JPH09284170A - アンテナスイッチ及びスイッチ・パワーアンプ一体型半導体装置 - Google Patents

アンテナスイッチ及びスイッチ・パワーアンプ一体型半導体装置

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Publication number
JPH09284170A
JPH09284170A JP8090734A JP9073496A JPH09284170A JP H09284170 A JPH09284170 A JP H09284170A JP 8090734 A JP8090734 A JP 8090734A JP 9073496 A JP9073496 A JP 9073496A JP H09284170 A JPH09284170 A JP H09284170A
Authority
JP
Japan
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terminal
switch
antenna
receiving
transmission
Prior art date
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Application number
JP8090734A
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English (en)
Inventor
Shinji Yamamoto
真司 山本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP8090734A priority Critical patent/JPH09284170A/ja
Publication of JPH09284170A publication Critical patent/JPH09284170A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンテナスイッチのP1dB及び隣接チャン
ネル漏洩電力を改善すると共にチップサイズを小型化す
る。 【解決手段】 アンテナ端子11にはアンテナが接続さ
れ、送信信号を出力すると共に受信信号が入力される。
送信端子12には相対的に電力の大きい送信信号が入力
される。受信端子13は相対的に電力の小さい受信信号
を出力する。送信端子12とアンテナ端子11との間に
は送信側スルーFET21が接続され、受信端子13と
アンテナ端子11との間には受信側スルーFET23が
接続され、受信端子13とGND端子15との間には受
信側シャントFET24が接続されている。送信端子1
2とGND端子との間には送信側シャントFETが接続
されていない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンテナが接続さ
れるアンテナ端子と送信信号が入力される送信端子とが
接続される第1の接続状態と、アンテナ端子と受信信号
を出力する受信端子とが接続される第2の接続状態とを
切り替えるアンテナスイッチ及び該アンテナスイッチを
有するスイッチ・パワーアンプ一体型ICに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話の普及がめざましい。通
常、携帯電話等の携帯端末においては、1つのアンテナ
を送信信号が出力される送信時と受信信号が入力される
受信時とにおいて共用するためにアンテナスイッチが必
要となる。
【0003】図23は一般的な携帯端末における高周波
部のブロック図の一例を示しており、図23において、
100はアンテナスイッチ、101、102、103は
それぞれアンテナスイッチ100におけるアンテナ端
子、送信端子、受信端子である。また、104は送信信
号入力端子、105はオートゲインコントロールアンプ
(以下AGCアンプと呼ぶ)、106はパワーアンプ
(以下PAと呼ぶ)、107はアイソレータ、108は
方向性結合器、109はバンドパスフィルタ(以下BP
Fと呼ぶ)、110はアンテナ、111はローノイズア
ンプ(以下LNAと呼ぶ)、112は受信信号出力端子
である。
【0004】以下、それぞれの機能を簡単に説明する。
AGCアンプ105は、方向性結合器108からフィー
ドバックされる電力量を基に利得をコントロールするア
ンプである。PA106は、AGCアンプ105からの
信号をアンテナ出力電力まで増幅する。アイソレータ1
07は、アンテナ側のインピーダンスが変動してもPA
106側から見たインピーダンスを常に一定とする。ア
ンテナスイッチ100は、送信時・受信時で信号経路を
切り換える。方向性結合器108は、アンテナ端子10
1からの出力電力の一部をAGCアンプ105にフィー
ドバックする。BPF109は、使用周波数帯域の信号
のみを通過させ、それ以外の電力を遮断する。アンテナ
110からは電力の送受信が行われ、そのインピーダン
スはある一定値に設計されている。LNA111はアン
テナ110から受信された微弱な信号を復調可能な電力
にまで増幅する。
【0005】尚、送受信時の信号経路は、送信時では送
信信号入力端子104、AGCアンプ105、PA10
6、アイソレータ107、アンテナスイッチ100、方
向性結合器108、BPF109及びアンテナ110の
順であって、受信時ではアンテナ110、BPF10
9、方向性結合器108、アンテナスイッチ100、L
NA111及び受信信号出力端子112の順である。
【0006】通常、アンテナ110のインピーダンスは
或る一定値に設計されていると説明したが、実際には周
囲の状況によりそのインピーダンスは様々に変動する。
アイソレータ107及び方向性結合器108は、このイ
ンピーダンス変動に対しアンテナ110から出力される
電力を常に一定に保つために配置されている。また、通
常、PA106は負荷インピーダンスが50Ωのときに
所望の特性が得られるように設計されている。アイソレ
ータ107をPA106の負荷端に接続することによ
り、アンテナ110のインピーダンスが変動しても、P
A106からみた負荷インピーダンスは常に50Ωとな
り、その特性が保証される。しかしながら、インピーダ
ンス変動による出力電力の変動が存在するため、方向性
結合器108により出力電力変動をAGCアンプ12へ
フィードバックして出力電力を一定に保つ。これらの機
構によって、出力電力は常に一定に保たれている。
【0007】以上において、携帯端末におけるアンテナ
スイッチは、1つのアンテナを送受信で共用し、信号経
路を切り換える役割を持つことを説明した。携帯端末に
おいては、アンテナスイッチとして低損失・低消費電力
といった特性が要求されるため、GaAsMESFET
を用いた1入力2出力スイッチ(Single Pole DoubleTh
row Switch ;以下SPDTスイッチと呼ぶ)が多用さ
れている。
【0008】図24は、GaAsMESFETを用いた
従来の第1のSPDTスイッチの回路図を示しており、
図24において、114,115はGND、116、1
17は制御端子、121はアンテナ端子101と送信端
子102との間に接続される送信側スルーFET、12
2は送信端子102とGND114との間に接続される
送信側シャントFET、123はアンテナ端子101と
受信端子103との間に接続される受信側スルーFE
T、124は受信端子103とGND115との間に接
続される受信側シャントFET、126,127,12
8,129は送信側スルーFET121、送信側シャン
トFET122、受信側スルーFET123、受信側シ
ャントFET124の各ゲートに接続されるバイアス抵
抗である。バイアス抵抗は、数kΩの抵抗であってゲー
トへのリーク電流を阻止する目的で配置されている。
尚、送信側スルーFET121、送信側シャントFET
122、受信側スルーFET123及び受信側シャント
FET124はゲートが1つのシングルゲートFETで
あり、以下においては、特に言及しない限りFETとは
シングルゲートFETを指すものとする。
【0009】以下、従来の第1のSPDTスイッチの回
路動作について説明する。
【0010】図25(a)は、FETの構成を示してお
り、FETのしきい値をVth、ゲート・ソース間の電
圧をVgsとする。
【0011】Vgs>Vthのときには、FETは図2
5(b)に示すようにオン状態となり、Vgs<Vth
のときには、FETは図25(c)に示すようにオフ状
態となる。制御端子116・117に印加する電圧をそ
れぞれV116 ・V117 とすると、図24においてV106
>Vth、V107 <Vthのときには、送信側スルーF
ET121及び受信側シャントFET124がオン状
態、受信側スルーFET123及び送信側シャントFE
T122がオフ状態となるため、図26(a)に示すよ
うに送信端子102側がオン状態、受信端子103側が
オフ状態となって、図26(c)に示すように、アンテ
ナ側端子101と送信側端子102とが接続される。逆
に、V116 <Vth、V117 >Vthのときには、図2
6(b)に示すように受信端子103側がオン状態、送
信端子102側がオフ状態となって、図26(d)に示
すように、アンテナ側端子101と受信側端子103と
が接続される。ここで、送信側シャントFET122及
び受信側シャントFET124は、それぞれオフ側の端
子をGNDに接続してアイソレーションを向上させる役
割を持つ。
【0012】以下、スイッチの高周波特性を表す指標と
して用いられている挿入損失・1dB利得圧縮点(以下
P1dBと呼ぶ)、隣接チャンネル漏洩電力(以下Pa
djと呼ぶ)について簡単に説明する。
【0013】図27はスイッチのPin−Pout特性
を示しており、スイッチへの入力電力:Pinを横軸
に、出力電力:Poutを縦軸にとって、PinとPo
utとの関係をプロットしたものである。PinとPo
utの関係において、Pinが或る値までの間はPin
とPoutとは比例関係にあり、Pinが或る値以上に
なると出力が飽和することがわかる。比例部分における
Pin=Poutの直線からの損失を挿入損失、比例部
