JPH09284432A - 携帯型通信装置 - Google Patents

携帯型通信装置

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JPH09284432A
JPH09284432A JP8089163A JP8916396A JPH09284432A JP H09284432 A JPH09284432 A JP H09284432A JP 8089163 A JP8089163 A JP 8089163A JP 8916396 A JP8916396 A JP 8916396A JP H09284432 A JPH09284432 A JP H09284432A
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誠 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯型通信装置において、電池の無駄を抑制
しながら、通信途中での電池切れの発生、ないしはそれ
による通信エラーの発生を極力抑制する。 【解決手段】 電池の残容量と、送信原稿の各頁毎の画
像情報の情報量とに基づいて、送信可能な頁数を判断し
(S9)、その判断結果を報知する(S15)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池を電源として
作動し、画像情報を送信可能な携帯型通信装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】画像情報を送信可能な通信装置として、
たとえばファクシミリ装置が考えられる。
【0003】このようなファクシミリ装置を携帯型に構
成し、電源を電池に依存する場合、通信途中で電池切れ
が発生すると、頁の途中で送信が停止してしまう。ま
た、いったん回線が接続されて課金されたにもかかわら
ず、電池を交換してから再度送信操作を行わなければな
らず最初の操作が無駄となり、さらには、回線をもう一
度接続しなければならず、2度も課金されるので不経済
である。
【0004】たとえば、特開平5−95438号公報に
は、電池電源を用いた画像通信装置において、上記電源
の電圧が低下したことをLED表示やブザー等により使
用者に報知する手段を設けるというアイデアが開示され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術は、単に電池電源の電圧が一定の閾値を下回っ
た場合にこれを報知するにすぎない。したがって、実際
のところ、短い文書なら送信可能であっても、上記報知
が行われることになる。また、報知が行われるだけであ
るので、かかる報知があっても使用者が比較的大量の文
書の送信操作をしてしまうことがあり、この場合に通信
途中に電池切れを起こして通信エラーとなることがあ
る。このような場合においても電池切れによる通信不良
を起こすことがないようにするためには、電池電源の残
量を一定以上に残した状態において上記のような報知を
するように構成せねばならず、そうすると、上記報知が
あった時点で電池を交換する場合には、電池無駄が多く
なる。
【0006】本発明は、このような事情のもとで考え出
されたものであって、電池の無駄を抑制しながら、通信
途中での電池切れの発生、ないしはそれによる通信エラ
ーの発生を極力抑制することができる携帯型通信装置を
提供することをその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載した発明の携帯型通信装置は、電池
を電源として作動し、画像情報を送信可能な携帯型通信
装置であって、上記電池の残容量と、送信原稿の各頁毎
の画像情報の情報量に基づいて、送信可能な頁数を判断
し、その判断結果を報知する構成としたものである。
【0008】この携帯型通信装置によれば、送信可能な
頁数を報知するので、使用者が、自身の所望する送信頁
数の全部が送信可能であるか否か判断でき、かつ、使用
者に電池交換をするかどうかの判断、および、電池交換
の機会が与えられる。すなわち、電池切れにより送信途
中に通信が途切れてしまうことがないので、電池交換を
行ったのちに再度送信操作を行ったり、再度回線を接続
する必要がなくなる。
【0009】携帯型通信装置としては、携帯型ファクシ
ミリ装置が考えられるが、これに限らず、画像送信機能
を備えた携帯型複写装置や携帯型パーソナルコンピュー
タなどにも本発明を適用可能である。電池は、充電タイ
プであっても非充電タイプであってもよい。電池の残容
量は、同種類の電池であれば、電池電圧あるいは所定の
負荷を流れる電流によって判断可能である。画像情報の
情報量は、もちろん、実際に送信する圧縮符号化された
画像データのデータ量に基づいて演算する。この演算
は、各ラインのデータ量を累積加算することにより容易
に実行できる。送信可能なページ数は、所定の送信速度
により演算してもよいし、複数の送信速度について演算
してもよい。送信可能な頁数の報知は、表示画面上に数
字などで表示してもよいし、音声合成装置などを用いて
音声により報知してもよい。もちろん、全頁送信可能な
場合には、送信可能な頁数を報知してもよいししなくて
もよい。
【0010】また、請求項2に記載した発明の携帯型通
信装置は、電池を電源として作動し、画像情報を送信可
能な携帯型通信装置であって、任意頁数の送信原稿の画
像情報を記憶する画像情報記憶手段と、上記電池の残容
量を判断し、その残容量に基づいて残りの送信可能時間
を判断する送信可能時間判断手段と、上記画像情報記憶
手段に記憶されている画像情報を送信するのに必要な送
信時間を上記送信原稿の各頁毎に判断する必要送信時間
