JPH09284343A - 蓄積型マルチメディア情報の転送再生方法および装置 - Google Patents

蓄積型マルチメディア情報の転送再生方法および装置

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JPH09284343A
JPH09284343A JP11438596A JP11438596A JPH09284343A JP H09284343 A JPH09284343 A JP H09284343A JP 11438596 A JP11438596 A JP 11438596A JP 11438596 A JP11438596 A JP 11438596A JP H09284343 A JPH09284343 A JP H09284343A
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JP11438596A
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Satohiko Kato
聰彦 加藤
Teruyuki Hasegawa
輝之 長谷川
Toru Hasegawa
亨 長谷川
Kenji Suzuki
健二 鈴木
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KDDI Corp
Original Assignee
Kokusai Denshin Denwa KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パケット紛失を可能な限り減らせるようにし
た蓄積型マルチメディア情報の転送再生装置を提供する
ことにある。 【解決手段】 クライアント21の動画転送制御部24
は動画バッファ22の状態に基づいて動画パケットの転
送の制御を行う。該動画バッファ22中のパケット数が
予め定められた個数(Thrskip)以下になると、動画
転送制御部24はデータ転送部23にスキップ要求をす
る。そうすると、該データ転送部23は再生に遅れたパ
ケットを無視し、自身のバッファ内に受信されている該
パケットに続く順序番号を持つパケットを動画転送制御
部24に送出する。また、該データ転送部23は、前記
無視されたパケットを受信済とみなして、サーバ側に送
達確認を返す。このようにすることにより、ファイルな
どの形で蓄積されているマルチメディア情報を転送しつ
つリアルタイムで再生することができると共に、パケッ
ト紛失を低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は蓄積型マルチメデ
ィア情報の転送再生方法および装置に関し、特にパケッ
ト紛失を可能な限り減らせるようにした蓄積型マルチメ
ディア情報の転送再生方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】蓄積型マルチメディア情報の転送再生方
法は、ファイル等に蓄積された動画等のマルチメディア
情報を、ネットワークを介して転送しつつ再生するもの
である。従来から該転送再生方法について種々の提案が
なされており、以下に示す(1)〜(4) の方法がよく知ら
れている。
【0003】(1) 誤り制御を持たない通信プロトコルを
採用し、送信側で、受信側の再生速度に合わせてマルチ
メディア情報を転送する方法、 (2) 誤り制御を持たない通信プロトコルを使用し、受信
側からの要求毎に、送信側から一定量のマルチメディア
情報を転送する方法、 (3) 誤り訂正機能を持つ確認型のプロトコルをそのまま
用いる方法。この方法は、受信側にバッファを設けてデ
ータを先読みし、確認型プロトコルを用いて伝送誤りか
ら回復する。 (4) 再送を1 回に限定した確認型のプロトコルを用いる
方法。この方法では、受信側は、往復伝送遅延に基づい
て設定した時間分マルチメディア情報を蓄積し、その後
に再生を開始する。一方、送信側は、再生レートに応じ
た速度で転送し、再送が要求された場合は、再送パケッ
トが紛失しないように再送を行う。受信側では、1 回の
み再送要求を行い、再送が間に合わないパケットは無視
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来方法には、次のような問題があった。すなわち、
前記した(1) と(2) の方法では紛失したパケットが回復
されないという問題があった。また、前記した(3) の方
法では既存の確認型プロトコルがパケットの到着時間を
保証しないため、リアルタイムな再生が保証されないと
いう問題があった。さらに、前記(4) の方法は、再送を
行うために、回線の状態を見て再送を行ったり、時間的
に間に合わないパケットは送出を禁止する等の複雑な処
理が送信側に要求され、また蓄積されたマルチメディア
情報を先読みするための機能を持たないという問題があ
った。
【0005】本発明の目的は、前記した従来技術の問題