分の延長線から出力電力が1dB下がる点の出力電力側
の読みをP1dBと呼ぶ。
【0014】一般的には、出力がP1dBよりも大きな
入力電力を扱う場合には、スイッチの歪が極端に劣化す
る。図28は、図27における電力を電圧に書き換えた
ものであって、スイッチの入力電圧:Vinを横軸に、
出力電圧:Voutを縦軸にプロットしたものである。
簡略化のために、Pin−Pout特性を図29のよう
に直線に近似して考える。図29において、Vin<A
は比例関係、Vin>Aは飽和状態を示しており、Vi
n=AはP1dBに対応すると考えてよい。このスイッ
チにP1dB以下の電力とP1dB以上の電力とが印加
された場合、つまりVin=Asin(ωt)とVin
=2Asin(ωt)とが印加された場合の出力電圧:
Voutの波形を図30に示す。P1dB以下の電力の
場合、出力波形は図30(a)に示すように入力波形と
同一であって歪は見られない。しかし、P1dB以上の
電力の場合、出力波形は図30(b)に示すように入力
波形と一致せず、極端に歪んでいることが分かる。つま
り、スイッチにP1dB以上の電力が印加された場合に
歪が劣化することが分かる。
【0015】以下、最近主流であるデジタル変調方式の
歪について説明する。中心周波数fcにおいてデジタル
変調をかけた場合の出力波は図31(a)においてAに
示すようなサイドローブを伴った波形となる。周波数が
+Δfだけ離れた隣接チャンネルを受信周波数として使
用している別の携帯端末にとっては、fc+Δfにおけ
るサイドローブ電力は妨害波である。また、このサイド
ローブ電力は図31(b)に示すように歪に比例して大
きくなる。そこで、このサイドローブ電力をデジタル変
調方式における歪の指標として用いる。実際には、図3
1(a)に示すように、fcを中心とした±fw帯域幅
電力積分値に対して、fc+Δfを中心とした±fw帯
域幅電力積分値の抑圧比を隣設チャンネル漏洩電力(以
下、Padjと呼ぶ)と定義する。つまり、Padjは
通常負の値であり、歪が大きいほどPadjは大きくな
る(絶対値は小さくなる)。
【0016】以上の説明をまとめると、スイッチにP1
dB以上の電力が印加された場合には、歪が劣化してP
adjが劣化する(大きくなる)と言えない。従って、
スイッチの設計においては、取り扱う電力よりも十分に
大きなP1dBを確保することが重要である。
【0017】ここで、より高いP1dBを実現する方法
について説明する。この場合、FETとしてデュアルゲ
ートFETを使用する。デュアルゲートFETとは、図
32(a)に示すように1つのFETに2つのゲートが
あるFETであって、図32(b)に示すように、2つ
のシングルゲートFETの直列接続と全く等価と考えて
よい。
【0018】図33はデュアルゲートFETを用いた従
来の第2のSPDTスイッチの回路図を示す。図33に
おいては、図24に示す従来の第1のSPDTスイッチ
と同様のものについては同一の符号を付すことにより説
明を省略する。図33において、122Dは送信端子1
02とGND114と間に接続される送信側デュアルゲ
ートシャントFET、123Dはアンテナ端子101と
受信端子103と間に接続される受信側デュアルゲート
スルーFET、127a,127bは送信側デュアルゲ
ートシャントFET122Dのゲートに接続されるバイ
アス抵抗、128a,128bは受信側デュアルゲート
スルーFET123Dのゲートに接続されるバイアス抵
抗である。
【0019】この従来の第2のSPDTスイッチの回路
動作は、従来の第1のSPDTスイッチと同様であり、
送信端子102側がオン状態又は受信端子103側がオ
ン状態における各FETの状態も図103と同様である
ので説明は省略する。
【0020】以下、従来の第2のSPDTスイッチにお
いて、送信側シャントFET122D及び受信側スルー
FET123DをデュアルゲートFETとすることによ
り、P1dBの向上が実現できる理由について説明す
る。
【0021】まず、各端子に印加される信号の電力につ
いて考える。送信時、送信端子102には一般的に+2
0dBm以上の大信号が印加され、アンテナ端子101
から出力される。また、受信時、アンテナ端子101に
は−30dBm程度の小信号が印加され、受信端子10
3から出力される。つまり、大信号が印加されるのは送
信端子102のみであり、送信端子102側のP1dB
のみ高くすればよい。
【0022】送信端子102側がオン状態における各F
ETの状態は図26(a)に示した通りであって、送信
側スルーFET121と受信側シャントFET124と
はオン状態、送信側シャントFET122と受信側スル
ーFET123とはオフ状態である。スイッチの歪は、
主にオフ状態のFETにより決定され、FETに印加さ
れるVdsが負となった場合に流れる負のIdsが歪の
原因である。つまり、送信端子102側がオン状態のと
きの歪は、送信側シャントFET122と受信側スルー
FET123とにより律速されている。従って、これら
FETをシングルゲートFETからデュアルゲートFE
Tに変更することにより、P1dBを向上することがで
きる。このことを図34を用いて以下に説明する。
【0023】図34に示すように、オフ状態のシングル
ゲートFETではVds≦Vgs−Vthの電圧で、負
のIdsが流れるため、Vdsとして絶対値|Vgs−
Vth|以上の振幅の電圧が印加された場合、図34の
Bに示すように波形が歪む。つまり、オフ状態のFET
において、Vdsが負となった場合に流れる負のIds
が歪の原因であると言える。ところが、デュアルゲート
FETにおいては、電力が2つのFETに分散されるた
め、シングルゲートFETの場合の約2倍のVds≦2
(Vgs−Vth)で負のIdsが流れはじめることに
なる。つまり、より大きな電力に対しても波形が歪まな
いため、P1dBが向上するわけである。送信端子10
2側がオン状態のときにオフ状態のFETは、送信側シ
ャントFET122と受信側スルーFET123である
ため、これらのFETをデュアルゲートFETとするこ
とにより、送信端子102側のP1dBが向上する。
【0024】尚、送信側スルーFET121と受信側シ
ャントFET124とをデュアルゲートFETとするこ
とにより、受信端子103側のP1dBを向上させるこ
とも可能であるが、扱う電力が小信号であるためその必
要はない。
【0025】また、デュアルゲートFETをよりゲート
数の多いマルチゲートFETとすることにより、P1d
Bをより向上させることができることは言うまでもな
い。
【0026】また、高いアイソレーションを必要とする
場合には、図35に示す従来の第3のSPDTスイッチ
のようにするのが一般的である。すなわち、スルーFE
TとシャントFETとの組合せを単位スイッチとし、こ
の単位スイッチをアンテナ端子101と送信端子102
との間及びアンテナ端子101と送信端子103との間
にそれぞれ2つ以上直列に接続する。
【0027】図35において、121a,121bは送
信側スルーFET、122a,122bは送信側シャン
トFET、123a,123bは受信側スルーFET、
124a,124bは受信側シャントFETであって、
126a,126b,127a,127b,128a,
128b,129a,129bは送信側スルーFET1
21a,121b、送信側シャントFET122a,1
22b、受信側スルーFET123a,123b、受信
側シャントFET124a,124bの各ゲートに接続
されるバイアス抵抗である。
【0028】図36(a)〜(d)は、高アイソレーシ
ョンを持つ従来の第3のSPDTスイッチが送信側オン
状態((a),(c)に示す)及び受信側オン状態
((b),(d)に示す)のときの各FETの状態を示
している。各端子間は単位スイッチにより2重に分離さ
れているため、図24に示す従来の第1のSPDTスイ
ッチと比較して約2倍のアイソレーションを実現でき
る。また、直列に接続する単位スイッチの数をさらに増
やすことにより、さらに高いアイソレーションが得られ
ることは言うまでもない。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
携帯電話等の携帯端末に設けられ、送信端子とアンテナ
端子とが接続される第1の接続状態と受信端子とアンテ
ナ端子とが接続される第2の接続状態とを切り替えるア
ンテナスイッチにおいては、高いアイソレーションや高
いP1dBが求められており、これらの要求に対応する
ために、前記の種々の方策が講じられている。ところ
が、従来のアンテナスイッチにおいては、アイソレーシ
ョンについてはほぼ満足するものの、さらなる低歪化を
目指してP1dBの向上が望まれている。本発明は、ア
イソレーションに影響を及ぼすことなくP1dBを向上
させ、これにより、さらなるスイッチの低歪化の実現を
目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明は、送信側シャン
トスイッチが送信端子側がオン状態でのP1dBに影響
していること、及び送信側の電力と受信側の電力との差
に着目すると送信側シャントスイッチが無くてもアイソ
レーションとして問題がないということを見い出し、該
知見に基づき、従来のアンテナスイッチが有していた送
信側シャントスイッチを取り除くものである。
【0031】具体的に請求項1の発明が講じた解決手段
は、相対的に電力の大きい送信信号が入力される送信端
子と、相対的に電力の小さい受信信号を出力する受信端
子と、アンテナに接続され送信信号を出力すると共に受
信信号が入力されるアンテナ端子と、GND端子とを備
え、前記送信端子と前記アンテナ端子とが接続される第
1の接続状態と、前記受信端子と前記アンテナ端子とが
接続される第2の接続状態とを切り替えるアンテナスイ
ッチを対象とし、前記送信端子と前記アンテナ端子との
間に接続された送信側スルースイッチと、前記受信端子
と前記アンテナ端子との間に接続され、前記受信端子と
前記アンテナ端子との接続をオン・オフすると共にオフ
状態のときに前記受信端子と前記GND端子とを接続す
る受信側単位スイッチとを備えている構成とするもので
