JP2001296844A - 表示素子およびその駆動方法 - Google Patents

表示素子およびその駆動方法

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JP2001296844A
JP2001296844A JP2001035810A JP2001035810A JP2001296844A JP 2001296844 A JP2001296844 A JP 2001296844A JP 2001035810 A JP2001035810 A JP 2001035810A JP 2001035810 A JP2001035810 A JP 2001035810A JP 2001296844 A JP2001296844 A JP 2001296844A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示素子の駆動周波数を下げてもフリッカー
を十分に抑制できる新たな駆動方式を提供する。 【解決手段】 光変調媒体と画素電極とを有する画素の
集合群と、前記画素集合群から特定の画素を順次選択し
て、画像信号に応じた信号電圧を印加する電圧印加手段
と、少なくとも備えた表示素子において、隣接する少な
くとも一つの画素との間で、前記信号電圧が印加された
後における出力光強度の経時的変化を表す実関数f(t)
を微分した微分係数df(t)/d(t)の符号が互いに逆とな
る関係を成立させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示素子及びこれ
を用いた表示装置とその駆動方法に関する。
【従来の技術】電子ディスプレイには、様々な種類があ
るが、所定の周期で画像を書き換えることにより動画を
映すという原理は、普遍的なものである。このような電
子ディスプレイの画像の書き換え周波数は、通常、60
ヘルツ以上に設定されている。これは、60ヘルツ未満
では人の目がフリッカーを感じ易くなるためであるが、
VDT作業など長時間画面を見つめる必要があるディス
プレイでは、目の疲れを減らすために60ヘルツより早
い、例えば120ヘルツ程度の書き換え周波数に設定す
る必要がある。
【0002】ところで、表示素子の消費電力は、印加電
圧と書き込み周波数に比例する。したがって、書き換え
周波数が低いほど、消費電力が小さくなるが、携帯電話
やOA機器は動きの少ないない静止画を表示している時
間が長い。また、携帯電話などの機器は、蓄電池を電源
とするので、可能な限り書き換え周波数を低くして電力
消費を少なくすることが望ましい。しかしながら、書き
換え周波数を下げるとフリッカーが目立ち易くなる。よ
って、画面を注視することの多い静止画においても、目
の疲れを少なくするために、フリッカーを抑制しつつ周
波数を低減させねばならない。
【0003】ここで、CRTのテレビなどでは、画像情
報を1行おきに書き込み、2回の走査で全画面に書き込
むインターレース駆動を採用している。インターレース
駆動によると、全画面を書き換える1フレームを30ヘ
ルツに抑えても、隣接行の画素では多くの場合同じよう
な輝度の色が表示されているので、見掛け上の書き換え
周波数が60ヘルツになり、フリッカーを感じさせな
い。このような原理は、液晶表示装置においても採用さ
れている。
【0004】しかし、インターレース駆動を採用した場
合、表示対象が例えば横縞のシャツを着た人物である場
合には、隣接行で輝度が大きく異なる。したがって、見
掛けの周波数が高周波化されず、横縞の部分にちらつき
が生じてしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように上記従来技
術では、画像の種類によっては十分に機能しない。また
上記従来技術は、隣合う画素への書き込みに際し位相を
ずらして輝度変化を見掛け上高周波化する方式であるの
で、駆動周波数を下げすぎるとフリッカーを十分に抑制
できなくなり表示品質が低下する。よって、従来技術で
は、表示品質を維持しつつ消費電力を低減させるという
目的を十分に達成できない。本願発明は、このような従
来技術の課題を解決することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】下記構成の本発明では、
隣接する画素の輝度変化の振幅そのものを抑制する。し
たがって、ちらつき防止効果が大きいとともに、周波数
を下げても表示品質が害されない。よって、本発明によ
