JPH09284769A - 画像符号化装置および方法 - Google Patents

画像符号化装置および方法

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JPH09284769A
JPH09284769A JP11420596A JP11420596A JPH09284769A JP H09284769 A JPH09284769 A JP H09284769A JP 11420596 A JP11420596 A JP 11420596A JP 11420596 A JP11420596 A JP 11420596A JP H09284769 A JPH09284769 A JP H09284769A
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JP
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frame
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circuit
field
video signal
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Application number
JP11420596A
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English (en)
Inventor
Masami Nakagawa
昌巳 中川
Takao Suzuki
隆夫 鈴木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2/3プルダウンされた画像に対して逆2/
3プルダウンを施し、フレームを再構成し、そのフレー
ムの情報をRCGOPと同時に符号化部へ送出した後、
そのRCGOPに対応するビデオ信号が符号化部へ送出
されることで、リアルタイムの符号化を行うことができ
る。 【解決手段】 メモリ3には、フィールド毎にビデオ信
号が所定の時間記憶される。2/3プルダウン検出回路
4では、リピートファーストフィールドが検出され、フ
レーム再構成回路5において、検出されたフィールドが
取り除かれ、フレームが再構成され、フレーム構成(プ
ルダウンタイプ)、ME制御情報、ピクチャタイプ、時
間軸上の位置がカウンタ/レジスタ回路6を介してRC
GOP回路10へ供給される。これらの情報と同時にR
CGOPは符号化制御回路14へ供給される。その後、
符号化されるビデオ信号は、動き検出処理回路7におい
て、動き検出処理が行われ、加算器11へ出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばMPEG
2(Moving Picture Coding Experts Group Phase 2 )
を用いて、NTSC用のテレビジョン信号に変換された
映画等のフィルム素材を検出して高能率圧縮ができる画
像符号化装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】映画等のフィルム素材は、毎秒24コマ
の信号であり、NTSC用のテレビジョン信号は、毎秒
30フレームの信号である。このため、フィルム素材を
NTSC用のテレビジョン信号へ変換する場合、24フ
レームから30フレームへフレーム数を変換する必要が
あった。この変換の1つの方法として、図4に示すよう
に2フィールドの画像から3フィールドの画像を作成す
る2/3プルダウンという手法が一般的に行われてい
る。
【0003】この2/3プルダウンは、図4Aに示すよ
うに、フィルム素材の1フレームを第1フィールドと第
2フィールドに分ける。図4Bに示すように、2フィー
ルドの画像の何れか一方のフィールドを繰り返すこと
(リピートファーストフィールド)によって、3フィー
ルドの画像を作成する。さらに、もう一度、2フィール
ドの画像の他方のフィールドを繰り返す処理を行う。そ
れによって、4フレームの画像は、5フレームの画像へ
変換され、最終的に1秒間に24コマの画像は、30フ
レームの画像へ変換される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、NTSC
用のテレビジョン信号へ変換されたフィルム素材の圧縮
を行う場合、元のフィルム素材を検出することで、画像
の冗長性を取り除く、逆2/3プルダウンを行う手法が
知られている。