ある。
【0032】請求項1の構成により、送信端子とアンテ
ナ端子との間には送信側スルースイッチのみが接続さ
れ、送信端子とGND端子との間に送信側シャントスイ
ッチが接続されていないので、次にような作用を奏す
る。送信端子に入力される送信信号の電力は送信側スル
ースイッチにおいて損失を受ける。この損失の影響で従
来のアンテナスイッチにおいては、送信側シャントスイ
ッチに印加される電力の方が受信側スルースイッチに印
加される電力よりも常に大きくなる。従って、送信側シ
ャントスイッチが送信端子側のP1dBを律速している
のであるが、請求項1の構成により、送信端子とGND
端子との間に送信側シャントスイッチが接続されていな
いので、従来のアンテナスイッチよりP1dBが向上す
る。
【0033】また、送信端子とGND端子との間に送信
側シャントスイッチが接続されていないため、アイソレ
ーションの低下が懸念されるが、受信側がオン状態で送
信側がオフ状態のとき、アンテナ端子には小電力が印加
されるだけであるので、この小電力が送信端子に漏洩し
ても、パワーアンプを破損する恐れはない。つまり、送
信側のアイソレーション低下は問題とならない。
【0034】さらに、送信側シャントスイッチを備えて
いないために、送信側シャントスイッチに接続されるG
NDパッドも不要になるので、アンテナスイッチの小型
化を図ることができる。
【0035】請求項2の発明は、請求項1の構成に、前
記受信側単位スイッチは、前記受信端子と前記アンテナ
端子との接続をオン・オフする受信側スルースイッチ
と、前記受信端子と前記GND端子との接続をオン・オ
フする受信側シャントスイッチとからなる構成を付加す
るものである。
【0036】請求項3の発明は、請求項2の構成に、前
記送信側スルースイッチ並びに前記受信側単位スイッチ
を構成する受信側スルースイッチ及び受信側シャントス
イッチはいずれもシングルゲートFETよりなる構成を
付加するものである。
【0037】請求項4の発明は、請求項2の構成に、前
記受信側単位スイッチを構成する受信側スルースイッチ
は、複数のゲートを持つマルチゲートFETよりなる構
成を付加するものである。
【0038】請求項5の発明は、請求項2の構成に、前
記受信側単位スイッチを構成する前記受信側スルースイ
ッチは、直列に接続された複数のシングルゲートFET
よりなる構成を付加するものである。
【0039】請求項6の発明が講じた解決手段は、相対
的に電力の大きい送信信号が入力される送信端子と、相
対的に電力の小さい受信信号を出力する受信端子と、ア
ンテナに接続され送信信号を出力すると共に受信信号が
入力されるアンテナ端子と、GND端子とを備え、前記
送信端子と前記アンテナ端子とが接続される第1の接続
状態と、前記受信端子と前記アンテナ端子とが接続され
る第2の接続状態とを切り替えるアンテナスイッチを対
象とし、前記送信端子と前記アンテナ端子と間に接続さ
れた送信側スルースイッチと、前記受信端子と前記アン
テナ端子との間に互いに直列に接続され、それぞれが前
記受信端子と前記アンテナ端子との接続をオン・オフす
ると共にオフ状態のときに前記受信端子と前記GND端
子とを接続状態にする複数の受信側単位スイッチとを備
えている構成とするものである。
【0040】請求項6の構成により、請求項1の構成と
同様、送信端子とGND端子との間に送信側シャントス
イッチが接続されていないので、送信端子側がオン状態
でのP1dBが向上すると共に、送信側シャントスイッ
チが接続されるGNDパッドも不要になる。また、送信
側のアイソレーション低下は問題とならない。
【0041】さらに、受信端子とアンテナ端子との間に
複数の受信側単位スイッチが直列に接続されているた
め、受信端子側のアイソレーションが向上する。
【0042】請求項7の発明は、請求項6の構成に、前
記複数の受信側単位スイッチのそれぞれは、前記受信端
子と前記アンテナ端子との接続をオン・オフする受信側
スルースイッチと、前記受信端子と前記GND端子との
接続をオン・オフする受信側シャントスイッチとからな
る構成を付加するものである。
【0043】請求項8の発明は、請求項7の構成に、前
記送信側スルースイッチ並びに前記複数の受信側単位ス
イッチを構成する受信側スルースイッチ及び受信側シャ
ントスイッチはいずれもシングルゲートFETよりなる
構成を付加するものである。
【0044】請求項9の発明は、請求項7の構成に、前
記複数の受信側単位スイッチのうち前記アンテナ端子に
最も近い位置に接続された受信側単位スイッチを構成す
る受信側スルースイッチは、複数のゲートを持つマルチ
ゲートFETよりなる構成を付加するものである。
【0045】請求項10の発明は、請求項7の構成に、
前記複数の受信側単位スイッチのうち前記アンテナ端子
に最も近い位置に接続された受信側単位スイッチを構成
する受信側スルースイッチは、直列に接続された複数の
シングルゲートFETよりなる構成を付加するものであ
る。
【0046】請求項11の発明が講じた解決手段は、送
信信号が入力される送信端子と、受信信号を出力する受
信端子と、受信信号を出力する受信端子と、アンテナに
接続され送信信号を出力すると共に受信信号が入力され
るアンテナ端子と、GND端子と、前記送信端子と前記
アンテナ端子との間に接続されたシングルゲートFET
よりなる送信側スルースイッチと、前記受信端子と前記
アンテナ端子との間に接続されたシングルゲートFET
よりなる受信側スルースイッチと、前記受信端子と前記
GND端子との間に接続されたシングルゲートFETよ
りなる受信側シャントスイッチとを備えたアンテナスイ
ッチと、入力された信号を増幅して送信信号として出力
するパワーアンプとを同一半導体基板上に形成する構成
である。
【0047】請求項11の構成により、請求項1の構成
と同様、送信端子とGND端子との間に送信側シャント
スイッチが接続されていないので、送信端子側がオン状
態でのP1dBが向上すると共に、送信側シャントスイ
ッチが接続されるGNDパッドも不要になる。また、送
信側のアイソレーション低下は問題とならない。
【0048】請求項12の発明が講じた解決手段は、入
力された信号を増幅して送信信号として出力するパワー
アンプと、前記パワーアンプから出力された送信信号が
入力される送信端子と、受信信号を出力する受信端子
と、アンテナに接続され送信信号を出力すると共に受信
信号が入力されるアンテナ端子と、GND端子と、前記
送信端子と前記アンテナ端子との間に接続されたシング
ルゲートFETよりなる送信側スルースイッチと、前記
受信端子と前記アンテナ端子との間に接続された複数の
ゲートを持つマルチゲートFETよりなる受信側スルー
スイッチと、前記受信端子と前記GND端子との間に接
続されたシングルゲートFETよりなる受信側シャント
スイッチとを備えたアンテナスイッチと、入力された信
号を増幅して送信信号として出力するパワーアンプとを
同一半導体基板上に形成する構成である。
【0049】請求項12の構成により、請求項1の構成
と同様、送信端子とGND端子との間に送信側シャント
スイッチが接続されていないので、送信端子側がオン状
態でのP1dBが向上すると共に、送信側シャントスイ
ッチが接続されるGNDパッドも不要になる。また、送
信側のアイソレーション低下は問題とならない。
【0050】請求項13の発明が講じた解決手段は、入
力された信号を増幅して送信信号として出力するパワー
アンプと、前記パワーアンプから出力された送信信号が
入力される送信端子と、送信信号を出力する受信端子
と、アンテナに接続され送信信号を出力すると共に受信
信号が入力されるアンテナ端子と、GND端子と、前記
送信端子と前記アンテナ端子との間に接続されたシング
ルゲートFETよりなる送信側スルースイッチと、前記
受信端子と前記アンテナ端子との間に直列に接続された
複数のシングルゲートFETよりなる受信側スルースイ
ッチと、前記受信端子と前記GND端子との間に接続さ
れたシングルゲートFETよりなる受信側シャントスイ
ッチとを備えたアンテナスイッチと、入力された信号を
増幅して送信信号として出力するパワーアンプとを同一
半導体基板上に形成する構成である。
【0051】請求項13の構成により、請求項1の構成
と同様、送信端子とGND端子との間に送信側シャント
スイッチが接続されていないので、送信端子側がオン状
態でのP1dBが向上すると共に、送信側シャントスイ
ッチが接続されるGNDパッドも不要になる。また、送
信側のアイソレーション低下は問題とならない。
【0052】請求項14の発明が講じた解決手段は、入
力された信号を増幅して送信信号として出力するパワー
アンプと、前記パワーアンプから出力された送信信号が
入力される送信端子と、受信信号を出力する受信端子
と、アンテナに接続され送信信号を出力すると共に受信
信号が入力されるアンテナ端子と、GND端子と、前記
送信端子と前記アンテナ端子との間に接続されたシング
ルゲートFETよりなる送信側スルースイッチと、前記
受信端子と前記アンテナ端子と間に直列に接続された複
数の受信側単位スイッチとを備え、前記複数の受信側単
位スイッチのそれぞれは、前記受信端子と前記アンテナ
端子との接続をオン・オフするシングルゲートFETよ
りなる受信側スルースイッチと、前記受信端子と前記G
ND端子との接続をオン・オフするシングルゲートFE
Tよりなる受信側シャントスイッチとから構成されるア
ンテナスイッチと、入力された信号を増幅して送信信号
として出力するパワーアンプとを同一半導体基板上に形
成する構成である。
【0053】請求項14の構成により、請求項1の構成
と同様、送信端子とGND端子との間に送信側シャント
スイッチが接続されていないので、送信端子側がオン状
態でのP1dBが向上すると共に、送信側シャントスイ
ッチが接続されるGNDパッドも不要になる。また、送
信側のアイソレーション低下は問題とならない。
【0054】請求項15の発明が講じた解決手段は、入
力された信号を増幅して送信信号として出力するパワー
アンプと、前記パワーアンプから出力された送信信号が
入力される送信端子と、受信信号が出力される受信端子
と、アンテナに接続され送信信号を出力すると共に受信