ると、電力消費量の小さい、ちらつきの少ない表示素子
を実現することができる。
【0007】請求項1に記載の本発明表示素子は、光変
調媒体と画素電極とを有する画素の集合群と、前記画素
集合群から特定の画素を順次選択して、画像信号に応じ
た信号電圧を印加する電圧印加手段と、を備えた表示素
子であって、前記画素集合群中の各画素は、隣接する少
なくとも一つの画素との間で、前記信号電圧が印加され
た後における出力光強度の経時的変化を表す実関数f
(t)を微分した微分係数df(t)/d(t)の符号が互いに逆
となる関係で構成されていることを特徴とする。
【0008】この構成によると、隣接する画素間におい
て輝度の時間的変化の振幅が抑制されるので、フリッカ
ーが生じにくい。また、輝度の時間的変化の振幅が抑制
される効果は駆動周波数が小さくなっても同様に得られ
るので、この構成によると、フリッカーを発生させない
で、表示素子の駆動電圧を十分に低減させることができ
る。よって、この構成によると、消費電力の少ない表示
素子を実現することができる。
【0009】また、請求項2に記載の本発明表示素子
は、請求項1に記載の表示素子において、前記微分係数
df(t)/d(t)の符号が互いに逆となる関係に立つ隣接す
る2つの画素で、同一の画像要素を表示する表示単位が
構成され、前記電圧印加手段が、当該表示単位ごとに画
像信号に応じた信号電圧を印加するものであることを特
徴とする。
【0010】この構成であると、輝度の時間的変化の振
幅が確実に抑制されるので、フリッカー防止効果が大き
い。
【0011】また、請求項3に記載の本発明表示素子
は、請求項2に記載の表示素子において、表示単位を構
成する2つの画素の無電界時における表示状態が、一方
が明状態で、他方が暗状態である、ことを特徴とする。
【0012】この構成であると、輝度の時間的変化の振
幅が一層抑制されるので、フリッカーの発生が顕著に抑
制される。
【0013】また、請求項4に記載の本発明表示素子
は、請求項1乃至3に記載の表示素子において、光変調
媒体が液晶である、ことを特徴とする。
【0014】液晶表示素子は消費電力が少なく軽量であ
るので、蓄電池を電源とする携帯機器用の表示素子とし
て好都合であるが、このような液晶表示素子に本発明を
適用すると、フリッカーの防止とともに一層の低消費電
力化を計れるので携帯機器としての利用性が高まる。
【0015】また、請求項5に記載の本発明表示素子
は、請求項1に記載の表示素子において、前記画素集合
群中の隣接する全ての画素同士が、前記信号電圧が印加
された後の出力光強度の経時的変化を表す実関数f(t)
を微分した微分係数df(t)/d(t)の符号が互いに逆とな
る関係で構成されている、ことを特徴とする。
【0016】この構成であると、確実にフリッカーを抑
制できる。
【0017】また、請求項6に記載の本発明表示素子
は、請求項5に記載の表示素子において、前記微分係数
df(t)/d(t)の符号が互いに逆となる関係に立つ隣接す
る2つの画素で、同一の画像要素を表示する表示単位が
構成され、前記電圧印加手段が、当該表示単位ごとに画
像信号に応じた信号電圧を印加する、ことを特徴とす
る。
【0018】表示単位を構成する2つの画素の無電界時
における表示状態が、一方が明状態で、他方が暗状態で
ある、ことを特徴とする。
【0019】また、請求項8に記載の本発明表示素子
は、請求項5乃至7に記載の表示素子において、光変調
媒体が液晶である、ことを特徴とする。
【0020】次に、駆動方法にかかる本発明構成を記載
する。
【0021】請求項8に記載の本発明駆動方法は、光変
調媒体と画素電極とを有する画素の集合群と、前記画素
集合群から特定の画素を順次選択して、画像信号に応じ
た信号電圧を印加する電圧印加手段と、を備え、かつ前
記画素集合群中の各画素が、隣接する少なくとも一つの
画素との間で、前記信号電圧が印加された後における出
力光強度の経時的変化を表す実関数f(t)を微分した場
合における微分係数df(t)/d(t)の符号が互いに逆とな
る関係で構成された表示素子を駆動する駆動方法であっ
て、前記信号電圧を印加する駆動周波数を60ヘルツ未
満とする、ことを特徴とする。
【0022】この駆動方法によると、フリッカーを抑制
し、且つ消費電力を低減させることができる。
【0023】また、請求項10に記載の本発明駆動方法
は、請求項9に記載の駆動方法において、前記各画素に
対し、この画素に隣接する少なくとも一つの画素とは、
