JPH09284791A - 液晶表示用映像信号処理回路 - Google Patents

液晶表示用映像信号処理回路

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Publication number
JPH09284791A
JPH09284791A JP8091222A JP9122296A JPH09284791A JP H09284791 A JPH09284791 A JP H09284791A JP 8091222 A JP8091222 A JP 8091222A JP 9122296 A JP9122296 A JP 9122296A JP H09284791 A JPH09284791 A JP H09284791A
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JP
Japan
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liquid crystal
adjustment
color
signal
circuit
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JP8091222A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Fukuda
智之 福田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 視聴者の視角による液晶画面の再調整の簡素
化を図り、視聴者が容易に最適な液晶画面品位を得るこ
とができる液晶表示用映像信号処理回路を提供するこ
と。 【解決手段】 視聴者による1つの調整ボリューム16
による操作によって、ブライトネス調整回路2,コント
ラスト調整回路3,及びカラー調整回路5の3つの調整
回路が連動して動作し、コントラスト調整とカラー調整
の2つの調整が同方向、ブライトネス調整が他とは逆方
向の作用(ブライトネスを高くするとコントラストは低
く及びカラーは淡く、ブライトネスを低くするとコント
ラストは高く及びカラーは濃くなるように作用)し、視
聴者の各視角において最良な画面品位が容易に得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、視聴者の視角によ
り液晶表示画面の品位が悪化することのないようにした
液晶表示用映像信号処理回路に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶パネルは表示電極液晶分子配列がツ
イスト配列のものが多く用いられる。この種の液晶は入
射光側の偏光板により直線偏光された光の偏光方向を9
0度旋光して光を透過させることが可能である。液晶は
電圧を加えることにより偏光光の旋光の角度を変えるこ
とができ、透過光側に偏光板を設けることにより光の透
過量を制御することができる。
【0003】液晶パネルは、図6(a) に示すように透明
板21,22間に液晶25を挟さみ、その外側両面に偏
光板26,27を配し、透明板21,22の液晶25と
接する側に配した表示電極23、対向電極24間に電圧
Vを印加することにより、透過光量を制御する構成とな
っている。
【0004】ノーマリーホワイト型の液晶パネルでは、
互いに90度偏光角の異なる偏光板26,27を配し、
液晶25に電圧Vを加えない状態で光を最大に透過する
構造となっている。
【0005】図6(b) はノーマリーホワイト型の液晶パ
ネルの印加電圧Vに対する透過光の透過率Tの関係を示
している。印加電圧Vを増加させるのに伴い偏光板26
を透過した偏光光が旋光の角度を変え、偏光板27によ
り偏光板27の偏光角以外の偏光光は遮断され、偏光板
27を透過する透過光量は減少する。
【0006】従って、液晶パネルは、図7に示すように
表示電極に映像信号電圧を印加し、表示電極電圧と対向
電極電圧の電位差Vを変化させることにより、液晶25