信号が入力されるアンテナ端子と、GND端子と、前記
送信端子と前記アンテナ端子との間に接続されたシング
ルゲートFETよりなる送信側スルースイッチと、前記
受信端子と前記アンテナ端子との間に直列に接続された
複数の受信側単位スイッチとを備え、前記複数の受信側
単位スイッチのそれぞれは、前記受信端子と前記アンテ
ナ端子との接続をオン・オフする受信側スルースイッチ
と、前記受信端子と前記GND端子との接続をオン・オ
フする受信側シャントスイッチとから構成されており、
前記複数の受信側単位スイッチのうち前記アンテナ端子
に最も近い位置に接続された受信側単位スイッチを構成
する受信側スルースイッチは、複数のゲートを持つマル
チゲートFETで構成されるアンテナスイッチと、入力
された信号を増幅して送信信号として出力するパワーア
ンプとを同一半導体基板上に形成する構成である。
【0055】請求項15の構成により、請求項1の構成
と同様、送信端子とGND端子との間に送信側シャント
スイッチが接続されていないので、送信端子側がオン状
態でのP1dBが向上すると共に、送信側シャントスイ
ッチが接続されるGNDパッドも不要になる。また、送
信側のアイソレーション低下は問題とならない。
【0056】請求項16の発明が講じた解決手段は、入
力された信号を増幅して送信信号として出力するパワー
アンプと、前記パワーアンプから出力された送信信号が
入力される送信端子と、受信信号が出力される受信端子
と、アンテナに接続され送信信号を出力すると共に受信
信号が入力されるアンテナ端子と、GND端子と、前記
送信端子と前記アンテナ端子との間に接続されたシング
ルゲートFETよりなる送信側スルースイッチと、前記
受信端子と前記アンテナ端子との間に互いに直列に接続
された複数の受信側単位スイッチとを備え、前記複数の
受信側単位スイッチのそれぞれは、前記受信端子と前記
アンテナ端子との接続をオン・オフする受信側スルース
イッチと、前記受信端子と前記GND端子との接続をオ
ン・オフする受信側シャントスイッチとから構成されて
おり、前記複数の受信側単位スイッチのうち前記アンテ
ナ端子に最も近い位置に接続された受信側単位スイッチ
を構成する受信側スルースイッチは、直列に接続された
複数のシングルゲートFETで構成されるようなアンテ
ナスイッチと、入力された信号を増幅して送信信号とし
て出力するパワーアンプとを同一半導体基板上に形成す
る構成である。
【0057】請求項16の構成により、請求項1の構成
と同様、送信端子とGND端子との間に送信側シャント
スイッチが接続されていないので、送信端子側がオン状
態でのP1dBが向上すると共に、送信側シャントスイ
ッチが接続されるGNDパッドも不要になる。
【0058】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態につい
て説明するが、その前提として、本発明の解決原理につ
いて説明する。
【0059】図26における送信端子102及び受信端
子103のアイソレーションについて考える。
【0060】図26(a)に示すように、送信側がオン
の状態で、受信側がオフ状態である場合、送信端子10
2には+20dBm以上の大電力が印加されており、送
信端子102から受信端子103へのアイソレーション
が悪いと、受信端子103に大電力が漏洩して、LNA
111(図23を参照)を破損してしまう恐れがある。
つまり、この場合には十分に大きなアイソレーションが
必要とされる。受信側シャントFET124は、このア
イソレーションを向上させる役割をもつため不可欠であ
る。
【0061】一方、図26(b)に示すように、受信側
がオン状態で、送信側がオフ状態である場合、アンテナ
端子101には−30dBm程度の小電力が印加されて
いるが、この小電力が送信端子102に漏洩してもPA
106(図23を参照)が破損する恐れは全くない。つ
まり、送信側のアイソレーションを向上させる送信側シ
ャントFET122は必ずしも必要がないと言える。
【0062】次に、P1dBの観点から考える。前述の
ように、送信側シャントFET122及び受信側スルー
FET123が送信端子102側のP1dBを律速する
が、送信側スルーFET121に損失があるため、実は
送信側シャントFET122がP1dBを律速してい
る。図24においてアンテナ端子101の電力をP10
1、送信端子102の電力をP102 とした場合、送信側
スルーFET121に損失があるため、必ずP101 <P
102 となる。つまり、送信側シャントFET122に印
加される電力の方が受信側スルーFET123に印加さ
れる電力よりも常に大きいため、送信側シャントFET
122がP1dBを律速しているのである。
【0063】以上説明したように、アイソレーションの
観点からは、送信側シャントFET122は必ずしも必
要がなく、また、送信端子102側のP1dBは送信側
シャントFET122が律速している。
【0064】本発明は、従来のSPDTスイッチから送
信側シャントFETを削除することにより、送信端子側
がオン状態でのP1dBの向上を図るものである。これ
により、スイッチの歪が低減すると共にチップサイズの
小型化も実現できる。尚、送信側シャントFETを削除
することによる送信端子側のアイソレーションの低下は
実用上全く問題ないことは既に説明した通りである (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
係るSPDTスイッチの回路図を示している。第1の実
施形態は、シングルゲートFETを用いたSPDTスイ
ッチであって、図24に示した従来の第1のSPDTス
イッチから送信側シャントFET122を削除した構成
である。
【0065】図1において、11はアンテナ端子、12
は送信端子、13は受信端子、15はGND端子、1
6,17は制御端子、21はアンテナ端子11と送信端
子12との間に接続される送信側スルーFET、23は
アンテナ端子11と受信端子13との間に接続される受
信側スルーFET、24は受信端子103とGND15
との間に接続される受信側シャントFET、26,2
8,29は送信側スルーFET21、受信側スルーFE
T23、受信側シャントFET24の各ゲートに接続さ
れるバイアス抵抗である。尚、以下に示す各実施形態に
おいて、FETとしては、全てWg=1200μm、L
g=0.8μm、Vth=−2.5VのGaAsMES
FETを使用している。
【0066】以下、第1の実施形態に係るSPDTスイ
ッチの回路動作について、図2を参照しながら説明す
る。制御端子16,17に印加する電圧をそれぞれV1
6,V17とすると、V16>Vth、V17<Vthのとき
には、送信側スルーFET21及び受信側シャントFE
T24がオン状態、受信側スルーFET23がオフ状態
となるため、図2(a)に示すように送信端子12側が
オン状態、受信端子13側がオフ状態となって、図2
(c)に示すように、アンテナ側端子11と送信側端子
12とが接続される。逆に、V16<Vth、V17>Vt
hのときには、図2(b)に示すように受信端子13側
がオン状態、送信端子12側がオフ状態となって、図2
(d)に示すように、アンテナ端子11と受信端子13
とが接続される。
【0067】図3は、従来の第1のSPDTスイッチ及
び第1の実施形態に係るSPDTスイッチのPin−P
out特性を示している。測定周波数は1.9GHz、
変調方式はデジタル変調方式であるπ/4ShiftQ
PSK、離調周波数Δf=−600kHz、積分帯域幅
fw=±192kHzである。以下、特に説明しない限
り、測定はこの条件で行なうものとする。また、制御端
子16,17の電圧はV16=0V、V17=−4.0Vと
した。
【0068】図3から明らかなように、本発明のSPD
Tスイッチは従来のSPDTスイッチに比べて、飽和電
力:Psat及びP1dBが共に向上している。また、
同一入力電力のときのPadjも3dB程度向上してお
り、歪においても改善がみられる。
【0069】図4は、従来の第1のSPDTスイッチ及
び第1の実施形態に係るSPDTスイッチにおける送信
端子12側のP1dBの制御電圧依存性を示している。
図4から明らかなように、同一の制御電圧におけるP1
dBは、第1の実施形態のSPDTスイッチは従来の第
1のSPDTスイッチに比べて1.5dB程度優れてい
る。
【0070】[表1]は、従来の第1のSPDTスイッ
チ及び第1の実施形態に係るSPDTスイッチのアイソ
レーションを示している。V106 ,V16,V107 ,V17
は0V又は−4.7Vである。第1の実施形態のSPD
Tスイッチにおいては、送信端子12側がオン状態のと
きの送信端子12から受信端子13へのアイソレーショ
ンは約33dBであって、従来と同様である。一方、第
1の実施形態のSPDTスイッチにおいては、受信端子
13側がオン状態のときのアンテナ端子11から送信端
子12へのアイソレーションは15.7dBであって、
従来よりも約18dB劣化している。しかしながら、ア
ンテナ端子11に−30dBmの信号が入力されたとき
の送信端子12へのリーク電力は−45.7dBmであ
るため、PA106(図23を参照)に損傷を与える可
能性は全くない。
【0071】
【表1】
【0072】図5は第1の実施形態に係るSPDTスイ
ッチのマスクレイアウトを示しており、図37は従来の
第1のSPDTスイッチ(図24を参照)のマスクレイ
アウトを示している。第1の実施形態に係るSPDTス
イッチにおいては、従来の第1のSPDTスイッチと比
べて送信側シャントFET122がないため、GND1
14のパッドも不要になる。このため、パッドの配置を
工夫することにより、従来は1000μm×730μm
であったチップサイズを、第1の実施形態においては、
1000μm×620μmと約85%に小型化すること
ができた。
【0073】(第2の実施形態)図6は、本発明の第2
の実施形態に係るSPDTスイッチの回路図を示してい
る。第2の実施形態は、受信側スルーFETにデュアル
ゲートFETを用いることにより、送信端子12側がオ
ン状態でのP1dBをより向上させたSPDTスイッチ
