JPH09284352A - キャリア再生装置 - Google Patents

キャリア再生装置

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Publication number
JPH09284352A
JPH09284352A JP8086182A JP8618296A JPH09284352A JP H09284352 A JPH09284352 A JP H09284352A JP 8086182 A JP8086182 A JP 8086182A JP 8618296 A JP8618296 A JP 8618296A JP H09284352 A JPH09284352 A JP H09284352A
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JP
Japan
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signal
carrier
count value
phase
pulse signal
Prior art date
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JP8086182A
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English (en)
Inventor
Satoru Tojima
悟 東嶋
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電波のキャリア周波数を正確に測定可能で、
かつ集積化可能なキャリア再生装置を提供する。 【解決手段】 復調及び再生キャリア信号の変化点を検
出するエッジ検出器1,2からのパルス信号の位相差の
分だけアクティブ信号を出力するJKフリップフロップ
3,4と、復調キャリア信号の立ち下がりを検出するエ
ッジ検出器5と、JKフリップフロップ3,4からの出
力信号に応じてカウント値をアップまたはダウンする一
方エッジ検出器5からのパルス信号がアクティブのとき
にある初期値をロードするアップダウンカウンタ6と、
エッジ検出器5からのパルス信号がアクティブのときに
アップダウンカウンタのカウント値を保持するラッチ回
路7と、ラッチしたカウント値をD/Aコンバータ8で
変換したアナログ信号に応じて発振周波数を変化させる
電圧制御発振器9と、電圧制御発振器9の出力信号を分
周して再生キャリア信号として出力する分周器10とを
設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測位のために受信
電波の搬送波(キャリア)の周波数変化を正確に測定す
るキャリア再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】衛星からの電波を受信してデータを復調
する一方、端末の位置を正確に測定する測位のために電
波の搬送波の周波数変化を正確に測定しなければならな
いといった課題がある。従来は、衛星からの電波を受信
してデータを復調する復調器にコスタスループ方式の復
調器を用いることで、コスタスループの一部から電波の
搬送波成分が取り出せるために、主に搬送波抽出手段と
してコスタスループによるキャリア再生方式が使用され
てきた。
【0003】図7は、従来の衛星通信装置で使用されて
いるコスタスループによるキャリア再生装置のブロック
図である。
【0004】図7に示すように、このキャリア再生装置
は、衛星からの電波をコスタスループに入力可能なレベ
ルまで周波数を落とし、且つ信号レベルを増幅した変調
波と後記分周器からの再生キャリアとを入力し、両信号
を掛け算することで変調波のキャリア成分を除去してベ
ースバンド信号のみを出力する第1の乗算器14と、同
じく変調波と90°移相器からの90°位相をずらした
再生キャリアとを入力し、両信号を掛け算することで変
調波のキャリア成分を除去してベースバンド信号のみを
出力する第2の乗算器15と、これらの乗算器14,1
5からのベースバンド信号をそれぞれ入力し、ベースバ
ンド信号に含まれる高調波成分を除去して出力する第
1、第2のローパスフィルタ16,17と、これらの第
1、第2のローパスフィルタ16,17からのベースバ
ンド信号を入力し、両信号を掛け算した結果を出力する
第3の乗算器18と、第3の乗算器18からの信号を入
力し積分することでVCO電圧を生成する第3のローパ
