JPH09284024A - パルス放射用アンテナ - Google Patents

パルス放射用アンテナ

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Publication number
JPH09284024A
JPH09284024A JP8960796A JP8960796A JPH09284024A JP H09284024 A JPH09284024 A JP H09284024A JP 8960796 A JP8960796 A JP 8960796A JP 8960796 A JP8960796 A JP 8960796A JP H09284024 A JPH09284024 A JP H09284024A
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JP
Japan
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pulse
radiation
monopole
antenna
monopole element
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Application number
JP8960796A
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English (en)
Inventor
Atsushi Minase
淳 皆瀬
Shigeru Kato
滋 加藤
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Yagi Antenna Co Ltd
Original Assignee
Yagi Antenna Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】例えば飛翔体に搭載されてパルス信号を放射す
るパルス放射用アンテナにおいて、前記飛翔体に対して
実装性の良好な小型で且つ強力なパルス信号を効率的に
放射すること。 【解決手段】モノポール素子13を用いたパルス放射用
アンテナであって、前記モノポール素子13に対する入
力パルス幅:τ、特性周波数:fc (=1/τ)、特性
波長:λc (=Co /fc ,Co :自由空間中の光速)
とした場合に、該モノポール素子13の長さLp を(L
p ≧λc )とし、前記モノポール素子13を、直径が約
λc 以上の円形アース板11上に立設して構成し、前記
モノポール素子13から放射されるパルス信号の最大放
射方向を、該モノポール素子13の給電側から先端を向
く座標軸を基準(θ=0°)にして、(θ<90°)の
範囲に設定することで、強力なパルス信号を効率的に放
射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば飛翔体に搭
載されてパルス信号を放射するパルス放射用アンテナに
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば飛翔体に搭載して目的地まで運搬
し、その目的地の周辺においてパルス信号を放射するた
めの小型なパルス放射用アンテナとしては、従来ある各
種のアンテナのうち、例えばコニカル型2線式ヘリカル
アンテナの使用が考えられる。
【0003】図10はコニカル型2線式ヘリカルアンテ
ナの構成を示す図である。このコニカル型2線式ヘリカ
ルアンテナは、コニカルホーン型の誘電体1の表面に、
電源(パルス発生部)2により給電される2本の導線3
a,3bを、ホーン先端側からスパイラル状に平行して
巻き付けて先端開放としたもので、小型でしかも飛翔体
の先端形状に対応する形状であるため、飛翔体に搭載す
るパルス放射用アンテナとしての使用が考えられる。
【0004】このように飛翔体に搭載するためのパルス
放射用アンテナでは、例えばベースバンドの単発のパル
ス信号を一定の間隔で放射させる等して、目的地の周辺
に存在する電子通信機器等に対して電磁的に作用させる
必要のあるもので、放射するパルス信号に何等かの情報
をのせて通信する目的で使用するものではないため、如
何に強力な電磁パルス信号を効率的に放射できるかが課
題となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記パ
ルス放射用アンテナとしてコニカル型2線式ヘリカルア
ンテナの使用を考えた場合、飛翔体に対する実装性は良