判断手段と、上記必要送信時間判断手段による判断結果
と上記送信可能時間判断手段による判断結果とに基づい
て送信可能な頁数を判断する送信可能頁数判断手段と、
上記送信可能頁数判断手段による判断結果を表示する表
示手段とを備えている。
【0011】この携帯型通信装置によれば、送信可能頁
数を表示するので、使用者が所望する送信頁数の全部が
送信可能であるか判断でき、通信途中の電池切れにより
生ずる不具合が解消できる。所望送信頁数の全部が送信
可能でない場合には、電池交換を行うか、あるいは、送
信可能原稿頁数の表示に従って、重要性の高い原稿のみ
を選択的に送信できる。
【0012】画像情報記憶手段としては、たとえばRA
Mが考えられる。ただし、電池交換時にRAMの内容が
消失しないように、予備電池などで電源バックアップを
行うか、あるいは、電池ホルダーを2組設け、新たな電
池をセットした後に古い電池を撤去するように構成する
のが好ましい。もちろん、画像情報記憶手段としてEE
PROMなどの不揮発性メモリを用いてもよい。送信可
能時間判断手段、必要送信時間判断手段、および送信可
能頁数判断手段は、たとえば所定のプログラムをCPU
に実行させることにより実現できる。表示手段として
は、たとえばLCDやLEDなどが考えられるが、これ
に限るものではない。もちろん、全頁送信可能な場合に
は、送信可能な頁数を表示してもよいししなくてもよ
い。
【0013】更に、請求項3に記載した発明の携帯型通
信装置は、請求項2に記載の携帯型通信装置であって、
任意数の通信端末との間の過去の通信における通信速度
を各通信端末毎に記憶する通信速度記憶手段を備え、上
記表示手段は、送信時に、送信先の通信端末との間の過
去の通信における通信速度が上記通信速度記憶手段に記
憶されていれば、その通信速度による送信可能頁数を、
その通信速度とともに表示することを特徴としている。
【0014】この携帯型通信装置によれば、送信先の通
信端末との間の過去の通信における通信速度を用いて送
信可能頁数を判断するので、請求項2記載の携帯型通信
装置による効果に加えて、送信可能頁数を過去の経験に
基づいてより正確に判断できる。
【0015】すなわち、通信速度は、発呼側および被呼
側の通信端末の性能や通信時の回線状態などによって決
定されるので、実際の通信速度は通信が開始される時点
で決まるのであるが、過去の通信履歴により、ある程度
正確に実際の通信速度を予測することができる。ただ
し、携帯型通信装置の場合は、通信の場所が一定しない
ので、回線状態の変化が多いと考えられることから、過
去の通信履歴を複数回記憶しておき、同じ通信速度が所
定回数連続したときに、その通信速度を過去の通信速度
として採用するように構成するのが好ましい。
【0016】また、請求項4に記載した発明の携帯型通
信装置は、請求項2に記載の携帯型通信装置であって、
上記必要送信時間判断手段は、複数の通信速度毎に上記
送信原稿の各頁毎の必要送信時間を判断し、上記送信可
能頁数判断手段は、複数の通信速度毎に前記通信可能な
頁数を判断することを特徴としている。
【0017】この携帯型通信装置によれば、複数の通信
速度毎に送信可能頁数を判断するので、請求項2記載の
携帯型通信装置による効果に加えて、送信先の通信端末
の種別、あるいは、送信時の回線状態に応じて、使用者
が送信可能頁数を通信速度との関連で判断できる。
【0018】携帯型通信装置の機種に応じて通信可能な
複数の通信速度が予め決められているので、その複数の
通信速度に基づいて送信可能頁数を判断することはもち
ろんである。もちろん、いずれの通信速度であっても全
頁送信可能な場合には、送信可能な頁数を表示してもよ
いししなくてもよい。
【0019】更に、請求項5に記載した発明の携帯型通
信装置は、請求項4に記載の携帯型通信装置であって、
上記表示手段は、複数の通信速度毎の送信可能頁数を全
部同時に表示することを特徴としている。
【0020】この携帯型通信装置によれば、複数の通信
速度毎の送信可能頁数を全部同時に表示するので、請求
項4記載の携帯型通信装置による効果に加えて、通信速
度毎の送信可能頁数を使用者が容易に比較できる。
【0021】また、請求項6に記載した発明の携帯型通
信装置は、請求項4に記載の携帯型通信装置であって、
上記表示手段は、複数の通信速度毎に送信可能頁数を所
定時間ずつ順次表示し、その表示を循環的に繰り返すこ
とを特徴としている。
【0022】この携帯型通信装置によれば、複数の通信
速度毎に送信可能頁数を所定時間ずつ順次表示し、その
表示を循環的に繰り返すので、請求項4記載の携帯型通
信装置による効果に加えて、小さな表示画面であっても
大きな文字で表示でき、視認性の向上あるいは表示画面
の小型化を図ることができる。
【0023】更に、請求項7に記載した発明の携帯型通
信装置は、請求項4に記載の携帯型通信装置であって、
上記表示手段は、少なくとも1頁の送信が可能な最低速
の通信速度による送信可能頁数を表示し、最高速の通信
速度によっても1頁の送信が不可能なときは送信不可で
ある旨を表示することを特徴としている。
【0024】この携帯型通信装置によれば、少なくとも
1頁の送信が可能な最低速の通信速度による送信可能頁
数を表示し、最高速の通信速度によっても1頁の送信が
不可能なときは送信不可である旨を表示するので、請求
項4記載の携帯型通信装置による効果に加えて、最低限
の送信可能頁数を使用者が容易に判断できる。
【0025】また、請求項8に記載した発明の携帯型通
信装置は、請求項5ないし請求項7のいずれかに記載の
携帯型通信装置であって、上記表示手段は、上記送信可
能頁数とともにその通信速度を表示することを特徴とし
ている。
