JPH0928385A - 可溶形態のcd23のdna配列及びその使用方法 - Google Patents

可溶形態のcd23のdna配列及びその使用方法

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JPH0928385A
JPH0928385A JP7341169A JP34116995A JPH0928385A JP H0928385 A JPH0928385 A JP H0928385A JP 7341169 A JP7341169 A JP 7341169A JP 34116995 A JP34116995 A JP 34116995A JP H0928385 A JPH0928385 A JP H0928385A
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ser
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gly
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Richard G Lynch
リチャード・ジー・リンチ
Junji Yodoi
淳司 淀井
Rafael M Nunez
ラファエル・エム・ヌネ
Minoru Matsui
稔 松井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】血液に存在するIgEの量を調整し且つクロー
ニング及び増幅後IgE介在疾病の治療に使用できるタ
ンパク質をコードする遺伝物質の精製・分離ヌクレオチ
ド配列を提供すること。 【解決手段】発現について通常の膜結合免疫調節タンパ
ク質CD23の可溶形態をコードする遺伝物質を分離・
精製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的に遺伝物質
の操作に関し、より詳細には発現ついて調節タンパク質
CD23の可溶形態をコードして、天然可溶性CD23
の生理学的性質の一つ以上を有するタンパク質の産生を
可能にするDNAの知見、分離及び精製に関する。
【0002】
【従来の技術】分子生物学の背景 遺伝物質は、細胞の成分の製造をプログラムし且つ誘導
し、そして細胞の応答を管理する化学物質として広く定
義される。デオキシリボ核酸(DNA)と称されるヌク
レオチドからなる長鎖は、この遺伝物質を含んでなる。
DNAは、リン酸基が連結したデオキシリボース糖に結
合した4種のヌクレオチド、アデニン、グアニン、チミ
ン又はシトシンの反復単位からなる。機能性DNAは、
ヌクレオチドの一本鎖が安定な二本鎖会合した形態で生
じる。この会合は、アデニン(A)とチミン(T)との
間又はグアニン(G)とシトシン(C)との間に存在す
る「相補」ヌクレオチド塩基間の水素結合により生じ
る。細胞成分とタンパク質の製造は、アデニン、ウラシ
ル、グアニン及びシトシンの相補塩基がDNAの未ハイ
ブリダイゼーションコード鎖に水素対合することにより
DNAヌクレオチド配列が比較的不安定なメッセンジャ
ーRNA(mRNA)に「転写」されるプロセスを介し
て行われる。二本鎖DNAは一本鎖に解離し、DNAの
一本鎖のみがメッセンジャーRNAに転写される。
【0003】mRNAは、次にリボソームにおけるタン
パク質の形成の鋳型としての役割を果たす。これは、m
RNA翻訳のプロセスである。全てのDNA配列は、全
て必ずしもタンパク質をコードしているわけではない。
mRNAに転写されないプロモーター領域、調節領域及
び制御領域等の転写を制御するDNAのいくつかの非コ
ード領域がある。
【0004】これらの配列はイントロンと呼ばれ、DN
Aのコードセグメント間に分配されている。タンパク質
をコードするこれらのセグメントは、エクソンと称され
る。タンパク質に翻訳されるRNAのメッセンジャーに
転写されるのがこれらのエクソンである。したがって、
mRNAは、イントロン配列が省略されているので、タ
ンパク質をより直接的にコードする。選択的にエクソン
を使用することにより、異なる形態のタンパク質が翻訳
される。したがって、DNAから転写されるmRNA転
写物の分析により、選択的にエクソンを使用しているの
でイソホームを含むどのタンパク質が細胞により翻訳又
は発現されているかが確認される。タンパク質CD23 糖タンパク質CD23は、その免疫調節機能により分子
免疫学者の間で大きな関心を呼んだ。この関心により、
ほとんど同時に3つの研究所がクローン化cDNAのヌ
クレオチド配列を公表されることとなる(Kikuta
ni等、1986、「Molecular Struc
ture of Human Lymphocyte
Receptor for Immunoglobul
in」、E.Cell 47:657〜665);(I
kuta,K.等、1987、「Human Lymp
hocyte Fc Receptor for Ig
E」;Sequence Homology of i
ts Cloned cDNA With Anima
l Lectins.Proc.Natl.Acad.