を透過する光量を変化させ、画像を再現することができ
る。
【0007】図7において、電位差Vの最小値V1 は映
像信号の白レベルに対応し、最大値V2 は映像信号の黒
レベルに対応させることにより、映像信号を画像として
再現することができる。
【0008】図8は上記のような液晶パネルを用いた液
晶ディスプレイの信号処理回路の従来例を示すものであ
る。
【0009】図8において、信号処理回路の入力端子1
に入力された複合映像信号は同期分離回路8、映像増幅
回路4、色信号再生回路7に供給される。
【0010】映像増幅回路4は内部に、映像信号の黒レ
ベルを変化させるブライトネス調整回路2と、映像信号
の振幅を変化させるコントラスト調整回路3を含んでお
り、出力としてブライトネス調整と、コントラスト調整
された映像信号が得られる。ブライトネス調整回路2
と、コントラスト調整回路3には、制御信号発生回路1
1が接続されており、ブライトネス制御信号、コントラ
スト制御信号が供給されるようになっている。
【0011】色信号再生回路7には、映像信号の色の濃
さを変化させるカラー調整回路5と、R、G、Bの3原
色信号を復調する原色信号復調回路6を含んでおり、入
力された複合映像信号と映像増幅回路4からの映像信号
が入力され、出力として、カラー調整されたRGB信号
が得られる。
【0012】RGB信号は、液晶駆動回路9(極性反転
回路等を含む)により、液晶パネル10を駆動可能な信
号に変換され、液晶パネル10に入力される。また、液
晶パネル10には、同期分離回路8にて複合映像信号か
ら分離された垂直同期信号及び水平同期信号が入力され
る。
【0013】上記の回路において、コントラスト調整回
路3では図9に示すように映像信号Y1 の信号振幅VY1
(黒信号レベルB1 に対する最大白信号レベルW1 )を
伸長させたり、圧縮させるような調整を行う。点線は映
像信号Y1 の信号振幅VY1を電位差VC だけ圧縮し(コ
ントラストを小さくし)、最大白信号レベルをW2 にし
た映像信号Y2 を示している。
【0014】また、ブライトネス調整回路2では、図1
0に示すように映像信号Y1 の黒信号レベルB1 を上げ
たり下げたりさせるような調整を行う。点線は映像信号
Y1の黒信号B1 を電位差VB だけ下げ(ブライトネス
を下げ)、黒信号レベルをB2 にした映像信号Y2 を示
している。このとき、映像信号Y2 の最大白信号レベル
も同様にVB だけが下がり、最大白信号レベルはW2 と
なる。
【0015】カラー調整回路5では、図11に示すよう
に搬送色信号C1 の信号振幅VC1を伸長させたり、圧縮
させるような調整を行う。点線は搬送色信号C1 の信号
振幅VC1を電位差VG だけ圧縮し(色を淡くし)、信号
振幅をVC2にした搬送色信号C2 を示している。
【0016】ここで、図8に示したような信号処理回路
を備えた液晶ディスプレイを車載用テレビに使用した場
合、図12に示すように視聴者15が座席16を倒して
視聴したり、起こして視聴したりというように、液晶デ
ィスプレイ17の画面に対する視角φが変わると(例え
ば、液晶画面の直交方向に視聴者15の視線がある時を
φ=0度と仮定し、上方10度や下方10度に視角を変
えたとき)、液晶パネルの物性的特性から、上記視角φ
で視聴した液晶画面のブライトネス、コントラストや色
の濃さが変わり、映像が白つぶれ、黒つぶれ、色の白み
や色の付きすぎを起こしてしまう。
【0017】図13は、ノーマリーホワイトの場合の視
聴者の各視角φにおける電位差Vと液晶透過率Tと映像
信号電圧Yの関係(正規化された図)を示したものであ
る。この図13に示すように、液晶画面の視角φによ
り、電位差Vと液晶透過率Tとの関係は変化する。すな
わち、視角φが上方に変化した場合の特性P2 は、視角
が直交方向φ=0度の特性P1 から右方向(電位差Vの
上がる方向)にずれ、同じ電位差Vを印加したときの液
晶透過率Tが増し、同じ映像信号電圧Y1 (図13の実
線)のままでは最大白信号レベルW1 が液晶の最大透過