であって、図33に示した従来の第2のSPDTスイッ
チから送信側シャントFET122Dを削除した構成で
ある。
【0074】図6においては、図1に示す第1の実施形
態に係るSPDTスイッチと同様のものについては同一
の符号を付すことにより説明を省略する。図6におい
て、23Dはアンテナ端子11と受信端子13と間に接
続される受信側デュアルゲートスルーFET、28a,
28bは受信側デュアルゲートスルーFET23Dのゲ
ートに接続されるバイアス抵抗である。第2の実施形態
に係るSPDTスイッチの回路動作については第1の実
施形態と全く同様であるので説明を省略する。
【0075】図7は、従来の第2のSPDTスイッチ及
び第2の実施形態に係るSPDTスイッチのPin−P
out特性を示している。制御端子16,17の電圧は
V16=0V、V17=−4.0Vとした。
【0076】図7から明らかなように、本発明のSPD
Tスイッチは従来のSPDTスイッチに比べて、飽和電
力:Psat及びP1dBが共に向上している。また、
同一入力電力のときのPadjも3dB程度向上してお
り、歪においても改善がみられる。
【0077】図8は、従来の第2のSPDTスイッチ及
び第2の実施形態に係るSPDTスイッチにおける送信
端子12側のP1dBの制御電圧依存性を示している。
図8から明らかなように、同一の制御電圧におけるP1
dBは、第2の実施形態のSPDTスイッチは従来の第
2のSPDTスイッチに比べて1.5dB程度優れてい
る。
【0078】[表2]は、従来の第2のSPDTスイッ
チ及び第2の実施形態に係るSPDTスイッチのアイソ
レーションを示している。V106 ,V16,V107 ,V17
は0V又は−4.7Vである。第2の実施形態のSPD
Tスイッチにおいては、送信端子12側がオン状態のと
きの送信端子12から受信端子13へのアイソレーショ
ンは約33dBであって、従来と同様である。一方、第
2の実施形態のSPDTスイッチにおいては、受信端子
13側がオン状態のときのアンテナ端子11から送信端
子12へのアイソレーションは14.9dBであって、
従来よりも約17dB劣化している。しかしながら、ア
ンテナ端子11に−30dBmの信号が入力されたとき
の送信端子12へのリーク電力は−44.9dBmであ
るため、PA106(図23を参照)に損傷を与える可
能性は全くない。
【0079】
【表2】
【0080】図9は第2の実施形態に係るSPDTスイ
ッチのマスクレイアウトを示しており、図38は従来の
第2のSPDTスイッチ(図33を参照)のマスクレイ
アウトを示している。第2の実施形態に係るSPDTス
イッチにおいては、従来の第2のSPDTスイッチと比
べて受信側シャントFET122Dが無いため、GND
114のパッドも不要になる。このため、パッドの配置
を工夫することにより、従来は1000μm×730μ
mであったチップサイズを、第2の実施形態において
は、1000μm×620μmと約85%に小型化する
ことができた。
【0081】(第3の実施形態)図10は、本発明の第
3の実施形態に係るSPDTスイッチの回路図を示して
いる。第3の実施形態は、第2の実施形態におけるデュ
アルゲートFETに代えて、2つのシングルゲートFE
Tの直列接続を用いたSPDTスイッチである。図10
においては、図1に示す第1の実施形態に係るSPDT
スイッチと同様のものについては同一の符号を付すこと
により説明を省略する。図10において、23a,23
bは受信側スルーFET、28a,28bは受信側スル
ーFET23a,23bの各ゲートに接続されるバイア
ス抵抗である。
【0082】既に説明したように、デュアルゲートFE
Tと2つのシングルゲートFETの直列接続とは全く等
価であるため、第3の実施形態に係るSPDTスイッチ
の特性は第2の実施形態と全く同様であるので説明を省
略する。
【0083】(第4の実施形態)図11は、本発明の第
4の実施形態に係るSPDTスイッチの回路図を示して
いる。第4の実施形態は、高いアイソレーションを有す
るSPDTスイッチであって、図35に示した従来の第
3のSPDTスイッチから送信側スルーFET121b
及び送信側シャントFET122a,122bを削除し
た構成である。
【0084】図11において、図1に示す第1の実施形
態に係るSPDTスイッチと同様のものについては同一
の符号を付すことにより説明を省略する。図11におい
て、23a,23bはアンテナ端子11と受信端子13
との間に接続される受信側スルーFET、24a,24
bは受信端子13とGND15a,15bとの間に接続
される受信側シャントFETであって、28a,28
b,29a,29bは受信側スルーFET23a,23
b、受信側シャントFET24a,24bの各ゲートに
接続されるバイアス抵抗である。
【0085】以下、第4の実施形態に係るSPDTスイ
ッチの回路動作について、図12を参照しながら説明す
る。V16>Vth、V17<Vthのときには、送信側ス
ルーFET21及び受信側シャントFET24a,24
bがオン状態、受信側スルーFET23a,23bがオ
フ状態となるため、図12(a)に示すように送信端子
12側がオン状態、受信端子13側がオフ状態となっ
て、図12(c)に示すように、アンテナ端子11と送
信端子12とが接続される。この場合、アンテナ端子1
1と受信端子13との間は2つの単位スイッチにより2
重に分離されているため、高アイソレーションが実現さ
れる。逆に、V16<Vth、V17>Vthのときには、
図12(b)に示すように受信端子13側がオン状態、
送信端子12側がオフ状態となって、図12(d)に示
すように、アンテナ端子11と受信端子13とが接続さ
れる。
【0086】第4の実施形態に係るSPDTスイッチ
は、アイソレーションの向上を目的として、第1実施形
態に係るSPDTスイッチの受信端子13側に単位スイ
ッチを直列接続したものである。従って、Pin−Po
ut特性におけるP1dB及びPadjは、第1の実施
形態と同様であるので、説明を省略する。
【0087】[表3]は、従来の第3のSPDTスイッ
チ及び第4の実施形態に係るSPDTスイッチのアイソ
レーションを示している。V106 ,V16,V107 ,V17
は0V又は−4.7Vである。第4の実施形態のSPD
Tスイッチにおいては、送信端子側12がオン状態のと
きの送信端子12から受信端子13へのアイソレーショ
ンは約61dBであって、高アイソレーションが実現さ
れている。これは従来の第3のSPDTスイッチと同様
である。一方、第4の実施形態のSPDTスイッチにお
いては、受信端子13側がオン状態のときのアンテナ端
子11から送信端子12へのアイソレーションは14.
0dBであって、従来よりも約48dB劣化している。
しかしながら、アンテナ端子11に−30dBmの信号
が入力されたときの送信端子12へのリーク電力は−4
4.0dBmであるため、PA106(図23を参照)
に損傷を与える可能性は全くない。
【0088】
【表3】
【0089】図13は第4の実施形態に係るSPDTス
イッチのマスクレイアウトを示しており、図39は従来
の第3のSPDTスイッチ(図35を参照)のマスクレ
イアウトを示している。第4の実施形態に係るSPDT
スイッチにおいては、従来の第3のSPDTスイッチが
1000μm×1095μmであったチップサイズを、
第4の実施形態においては、1000μm×860μm
と約79%に小型化することができた。
【0090】(第5の実施形態)図14は、本発明の第
5の実施形態に係るSPDTスイッチの回路図を示して
いる。第5の実施形態は、図11に示した第4の実施形
態に係るSPDTスイッチにおける受信側スルーFET
23aにデュアルゲートFETを用いることにより送信
端子12がオン状態でのP1dBをさらに向上させた高
アイソレーションデュアルゲートSPDTスイッチであ
る。図10においては、図11に示す第4の実施形態に
係るSPDTスイッチと同様のものについては同一の符
号を付すことにより説明を省略する。図14において、
23Dは第4の実施形態に係るSPDTスイッチにおけ
る受信側スルーFET23aに代えて用いられる受信側
デュアルゲートスルーFET、28a1,28a2は受
信側デュアルゲートスルーFET23Dのゲートに接続
されるバイアス抵抗である。第5の実施形態に係るSP
DTスイッチの回路動作については第4の実施形態と同
様であるから説明を省略する。
【0091】尚、第5実施形態に係るSPDTスイッチ
は、アイソレーション向上を目的として、図6に示した
第2の実施形態に係るSPDTスイッチの受信端子13
側にさらに単位スイッチを直列接続した構成でもある。
従って、Pin−Pout特性におけるP1dB及びP
adjは、第2の実施形態と同様であるので、説明は省
略する。
【0092】[表4]は、従来の高アイソレーションデ
ュアルゲートSPDTスイッチ(図35に示す従来の第
3のSPDTスイッチにおける受信側スルーFET12
3aに代えて受信側デュアルゲートスルーFET123
Dを用い、送信側シャントFET122aに代えて送信
側デュアルゲートシャントFET122Dを用いたSP
DTスイッチ)及び第5の実施形態に係るSPDTスイ
ッチのアイソレーションを示している。V106 ,V16,
V107 ,V17は0V又は−4.7Vである。第5の実施
形態のSPDTスイッチにおいては、送信端子側12が
オン状態のときの送信端子12から受信端子13へのア
イソレーションは約62dBであって、高アイソレーシ
ョンが実現されている。これは従来のSPDTスイッチ
と同様である。一方、第5の実施形態のSPDTスイッ
チにおいては、受信端子13側がオン状態のときのアン
テナ端子11から送信端子12へのアイソレーションは
13.8dBであって、従来よりも約47dB劣化して
いる。しかしながら、アンテナ端子11に−30dBm
の信号が入力されたときの送信端子12へのリーク電力
は−43.8dBmであるため、PA106(図23を
参照)に損傷を与える可能性は全くない。
【0093】
【表4】
【0094】図15は第5の実施形態に係るSPDTス
イッチのマスクレイアウトを示しており、図40は従来