【0005】しかしながら、テレビジョン放送用に、例
えば時間を短縮するための編集、CM挿入または不適切
な2/3プルダウンなどによって、リピートファースト
フィールドの周期が乱れる場合、または途中からインタ
レース画像の素材が挿入されている場合等がある。従っ
て、1秒間に符号化すべきフレーム数が本来は、24フ
レーム(フィルム素材)または30フレーム(インタレ
ース素材)であるのが、24〜30と変動したり、適切
な動き検出が繁雑に変化する。その結果、MPEG2の
タイムモデル(TM)5のアルゴリズムを用いて適切な
固定ビットレート制御をリアルタイムに行うことが困難
であった。
【0006】従って、この発明の目的は、圧縮符号化を
効率的に行うために、逆2/3プルダウンを行うとき
に、TM5等の手法によって、圧縮符号化およびビット
レートの制御を行うことができる画像符号化装置および
方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、入力ビデオ信号から繰り返し使用されているフィー
ルドを検出する2/3プルダウン検出手段と、フィール
ドを入力ビデオ信号から削除し、フレームを再構成し、
再構成されたフレームの情報を獲得するフレーム再構成
手段と、再構成されたフレーム毎に適切な動き検出処理
方法を決定する手段と、符号化するフレームを所定の時
間遅延できる第1の記憶手段と、再構成されたフレーム
の情報を記憶する第2の記憶手段と、再構成されたフレ
ームの情報を第1の記憶手段の出力に対して先行して符
号化部へ伝送する出力手段とからなることを特徴とする
画像符号化装置である。
【0008】また、請求項4に記載の発明は、入力ビデ
オ信号から繰り返し使用されているフィールドを検出す
るステップと、フィールドを入力ビデオ信号から削除
し、フレームを再構成し、再構成されたフレームの情報
を獲得するステップと、再構成されたフレーム毎に適切
な動き検出処理方法を決定するステップと、符号化する
フレームを所定の時間遅延できるステップと、再構成さ
れたフレームの情報を記憶するステップと、再構成され
たフレームの情報を所定の時間遅延されたフレームの出
力に対して先行して符号化部へ伝送するステップとから
なることを特徴とする画像符号化方法である。
【0009】入力されたビデオ信号に対して逆2/3プ
ルダウンを施すことによって、リピートファーストフィ
ールドを検出し、検出されたリピートファーストフィー
ルドを取り除き、フレームの再構成を行う。このとき、
ピクチャタイプが予め設定されたGOPに合わせて決定
され、フレーム構造(プルダウンタイプ)、ME制御情
報、ピクチャタイプおよび出力時間の情報がRCGOP
として、ビデオ信号より先に符号化部へ転送される。こ
れよって、リアルタイムで2/3プルダウンされた画像
を高能率圧縮符号化するとができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明が適用された一実
施例について図面を参照して説明する。この発明の一実
施例の構成を図1に示す。1で示す入力端子からNTS
C用のビデオ信号が供給され、そのビデオ信号は、入力
管理部2およびメモリ3へ供給される。入力管理部2で
は、供給されたビデオ信号のフィールド毎にアドレスが
与えられ、そのアドレスは、メモリ3へ供給される。メ
モリ3では、ビデオ信号は、フィールド毎にそのアドレ
スの位置に出力管理部6からリードアドレスが供給され
るまで記憶されると共に、メモリ3から読み出されたビ
デオ信号が2/3プルダウン検出回路4へ供給される。
2/3プルダウン検出回路4では、メモリ3から供給さ
れたフィールド単位のビデオ信号の輝度差分からリピー
トファーストフィールドが検出される。
【0011】フレーム再構成回路5では、入力管理部2
から与えられるフレーム単位の情報と2/3プルダウン
検出回路4で検出された結果に基づいてフレームが再構
成される。また、フレーム再構成回路5では、伝送路に
よって予め設定されている、例えばGOP(Group of P
ictures )のM=3、N=15に基づいて、再構成され
たフレームのピクチャタイプ(I(Intra coded )ピク
チャ、P(Predictivecoded)ピクチャ、B(Bi-direct
ionally predictive coded )ピクチャ)が決定され
る。カウンタ/レジスタ部6では、再構成されたフレー
ム数および各ピクチャタイプの数が計数されると共に、
再構成されたフレームに対応するフレーム構成(プルダ
ウンタイプ)、ピクチャタイプおよび出力時間の情報が
