JP2001359136A - Cdmaシステムの移動局およびハンドオフ制御方法 - Google Patents

Cdmaシステムの移動局およびハンドオフ制御方法

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JP2001359136A
JP2001359136A JP2000174796A JP2000174796A JP2001359136A JP 2001359136 A JP2001359136 A JP 2001359136A JP 2000174796 A JP2000174796 A JP 2000174796A JP 2000174796 A JP2000174796 A JP 2000174796A JP 2001359136 A JP2001359136 A JP 2001359136A
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handoff
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JP2000174796A
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Yuichi Fujita
裕一 藤田
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通話中の第1のパイロット信号よりもハンド
オフ候補の第2のパイロット信号の受信強度が所定値以
上大きくならない場合であっても、移動局から再度ハン
ドオフ申請が送出されるCDMAシステムの移動局を提
供する。 【解決手段】 複数の基地局52〜54から送出される
各パイロット信号61〜64の受信強度を検出する送受
信部12と、受信したパイロット信号61〜64の第1
しきい値と第1しきい値よりも高いレベルに設定された
第2しきい値を記憶する記憶部13と、パイロット信号
が第2しきい値以上である時間を計測する計時部14
と、基地局側から第1回目のハンドオフ申請が却下され
た場合には、候補パイロット信号が第2しきい値以上で
ある時間が所定時間を超えた場合に、候補パイロット信
号を送出した基地局に対する第2回目のハンドオフ申請
を送出させる制御部11とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDMAシステム
の移動局とハンドオフ制御方法に関し、特に、すでにハ
ンドオフ接続中のパイロット信号が有って、新たにハン
ドオフの候補となるパイロット信号を送出する基地局と
ハンドオフ(ソフト・ハンドオフ)接続する際の移動局
の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CDMA(符号分割多元接続)システム
では、1つの呼の連続性を確保するために様々なハンド
オフ方法が提供されている。例えば、ソフト・ハンドオ
フと称されるハンドオフ方法では、1つの呼に対して2
つ以上の通話路を同時に設定している。このソフト・ハ
ンドオフは、同じ周波数帯城を用いてもコードを別にす
ることにより複数の通話路を形成できるCDMA方式に
特有のハンドオフ方法である。
【0003】CDMAシステムの移動局は、上記したハ
ンドオフ等の方法を用いてすでに通話路が設定された後
であっても、通信接続中の基地局から送出されるパイロ
ット信号以外にも、受信可能な複数の基地局から送出さ
れる各々のパイロット信号の受信強度を監視する。そし
て、移動局は、監視中の各パイロット信号について、各
々の受信強度に応じてパイロット・セットと称される4
種類の何れかに分類する。
【0004】パイロット・セットの種類は、「アクティ
ブ・セット」、「キャンディデイト・セット」、「ネイ
バー・セット」、および、「リメイニング・セット」の
4種類であり、例えば、「アクティブ・セット」は、ハ
ンドオフ後さらに通信接続するために基地局側によって
移動局に割り当てられた下りトラフィックチャネルに対
応するパイロット信号であり、言わば通信接続中の基地
局からのパイロット信号である。
【0005】「キャンディデイト・セット」は、上述し
た「アクティブ・セット」ではないが、移動局の受信強
度が充分であり、基地局側によって移動局に下りトラフ
ィックチャネルを割り当てれば、そのトラフィックチャ
ネルの通信信号を復調可能であるパイロット信号であ
り、言わばハンドオフの候補となる基地局からのパイロ
ット信号である。
【0006】「ネイバー・セット」は、上述した「アク
ティブ・セット」および「キャンデイデイト・セット」
ではなく、移動局の受信強度は充分でないが、将来的に
「キヤンディデイト・セット」になってハンドオフの候
補になりそうな可能性を有する隣接する基地局からのパ
イロット信号である。
【0007】「リメイニング・セット」は、上述した
「アクティブ・セット」、「キャンデイデイト・セッ
ト」および「ネイバー・セット」ではなく、CDMAシ
ステムにおけるその時の周波数割当にて受信可能である
全ての基地局からの残りのパイロット信号である。
【0008】移動局が、受信した各基地局からのパイロ
ット信号の受信強度に基づいてソフト・ハンドオフを実
施する際には、例えば、以下のようにしてその処理が実
施される。
【0009】(1)移動局が第1の基地局と通信中に、
第2の基地局からのパイロット信号(「ネイバー・セッ
ト」)の受信強度が、下りトラフィックチャネルの通信