の高アイソレーションSPDTスイッチのマスクレイア
ウトを示している。尚、図40において、128a1,
128a2は受信側デュアルゲートスルーFET123
Dのゲートに接続されるバイアス抵抗であり、127a
1,127a2は送信側デュアルゲートシャントFET
122Dのゲートに接続されるバイアス抵抗である。
【0095】第5の実施形態に係るSPDTスイッチに
おいては、図40に示す従来のSPDTスイッチが10
00μm×1095μmであったチップサイズを100
0μm×860μmと約79%に小型化することができ
た。
【0096】(第6の実施形態)図16は、本発明の第
6の実施形態に係るSPDTスイッチの回路図を示して
いる。第6の実施形態は、第5の実施形態に係るSPD
Tスイッチにおける受信側デュアルゲートスルーFET
23Dに代えて2つのシングルゲートFETの直列接続
を用いた構成である。図16においては、図14に示す
第5の実施形態に係るSPDTスイッチと同様のものに
ついては同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図16において、23a1,23a2は、第5の実施形
態に係るSPDTスイッチにおける受信側デュアルゲー
トスルーFET23Dに代えて用いられる受信側スルー
FET、28a1,28a2は受信側スルーFET23
a1,23a2のゲートに接続されるバイアス抵抗であ
る。また、既に説明したように、デュアルゲートFET
と2つのシングルゲートFETの直列接続とは全く等価
であるため、特性については第5実施形態と全く同様で
あるので、説明を省略する。
【0097】以下、本発明に係るスイッチ・パワーアン
プ一体型半導体集積回路装置について説明する。
【0098】前記の各実施形態に係るSPDTスイッチ
を、PA106(図23を参照)等の周辺のICと一体
化することにより、携帯端末の小型化及び高性能化を実
現することができる。
【0099】まず、本発明に係るスイッチ・パワーアン
プ一体型半導体装置の基本構成について説明する。
【0100】図17は、本発明の一実施形態に係るスイ
ッチ・パワーアンプ一体型半導体装置に用いられるPA
(パワーアンプ)50の基本回路構成を示している。該
PA50はFET2段構成のアンプであって、入力整合
回路、段間整合回路及び出力整合回路を内蔵している。
図17において、51はPA入力端子、52はPA出力
端子、53は第1FETのドレイン端子、54は第2F
ETのドレイン端子、55は第1FETのゲートバイア
ス端子、56は第2FETのゲートバイアス端子、57
はGND端子、58は電源端子、61は第1FET、6
2は第1FET、63は入力整合回路、64は入力整合
回路63を構成するキャパシタ、65は入力整合回路6
3を構成するインダクタ、66は段間整合回路、67,
68は段間整合回路66を構成するキャパシタ、69は
段間整合回路66を構成するインダクタ、70は出力整
合回路、71は出力整合回路70を構成するキャパシ
タ、72は出力整合回路70を構成するインダクタ、7
3は第1FET61のゲートバイアス抵抗、74は第2
FET62のゲートバイアス抵抗、75,76は外付け
チョークインダクタである。
【0101】以下、前記構成のPA50の回路動作につ
いて簡単に説明する。
【0102】増幅すべき信号がPA入力端子51に入力
され、増幅された信号がPA出力端子52から出力され
る。電源端子58には電源電圧Vddが印加され、該電
源電圧Vddはチョークインダクタ75,76を経て第
1FET61及び第2FET62に供給される。第1ゲ
ートバイアス端子55及び第2ゲートバイアス端子56
には、それぞれVg1及びVg2なるバイアス電圧が印
加され、第1FET61及び第2FET62の動作電流
を所望の値に設定する。PA入力端子51及びPA出力
端子52には、それぞれ50Ωインピーダンスの入力及
び負荷が接続されるため、この場合に所望の特性が得ら
れるように入力整合回路63、段間整合回路66及び出
力整合回路70が設計されている。
【0103】図18はスイッチ・PA一体型半導体装置
のブロック図であって、図18において、80はSPD
Tスイッチよりなるアンテナスイッチ、81はアンテナ
側端子、82は入力端子、83は出力端子、84はPA
50のドレインからDC電流がアンテナスイッチ80に
流入するのを防ぐDCカットのためのキャパシタであ
る。
【0104】(第7の実施形態)本発明の第7の実施形
態に係るスイッチ・パワーアンプ一体型半導体装置は、
図18におけるアンテナスイッチ80として第1の実施
形態に係るアンテナスイッチを用いたものである。
【0105】図19は、従来のスイッチ・パワーアンプ
一体型半導体装置及び本発明の第7の実施形態に係るス
イッチ・パワーアンプ一体型半導体装置のPin−Po
ut特性を示している。動作時の消費電流は、従来及び
第7の実施形態共に190mA程度の同一条件としてい
る。図19から明らかなように、同一の出力電力におけ
るPadjを比較した場合、第7の実施形態は従来例よ
りもPadjが4dB程度向上しており、スイッチ単体
の場合と同様、Padjの改善がみられる。
【0106】図20は第7の実施形態に係るスイッチ・
パワーアンプ一体型半導体装置のマスクレイアウトを示
し、図41は、従来の第1のアンテナスイッチ(図24
を参照)を用いる従来の第1のスイッチ・パワーアンプ
一体型半導体装置のマスクレイアウトを示している。図
41において、151はPA入力端子、153は第1F
ETのドレイン端子、154は第2FETのドレイン端
子、155は第1FETのゲートバイアス端子、156
は第2FETのゲートバイアス端子、157はGND端
子、161は第1FET、162は第1FET、164
は入力整合回路を構成するキャパシタ、165は入力整
合回路を構成するインダクタ、167,168は段間整
合回路を構成するキャパシタ、169は段間整合回路を
構成するインダクタ、171は出力整合回路を構成する
キャパシタ、172は出力整合回路を構成するインダク
タ、173は第1FET161のゲートバイアス抵抗、
174は第2FET162のゲートバイアス抵抗であ
る。
【0107】従来の第1のスイッチ・パワーアンプ一体
型半導体装置例における送信側シャントFET122及
びGNDパッド114を削除したスペースに、第7の実
施形態の出力整合回路70を構成するキャパシタ71及
びインダクタ72を配置したため、従来は1000μm
×2100μmであったチップサイズを、第7の実施形
態では1000μm×1800μmと約86%まで小型
化することができた。
【0108】(第8の実施形態)本発明の第8の実施形
態に係るスイッチ・パワーアンプ一体型半導体装置は、
図18におけるアンテナスイッチ80として第2の実施
形態に係るアンテナスイッチを用いたものである。
【0109】図21は、従来のスイッチ・パワーアンプ
一体型半導体装置及び本発明の第8の実施形態に係るス
イッチ・パワーアンプ一体型半導体装置のPin−Po
ut特性を示している。動作時の消費電流は、従来及び
第7の実施形態共に190mA程度の同一条件としてい
る。図21から明らかなように、同一の出力電力におけ
るPadjを比較した場合、第8の実施形態は従来例よ
りもPadjが3dB程度向上しており、スイッチ単体
の場合と同様、Padjの改善がみられる。尚、第8の
実施形態が第7の実施形態と比較してP1dB、Pad
jに大きな改善が見られないのは、スイッチではなくパ
ワーアンプによりこれら特性が決定されているためであ
る。
【0110】図22は第8の実施形態に係るスイッチ・
パワーアンプ一体型半導体装置のマスクレイアウトを示
し、図42は従来の第2のアンテナスイッチ(図33を
参照)を用いる従来の第2のスイッチ・パワーアンプ一
体型半導体装置のマスクレイアウトを示している。図4
2においては、図41と同様のものには同一の符号を付
すことにより説明を省略する。尚、図42において、1
23Dは受信側デュアルゲートスルーFET、128
a,128bは受信側デュアルゲートスルーFET12
3Dのゲートに接続されるバイアス抵抗である。
【0111】従来の第2のスイッチ・パワーアンプ一体
型半導体装置における送信側デュアルゲートシャントF
ET122D及びGNDパッド114を削除したスペー
スに、第8の実施形態の出力整合回路70を構成するキ
ャパシタ71及びインダクタ72を配置したため、従来
は1000μm×2100μmであったチップサイズ
を、第8の実施形態では1000μm×1800μmと
約86%まで小型化することができた。
【0112】尚、前記第7及び第8の実施形態において
は、第1及び第2の実施形態に係るアンテナスイッチを
用いたが、これに代えて、第3〜第6の実施形態に係る
アンテナスイッチを用いるスイッチ・パワーアンプ一体
型半導体装置においても、スイッチ単体の場合と同様の
特性向上が得られることは言うまでもない。
【0113】
【発明の効果】請求項1の発明に係るアンテナスイッチ
によると、送信端子とGND端子との間に送信側シャン
トスイッチが接続されていないので、P1dB及びPa
djが優れ、チップサイズの小さなアンテナスイッチが
実現できる。
【0114】請求項2の発明に係るアンテナスイッチ
は、受信側単位スイッチが、受信端子とアンテナ端子と
の接続をオン・オフする受信側スルースイッチと、受信
端子とGND端子との接続をオン・オフする受信側シャ
ントスイッチとから構成される請求項1のアンテナスイ
ッチである。
【0115】請求項3の発明に係るアンテナスイッチ
は、送信側スルースイッチ並びに受信側単位スイッチを
構成する受信側スルースイッチ及び受信側シャントスイ
ッチがいずれもシングルゲートFETより構成される請
求項1のアンテナスイッチである。
【0116】請求項4の発明に係るアンテナスイッチに
よると、受信側単位スイッチを構成する受信側スルース
イッチを、複数のゲートを持つマルチゲートFETより
構成することにより、P1dBを一層向上させることが
できる。
【0117】請求項5の発明に係るアンテナスイッチに
よると、受信側単位スイッチを構成する受信側スルース