レジスタ上に記憶される。
【0012】カウンタ/レジスタ部6から動き検出(M
E)処理決定部7へフレーム単位の情報が供給され、動
き検出処理決定部7では、ME制御情報が決定される。
この動き検出処理決定部7では、同じフレーム構成が所
定の数以上連続し、且つフィールド間輝度差分が大きい
場合、インタレース画像と判断し、フレーム処理からフ
ィールド処理へME制御情報が変更される。動き検出処
理決定部7からME制御情報は、RCGOP形成回路1
0へ供給されると共に、フレーム単位の情報は、出力管
理部8へ供給される。RCGOPは、後述するTM5の
レート制御によってなされるレート制御用のGOPを表
すが、RCGOPのフレームに関する情報を以下では、
RCGOPと称する。
【0013】カウンタ/レジスタ部6から再構成された
フレームのフレーム構成、ピクチャタイプおよび出力時
間の情報と、動き検出処理決定回路7からME制御情報
とがRCGOP形成回路10へ供給される。RCGOP
形成回路10は、実時間管理部9によって制御され、こ
れらの情報(RCGOP)は、RCGOP形成回路10
から符号化制御回路10へ供給される。また、このRC
GOPは、0.5 秒間隔で符号化制御回路14へ供給され
る。同様に、出力管理部8は、実時間管理部9によって
制御され、メモリ3の空き状態または入力/出力状態な
どを見ながらメモリ3に対してリードアドレスを出力す
る。メモリ3では、このリードアドレスに対応したビデ
オ信号が加算器11へ供給される。
【0014】このように、実時間管理部9によって、R
CGOP形成回路10およびメモリ3からの出力が制御
され、RCGOP形成回路10からのRCGOPは、メ
モリ3からのビデオ信号より少なくとも0.5 秒先に符号
化制御回路14へ供給される。
【0015】符号化制御回路14では、対応するビデオ
信号より先に供給されたRCGOPからフレーム/フィ
ールド構造におけるピクチャタイプが出力端子23から
伝送され、また量子化回路13で用いられる量子化ステ
ップ幅が決定される。この量子化ステップ幅は、量子化
回路13へ供給されると共に、出力端子24から伝送さ
れる。さらに、符号化制御回路14は、スイッチ18お
よび22の切り換え動作を制御する。
【0016】加算器11では、予測メモリ19および/
または20から供給される動き補償がなされた画像がビ
デオ信号から減算され、その差分値は、DCT(Discre
te Cosine Transfrom )回路12へ供給される。DCT
回路12では、その差分値に対してDCTの処理が施さ
れ、フィールド毎にDCT係数データが発生する。この
DCT係数データが量子化回路13において、符号化制
御回路14からの量子化ステップ幅を用いて量子化され
る。この量子化値は、逆量子化回路15および逆DCT
回路16を介して加算器17へ供給されると共に、出力
端子25から伝送される。
【0017】加算器17では、予測メモリ19および/
または20から供給される動き補償がなされた画像と、
復号された差分値とが加算され、予測画像が生成され
る。この予測画像は、スイッチ18を介して予測メモリ
19および20へ供給される。このスイッチ18は、符
号化制御回路14によって制御される。加算器17から
の予測画像は、予測メモリ19または20に記憶され
る。予測メモリ19に記憶された予測画像は、平均化回
路21およびスイッチ22の端子aに出力される。同様
に、予測メモリ20に記憶された予測画像は、平均化回
路21およびスイッチ22の端子cに出力される。ま
た、予測メモリ20では、予測により得られた動きベク
トルが出力端子26を介して伝送される。
【0018】平均化回路21は、内挿的に使用され、す
なわち予測メモリ19からの予測画像と、予測メモリ2
0からの予測画像との平均化がなされ、スイッチ22の
端子bに出力される。スイッチ22は、符号化制御回路
14によって、制御され、一例として、端子aからは、
未来から予測する逆方向フレーム間予測符号化に用いら
れる予測画像が取り出され、端子bからは、前後両方向
の予測による内挿的フレーム間予測符号化に用いられる
予測画像が取り出される。また、スイッチ22の端子c
からは、過去から予測する順方向フレーム間予測符号化
に用いられる予測画像が取り出され、端子dは、フレー
ム間情報だけで符号化するフレーム内予測符号化に用い
るため、接地され、0データが発生するようになされて
いる。
【0019】ここで、通常MPEG2のTM5では、G
OPを基準に制御が行われており、このGOPのIピク