スフィルタ19と、VCO電圧に比例した周波数を出力
する電圧制御発振器20と、電圧制御発振器20からの
周波数を変調波と同じ周波数まで分周し再生キャリア信
号として出力する分周器21と、分周器21からの再生
キャリア信号の位相を90°ずらして出力する90°移
相器22とからなる。
【0005】以上のように構成されたキャリア再生装置
について以下にその動作を説明する。
【0006】図8は、従来のキャリア再生装置において
変調波に再生キャリアが同期している場合の各部のタイ
ミングチャートである。衛星から出力される変調波は、
位相変調が施されており、送信データによって搬送波の
位相を切り替えて作られている。
【0007】まず、シリアルの送信データは1ビット毎
に2列のパラレルデータに変換される。次に、2列のパ
ラレルデータの4通りの組み合わせ(1、1)、(0、
1)、(0、0)、(1、0)に対応して搬送波の位相
をそれぞれ0°、90°、180°、270°ずらした
ものを割り当てる。
【0008】図8では、(1、1)、(0、1)、
(0、0)、(1、0)の送信データを送ったときの変
調波を示している。今、コスタスループ内の分周器21
の出力すなわち再生キャリアが、変調波の0°位相に同
期しているとすると、第1の乗算器14で変調波と再生
キャリアが掛け算され、第1のローパスフィルタ16で
高調波成分が除去された後の第1のローパスフィルタ1
6の出力波形は、変調波と再生キャリアの位相差が0°
であれば”H”レベルとなり、位相差が180°であれ
ば”L”レベルとなる。また、位相差が90°と180
°の場合は図8のようなノコギリ波となる。
【0009】同じく、第2の乗算器15では、90°移
相器で90°位相をずらした再生キャリアと変調波が掛
け算されるため、変調波と再生キャリアの位相差が90
°のとき、第2のローパスフィルタ17の出力波形は”
H”レベルとなり、位相差が270°のとき”L”レベ
ルとなる。また、位相差が0°と180°の場合には図
8のようにノコギリ波となる。
【0010】第3の乗算器18で第1、第2のローパス
フィルタ16,17の出力信号をさらに掛け合わせるた
め、第3の乗算器18の出力波形は、図8のようにな
る。第3のローパスフィルタ19は、第3の乗算器18
の出力信号を積分して出力する。具体的には、第3の乗
算器18の出力波形において、”H”レベルと”L”レ
ベルの中間のレベルより上の部分(図8中の縦縞)と中
間のレベルより下の部分(図8中の横縞)の面積を足し
合わせた結果を出力する。
【0011】図8では、変調波と再生キャリアが同期し
ているため、縦縞の部分の面積と横縞の部分の面積が同
じとなり、第3のローパスフィルタ19の出力波形は”
H”と”L”の中間電位すなわち2.5Vとなる。電圧
制御発振器20は、第3のローパスフィルタ19の出力
信号であるVCO電圧が2.5Vより高くなれば、発振
周波数を上げる方向に動作し、逆に、VCO電圧が2.
5Vより低くなれば、発振周波数を下げる方向に動作す
る。
【0012】図9は、従来のキャリア再生装置において
再生キャリアの位相が変調波の位相よりも遅れている場
合のタイミングチャートである。前述のように考える
と、第3の乗算器18の出力波形において、縦縞の部分
の面積が横縞の部分の面積よりも大きいため、第3のロ
ーパスフィルタ19の出力波形は2.5Vより高くな
る。電圧制御発振器20に入力される第3のローパスフ
ィルタ19の出力信号であるVCO電圧が2.5Vより
高くなれば、発振周波数を上げる方向に動き、発振周波
数を分周した後の再生キャリアの周波数が上がる。これ
により、変調波と再生キャリアの位相差が縮まる方向に
動く。
【0013】図10は、従来のキャリア再生装置におい
て再生キャリアの位相が変調波の位相よりも進んでいる
場合のタイミングチャートである。前述のように考える
と、第3の乗算器18の出力波形において、縦縞の部分
の面積が横縞の部分の面積よりも小さいため、第3のロ
ーパスフィルタ19の出力波形は2.5Vより低くな
る。電圧制御発振器20に入力される第3のローパスフ
ィルタ19の出力信号であるVCO電圧が2.5Vより
低くなれば、発振周波数を下げる方向に動き、発振周波
数を分周した後の再生キャリアの周波数が下がる。これ
により、変調波と再生キャリアの位相差が縮まる方向に
動く。
【0014】このようにして、コスタスループは、VC
O電圧を変化させることで、常に再生キャリアの位相を