イッチは、直列に接続された複数のシングルゲートFE
Tより構成することにより、P1dBを一層向上させる
ことができる。
【0118】請求項6の発明に係るアンテナスイッチに
よると、請求項1の発明に係るアンテナスイッチの効果
に加えて、受信端子とアンテナ端子との間に複数の受信
側単位スイッチが直列に接続されていることにより、さ
らに、受信端子側のアイソレーションが向上する。
【0119】請求項7の発明に係るアンテナスイッチ
は、複数の受信側単位スイッチのそれぞれが、受信端子
と前記アンテナ端子との接続をオン・オフする受信側ス
ルースイッチと、受信端子と前記GND端子との接続を
オン・オフする受信側シャントスイッチとから構成され
る請求項6のアンテナスイッチである。
【0120】請求項8の発明に係るアンテナスイッチ
は、送信側スルースイッチ並びに複数の受信側単位スイ
ッチを構成する受信側スルースイッチ及び受信側シャン
トスイッチがいずれもシングルゲートFETより構成さ
れる請求項6のアンテナスイッチである。
【0121】請求項9の発明に係るアンテナスイッチに
よると、複数の受信側単位スイッチのうちアンテナ端子
に最も近い位置に接続された受信側単位スイッチを構成
する受信側スルースイッチを、複数のゲートを持つマル
チゲートFETとすることにより、P1dBを一層向上
させることができる。
【0122】請求項10の発明に係るアンテナスイッチ
によると、複数の受信側単位スイッチのうちアンテナ端
子に最も近い位置に接続された受信側単位スイッチを構
成する受信側スルースイッチを、直列に接続された複数
のシングルゲートFETとすることにより、P1dBを
一層向上させることができる。
【0123】請求項11〜16の発明に係るスイッチ・
パワーアンプ一体型半導体装置によると、送信端子とG
ND端子との間に送信側シャントスイッチが接続されて
いないので、P1dB及びPadjが優れ、チップサイ
ズの小さなスイッチ・パワーアンプ一体型半導体装置が
実現できる。
【0124】特に、請求項14〜16の発明によると受
信端子側のアイソレーションを向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るアンテナスイッ
チの回路図である。
【図2】(a)〜(d)は第1の実施形態に係るアンテ
ナスイッチの回路動作を説明する図である。
【図3】従来及び第1の実施形態に係るアンテナスイッ
チのPin−Pout特性を示す図である。
【図4】従来及び第1の実施形態に係るアンテナスイッ
チにおける送信端子側のP1dBの制御電圧依存性を示
す図である。
【図5】第1の実施形態に係るアンテナスイッチのマス
クレイアウトを示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るアンテナスイッ
チの回路図である。
【図7】従来及び第2の実施形態に係るアンテナスイッ
チのPin−Pout特性を示す図である。
【図8】従来及び第2の実施形態に係るアンテナスイッ
チにおける送信端子側のP1dBの制御電圧依存性を示
す図である。
【図9】第2の実施形態に係るアンテナスイッチのマス
クレイアウトを示す図である。
【図10】本発明の第3の実施形態に係るアンテナスイ
ッチの回路図である。
【図11】本発明の第4の実施形態に係るアンテナスイ
ッチの回路図である。
【図12】(a)〜(d)は第4の実施形態に係るアン
テナスイッチの回路動作を説明する図である。
【図13】第4の実施形態に係るアンテナスイッチのマ
スクレイアウトを示す図である。
【図14】本発明の第5の実施形態に係るアンテナスイ
ッチの回路図である。
【図15】第5の実施形態に係るアンテナスイッチのマ
スクレイアウトを示す図である。
【図16】本発明の第6の実施形態に係るアンテナスイ
ッチの回路図である。
【図17】本発明の各実施形態に係るスイッチ・パワー
アンプ一体型半導体装置に用いられるパワーアンプの回
路図である。
【図18】本発明の各実施形態に係るスイッチ・パワー
アンプ一体型半導体装置のブロック図である。
【図19】従来及び本発明の第7の実施形態に係るスイ
ッチ・パワーアンプ一体型半導体装置のPin−Pou
t特性を示す図である。
【図20】第7の実施形態に係るスイッチ・パワーアン
プ一体型半導体装置のマスクレイアウトを示す図であ
る。
【図21】従来及び本発明の第8の実施形態に係るスイ
ッチ・パワーアンプ一体型半導体装置のPin−Pou
t特性を示す図である。
【図22】第8の実施形態に係るスイッチ・パワーアン
プ一体型半導体装置のマスクレイアウトを示す図であ
る。
【図23】通常の携帯端末における高周波部のブロック
図である。
【図24】従来の第1のアンテナスイッチの回路図であ
る。
【図25】(a)〜(c)は通常のアンテナスイッチを
構成するFETのバイアス状態、オン状態及びオフ状態
を示す図である。
【図26】(a)〜(d)は従来の第1のアンテナスイ
ッチの回路動作を示す図である。
【図27】アンテナスイッチのPin−Pout特性を
示す図である。
【図28】アンテナスイッチのVin−Vout特性を
示す図である。
【図29】アンテナスイッチの直線近似したVin−V
out特性を示す図である。
【図30】アンテナスイッチにおいて入力電圧振幅が変
化したときの直線近似した出力電圧波形を示す図であ
る。
【図31】(a),(b)は隣接チャンネル漏洩電力を
説明する図である。
【図32】(a),(b)はアンテナスイッチに用いら
れるデュアルゲートFETの等価回路を示す図である。
【図33】従来の第2のアンテナスイッチの回路図であ
る。
【図34】アンテナスイッチにおいてFETがオン状態
又はオフ状態のときのVds−Ids特性を示す図であ
る。
【図35】従来の第3のアンテナスイッチの回路図であ
る。
【図36】(a)〜(d)は従来の第3のアンテナスイ
ッチの回路動作を説明する図である。
【図37】従来の第1のアンテナスイッチのマスクレイ
アウトを示す図である。
【図38】従来の第2のアンテナスイッチのマスクレイ
アウトを示す図である。
【図39】従来の第3のアンテナスイッチのマスクレイ
アウトを示す図である。
【図40】従来の第3のアンテナスイッチにおいてデュ
アルゲートFETを使用した場合のマスクレイアウトを
示す図である。
【図41】従来の第1のスイッチ・パワーアンプ一体型
半導体装置のマスクレイアウトを示す図である。
【図42】従来の第2のスイッチ・パワーアンプ一体型
半導体装置のマスクレイアウトを示す図である。
【符号の説明】
11 アンテナ端子 12 送信端子 13 受信端子 15 GND 16,17 制御端子 21 送信側スルーFET 23,23a,23a1,23a2,23b, 受信側
スルーFET 23D 受信側デュアルゲートスルーFET 24,24a,24b 受信側シャントFET 26,28,28a,28a1,28a2,28b,2
9,29a,29bバイアス抵抗 50 PA(パワーアンプ) 51 PA入力端子 52 PA出力端子 53 第1FETのドレイン端子 54 第2FETのドレイン端子 55 第1FETのゲートバイアス端子 56 第2FETのゲートバイアス端子 57 GND端子 58 電源端子 61 第1FET 63 入力整合回路 64 入力整合回路のキャパシタ 65 入力整合回路のインダクタ 66 段間整合回路 67,68 段間整合回路のキャパシタ 69 段間整合回路のインダクタ 70 出力整合回路 71 出力整合回路 72 出力整合回路のインダクタ 73,74 ゲートバイアス抵抗 75,76 外付けチョークインダクタ 80 アンテナスイッチ 81 アンテナ側端子 82 入力側端子 83 出力側端子 84 キャパシタ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対的に電力の大きい送信信号が入力さ
    れる送信端子と、相対的に電力の小さい受信信号を出力
    する受信端子と、アンテナに接続され送信信号を出力す
    ると共に受信信号が入力されるアンテナ端子と、GND
    端子とを備え、前記送信端子と前記アンテナ端子とが接
    続される第1の接続状態と、前記受信端子と前記アンテ
    ナ端子とが接続される第2の接続状態とを切り替えるア
    ンテナスイッチであって、 前記送信端子と前記アンテナ端子との間に接続された送
    信側スルースイッチと、 前記受信端子と前記アンテナ端子との間に接続され、前
    記受信端子と前記アンテナ端子との接続をオン・オフす
    ると共にオフ状態のときに前記受信端子と前記GND端
    子とを接続する受信側単位スイッチとを備えていること
    を特徴とするアンテナスイッチ。
  2. 【請求項2】 前記受信側単位スイッチは、前記受信端
    子と前記アンテナ端子との接続をオン・オフする受信側
    スルースイッチと、前記受信端子と前記GND端子との
    接続をオン・オフする受信側シャントスイッチとから構
    成されていることを特徴とする請求項1に記載のアンテ
    ナスイッチ。
  3. 【請求項3】 前記送信側スルースイッチ並びに前記受
    信側単位スイッチを構成する受信側スルースイッチ及び
    受信側シャントスイッチはいずれもシングルゲートFE
    Tよりなることを特徴とする請求項2に記載のアンテナ
    スイッチ。
  4. 【請求項4】 前記受信側単位スイッチを構成する受信
    側スルースイッチは、複数のゲートを持つマルチゲート
    FETよりなることを特徴とする請求項2に記載のアン
    テナスイッチ。
  5. 【請求項5】 前記受信側単位スイッチを構成する前記
    受信側スルースイッチは、直列に接続された複数のシン
    グルゲートFETよりなることを特徴とする請求項2に
    記載のアンテナスイッチ。
  6. 【請求項6】 相対的に電力の大きい送信信号が入力さ
    れる送信端子と、相対的に電力の小さい受信信号を出力
    する受信端子と、アンテナに接続され送信信号を出力す
    ると共に受信信号が入力されるアンテナ端子と、GND
    端子とを備え、前記送信端子と前記アンテナ端子とが接
