JPH09284021A - アンテナ装置及び携帯無線機 - Google Patents

アンテナ装置及び携帯無線機

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JPH09284021A
JPH09284021A JP8111993A JP11199396A JPH09284021A JP H09284021 A JPH09284021 A JP H09284021A JP 8111993 A JP8111993 A JP 8111993A JP 11199396 A JP11199396 A JP 11199396A JP H09284021 A JPH09284021 A JP H09284021A
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JP
Japan
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antenna
spiral
linear
electrically
feeding circuit
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Application number
JP8111993A
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English (en)
Inventor
Hirochika Ito
博規 伊藤
Nobuo Sato
伸雄 佐藤
Yoshitaka Kanayama
佳貴 金山
Shinichi Kuroda
慎一 黒田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/22Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles
    • H01Q1/24Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set
    • H01Q1/241Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM
    • H01Q1/242Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM specially adapted for hand-held use
    • H01Q1/243Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM specially adapted for hand-held use with built-in antennas
    • H01Q1/244Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM specially adapted for hand-held use with built-in antennas extendable from a housing along a given path

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  • Support Of Aerials (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はアンテナ装置に関し、アンテナ収納時
及び引出時において良好なアンテナ特性を得ることがで
きるようにする。 【解決手段】第2のアンテナ(9)を収納したときに
は、アンテナカバー(13)によつて第2のアンテナを
給電回路(5、7)に対して電気的に分離することによ
り第1のアンテナ(8)のみがアンテナとして作動し、
第2のアンテナを引出したときには、アンテナ圧縮手段
(21)によつて第1のアンテナを圧縮して電気長を変
化させることにより第2のアンテナのみがアンテナとし
て作動するようにしたことにより、アンテナ収納時及び
引出時において良好なアンテナ特性を得ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 発明の属する技術分野 従来の技術(図5及び図6) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 (1)第1実施例(図1及び図2) (2)第2実施例(図3及び図4) (3)他の実施例 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明はアンテナ装置及び携
帯無線機に関し、特に小型携帯無線機に適用して好適な
ものである。
【0003】
【従来の技術】近年、携帯性を向上させるため携帯無線
機の小型、軽量化が進んでいる。これに伴いアンテナ装
置も小型であることが求められている。そこで携帯時に
は本体に収納し得、通話時には本体から引出して使用し
得る方式のホイツプアンテナが盛んに開発されている。
初期の携帯無線機には比較的単純な形式のホイツプアン
テナが用いられていた。ところがこの形式のホイツプア
ンテナには次のような欠点があつた。すなわちアンテナ
を本体から引出した状態で使用する場合にはモノポール
アンテナとして作動するが、アンテナを本体に収納した
場合には十分な利得を得ることができないという欠点が
あつた。これは本体に収納されたアンテナがグランド近
傍に配置されるため入力インピーダンスが上昇してほと
んど整合がとれなくなるからである。
【0004】そこで収納時における利得を向上するため
線状アンテナの上端部分にヘリカルアンテナを電気的に
接続した形式のホイツプアンテナ、いわゆるトツプロー
デイングタイプのホイツプアンテナが用いられることに
なつた。この形式のホイツプアンテナを本体から引出し