【0026】この携帯型通信装置によれば、送信可能頁
数とともにその通信速度を表示するので、請求項5ない
し請求項7のいずれかに記載の携帯型通信装置による効
果に加えて、各送信可能頁数に対応する通信速度を使用
者が容易に判断できる。
【0027】
【発明の実施形態】以下、本発明の好ましい実施の形態
を添付図面を参照して説明する。
【0028】図1は、本発明に係る携帯型通信装置の一
例としての携帯型ファクシミリ装置の主要構成を示すブ
ロック図である。この携帯型ファクシミリ装置10は、
中央処理装置(以下「CPU」と記す)11を備えてお
り、このCPU11には、バスライン12を介して、R
OM13、RAM14、EEPROM15、網制御ユニ
ット(以下「NCU」と記す)16、モデム17、操作
部18、符号化部19、複号化部20、読み取り部2
1、記録部22などが接続されている。
【0029】ROM13には、CPU11によって実行
される制御プログラムなどが格納されている。RAM1
4は、CPU11が各種の制御を行うに際し、データを
一時記憶するとともに、所定容量の画像データ記憶領域
を有しており、その画像データ記憶領域に、読み取り部
21によって読み取られた画像データを記憶する。この
RAM14は、図外の時計回路などを駆動する予備電池
により電源バックアップされているので、バッテリー交
換操作を経ても画像データを保持しておくことができ
る。EEPROM15は、過去の通信履歴や短縮ダイヤ
ルなどを記憶している。NCU16は、相手のファクシ
ミリ装置との間の通信回線の確立動作などの網制御を行
う。モデム17は、画像データ送信時、送信信号を電話
回線での送信に適した形態に変調し、相手のファクシミ
リ装置からの画像データ受信時、電話回線から送られて
きた変調信号を復調する。操作部18には、テンキーや
各種スイッチ、あるいは表示部などが設けられている。
読み取り部21は、原稿台にセットされた原稿を読み取
る。通常、この読み取り部21には、原稿の有無を検出
する原稿センサが設けられる。記録部22は、画像デー
タにしたがって記録紙に画像をプリントする。また、こ
の携帯型ファクシミリ装置10は、電池23によって作
動させられるように構成されており、電池23の電圧は
電池電圧検出手段24により検出され、その検出データ
はCPU11に読み取られる。
【0030】すなわち、RAM14の画像データ記憶領
域は、任意頁数の送信原稿の画像情報を記憶する画像情
報記憶手段を構成している。CPU11および電池電圧
検出手段24は、電池23の残容量を判断し、その残容
量に基づいて残りの送信可能時間を判断する送信可能時
間判断手段を構成している。CPU11は、RAM14
の画像データ記憶領域に記憶されている画像情報を送信
するのに必要な送信時間を送信原稿の各頁毎に判断する
必要送信時間判断手段と、この必要送信時間判断手段に
よる判断結果と上記送信可能時間判断手段による判断結
果とに基づいて送信可能な頁数を判断する送信可能頁数
判断手段とを構成している。操作部18に含まれる表示
装置は、上記送信可能頁数判断手段による判断結果を表
示する表示手段を構成している。EEPROM15は、
任意数の通信端末との間の過去の通信における通信速度
を各通信端末毎に記憶する通信速度記憶手段を構成して
いる。
【0031】このように構成された携帯型ファクシミリ
装置10は、送信時に、読み取り部21によって読み取
られた画像データをいったんRAM14に記憶させ、そ
の上で、電池23の残量との関連において、RAM14
に記憶されている画像データをすべて送信できるかどう
かを複数の通信速度で判断し、送信可能であれば何れか
の通信速度で送信動作を行い、全てを送信するのが不可
能であれば、使用者が何れかの通信速度で画像メモリの
一部を送信するか、あるいは、送信動作を行わずにバッ
テリー交換後にあらためて送信するかを選択することが
できるようにしたものである。
【0032】このような送信処理の手順について、図2
に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0033】電源投入後、先ずCPU11が、変数Nを
0に初期設定する(S1)。この変数Nは、後述のタイ
マー機能を実現するためのものである。そしてCPU1
1が、画像メモリすなわちRAM14の画像データ記憶
領域に画像データが記憶されているか否かを判断する
(S2)。すなわち、送信すべき画像データが残ってい
ないかどうかを調べる。
【0034】RAM14内に画像データが記憶されてい
なければ(S2:NO)、CPU11が、読み取り部2
1に原稿がセットされているか否かを判断する(S
3)。原稿がセットされていれば(S3:YES)、C
PU11が、変数Nを0に初期化し(S4)、原稿の1
ライン分を読み取らせ(S5)、S3に戻る。具体的に
は、読み取り部21に原稿を読み取らせ、読み取り部2
1からの画像データを符号化部19により圧縮符号化さ
せ、RAM14に格納するという処理を、1ライン毎に
繰り返す。
【0035】S3において、読み取り部21に原稿がセ
ットされていなければ(S3:NO)、CPU11が、
変数Nが予め決められた所定値以上であるか否かを判断
する(S6)。変数Nが所定値以上でなければ(S6:
NO)、CPU11が、変数Nを1だけ増加させ(S
7)、S3に戻る。すなわち、読み取り部21に原稿が
セットされていない状態が継続すれば変数Nの値が増加
を続け、所定時間経過すれば所定値に達するようにプロ
グラムされており、タイマー機能を持たせている。この
ようにしたのは、原稿台の収容可能原稿頁数の関係で、
最初に原稿台にセットした原稿がすべて読み取られた
後、使用者が引き続いてあらたな原稿を原稿台にセット