信号が復調可能であることを示す所定のしきい値以上に
なる。
【0010】(2)すると、移動局は、第2の基地局か
らのパイロット信号についての分類を、「ネイバー・セ
ット」から「キャンディデイト・セット」に変更し、第
1の基地局を介して各基地局間の周波数割付等を制御す
る基地局制御装置に対し、第2の基地局に移動局からの
パイロット信号の受信強度を測定させるようにメッセー
ジ(パイロット信号測定メッセージ)を送信する。この
メッセージが、第2の基地局からのパイロット信号につ
いての、基地局制御装置に対するハンドオフ申請メッセ
ージとなる。
【0011】(3)基地局制御装置は、受信したメッセ
ージに従って第2の基地局に移動局からのパイロット信
号の受信強度を測定させ、もし、通信信号の復調可能な
レベルであれば、第2の基地局からのパイロット信号に
対応する下りトラフィックチャネルを通話チャネルとし
て割当ると共に、移動局に対して第2の基地局からのパ
イロット信号を「キャンディデイト・セット」から「ア
クティブ・セット」に変更するように拡張ハンドオフ指
示メッセージを出力する。この拡張ハンドオフ指示メッ
セージが、第2の基地局からのパイロット信号について
の、基地局制御装置からのハンドオフ申請に対してOK
である場合の応答メッセージとなる。
【0012】(4)移動局では、拡張ハンドオフ指示メ
ッセージを受信すると、第2の基地局からのパイロット
信号に対応する通話チャネルの捕捉を開始し、通話路が
確保できたら、基地局制御装置にハンドオフ完了メッセ
ージを送信する。
【0013】上記の(1)〜(4)の手順に従って、移
動局は、第1の基地局と第2の基地局との双方と通話路
を設定することができる。このようにして、移動局はソ
フト・ハンドオフ状態を設定することができる。
【0014】また、移動局が、受信した各基地局からの
パイロット信号の受信強度に基づいてソフト・ハンドオ
フを終了する際には、例えば、以下のようにしてその処
理が実施される。
【0015】(a)移動局が第1および第2の基地局と
通信中(ソフト・ハンドオフ状態中)に、第1の基地局
からのパイロット信号(「アクティブ・セット」)の受
信強度が、下りトラフィックチャネルの通信信号が復調
可能であることを示す所定のしきい値未満になる。
【0016】(b)すると、移動局は、第1の基地局か
らのパイロット信号の受信強度が所定のしきい値未満と
なった時間をタイマ等を用いて計測する。
【0017】(c)第1の基地局からのパイロット信号
の受信強度が所定のしきい値未満である時間が所定時間
以上続いた場合には、移動局は、第2の基地局を介して
各基地局間の周波数割付等を制御する基地局制御装置に
対し、第1の基地局に移動局からのパイロット信号の受
信強度を測定させるようにメッセージ(パイロット信号
測定メッセージ)を送信する。このメッセージは、第1
の基地局からのパイロット信号についての、基地局制御
装置に対するハンドオフ申請メッセージである。
【0018】(d)基地局制御装置は、受信したメッセ
ージに従って第1の基地局に移動局からのパイロット信
号の受信強度を測定させ、もし、通信信号の復調不可能
なレベルであれば、移動局に対して第1の基地局からの
パイロット信号を「アクテイブ・セット」から「ネイバ
ー・セット」に変更するように拡張ハンドオフ指示メツ
セージを出力する。この拡張ハンドオフ指示メッセージ
は、第1の基地局からのパイロット信号についての、基
地局制御装置からのハンドオフ申請に対して却下する場
合の応答メッセージとなる。
【0019】(e)移動局では、拡張ハンドオフ指示メ
ッセージを受信すると、第1の基地局からのパイロット
信号に対応する通話チャネルの捕捉を中止(通話路を切
断)し、第2の基地局を介して基地局制御装置にハンド
オフ完了メッセージを送信する。
【0020】上記の(a)〜(e)の手順に従って、移
動局は、第1の基地局の通話路を切断することができ
る。このようにして、移動局はソフト・ハンドオフ状態
を終了することができる。
【0021】上記のように移動局がハンドオフ申請を基
地局制御装置に送出する場合は、ソフト・ハンドオフを
設定する際に、第2の基地局からのパイロット信号(ネ
イバー・セット)が下りトラフィックチャネルの通信信
号が復調可能であることを示す所定のしきい値以上にな
って、第2の基地局からのパイロット信号の分類をネイ
バー・セットからキャンディデイト・セットに変更する
場合、あるいは、ソフト・ハンドオフ状態を終了する際
に、第1の基地局からのパイロット信号(アクブイブ・
セット)が下りトラフィックチャネルの通信信号が復調
可能であることを示す所定のしきい値未満になって、そ
のパイロット信号がしきい値未満である状態が所定時間
以上続くことから、第1の基地局からのパイロット信号
の分類をアクティブ・セットからネイバー・セットに変
更する場合である。
【0022】ところで、上記の(1)〜(4)では、第
2の基地局からのパイロット信号についてのソフト・ハ
ンドオフを設定する際に、ハンドオフ申請に対する基地
局制御装置からの応答がOKである場合を示したが、こ
れがNGである場合には、第2の基地局からのパイロッ
ト信号の受信強度が、第1の基地局からのパイロット信
号の受信強度よりも所定値以上大きくなった場合に限
り、再度移動局からハンドオフ申請が送出されるように
なっている。
【0023】このハンドオフ申請に対する基地局制御装
置からの応答がNGである場合について、図を用いて説