画像信号と信号電圧の対応関係を規定するγ特性を異な
らせて生成した信号電圧を印加する、ことを特徴とす
る。
【0024】また、請求項11に記載の本発明駆動方法
は、請求項9又は10に記載の駆動方法において、表示
する画像が動画か静止画かを判定し、静止画であるとき
にのみ、前記信号電圧を印加する駆動周波数を60ヘル
ツ未満とする、ことを特徴とする。
【0025】この駆動方法によると、表示品質を低下さ
せることなく、合理的に消費電力を低減させることがで
きる。
【0026】続いて上記表示素子を用いた本発明画像表
示装置の構成を記載する。請求項12に記載の本発明画
像表示装置は、光変調媒体と画素電極とを有する画素の
集合群と、前記画素集合群から特定の画素を順次選択し
て、画像信号に応じた信号電圧を印加する電圧印加手段
と、を備え、かつ前記画素集合群中の各画素が、隣接す
る少なくとも一つの画素との間で、前記信号電圧が印加
された後における出力光強度の経時的変化を表す実関数
f(t)を微分した場合における微分係数df(t)/d(t)の
符号が互いに逆となる関係で構成された表示素子と、画
像情報を画像信号に変換する信号変換手段と、前記信号
変換手段より受け取った信号に基づいて前記電圧印加手
段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0027】また、請求項13に記載の本発明は、請求
項12に記載の画像表示装置において、前記画像表示装
置が更に、前記画像情報が静止画か動画かを判定するフ
ラッグ信号を生成するフラッグ信号生成手段を備え、前
記制御手段が、前記信号変換手段とフラッグ信号生成手
段とからぞれぞれ信号を受け取り、前記画像情報が静止
画である場合には動画のときよりも低い周波数で駆動す
るように前記電圧印加手段を制御する、ことを特徴とす
る。
【0028】この構成であると、動画の表示品質を低下
させることなく、フリッカーの抑制とともに低消費電力
化を図ることができる。
【0029】また、請求項14に記載の本発明は、請求
項12又は13に記載の画像表示装置において、前記表
示素子の光変調媒体が液晶である、ことを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、液
晶表示素子に本発明を適用した場合における実施例を通
して説明する。
【0031】(実施例)図1は本発明にかかる液晶表示
素子の隣接する2つの画素A、Bを表した平面模式図で
ある。ここで、本実施例の液晶表示素子は、一対の基板
の間に画素電極(この例では駆動電極と共通電極で画素
電極が構成されている)と、駆動電極を制御するTFT
(薄膜トランジスタ−)と、光変調媒体であるTN液晶
と、TN液晶の配向を規制する配向膜とが設けられた構
造をしている。
【0032】上記駆動電極とTFTとは一方の基板(第
1基板とする)の上に形成され、更にその上に液晶配向
膜が形成されている。他方、もう一方の基板(第2基板
とする)には少なくとも共通電極が形成され、その上に
液晶配向膜が形成されている。TN液晶はこれらの一対
の基板の間に封止されており、更に一対の基板の両外側
面には偏光板が配置され、それぞれの偏光方向が矢印1
4,15のように直交するようにしてある。なお、一対
の基板の間には必要に応じてカラーフィルターなどが配
置される。
【0033】上記構造の液晶表示素子における画素A,
Bは、画素電極とTFTと液晶と液晶配向膜とで構成さ
れているが、作図の都合上、図1では各構成要素を明示
的に描いていない。
【0034】この図1において、画素AおよびBの符号
11、13は、それぞれ第2基板(目視側とする)表面
の液晶配向膜の配向方向を示し、符号10、12はそれ
ぞれ第1基板表面の液晶配向膜の配向方向を示す。この
図に示すように、画素A(符号10,11)はTNモー
ドであり、液晶分子が90度ツイスト配向するよう構成
されている。他方、画素B(符号12,13)は複屈折
モードであり、液晶分子が45度ツイスト配向するよう
に構成されている。
【0035】更にこの実施例では、画素Aと画素Bとで
一つの表示単位が構成された画像表示装置としてある。
具体的には、画素Aと画素Bに同一の画像要素が表示さ
れるように電圧印加手段(信号電圧を印加する手段)を
制御する制御手段が設けられている。
【0036】図2に、画素AとBの印加電圧と輝度との
関係を表す特性図を示す。画素Aは、電圧−輝度曲線1
6に示すように、無電界時に明状態であり、印加電圧が