て使用すれば主としてヘリカルアンテナと線状アンテナ
とから電波を放射でき、アンテナを本体に収納しても上
端部分のヘリカルアンテナから主として電波を放射でき
る。
【0005】しかしながらこの形式のホイツプアンテナ
の場合、収納時に電波の放射に寄与しない線状アンテナ
部分が存在することになる。この部分はオープンスタブ
として動作する。このオープンスタブはアンテナの入力
インピーダンスに影響を与え、収納スペース内における
基板との距離等から微妙に整合状態を乱す原因となる。
またシールドが完璧でない場合には収納されている線状
アンテナ部分から信号を拾つたり、シールド内へ信号が
飛び込むといつた現象の原因となる等、いくつかの問題
点を有しており、この形式のホイツプアンテナの設計性
はあまり良好とは言えなかつた。
【0006】そこで収納時には線状アンテナが電気的に
分離した状態になるアンテナ装置が開発されるに至つ
た。このようなアンテナ装置の従来例を図5及び図6を
用いて説明する。因みに、図5は線状アンテナを収納し
た状態を、図6は線状アンテナを引出した状態を示して
いる。但し、ここでは携帯無線機の全体図は省略し、ア
ンテナ装置近傍部分のみを説明する。
【0007】まず携帯無線機1の本体2は非金属製材料
で構成されており、その内部には無線機として必要な回
路基板3が収納されている。この回路基板3には送受信
回路4やアンテナ整合回路5等、その他種々の回路が実
装されている。この回路基板3に実装されている送受信
回路4やアンテナ整合回路5には、それぞれ次のような
役割がある。すなわち送受信回路4には所定の信号形式
の送信信号を生成すると共に、アンテナ装置6を介して
受信した受信信号を復調するといつた役割がある。また
アンテナ整合回路5には送受信回路4からの特性インピ
ーダンスとアンテナ装置6の入力インピーダンスとの整
合を取り、送受信回路4から供給された送信信号を金属
製の給電ばね7を介してアンテナ装置6に給電すると共
に、アンテナ装置6によつて受信した受信信号を送受信
回路4に給電するといつた役割がある。
【0008】一方、アンテナ装置6は導体を螺旋状に形
成した螺旋状アンテナ8と導体を直線状に形成した線状
アンテナ9との2つのアンテナ部分によつて構成されて
いる。このアンテナ装置6は、本体2に組み込まれたア
ンテナ取付金具10に、当該アンテナ装置6のアンテナ
支持金具11をねじ込むことによつて本体2に取り付け
られている。螺旋状アンテナ8はアンテナ支持金具11
に対して電気的かつ機械的に常に接続された状態にあ
り、アンテナ支持金具11、アンテナ取付金具10、給
電ばね7を順に介して常に給電されるようになされてい
る。また螺旋状アンテナ8の周囲は非導電性のアンテナ
カバー12によつて被覆されており、これにより螺旋状
アンテナ8が直接人体に触れないようになされている。
【0009】線状アンテナ9は螺旋状アンテナ8の内部
を螺旋の中心軸方向(図中矢印aで示す)に沿つて摺動
し得るようになされており、これによつて当該線状アン
テナ9を引出及び収納し得るようになされている。また
線状アンテナ9の周囲は非導電性のアンテナカバー13
によつて被覆されており、引出時に当該線状アンテナ9
が直接人体に触れないようになされている。このアンテ
ナカバー13の上端部は上方に延長されると共に、断面
T字状に形成されており、線状アンテナ9を収納したと
きにこのT字状部分によつて当該線状アンテナ9が携帯
無線機1内部に落下することを防止し得るようになされ
ている。またこのT字状部分は線状アンテナ9を引出す
ときのつまみとしても機能している(以下、このT字状
部分を収納時ストツパ兼つまみ14と呼ぶ)。
【0010】また線状アンテナ9の下端部には断面ほぼ
凸字状に形成された金属製の引出時ストツパ15が当該
線状アンテナ9の下端部に電気的かつ機械的に接続され
るように取り付けられている。この引出時ストツパ15
は線状アンテナ9を引出したときに当該線状アンテナ9
が引き抜けることを防止する役割がある。またこの引出
時ストツパ15は線状アンテナ9を引出したときにアン
テナ支持金具11によつて挟持され、アンテナ支持金具
11、アンテナ取付金具10を順に介して線状アンテナ
9を給電ばね7に対して電気的に接続するようになされ
ている。
【0011】ここでこのような構成を有するアンテナ装
置6において線状アンテナ9を収納した場合には、図5
に示すように、アンテナカバー13の一部である収納時
ストツパ兼つまみ14の根元部分がアンテナ支持金具1
1によつて挟持され、これにより線状アンテナ9が収納
状態に固定される。このとき線状アンテナ9が非導電性
のアンテナカバー13を介してアンテナ支持金具11に
接続されるため、当該線状アンテナ9は給電ばね7に対
して電気的に接続されず、作動しない。
【0012】一方、螺旋状アンテナ8はアンテナ支持金
具11に対して電気的に常時接続されるため、当該アン
テナ支持金具11及び本体2側のアンテナ取付金具10
を介して給電ばね7に電気的に接続される。これにより
螺旋状アンテナ8は回路基板3の接地導体及びシールド
ケースをグランドとするヘリカルアンテナとして作動す
る。このようにしてこのアンテナ装置6では、アンテナ
収納時、線状アンテナ9が電気的に分離されて作動しな
くなり、前述したような問題がなくなつて良好なアンテ
ナ特性を得ることができる。
【0013】これに対してアンテナ引出時には、図6に
示すように、線状アンテナ9の下端部に設けられた引出
時ストツパ15がアンテナ支持金具11によつて挟持さ
れ、これにより線状アンテナ9が引出状態に固定され
る。このとき線状アンテナ9は金属製の引出時ストツパ
15を介してアンテナ支持金具11に電気的に接続され
るため、当該アンテナ支持金具11及び本体2側のアン
テナ取付金具10を介して給電ばね7に電気的に接続さ
れる。これによりこの場合には、線状アンテナ9もアン
テナとして作動し、回路基板3の接地導体及びシールド