点を除去し、ファイルなどの形で蓄積されているマルチ
メディア情報を転送しつつリアルタイムに再生する装置
を対象に、クライアント側で情報を先読みし、再生が遅
れない範囲で、確認型プロトコルを用いた誤り回復機能
を提供することで、パケット紛失を可能な限り減らせる
ようにした蓄積型マルチメディア情報の転送再生方法お
よび装置を提供することにある。本発明の他の目的は、
送信側に複雑な処理を要求することなくパケット紛失を
可能な限り減らせるようにした蓄積型マルチメディア情
報の転送再生方法および装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ために、この発明は、ファイル等の形で蓄積されている
マルチメディア情報をパケットで転送しつつリアルタイ
ムに再生する蓄積型マルチメディア情報の転送再生方法
において、受信側において、前記マルチメディア情報を
先読みする機能と、転送中に伝送誤り等により紛失した
パケットを再送する機能と、再生に遅れたパケットを無
視し次のパケットを再生処理するスキップ機能とを具備
した点に第1の特徴がある。また、前記無視されたパケ
ットを受信済とみなして、送信側に送達確認を返すよう
にした点に第2の特徴がある。さらに、スキップを要求
した後、前記パケットを再生する表示部が要求する順序
番号が受信したパケットの順序番号より大きい場合に、
再同期を行うようにした点に第3の特徴がある。
【0007】この発明によれば、再生処理に間に合わな
い紛失パケットのみが捨てられ、該紛失パケットに続く
パケットは有効なパケットとして再生処理されるので、
パケット紛失を可能な限り低減することができる。ま
た、前記スキップ処理は受信側においてなされるので、
送信側に複雑な処理を要求することがなくなる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
を詳細に説明する。図1は、ファイルに蓄積された動画
情報の検索を対象とした動画検索装置の一実施形態の概
略の構成を示すブロック図である。
【0009】図示されているように、該動画検索装置
は、動画情報をATMネットワーク1へ送出するサーバ
11と、これを受信し再生するクライアント21から構
成されている。該サーバ11は、動画情報をファイル形
式で記憶するファイル装置12と、該ファイル装置12
のファイルの入出力を制御するためのファイル制御部1
3と、クライアント側の動画バッファ22の状態に基づ
いて、動画パケットの転送の制御を行う動画転送制御部
14と、確認型プロトコルを用いてデータを転送するデ
ータ転送部15とから構成されている。
【0010】また、クライアント21は、受信した動画
情報を一時蓄積する動画バッファ22と、確認型プロト
コルを用いてデータを転送するデータ転送部23と、動
画バッファ22の状態に基づいて動画パケットの転送の
制御を行うと共に受信した動画パケットを動画バッファ
22に書込む動画転送制御部24と、受信した動画パケ
ットを表示するための表示部25とから構成されてい
る。
【0011】本実施形態では、データ転送部15,23
と、動画転送制御部14,24に対して、以下の要領で
プロトコルを規定する。データ転送部15,23のため
のプロトコルは、ATM上の確認型データ転送プロトコ
ルSSCOP(Service Specific Connection Oriented
Protcol)をベースに規定する。SSCOPにスキップ機
能を実装するために、動画転送制御部14,24からの
要求により、到着していないデータ送信用PDU(Proto
col DataUnit) を受信したものとみなし、その受信応答
を行い、以降のパケットを上位に通知可能とする。
【0012】一方、動画転送制御部14,24では、ク
ライアント側に設けた動画バッファ22に基づいて、動
画情報のフロー制御、再生に間に合わない場合のスキッ
プの要求、再同期の機能を提供する。
【0013】次に、前記データ転送部15,23のプロ
トコルの一例を図2に示す。該データ転送部15,23
のプロトコルはSSCOPをベースとして作成されてい
るので、まず該SSCOPの機能について説明すること
にする。SSCOPは、下記の(1) 〜(5) の機能を提供
するものである。
【0014】(1) ユーザデータの順序保存 送信側は、上位から渡されたユーザデータに順序番号を
含むトレイラを付加し、SD(Sequenced Data)PDUを
作成して送出する。受信側は、順序番号に従ってユーザ
データを上位に通知する。
【0015】(2) SDの送達確認 以下の2つのPDUによりSDの送達確認を行う。・送
信側から送られたPOLL PDUに対して、受信側が
送出するSTAT(Solicited Status) PDU。・誤っ
た順序でSDが受信された場合に、受信側が送出するU
STAT(Unsolicited Status) PDU。 (3) 選択再送による誤り回復 受信側は、受信したSDの順序番号を検査することで、