増加するにつれて輝度が下がる、いわゆるノーマリーホ
ワイトモードである。他方、画素Bは、電圧−輝度曲線
17に示すように、無電界時に暗状態であり、印加電圧
が増加するにつれて輝度が上がる、いわゆるノーマリー
ブラックモードである。したがって、画素Aと画素Bと
に同じ画像情報を表示した場合、見掛け上の輝度は画素
Aと画素Bの輝度曲線を合成したものであるので常に一
定となり、フリッカーが生じない。
【0037】ここで、画素A,Bに印加する信号電圧と
出力光の関係、すなわちγ特性は通常異なる。したがっ
て、同じ輝度となるようにするには、それぞれに予め設
定された異なる電圧を印加する必要がある。例えば画素
の輝度レベルが、0−1の階調表示で丁度中間の0.5
だと仮定すると、例えば画素Aには3ボルト、画素Bに
は2.6ボルトの電圧を印加すると、画素Aと画素Bの
各々の輝度が同じとなる。
【0038】図3に、TFTをオン状態にして信号電圧
を液晶層に印加した後にオフ状態とした場合における輝
度の時間変化を示す。図3に示すように、時間軸(横
軸)の0秒、0.2秒の時点で液晶層に信号電圧を印加
すると、液晶層に蓄えられた電荷は、液晶層の抵抗成分
によって徐々に放電されるため、液晶層に実際に印加さ
れている電圧は、曲線21のように徐々に下がる。この
とき、画素Aの輝度は実線18のように、放電による電
圧の低下に従って輝度が徐々に下がるが、画素Bにおい
ては、破線19のように電圧の低下とともに輝度が徐々
に上がる。したがって、両画素の輝度を足した見掛け上
の輝度は一点鎖線20のようになり、ほとんど変化しな
い。
【0039】ここで、図3に示す実施例では、画素Aと
Bにおける経過時間との関係における輝度変化量の絶対
値がほぼ同じであるが、輝度変化量の絶対値が同じでな
くとも、隣合う画素の経時的な輝度変化の方向が逆にな
る関係、すなわち隣合う画素の経時的な輝度変化量の微
分係数符号が逆になる関係が成立する限り、フリッカー
防止効果が得られることが確認されている。
【0040】また、例えばノーマリーホワイトモードの
画素だけで構成された従来の表示素子を用いて観察した
ところ、書き込み周波数を60ヘルツ未満に下げると、
中間調表示のときにフリッカーが目立ようになり、見る
者に不快感を与えた。これに対し、本発明の表示素子で
は、図3のように輝度の時間変化の振幅が抑えられるの
で、周波数を5ヘルツまで落としても、フリッカーが感
知されなかった。
【0041】なお、上記実施例では表示単位を2つの画
素で構成したので、その分、表示単位密度が低下する。
しかし、書き込み周波数を12分の1まで下げても十分
な表示品質が得られ、これにより消費電力を1/6に下
げることが確認できた。
【0042】〔その他の事項〕 (1)本発明の表示素子を用い、これに画像情報を画像
信号に変換する信号変換手段と、信号変換手段より受け
取った信号に基づいて前記表示素子の電圧印加手段を制
御する制御手段とを組み込んで画像表示装置を構成する
と、ちらつきが少なく、電力消費量の少ない画像表示装
置を実現できる。
【0043】更に、この画像表示装置に、画像情報が静
止画か動画かを判定するフラッグ信号を生成するフラッ
グ信号生成手段を付加し、フラッグ信号生成手段からの
信号が静止画を表しているときには、動画のときよりも
低い周波数で書き込みを行うようにすると、一層電力消
費の少ない画像表示装置を構成できる。ここで、静止画
か動画かの判定基準としては、例えば移動体通信の情報
圧縮方式の国際標準規格であるMPEG4の基準に従
う。MPEG4は、次世代の携帯電話などで使用が予想
される規格であり、この規格には、画像の動きに関する
情報が含まれているので、静止画か動画かの判定にこの
情報を利用することができる。
【0044】なお、表示素子側で、動画か静止画かを判
断するのは、その判定のために回路が複雑化し、電力が
増えるので好ましくない。よって、表示素子以外の装置
(電子機器側)に、画像情報の伝送と同時に、動画と静
止画を判別し処理する回路(信号変換手段やフラッグ信
号生成手段)を具備させるのが好ましい。このようにす
ると、静止画と動画との間における駆動周波数の切り替
えを円滑に行わせることができるので、電力消費の低減
と表示品質の向上を同時に達成できる。この構成は、特
に蓄電池で駆動する携帯型の電子機器において有用であ
る。
【0045】(2)本発明によると静止画の表示には6
0ヘルツ未満で十分な品質の表示が可能である。但し、
更なる低電力化のためには、30ヘルツ未満、より好ま