好であるものの、強力で効率的な電磁パルス信号の放射
が得られないため、例えば目標地点に存在する電子通信
機器等に対する電磁的作用が十分に得られない恐れがあ
る。
【0006】本発明は、前記のような問題に鑑みなされ
たもので、例えば飛翔体に対して実装性の良好な小型で
且つ強力なパルス信号を効率的に放射することが可能に
なるパルス放射用アンテナを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の請求
項1に係わるパルス放射用アンテナは、モノポール素子
を用いたパルス放射用アンテナであって、前記モノポー
ル素子に対する入力パルス幅:τ、特性周波数:fc
(=1/τ)、特性波長:λc (=Co /fc ,Co :
自由空間中の光速)とした場合に、該モノポール素子の
長さLp を(Lp≧λc )として構成し、前記モノポー
ル素子から放射されるパルス信号の最大放射方向を、該
モノポール素子の給電側から先端を向く座標軸を基準
(θ=0°)にして、(θ<90°)の範囲に設定した
ことを特徴とする。
【0008】また、本発明の請求項2に係わるパルス放
射用アンテナは、前記請求項1に係わるパルス放射用ア
ンテナにあって、前記モノポール素子を、大きさが約λ
c 以上の導体板で構成したアース板上に立設して設けた
ことを特徴とする。
【0009】また、本発明の請求項3に係わるパルス放
射用アンテナは、前記請求項2に係わるパルス放射用ア
ンテナにあって、前記アース板は、その直径が約λc 以
上の円形平面状導体板であることを特徴とする。
【0010】また、本発明の請求項4に係わるパルス放
射用アンテナは、前記請求項2に係わるパルス放射用ア
ンテナにあって、前記アース板は、その辺の長さが約λ
c 以上のコニカルスカート状導体板であることを特徴と
する。
【0011】また、本発明の請求項5に係わるパルス放
射用アンテナは、前記請求項1に係わるパルス放射用ア
ンテナにあって、前記モノポール素子を、直径がλc よ
り小さい円形平面状導体板と該円形平面状導体板の外周
に連続して一体形成したコニカルスカート状導体板とか
らなる導体板に対し、前記円形平面状導体板の中央に立
設して設けたことを特徴とする。
【0012】つまり、本発明に係わるパルス放射用アン
テナでは、前記請求項1乃至請求項5のパルス放射用ア
ンテナの何れの場合でも、小型な構成で、しかも、モノ
ポール素子の給電側から先端を向く座標軸を基準(θ=
0°)とした(θ<90°)の範囲において、強力なパ
ルス信号を効率的に放射できることになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下図面により本発明の実施の形
態について説明する。図1は本発明の第1実施形態に係
わる円形アース板を備えたパルス放射用モノポールアン
テナの構成を示す図であり、同図(A)はその外観斜視
図、同図(B)はその側断面図である。
【0014】この円形アース板を備えたパルス放射用モ
ノポールアンテナは、円形アース板(地導体板)11を
備えている。この円形アース板11の表面中央に、誘電
体支持体12を介してモノポール素子13を立設して設
ける。
【0015】そして、前記円形アース板11の裏面中央
の給電部14において、前記モノポール素子13に対し
て同軸線路15により給電する。同軸線路15の中心導
体15aは、前記モノポール素子13に接続し、外部導
体15bは、前記円形アース板11に接続して構成す
る。
【0016】ここで、前記円形アース板を備えたパルス
放射用モノポールアンテナには、前記同軸線路15から
パルス信号を給電して放射させるもので、その入力パル
ス幅をτ、特性周波数をfc (=1/τ)、特性波長を
λc (=Co /fc ,Co :自由空間中の光速)とした
場合に、前記モノポール素子13の長さLp を(Lp≧
λc )として構成し、前記モノポール素子13から放射
されるパルス信号の最大放射方向を、該モノポール素子
13の給電側から先端を向く座標軸を基準(θ=0°)
にして、(θ<90°)の範囲に設定する。
【0017】図2は前記円形アース板を備えたパルス放
射用モノポールアンテナのモノポール素子長を変化させ
た場合の各放射指向特性を比較して示す図であり、同図
(A)はその特性測定状態を示す図、同図(B)は測定
された放射指向特性を示す図である。
【0018】入力パルス幅τ(=2nS)、特性周波数
fc (=500MHz)、特性波長λc (=600mm)
とした場合に、円形アース板11の直径を800mmφ