する場合があるからである。原稿がないと最初に判断し
てから一定時間経過後もなお原稿台に原稿がない場合に
は、その時点で送信するべきすべての原稿が読み取られ
たと判断して、次動作に移行する。
【0036】すなわち、S6において変数Nが所定値以
上であれば(S6:YES)、CPU11が、動作可能
時間を演算する(S8)。具体的には、電池電圧検出手
段24による検出データを読み取り、その電圧値から残
容量を判断し、NCU16を作動し続けることができる
時間を演算する。電池23は、消費されるにしたがって
次第にその出力電圧が低下してゆく。また、一定電流を
継続的に放電し続けた場合の電池23の電圧値降下カー
ブを実験的に求めておくことができる。一方、画像デー
タの蓄積を前提として携帯型ファクシミリ装置10が送
信動作を行う場合に、主としてNCU16が電力を消費
し、このNCU16を動作させるために必要な電流値も
既知である。したがって、現在の電池23の電圧値に基
づき、NCU16をあとどれだけの時間正常に作動させ
られるかを実験的に知ることができ、NCU16の動作
可能時間を電池23の電圧値の関数とするなどしてEE
PROM15あるいはROM13に記憶させておくこと
ができる。このようにすれば、現在の電池23の電圧値
から、EEPROM15あるいはROM13内の電圧−
NCU動作可能時間テーブルを参照して、携帯型ファク
シミリ装置10があとどれくらいの時間の送信が可能か
を決定することができる。
【0037】そしてCPU11が、各通信速度毎に送信
可能な頁数を演算する(S9)。具体的には、RAM1
4に記憶されている画像データの各頁毎のデータ量と、
9600BPS、4800BPS、および2400BP
Sの各通信速度との関係から、上記画像データを送信す
るのに必要な時間を各頁毎にかつ各通信速度毎にそれぞ
れ演算し、それと動作可能時間との関係から、送信可能
ページ数を各通信速度毎にそれぞれ演算する。この演算
の詳細な手順については、後述する。なお、過去の通信
履歴として送信先電話番号と通信速度とをEEPROM
15に記憶させておくことにより、送信先電話番号から
過去の通信履歴を参照して通信速度を読み出し、その通
信速度での送信可能頁数だけを演算するようにしてもよ
い。この場合、過去の通信履歴からの演算により、全頁
送信可能であると判断されれば、自動的に送信動作を行
うようにすればよい。
【0038】そしてCPU11が、S9における演算結
果に基づいて、9600BPSの通信速度で全頁送信可
能か否かを判断する(S10)。全頁送信可能であれば
(S10:YES)、CPU11が、S9における演算
結果に基づいて、4800BPSの通信速度で全頁送信
可能か否かを判断する(S11)。全頁送信可能であれ
ば(S11:YES)、CPU11が、S9における演
算結果に基づいて、通信速度が2400BPSで全頁送
信可能か否かを判断する(S12)。全頁送信可能であ
れば(S12:YES)、CPU11が、RAM14に
記憶されている画像データを送信する(S13)。具体
的には、NCU16を制御して発呼させ、被呼側との伝
送路が確保されれば、所定の初期動作により通信速度な
どを決定した後、RAM14から画像データを読み出
し、モデム17に変調させて、NCU16を介して電話
回線に送出させる。すなわち、いずれの通信速度であっ
ても全頁の送信が可能であるので、使用者の判断を待つ
必要がないことから、自動送信するのである。そしてC
PU11が、送信の完了後、画像メモリすなわちRAM
14の画像データ記憶領域の内容を消去し(S14)、
このルーチンを終了する。
【0039】S12、S11、およびS10において、
それぞれの通信速度で全頁送信できなければ(S12:
NO、S11:NO、S10:NO)、CPU11が、
各通信速度毎の送信可能頁数を操作部18の表示画面に
表示させる(S15)。すなわち、通信速度と、その通
信速度で通信した場合の送信可能頁数との組を3組同時
に表示させることにより、使用者に送信するかどうかな
どの判断を要求し、使用者の指示を待つのである。これ
により使用者は、送信可能な最低ページ数はもちろんの
こと、通信速度によってはさらに多くのページを送信可
能なことを知ることができるので、このまま送信する
か、あるいは電池23を交換してから送信するかを決定
し、このまま送信する場合には、操作部18に対してそ
の旨の操作を行う。なお、いずれの通信速度であっても
1頁を送信できない場合には、送信可能頁数の表示が全
て0になるが、この場合には単に送信不可能である旨の
表示だけを行うようにしてもよい。
【0040】そしてCPU11が、操作部18からの操
作信号を監視し、使用者により送信指示操作がなされた
か否かを判断する(S16)。使用者により送信指示操
作がなされれば(S16:YES)、使用者の指示内容
に従って送信動作を実行する(S17)。この送信動作
は、S13における送信動作と同様である。
【0041】この際、全頁の送信が完了したか否かを判
断し(S18)、全頁の送信が完了していればS14に
進んで画像メモリの内容を消去する。また、実際に決定
された送信速度等によって全頁の送信ができない場合
や、もともと全頁の送信が不可能な場合は、前述のS1
5にて表示された頁数まで送信した後、送信を終了す
る。
【0042】そしてCPU11が、送信終了後、操作部
18からの操作信号を監視し、使用者により画像メモリ
消去指示操作がなされたか否かを判断する(S19)。
すなわち、全ページの送信が完了するとは限らず、使用
者が改めて全頁を送信したいと考える場合もあるので、
画像データの消去を使用者の判断に委ねるのである。使