ケースをグランドとするモノポールアンテナとして作動
する。螺旋状アンテナ8に関しては常時給電されている
ためアンテナ引出時においてもアンテナとして作動す
る。但し、この場合には、主として作動するのは線状ア
ンテナ9の方であり、螺旋状アンテナ8は補助的なアン
テナとして作動する。
【0014】このようにアンテナ引出時には線状アンテ
ナ9と螺旋状アンテナ8とが作動し、収納時には線状ア
ンテナ9が電気的に分離されて螺旋状アンテナ8のみが
作動することにより、アンテナ装置6では、前述したよ
うなトツプローデイングタイプのアンテナに比してアン
テナ収納時に良好なアンテナ特性を得ることができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところでかかる構成の
アンテナ装置6においては、アンテナ収納時に線状アン
テナ9を電気的に分離することによつてアンテナ収納時
のアンテナ特性を良好にし得るようになつたが、アンテ
ナ引出時に次のような問題があり、アンテナ装置として
は未だ不十分なところがある。上述したようにアンテナ
引出時には、線状アンテナ9が主として作動し、螺旋状
アンテナ8が補助的に作動するが、その際、螺旋状アン
テナ8の動作周波数帯域が線状アンテナ9と同じである
ため、主として作動する線状アンテナ9のアンテナ特性
を乱してしまい、これによつてアンテナ引出時に良好な
アンテナ特性が得られないといつた不都合がある。
【0016】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、アンテナ収納時及び引出時において良好なアンテナ
特性を得ることができるアンテナ装置及び携帯無線機を
提案しようとするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、引出時に第1のアンテナを押し上
げて圧縮することにより当該第1のアンテナの電気長を
変化させるアンテナ圧縮手段を第2のアンテナに設け、
第2のアンテナを引出したときには、アンテナ圧縮手段
によつて第1のアンテナを圧縮して電気長を変化させる
ことにより第2のアンテナのみがアンテナとして作動す
るようにした。
【0018】このようにアンテナ圧縮手段によつて第1
のアンテナを圧縮して電気長を変化させるようにしたこ
とにより、第2のアンテナを引出したときには第1のア
ンテナが当該第2のアンテナと同じ所望周波数帯域で作
動しなくなり、これによつて主として作動する第2のア
ンテナのアンテナ特性が乱されず、アンテナ引出時にお
いて良好なアンテナ特性を得ることができる。また第2
のアンテナを収納したときには当該第2のアンテナが電
気的に分離されるため第1のアンテナのアンテナ特性が
乱されず、アンテナ収納時においても良好なアンテナ特
性を得ることができる。
【0019】また本発明においては、引出時に第1のア
ンテナを押し上げて当該第1のアンテナを給電回路に対
して電気的に分離する非導電性のアンテナ分離手段を第
2のアンテナに設け、第2のアンテナを引出したときに
は、アンテナ分離手段によつて第1のアンテナを押し上
げて当該第1のアンテナを給電回路に対して電気的に分
離することにより第2のアンテナのみがアンテナとして
作動するようにした。
【0020】このようにアンテナ分離手段によつて第1
のアンテナを給電回路に対して電気的に分離するように
したことにより、第2のアンテナを引出したときには第
1のアンテナが作動しなくなり、これによつて主として
作動する第2のアンテナのアンテナ特性が乱されなくな
り、アンテナ引出時において良好なアンテナ特性を得る
ことができる。また第2のアンテナを収納したときには
当該第2のアンテナが電気的に分離されるため第1のア
ンテナのアンテナ特性が乱されず、アンテナ収納時にお
いても良好なアンテナ特性を得ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施例を詳述する。
【0022】(1)第1実施例 図5及び図6との対応部分に同一符号を付して示す図1
及び図2において、20は全体として第1実施例による
アンテナ装置を示し、この実施例の場合にも、導体を螺
旋状に形成した螺旋状アンテナ8と導体を直線状に形成
した線状アンテナ9の2つのアンテナ部分によつて構成
されている。このアンテナ装置20では、図2に示すよ
うに、アンテナ引出時、線状アンテナ9の下端部に設け
られている引出時ストツパ21によつて螺旋状アンテナ
8を押し上げて圧縮し、これによつて螺旋状アンテナ8
の電気長を変化させて当該螺旋状アンテナ8を線状アン
テナ9と同じ所望周波数帯域で作動しないようにし、線
状アンテナ9への悪影響を回避してアンテナ引出時のア
ンテナ特性を向上するようになされている。
【0023】この点について各部の構成を説明しながら
以下に具体的に説明する。まずこの場合にも、アンテナ
装置20は本体2に組み込まれた金属製のアンテナ取付
金具10に金属製のアンテナ支持金具11をねじ込むこ
とによつて本体2に取り付けられている。因みに、この
場合にも、携帯無線機1の本体2は非金属製材料で構成
されており、その内部には無線機として必要な送受信回
路4やアンテナ整合回路5等の各種回路が実装された回
路基板3が収納されている。
【0024】線状アンテナ9は螺旋状アンテナ8の内部
を螺旋の中心軸方向(図中矢印aで示す)に沿つて摺動
し得るようになされており、これにより当該線状アンテ
ナ9を引出及び収納し得るようになされている。また線
状アンテナ9の周囲は非導電性のアンテナカバー13に
よつて被覆されており、引出時に当該線状アンテナ9が
直接人体に触れないようになされている。因みに、この
アンテナカバー13は引出時に外部から加えられた力に
よつて線状アンテナ9が変形しないように当該線状アン
テナ9を保護する役割もある。
【0025】このアンテナカバー13の上端部は上方に