明する。
【0024】図8は、第2の基地局からのパイロット信
号の受信強度が第1の基地局からのパイロット信号の受
信強度よりも所定値以上大きくなる場合を示した図であ
る。
【0025】図8では、横軸が時刻tであり、縦軸が各
パイロット信号の受信強度である。時刻t0は、第2の
基地局からのパイロット信号P2の受信強度が、下りト
ラフィックチャネルの通信信号が復調可能であることを
示す所定のしきい値であるSL0以上になる時刻であ
る。時刻t1は、第2の基地局からのパイロット信号P
2の受信強度が、第1の基地局からのパイロット信号P
1よりも所定値C1だけ大きい値以上になる時刻であ
る。この所定値C1とは、例えば、アクティブ・セット
とキャンディデイト・セットとを比較した場合のしきい
値×0.5dBである。
【0026】図8に示したように、第2の基地局からの
パイロット信号P2についてのソフト・ハンドオフを設
定する際に、最初の時刻t0に送出されたハンドオフ申
請に対する基地局制御装置からの応答がNGである場合
には、パイロット信号P2の受信強度が、第1の基地局
からのパイロット信号P1の受信強度よりも所定値C1
以上大きくなった時刻t1に、再度移動局からハンドオ
フ申請が送出されることになる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のハンドオフ制御方法では、最初の時刻t0に送
出されたハンドオフ申請に対する基地局制御装置からの
応答がNGである場合に、移動局から再度のハンドオフ
申請ができない場合があった。
【0028】図9は、第2の基地局からのパイロット信
号の受信強度が第1の基地局からのパイロット信号の受
信強度よりも所定値以上大きくならない場合を示した図
である。
【0029】図9の横軸、縦軸、時刻t0、しきい値S
L0、パイロット信号P2、パイロット信号P1、所定
値C1等の設定は、図8と同様である。
【0030】図9に示した場合では、第2の基地局から
のパイロット信号P2についてのソフト・ハンドオフを
設定する際に、最初の時刻t0に送出されたハンドオフ
申請に対する基地局制御装置からの応答がNGである
と、パイロット信号P2の受信強度が、第1の基地局か
らのパイロット信号P1の受信強度よりも所定値C1以
上大きくならないので、再度移動局からハンドオフ申請
が送出されることはなくなる。
【0031】この図9の場合、移動局にとっては、第1
の基地局からのパイロット信号P1よりも受信強度が大
きい第2の基地局からのパイロット信号P2が干渉波と
なってしまう。この図9のパイロット信号P2が干渉波
となる状態が継続する場合、第1の基地局と移動局間の
通話品質は劣化し、最悪の場合には、呼が切断される場
合があるという問題がある。
【0032】本発明は、上述した如き従来の問題を解決
するためになされたものであって、第1の基地局からの
パイロット信号P1よりも受信強度が大きい第2の基地
局からのパイロット信号P2の受信強度が、第1の基地
局からのパイロット信号P1の受信強度よりも所定値C
1以上大きくならない場合であっても、再度移動局から
ハンドオフ申請が送出されるCDMAシステムのハンド
オフ制御方法を提供することを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、請求項1に記載した本発明のCDMAシステムの移
動局は、複数の基地局から送出される各パイロット信号
を常時監視して前記各パイロット信号についての受信強
度を検出する送受信部と、受信したパイロット信号の受
信強度がハンドオフ可能であることを示す第1しきい値
を記憶する記憶部と、前記各パイロット信号中の1つの
受信強度が前記第1しきい値以上である候補パイロット
信号となった場合に、該候補パイロット信号を送出した
基地局に対する第1回目のハンドオフ申請を送出する制
御部とを備える移動局において、前記記憶部は、前記第
1しきい値よりも高いレベルに設定された第2しきい値
を記憶し、前記移動局は、前記候補パイロット信号が前
記第2しきい値以上である時間を計測する計時部とをさ
らに備え、前記制御部は、前記第1回目のハンドオフ申
請が基地局側から却下された後、前記候補パイロット信
号が前記第2しきい値以上である時間が所定時間を超え
た場合に、前記候補パイロット信号を送出した基地局に
対する第2回目のハンドオフ申請を前記移動局から送出
させることを特徴とする。
【0034】請求項2に記載した本発明のCDMAシス
テムの移動局は、複数の基地局から送出される各パイロ
ット信号を常時監視して前記各パイロット信号について
の受信強度を検出する送受信部と、受信したパイロット
信号の受信強度がハンドオフ可能であることを示す第1
しきい値を記憶する記憶部と、前記各パイロット信号中
の1つの受信強度が前記第1しきい値以上である候補パ
イロット信号となった場合に、該候補パイロット信号を
送出した基地局に対する第1回目のハンドオフ申請を送
出する制御部とを備える移動局において、前記記憶部
は、前記第1しきい値よりも高いレベルに設定された第
2しきい値を記憶し、前記移動局は、ハンドオフ接続中
である基地局から送出される通信中パイロット信号が前
記第2しきい値未満である時間を計測する計時部とをさ
らに備え、前記制御部は、前記第1回目のハンドオフ申
請が基地局側から却下された後、前記通信中パイロット
信号が前記第2しきい値未満である時間が所定時間を超
えた場合に、前記候補パイロット信号を送出した基地局