    続される第1の接続状態と、前記受信端子と前記アンテ
    ナ端子とが接続される第2の接続状態とを切り替えるア
    ンテナスイッチであって、 前記送信端子と前記アンテナ端子と間に接続された送信
    側スルースイッチと、 前記受信端子と前記アンテナ端子との間に互いに直列に
    接続され、それぞれが前記受信端子と前記アンテナ端子
    との接続をオン・オフすると共にオフ状態のときに前記
    受信端子と前記GND端子とを接続状態にする複数の受
    信側単位スイッチとを備えていることを特徴とするアン
    テナスイッチ。
  7. 【請求項7】 前記複数の受信側単位スイッチのそれぞ
    れは、前記受信端子と前記アンテナ端子との接続をオン
    ・オフする受信側スルースイッチと、前記受信端子と前
    記GND端子との接続をオン・オフする受信側シャント
    スイッチとから構成されていることを特徴とする請求項
    6に記載のアンテナスイッチ。
  8. 【請求項8】 前記送信側スルースイッチ並びに前記複
    数の受信側単位スイッチを構成する受信側スルースイッ
    チ及び受信側シャントスイッチはいずれもシングルゲー
    トFETよりなることを特徴とする請求項7に記載のア
    ンテナスイッチ。
  9. 【請求項9】 前記複数の受信側単位スイッチのうち前
    記アンテナ端子に最も近い位置に接続された受信側単位
    スイッチを構成する受信側スルースイッチは、複数のゲ
    ートを持つマルチゲートFETよりなることを特徴とす
    る請求項7に記載のアンテナスイッチ。
  10. 【請求項10】 前記複数の受信側単位スイッチのうち
    前記アンテナ端子に最も近い位置に接続された受信側単
    位スイッチを構成する受信側スルースイッチは、直列に
    接続された複数のシングルゲートFETよりなることを
    特徴とする請求項7に記載のアンテナスイッチ。
  11. 【請求項11】 半導体基板上に形成されており、入力
    された信号を増幅して送信信号として出力するパワーア
    ンプと、 前記半導体基板の上に形成されており、前記パワーアン
    プから出力された送信信号が入力される送信端子と、 前記半導体基板上に形成されており、受信信号を出力す
    る受信端子と、 前記半導体基板の上に形成されており、アンテナに接続
    され送信信号を出力すると共に受信信号が入力されるア
    ンテナ端子と、 前記半導体基板上に形成されているGND端子と、 前記半導体基板上に形成されており、前記送信端子と前
    記アンテナ端子との間に接続されたシングルゲートFE
    Tよりなる送信側スルースイッチと、 前記半導体基板上に形成されており、前記受信端子と前
    記アンテナ端子との間に接続されたシングルゲートFE
    Tよりなる受信側スルースイッチと、 前記半導体基板上に形成されており、前記受信端子と前
    記GND端子との間に接続されたシングルゲートFET
    よりなる受信側シャントスイッチとを備えていることを
    特徴とするスイッチ・パワーアンプ一体型半導体装置。
  12. 【請求項12】 半導体基板上に形成されており、入力
    された信号を増幅して送信信号として出力するパワーア
    ンプと、 前記半導体基板の上に形成されており、前記パワーアン
    プから出力された送信信号が入力される送信端子と、 前記半導体基板上に形成されており、受信信号を出力す
    る受信端子と、 前記半導体基板の上に形成されており、アンテナに接続
    され送信信号を出力すると共に受信信号が入力されるア
    ンテナ端子と、 前記半導体基板上に形成されているGND端子と、 前記半導体基板上に形成されており、前記送信端子と前
    記アンテナ端子との間に接続されたシングルゲートFE
    Tよりなる送信側スルースイッチと、 前記半導体基板上に形成されており、前記受信端子と前
    記アンテナ端子との間に接続された複数のゲートを持つ
    マルチゲートFETよりなる受信側スルースイッチと、 前記半導体基板上に形成されており、前記受信端子と前
    記GND端子との間に接続されたシングルゲートFET
    よりなる受信側シャントスイッチとを備えていることを
    特徴とするスイッチ・パワーアンプ一体型半導体装置。
  13. 【請求項13】 半導体基板上に形成されており、入力
    された信号を増幅して送信信号として出力するパワーア
    ンプと、 前記半導体基板の上に形成されており、前記パワーアン
    プから出力された送信信号が入力される送信端子と、 前記半導体基板上に形成されており、送信信号を出力す
    る受信端子と、 前記半導体基板の上に形成されており、アンテナに接続
    され送信信号を出力すると共に受信信号が入力されるア
    ンテナ端子と、 前記半導体基板上に形成されているGND端子と、 前記半導体基板上に形成されており、前記送信端子と前
    記アンテナ端子との間に接続されたシングルゲートFE
    Tよりなる送信側スルースイッチと、 前記半導体基板上に形成されており、前記受信端子と前
    記アンテナ端子との間に直列に接続された複数のシング
    ルゲートFETよりなる受信側スルースイッチと、 前記半導体基板上に形成されており、前記受信端子と前
    記GND端子との間に接続されたシングルゲートFET
    よりなる受信側シャントスイッチとを備えていることを
    特徴とするスイッチ・パワーアンプ一体型半導体装置。
  14. 【請求項14】 半導体基板上に形成されており、入力
    された信号を増幅して送信信号として出力するパワーア
    ンプと、 前記半導体基板の上に形成されており、前記パワーアン
    プから出力された送信信号が入力される送信端子と、 前記半導体基板上に形成されており、受信信号を出力す
    る受信端子と、 前記半導体基板の上に形成されており、アンテナに接続
    され送信信号を出力すると共に受信信号が入力されるア
    ンテナ端子と、 前記半導体基板上に形成されているGND端子と、 前記半導体基板上に形成されており、前記送信端子と前
    記アンテナ端子との間に接続されたシングルゲートFE
    Tよりなる送信側スルースイッチと、 前記半導体基板上に形成されており、前記受信端子と前
    記アンテナ端子と間に直列に接続された複数の受信側単
    位スイッチとを備え、 前記複数の受信側単位スイッチのそれぞれは、前記受信
    端子と前記アンテナ端子との接続をオン・オフするシン
    グルゲートFETよりなる受信側スルースイッチと、前
    記受信端子と前記GND端子との接続をオン・オフする
    シングルゲートFETよりなる受信側シャントスイッチ
    とから構成されていることを特徴とするスイッチ・パワ
    ーアンプ一体型半導体装置。
  15. 【請求項15】 半導体基板上に形成されており、入力
    された信号を増幅して送信信号として出力するパワーア
    ンプと、 前記半導体基板の上に形成されており、前記パワーアン
    プから出力された送信信号が入力される送信端子と、 前記半導体基板上に形成されており、受信信号が出力さ
    れる受信端子と、 前記半導体基板の上に形成されており、アンテナに接続
    され送信信号を出力すると共に受信信号が入力されるア
    ンテナ端子と、 前記半導体基板上に形成されているGND端子と、 前記半導体基板上に形成されており、前記送信端子と前
    記アンテナ端子との間に接続されたシングルゲートFE
    Tよりなる送信側スルースイッチと、 前記半導体基板上に形成されており、前記受信端子と前
    記アンテナ端子との間に直列に接続された複数の受信側
    単位スイッチとを備え、 前記複数の受信側単位スイッチのそれぞれは、前記受信
    端子と前記アンテナ端子との接続をオン・オフする受信
    側スルースイッチと、前記受信端子と前記GND端子と
    の接続をオン・オフする受信側シャントスイッチとから
    構成されており、 前記複数の受信側単位スイッチのうち前記アンテナ端子
    に最も近い位置に接続された受信側単位スイッチを構成
    する受信側スルースイッチは、複数のゲートを持つマル
    チゲートFETよりなることを特徴とするスイッチ・パ
    ワーアンプ一体型半導体装置。
  16. 【請求項16】 半導体基板上に形成されており、入力
    された信号を増幅して送信信号として出力するパワーア
    ンプと、 前記半導体基板の上に形成されており、前記パワーアン
    プから出力された送信信号が入力される送信端子と、 前記半導体基板上に形成されており、受信信号が出力さ
    れる受信端子と、 前記半導体基板の上に形成されており、アンテナに接続
    され送信信号を出力すると共に受信信号が入力されるア
    ンテナ端子と、 前記半導体基板上に形成されているGND端子と、 前記半導体基板上に形成されており、前記送信端子と前
    記アンテナ端子との間に接続されたシングルゲートFE
    Tよりなる送信側スルースイッチと、 前記半導体基板上に形成されており、前記受信端子と前
    記アンテナ端子との間に互いに直列に接続された複数の
    受信側単位スイッチとを備え、 前記複数の受信側単位スイッチのそれぞれは、前記受信
    端子と前記アンテナ端子との接続をオン・オフする受信
    側スルースイッチと、前記受信端子と前記GND端子と
    の接続をオン・オフする受信側シャントスイッチとから
    構成されており、 前記複数の受信側単位スイッチのうち前記アンテナ端子
    に最も近い位置に接続された受信側単位スイッチを構成
    する受信側スルースイッチは、直列に接続された複数の
    シングルゲートFETよりなることを特徴とするスイッ
    チ・パワーアンプ一体型半導体装置。
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