変調波の位相に同期させるように動く。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、衛星からの
電波の受信レベルが低くなってくると、相対的にコスタ
スループに入ってくる変調波のC/N(信号対雑音比)
が悪化することになる。このため、コスタスループで再
生したキャリアのジッタ(ゆらぎ)が増大し、キャリア
の周波数測定精度を悪化させる要因となっている。
【0016】そこで本発明は、電波のキャリア周波数を
正確に測定可能で、かつ集積化可能なキャリア再生装置
を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のキャリア再生装
置は、キャリア抽出手段から出力される復調キャリアを
入力しキャリア信号の変化点を検出して第1のパルス信
号を出力する第1のエッジ検出器と、再生キャリア信号
を入力してキャリア信号の変化点を検出して第2のパル
ス信号を出力する第2のエッジ検出器と、第1のパルス
信号と第2のパルス信号とを入力し第1のパルス信号の
位相が第2のパルス信号の位相よりも進んでいるときに
進み位相差の分だけアクティブになるアップ信号を出力
する第1のJKフリップフロップと、逆に第1のパルス
信号の位相が第2のパルス信号の位相よりも遅れている
ときに遅れ位相差の分だけアクティブになるダウン信号
を出力する第2のJKフリップフロップと、復調キャリ
ア信号の立ち下がりを検出して第3のパルス信号を出力
する第3のエッジ検出器と、アップ信号と、ダウン信号
と第3のパルス信号とを入力しアップ信号がアクティブ
のときにはカウント値をアップしダウン信号がアクティ
ブのときにはカウント値をダウンする一方第3のパルス
信号がアクティブのときには最大カウント値の半分であ
る初期値をロードする第1のアップダウンカウンタと、
第1のアップダウンカウンタのカウント値と第3のパル
ス信号とを入力し第3のパルス信号がアクティブのとき
に第1のアップダウンカウンタのカウント値を保持する
ラッチ回路と、ラッチしたカウント値をアナログ信号に
変換するD/Aコンバータと、D/Aコンバータのアナ
ログ信号に応じて発振周波数を変化させる電圧制御発振
器と、電圧制御発振器の出力信号をキャリア抽出手段か
らの復調キャリア信号と同じ周波数まで分周して再生キ
ャリア信号として出力する分周器とを備える。
【0018】これにより、電波の受信入力レベルが低く
なって再生キャリアのジッタが増え、ジッタにより瞬間
的に位相差が変化しても、復調キャリアの1周期内であ
れば位相差は平均化され、VCO電圧の変化には現れな
いため、ジッタを取り除くことができる。
【0019】さらに、第1のJKフリップフロップが出
力するアップ信号を入力しアップ信号がアクティブのと
きにカウントアップしカウント値が最大になったときに
第1のキャリーアップ信号を出力する第1のカウンタ
と、第2のJKフリップフロップが出力するダウン信号
を入力しダウン信号がアクティブのときにカウントアッ
プしカウント値が最大になったときに第2のキャリーア
ップ信号を出力する第2のカウンタと、第1のキャリー
アップ信号と第2のキャリーアップ信号とを入力し第1
のキャリーアップ信号が第2のキャリーアップ信号より
も先に入力されたときにはカウント値をアップし、逆に
第2のキャリーアップ信号が第1のキャリーアップ信号
よりも先に入力されたときにはカウント値をダウンする
一方、キャリーアップ信号が入力される度に第1のカウ
ンタと第2のカウンタのカウント値を共にゼロにする一
方、カウント値を第1のアップダウンカウンタの初期値
として出力する第2のアップダウンカウンタとを設けた
ものである。
【0020】これにより、各種擾乱によりコスタスルー
プがロックはずれを起こし、復調キャリアが得られない
ときにも、このロックはずれをコスタスループのVCO
電圧変化等で直前に検出し、CPUでHOLD信号を制
御することによりロックはずれが起こる直前の再生キャ
リア周波数を保持できる。また、平均化回路において、
一定時間毎の周波数変化を平均化し、その値をアップダ
ウンカウンタ1の初期値とすることで再生キャリア周波
数を保持したときにも、本来の復調キャリアの周波数と
ずれることがなくなる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、キャリア抽出手段から出力される復調キャリアを入
力しキャリア信号の変化点を検出して第1のパルス信号
を出力する第1のエッジ検出器と、再生キャリア信号を
入力してキャリア信号の変化点を検出して第2のパルス