に対する第2回目のハンドオフ申請を前記移動局から送
出させることを特徴とする。
【0035】請求項3の本発明は、請求項1または2記
載のCDMAシステムの移動局において、前記第2しき
い値は、ハンドオフしたパイロット信号に対する干渉波
のレベルを測定するために設定されるしきい値であるこ
とを特徴とする。
【0036】請求項4の本発明は、請求項1または2記
載のCDMAシステムの移動局において、前記第2しき
い値は、通信中の基地局からのパイロット信号の劣化時
に通信路を切断するための劣化判定のレベルよりも高い
レベルに設定されるしきい値であることを特徴とする。
【0037】請求項5に記載した本発明のCDMAシス
テムのハンドオフ制御方法は、移動局が受信したパイロ
ット信号の受信強度がハンドオフ可能であることを示す
第1しきい値以上である候補パイロット信号を受信した
場合に、該候補パイロット信号を送出した基地局に対す
る第1回目のハンドオフ申請を送出するステップと、移
動局が第1回目のハンドオフ申請に対する却下応答を受
信し、且つ、前記候補パイロット信号が前記第1しきい
値よりも高いレベルに設定された第2しきい値以上とな
った場合に、計時開始するステップと、移動局における
前記計時結果が所定時間となった際に、前記候補パイロ
ット信号が第2しきい値以上である場合、第2回目のハ
ンドオフ申請を送出するステップを備えることを特徴と
する。
【0038】請求項6に記載した本発明のCDMAシス
テムのハンドオフ制御方法は、移動局が受信したパイロ
ット信号の受信強度がハンドオフ可能であることを示す
第1しきい値以上である候補パイロット信号を受信した
場合に、該候補パイロット信号を送出した基地局に対す
る第1回目のハンドオフ申請を送出するステップと、移
動局が第1回目のハンドオフ申請に対する却下応答を受
信し、且つ、ハンドオフ接続中である基地局から送出さ
れる通信中のパイロット信号が前記第1しきい値よりも
高いレベルに設定された第2しきい値未満となった場合
に、計時開始するステップと、移動局における前記計時
結果が所定時間となった際に、前記候補パイロット信号
が第2しきい値未満である場合、第2回目のハンドオフ
申請を送出するステップを備えることを特徴とする。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示した実施形態
に基づいて説明する。
【0040】図1は、CDMAシステムの概略の全体構
成を示すブロック図である。
【0041】図1のCDMAシステムは、使用者に携帯
されるか車両等の移動体に設置される移動局1と、第1
から第4の各基地局51〜54と、各基地局51〜54
の周波数割付やハンドオフ等を制御する基地局制御装置
80とから構成される。また、移動局1は、マイクロプ
ロセッサ等を用いて通信を制御する制御部11と、各基
地局51〜54と無線信号の送受信を行う送受信部12
と、パイロット信号がしきい値等以上あるいは未満とな
る時刻からの経過時間を計時する計時部14と、しきい
値あるいは設定値等を格納する記憶部13とを備えてい
る。
【0042】図1では、第1の基地局51と移動局1の
間の第1のパイロット信号P1については、アクティブ
・セットであり、すでにパイロット信号P1に対応する
通話路が形成されていることとする。また、第2の基地
局52と移動局1の間の第2のパイロット信号P2につ
いては、受信強度のレベルが上昇して、ネイバー・セッ
トからキャンディデイト・セットに変更されるところと
する。第3の基地局53と移動局1の間の第3のパイロ
ット信号P3、および、第4の基地局54と移動局1の
間の第4のパイロット信号P4については、ネイバー・
セットあるいはリメイニング・セットであり、当面、キ
ャンディデイト・セットに変更される可能性は少ないも
のとする。
【0043】図1のCDMAシステムにおける移動局
が、受信した各基地局からのパイロット信号の受信強度
に基づいてソフト・ハンドオフを実施あるいは終了する
際の概略の動作は、上記した従来技術に記載している
(1)〜(4)或いは(a)〜(e)と同様となるの
で、重複する記載を省略する。
【0044】以下、本発明の第1の実施形態について説
明する。
【0045】本発明の第1の実施形態の移動局およびハ
ンドオフ制御方法では、図1に示したCDMAシステム
において、移動局1の記憶部13に、下りトラフィック
チャネルの通信信号が復調可能であることを示す所定の
しきい値である第1のしきい値SL1に加えて、第1し
きい値SL1よりも高いレベルに設定された第2しきい
値SL2を記憶させる。また、移動局1の計時部14に
は、第2基地局52からの第2のパイロット信号62が
第2しきい値SL2以上である時間を計測させるように
する。そして、制御部11は、第1パイロット信号61
および第1基地局51を介して実施した第1回目のハン
ドオフ申請が基地局側から却下された後、第2のパイロ
ット信号62(候補パイロット信号)が第2しきい値S
L2以上である時間が所定時間を超えた場合に、第2基
地局52に対する第2回目のハンドオフ申請を送出す
る。
【0046】図2は、第1の実施形態における第2の基
地局からのパイロット信号の受信強度が第1の基地局か
らのパイロット信号の受信強度よりも所定値以上大きく
ならない場合を示した図である。
【0047】図2の横軸、縦軸、時刻t0、パイロット
信号P2、パイロット信号P1、所定値C1等の設定