Sci.USA 84:819〜823)(これらの両
方は、引用することにより本明細書の開示の一部とされ
る)。
【0005】CD23又はFcεrIIは、体液性免疫
応答を引き起こす抗体(又は免疫グロブリン)を形成す
るヒト及びげっ歯Bリンパ球についての細胞膜内タンパ
ク質であることが明らかとなった(Fritsche,
R.、及びSpiegelberg、1978、「Fc
Receptors for IgE on Nor
mal Rat Lymphocytes」、J.Im
munol.121.471〜478);(Yodo
i,J.、Ishizaka,K.1980、「Ind
uction of Fce−Receptor Be
aring Cells in vitro in H
uman Peripheral Lymphocyt
es、J.Immunol.124:934〜93
8);(Kotona等、1984、「Charact
erization of Murine Lymph
ocyte IgE Receptors by Fl
or Microfluorometry」、J.Im
munol.133:1521〜1528);(Bon
nefoy等、1987、「Production a
nd Characterization of a
Monoclonal Antibody Speci
fic for Human Lymphocyte
Low Affinity Receptor for
IgE」:CD23 is a Low Affin
ity Receptor for IgE、J.Im
munol.、138:2970〜2978);(Yu
kawa等、1987、A B Cell−Speci
fic Differentiation Antig
en」、CD23 is a Receptor fo
r IgE(FceR) on Lymphocyte
s」、J.Immunol.、138:2576〜15
80)。さらに、CD23は、β−リンパ球を調節する
T細胞又はTリンパ球の膜上に存在することが判明し
た。ヒトにおいて、CD23は、血小板、樹状細胞、胸
腺上皮、好酸球及び単球を含む数種の造血細胞において
発現することが判明した(Caprin等、1977、
「Interaction Between IgE
Complexes and Macrophages
in the Rat」:a New Mechan
ism ofMacrophage Activati
on、Eur.J.Immunol.7:315〜33
0);(Vercelli,D.等、1988、「Hu
man Recombinant Interleuk
in−4 InducesFcR2/CD23 in
Normal Human Monocytes」、
J.Exp.Med.167:1406〜1416);
(Beiber等、1989、「Induction
of FcR2/CD23 on HumanEpid
ermal Langerhan’s Cells b
y Recombinant Interleukin
4 and α−Interferon」、J.Ex
p.Med.170:309〜314);(細田等、1
989、「Differential Regulat
ion of the lowaffinity Fc
Receptor for IgE(FcR2/CD
23)and the H−2 Receptor(T
ac/p55)onEosinophilic Leu
kemia Cell Line(Eol−1 and
Eol−3)」、J.Immunol.143:14
7〜152)。CD23は、一種の特異的免疫グロブリ
ン、グロブリンE(IgE)を結合するこれらの細胞の
表面で低親和性レセプターとしての役割を果たす。
【0006】免疫グロブリンEは、アレルギーの病変を
引き起こす。この抗体は、寄生虫からの保護に必須であ
るが、過剰のIgEが存在すると、特徴的なアレルギー
反応を生じると思われる。アレルギー性の人達は、伝統
的にCD23が異常である。したがって、CD23は、
血流に存在するIgEの量を制御するのに重要な調節ツ
ールである。
【0007】マウスとヒトの両方において、CD23の
アミノ酸は3領域又はドメインに分けられる:細胞質、
トランスメンブレン及び細胞外。アミノ末端を含有する