率レベルVTMAX2を越えてしまう。その結果、液晶の透
過率Tが飽和してしまうため、映像信号Y1 の、液晶の
最大透過率レベルVTMAX2 を越える信号部分は階調性を
もって表現できなくなり、白つぶれを起こしてしまう、
また、同じ電位差Vを印加したときの液晶透過率Tが増
し、同じ映像信号電圧Y1 のままでは黒信号レベルB1
が浮いてしまうため、映像信号Y1 がバック浮きになり
コントラストが低くなったりしてしまう。画面が全体的
に白む(液晶画面の見かけ上、映像信号Y1 が大きくな
りY3 のようになる)ため、同じ映像信号Y1 の色の濃
さ(搬送色信号C1 の信号振幅VG1)が相対的に小さく
なり色が淡くなってしまう。
【0018】視角φが下方に変化した場合の特性P3
は、視角φが直交方向φ=0度の場合の特性P1 が左方
向(電位差Vの下がる方向)にずれ、同じ電位差Vを印
加したときの液晶透過率Tが減り、同じ映像信号電圧Y
1 のままでは最大白信号レベルW1 が液晶の最大透過率
レベルVTMAX3 に達しず、最大白信号でも暗い画面にな
ってしまいコントラストが低下したりしてしまう。ま
た、同じ電位差Vを印加したときの液晶透過率Tが減
り、同じ映像信号電圧Y1 のままでは黒レベルB1 が下
がり、最悪の場合、黒の階調が表現できなくなったり、
反転(映像信号Y1 の階調に対して実際の液晶表示の輝
度が逆転する現象)が起こり、表示品位が悪化する。画
面が全体的に暗くなる(液晶画面の見かけ上、映像信号
Y1 が小さくなりY2 になったようになるため、同じ映
像信号Y1 では相対的に色が濃くなってしまう。
【0019】このように、ある視角φ=0度における電
位差Vと液晶透過率Tの特性P1 に合わせた映像信号電
圧Y1 を標準状態とした場合、視角φを上方または下方
に変えると、映像信号の黒信号レベルと信号振幅を変え
て最適状態とする必要がある。従って、従来の回路で
は、ブライトネス調整による黒信号レベル調整とコント
ラスト調整による映像信号振幅調整を連動で、及びカラ
ー調整による色の濃さ調整を非連動で行うことにより、
視聴者の視角における最適な液晶画面を得るようにして
いる。
【0020】図8のような液晶ディスプレイの信号処理
回路の構成において、ブライトネス調整用(あるいはコ
ントラスト調整用)ボリューム12の調整位置が、仮に
液晶画面に対する視角φ(視聴者の視線)が直交方向に
なっている場合に、正常な映像が得られる様な位置に調
整されている時、映像増幅回路4からの映像信号Y1は
図13の実線に示すような波形になっているものとす
る。ここで、液晶画面に対する視聴者の視角を正常な映
像が得られる視角から例えば下方に移動した場合には、
視聴者は調整用ボリューム12の調整位置をその視角に
対応した位置に調整し、映像信号Y1 を図13の点線で
示すように最大白レベルW1 はほぼ一定のまま黒信号レ
ベルだけがB1 からB2 へ白信号側へ上がった波形の映
像信号Y2に変化する。このとき、黒信号レベルが上が
ると同時に信号振幅はVW1からVW2と小さくなるように
変化するので、ブライトネスが上がりコントラストが小
さくなるように変化する。
【0021】上記のように、視聴者のある視角の電位差
Vと液晶透過率Tの特性(図13の実線)において、液
晶パネルのダイナミックレンジをA点からB点まで用い
るとすると、視角を変えた場合はその視角における電位
差Vと液晶透過率T(図13の点線)に合わせて、映像
信号の黒信号レベルの調整がなされ同時に信号振幅の調
整もなされる。
【0022】しかし、上記調整を行った後の視角φに対
する黒信号レベルの透過率Tは一定ではなく、図14に
示すような特性になる。横軸に視角φ、縦軸に液晶透過
率Tをとってある。
【0023】視角φが上方に変化した場合は、視角が直
交方向φ=0度の場合に対し黒レベルの液晶透過率TB
が増し、上記調整を行った映像信号のままではバック浮
きになり、全体的に白んだ画面品位になる。その結果、
同じ搬送色信号振幅のままでは相対的に色が淡くなり、