延長されて断面T字状に形成されており(以下、この部
分を収納時ストツパ兼つまみ14と呼ぶ)、引出時には
この部分をつまんで線状アンテナ9を引出し得るように
なされている。また収納時ストツパ兼つまみ14は、ア
ンテナ収納時に螺旋状アンテナ8の周囲に設けられたア
ンテナカバー12の上端部に当接することにより、線状
アンテナ9が携帯無線機1内部に落下することを防止し
得るようになされている。
【0026】線状アンテナ9の下端部には断面ほぼ凸字
状に形成された金属製の引出時ストツパ21がねじ込み
又はかしめによつて当該線状アンテナ9の下端部に電気
的かつ機械的に接続されるように取り付けられている。
この引出時ストツパ21は、線状アンテナ9を引出した
ときに径の太い下端部がアンテナ支持金具11の下端部
に当接することにより、当該線状アンテナ9が引き抜け
ることを防止し得るようになされている。またこの引出
時ストツパ21は線状アンテナ9を引出したときにアン
テナ支持金具11によつて挟持され、当該アンテナ支持
金具11、アンテナ取付金具10を順に介して線状アン
テナ9を給電ばね7に対して電気的に接続するようにな
されている。
【0027】なお、このアンテナ装置20では、この引
出時ストツパ21によつてアンテナ引出時に螺旋状アン
テナ8を上方に押し上げて圧縮し、当該螺旋状アンテナ
8の動作周波数帯域を線状アンテナ9に対してずらすよ
うになつている。このため引出時ストツパ21は図5に
示した従来の引出時ストツパ15に比して引出方向の長
さが十分に長くなつており、これにより螺旋状アンテナ
8を十分に圧縮して当該螺旋状アンテナ8の動作周波数
帯域を線状アンテナ9に対して確実にずらし得るように
なされている。
【0028】一方、螺旋状アンテナ8の周囲及び上端部
(線状アンテナ9の出入口は除く)は非導電性のアンテ
ナカバー12によつて被覆されており、当該螺旋状アン
テナ8が直接人体に触れないようになつている。因み
に、このアンテナカバー12は外部から加えられた力に
よつて螺旋状アンテナ8が変形しないように当該螺旋状
アンテナ8を保護する役割もある。
【0029】また螺旋状アンテナ8はアンテナ支持金具
11の上部に設けられた金属製のアンテナ固定金具22
に電気的かつ機械的に接続するように取り付けられてい
る。このアンテナ固定金具22はアンテナ支持金具11
に対して機械的に固定されておらず、線状アンテナ9を
引出したときには引出時ストツパ21によつて押し上げ
られてアンテナ支持金具11から離れ、線状アンテナ9
を収納したときには螺旋状アンテナ8のバネ力によつて
押し下げられてアンテナ支持金具11に接続するように
なされている。このため螺旋状アンテナ8は線状アンテ
ナ9を引出したときにアンテナ固定金具22によつて圧
縮され、線状アンテナ9を収納したときにはバネ力によ
つて元の位置に戻り、アンテナ固定金具22やアンテナ
支持金具11を介して給電ばね7等の給電回路に電気的
に接続される。
【0030】因みに、螺旋状アンテナ8の圧縮について
具体的に説明すれば、線状アンテナ9を引き出すとき、
まず引出時ストツパ21の上端部がアンテナ固定金具2
2の下端部に当接する。これにより線状アンテナ9の引
出しに伴つて引出時ストツパ21が上昇すれば、アンテ
ナ固定金具22が上方に押し上げられる。このとき螺旋
状アンテナ8の上端部はアンテナカバー12によつて固
定されているため、アンテナ固定金具22の上昇に伴つ
て螺旋状アンテナ8は圧縮させられる。
【0031】以上の構成において、図1に示すように、
線状アンテナ9を収納した場合には、螺旋状アンテナ8
のバネ力によつてアンテナ固定金具22が下方に押し下
げられてアンテナ支持金具11に当接する。従つてアン
テナ固定金具22とアンテナ支持金具11とが電気的に
接続され、その結果、螺旋状アンテナ8がアンテナ固定
金具22、アンテナ支持金具11、本体2側のアンテナ
取付金具10を順に介して給電ばね7に電気的に接続さ
れる。これにより螺旋状アンテナ8が回路基板3の接地
導体及びシールドケースをグランドとするヘリカルアン
テナとして作動する。
【0032】一方、線状アンテナ9は収納時ストツパ兼
つまみ14の根元部がアンテナ固定金具22によつて挟
持され、アンテナ収納状態に固定される。その際、線状
アンテナ9はアンテナカバー13の一部である収納時ス
トツパ兼つまみ14を介してアンテナ固定金具22に接
続されるが、アンテナカバー13が非導電性であるため
給電ばね7等の給電回路に対しては電気的に分離され
る。従つて収納時には線状アンテナ9はアンテナとして
作動せず、螺旋状アンテナ8のみがアンテナとして作動
する。これによりアンテナ装置20では、アンテナ収納
時、線状アンテナ9が螺旋状アンテナ8のアンテナ特性
を乱すようなこともなく、安定した良好なアンテナ特性
を得ることができる。
【0033】これに対して図2に示すように線状アンテ
ナ9を引出した場合には、引出時ストツパ21がアンテ
ナ支持金具11によつて挟持され、これにより線状アン
テナ9がアンテナ引出状態に固定される。その際、引出
時ストツパ21がアンテナ支持金具11に電気的に接続
されるため、線状アンテナ9は引出時ストツパ21、ア
ンテナ支持金具11、本体2側のアンテナ取付金具10
を順に介して給電ばね7に電気的に接続される。これに
より線状アンテナ9が回路基板3の接地導体及びシール
ドケースをグランドとするモノポールアンテナとして作
動する。因みに、アンテナ支持金具11が引出時ストツ
パ21を挟持する挟持力は、螺旋状アンテナ8のバネ力
よりも強くなるように設定されており、これにより線状
アンテナ9を引出したときに螺旋状アンテナ8のバネ力
によつて当該線状アンテナ9が図中下方に示す方向に押
し戻されることを回避し得る。
【0034】一方、螺旋状アンテナ8は、線状アンテナ
9の引出しに伴つてアンテナ固定金具22が引出時スト