は、図8と同様である。第1しきい値SL1は、しきい
値SL0と同様である。第2しきい値SL2は、干渉波
の受信強度レベルを判定するためにしきい値SL1より
も高いレベルに設定されたしきい値である。時刻t2
は、第2の基地局からのパイロット信号P2の受信強度
が、しきい値SL2以上になる時刻である。時間T1
は、パイロット信号P2がパイロット信号P1にとって
の干渉波になっているか否かを判定するための時間であ
る。時刻t3は、時刻t2から時間T1だけ経過した時
刻である。本実施形態は、図2に示したように、パイロ
ット信号P2の受信強度は、時刻tの経過に伴い、パイ
ロット信号P1の受信強度よりも大きくなるが、パイロ
ット信号P1の受信強度よりも所定値C1だけ大きい値
P1+C1を超えないレベルで安定する場合である。
【0048】次に本実施形態の動作について説明する。
【0049】図3は、図2の場合の移動局と第1の基地
局を介した基地局制御装置との信号のやり取りを示した
図である。図4は、図3の動作を移動局1の処理のみに
ついて示した動作フローチャートである。
【0050】移動局1では、パイロット信号P2の受信
強度がしきい値SL1以上であるか否かが判断される
(ステップS1)。パイロット信号P2の受信強度がし
きい値SL1以上になった場合(ステップS1:YE
S)には、その時刻(時刻t=t0)において、第2の
基地局52に移動局からのパイロット信号の受信強度を
測定させる信号を第1回目のハンドオフ申請として送出
する(ステップS2)。パイロット信号P2の受信強度
がしきい値SL1以上にならない場合(ステップS1:
NO)には、処理を終了する。
【0051】基地局制御装置80は、ハンドオフ申請を
受信したら、第2基地局52に移動局からのパイロット
信号の受信強度を計測させる指示を出力するが、第2基
地局52の使用状況や電波受信環境が充分良くない場合
には、ハンドオフ申請に対する却下を決定し、拡張ハン
ドオフ指示メッセージを却下応答として移動局に対して
送出する。
【0052】移動局1では、却下応答を受信したか否か
が判断され(ステップS3)、却下応答を受信した場合
(ステップS3:YES)には、パイロット信号P2の
受信強度がしきい値SL2以上であるか否かが判断され
る(ステップS4)。却下応答を受信しない場合(ステ
ップS3:NO)には、ステップS3の判断を繰り返
す。
【0053】パイロット信号P2の受信強度がしきい値
SL2以上である場合(ステップS4:YES)には、
その時刻(時刻t=t2)において、計時部14(タイ
マ)による計時が開始される(ステップS5)。パイロ
ット信号P2の受信強度がしきい値SL2以上でない場
合(ステップS4:NO)には、処理を終了する。
【0054】次いで、計時部14の計時結果が記憶部1
3に記憶された所定時間T1になってタイムアウト(時
刻t=t3)したか否かが判断され(ステップS6)、
タイムアウトした場合(ステップS6:YES)には、
制御部11は、再度、パイロット信号P2の受信強度が
しきい値SL2以上であるか否かを判断(ステップS
7)し、パイロット信号P2の受信強度がしきい値SL
2以上であることが確認された場合(ステップS7:Y
ES)には、第2回目のハンドオフ申請を送出する(ス
テップS8)。そして、第2基地局52と移動局1との
通話路が確保できたら、基地局制御装置80にハンドオ
フ完了メッセージを送信する。
【0055】なお、タイムアウトしない場合(ステップ
S6:NO)には、ステップS6の判断を繰り返す。ま
た、パイロット信号P2の受信強度がしきい値SL2以
上であることが確認できなかった場合(ステップS7:
NO)には、処理を終了する。
【0056】このように第1の実施形態では、移動局が
第1回目のハンドオフ申請の却下応答を受信した場合、
パイロット信号P2の受信強度がしきい値SL2以上で
ある時間が所定時間以上であることをタイマで計測して
第2回目のハンドオフ申請を行うようにしたので、第1
の基地局からのパイロット信号P1よりも受信強度が大
きい第2の基地局からのパイロット信号P2の受信強度
が、第1の基地局からのパイロット信号P1の受信強度
よりも所定値C1以上大きくならない場合であっても、
再度移動局からハンドオフ申請が送出される。
【0057】従って、移動局にとって、第1の基地局か
らのパイロット信号P1よりも受信強度が大きい第2の
基地局からのパイロット信号P2が干渉波となってしま
うことが減少するので、パイロット信号P2が干渉波と
なる状態が継続することによる第1の基地局と移動局間
の通話品質の劣化を減少させることができる。
【0058】ところで、パイロット信号P1の受信強度
およびパイロット信号P2の受信強度は、移動局の位置
や周辺環境により様々に変化するので、パイロット信号
P2の受信強度レベルがしきい値SL2を超えないで安
定する場合があり得る。その場合、上記した第1の実施
形態では、第2回目のハンドオフ申請を行うことができ
なくなる。
【0059】そこで、パイロット信号P2の受信強度レ
ベルがしきい値SL2を超えないで安定する場合であっ
ても第2回目のハンドオフ申請を行うことができる第2
の実施形態について以下に説明する。
【0060】本発明の第2の実施形態の移動局およびハ
ンドオフ制御方法でも、図1に示したCDMAシステム
において、移動局1の記憶部13に、下りトラフィック
チャネルの通信信号が復調可能であることを示す所定の
しきい値である第1のしきい値SL1に加えて、第1し