チャ、PピクチャおよびBピクチャの比率およびフレー
ムの数が異なると動作ができなくなる。このため、全体
の中でピクチャタイプの比率およびフレームを一定とす
るRCGOPが設定され、MPEG2のTM5で動作さ
せるものである。
【0020】次に、この発明をソフトウェアで実現する
ための一実施例を図2に示す。このフローチャートの制
御は、ステップS1から始まり、ステップS1では、新
しいフィールドが発生したか否かが判断され、新しいフ
ィールドが発生したと判断された場合、ステップS2へ
制御が移り、発生していないと判断されるた場合、再度
ステップS1へ戻る。ステップS2は、入力管理部2に
対応し、フィールド単位でアドレスが発生し、そのアド
レスに応じてビデオ信号がメモリ3に書き込まれる。そ
して、ステップS3では、フィールドカウンタ値が+1
される。
【0021】ステップS4では、既に2/3プルダウン
検出に同調しているか否かを示す同調フラグが立ってい
るか否かが判断され、同調フラグが立っていると判断さ
れた場合、ステップS5へ制御が移り、立っていないと
判断された場合、ステップS15へ制御が移る。ステッ
プS5では、2/3プルダウン検出回路4によって、リ
ピートファーストフィールドが発生したか否かが判断さ
れ、リピートファーストフィールドが発生したと判断さ
れた場合、ステップS6へ制御が移り、発生していない
と判断された場合、ステップS13へ制御が移る。
【0022】ステップS13では、リピートファースト
フィールドの非存在カウンタ値が+1され、ステップS
14へ制御が移る。ステップS14では、非存在カウン
タ値がしきい値より大きいか否かが判断され、非存在カ
ウンタ値が大きいと判断された場合、非存在カウンタ値
を0とし、ステップS15へ制御が移る。また、しきい
値が大きいと判断された場合、ステップS6へ制御が移
る。ステップS15では、このビデオ信号は、インタレ
ースであると判断し、以降の処理をフレーム処理からイ
ンタレース処理へ切り換える。ステップS6では、この
ビデオ信号は、映画等のフィルム(プログレッシブ)素
材として非存在カウンタ値を0として、ステップS7へ
制御が移る。このように、ステップS6およびS15
は、動き検出処理決定部7と同様の働きとなるステップ
である。
【0023】ステップS7は、フレーム再構成回路5に
対応するステップであり、フレーム再構成が行われ、フ
レームカウンタ値が+1される。さらに、このステップ
S7では、リピートファーストフィールドが第1フィー
ルドに発生したか、第2フィールドに発生したか、すな
わちフレーム構成(プルダウンタイプ)が確定され、ピ
クチャタイプも確定される。ステップS8は、カウンタ
/レジスタ部6に対応するステップであり、レジスタに
このフィールドの属性(フレーム構成、ピクチャタイプ
および出力時間の情報)が書き込まれる。ステップS9
は、出力管理部6に対応するステップであり、フィール
ドカウンタ値が30より大きいが否かが判断され、フィ
ールドカウンタ値が大きいと判断された場合、ステップ
S10へ制御が移り、小さいと判断された場合、ステッ
プS11へ制御が移る。
【0024】ステップS10は、RCGOP形成回路1
0に対応するステップであり、RCGOPが作成され、
作成されたRCGOPは、フレーム構成、ME制御情
報、ピクチャタイプおよび出力時間の情報からなり、符
号化制御回路14へ出力される。ステップS11では、
出力すべきフレームが発生したか否かが判断され、出力
すべきフレームが発生したと判断した場合、ステップS
12へ制御が移り、発生していないと判断した場合、ス
テップS1へ制御が移る。ステップS12では、時間軸
管理部9に対応し、符号化制御回路14へ出力されたR
CGOPに対応するビデオ信号が加算器11へ出力され
る。このステップS12でこのフローチャートの制御は
終了する。
【0025】ここで、この発明の具体的な例を挙げて説
明する。図3Aに示すように、入力フレームは、入力管
理部2において、第1フィールドと第2フィールドに分
けられ、メモリ3に記憶される。この図中第1フィール
ドの信号は、大文字で表示され、第2フィールドの信号
は、小文字で表示される。
【0026】この図3Bに示す2/3プルダウン検出で
は、入力フレームから1フレーム遅延後、2/3プルダ
ウン検出回路4において、2/3プルダウンの検出が開
始され、この例では、2フレーム目にリピートファース
トフィールドBが検出されている。このリピートファー
ストフィールドBは、直前のフィールドAを繰り返した