細胞質セグメントは、エクソン2と称される遺伝子のタ
ンパク質コードセグメントによりコードされる一連のア
ミノ酸からなる。細胞質ドメインのある残りのアミノ酸
とトランスメンブレンセグメントの全てのアミノ酸は、
エクソン3によりコードされる。トランスメンブレンセ
グメントは、タンパク質をビリピド膜にしっかりと固定
する大きく帯電した領域の後に一連の親水性残基を含有
している。細胞外ドメインのアミノ酸は、エクソン4〜
12によりコードされている(Gollnick等、
「Isolation,Characterizati
on and Expression of cDNA
Clones Encodingthe Mouse
Fc Receptor for IgE(Fcεr
II)」、J.Immunol.144:1974)配
列番号1(位置151〜1156)生田等、「Huma
n Lymphocyte Fc Receptor
for IgE sequence Homology
of its Cloned cDNA」、Pro
c.Natl.Acad.Sci USA 84、81
9、1987(図1参照)。細胞外ドメインは、IgE
結合領域を含有している。
【0008】最近、より小さい形態のCD23、可溶C
D23がBリンパ球の上清に存在することが分かった。
このより小さい可溶性形態は、従来の膜結合CD23の
IgE結合細胞外セグメントを含有し、且つさらにIg
Eを結合する。より最近に、膜結合CD23のタンパク
質分解開裂により、可溶性IgE結合因子、可溶性CD
23を生じると結論された(Fridman等、198
0、「Interferon Enhances th
e Expression of Fc Recept
ors」、J.Immunol.124:2436〜2
441)。
【0009】本発明は、従来の考えとは異なり、遠心分
離したベータ細胞の上清に存在するより小さい可溶形態
のCD23は、従来の膜結合CD23から酵素開裂され
ず、実際には、タンパク質が、選択的なエクソンの使用
及び従来のCD23遺伝子のmRNAスプライシングに
より形成される転写物から翻訳されたタンパク質である
との知見に基づいている。CD23の種々のイソホーム
のmRNAが、いくつかのマウス及びヒトの造血細胞か
ら見出され、分離された。
【0010】これらのmRNA転写物は、CD23遺伝
子のエクソン3(アンカー及び親水性セグメントをコー
ドして膜としっかりと会合できるエクソン)が省略され
ている。得られた翻訳された可溶CD23は、細胞外領
域のみを含有するであろう開裂により形成されるセグメ
ントとは異なり、細胞外結合領域と、細胞の機構と相互
作用する細胞内領域とを含有していた。
【0011】可溶性CD23のmRNAの存在は、細胞
自身が実際により小さい可溶性CD23を製造している
こと、及びmRNAが逆転写酵素、ポリメラーゼ連鎖反
応(PCR)を使用することによりcDNAとしてクロ
ーニングでき、cDNAのヌクレオチド配列が得られ、
したがってエクソン3によりコードされている親水性セ
グメントのない分子CD23の大規模合成の手段を得る
ことができることにおいて非常に重要である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、Ig
E結合を担うことが知られている領域を保持することか
ら、IgE結合能を維持する可溶形態のCD23の大規
模合成を可能とすることである。このようなタンパク質
には、CD23の性質の研究用モデル、そのIgE結合
特性の研究、Bリンパ球の分化の研究への使用などの多
種多様な用途があり、最後には、CD23は、IgEを
結合し調節する可溶性CD23の性質のため、アレルギ
ー性疾患及び他の免疫疾患において薬理学的及び治療薬
剤として使用されるIgEと同じ結合特性を有するであ
ろう化合物の同定にも使用できる。
【0013】本発明の別の目的は、ヒトにおいてIgE
産生を調節する細胞外手段を提供することである。本発
明の別の目的は、可溶形態のCD23のDNA配列を分
離且つ精製して、クローニングにより大量の可溶性CD
23の産生を可能とすることである。本発明のさらに別
の目的は、増幅用ウイルス若しくはバクテリア又遺伝子
産物にクローニングできる可溶性CD23遺伝子配列を
含有するベクターを提供することである。