しくは10ヘルツ未満とするのがよい。なお、一般電源
で駆動するパソコン等の大型の画像表示装置は、携帯機
器におけるほど消費電力の多少が問題にならないので、
動画と静止画で周波数を切り替える必要性が小さい。
【0046】(3)ところで、本明細書では、電圧駆動
できる最小単位を画素と呼び、画像表示の単位を表示単
位と称する。そして、上記実施例では隣接する2つの画
素で一つの表示単位を構成する例を示した。しかし、隣
接する画素の経時的な輝度変化量の微分係数符号が逆に
なる関係を構成要素とする本発明は、1画素が表示単位
であってもその作用効果を発揮する。この理由は、本発
明によると輝度の時間変化の振幅そのものが抑制される
こと、及び、大抵の場合、隣接する画素に表示される画
像情報はほとんど同じあり、それゆえに特別な制御を行
わなくとも、隣接する画素同士が実質的に一表示単位と
して機能する場合が多いからである。
【0047】(3)また、上記実施例ではアクティブ駆
動の液晶表示素子の例を示したが、単純マトリクス駆動
の場合でも、選択時の輝度が非選択時に変化する状況は
同じであるので、単純マトリクス駆動の場合においても
上記と同様な作用効果が得られる。
【0048】(4)さらに、上記実施例では液晶表示素
子の例を示したが、本発明の適用は液晶表示素子に限定
されるものではない。液晶表示素子以外の表示素子とし
ては、例えば電気泳ディスプレイ(EPID)が例示で
きる。電気泳ディスプレイは、着色した液中の微粒子を
電圧で移動させて微粒子の色と液の色との間で色の切り
替えを行って画像表示する方式であるが、この電気泳デ
ィスプレイにおいては、電圧極性によってノーマリーホ
ワイトとノーマリー着色(例えばブラック)が入れ替わ
る。よって、隣り合う画素間で極性を反転させることに
より、出力光の時間変化の微分値を逆にすることがで
る。つまり、本発明を適用することができ、これにより
本発明所定の作用効果が得られる。
【0049】また、他の具体例としては、微小なミラー
を電圧印加によって傾けて光変調するデジタルミラーデ
バイス(DMD)が例示できる。デジタルミラーデバイ
スでは、微小なミラーが画素に対応するので、隣り合う
ミラーの設置角度を異ならせることにより、ノーマリー
ホワイトとノーマリーブラックを切り替えることができ
る。つまり、上記と同様、本発明を適用でき、本発明の
適用によって、上記と同様の作用効果を得ることができ
る。
【0050】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明による
と、隣接する画素同士が輝度変化を補償し合うので、輝
度変化に伴う振幅が少ない。よって、本発明によると、
駆動周波数を下げてもフリッカーが生じにくいので、低
電力消費量で表示品質に優れた表示素子を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示素子を説明するための平面模式図
である。
【図2】本発明表示素子の原理を説明するための電圧−
輝度特性図である。
【図3】本発明表示素子の原理を説明するための書き込
み後の時間と輝度との関係を示す図である。
【符号の説明】
10、12 一方基板上の液晶配向方向 11、13 他方基板上の液晶配向方向 14 一方基板側に配置された偏光板の偏光方
向 15 他方基板側に配置された偏光板の偏光方
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G02B 26/08 G02B 26/08 E G02F 1/167 G02F 1/167

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光変調媒体と画素電極とを有する画素の
    集合群と、 前記画素集合群から特定の画素を順次選択して、画像信
    号に応じた信号電圧を印加する電圧印加手段と、 を備えた表示素子であって、 前記画素集合群中の各画素は、隣接する少なくとも一つ
    の画素との間で、前記信号電圧が印加された後における
    出力光強度の経時的変化を表す実関数f(t)を微分した
    微分係数df(t)/d(t)の符号が互いに逆となる関係で構
    成されている、 ことを特徴とする表示素子。
  2. 【請求項2】 請求項1の表示素子において、 前記微分係数df(t)/d(t)の符号が互いに逆となる関係
    に立つ隣接する2つの画素で、同一の画像要素を表示す
    る表示単位が構成され、 前記電圧印加手段は、当該表示単位ごとに画像信号に応