もので、以下このように第1フィールドを繰り返したリ
ピートファーストフィールドからなるフレーム構成(プ
ルダウンタイプ)をトップファースト3フィールドと呼
ぶ。さらに、4フレーム目にリピートファーストフィー
ルドdが検出され、このリピートファーストフィールド
dは、直前のフィールドcを繰り返したもので、以下こ
のように第2フィールドを繰り返したリピートファース
トフィールドからなるフレーム構成をボトム3フィール
ドと呼ぶ。
【0027】図3Cに示すフレーム再構成では、リピー
トファーストフィールドBおよびdが取り除かれたフレ
ームが再構成される。この図3Cは、フレーム再構成回
路5に対応しており、図3Cに示すように、入力フレー
ムに対して1フレーム削除され(ドロップフレーム)、
フレームが再構成される。これは、上述したようにNT
SC用のテレビジョン信号では、毎秒30フレームであ
るために、毎秒24コマ(フレーム)のフィルム素材の
フレーム数を増加させて対応させた理由から、NTSC
用のテレビジョン信号が5フレーム毎に1フレーム削除
される。
【0028】図3Dに示すように、RCGOPは、フレ
ーム構成(プルダウンタイプ)、ME制御情報、ピクチ
ャタイプおよび出力時間の情報から構成され、RCGO
P形成回路10から出力される。まず、フレーム構成
(プルダウンタイプ)は、2フィールド毎に出力され
る。このフレーム構成は、通常のトップ2フィールド、
上述したトップファースト3フィールド、このトップフ
ァースト3フィールドの後に発生するボトム2フィール
ド、上述したボトム3フィールド、さらに1フレーム削
除されたドロップフレームからなる。ME制御情報は、
フィルム素材かインタレース素材かを判断し、後段の動
き検出処理をフレームで処理するか、フィールドで処理
するかを指示する制御情報である。同じフレーム構成が
一定数以上連続し、且つフィールド間輝度差分が大きい
場合、インタレース素材になったと判断し、ME制御情
報には、動き検出をフレーム処理からフィールド処理へ
切り換える(ポイントA)情報が記録される。
【0029】ピクチャタイプは、この実施例では、上述
したようにGOPのM=3、N=15とし、この条件か
ら図3Dに示すように、最初のフレームのピクチャタイ
プをBピクチャに決定する。これらの情報は、1枚目の
フレームが保持するものとしてレジスタ内に記憶され
る。このようにして、フレームを再構成し、0.5 秒分の
フレーム情報が蓄積次第RCGOPを形成し、符号化制
御回路14へ出力される。その後、図3Eに示すよう
に、RCGOPが出力された0.5 秒後に、それに対応す
るビデオ信号が後段の加算器11へ出力される。これに
よって、符号化制御回路14は、0.5 秒後に入力される
フレームの数およびその属性を予め知ることができる。
【0030】ここで、上述したTM5を簡単に説明す
る。MPEG2のTM5では、通常伝送路に合わせてビ
ットレートは、固定される。その固定されたビットレー
トは、GOPの長さ(N)を15とする。このように、
TM5では、一定レートの転送速度を持つチャンネルに
データを送出するために、発生情報量がGOPやフレー
ム単位に設定された目標ビット数に漸近するように、レ
ートコントロールが行われる。このGOPには、1つの
Iピクチャと4つのPピクチャが含まれるように符号化
がなされ(M=3)とされる。このTM5では、符号化
情報量がある範囲に入っていれば、どのような手法を用
いても良いとされ、この手法の典型的な例を以下に示
す。
【0031】まず、ステップ1では、これから符号化し
ようとする画像タイプによってどの程度情報量が必要か
をある数値で規格化して、相対的に見積もる。式(1)
で定義したIピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャの複雑
さ指標XI 、XP 、XB を更新する。SI 、SP 、SB
を発生ビット数、QI (ave) 、QP (ave) 、QB (ave)
を平均的な量子化パラメータとする。量子化パラメータ
は、1フレーム中の全てのマクロブロックのMQUAN
Tの平均値、ただし1〜31の範囲に正規化されてい
る。複雑さ指標XI 、XP 、XB は、符号化情報量が多
く発生するような画像に対して大きくなり、高い圧縮率
が得られる画像に対しては小さくなる。
【0032】 XI =SI I (ave) 、XP =SP P (ave) 、XB =SB B (ave) (1)
【0033】また、初期値XI (init)、XP (init)、X