(≧λc )、モノポール素子13の直径を3mmφ,素
子長Lp を400mm(<λc )として構成し、放射電
力P(=3.7V)で放射すると、測定距離d(=21
00mm)でのダイポール素子16による受信レベル
は、モノポール素子13の給電側から先端を向く座標軸
を基準(θ=0°)とした方位角θが60°の付近で2
0mVとなる低レベルで緩やかな指向特性となる。
【0019】一方、同一の測定条件で、前記モノポール
素子13の素子長Lp を1480mm(≧λc )として
構成すると、方位角θが15°の付近で45mVと高レ
ベルで急峻な指向特性が得られる。
【0020】つまり、ある特定のパルス幅τのパルス信
号に対して、モノポール素子13の素子長Lp を特性波
長λc 以上に長くして行くと、パルス信号の最大放射方
向は、θ=90°(モノポール素子13に対して垂直方
向)の方向からθ=0°(モノポール素子13の方向)
の方向に近付くと共に、その放射強度のレベルは指数関
数的に増大していくもので、これにより、放射指向特性
が鋭くて強力なパルス信号を効率的に放射できるように
なる。
【0021】したがって、前記第1実施形態の円形アー
ス板を備えたパルス放射用モノポールアンテナによれ
ば、簡単で小型な構成により飛翔体等の限られたスペー
スに搭載し易く、強力なパルス信号を効率的に放射でき
るパルス放射用アンテナを実現できる。
【0022】図3は本発明の第2実施形態に係わるコニ
カル型スカート付きパルス放射用モノポールアンテナの
外観構成を示す斜視図である。このコニカル型スカート
付きパルス放射用モノポールアンテナは、コニカルスカ
ートアース板(地導体板)21を備えている。
【0023】このコニカルスカートアース板21の頂部
中央に、誘電体支持体22を介してモノポール素子23
を立設して設ける。そして、前記コニカルスカートアー
ス板21の裏面頂部中央の給電部24において、前記モ
ノポール素子23に対して同軸線路25により給電す
る。
【0024】同軸線路25の中心導体25aは、前記モ
ノポール素子23に接続し、外部導体25bは、前記コ
ニカルスカートアース板21に接続して構成する。ここ
で、前記コニカル型スカート付きパルス放射用モノポー
ルアンテナには、前記同軸線路25からパルス信号を給
電して放射させるもので、その入力パルス幅をτ、特性
周波数をfc (=1/τ)、特性波長をλc (=Co /
fc ,Co:自由空間中の光速)とした場合に、前記モ
ノポール素子23の長さLp を(Lp ≧λc )として構
成し、前記モノポール素子23から放射されるパルス信
号の最大放射方向を、該モノポール素子23の給電側か
ら先端を向く座標軸を基準(θ=0°)にして、(θ<
90°)の範囲に設定する。
【0025】図4は前記コニカル型スカート付きパルス
放射用モノポールアンテナのモノポール素子長を変化さ
せた場合の各放射指向特性を比較して示す図であり、同
図(A)はその特性測定状態を示す図、同図(B)は測
定された放射指向特性を示す図である。
【0026】入力パルス幅τ(=2nS)、特性周波数
fc (=500MHz)、特性波長λc (=600mm)
とした場合に、コニカルスカートアース板21の高さを
400mm,頂部の直径を43mmφ,開放端の直径を
300mmφ、モノポール素子23の直径を3mmφ,
素子長Lp を300mm(<λc )として構成し、放射
電力P(=3.7V)で放射すると、測定距離d(=2
100mm)でのダイポール素子16による受信レベル
は、モノポール素子23の給電側から先端を向く座標軸
を基準(θ=0°)とした方位角θが110°の付近で
22mVとなる低レベルで緩やかな指向特性となる。
【0027】一方、同一の測定条件で、前記モノポール
素子23の直径を10mmφ,素子長Lp を950mm
(≧λc )として構成すると、方位角θが30°の付近
で26mVと高レベルで急峻な指向特性が得られる。
【0028】さらに、同一の測定条件で、前記モノポー
ル素子23の直径を10mmφ,素子長Lp を1480
mm(≧λc )として構成すると、方位角θが25°の
付近で38mVと非常に高レベルで急峻な指向特性が得
られる。
【0029】つまり、このコニカル型スカート付きパル
ス放射用モノポールアンテナにあっさても、ある特定の
パルス幅τのパルス信号に対して、モノポール素子23
の素子長Lp を特性波長λc 以上に長くして行くと、パ
ルス信号の最大放射方向は、θ=90°(モノポール素
子23に対して垂直方向)の方向からθ=0°(モノポ
