を検出した時点で、前記タイ
    マを起動し、該タイマの進行中に前記スケルチ検出手段
    が前記少なくとも1つの無線回線についてスケルチ状態
    が解消されたことを検出した場合、タイマをリセット
    し、タイマの進行中にスケルチ状態が解消された無線回
    線がなく、タイマが満了した場合には、ソフトハンドオ
    ーバの実行中の移動局および複数の基地局の間の通信を
    終話させるように制御する制御手段とを有することを特
    徴とする移動通信システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008530867A (ja) * 2005-02-11 2008-08-07 リサーチ イン モーション リミテッド 登録およびパケットデータ再接続のためのシステムおよび方法

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