B (init)は、 XI (init)=160×Bit-rate/115 (2) XP (init)=60×Bit-rate/115 (3) XB (init)=42×Bit-rate/115 (4) で与えられる。
【0034】ここで、Bit-rateは、ビットレート(ビッ
ト/秒)である。GOPの中の次の画面の目標ビット数
I 、TP 、TB は、式(5)、式(6)および式
(7)に示すようにGOPの残りのビット数Rを、Iピ
クチャ、Pピクチャ、Bピクチャの残りのフレームの枚
数を自分のピクチャタイプに換算したもので割ることで
得られる。これは、GOP中のまだ符号化していない画
像の全てが、これから符号化しようとするピクチャタイ
プであるとみなしたとき、1フレームあたり何ビット与
えることができるかの目安を与えるものである。
【0035】 TI =R/(1+NP P /(XI P )+NB B /(XI B )) (5) TP =R/(NP +NB P B /(KB P )) (6) TB =R/(NB +NP B P /(KP B )) (7)
【0036】KP 、KB は、量子化マトリックスに依存
する恒常な定数であり、KP =1.0、KB =1.4 であ
る。NP 、NB は、GOPの中の符号化順でPピクチ
ャ、Bピクチャの残ったフレームの枚数であり、画面の
符号化の後では、 R=R−SI あるいはR=R−SP あるいはR=R−SB (8) である。
【0037】また、GOPの最初の画面では、 R=G+R (9) G=Bit-rate×N/Picture-rate に設定する。(ただし、N:GOPの中のピクチャの
数)
【0038】次のステップ2では、各フレームに含まれ
るマクロブロックを順次符号化してゆきながら、量子化
ステップを求める。符号化しようとしているフレームに
対する割り当て情報量の差分をマクロブロック毎にフィ
ードバックし、実際の発生情報量が計画量より大きい場
合、発生情報量を減らすために量子化ステップは、大き
くされ、逆の場合、量子化ステップは小さくされる。
【0039】まず、j番目のマクロブロックの符号化の
前にIピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャのそれぞれの
フレームに対する仮想的なバッファの充満度を計算す
る。このバッファは、量子化ステップの計算だけに用い
るものである。初期バッファ状態をdI (0)、d
P (0)、dB (0)とする。
【0040】 dI (j)=dI (0)+B(j−1)−TI ×(j−1)/MB-cnt (10) dP (j)=dP (0)+B(j−1)−TP ×(j−1)/MB-cnt (11) dB (0)=dB (0)+B(j−1)−TB ×(j−1)/MB-cnt (12)
【0041】B(j)は、jで示すマクロブロックを含
んだそれまでの全てのマクロブロックの符号化発生ビッ
ト数であり、MB-cntはピクチャ内のマクロブロック数
である。ピクチャ内の最後の充満度は、同タイプのピク
チャのdI (0)、dP (0)、dB (0)と見なされ
る。
【0042】マクロブロックjの仮の量子化ステップQ
(j)は、 Q(j)=d(j)×31/r (13) r=2×Bit-rate/Picture-rate で与えられる。
【0043】初期値は、 dI (0)=10×r/31 (14) dP (0)=KP ×dI (0) (15) dB (0)=KB ×dI (0) (16) である。
【0044】そして、ステップ3では、量子化パラメー
タの平均値をマクロブロック毎のアクティビティによっ
て変化させる。マクロブロックjの空間的アクティビテ
ィ測定 act(j)として、入力画像の輝度ブロック(マ
クロブロック中に4個含まれる)の画素値を使って式
(17)を計算する。sblkは、輝度ブロックの番号を示
す。
【0045】 act(j)=1+min (Var sblk) (17) sblk=1,4 ここで、
【0046】
【数1】
【0047】アクティビティ act(j)を、平均的なア
クティビティの値からの偏りによって、〔2,1/2〕
の範囲に正規化した係数N-act(j)を計算する。 N-act(j)=(2× act(j)+avg-act )/( act
(j)+2×avg-act) (19)
【0048】avg-act は、前の時刻の画像の act(j)
の平均値であり、初期値は400とする。この正規化し
た係数を用いて変調した量子化ステップは、式(20)
で得られる。 MQ (j)=Q(j)×N-act(j) (20)
【0049】MQ (j)は、〔1,31〕の範囲の整数