画面が白んでしまう。
【0024】視角φが下方に変化した場合は、視角が直
交方向φ=0度の場合に対し黒レベルの液晶透過率TB
が減り、前記調整を行った映像信号のままでは黒レベル
が沈み全体的に暗い画面品位になる。その結果、同じ搬
送色信号のままでは相対的に色が濃くなってしまう。
【0025】上記により、視聴者が座席を倒して視聴し
たり、座席を起こして視聴したりというような、視角φ
(視線の角度)が変わる度に、最良な画面品位にするた
めにはブライトネス調整(あるいはコントラスト調整)
の調整だけではなく、カラー調整も行い最適調整状態に
しなければならない。ブライトネス調整とコントラスト
調整は連動であるため容易に調整可能であるが、これだ
けの調整では視角による色の濃さに関して品位が改善さ
れないため、独立してカラー調整を行い画面品位を最良
の状態にしている。
【0026】しかし、この方法では、調整の整合を視聴
者に委ねているため最適調整状態にすることは容易では
なく、画面品位を最良の状態にすることは事実上不可能
であった。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来は
2つの調整(ブライトネス調整,コントラスト調整の連
動調整と、カラー調整)を視聴者に委ねるため、調整が
煩雑であり最良の画面品位を得ることは困難であった。
【0028】そこで、本発明は上記の問題に鑑み、視聴
者の視角による液晶画面の再調整の簡素化を図り、視聴
者が容易に最適な液晶画面品位を得ることができる液晶
表示用映像信号処理回路を提供することを目的とするも
のである。
【0029】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
る液晶表示用映像信号処理回路は、映像信号の黒レベル
を変化させるブライトネス調整回路と、映像信号の振幅
を変化させるコントラスト調整回路と、映像信号の色の
濃さを変化させるカラー調整回路と、これらの回路にて
処理された映像信号を用いて、液晶パネルを駆動するた
めの回路手段と、前記液晶パネルの画面に対する、視聴
者の視角に対応した調整量に応じて、前記コントラスト
調整回路と前記カラー調整回路の2つの調整を前記ブラ
イトネス調整方向と相反する方向に連動させるための制
御信号を発生する制御信号発生手段とを具備したことを
特徴とする。
【0030】請求項2記載の発明は、請求項1記載の液
晶表示用映像信号処理回路において、 視聴者がカラー
微調整を行うことが可能な制御信号を発生する第2の制
御信号発生手段を更に具備したことを特徴とする。
【0031】請求項1記載の発明においては、視聴者に
よる外部操作によって、ブライトネス調整,コントラス
ト調整,及びカラー調整の3つの調整が連動して、コン
トラスト調整とカラー調整の2つの調整が同方向、ブラ
イトネス調整が他とは逆方向の作用する。即ち、ブライ
トネスを高くするとコントラストは低く及びカラーは淡
く、ブライトネスを低くするとコントラストは高く及び
カラーは濃くなるように作用し、視聴者の各視角におい
て最良な画面品位が容易に得られる。
【0032】請求項2記載の発明においては、視聴者の
視角に応じたコントラスト調整,カラー調整,及びブラ
イトネス調整を、1つの調整ボリュームで行い、その後
に外部光の変化などが生じた場合でも、微調整ボリュー
ムにて色調を変えてカラー画像を見やすく微調整するこ
とが可能となる。
【0033】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態の液晶
表示用映像信号処理回路を示すブロック図である。図8
と同一部分には同一符号を付して説明する。
【0034】図1において、従来例の図8の構成と異な
る点は、図8では、ブライトネス調整回路2、コントラ
スト調整回路3及びカラー調整回路5を、それぞれブラ
イトネス調整用ボリューム12(又はコントラスト調整
用ボリューム)を操作することによって制御信号発生回