ツパ21によつて押し上げられることにより圧縮させら
れる。このとき螺旋状アンテナ8はアンテナ固定金具2
2、引出時ストツパ21、アンテナ支持金具11、本体
2側のアンテナ取付金具10を順に介して給電ばね7に
電気的に接続される。これにより螺旋状アンテナ8は回
路基板3の接地導体及びシールドケースをグランドとす
るヘリカルアンテナとして作動する。しかしながらこの
場合には、上述したような圧縮によつて螺旋状アンテナ
8の電気長が変わるため動作周波数帯域が線状アンテナ
9と変わり、線状アンテナ9と同じ所望周波数帯域にお
いてアンテナとして作動しなくなる。このため螺旋状ア
ンテナ8によつてアンテナ引出時に線状アンテナ9のア
ンテナ特性が乱されることが回避され、このアンテナ装
置20ではアンテナ引出時においても安定した良好なア
ンテナ特性を得ることができる。
【0035】因みに、圧縮によつて螺旋状アンテナ8の
電気長が変わる原理は次に説明するような原理によるも
のである。一般に螺旋状アンテナの電気長を決めるパラ
メータとしては、螺旋状アンテナを形成する導体の線径
と、その導体を螺旋状に巻くときの螺旋径と、導体の巻
き数(いわゆるターン数)と、導体間のピツチ幅とがあ
る。このうちいずれか1つのパラメータを変えることに
より、螺旋状アンテナの電気長が変わる。この実施例の
場合には、この原理に基づいて螺旋状アンテナ8を圧縮
することによつて導体間のピツチ幅を変え、これによつ
て螺旋状アンテナ8の電気長を変えている。
【0036】なお、螺旋状アンテナ8の電気長を変える
ことによつて動作周波数帯域が変わる原理は次に説明す
るような原理によるものである。基本的にアンテナの場
合には、動作させようとする周波数帯域に合わせてアン
テナの電気長を例えばλ/4等といつたような長さに合
わせ込み(ここでλは波長)、これによつて所望する周
波数帯域でのアンテナ動作を実現している。従つてアン
テナの電気長を変えれば、そのアンテナに適した電波の
波長λが変わるため必然的にアンテナの動作周波数帯域
が変化することになる。
【0037】このようにしてこの実施例の場合には、ア
ンテナ引出時に線状アンテナ9の下端部に設けられてい
る引出時ストツパ21によつてアンテナ固定金具22を
上方に押し上げて螺旋状アンテナ8を圧縮し、当該螺旋
状アンテナ8の電気長を変えるようにしている。これに
よりこの実施例の場合には、アンテナ引出時に螺旋状ア
ンテナ8の動作周波数帯域が線状アンテナ9に対して変
わるため当該螺旋状アンテナ8が線状アンテナ9のアン
テナ特性に悪影響を及ぼすことを回避し得、良好なアン
テナ特性を得ることができる。
【0038】以上の構成によれば、線状アンテナ9を引
出したときに螺旋状アンテナ8を圧縮して当該螺旋状ア
ンテナ8の電気長を変えるようにしたことにより、アン
テナ引出時に当該螺旋状アンテナ8が所望周波数帯域に
おいて作動しなくなつて良好なアンテナ特性を得ること
ができる。かくしてアンテナ収納時及び引出時において
良好なアンテナ特性を得ることができるアンテナ装置2
0を実現し得る。またこのようなアンテナ装置20を携
帯無線機1に使用すれば、携帯時には線状アンテナ9を
収納して携帯性に優れた無線機を実現し得、また通話時
にはボデイエフエクトの受け難い位置まで線状アンテナ
9を引出して良好なアンテナ特性を得、通話品質の良好
な通信を行い得る無線機を実現し得る。
【0039】(2)第2実施例 図1及び図2との対応部分に同一符号を付して示す図3
及び図4において、30は全体として第2実施例による
アンテナ装置を示し、この実施例の場合には、線状アン
テナ9を引出したときに螺旋状アンテナ8を上方に押し
上げて当該螺旋状アンテナ8を給電回路(すなわちアン
テナ整合回路5や給電ばね7等)に対して電気的に分離
することにより、アンテナ引出時に螺旋状アンテナ8が
作動しなくなるようにしてアンテナ特性を向上するよう
になされている。
【0040】この点について各部の構成を説明しながら
以下に具体的に説明する。まずこの実施例の場合にも、
アンテナ装置30は螺旋状アンテナ8と線状アンテナ9
の2つのアンテナ部分によつて構成されている。線状ア
ンテナ9は、第1実施例の場合と同様に、螺旋状アンテ
ナ8の内部を螺旋の中心軸方向(図中矢印aで示す)に
沿つて摺動し得るようになされており、これにより当該
線状アンテナ9を引出及び収納し得るようになされてい
る。また線状アンテナ9の周囲はアンテナ保護及び人体
との接触を防止するために非導電性のアンテナカバー1
3によつて被覆されている。このアンテナカバー13の
上端部には断面T字状に形成される非導電性の収納時ス
トツパ兼つまみ14が設けられており、この収納時スト
ツパ兼つまみ14によつて収納時に線状アンテナ9が携
帯無線機1内部に落下することを防止し得ると共に、引
出時にはこの収納時ストツパ兼つまみ14をつまんで線
状アンテナ9を容易に引き出せる。
【0041】また線状アンテナ9の下端部には断面ほぼ
凸字状に形成された金属製の引出時ストツパ31がねじ
込み又はかしめによつて当該線状アンテナ9の下端部に
電気的かつ機械的に接続されるように取り付けられてい
る。この引出時ストツパ31は、線状アンテナ9を引出
したときに径の太い下端部がアンテナ支持金具11の下
端部に当接することにより、当該線状アンテナ9が引き
抜けることを防止し得るようになされている。またこの
引出時ストツパ31は線状アンテナ9を引出したときに
アンテナ支持金具11によつて挟持され、当該アンテナ
支持金具11、アンテナ取付金具10を順に介して線状
アンテナ9を給電ばね7に対して電気的に接続するよう
になされている。またこの引出時ストツパ31の上端部
には非導電性のスペーサ31Aが当該上端部を覆うよう
に設けられており、線状アンテナ9を引出したときにこ
のスペーサ31Aによつて螺旋状アンテナ8を押し上げ
て圧縮すると共に、当該螺旋状アンテナ8を給電ばね7