SDの紛失を検出する。紛失したSDの順序番号は、S
TATまたはUSTATによって送信側へ通知する。こ
の際、連続して紛失したSDのグループ( 紛失SDグル
ープ) とそれに続く受信したSDのグループ( 受信SD
グループ) を順に書き込む。送信側は、紛失を通知され
たSDのみを選択的に再送する。なお、STATとUS
TATによる再送が重複しないように、POLLに対し
てSDとは独立な順序番号を設けている。
【0016】(4) フロー制御 送信側は、STAT・USTAT等で受信側から通知さ
れるウインドウの上限値に基づいて、フロー制御に用い
るウインドウを決定し、その範囲内でSDを送出する。
【0017】(5) 非確認型のデータ転送 送信側は、確認型のSD PDUの他に、送達確認・誤
り回復・フロー制御機能の無いUD(Unit Data) PDU
を用いて非確認型のデータ転送を行うことも可能であ
る。
【0018】本実施形態は、このSSCOPに対して、
再生に間に合わないSDを受信済として扱うスキップ機
能を、以下の(6) 〜(8) の方法で実現した点を特徴とし
ている。
【0019】(6) SSCOPにスキップを要求するプリ
ミティブ(AA-SKIP.request) を用意する。 (7) SSCOPでは、上位よりAA−SKIP.reques
t (要求)を受け取った場合、未受信SD中で最も順序
番号の小さいSDを含む紛失SDグループ全体を受信済
とみなす。そして、紛失SDグループに連続する順序番
号を持つSDがプロトコルバッファに存在している場合
は、上位へ通知する。 (8) 受信済とみなしたSDについては、後に受信した場
合は無視し、POLLに対するSTATで送達確認を返
す。
【0020】次に、本実施形態の特徴であるスキップ機
能を含むSSCOPの通信シーケンス例を、図2を参照
して説明する。
【0021】サーバ(送信)側のデータ転送部15か
ら順序番号N(S) を持つSD(図中のSD(0) )が転送さ
れると、クライアント(受信)側のデータ転送部23は
これを受信し、受信したことを上位の動画像転送制御部
24に通知する。動画像転送制御部24は通知を受ける
と、動画バッファ22に格納する。
【0022】次に転送されたSD(1) が送信途中で紛
失すると、受信側のデータ転送部23は該SD(1) が紛
失したことを次のSD(2) の受信により検知する。そし
て、該データ転送部23はUSTATを用いて送信側へ
SD(1) の再送を要求する。USTATには、次に受信
すべきSDの順序番号N(R)(=1) 、受信ウインドウN
(MR)(=9)( ウインドウサイズ8を仮定している) 、
紛失SDグループを示すリストエレメント(={1,2})が書
き込まれている。送信側はこのUSTAT受信により、
送達確認されたSD(0) の解放、ウインドウの更新、紛
失を通知されたSD(1) の再送を行う。ここに、前記
{1,2} は、1以上2未満の整数、すなわち1であること
を示している。以下においても同様である。
【0023】送信側は、一定時間毎あるいは一定のS
D送出回数毎に、POLLを送出する。POLLは次に
送出されるSDのN(S) と、自身の順序番号N(PS)を持
つ。POLL(4,1) を受信した受信側は、次に受信すべ
きSDの順序番号N(R) (=1)、対応するPOLL順
序番号N(PS)(=1)、受信ウインドウN(MR)(=
9)、紛失SDグループ(=[1,2):SD(1) を表す) と受信
SDグループ(=[2,4))を示すリストエレメント={1,2,
4} を含むSTATを送出する。ここに、{1,2,4} は、
紛失SDが1以上2未満のものであり、受信済みのSD
が2以上4未満のものであることを示している。
【0024】送信側はこのSTAT受信に対して、紛
失SDグループ(=[1,2))に対する再送処理、受信SDグ
ループに対応するSD(2) とSD(3) の解放、ウインド
ウの更新を行う。ただしこの例では、SD(1) がPOL
L(4,1) 送出後に再送されているため、新たな再送は行
わない。これは、SD送出時点で保持されたPOLL順
序番号と、STAT中のN(PS)を比較することで判断さ
れる。
【0025】一方、POLL(7,2) に対応するSTA
T受信では、STATのN(PS)(=2)がSD(6) 送出
時のPOLL順序番号(=1)より大きいため、要求さ
れたSD(6) を再送する。
【0026】受信側の上位の動画転送制御部23から
AA−SKIP.request によりスキップを要求される
と、SSCOPでは、SD(6) を受信済とみなし、SD
(7)を上位の動画転送制御部23へ通知する。この結果
N(R) =8となり、以降のSTATを用いて送信側にS
D(6) を送達確認させる。この処理を実行した後に受信
したSD(6) は破棄される。なお、前記AA−SKI
P.request は、後述されるように、SD(6) の表示時
間が来たことを条件に動画転送制御部23から出力され