路11から視聴者の視角方向に見合ったブライトネス調
整用及びコントラスト調整用の各制御信号を連動して発
生し、ブライトネス調整回路2とコントラスト調整回路
3の2つの調整回路を制御し、さらにカラー調整用ボリ
ューム14を操作することによって制御信号発生回路1
3からカラー調整用制御信号を発生し、カラー調整回路
5を制御していたものを、本実施の形態では1つの調整
ボリューム16を操作することにより、制御信号発生回
路15から視聴者の視角方向に見合ったブライトネス調
整用、コントラスト調整用及びカラー調整用の各制御信
号を連動して発生し、ブライトネス調整回路2,コント
ラスト調整回路3,及びカラー調整回路5の3つの調整
回路を制御する構成としたものである。
【0035】図1において、入力端子1に入力された複
合映像信号は同期分離回路8,映像増幅回路4,色信号
再生回路7に供給される。
【0036】映像増幅回路4は内部に、映像信号の黒レ
ベルを変化させるブライトネス調整回路2と、映像信号
の振幅を変化させるコントラスト調整回路3を含んでお
り、出力としてブライトネス調整と、コントラスト調整
された映像信号が得られる。ブライトネス調整回路2
と、コントラスト調整回路3には、前記制御信号発生回
路15が接続されており、前記制御信号発生回路15か
らは、ブライトネス調整とコントラスト調整を相反する
方向に連動して制御を行うためのブライトネス制御信
号、コントラスト制御信号が供給されるようになってい
る。また、色信号再生回路7には、映像信号の色の濃さ
を変化させるカラー調整回路5と、R,G,Bの3原色
信号を復調する原色信号復調回路6を含んでおり、入力
された複合映像信号と映像増幅回路4からの映像信号が
入力され、出力として、カラー調整されたRGB信号が
得られる。カラー調整回路5にも、前記制御信号発生回
路15が接続されており、前記制御信号発生回路15か
らは、ブライトネス調整、及びコントラスト調整と連動
して制御され、コントラスト調整と同方向に制御を行う
ためのカラー制御信号が供給されるようになっている。
制御信号発生回路15には、液晶パネル10の液晶画面
に対する、視聴者の視角に対応した調整量を指示する調
整ボリューム16が接続しており、この調整ボリューム
16にて指示された調整量に応じた(すなわち、視聴者
の視角に対応した)ブライトネス制御信号、コントラス
ト制御信号及びカラー制御信号を出力する。
【0037】RGB信号は、液晶駆動回路9(極性反転
回路等を含む)により、液晶パネル10を駆動可能な信
号に変換され、液晶パネル10に入力される。また、液
晶パネル10には、同期分離回路8にて複合映像信号か
ら分離された垂直同期信号及び水平同期信号が入力され
る。
【0038】図2に、上記制御信号発生回路15の回路
図の一形態を示す。直流電源ラインVccと基準電位点間
には、抵抗R1 と、可変抵抗による調整ボリューム16
とが直列に接続し、抵抗R1 と調整ボリューム16の接
続点は、コントラスト制御信号発生用の反転増幅回路の
入力端に接続すると共にカラー制御信号発生用の反転増
幅回路の入力端に接続し、かつブライトネス制御信号発
生用のバッファアンプBUFの入力端に接続している。
バッファアンプBUFは、例えばオペアンプを用いたボ
ルテージフォロアで構成されている。バッファアンプB
UFの出力端子17からはブライトネス制御信号が出力
されるようになっている。
【0039】コントラスト制御信号発生用の反転増幅回
路は、オペアンプOP11と、一端が抵抗R1 と調整ボリ
ューム16の接続点に接続し、他端がオペアンプOP11
の反転入力端子(−)に接続した入力抵抗R11と、オペ
アンプOP11の出力端と入力端間に接続した帰還抵抗R
14と、直流電源ラインVccと基準電位点間に直列に接続
し、オペアンプOP11の非反転入力端子(+)に一定電
位を与える分圧用抵抗R12,R13とから構成されてい
る。この反転増幅回路では、入力抵抗R11と帰還抵抗R
14の抵抗比を変えることによって、最適な増幅度に設定