信号を出力する第2のエッジ検出器と、第1のパルス信
号と第2のパルス信号とを入力し第1のパルス信号の位
相が第2のパルス信号の位相よりも進んでいるときに進
み位相差の分だけアクティブになるアップ信号を出力す
る第1のJKフリップフロップと、逆に第1のパルス信
号の位相が第2のパルス信号の位相よりも遅れていると
きに遅れ位相差の分だけアクティブになるダウン信号を
出力する第2のJKフリップフロップと、復調キャリア
信号の立ち下がりを検出して第3のパルス信号を出力す
る第3のエッジ検出器と、アップ信号と、ダウン信号と
第3のパルス信号とを入力しアップ信号がアクティブの
ときにはカウント値をアップしダウン信号がアクティブ
のときにはカウント値をダウンする一方第3のパルス信
号がアクティブのときには最大カウント値の半分である
初期値をロードする第1のアップダウンカウンタと、第
1のアップダウンカウンタのカウント値と第3のパルス
信号とを入力し第3のパルス信号がアクティブのときに
第1のアップダウンカウンタのカウント値を保持するラ
ッチ回路と、ラッチしたカウント値をアナログ信号に変
換するD/Aコンバータと、D/Aコンバータのアナロ
グ信号に応じて発振周波数を変化させる電圧制御発振器
と、電圧制御発振器の出力信号をキャリア抽出手段から
の復調キャリア信号と同じ周波数まで分周して再生キャ
リア信号として出力する分周器とを備えるので、電波の
受信入力レベルが低くなって復調キャリアのジッタが増
え、ジッタにより瞬間的に位相差が変化しても、再生キ
ャリアの1周期内であれば位相差は平均化され、VCO
電圧の変化には現れないため、ジッタを取り除くことが
できる。
【0022】請求項2に記載の発明は、第1のJKフリ
ップフロップが出力するアップ信号を入力しアップ信号
がアクティブのときにカウントアップしカウント値が最
大になったときに第1のキャリーアップ信号を出力する
第1のカウンタと、第2のJKフリップフロップが出力
するダウン信号を入力しダウン信号がアクティブのとき
にカウントアップしカウント値が最大になったときに第
2のキャリーアップ信号を出力する第2のカウンタと、
第1のキャリーアップ信号と第2のキャリーアップ信号
とを入力し第1のキャリーアップ信号が第2のキャリー
アップ信号よりも先に入力されたときにはカウント値を
アップし、逆に第2のキャリーアップ信号が第1のキャ
リーアップ信号よりも先に入力されたときにはカウント
値をダウンする一方、キャリーアップ信号が入力される
度に第1のカウンタと第2のカウンタのカウント値を共
にゼロにする一方、カウント値を第1のアップダウンカ
ウンタの初期値として出力する第2のアップダウンカウ
ンタとを設けたから、各種擾乱によりコスタスループが
ロックはずれを起こし、復調キャリアが得られないとき
にも、このロックはずれをコスタスループのVCO電圧
変化等で直前に検出し、CPUでHOLD信号を制御す
ることによりロックはずれが起こる直前の再生キャリア
周波数を保持できる。また、平均化回路において、一定
時間毎の周波数変化を平均化し、その値をアップダウン
カウンタ1の初期値とすることで再生キャリア周波数を
保持したときにも、本来の復調キャリアの周波数とずれ
ることがなくなる。
【0023】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図2を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1におけ
るキャリア再生装置のブロック図である。図1におい
て、1はキャリア抽出手段から出力される復調キャリア
を入力しキャリア信号の変化点を検出してパルス信号を
出力する第1のエッジ検出器、2は再生キャリア信号を
入力してキャリア信号の変化点を検出してパルス信号を
出力する第2のエッジ検出器、3は第1のエッジ検出器
1からの第1のパルス信号と第2のエッジ検出器2から
の第2のパルス信号とを入力し、第1のパルス信号の位
相が第2のパルス信号の位相よりも進んでいるときに進
み位相差の分だけアクティブになるアップ信号を出力す
る第1のJKフリップフロップである。
【0024】4は逆に第1のパルス信号の位相が第2の
パルス信号の位相よりも遅れているときに遅れ位相差の
分だけアクティブになるダウン信号を出力する第2のJ
Kフリップフロップ、5は復調キャリア信号の立ち下が
りを検出して第3のパルス信号を出力する第3のエッジ
検出器、6は第1のJKフリップフロップ3からのアッ