る。
【0027】以上の説明から明らかなように、受信側は
最初は一定量のSDを受信すると順次所定の時間間隔で
表示を開始し、表示すべきSDの時間が来ても該SDが
受信されていない時にはスキップ要求が出されて、該S
Dはスキップされることになる。
【0028】次に、動画転送制御部14,24のプロト
コルについて説明する。動画転送制御部のプロトコル
は、前述のように、クライアント側の動画バッファ22
を用いて、フロー制御、スキップ機能の起動、再同期の
処理を行う。本プロトコルが使用するPDUを図3に示
す。サーバの動画転送制御部14はDATA PDUを
用いて動画情報をクライアントへ転送する。この際、動
画情報はファイルから固定サイズで読み出され、Messag
e パラメータに格納される。また、SequenceNumberパラ
メータでは、ファイルごとのDATAの順序番号が運ば
れる。
【0029】一方、STOPならびにGO PDUは、
クライアントが、サーバからのDATA送信の停止・再
開を要求するために用いられる。さらに、クライアント
は、再生すべき動画情報を含むDATAのSequenceNumb
erを含むRESYNC PDUを送信することにより、
動画情報の再同期を要求することができる。これらの全
てのPDUは、SSCOPでSD PDUを用いて転送
される。
【0030】次に、前記動画転送制御部14,24のプ
ロトコルを、図4、図5を参照して説明する。図4はサ
ーバ側の動画転送制御部14のプロトコルを示し、図5
はクライアント側の動画転送制御部15のプロトコルを
示す。
【0031】サーバ側の動画転送制御部14は、図4の
ステップS1において、ファイル制御部13から渡され
た動画情報をDATAとして送信する。ステップS2で
は、全ての動画情報が転送されたか否かの判断がなさ
れ、この判断が否定の時には、ステップS3に進む。ス
テップS3では、受信側からのPDUを受信したか否か
の判断がなされる。この判断が否定の時にはステップS
1に戻り、次の動画情報をDATAとして送信する。一
方、この判断が肯定の時には、ステップS4に進んで、
受信したPDUが、STOP PDUであるかRESY
NC PDUであるかの判断がなされる。STOP P
DUである場合には、ステップS5に進んで受信側から
GO PDUが到来するまで待機する。一方、RESY
NC PDUである場合には、ステップS6に進んで、
次のDATAの順序番号がMAX(RESYNCの順序
番号,送信済DATA順序番号)から求められる。ステ
ップS5またはS6の処理が終わると、再度ステップS
1に戻り、前記と同様の動作が繰返される。上記した動
作が繰返し行われ、最後に前記したステップS2の判断
が肯定になると、ステップS7に進んで終了処理が行わ
れる。
【0032】次に、クライアント側の動画転送制御部2
4のプロトコルを、図5を参照して説明する。ステップ
S11では、送信側から送られてくるDATAの受信を
待ち、ステップS12では該DATAを受信する。受信
されたDATAは動画バッファ22に格納される。ステ
ップS13では、転送動作が終了したか否かの判断を
し、この判断が否定の時にはステップS14に進む。ス
テップS14では、動画バッファ22内に予め定められ
た数のパケット、すなわちThrinitより多くのパケッ
トが蓄積されたか否かの判断がなされる。この判断が否
定の場合にはステップS11に戻って、DATAの受信
を行う。
【0033】以上のようにして、動画バッファ22内に
Thrinit以上のパケットが蓄積されると、ステップS
14の判断は肯定になり、ステップS15に進む。ステ
ップS15では、DATAが表示可能になったことが表
示部25に通知される。該通知があると表示部25は予
め定められた時間間隔で動画バッファ22からDATA
を読みだし、再生を開始する。
【0034】次に、ステップS16に進んで、イベント
の入力待ちとなる。入力してきたイベントがDATA受
信であった場合には、ステップS17に進む。ステップ
S17では送信されてきたDATAを受信し、前記動画
バッファ22に格納する。次に、ステップS18に進
み、DATAの転送終了か否かの判断を行う。この判断
が否定の時には、再びステップS16に戻って、イベン
トの入力を待機する。
【0035】次に、入力してきたイベントが、動画バッ
ファ22のパケット数がThrstop以上になったという
通知であった場合、すなわち動画バッファ22満杯に近
くなり、DATAの蓄積が困難になった場合には、ステ
ップS20、S21に進む。ステップS21では、ST
OP PDUを送信側に送出する。これは、図4のステ
ップS4に対応する。また、前記入力してきたイベント
が、動画バッファ22のパケット数がThrgo以下にな
ったという通知であった場合、すなわち動画バッファ2
2に余裕ができ、DATAの蓄積が可能になった場合に
は、ステップS22、S23に進む。ステップS23で
は、GO PDUを送信側に送出する。これは、図4の