用者により画像メモリ消去指示操作がなされれば(S1
9:YES)、S14に進んで画像メモリの内容を消去
する。
【0043】S19において、所定時間内に使用者によ
り画像メモリ消去指示操作がなされなければ(S19:
NO)、画像メモリの内容を消去せずにこのルーチンを
終了する。すなわち、使用者に電池交換後に改めて全頁
を送信する機会を与えるのである。
【0044】S16において、所定時間内に使用者によ
り送信指示操作がなされなければ(S16:NO)、送
信を行わずにS19に進む。すなわち、使用者に送信を
断念するかあるいは電池交換後に送信するかを選択させ
るのである。
【0045】S2において、画像メモリすなわちRAM
14の画像データ記憶領域に画像データが記憶されてい
れば(S2:YES)、S8に進んで動作可能時間の演
算以降の処理を進める。すなわち、電源投入直後に画像
メモリに画像データが記憶されているということは、そ
れ以前の送信動作において、原稿読み取り後、電池23
の残量不足が原因して送信できなかったことを意味す
る。そして、電源が投入されたということは、電池23
が新しいものに交換されたということであるので、S8
以降の処理により全頁が送信されることになる。
【0046】このように、操作部18の表示画面を見る
ことにより、全頁送信したいにもかかわらず全頁送信が
不可能な場合、あるいは、電池残量が少ないために必要
最小限の頁数も送信不可能な場合等に、そのことを知る
ことができる。そして、そのような場合には、送信指示
や画像メモリ消去指示を行わずに、電池23の交換を行
い、再度携帯型ファクシミリ装置10の電源を投入す
る。このようにすれば、上記S1がYESとなり、上記
S8以降のステップが実行されて送信動作が行われる
が、新たな電源23に交換されているので、通常は問題
なく送信動作を実行できる。
【0047】この場合、電池23の交換前の送信動作時
に入力された相手先電話番号をEEPROM15に記憶
させておけば、電池23の交換前に画像メモリすなわち
RAM14の画像データ格納領域に格納した画像データ
を自動的に送信することができる。
【0048】なお、上記S15における表示は、複数の
各通信速度毎の送信可能頁数を所定時間ずつ順次表示
し、その表示を循環的に繰り返すようにしてもよい。あ
るいは、少なくとも1頁は送信可能な最低通信速度での
送信可能頁数を表示することにより、それ以上での通信
速度では、表示された送信可能頁数以上の頁数を送信で
きる旨を示唆するようなものでもよい。もちろん、上記
の各表示方式において、通信速度を表示する必要は必ず
しもないが、使用者にとっての理解の容易さの観点から
は、送信可能頁数と通信速度とを対にして表示するのが
好ましい。
【0049】次に、図2のS9における送信可能頁数の
演算プロセスについて、具体的に述べる。この送信可能
頁数の演算プロセスは、送信原稿の各頁についての送信
に要する時間を各通信速度毎に演算する送信時間演算プ
ロセスと、その演算結果と動作可能時間とから送信可能
頁数を各通信速度毎に演算する送信可能頁数演算プロセ
スとにより構成される。
【0050】ここで、送信時間演算プロセスについて、
図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。先
ずCPU11が、DC1〜DC3およびTDC1〜TD
C3を全て0にする(S20)。すなわち、複数の各通
信速度の頁あたりの送信時間および総頁送信時間を初期
化する。なお、DC1は通信速度が9600BPSの場
合の頁あたりの送信時間、DC2は通信速度が4800
BPSの場合の頁あたりの送信時間、DC3は通信速度
が2400BPSの場合の頁あたりの送信時間、TDC
1は通信速度が9600BPSの場合の総頁送信時間、
TDC2は通信速度が4800BPSの場合の総頁送信
時間、TDC3は通信速度が2400BPSの場合の総
頁送信時間である。
【0051】そしてCPU11が、画像メモリすなわち
RAM14の画像データ格納領域に記憶された画像デー
タの1ライン分のデータ長Tをチェックし(S21)、
このデータ長Tに基づいて各通信速度での1ラインの送
信時間T1〜T3を演算する(S22)。すなわち、9
600BPSは1200バイト/S、4800BPSは
600バイト/S、2400BPSは300バイト/S
にそれぞれ相当するので、データ長のTバイトを120
0、600、300でそれぞれ除することにより、各通
信速度での上記データ長Tの送信時間T1〜T3を演算
できる。もちろん、T1〜T3の単位は秒である。
【0052】そしてCPU11が、通信速度9600B
PSでの1ライン分のデータ長Tの送信時間T1が最小
伝達時間aより小さいか否かを判断する(S23)。す
なわち、ファクシミリ装置の場合、1ラインの最小伝達
時間aが規定されており、データ長Tが短くても最小伝
達時間aよりも短い時間で伝送してはいけないので、こ
のような判断を行うのである。通信速度9600BPS
での1ライン分の送信時間T1が最小伝達時間aより小
さければ(S23:YES)、CPU11が、通信速度
9600BPSでの頁あたりの送信時間DC1に最小伝
達時間aを加算し(S24)、T1がa以上であれば
(S23:NO)、DC1にT1を加算する(S2
5)。
【0053】上記S24あるいはS25の処理の後、C
PU11が、通信速度4800BPSでの1ライン分の
データ長Tの送信時間T2が最小伝達時間aより小さい
か否かを判断する(S26)。通信速度4800BPS
での1ライン分の送信時間T2が最小伝達時間aより小
さければ(S26:YES)、CPU11が、通信速度
4800BPSでの頁あたりの送信時間DC2に最小伝