プ信号と第2のJKフリップフロップ4からのダウン信
号と第3のエッジ検出器5からの第3のパルス信号とを
入力し、アップ信号がアクティブのときにはカウント値
をアップし、ダウン信号がアクティブのときにはカウン
ト値をダウンする一方、第3のエッジ検出器5からの第
3のパルス信号がアクティブのときには最大カウント値
の半分である初期値をロードする第1のアップダウンカ
ウンタである。
【0025】7は第1のアップダウンカウンタ6のカウ
ント値と第3のエッジ検出器5からの第3のパルス信号
とを入力し、第3のパルス信号がアクティブのときに第
1のアップダウンカウンタ6のカウント値を保持するラ
ッチ回路、8はラッチしたカウント値をアナログ信号に
変換するD/Aコンバータ、9はD/Aコンバータ8の
アナログ信号に応じて発振周波数を変化させる電圧制御
発振器、10は電圧制御発振器9の出力信号をキャリア
抽出手段からの復調キャリア信号と同じ周波数まで分周
して再生キャリア信号として出力する分周器である。
【0026】次に、本発明の実施の形態1におけるキャ
リア再生装置について以下にその動作を説明する。本発
明のキャリア再生装置は、一種のPLL回路を構成して
おり、第1のエッジ検出器1からD/Aコンバータ8ま
ではPLLの位相比較器を対応している。
【0027】図3は、本発明の実施の形態1における復
調キャリアの位相が再生キャリアの位相よりも進んでい
る場合を示すタイムチャート、図4は、本発明の実施の
形態1における復調キャリアの位相が再生キャリアの位
相よりも遅れている場合を示すタイムチャートである。
【0028】図3から分かるように、第1のエッジ検出
器1と第2のエッジ検出器2は、それぞれ復調キャリア
と再生キャリアの立ち上がりでパルスを出力する。ま
た、第3のエッジ検出器5は、復調キャリアの立ち下が
りでパルスを出力する。
【0029】第1のJKフリップフロップ3の出力であ
るアップ信号は、復調キャリアの位相が再生キャリアの
位相よりも進んでいる場合に進み位相差の分だけアクテ
ィブになる。第1のアップダウンカウンタ6は、第3の
エッジ検出器5の出力パルスが入力される毎に、アップ
ダウンカウンタの最大カウント値が512であればその
半分の256を初期値としてロードし、第1のJKフリ
ップフロップ3のアップ信号がアクティブの間、システ
ムキャリアの立ち上がりでカウント値がアップする。
【0030】第1のアップダウンカウンタ6のカウント
値は、第3のエッジ検出器5の出力パルスによってラッ
チされるために、復調キャリアの1周期の間、ラッチ回
路によってカウント値は保持される。この保持されるカ
ウント値は、再生キャリアに対する復調キャリアの進み
位相差が大きければ大きい程カウント値は大きくなり、
逆に進み位相差が小さければカウンタ値は初期値の25
6から増加しない。
【0031】同様に、図4から分かるように、再生キャ
リアに対する復調キャリアの遅れ位相差が大きければ大
きい程カウント値は小さくなり、逆に遅れ位相差が小さ
ければカウンタ値は初期値の256から減少しない。こ
のカウンタ値をD/Aコンバータ8でアナログ信号であ
るVCO電圧に変換すると、カウンタ値が大きい程VC
O電圧は高く、カウンタ値が小さい程VCO電圧は低く
なる。
【0032】電圧制御発振器9は、VCO電圧が高くな
れば発振周波数を上げ、逆にVCO電圧が低くなれば発
振周波数を下げるように動く。分周器10は、電圧制御
発振器9の発振周波数を復調キャリアと同じ周波数まで
分周して再生キャリアとして出力する。
【0033】したがって、復調キャリアの位相が再生キ
ャリアの位相よりも進んでいるときには、第1のアップ
ダウンカウンタ6のカウント値が増加し、VCO電圧が
高くなる。それで、電圧制御発振器の発振周波数が高く
なり、再生キャリアの周波数も高くなるため、キャリア
1周期当りの位相を考えると、再生キャリアの位相が進
むことになり、復調キャリアと再生キャリアの位相差が
縮まる。
【0034】逆に、復調キャリアの位相が再生キャリア
の位相よりも遅れているときには、第1のアップダウン
カウンタ6のカウント値が減少し、VCO電圧が低くな
る。それで、電圧制御発振器9の発振周波数が低くなり
再生キャリアの周波数も低くなるため、キャリア1周期
当りの位相を考えると再生キャリアの位相が遅れること
になり、復調キャリアと再生キャリアの位相差が縮ま
る。
【0035】したがって、図3、図4に示すように、本
形態のキャリア再生装置では、復調キャリアの1周期毎