ステップS5に対応する。
【0036】次に、前記入力してきたイベントが、動画
バッファ22のパケット数がThrskip以下になったと
いう通知であった場合、すなわち動画バッファ22に蓄
積されているDATAが0になった場合には、ステップ
S24、S25に進む。ステップS25では、データ転
送部23に対してスキップ要求を行う。このスキップ要
求は、図2のAA−SKIP.request に相当する。そ
うすると、データ転送部23は未受信のDATAをスキ
ップし、既に受信し自身のバッファに記憶している後続
のDATAを動画転送制御部24に送る。この結果、動
画バッファ22には、該DATAが格納され、該DAT
Aは表示部25にて表示されることになる。
【0037】スキップを要求した後、クライアント側
は、ステップS26にて、スキップの結果通知されたD
ATA、または、スキップの結果DATAが通知されな
い場合は、スキップ直前に受信したDATAの順序番号
(SequenceNumber)と、表示部25の要求するDATA
の順序番号(SequenceNumber)とを比較する。受信した
DATAの順序番号が小さい場合(ステップS26の判
断が肯定)は、転送中の動画情報と表示すべき動画情報
の同期がとれていないと判断し、要求する順序番号を含
むRESYNCを送出する。ただし、RESYNCが無
駄に送出されるのを防ぐために、この処理は一定間隔ご
とに行われる。サーバ側は、図4のステップS4にて、
RESYNCを受信すると、RESYNCの順序番号と
送信済のDATAの順序番号を比較し、前者が大きい場
合は、要求されたDATAを送信する。このようにし
て、例えば、バースト誤り等で長期間、動画情報が配達
されない場合の再同期が可能になる。最後に、ステップ
S13が肯定になると、ステップS28に進んで、該転
送終了を表示部25に通知した後、一連の処理を終了す
る。
【0038】
【発明の効果】本発明による蓄積型マルチメディア情報
の転送再生装置の効果を評価するため、ワークステーシ
ョン上に、データ転送部と動画転送制御部を含む評価シ
ステムを実装し、再生を考慮した動画パケットの転送性
能を評価した。なお、本発明と従来方式との比較を行う
ために、次の2つの従来方式、すなわち単純再送方式お
よび非再送方式も実装した。
【0039】ここに、単純再送方式はSSCOPの再送
機能と動画バッファを用いた先読み機能により動画情報
を転送する方式である。データ転送部には、スキップ機
能のない通常のSSCOPを使用し、動画転送制御部で
は、動画バッファに対するフロー制御機能のみを提供す
る。一方、非再送方式は、動画検索に通常使用されてい
る方式で、SSCOPのUD PDU( 再送により回復
されない) を用いて、再生速度に合わせて動画パケット
を転送する方式である。
【0040】図6は、本発明装置と単純再送方式と非再
送方式が有する機能をまとめたものである。本発明装置
では、スキップと再同期の機能を有しているが、単純再
送方式と非再送方式はこれらの機能を具備していない。
【0041】図7は、本発明と前記した従来方式との効
果を比較するために使用した実験構成を示すブロック図
である。サーバとクライアントはSUN Sparc Station20
(SS20: クロック周波数60MHz x 2 、Solaris2.4) に実
装し、ATMボード(FORE Systems SBA200) ならびにA
TMスイッチ(FORE Systems ASX200) を介して通信を行
う。また、ATMスイッチには伝送遅延ならびに伝送誤
りを付加するためのデータチャネルシミュレータ(ADTEC
H SX14) を接続した。
【0042】実験では、データチャネルシミュレータに
よりBER=1E−6のランダムビット誤りを付加した
ATM 回線上で、サーバから100,000Kbyteの動画
情報を1Kbyteごとに転送し、クライアントにおいて
1.5Mbps のレートで再生することを想定した。ま
た、往復伝送時間(Round Trip Time :RTT) の値につ
いては、20msec、200msec、600msecを用いた。
その際に、再生時間に間に合わないか、伝送誤りにより
紛失したかの理由により、再生できなかったDATA
PDUの数を測定した。なお、前記した3つの方式の
内、本発明装置と単純再送方式においては、RTTの値
に応じて、図8に示すパラメータ値を用いた。
【0043】図9は、前記のようにして行った実験結果
を示す図である。本発明装置では、全てのRTTにおい
て最も良い結果が得られており、非再送方式と比較し
て、再生できないDATA PDU数を1/100以下
に低減している。また、単純再送方式では、RTTの増
加に伴い、本発明装置と比較して、再生できないDAT
A PDUの数が多くなっている。
【0044】以上のように、本発明によれば、再生でき
ないDATA PDU数、すなわち紛失パケット数を従
来の方式に比べて大きく低減することができるという効