することができる。そして、オペアンプOP11の出力端
子18からコントラスト制御信号が出力されるようにな
っている。
【0040】カラー制御信号発生用の反転増幅回路は、
オペアンプOP21と、一端が抵抗R1 と調整ボリューム
16の接続点に接続し、他端がオペアンプOP21の反転
入力端子(−)に接続した入力抵抗R21と、オペアンプ
OP21の出力端と入力端間に接続した帰還抵抗R24と、
直流電源ラインVccと基準電位点間に直列に接続し、オ
ペアンプOP21の非反転入力端子(+)に一定電位を与
える分圧用抵抗R22,R23とから構成されている。この
反転増幅回路では、入力抵抗R21と帰還抵抗R24の抵抗
比を変えることによって、最適な増幅度に設定すること
ができる。そして、オペアンプOP21の出力端子19か
らカラー制御信号が出力されるようになっている。
【0041】図2のように構成された回路では、調整ボ
リューム16を調整すると、抵抗R1 と調整ボリューム
16の接続点の調整電圧は、バッファアンプBUFを介
してそのままの電圧で出力され、ブライトネス制御信号
としてブライトネス調整回路に供給される。同時に、抵
抗R1 と調整ボリューム16の接続点の調整電圧は、コ
ントラスト調整用の反転増幅回路、及びカラー調整用の
反転増幅回路に供給され、各反転増幅回路のオペアンプ
OP11,OP21からは前記ブライトネス制御信号とは相
反する方向(即ちブライトネス制御信号とは極性的に反
対方向)に変化するコントラスト制御信号,カラー制御
信号が出力される。
【0042】次に、図1の作用を説明する。図1におい
て、調整ボリューム16の調整位置が、液晶画面に対す
る視聴者の視線が直角になっている場合に正常な映像が
得られるような位置に調整されている時、映像増幅回路
4からの映像信号Y1 及び搬送色信号C1 は図3(a) ,
(b)の実線に示すような波形になっているものとする。
ここで、液晶画面に対する視聴者の視角を正常な映像が
得られる視角から例えば下方に移動した場合には、視聴
者は調整用ボリューム16の調整位置をその視角に対応
した位置に調整し、映像信号Y1 を図3(a) の点線で示
すように最大白レベルWはほぼ一定のまま黒信号レベル
だけがB1 からB2 へ白信号側に上がった波形の映像信
号Y2 に変化する。このとき、黒信号レベルが上がると
同時に信号振幅はVB1からVB2と小さくなるように変化
するので、ブライトネスが上がりコントラストが小さく
なるように変化する。また、同時に、調整用ボリューム
16の調整位置が前述の下方の視角に対応した位置に調
整されることにより、搬送色信号C1 の信号振幅VC1を
図3(b) の点線で示すようにVC1からVC2に圧縮した搬
送色信号C2 に変化させ、色の濃さが淡くなるように変
化させる。
【0043】図4は、本実施の形態において、視聴者の
視線の角度を変化させた場合の、表示電極電位(映像信
号電圧)と対向電極電圧との電位差Vと、液晶透過率T
の関係(正規化)、及びそのときの映像信号Y1 及び搬
送色信号C1 の関係を示している。
【0044】図4において、電位差Vと液晶透過率Tと
の関係より、電極間の電位差Vを徐々に上げていったと
き、視角φ=0度の場合、電位差Vが所定の値Aまでは
液晶透過率Tは最大の透過率であり、電位差Vが値Bに
達すると液晶透過率Tはほぼ最低の透過率となり、それ
以後のほぼ一定となる。A点とB点間の電位差が、映像
信号Y1 の振幅(最大白信号レベルW1 から黒信号レベ
ルB1 間の信号振幅)をそのまま透過させることができ
る液晶パネルのダイナミックレンジである。このときの
特性を実線P1 にて示す。この状態から、視角φ=10
度(上方)に変えた場合、電位差Vと液晶透過率Tの関
係は点線P2 となり、また視角φ=−10度(下方)に
変えた場合、電位差Vと液晶透過率Tの関係は点線P3
となる。特性P2 はP1 に対してダイナミックレンジに
広がり、特性P3 はP1 に対してダイナミックレンジが
狭くなる。
【0045】また、視聴者の視線の角度を変化させた場