に復調キャリアと再生キャリアの位相差を検出し、その
位相差を縮める方向にVCO電圧を変化させることによ
って、復調キャリアに同期した再生キャリアを作り出し
ている。
【0036】次に、復調キャリアは、受信データに含ま
れているキャリア成分を抽出したものであるから、受信
データが1、0、1、0、と交互に変化していれば、抽
出したキャリア信号もジッタ(ゆらぎ)を持たないきれ
いな正弦波として得られる。しかし一般的に、受信デー
タは1、0の値がランダムに変化するので、受信データ
から抽出したキャリア信号には本来のキャリア信号の周
波数成分の1/n倍(nは2以上の整数)の周波数成分
も含まれる。また、受信データの波形はデータの内容に
よって必ずしも同じ軌跡をたどらないために時間的に見
れば波形にゆらぎがある。
【0037】したがって、受信データから抽出したキャ
リア信号は、ジッタを持った信号となるが、受信データ
のC/Nが悪くなったときにはキャリア信号のジッタが
増え、キャリア信号で受信データをサンプリングすると
きに受信データを誤ってサンプリングする頻度が増え
る。
【0038】そのため、キャリア再生においてはキャリ
ア信号のジッタを取り除く必要がある。これに対し、本
形態のキャリア再生装置では、復調キャリアの立ち下が
り毎に同キャリアの1キャリアの間の位相差を積分して
VCO電圧としている。
【0039】よって、ジッタにより瞬間的に位相差が変
化しても、復調キャリアの1キャリア以内であれば位相
差は平均化されVCO電圧の変化には現われないため、
ジッタを取り除くことが出来る。一方、本装置が復調キ
ャリアにロックするまでは、同キャリアの1キャリアの
間の位相差を積分しても、位相差は常に存在し、VCO
電圧の変化として現われるため、ロックするまでの引込
時間が過大になることはない。
【0040】(実施の形態2)図2は、本発明の実施の
形態2におけるキャリア再生装置のブロック図である。
図2において、11は第1のJKフリップフロップ3が
出力するアップ信号を入力しアップ信号がアクティブの
ときにカウントアップしカウント値が最大になったとき
に第1のキャリーアップ信号を出力する第1のカウン
タ、12は第2のJKフリップフロップ4が出力するダ
ウン信号を入力しダウン信号がアクティブのときにカウ
ントアップしカウント値が最大になったときに第2のキ
ャリーアップ信号を出力する第2のカウンタである。
【0041】13は第1のキャリーアップ信号と第2の
キャリーアップ信号とを入力し、第1のキャリーアップ
信号が第2のキャリーアップ信号よりも先に入力された
ときにはカウント値をアップし、逆に第2のキャリーア
ップ信号が第1のキャリーアップ信号よりも先に入力さ
れたときにはカウント値をダウンする一方、カウント値
を第1のアップダウンカウンタ6の初期値として出力す
る第2のアップダウンカウンタである。
【0042】次に、本発明の実施の形態2におけるキャ
リア再生装置について以下にその動作を説明する。図5
は、本発明の実施の形態1におけるキャリア再生装置の
うち位相比較部の動作を表わすタイムチャートであり、
図5において、VCO電圧が2.5Vのときに再生キャ
リアの周波数と位相が復調キャリアのそれに一致すると
仮定すると、理想的には点線で示すようにVCO電圧は
2.5Vで一定のままとなるはずが、復調キャリア自体
がジッタを持っているのと装置自体がPLLというフィ
ードバックループでもって復調キャリアに追随している
ために、実線で示すようなVCO電圧の変化となる。
【0043】CPUからのHOLD信号により、図5中
のA点で第1のアップダウンカウンタ6のカウント値を
保持したとすると、VCO電圧は2.5Vであるから、
再生キャリア信号の周波数と位相は復調キャリア信号の
それに一致する。しかし、図5中のB点でカウント値を
保持したとすると、VCO電圧は2.5Vではないの
で、再生キャリア信号の周波数と位相は復調キャリア信
号のそれに一致しないために次第にずれてくる。
【0044】この問題を解決するためには、第1のアッ
プダウンカウンタ6のカウント値を単に保持するのでは
なく、常に変動しているVCO電圧を平均化しておき、
この平均化したVCO電圧をCPUからのHOLD信号
により保持すればよい。本発明の実施の形態2における
キャリア再生装置で追加した構成要素は上記のVCO電
圧を平均化するための回路である。以下にその平均化回
路の動作を説明する。
【0045】図6(a)において、VCO電圧を平均化
するためには2.5Vより上の縦縞の部分の面積と2.