等の給電回路に対して電気的に分離するようになされて
いる。
【0042】一方、螺旋状アンテナ8はアンテナ支持金
具11の上部に設けられた金属製のアンテナ固定金具2
2に電気的かつ機械的に接続するように取り付けられて
いる。このアンテナ固定金具22は、第1実施例の場合
と同様に、アンテナ支持金具11に対して機械的に固定
されておらず、線状アンテナ9を引出したときには引出
時ストツパ31のスペーサ31Aによつて押し上げられ
てアンテナ支持金具11から離れ、線状アンテナ9を収
納したときには螺旋状アンテナ8のバネ力によつて押し
下げられてアンテナ支持金具11に接続するようになさ
れている。このため螺旋状アンテナ8は線状アンテナ9
を引出したときにアンテナ固定金具22によつて押し上
げられて圧縮され、線状アンテナ9を収納したときには
バネ力によつて元の位置に戻り、アンテナ固定金具22
やアンテナ支持金具11を介して給電ばね7等の給電回
路に電気的に接続される。また螺旋状アンテナ8の周囲
及び上端部(線状アンテナ9の出入口は除く)はアンテ
ナ保護及び人体との接触を防止するために非導電性のア
ンテナカバー12によつて被覆されている。
【0043】以上の構成において、図3に示すように、
線状アンテナ9を収納した場合には、螺旋状アンテナ8
のバネ力によつてアンテナ固定金具22が下方に押し下
げられてアンテナ支持金具11に当接する。従つてアン
テナ固定金具22とアンテナ支持金具11とが電気的に
接続され、その結果、螺旋状アンテナ8がアンテナ固定
金具22、アンテナ支持金具11、本体2側のアンテナ
取付金具10を順に介して給電ばね7に電気的に接続さ
れる。これにより螺旋状アンテナ8が回路基板3の接地
導体及びシールドケースをグランドとするヘリカルアン
テナとして作動する。
【0044】一方、線状アンテナ9は収納時ストツパ兼
つまみ14の根元部がアンテナ固定金具22によつて挟
持され、アンテナ収納状態に固定される。その際、線状
アンテナ9はアンテナカバー13の一部である収納時ス
トツパ兼つまみ14を介してアンテナ固定金具22に接
続されるが、アンテナカバー13が非導電性であるため
給電ばね7等の給電回路に対しては電気的に分離され
る。従つて収納時には線状アンテナ9はアンテナとして
作動せず、螺旋状アンテナ8のみがアンテナとして作動
する。これによりアンテナ装置30では、アンテナ収納
時、線状アンテナ9が螺旋状アンテナ8のアンテナ特性
を乱すようなこともなく、安定した良好なアンテナ特性
を得ることができる。
【0045】これに対して図4に示すように線状アンテ
ナ9を引出した場合には、引出時ストツパ31がアンテ
ナ支持金具11によつて挟持され、これにより線状アン
テナ9がアンテナ引出状態に固定される。その際、引出
時ストツパ31がアンテナ支持金具11に電気的に接続
されるため、線状アンテナ9は引出時ストツパ31、ア
ンテナ支持金具11、本体2側のアンテナ取付金具10
を順に介して給電ばね7に電気的に接続される。これに
より線状アンテナ9が回路基板3の接地導体及びシール
ドケースをグランドとするモノポールアンテナとして作
動する。因みに、アンテナ支持金具11が引出時ストツ
パ31を挟持する挟持力は、螺旋状アンテナ8のバネ力
よりも強くなるように設定されており、これにより線状
アンテナ9を引出したときに螺旋状アンテナ8のバネ力
によつて当該線状アンテナ9が図中下方に示す方向に押
し戻されることを回避し得る。
【0046】一方、螺旋状アンテナ8は、線状アンテナ
9の引出しに伴つてアンテナ固定金具22が引出時スト
ツパ31のスペーサ31Aによつて押し上げられること
により圧縮させられる。このとき螺旋状アンテナ8はア
ンテナ固定金具22、スペーサ31A、引出時ストツパ
31を順に介してアンテナ支持金具11に接続される
が、スペーサ31Aが非導電性であるため給電ばね7等
の給電回路とは電気的に分離される。従つて引出時には
螺旋状アンテナ8はアンテナとして作動せず、線状アン
テナ9のみがアンテナとして作動する。これによりアン
テナ装置30では、アンテナ引出時、螺旋状アンテナ8
が線状アンテナ9のアンテナ特性を乱すこともなく、安
定した良好なアンテナ特性を得ることができる。
【0047】このようにしてこの実施例の場合には、引
出時ストツパ31の上端部に非導電性のスペーサ31A
を設け、アンテナ引出時に当該スペーサ31Aによつて
アンテナ固定金具22を上方に押し上げて螺旋状アンテ
ナ8を給電ばね7等の給電回路に対して電気的に分離す
るようにしたことにより、アンテナ引出時に螺旋状アン
テナ8が線状アンテナ9のアンテナ特性に悪影響を及ぼ
すことを回避し得、良好なアンテナ特性を得ることがで
きる。
【0048】以上の構成によれば、線状アンテナ9を引
出したときに引出時ストツパ31のスペーサ31Aによ
つて螺旋状アンテナ8を上方に押し上げて当該螺旋状ア
ンテナ8を給電回路に対して電気的に分離するようにし
たことにより、アンテナ引出時に螺旋状アンテナ8が作
動しなくなつて良好なアンテナ特性を得ることができ
る。かくしてアンテナ収納時及び引出時において良好な
アンテナ特性を得ることができるアンテナ装置30を実
現し得る。またこのようなアンテナ装置30を携帯無線
機1に使用すれば、携帯時には線状アンテナ9を収納し
て携帯性に優れた無線機を実現し得、また通話時にはボ
デイエフエクトの受け難い位置まで線状アンテナ9を引
出して良好なアンテナ特性を得、通話品質の良好な通信
を行い得る無線機を実現し得る。
【0049】(3)他の実施例 なお上述の実施例においては、給電ばね7、アンテナ取
付金具10、アンテナ支持金具11、アンテナ固定金具
22及び収納時ストツパ21及び31を金属材料によつ
て構成した場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、所定の導電性材料によつて構成するようにすれば上