果がある。
【0045】また、本発明によれば、受信側において、
再生に遅れたパケットを無視し次のパケットを再生処理
するようにされているので、送信側は通常の再送機能の
みを有しておれば良く、従来方式のように、複雑な処理
を要求されないという効果がある。また、受信側におい
ても、複雑な処理を要求されないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の概略の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】 データ転送部のプロトコルを示す通信シーケ
ンス図である。
【図3】 動画転送制御プロトコルのPDUおよびパラ
メータを示す図である。
【図4】 サーバ側の動画転送制御部の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図5】 クライアント側の動画転送制御部の動作を示
すフローチャートである。
【図6】 本発明装置と従来の再送方式との機能の違い
を説明する図である。
【図7】 実験に使用する装置の構成を示すブロック図
である。
【図8】 本発明装置と単純再送方式のパラメータ値を
示す図である。
【図9】 実験結果(再生されないDATA PDU
数)を示す図である。
【符号の説明】
1…ATMネットワーク、11…サーバ、12…ファイ
ル装置、13…ファイル制御部、14…動画転送制御
部、15…データ転送部、21…クライアント、22…
動画バッファ、23…データ転送部、24…動画転送制
御部、25…表示部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 健二 東京都新宿区西新宿2丁目3番2号 国際 電信電話株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファイル等の形で蓄積されているマルチ
    メディア情報をパケットで転送しつつリアルタイムに再
    生する蓄積型マルチメディア情報の転送再生方法におい
    て、 受信側において、前記マルチメディア情報を先読みする
    機能と、 転送中に伝送誤り等により紛失したパケットを再送する
    機能と、 再生に遅れたパケットを無視し次のパケットを再生処理
    するスキップ機能とを具備したことを特徴とする蓄積型
    マルチメディア情報の転送再生方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の蓄積型マルチメディア情報の
    転送再生方法において、 パケットの転送プロトコルに対して前記無視されたパケ
    ットを受信済とみなして、送信側に送達確認を返す機能
    を追加したことを特徴とする蓄積型マルチメディア情報
    の転送再生方法。
  3. 【請求項3】 請求項1の蓄積型マルチメディア情報の
    転送再生方法において、 スキップを要求した後、前記パケットを再生する表示部
    が要求する順序番号が受信したパケットの順序番号より
    大きい場合に、再同期を行うようにしたことを特徴とす
    る蓄積型マルチメディア情報の転送再生方法。
  4. 【請求項4】 請求項3の蓄積型マルチメディア情報の
    転送再生方法において、 送信側は再同期の指示を受信すると、再同期の順序番号
    と送信済のパケットの順序番号とを比較し、前者が大き
    い場合には該再同期の順序番号のパケットを送出するよ
    うにしたことを特徴とする蓄積型マルチメディア情報の
    転送再生方法。
  5. 【請求項5】 ファイル等の形で蓄積されているマルチ
    メディア情報をパケットで転送しつつリアルタイムに再
    生する蓄積型マルチメディア情報の転送再生装置におい
    て、 受信した動画情報を一時蓄積する動画バッファと、 選択機能をもつ確認型プロトコルを用いてデータを転送
    するデータ転送部と、 前記動画バッファの状態に基づいて動画パケットの転送
    の制御を行うと共に受信した動画パケットを動画バッフ
    ァに書込む動画転送制御部と、 受信した動画パケットを表示するための表示部とを具備
    し、 前記動画転送制御部は前記動画バッファ内のパケット数
    が所定数以下になった時に、前記データ転送部にスキッ
    プ要求を行うようにしたことを特徴とする蓄積型マルチ
    メディア情報の転送再生装置。
  6. 【請求項6】 請求項5の蓄積型マルチメディア情報の
    転送再生装置において、 前記データ転送部は前記動画転送制御部からスキップ要
    求を受けると、紛失パケットに続く、自身のバッファ内
    に格納しているパケットを該動画転送制御部に送出する
    ことを特徴とする蓄積型マルチメディア情報の転送再生
    装置。
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