5Vより下の横縞の部分の面積を全て積算すればよい。
【0046】具体的には、縦縞の部分の面積は第1のJ
Kフリップフロップ3の出力であるアップ信号がアクテ
ィブになっている時間である。アップ信号は、復調キャ
リアの位相が再生キャリアの位相よりも進んでいる場合
に進み位相差の分だけアクティブになる。
【0047】逆に、横縞の部分の面積は第2のJKフリ
ップフロップ4の出力であるダウン信号がアクティブに
なっている時間である。ダウン信号は、復調キャリアの
位相が再生キャリアの位相よりも遅れている場合に遅れ
位相差の分だけアクティブになる。
【0048】したがって、第1のJKフリップフロップ
3のアップ信号がアクティブのときに追加した第1のカ
ウンタ11がカウントアップし、縦縞の部分の面積を積
算する。同じく、第2のJKフリップフロップ4のダウ
ン信号がアクティブのときに追加した第2のカウンタ1
2がカウントアップし横縞の部分の面積を積算する。そ
して、第1のカウンタ11が第2のカウンタ12よりも
先にFULLになれば、追加した第2のアップダウンカ
ウンタ13のカウント値を1つアップし、逆に、第2の
カウンタ12が第1のカウンタ11よりも先にFULL
になれば、第2のアップダウンカウンタ13のカウント
値を1つダウンする。
【0049】これにより、第2のアップダウンカウンタ
13のカウント値は常に縦縞の部分の面積と横縞の部分
の面積が等しくなるような方向に変化する。また、第
1、第2のカウンタ11,12は第2のアップダウンカ
ウンタ13のカウント値が変化する度にリセットされ
る。
【0050】さらに、第2のアップダウンカウンタ13
のカウント値を第1のアップダウンカウンタ6の初期値
として復調キャリア信号の立ち下がりでロードする。こ
れにより、第1のアップダウンカウンタ6は、毎回それ
以前の平均したVCO電圧値からスタートするため、最
小限の変化しかしない。
【0051】このため、本発明の実施の形態2における
キャリア再生装置のVCO電圧の変化は、図6(b)に
示すように小さくなる。そして、第2のアップダウンカ
ウンタ13のカウント値は、それ以前の平均したVCO
電圧値を意味するので、CPUからのHOLD信号によ
りこのカウント値を保持すれば再生キャリア信号の位相
ずれをさらに小さくすることが出来る。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、電波の受信入力レベル
が低くなっても再生キャリアのジッタを極力押え、か
つ、各種擾乱により復調キャリアが得られないときに
も、直前の再生キャリア周波数を保持できるようにな
り、これにより、高精度のキャリア周波数測定が可能な
キャリア再生装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるキャリア再生装
置のブロック図
【図2】本発明の実施の形態2におけるキャリア再生装
置のブロック図
【図3】本発明の実施の形態1における復調キャリアの
位相が再生キャリアの位相よりも進んでいる場合を示す
タイムチャート
【図4】本発明の実施の形態1における復調キャリアの
位相が再生キャリアの位相よりも遅れている場合を示す
タイムチャート
【図5】本発明の実施の形態1におけるキャリア再生装
置のうち位相比較部の動作を表わすタイムチャート
【図6】(a)本発明の実施の形態1におけるキャリア
再生装置のうち位相比較部の動作を表わすタイムチャー
ト (b)本発明の実施の形態1におけるキャリア再生装置
のうち位相比較部の動作を表わすタイムチャート
【図7】従来の衛星通信装置で使用されているコスタス
ループによるキャリア再生装置のブロック図
【図8】従来のキャリア再生装置において変調波に再生
キャリアが同期している場合の各部のタイミングチャー
【図9】従来のキャリア再生装置において再生キャリア
の位相が変調波の位相よりも遅れている場合のタイミン
グチャート
【図10】従来のキャリア再生装置において再生キャリ
アの位相が変調波の位相よりも進んでいる場合のタイミ
ングチャート
【符号の説明】