にクリップされる。この変調によって、視覚特性上ノイ
ズに敏感なアクティビティの低い部分には細かな量子化
ステップが割り当てられ、逆にノイズの目立ちにくい、
変化の激しい部分には、粗い量子化ステップが割り当て
られる。
【0050】この実施例では、RCGOPを0.5 秒単位
で符号化部に供給しているが、符号化部が必要とすると
きに、RCGOPを供給することも可能である。
【0051】また、この実施例では、RCGOPの内容
は、符号化部に実時間情報を与えることで、レートコン
トロールを容易にするものであるが、それ以外の情報、
例えば時間軸の情報をRCGOPのデータ中に含ませ、
伝送することによって、編集点の検出、シーンチェンジ
の検出、フラッシュの発光などに対して符号化量を変化
させるなどの対策を施すことができる。また、プルダウ
ンの結果によって、プルダウン素材とインタレース素材
の識別ができ、それらの条件に最適な動き検出コントロ
ールを指示することも可能である。
【0052】
【発明の効果】この発明に依れば、ビデオ信号に対して
逆2/3プルダウンを施すことによって、編集されて1
秒間に24コマ(フレーム)にならないフィルム素材
や、インタレース素材が検出でき、リアルタイムにて符
号化を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の画像符号化装置の一実施例のブロッ
ク図である。
【図2】この発明の画像符号化方法の一実施例のフロー
チャートである。
【図3】この発明を説明するための略線図である。
【図4】2/3プルダウンを説明するための略線図であ
る。
【符号の説明】
2・・・入力管理部、3・・・メモリ、4・・・2/3
プルダウン検出回路、5・・・フレーム再構成回路、6
・・・カウンタ/レジスタ部、7・・・動き検出処理決
定部、8・・・出力管理部、9・・・実時間管理部、1
0・・・RCGOP形成回路、12・・・DCT回路、
13・・・量子化回路、14・・・符号化制御回路、1
5・・・逆量子化回路、16・・・逆DCT回路、1
8、22・・・スイッチ、19、20・・・予測メモ
リ、21平均化回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力ビデオ信号から繰り返し使用されて
    いるフィールドを検出する2/3プルダウン検出手段
    と、 上記フィールドを上記入力ビデオ信号から削除し、フレ
    ームを再構成し、上記再構成されたフレームの情報を獲
    得するフレーム再構成手段と、 上記再構成されたフレーム毎に適切な動き検出処理方法
    を決定する手段と、 符号化するフレームを所定の時間遅延できる第1の記憶
    手段と、 上記再構成されたフレームの情報を記憶する第2の記憶
    手段と、 上記再構成されたフレームの情報を上記第1の記憶手段
    の出力に対して先行して符号化部へ伝送する出力手段と
    からなることを特徴とする画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像符号化装置におい
    て、 上記再構成されたフレームの情報は、所定の周期に従っ
    て、上記出力手段から伝送されることを特徴とする画像
    符号化装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の画像符
    号化装置において、 上記フレームの情報は、プルダウンタイプ、ピクチャタ
    イプおよび出力時間の情報からなることを特徴とする画
    像符号化装置。
  4. 【請求項4】 入力ビデオ信号から繰り返し使用されて
    いるフィールドを検出するステップと、 上記フィールドを上記入力ビデオ信号から削除し、フレ
    ームを再構成し、上記再構成されたフレームの情報を獲
    得するステップと、 上記再構成されたフレーム毎に適切な動き検出処理方法
    を決定するステップと、 符号化するフレームを所定の時間遅延できるステップ
    と、 上記再構成されたフレームの情報を記憶するステップ
    と、 上記再構成されたフレームの情報を上記所定の時間遅延
    されたフレームの出力に対して先行して符号化部へ伝送
    するステップとからなることを特徴とする画像符号化方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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