ール素子23の方向)の方向に近付くと共に、その放射
強度のレベルは急激に増大していくもので、これによ
り、放射指向特性が非常に鋭くて強力なパルス信号を効
率的に放射できるようになる。
【0030】したがって、前記第2実施形態のコニカル
型スカート付きパルス放射用モノポールアンテナによれ
ば、簡単で小型な構成により飛翔体等の限られたスペー
スに搭載し易く、非常に強力なパルス信号を効率的に放
射できるパルス放射用アンテナを実現できる。
【0031】ここで、本発明に係わるパルス放射用モノ
ポールアンテナにおける理論上の動作について説明す
る。図5は本発明に係わるパルス放射用モノポールアン
テナにおける理論上の動作を説明するための図であり、
同図(A)はその基本アンテナモデルを示す図、同図
(B)はその指向特性を示す図である。
【0032】図5(A)に示すようなアース板を備えた
パルス放射用モノポールアンテナにパルス信号を入力さ
せ、その放射素子上に振幅I0 なるパルス電流が流れた
場合の十分遠方なる点Pに生ずる電界強度Eは、次式と
なる。
【0033】
【数1】
【0034】そして、前記アース板を備えたパルス放射
用モノポールアンテナにおける電界強度Eの計算式に基
づき、τp /τ0 をパラメータとして計算した指向特性
は、図5(B)に示すようになる。
【0035】図6は本発明に係わるコニカル型スカート
付きパルス放射用モノポールアンテナとコニカル型2線
式ヘリカルアンテナとの各放射強度特性を比較して示す
図であり、同図(A)はその特性測定状態を示す図、同
図(B)は測定された放射指向特性を示す図である。
【0036】入力パルス幅τ(=2nS)、特性周波数
fc (=500MHz)、特性波長λc (=600mm)
とした場合に、コニカル型2線式ヘリカルアンテナによ
り放射電力P(=3.7V)で放射すると、測定距離d
を500mmから5000mmまで順次変化した際のダ
イポール素子16による受信レベルは、90mVから1
0mVと低レベルである。
【0037】一方、同一の測定条件で、本発明に係わる
コニカル型スカート付きパルス放射用モノポールアンテ
ナにより放射すると、その受信レベルは、250m以上
から40mVと非常に高レベルである。
【0038】つまり、一般に、インパルス信号は、周波
数領域に変換すると広い周波数成分を有するため、前記
コニカル型2線式ヘリカルアンテナのように、広帯域ア
ンテナの方が適しているとされているが、前記図6にお
ける放射強度特性の測定結果によれば、単純形状の直線
状モノポール素子23を用いたコニカル型スカート付き
パルス放射用モノポールアンテナの方が、その放射レベ
ルは10dB以上高く高効率であることが判る。
【0039】なお、前記図6における放射強度特性の測
定では、コニカル型スカート付きパルス放射用モノポー
ルアンテナのモノポール素子23の素子長Lp を300
mmと短くし、その放射方向θを120°として測定し
ているが、前記図4にて示したように、モノポール素子
23の素子長Lp を特性波長λc以上に長くし、その測
定放射方向をモノポール素子23の方向に近付ければ、
コニカル型2線式ヘリカルアンテナに比較してその放射
レベルが非常に高くなることは明らかである。
【0040】図7は本発明の第3実施形態に係わる飛翔
体に搭載したコニカル型スカート付きパルス放射用モノ
ポールアンテナの構成を示す図であり、同図(A)はそ
の側断面図、同図(B)はその正面図である。
【0041】この飛翔体に搭載したコニカル型スカート
付きパルス放射用モノポールアンテナは、飛翔体31の
半球形の先端形状に対応するように、円形アース板とそ
の外周に連続する2段のコニカルスカートアース板とを
一体にした変形コニカルスカートアース板(地導体板)
21aを備えている。
【0042】この変形コニカルスカートアース板21a
における円形アース板の中央に、誘電体支持体22を介
してモノポール素子23を立設して設ける。そして、前
記円形アース板の裏面中央の給電部24において、前記
モノポール素子23に対して同軸線路25によりパルス
発生部26からのパルス信号を給電する。
【0043】同軸線路25の中心導体25aは、前記モ
ノポール素子23に接続し、外部導体25bは、前記変
形コニカルスカートアース板21aの円形アース板部に
接続して構成する。
【0044】ここで、前記飛翔体に搭載したコニカル型
スカート付きパルス放射用モノポールアンテナには、前
記同軸線路25からパルス信号を給電して放射させるも