1 第1のエッジ検出器 2 第2のエッジ検出器 3 第1のJKフリップフロップ 4 第2のJKフリップフロップ 5 第3のエッジ検出器 6 第1のアップダウンカウンタ 7 ラッチ回路 8 D/Aコンバータ 9 電圧制御発振器 10 分周器 11 第1のカウンタ 12 第2のカウンタ 13 第2のアップダウンカウンタ 14 第1の乗算器 15 第2の乗算器 16 第1のローパスフィルタ 17 第2のローパスフィルタ 18 第3の乗算器 19 第3のローパスフィルタ 20 電圧制御発振器 21 分周器 22 90°移送器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャリア抽出手段から出力される復調キャ
    リアを入力しキャリア信号の変化点を検出して第1のパ
    ルス信号を出力する第1のエッジ検出器と、再生キャリ
    ア信号を入力してキャリア信号の変化点を検出して第2
    のパルス信号を出力する第2のエッジ検出器と、前記第
    1のパルス信号と前記第2のパルス信号とを入力し前記
    第1のパルス信号の位相が前記第2のパルス信号の位相
    よりも進んでいるときに進み位相差の分だけアクティブ
    になるアップ信号を出力する第1のJKフリップフロッ
    プと、逆に前記第1のパルス信号の位相が前記第2のパ
    ルス信号の位相よりも遅れているときに遅れ位相差の分
    だけアクティブになるダウン信号を出力する第2のJK
    フリップフロップと、前記復調キャリア信号の立ち下が
    りを検出して第3のパルス信号を出力する第3のエッジ
    検出器と、前記アップ信号と、前記ダウン信号と前記第
    3のパルス信号とを入力しアップ信号がアクティブのと
    きにはカウント値をアップしダウン信号がアクティブの
    ときにはカウント値をダウンする一方第3のパルス信号
    がアクティブのときには最大カウント値の半分である初
    期値をロードする第1のアップダウンカウンタと、前記
    第1のアップダウンカウンタのカウント値と前記第3の
    パルス信号とを入力し前記第3のパルス信号がアクティ
    ブのときに第1のアップダウンカウンタのカウント値を
    保持するラッチ回路と、ラッチしたカウント値をアナロ
    グ信号に変換するD/Aコンバータと、前記D/Aコン
    バータのアナログ信号に応じて発振周波数を変化させる
    電圧制御発振器と、前記電圧制御発振器の出力信号を前
    記キャリア抽出手段からの復調キャリア信号と同じ周波
    数まで分周して再生キャリア信号として出力する分周器
    とを備えることを特徴とするキャリア再生装置。
  2. 【請求項2】第1のJKフリップフロップが出力するア
    ップ信号を入力しアップ信号がアクティブのときにカウ
    ントアップしカウント値が最大になったときに第1のキ
    ャリーアップ信号を出力する第1のカウンタと、第2の
    JKフリップフロップが出力するダウン信号を入力しダ
    ウン信号がアクティブのときにカウントアップしカウン
    ト値が最大になったときに第2のキャリーアップ信号を
    出力する第2のカウンタと、前記第1のキャリーアップ
    信号と前記第2のキャリーアップ信号とを入力し前記第
    1のキャリーアップ信号が前記第2のキャリーアップ信
    号よりも先に入力されたときにはカウント値をアップ
    し、逆に前記第2のキャリーアップ信号が前記第1のキ
    ャリーアップ信号よりも先に入力されたときにはカウン
    ト値をダウンする一方、キャリーアップ信号が入力され
    る度に第1のカウンタと第2のカウンタのカウント値を
    共にゼロにする一方、カウント値を第1のアップダウン
    カウンタの初期値として出力する第2のアップダウンカ
    ウンタとを設けたことを特徴とする請求項1記載のキャ
    リア再生装置。
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