    じた信号電圧を印加する、 ことを特徴とする表示素子。
  3. 【請求項3】 請求項2の表示素子において、 表示単位を構成する2つの画素の無電界時における表示
    状態は、一方が明状態で、他方が暗状態である、 ことを特徴とする表示素子。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の表示素子において、 光変調媒体が液晶である、 ことを特徴とする表示素子。
  5. 【請求項5】 請求項1の表示素子において、 前記画素集合群中の隣接する全ての画素同士が、前記信
    号電圧が印加された後の出力光強度の経時的変化を表す
    実関数f(t)を微分した微分係数df(t)/d(t)の符号が
    互いに逆となる関係で構成されている、 ことを特徴とする表示素子。
  6. 【請求項6】 請求項5の表示素子において、 前記微分係数df(t)/d(t)の符号が互いに逆となる関係
    に立つ隣接する2つの画素で、同一の画像要素を表示す
    る表示単位が構成され、 前記電圧印加手段は、当該表示単位ごとに画像信号に応
    じた信号電圧を印加する、 ことを特徴とする表示素子。
  7. 【請求項7】 請求項6の表示素子において、 表示単位を構成する2つの画素の無電界時における表示
    状態は、一方が明状態で、他方が暗状態である、 ことを特徴とする表示素子。
  8. 【請求項8】 請求項5乃至7の表示素子において、 光変調媒体が液晶である、ことを特徴とする表示素子。
  9. 【請求項9】 光変調媒体と画素電極とを有する画素の
    集合群と、前記画素集合群から特定の画素を順次選択し
    て、画像信号に応じた信号電圧を印加する電圧印加手段
    と、を備え、かつ前記画素集合群中の各画素が、隣接す
    る少なくとも一つの画素との間で、前記信号電圧が印加
    された後における出力光強度の経時的変化を表す実関数
    f(t)を微分した場合における微分係数df(t)/d(t)の
    符号が互いに逆となる関係で構成された表示素子を駆動
    する駆動方法であって、 前記信号電圧を印加する駆動周波数を60ヘルツ未満と
    する、 ことを特徴とする駆動方法。
  10. 【請求項10】 請求項9の表示素子において、 前記各画素に対し、この画素に隣接する少なくとも一つ
    の画素とは、画像信号と信号電圧の対応関係を規定する
    γ特性を異ならせて生成した信号電圧を印加する、 ことを特徴とする表示素子の駆動方法。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10の表示素子におい
    て、 表示する画像が動画か静止画かを判定し、静止画である
    ときにのみ、前記信号電圧を印加する駆動周波数を60
    ヘルツ未満とする、ことを特徴とする駆動方法。
  12. 【請求項12】 光変調媒体と画素電極とを有する画素
    の集合群と、前記画素集合群から特定の画素を順次選択
    して、画像信号に応じた信号電圧を印加する電圧印加手
    段と、を備え、かつ前記画素集合群中の各画素が、隣接
    する少なくとも一つの画素との間で、前記信号電圧が印
    加された後における出力光強度の経時的変化を表す実関
    数f(t)を微分した場合における微分係数df(t)/d(t)
    の符号が互いに逆となる関係で構成された表示素子と、 画像情報を画像信号に変換する信号変換手段と、 前記信号変換手段より受け取った信号に基づいて前記電
    圧印加手段を制御する制御手段と、 を備えた画像表示装置。
  13. 【請求項13】 請求項12の画像表示装置において、 前記画像表示装置は、更に、前記画像情報が静止画か動
    画かを判定するフラッグ信号を生成するフラッグ信号生
    成手段を備え、 前記制御手段が、前記信号変換手段とフラッグ信号生成
    手段とからぞれぞれ信号を受け取り、前記画像情報が静
    止画である場合には動画のときよりも低い周波数で駆動
    するように前記電圧印加手段を制御する、 ことを特徴とする画像表示装置。
  14. 【請求項14】 請求項12又は13の画像表示装置に
    おいて、 前記表示素子の光変調媒体が液晶である、 ことを特徴とする画像表示装置。
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