ので、その入力パルス幅をτ、特性周波数をfc (=1
/τ)、特性波長をλc (=Co /fc ,Co :自由空
間中の光速)とした場合に、前記モノポール素子23の
長さLp を(Lp ≧λc )として構成し、前記モノポー
ル素子23から放射されるパルス信号の最大放射方向
を、該モノポール素子23の給電側から先端を向く座標
軸を基準(θ=0°)にして、(θ<90°)の範囲に
設定する。
【0045】なお、この場合の変形コニカルスカートア
ース板21aにおける円形アース板部の直径φは、特性
周波数fc より小さく構成する。そして、この飛翔体に
搭載したコニカル型スカート付きパルス放射用モノポー
ルアンテナのパルス放射特性は、前記図4におけるパル
ス放射用モノポールアンテナと略同様である。
【0046】図8は本発明の第4実施形態に係わる飛翔
体に搭載したコニカル型スカート付きパルス放射用モノ
ポールアンテナの構成を示す図であり、同図(A)はそ
の側断面図、同図(B)はその正面図である。
【0047】この飛翔体に搭載したコニカル型スカート
付きパルス放射用モノポールアンテナは、飛翔体31の
円錐形の先端形状に対応するように、円形アース板とそ
の外周に連続する1段のコニカルスカートアース板とを
一体にした変形コニカルスカートアース板(地導体板)
21bを備えている。
【0048】これ以外の構成部分及びパルス放射特性に
ついては、前記図7におけるパルス放射用モノポールア
ンテナと同様である。このように、前記図7及び図8で
示したように、簡単で小型な構成によりあらゆる形状の
飛翔体31の限られたスペースに搭載し易く、非常に強
力なパルス信号を効率的に放射できるパルス放射用アン
テナを実現できる。
【0049】図9は本発明に係わるコニカル型スカート
付きパルス放射用モノポールアンテナとコニカル型2線
式ヘリカルアンテナとの入力VSWR特性を比較して示
す図であり、同図(A)は本発明に係わるコニカル型ス
カート付きパルス放射用モノポールアンテナの入力VS
WR特性を示す図、同図(B)はコニカル型2線式ヘリ
カルアンテナの入力VSWR特性を示す図である。
【0050】この入力VSWR特性についてみれば、本
発明に係わるコニカル型スカート付きパルス放射用モノ
ポールアンテナよりもコニカル型2線式ヘリカルアンテ
ナの方が広帯域の周波数に渡って良好な特性を示すが、
前記図6で示した各アンテナの放射強度特性の比較から
も明らかなように、VSWRの良好なコニカル型2線式
ヘリカルアンテナが、強力で効率的なパルス信号を放射
する上で、必ずしも適していないことが証明された。
【0051】なお、前記各実施形態では、モノポール素
子13,23を立設する地導体板として、円形アース板
11やコニカルスカートアース板21,21a,21b
を用いた場合について説明したが、例えば面積比等、地
導体板として電気的に等価であれば、長方形,多角形,
楕円形の導体板でもよく、さらに、モノポール素子1
3,23もその断面形状に拘るものではなく、略棒状の
導体であれば同様の効果が得られることは勿論である。
【0052】
【発明の効果】以上のように、本発明に係わるパルス放
射用アンテナによれば、モノポール素子を用いたパルス
放射用アンテナであって、前記モノポール素子に対する
入力パルス幅:τ、特性周波数:fc (=1/τ)、特
性波長:λc (=Co /fc ,Co :自由空間中の光
速)とした場合に、該モノポール素子の長さLp を(L
p≧λc )として構成し、前記モノポール素子から放射
されるパルス信号の最大放射方向を、該モノポール素子
の給電側から先端を向く座標軸を基準(θ=0°)にし
て、(θ<90°)の範囲に設定したので、小型な構成
で、しかも、前記θ<90°の範囲において、強力なパ
ルス信号を効率的に放射できるようになる。よって、例
えば飛翔体に対して実装性の良好な小型で且つ強力なパ
ルス信号を効率的に放射することが可能になるパルス放
射用アンテナを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係わる円形アース板を
備えたパルス放射用モノポールアンテナの構成を示す図
であり、同図(A)はその外観斜視図、同図(B)はそ
の側断面図。
【図2】前記円形アース板を備えたパルス放射用モノポ
ールアンテナのモノポール素子長を変化させた場合の各
放射指向特性を比較して示す図であり、同図(A)はそ
の特性測定状態を示す図、同図(B)は測定された放射
指向特性を示す図。
【図3】本発明の第2実施形態に係わるコニカル型スカ