合の視角φと液晶の黒信号レベル透過率Tの関係を、図
14に示している。
【0046】図14において、視角(視聴者の視線の角
度)を視角φ=0度から上方に変えた場合、液晶パネル
の黒信号レベル透過率は増加し画面全体の輝度が増加す
る、搬送色信号の信号振幅(色の濃さ)は変化しないた
め相対的に色が淡くなったような現象になる。視角をφ
=0度から下方に変えた場合、液晶パネルの黒信号レベ
ル透過率は減少し画面全体の輝度が減少する、搬送色信
号の信号振幅(色の濃さ)は変化しないため相対的に色
が濃くなったような現象になる。このように視聴者が視
角を変えると、液晶の特性が変化する。
【0047】本実施の形態では、図13に示したように
視角φの変化に対して黒信号レベル透過率が変化するこ
とによる画面の見え方の変化(不都合)を解消すること
ができる。
【0048】即ち、本実施の形態では、前記のような視
角φの変化による特性の変化P2 またはP3 に対応し
て、調整ボリューム16の各調整量に応じ制御信号発生
回路15からブライトネス制御信号,コントラスト制御
信号及びカラー制御信号を発生し、図4に示すように映
像信号電圧の最大白信号レベルW1 を、液晶の最大透過
率のレベル(A点)に固定したまま映像信号電圧の黒信
号レベルを視角に応じて上下に変化させ、かつ搬送色信
号の信号振幅を視角に応じて伸縮変化させる。このよう
に、最大白信号レベルを固定したまま黒信号レベルを変
化させると、映像信号の振幅も変化することになる。視
角φが正常な映像が得られる値(φ=0度)より上方に
なると、映像信号はその黒信号レベルが最大白信号レベ
ルW1 に対して下がり信号Y2 となり、搬送色信号はC
2 となるのでブライトネスは低くなりコントラストは高
くなり、カラーは濃くなる。視角φが正常な映像が得ら
れる値(φ=0度)より小さくなると、映像信号はその
黒信号レベルが液晶の最大透過率のレベルに対して下が
り信号Y1 となり、搬送色信号はC3 となるので、ブラ
イトネスは高くなりコントラストは低くなり、カラーは
淡くなる。
【0049】以上のように、ノーマリーホワイトの液晶
パネルでは、視聴者のある視角の電位差Vと液晶透過率
Tの特性(図4の実線P1 )において、液晶パネルのダ
イナミックレンジをA点からB点まで用いるとすると、
視角を変えた場合はその視角における電位差Vと液晶透
過率T(図4の点線)に合わせて、映像信号の黒信号レ
ベルの調整がなされ同時に信号振幅の調整もなされ、か
つ、搬送色信号の振幅の調整もなされる。従って、視聴
者の視角による液晶画面の調整は簡素化され、視聴者が
容易に最適な液晶画面品位を得ることができる。
【0050】図5は本発明の他の実施の形態の液晶表示
用映像信号処理回路を示すブロック図である。本実施の
形態は、図1の回路に加えて、視聴者が微調整ボリュー
ム14Aを用いてカラー微調整を行うことが可能な制御
信号を発生する制御信号発生回路13Aを設けた構成と
したものである。このようにすることにより、視角に応
じたコントラスト調整,カラー調整,及びブライトネス
調整を、調整ボリューム15で行った後に、外部光の変
化などが生じた場合でも微調整ボリューム14Aにて色
調を変えてカラー画像を見やすく微調整することが可能
となる。
【0051】尚、上記実施の形態では、ノーマリーホワ
イト型の最大コントラスト6時方向視角の液晶パネルに
ついて述べているが、本発明はノーマリーホワイト型の
最大コントラスト6時方向視角の液晶パネルに限らず、
ノーマリーブラック型や他のコントラスト方向の液晶パ
ネルに応用でき、また、本発明は、図11で示したよう
な車載用液晶ディスプレイに限らず、液晶表示を行うテ
レビジョン,ワードプロセッサ,パーソナルコンピュー
タ,ナビゲーションディスプレイ等の画像表示装置に応
用することができる。
【0052】
【発明の効果】以上のべたように本発明によれば、視聴
者の視線の角度に応じてブライトネスとカラーを同特性
で、コントラストをブライトネス及びカラーと相反する