達時間aを加算し(S27)、T2がa以上であれば
(S26:NO)、DC2にT2を加算する(S2
8)。
【0054】上記S27あるいはS28の処理の後、C
PU11が、通信速度2400BPSでの1ライン分の
データ長Tの送信時間T3が最小伝達時間aより小さい
か否かを判断する(S29)。通信速度2400BPS
での1ライン分の送信時間T3が最小伝達時間aより小
さければ(S29:YES)、CPU11が、通信速度
2400BPSでの頁あたりの送信時間DC3に最小伝
達時間aを加算し(S30)、T3がa以上であれば
(S29:NO)、DC3にT3を加算する(S3
1)。
【0055】上記S30あるいはS31の処理の後、C
PU11が、1頁の処理が終了したか否かを判断する
(S32)。1頁の処理が終了がしていなければ(S3
2:NO)には、S21に戻って頁終了まで上記演算を
繰り返す。
【0056】1頁の処理が終了がしていれば(S32:
YES)、CPU11が、頁数PCを1加算し、上記の
演算により求められた上記各通信速度における頁あたり
の送信時間DC1〜DC3を上記各通信速度における総
頁送信時間TDC1〜TDC3に加算して新たな総頁送
信時間TDC1〜TDC3とする(S33)。
【0057】そしてCPU11が、上記S33における
演算結果を図4に示すようなテーブルに書き込む(S3
4)。すなわち、このテーブルはRAM14の所定領域
によって構成されており、テーブルの先頭すなわちアド
レスNO.1には総頁数を書き込み、各通信速度におけ
る総頁送信時間TDC1〜TDC3を順次アドレスN
O.2からNO.4に書き込む。さらに、頁数1および
1頁目の各通信速度における頁あたりの頁送信時間DC
1〜DC3をTDC1〜TDC3として順次隣のアドレ
スNO.5およびアドレスNO.6〜NO.8に書き込
む。なお、図4に書き込まれている数値はあくまでも例
示であり、この例では、5頁目まで処理が進んでいる。
【0058】そしてCPU11が、画像メモリすなわち
RAM14の画像データ格納領域に記憶された全ての画
像データを処理したか否かを判断する(S35)。すな
わち、全頁の演算を終了したかどうかを調べる。未処理
の画像データが残っていれば(S35:NO)、S21
に戻って次の頁に対して同様に頁終了まで演算を繰り返
す。全ての画像データの終了が終了していれば(S3
5:YES)、このルーチンを終了する。
【0059】かくして、図4に示すテーブルには、アド
レスNO.1に送信原稿の総頁数が格納され、アドレス
NO.2〜NO.4に通信速度が9600BPS,48
00BPS,2400BPSの場合の総頁送信時間がそ
れぞれ格納される。
【0060】次に、送信可能頁数演算プロセスについ
て、図5に示すフローチャートを参照しながら説明す
る。先ずCPU11が、変数TPCを、図4に示すテー
ブルの各ページ数PCのうち先頭のPCすなわちアドレ
スNO.1の総頁数PCの値とし(S40)、変数TC
1〜TC3を、図4に示すテーブルの各通信速度での送
信時間TDC1〜TDC3のうち先頭のTDC1〜TD
C3すなわちアドレスNO.2〜NO.4のTDC1〜
TDC3の値とする(S41)。そしてCPU11が、
図2のS8において演算した動作可能時間TCが変数T
C1以上であるか否かを判断する(S42)。
【0061】動作可能時間TCが変数TC1以上であれ
ば(S42:YES)、CPU11が、動作可能時間T
Cが変数TC2以上であるか否かを判断する(S4
3)。
【0062】動作可能時間TCが変数TC2以上であれ
ば(S43:YES)、CPU11が、動作可能時間T
Cが変数TC3以上であるか否かを判断する(S4
4)。
【0063】動作可能時間TCが変数TC3以上であれ
ば(S44:YES)、このルーチンを終了する。すな
わち、いずれの通信速度でも全頁の送信が可能であるの
で、図2のS13において自動送信されることになる。
【0064】S42において、動作可能時間TCよりも
変数TC1が大きい場合(S42:NO)、つまり、通
信速度が9600BPSで全頁を送信するのが不可能な
場合には、CPU11が、変数TPCを、1頁目のPC
すなわち図4に示すテーブルのアドレスNO.5の頁数
PCの値にし、変数TC1を、1頁目のTDC1すなわ
ちテーブルのアドレスNO.6の通信速度9600BP
Sでの送信時間TDC1の値にする(S45)。
【0065】そしてCPU11が、動作可能時間TCが
変数TC1以上であるか否かを判断する(S46)。動
作可能時間TCが変数TC1以上であれば(S46:Y
ES)、CPU11が、変数TPCを、前回採用したP
Cのアドレスに4バイトを加算したアドレスのPCの値
にし、変数TC1を、前回採用したTDC1のアドレス
に4バイトを加算したアドレスのTDC1の値にして
(S47)、S46に戻る。たとえば、変数TPCの値
がアドレスNO.5の1頁目の頁数PCの値であれば、
アドレスNO.9の2頁目の頁数PCの値に変更し、変
数TC1の値がアドレスNO.6の1頁目の9600B
PSでの総送信時間TDC1の値であれば、アドレスN
O.10の2頁目の9600BPSでの総送信時間TD
C1の値に変更して、再度S46の判断を繰り返すので
ある。
【0066】S46において、動作可能時間TCが変数
TC1よりも小さければ(S46:NO)、CPU11
が、変数TPCから1を減じた値を通信速度9600B
PSでの送信可能頁数TPC1の値とし(S48)、S
43に進む。すなわち、9600BPSでの総送信時間
TDC1と動作可能時間TCとを各頁について順次比較
し、総送信時間TDC1が動作可能時間TCを越えた段
階で、それよりも1頁少ない頁数が通信速度9600B
PSでの送信可能頁数TPC1であると判断しているの