きい値SL1よりも高いレベルに設定された第2しきい
値SL2を記憶させるが、後述するように、第2しきい
値SL2の定義については異なっている。また、移動局
1の計時部14では、第1基地局51からの第1のパイ
ロット信号61が第2しきい値SL2未満である時間を
計測させるようにする。そして、制御部11は、第1パ
イロット信号61および第1基地局51を介して実施し
た第1回目のハンドオフ申請が基地局側から却下された
後、第1のパイロット信号61が第2しきい値SL2未
満である時間が所定時間を超えた場合に、第2基地局5
2に対する第2回目のハンドオフ申請を送出する。
【0061】図5は、第2の実施形態における第2の基
地局からのパイロット信号の受信強度が第1の基地局か
らのパイロット信号の受信強度よりも所定値以上大きく
ならない場合を示した図である。
【0062】図5の横軸、縦軸、時刻t0、パイロット
信号P2、パイロット信号P1、所定値C1等の設定
は、図8と同様である。第1しきい値SL1は、しきい
値SL0と同様である。本実施形態における第2しきい
値SL2は、通信中の基地局からのパイロット信号の劣
化時に通信路を切断するための劣化判定のレベルよりも
高いレベルに設定されるしきい値である。時刻t4は、
第1の基地局からのパイロット信号P1の受信強度が、
しきい値SL2未満になる時刻である。時間T2は、パ
イロット信号P2がパイロット信号P1にとっての干渉
波になっているか否かを判定するための時間である。時
刻t5は、時刻t4から時間T2だけ経過した時刻であ
る。本実施形態も、図5に示したように、パイロット信
号P2の受信強度は、時刻tの経過に伴い、パイロット
信号P1の受信強度よりも大きくなるが、パイロット信
号P1の受信強度よりも所定値C1だけ大きい値P1+
C1を超えないレベルで安定する場合である。
【0063】次に本実施形態の動作について説明する。
【0064】図6は、図5の場合の移動局と第1の基地
局を介した基地局制御装置との信号のやり取りを示した
図である。図7は、図6の動作を移動局1の処理のみに
ついて示した動作フローチャートである。
【0065】移動局1では、パイロット信号P2の受信
強度がしきい値SL1以上であるか否かが判断される
(ステップS11)。パイロット信号P2の受信強度が
しきい値SL1以上になった場合(ステップS11:Y
ES)には、その時刻(時刻t=t0)において、第2
の基地局52に移動局からのパイロット信号の受信強度
を測定させる信号を第1回目のハンドオフ申請として送
出する(ステップS12)。パイロット信号P2の受信
強度がしきい値SL1以上にならない場合(ステップS
11:NO)には、処理を終了する。
【0066】基地局制御装置80は、ハンドオフ申請を
受信したら、第2基地局52に移動局からのパイロット
信号の受信強度を計測させる指示を出力するが、第2基
地局52の使用状況や電波受信環境が充分良くない場合
には、ハンドオフ申請に対する却下を決定し、拡張ハン
ドオフ指示メッセージを却下応答として移動局に対して
送出する。
【0067】移動局1では、却下応答を受信したか否か
が判断され(ステップS13)、却下応答を受信した場
合(ステップS13:YES)には、通信中のパイロッ
ト信号P1の受信強度がしきい値SL2未満であるか否
かが判断される(ステップS14)。却下応答を受信し
ない場合(ステップS13:NO)には、ステップS1
3の判断を繰り返す。パイロット信号P1の受信強度が
しきい値SL2未満である場合(ステップS14:YE
S)には、その時刻(時刻t=t4)において、計時部
14(タイマ)による計時が開始される(ステップS1
5)。パイロット信号P1の受信強度がしきい値SL2
未満でない場合(ステップS14:NO)には、処理を
終了する。
【0068】次いで、計時部14の計時結果が記憶部1
3に記憶された所定時間T2になってタイムアウト(時
刻t=t5)したか否かが判断され(ステップS1
6)、タイムアウトした場合(ステップS16:YE
S)には、制御部11は、再度、パイロット信号P1の
受信強度がしきい値SL2未満であるか否かを判断(ス
テップS17)し、パイロット信号P1の受信強度がし
きい値SL2未満であることが確認された場合(ステッ
プS17:YES)には、第2回目のハンドオフ申請を
送出する(ステップS18)。そして、第2基地局52
と移動局1との通話路が確保できたら、基地局制御装置
80にハンドオフ完了メッセージを送信する。
【0069】なお、タイムアウトしない場合(ステップ
S16:NO)には、ステップS16の判断を繰り返
す。また、パイロット信号P1の受信強度がしきい値S
L2末満であることが確認できなかった場合(ステップ
S17:NO)には、処理を終了する。
【0070】このように第2の実施形態では、移動局が
1回目のハンドオフ申請の却下応答を受信した場合、パ
イロット信号P1の受信強度がしきい値SL2未満であ
る時間が所定時間以上であることをタイマで計測して第
2回目のハンドオフ申請を行うようにしたので、第1の
基地局からのパイロット信号P1よりも受信強度が大き
い第2の基地局からのパイロット信号P2の受信強度
が、第1の基地局からのパイロット信号P1の受信強度
よりも所定値C1以上大きくならない場合であって、さ
らに、パイロット信号P2の受信強度レベルがしきい値
SL2を超えないで安定する場合であっても第2回目の
ハンドオフ申請が送出される。