述の場合と同様の効果を得ることができる。
【0050】また上述の実施例においては、アンテナ装
置20、30に対して送受信回路4を接続した場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、アンテナ装置2
0、30が送信専用又は受信専用として使用される場合
には送信回路又は受信回路のみが接続されることもあり
得る。
【0051】また上述の実施例においては、携帯無線機
1の本体2を非金属製材料によつて構成した場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、携帯無線機の本体
2を金属製材料によつて構成するようにしても良い。但
し、その場合には、アンテナ取付金具10が金属製の本
体2に対して直接導通しないようにスペーサ等を設ける
必要がある。
【0052】また上述の実施例においては、線状アンテ
ナ9が単に直線状の導体によつて形成されている場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、直線状の導体
を伸縮自在に多段結合した、いわゆるロツドアンテナに
よつて線状アンテナ9を形成するようにしても上述の場
合と同様の効果を得ることができる。またこれに限ら
ず、線状アンテナ9を、弾性を有する導体で形成した
り、ばね材を密巻きにした導体で形成したり、或いは小
さい径で螺旋状にした導体で形成したりしてアンテナ折
損を防止するようにしても良い。
【0053】また上述の実施例においては、アンテナ支
持金具11をアンテナ取付金具10にねじ込みによつて
取り付けた場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、かしめ等のその他の手法を用いて取り付けるように
しても良い。
【0054】また上述の実施例においては、線状アンテ
ナ9に引出時ストツパ21又は31をねじ込み又はかし
めによつて取り付けた場合について述べたが、本発明は
これに限らず、一体成形する等、その他の手法を用いて
線状アンテナに引出時ストツパを取り付けるようにして
も良い。
【0055】また上述の第1実施例においては、線状ア
ンテナ9の下端部に従来よりも引出方向に長めの引出時
ストツパ21を設け、線状アンテナ9を引出したときに
当該引出時ストツパ21によつて螺旋状アンテナ8を押
し上げて圧縮した場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、線状アンテナを引き出すときに螺旋状アンテ
ナを押し上げて圧縮することにより当該螺旋状アンテナ
の電気長を変えるようなアンテナ圧縮手段を線状アンテ
ナ上に設けるようにすれば上述の場合と同様の効果を得
ることができる。
【0056】また上述の第2実施例においては、単に引
出時ストツパ31の上端部に非導電性のスペーサ31A
を設けた場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、引出時ストツパ31の上端付近のアンテナカバー3
1を膨らませ、その部分によつて螺旋状アンテナ8を押
し上げるようにしても良い。要は、線状アンテナを引き
出すときに螺旋状アンテナを押し上げて当該螺旋状アン
テナを給電回路から電気的に分離する非導電性のアンテ
ナ分離手段を線状アンテナ上に設けるようにすれば上述
の場合と同様の効果を得ることができる。
【0057】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、第2のア
ンテナを収納したときには、アンテナカバーによつて第
2のアンテナを給電回路に対して電気的に分離すること
により第1のアンテナのみがアンテナとして作動し、第
2のアンテナを引出したときには、アンテナ圧縮手段に
よつて第1のアンテナを圧縮して電気長を変化させるこ
とにより第2のアンテナのみがアンテナとして作動する
ようにしたことにより、アンテナ収納時及び引出時にお
いて良好なアンテナ特性を得ることができる。
【0058】また本発明によれば、第2のアンテナを収
納したときには、アンテナカバーによつて第2のアンテ
ナを給電回路に対して電気的に分離することにより第1
のアンテナのみがアンテナとして作動し、第2のアンテ
ナを引出したときには、アンテナ分離手段によつて第1
のアンテナを押し上げて当該第1のアンテナを給電回路
に対して電気的に分離することにより第2のアンテナの
みがアンテナとして作動するようにしたことにより、ア
ンテナ収納時及び引出時において良好なアンテナ特性を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるアンテナ装置を収納し
た時の各部の接続状態を示す断面図である。
【図2】そのアンテナ装置を引出した時の各部の接続状
態を示す断面図である。
【図3】第2実施例によるアンテナ装置を収納した時の
各部の接続状態を示す断面図である。
【図4】そのアンテナ装置を引出した時の各部の接続状
態を示す断面図である。
【図5】従来のアンテナ装置を収納した時の各部の接続
状態を示す断面図である。
【図6】従来のアンテナ装置を引出した時の各部の接続
状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1……携帯無線機、2……本体、3……回路基板、4…
…送受信回路、5……アンテナ整合回路、6、20、3
0……アンテナ装置、7……給電ばね、8……螺旋状ア
ンテナ、9……線状アンテナ、10……アンテナ取付金
具、11……アンテナ支持金具、12、13……アンテ
ナカバー、14……収納時ストツパ兼つまみ、15、2
1、31……引出時ストツパ、22……アンテナ固定金
具、31A……スペーサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒田 慎一 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】螺旋状の第1のアンテナと、当該第1のア