である。したがって、第1頁の段階で総送信時間TDC
1が動作可能時間TCを越えれば、送信可能頁数TPC
1が0となり、送信可能な頁は存在しないことがわか
る。
【0067】S43において、動作可能時間TCよりも
変数TC2が大きい場合(S43:NO)、つまり、通
信速度が4800BPSで全頁を送信するのが不可能な
場合には、CPU11が、変数TPCを、1頁目のPC
すなわち図4に示すテーブルのアドレスNO.5の頁数
PCの値にし、変数TC2を、1頁目のTDC2すなわ
ちテーブルのアドレスNO.7の通信速度4800BP
Sでの送信時間TDC2の値にする(S49)。
【0068】そしてCPU11が、動作可能時間TCが
変数TC2以上であるか否かを判断する(S50)。動
作可能時間TCが変数TC2以上であれば(S50:Y
ES)、CPU11が、変数TPCを、前回採用したP
Cのアドレスに4バイトを加算したアドレスのPCの値
にし、変数TC2を、前回採用したTDC2のアドレス
に4バイトを加算したアドレスのTDC2の値にして
(S51)、S50に戻る。たとえば、変数TPCの値
がアドレスNO.5の1頁目の頁数PCの値であれば、
アドレスNO.9の2頁目の頁数PCの値に変更し、変
数TC2の値がアドレスNO.7の1頁目の4800B
PSでの総送信時間TDC2の値であれば、アドレスN
O.11の2頁目の4800BPSでの総送信時間TD
C2の値に変更して、再度S50の判断を繰り返すので
ある。
【0069】S50において、動作可能時間TCが変数
TC2よりも小さければ(S50:NO)、CPU11
が、変数TPCから1を減じた値を通信速度4800B
PSでの送信可能頁数TPC2とし(S52)、S44
に進む。すなわち、4800BPSでの総送信時間TD
C2と動作可能時間TCとを各頁について順次比較し、
総送信時間TDC2が動作可能時間TCを越えた段階
で、それよりも1頁少ない頁数が通信速度4800BP
Sでの送信可能頁数TPC2であると判断しているので
ある。したがって、第1頁の段階で総送信時間TDC2
が動作可能時間TCを越えれば、送信可能頁数TPC2
が0となり、通信速度4800BPSで送信可能な頁は
存在しないことがわかる。
【0070】S44において、動作可能時間TCよりも
変数TC3が大きい場合(S44:NO)、つまり、通
信速度が2400BPSで全頁を送信するのが不可能な
場合には、CPU11が、変数TPCを、1頁目のPC
すなわち図4に示すテーブルのアドレスNO.5の頁数
PCの値にし、変数TC3を、1頁目のTDC3すなわ
ちテーブルのアドレスNO.8の通信速度2400BP
Sでの送信時間TDC3の値にする(S53)。
【0071】そしてCPU11が、動作可能時間TCが
変数TC3以上であるか否かを判断する(S54)。動
作可能時間TCが変数TC3以上であれば(S54:Y
ES)、CPU11が、変数TPCを、前回採用したP
Cのアドレスに4バイトを加算したアドレスのPCの値
にし、変数TC3を、前回採用したTDC3のアドレス
に4バイトを加算したアドレスのTDC3の値にして
(S55)、S54に戻る。たとえば、変数TPCの値
がアドレスNO.5の1頁目の頁数PCの値であれば、
アドレスNO.9の2頁目の頁数PCの値に変更し、変
数TC3の値がアドレスNO.8の1頁目の2400B
PSでの総送信時間TDC3の値であれば、アドレスN
O.12の2頁目の2400BPSでの総送信時間TD
C3の値に変更して、再度S54の判断を繰り返すので
ある。
【0072】S54において、動作可能時間TCが変数
TC3よりも小さければ(S54:NO)、CPU11
が、変数TPCから1を減じた値を通信速度数2400
BPSでの送信可能頁数TPC3とし(S56)、この
ルーチンを終了する。すなわち、2400BPSでの総
送信時間TDC3と動作可能時間TCとを各頁について
順次比較し、総送信時間TDC3が動作可能時間TCを
越えた段階で、それよりも1頁少ない頁数が通信速度2
400BPSでの送信可能頁数TPC3であると判断し
ているのである。したがって、第1頁の段階で総送信時
間TDC3が動作可能時間TCを越えれば、送信可能頁
数TPC3が0となり、通信速度2400BPSで送信
可能な頁は存在しないことがわかる。
【0073】なお、テーブルへの通信速度データの書き
込みは、必ずしも図4に示すように、2頁以降のデータ
を前頁までのデータに累積して書き込む必要はなく、各
々の頁ごとのデータを書き込むようにしてもよい。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
携帯型通信装置によれば、送信可能な頁数を報知するの
で、使用者が、自身の所望する送信頁数の全部が送信可
能であるか否か判断でき、かつ、使用者に電池交換をす
るかどうかの判断、および、電池交換の機会が与えられ
る。すなわち、電池切れにより送信途中に通信が途切れ
てしまうことがないので、電池交換を行ったのちに再度
送信操作を行ったり、再度回線を接続する必要がなくな
る。
【0075】また、請求項2に記載の携帯型通信装置に
よれば、送信可能頁数を表示するので、使用者が所望す
る送信頁数の全部が送信可能であるか判断でき、通信途
中の電池切れにより生ずる不具合が解消できる。所望送
信頁数の全部が送信可能でない場合には、電池交換を行
うか、あるいは、送信可能原稿頁数の表示に従って、重
要性の高い原稿のみを選択的に送信できる。
【0076】さらに、請求項3に記載の携帯型通信装置
によれば、送信先の通信端末との間の過去の通信におけ
る通信速度を用いて送信可能頁数を判断するので、請求
項2記載の携帯型通信装置による効果に加えて、送信可