特性で調整する手段を設けたので、視聴者が視角ほ変え
た場合の調整が簡素化され、簡単な調整によって各視角
における最良画面品位を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の液晶表示用映像信号処
理回路を示すブロック図。
【図2】図1の制御信号発生回路の一形態を示す回路
図。
【図3】図1における調整ボリュームの操作によって変
化する映像信号波形及び搬送色信号波形を示す説明図。
【図4】図1における視聴者の各視角に対応した電位差
Vと液晶透過理率Tの関係、及びそのときの映像信号電
圧、搬送色信号電圧の関係を示す説明図。
【図5】本発明の他の実施の形態の液晶表示用映像信号
処理回路を示すブロック図。
【図6】液晶パネルを説明する説明図。
【図7】ノーマリーホワイト型パネルの表示電極電圧と
対向電極電圧との差(電位差V)の関係を示す説明図。
【図8】従来の液晶ディスプレイを示すブロック図。
【図9】図8におけるコントラスト調整による映像信号
波形の変化を示す説明図。
【図10】図8おけるブライトネス調整による映像信号
波形の変化を示す説明図。
【図11】図8におけるカラー調整による搬送色信号波
形の変化を示す説明図。
【図12】車載用液晶ディスプレイにおいて、座席がリ
クライニングすることによる視聴者の視角の変化を示す
説明図。
【図13】図8における視聴者の各視角に対応した電位
差Vと液晶透過率Tの関係、及びそのときの映像信号電
圧の関係を示す説明図。
【図14】視聴者の各視角に対する液晶パネルの黒信号
レベル透過率の関係を示す説明図。
【符号の説明】
1…複合映像信号入力端子 2…ブライトネス調整回路 3…コントラスト調整回路 4…映像増幅回路 5…カラー調整回路 6…原色信号復調回路 7…色信号再生回路 8…同期分離回路 9…液晶駆動回路 10…液晶パネル 15…制御信号発生回路(ブライトネス調整用,コント
ラスト調整用,及びカラー調整用) 16…調整ボリューム(ブライトネス調整用,コントラ
スト調整用,及びカラー調整用)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像信号の黒レベルを変化させるブライト
    ネス調整回路と、 映像信号の振幅を変化させるコントラスト調整回路と、 映像信号の色の濃さを変化させるカラー調整回路と、 これらの回路にて処理された映像信号を用いて、液晶パ
    ネルを駆動するための回路手段と、 前記液晶パネルの画面に対する、視聴者の視角に対応し
    た調整量に応じて、前記コントラスト調整回路と前記カ
    ラー調整回路の2つの調整を前記ブライトネス調整方向
    と相反する方向に連動させるための制御信号を発生する
    制御信号発生手段とを具備したことを特徴とする液晶表
    示用映像信号処理回路。
  2. 【請求項2】視聴者がカラー微調整を行うことが可能な
    制御信号を発生する第2の制御信号発生手段を更に具備
    したことを特徴とする請求項1記載の液晶表示用映像信
    号処理回路。
JP8091222A 1996-04-12 1996-04-12 液晶表示用映像信号処理回路 Pending JPH09284791A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1753223A2 (en) * 2005-07-27 2007-02-14 Samsung Electronics Co., Ltd. Pixel brightness compensation
US7572260B1 (en) 2005-06-06 2009-08-11 Nelson Chris L Orthopedic surgical device for simultaneous bone removal on both sides of a fixation pin

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