ート付きパルス放射用モノポールアンテナの外観構成を
示す斜視図。
【図4】前記コニカル型スカート付きパルス放射用モノ
ポールアンテナのモノポール素子長を変化させた場合の
各放射指向特性を比較して示す図であり、同図(A)は
その特性測定状態を示す図、同図(B)は測定された放
射指向特性を示す図。
【図5】本発明に係わるパルス放射用モノポールアンテ
ナにおける理論上の動作を説明するための図であり、同
図(A)はその基本アンテナモデルを示す図、同図
(B)はその指向特性を示す図。
【図6】本発明に係わるコニカル型スカート付きパルス
放射用モノポールアンテナとコニカル型2線式ヘリカル
アンテナとの各放射強度特性を比較して示す図であり、
同図(A)はその特性測定状態を示す図、同図(B)は
測定された放射指向特性を示す図。
【図7】本発明の第3実施形態に係わる飛翔体に搭載し
たコニカル型スカート付きパルス放射用モノポールアン
テナの構成を示す図であり、同図(A)はその側断面
図、同図(B)はその正面図。
【図8】本発明の第4実施形態に係わる飛翔体に搭載し
たコニカル型スカート付きパルス放射用モノポールアン
テナの構成を示す図であり、同図(A)はその側断面
図、同図(B)はその正面図。
【図9】本発明に係わるコニカル型スカート付きパルス
放射用モノポールアンテナとコニカル型2線式ヘリカル
アンテナとの入力VSWR特性を比較して示す図であ
り、同図(A)は本発明に係わるコニカル型スカート付
きパルス放射用モノポールアンテナの入力VSWR特性
を示す図、同図(B)はコニカル型2線式ヘリカルアン
テナの入力VSWR特性を示す図。
【図10】コニカル型2線式ヘリカルアンテナの構成を
示す図。
【符号の説明】
11 …円形アース板、 12 …誘電体支持体、 13 …モノポール素子、 14 …給電部、 15 …同軸線路、 15a…中心導体、 15b…外部導体、 21 …コニカルスカートアース板、 22 …誘電体支持体、 23 …モノポール素子、 24 …給電部、 25 …同軸線路、 25a…中心導体、 25b…外部導体、 31 …飛翔体。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モノポール素子を用いたパルス放射用ア
    ンテナであって、 前記モノポール素子に対する入力パルス幅:τ、特性周
    波数:fc (=1/τ)、特性波長:λc (=Co /f
    c ,Co :自由空間中の光速)とした場合に、該モノポ
    ール素子の長さLp を(Lp ≧λc )として構成し、 前記モノポール素子から放射されるパルス信号の最大放
    射方向を、該モノポール素子の給電側から先端を向く座
    標軸を基準(θ=0°)にして、(θ<90°)の範囲
    に設定したことを特徴とするパルス放射用アンテナ。
  2. 【請求項2】 前記モノポール素子を、大きさが約λc
    以上の導体板で構成したアース板上に立設して設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載のパルス放射用アンテナ。
  3. 【請求項3】 前記アース板は、その直径が約λc 以上
    の円形平面状導体板であることを特徴とする請求項2記
    載のパルス放射用アンテナ。
  4. 【請求項4】 前記アース板は、その辺の長さが約λc
    以上のコニカルスカート状導体板であることを特徴とす
    る請求項2記載のパルス放射用アンテナ。
  5. 【請求項5】 前記モノポール素子を、直径がλc より
    小さい円形平面状導体板と該円形平面状導体板の外周に
    連続して一体形成したコニカルスカート状導体板とから
    なる導体板に対し、前記円形平面状導体板の中央に立設
    して設けたことを特徴とする請求項1記載のパルス放射
    用アンテナ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009113251A1 (ja) * 2008-03-11 2009-09-17 三菱電線工業株式会社 アンテナ装置及びその製造方法
JP2018182722A (ja) * 2017-04-17 2018-11-15 株式会社ヨコオ アンテナ装置
US11201392B2 (en) 2017-04-17 2021-12-14 Yokowo Co., Ltd. Antenna apparatus

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