【0071】従って、移動局にとって、第1の基地局か
らのパイロット信号P1よりも受信強度が大きい第2の
基地局からのパイロット信号P2が干渉波となってしま
うことが第1の実施形態よりもさらに減少し、パイロッ
ト信号P2が干渉波となる状態が継続することによる第
1の基地局と移動局間の通話品質の劣化をより減少させ
ることができる。
【0072】なお、上記した図5の場合には、もしも、
本実施形態のように第2回目のハンドオフ申請を行わな
いと、第1の基地局からのパイロット信号P1の受信強
度が漸減していっても、第2の基地局からのパイロット
信号P2はハンドオフされないので、通話中のアクティ
ブ・セットであるパイロット信号P1に対応する通話路
の通話品質が劣化する可能性がある。
【0073】従って、移動局1としては、通話中のアク
ティブ・セットであるパイロット信号の「受信強度レベ
ルが低い場合には、キャンディデイト・セットすなわち
候補となるパイロット信号の存在が有れば、その受信強
度レベルに関係無くハンドオフの再送を実施するように
し、極力通話路を多く確保し、通話品質の安定化を図る
必要がある。本実施形態は、そのような場合に、候補と
なるパイロット信号について、受信強度レベルに関係無
くハンドオフ申請の再送を実施させることができるの
で、ハンドオフ申請の再送が早く、通話品質を安定させ
ることができるという効果も有する。
【0074】なお、上記した各実施形態では、第2のし
きい値SL2として、干渉波の受信強度レベルを判定す
るためにしきい値SL1よりも高いレベルに設定された
しきい値の場合と、通信中の基地局からのパイロット信
号の劣化時に通信路を切断するための劣化判定のレベル
よりも高いレベルに設定されるしきい値の場合について
説明したが、本発明の第2のしきい値SL2はこれに限
られるものではなく、第1のしきい値SL1以上の様々
な値を使用することができる。
【0075】
【発明の効果】上記のように、移動局が第1回目のハン
ドオフ申請の却下応答を受信した場合、ハンドオフの候
補となる第2の基地局からの第2のパイロット信号の受
信強度が第2のしきい値以上である時間が所定時間以上
であることをタイマで計測して第2回目のハンドオフ申
請を行うようにした発明では、通話中の第1の基地局か
らの第1のパイロット信号よりも受信強度が大きい第2
のパイロット信号の受信強度が、第1のパイロット信号
の受信強度よりも所定値以上大きくならない場合であっ
ても、再度移動局からハンドオフ申請が送出され、移動
局にとって、第1のパイロット信号よりも受信強度が大
きい第2のパイロット信号が干渉波となってしまうこと
が減少し、第2のパイロット信号が干渉波となる状態が
継続することによる基地局と移動局間の通話品質の劣化
を減少させることができる。
【0076】また、移動局が1回目のハンドオフ申請の
却下応答を受信した場合、通話中の第1の基地局からの
第1のパイロット信号の受信強度が第2のしきい値未満
である時間が所定時間以上であることをタイマで計測し
て第2回目のハンドオフ申請を行うようにした発明で
は、第1のパイロット信号よりも受信強度が大きいハン
ドオフの候補となる第2の基地局からの第2のパイロッ
ト信号の受信強度が、第1のパイロット信号の受信強度
よりも所定値以上大きくならない場合であって、さら
に、第2のパイロット信号の受信強度レベルが第2のし
きい値を超えないで安定する場合であっても、第2回目
のハンドオフ申請が送出され、移動局にとって、第1の
基地局からのパイロット信号よりも受信強度が大きい第
2のパイロット信号が干渉波となってしまうことがさら
に減少し、第2のパイロット信号が干渉波となる状態が
継続することによる第1の基地局と移動局間の通話品質
の劣化をより減少させることができる。
【0077】さらに、上記発明では、候補となる第2の
パイロット信号について、受信強度レベルに関係無くハ
ンドオフ申請の再送を実施させることができるので、ハ
ンドオフ申請の再送が早く、通話品質を安定させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 CDMAシステムの概略の全体構成を示すブ
ロック図である。
【図2】 第1の実施形態における第2の基地局からの
パイロット信号の受信強度が第1の基地局からのパイロ
ット信号の受信強度よりも所定値以上大きくならない場
合を示した図である。
【図3】 図2の場合の移動局と第1の基地局を介した
基地局制御装置との信号のやり取りを示した図である。
【図4】 図3の動作を移動局の処理のみについて示し
た動作フローチャートである。
【図5】 第2の実施形態における第2の基地局からの
パイロット信号の受信強度が第1の基地局からのパイロ
ット信号の受信強度よりも所定値以上大きくならない場
合を示した図である。
【図6】 図5の場合の移動局と第1の基地局を介した
基地局制御装置との信号のやり取りを示した図である。
【図7】 図6の動作を移動局の処理のみについて示し
た動作フローチャートである。
【図8】 第2の基地局からのパイロット信号の受信強
度が第1の基地局からのパイロット信号の受信強度より
も所定値以上大きくなる場合を示した図である。
【図9】 第2の基地局からのパイロット信号の受信強
度が第1の基地局からのパイロット信号の受信強度より
も所定値以上大きくならない場合を示した図である。
【符号の説明】
1 移動局、 11 制御部、 12 送受信部、 1
3 記憶部、 14計時部、 51 第1基地局、 5