    ンテナの内部を螺旋の中心軸方向に沿つて摺動する線状
    の第2のアンテナとからなるアンテナ装置において、 上記第2のアンテナは、 収納時に当該第2のアンテナを給電回路に対して電気的
    に分離すると共に、引出時に当該第2のアンテナを保護
    する非導電性のアンテナカバーと、 引出時に上記第1のアンテナを押し上げて圧縮すること
    により当該第1のアンテナの電気長を変化させるアンテ
    ナ圧縮手段とを具え、 上記第2のアンテナを収納したときには、上記アンテナ
    カバーによつて上記第2のアンテナを上記給電回路に対
    して電気的に分離することにより上記第1のアンテナの
    みがアンテナとして作動し、 上記第2のアンテナを引出したときには、上記アンテナ
    圧縮手段によつて上記第1のアンテナを圧縮して電気長
    を変化させることにより上記第2のアンテナのみがアン
    テナとして作動することを特徴とするアンテナ装置。
  2. 【請求項2】上記第1のアンテナは、 上記第2のアンテナを収納したとき、当該第1のアンテ
    ナが有するバネ力によつて元の位置に戻ることにより上
    記給電回路に対して電気的に接続することを特徴とする
    請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 【請求項3】螺旋状の第1のアンテナと、当該第1のア
    ンテナの内部を螺旋の中心軸方向に沿つて摺動する線状
    の第2のアンテナとからなるアンテナ装置において、 上記第2のアンテナは、 収納時に当該第2のアンテナを給電回路に対して電気的
    に分離すると共に、引出時に当該第2のアンテナを保護
    する非導電性のアンテナカバーと、 引出時に上記第1のアンテナを押し上げて当該第1のア
    ンテナを上記給電回路に対して電気的に分離する非導電
    性のアンテナ分離手段とを具え、 上記第2のアンテナを収納したときには、上記アンテナ
    カバーによつて上記第2のアンテナを上記給電回路に対
    して電気的に分離することにより上記第1のアンテナの
    みがアンテナとして作動し、 上記第2のアンテナを引出したときには、上記アンテナ
    分離手段によつて上記第1のアンテナを押し上げて当該
    第1のアンテナを上記給電回路に対して電気的に分離す
    ることにより上記第2のアンテナのみがアンテナとして
    作動することを特徴とするアンテナ装置。
  4. 【請求項4】上記第1のアンテナは、 上記第2のアンテナを収納したとき、当該第2のアンテ
    ナが有するバネ力によつて元の位置に戻ることにより上
    記給電回路に対して電気的に接続することを特徴とする
    請求項3に記載のアンテナ装置。
  5. 【請求項5】螺旋状の第1のアンテナと、当該第1のア
    ンテナの内部を螺旋の中心軸方向に沿つて摺動する線状
    の第2のアンテナとからなるアンテナ装置を有する携帯
    無線機において、 上記第2のアンテナは、 収納時に当該第2のアンテナを給電回路に対して電気的
    に分離すると共に、引出時に当該第2のアンテナを保護
    する非導電性のアンテナカバーと、 引出時に上記第1のアンテナを押し上げて圧縮すること
    により当該第1のアンテナの電気長を変化させるアンテ
    ナ圧縮手段とを具え、 上記第2のアンテナを収納したときには、上記アンテナ
    カバーによつて上記第2のアンテナを上記給電回路に対
    して電気的に分離することにより上記第1のアンテナの
    みがアンテナとして作動し、 上記第2のアンテナを引出したときには、上記アンテナ
    圧縮手段によつて上記第1のアンテナを圧縮して電気長
    を変化させることにより上記第2のアンテナのみがアン
    テナとして作動することを特徴とする携帯無線機。
  6. 【請求項6】上記第1のアンテナは、 上記第2のアンテナを収納したとき、当該第1のアンテ
    ナが有するバネ力によつて元の位置に戻ることにより上
    記給電回路に対して電気的に接続することを特徴とする
    請求項5に記載の携帯無線機。
  7. 【請求項7】螺旋状の第1のアンテナと、当該第1のア
    ンテナの内部を螺旋の中心軸方向に沿つて摺動する線状
    の第2のアンテナとからなるアンテナ装置を有する携帯
    無線機において、 上記第2のアンテナは、 収納時に当該第2のアンテナを給電回路に対して電気的
    に分離すると共に、引出時に当該第2のアンテナを保護
    する非導電性のアンテナカバーと、 引出時に上記第1のアンテナを押し上げて当該第1のア
    ンテナを上記給電回路に対して電気的に分離する非導電
    性のアンテナ分離手段とを具え、 上記第2のアンテナを収納したときには、上記アンテナ
    カバーによつて上記第2のアンテナを上記給電回路に対
    して電気的に分離することにより上記第1のアンテナの
    みがアンテナとして作動し、 上記第2のアンテナを引出したときには、上記アンテナ
    分離手段によつて上記第1のアンテナを押し上げて当該
    第1のアンテナを上記給電回路に対して電気的に分離す
    ることにより上記第2のアンテナのみがアンテナとして
    作動することを特徴とする携帯無線機。
  8. 【請求項8】上記第1のアンテナは、 上記第2のアンテナを収納したとき、当該第1のアンテ
    ナが有するバネ力によつて元の位置に戻ることにより上
    記給電回路に対して電気的に接続することを特徴とする
    請求項7に記載の携帯無線機。
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