能頁数を過去の経験に基づいてより正確に判断できる。
【0077】また、請求項4に記載の携帯型通信装置に
よれば、複数の通信速度毎に送信可能頁数を判断するの
で、請求項2記載の携帯型通信装置による効果に加え
て、送信先の通信端末の種別、あるいは、送信時の回線
状態に応じて、使用者が送信可能頁数を通信速度との関
連で判断できる。
【0078】さらに、請求項5に記載の携帯型通信装置
によれば、複数の通信速度毎の送信可能頁数を全部同時
に表示するので、請求項4記載の携帯型通信装置による
効果に加えて、通信速度毎の送信可能頁数を使用者が容
易に比較できる。
【0079】また、請求項6に記載の携帯型通信装置に
よれば、複数の通信速度毎に送信可能頁数を所定時間ず
つ順次表示し、その表示を循環的に繰り返すので、請求
項4記載の携帯型通信装置による効果に加えて、小さな
表示画面であっても大きな文字で表示でき、視認性の向
上あるいは表示画面の小型化を図ることができる。
【0080】さらに、請求項7に記載の携帯型通信装置
によれば、少なくとも1頁の送信が可能な最低速の通信
速度による送信可能頁数を表示し、最高速の通信速度に
よっても1頁の送信が不可能なときは送信不可である旨
を表示するので、請求項4記載の携帯型通信装置による
効果に加えて、最低限の送信可能頁数を使用者が容易に
判断できる。
【0081】また、請求項8に記載の携帯型通信装置に
よれば、送信可能頁数とともにその通信速度を表示する
ので、請求項5ないし請求項7のいずれかに記載の携帯
型通信装置による効果に加えて、各送信可能頁数に対応
する通信速度を使用者が容易に判断できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る携帯型通信装置の一例としての携
帯型ファクシミリ装置の主要構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1に示す携帯型ファクシミリ装置の送信処理
の手順を説明するフローチャートである。
【図3】図1に示す携帯型ファクシミリ装置の送信時間
演算処理の手順を説明するフローチャートである。
【図4】送信時間演算処理に用いるテーブルの内容の説
明図である。
【図5】図1に示す携帯型ファクシミリ装置の送信可能
頁数演算処理の手順を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10 通信装置 11 CPU 14 RAM 15 EEPROM 16 NCU 17 モデム 18 操作部 21 読み取り部 22 記録部 23 電池 24 電池電圧検出手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池を電源として作動し、画像情報を送
    信可能な携帯型通信装置であって、 上記電池の残容量と、送信原稿の各頁毎の画像情報の情
    報量とに基づいて、送信可能な頁数を判断し、その判断
    結果を報知する構成としたことを特徴とする携帯型通信
    装置。
  2. 【請求項2】 電池を電源として作動し、画像情報を送
    信可能な携帯型通信装置であって、 任意頁数の送信原稿の画像情報を記憶する画像情報記憶
    手段と、 上記電池の残容量を判断し、その残容量に基づいて残り
    の送信可能時間を判断する送信可能時間判断手段と、 上記画像情報記憶手段に記憶されている画像情報を送信
    するのに必要な送信時間を上記送信原稿の各頁毎に判断
    する必要送信時間判断手段と、 上記必要送信時間判断手段による判断結果と上記送信可
    能時間判断手段による判断結果とに基づいて送信可能な
    頁数を判断する送信可能頁数判断手段と、 上記送信可能頁数判断手段による判断結果を表示する表
    示手段とを備えたことを特徴とする携帯型通信装置。
  3. 【請求項3】 任意数の通信端末との間の過去の通信に
    おける通信速度を各通信端末毎に記憶する通信速度記憶
    手段を備え、上記表示手段は、送信時に、送信先の通信
    端末との間の過去の通信における通信速度が上記通信速
    度記憶手段に記憶されていれば、その通信速度による送
    信可能頁数を、その通信速度とともに表示することを特
    徴とする請求項2に記載の携帯型通信装置。
  4. 【請求項4】 上記必要送信時間判断手段は、複数の通
    信速度毎に上記送信原稿の各頁毎の必要送信時間を判断
    し、上記送信可能頁数判断手段は、複数の通信速度毎に
    前記通信可能な頁数を判断することを特徴とする請求項
    2に記載の携帯型通信装置。
  5. 【請求項5】 上記表示手段は、複数の通信速度毎の送
    信可能頁数を全部同時に表示することを特徴とする請求
    項4に記載の携帯型通信装置。
  6. 【請求項6】 上記表示手段は、複数の通信速度毎に送
    信可能頁数を所定時間ずつ順次表示し、その表示を循環
    的に繰り返すことを特徴とする請求項4に記載の携帯型
    通信装置。
  7. 【請求項7】 上記表示手段は、少なくとも1頁の送信
    が可能な最低速の通信速度による送信可能頁数を表示
    し、最高速の通信速度によっても1頁の送信が不可能な
    ときは送信不可である旨を表示することを特徴とする請
    求項4に記載の携帯型通信装置。
  8. 【請求項8】 上記表示手段は、上記送信可能頁数とと
    もにその通信速度を表示することを特徴とする請求項5
    ないし請求項7のいずれかに記載の携帯型通信装置。
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