2 第2基地局、 53 第3基地局、 54 第4基
地局、 61 第1パイロット信号(P1)、 62
第2パイロット信号(P2)、 63 第3パイロット
信号、 64 第4パイロット信号、80 基地局制御
装置。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の基地局から送出される各パイロッ
    ト信号を常時監視して前記各パイロット信号についての
    受信強度を検出する送受信部と、受信したパイロット信
    号の受信強度がハンドオフ可能であることを示す第1し
    きい値を記憶する記憶部と、前記各パイロット信号中の
    1つの受信強度が前記第1しきい値以上である候補パイ
    ロット信号となった場合に、該候補パイロット信号を送
    出した基地局に対する第1回目のハンドオフ申請を送出
    する制御部とを備える移動局において、 前記記憶部は、前記第1しきい値よりも高いレベルに設
    定された第2しきい値を記憶し、 前記移動局は、前記候補パイロット信号が前記第2しき
    い値以上である時間を計測する計時部とをさらに備え、 前記制御部は、前記第1回目のハンドオフ申請が基地局
    側から却下された後、前記候補パイロット信号が前記第
    2しきい値以上である時間が所定時間を超えた場合に、
    前記候補パイロット信号を送出した基地局に対する第2
    回目のハンドオフ申請を前記移動局から送出させること
    を特徴とするCDMAシステムの移動局。
  2. 【請求項2】 複数の基地局から送出される各パイロッ
    ト信号を常時監視して前記各パイロット信号についての
    受信強度を検出する送受信部と、受信したパイロット信
    号の受信強度がハンドオフ可能であることを示す第1し
    きい値を記憶する記憶部と、前記各パイロット信号中の
    1つの受信強度が前記第1しきい値以上である候補パイ
    ロット信号となった場合に、該候補パイロット信号を送
    出した基地局に対する第1回目のハンドオフ申請を送出
    する制御部とを備える移動局において、 前記記憶部は、前記第1しきい値よりも高いレベルに設
    定された第2しきい値を記憶し、 前記移動局は、ハンドオフ接続中である基地局から送出
    される通信中パイロット信号が前記第2しきい値未満で
    ある時間を計測する計時部とをさらに備え、 前記制御部は、前記第1回目のハンドオフ申請が基地局
    側から却下された後、前記通信中パイロット信号が前記
    第2しきい値未満である時間が所定時間を超えた場合
    に、前記候補パイロット信号を送出した基地局に対する
    第2回目のハンドオフ申請を前記移動局から送出させる
    ことを特徴とするCDMAシステムの移動局。
  3. 【請求項3】 前記第2しきい値は、ハンドオフしたパ
    イロット信号に対する干渉波のレベルを測定するために
    設定されるしきい値であることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のCDMAシステムの移動局。
  4. 【請求項4】 前記第2しきい値は、通信中の基地局か
    らのパイロット信号の劣化時に通信路を切断するための
    劣化判定のレベルよりも高いレベルに設定されるしきい
    値であることを特徴とする請求項1または2記載のCD
    MAシステムの移動局。
  5. 【請求項5】 移動局が受信したパイロット信号の受信
    強度がハンドオフ可能であることを示す第1しきい値以
    上である候補パイロット信号を受信した場合に、該候補
    パイロット信号を送出した基地局に対する第1回目のハ
    ンドオフ申請を送出するステップと、 移動局が第1回目のハンドオフ申請に対する却下応答を
    受信し、且つ、前記候補パイロット信号が前記第1しき
    い値よりも高いレベルに設定された第2しきい値以上と
    なった場合に、計時開始するステップと、 移動局における前記計時結果が所定時間となった際に、
    前記候補パイロット信号が第2しきい値以上である場
    合、第2回目のハンドオフ申請を送出するステップを備
    えることを特徴とするCDMAシステムのハンドオフ制
    御方法。
  6. 【請求項6】 移動局が受信したパイロット信号の受信
    強度がハンドオフ可能であることを示す第1しきい値以
    上である候補パイロット信号を受信した場合に、該候補
    パイロット信号を送出した基地局に対する第1回目のハ
    ンドオフ申請を送出するステップと、 移動局が第1回目のハンドオフ申請に対する却下応答を
    受信し、且つ、ハンドオフ接続中である基地局から送出
    される通信中のパイロット信号が前記第1しきい値より
    も高いレベルに設定された第2しきい値未満となった場
    合に、計時開始するステップと、 移動局における前記計時結果が所定時間となった際に、
    前記候補パイロット信号が第2しきい値未満である場
    合、第2回目のハンドオフ申請を送出するステップを備
    えることを特徴とするCDMAシステムのハンドオフ制
    御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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