【0014】これら及び他の目的を達成する方法は、以
下の本発明の詳細な説明から明らかになるであろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、翻訳に
際して可溶形態のタンパク質CD23をコードする新規
な精製・分離ヌクレオチド配列がはじめて提供される。
これらの配列が開示される。また、本発明は、開示され
る配列にストリンジェント条件下でハイブリダイゼーシ
ョンする配列を意図する。ストリンジェントハイブリダ
イゼーション条件は、当業者に公知である。また、本発
明は、エクソン3によりコードされるアミノ酸なしのタ
ンパク質生成物を製造するための手段を提供する。この
生成物は、CD23の細胞内細胞相互作用機構部の他
に、従来の膜結合CD23のIgE結合機能を保持する
ものである。これらの生成物の合成により、対立変異体
を含む天然可溶性CD23の生物学的性質の一つ以上を
有するCD23形態の製造が可能となる。
【0016】本発明によれば、発現についてヒト及びマ
ウス可溶性イソホームCD23のアミノ酸配列の一部分
又は全てをコードするDNA配列が分離され特性付けさ
れた。これらの分離DNA配列は、次に適合単細胞宿主
生物に形質転換して、外生DNAを発現させることによ
りこのタンパク質を大規模合成する。次に、タンパク質
を収穫し、喘息及び他のアレルギー応答当業者のIgE
介在疾患の治療用医薬組成物に使用したり、CD23結
合機構及びその機能的特徴のさらなる研究のモデルとし
て使用できる。
【0017】cDNAとしてのmRNA分子の分析及び
クローニングにより、トランスメンブレン親水性領域を
コードするエクソン3及び高度に帯電した膜アンカー領
域が省略され、トランケート可溶性イソホームCD23
タンパク質の製造を可能とする遺伝子配列が得られた。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明は、IgEを結合すること
が知られているより小さな可溶形態のCD23が細胞外
膜結合CD23の切除部としてではなく、トランスメン
ブレンをコードするエクソンと細胞質セグメントCD2
3とがないmRNAから得られる別個に転写されたタン
パク質として存在するとの予想外の知見に関する。
【0019】本発明によれば、発現についてヒト及びマ
ウス種可溶性イソホームCD23のアミノ酸配列の一部
分又全てをコードするDNA配列が分離され且つ特性付
けされた。ヒト及びマウス種起源のDNAは、両方とも
同様の方法で処理した。マウスの場合には、Tリンパ球
及びBリンパ球の細胞系を、胸腺及び脾臓から採集し
た。ヒト細胞から、American Type Cu
lture Collectionからの細胞系と日本
国京都大学のJunji Yodoi博士から贈呈され
た細胞系を使用した。
【0020】細胞系は、抗体で染色することにより検査
して、CD23及びIgE結合活性の存在を検出した。
次に、CD23プローブを、公知のCD23配列及びそ
こに開示されている公知のプローブから合成し(生田
等、1987、「Cloning of cDNA f
or Human Lymphocyte Fce R
eceptor;Homology with Ani
mal Lectins」、Proc.Natl.Ac
ad.Sci USA 84:819〜823);(L
udin等、1987、「Cloning and E
xpression of the cDNA Cod
ing for a Human Lymphocyt
e IgE Receptor」、EMBO J.6:
109〜114、細胞性mRNAを分離し且つ変性し
た。変性RNAをCD23プローブとともに溶液中に配
置し、CD23mRNAを同定した。最終的に、一連の
プライマーを、CD23の公表されている配列に基づい
て構築し、プライマーをRNA鋳型にハイブリダイゼー
ション後、逆転写酵素を使用してmRNAのcDNAコ
ピーを形成した。CD23をコードするDNAを含有す
る所望のcDNAクローンの分離を、前記した32−P
標識CD23プローブを用いたDNA−コロニーハイブ
リダイゼーションを用いることにより達成した。次に、
得られた分離DNAセグメントを分析して、DNA配列
を決定した。これらの分離配列により、収穫して喘息等
のアレルギー応答等のIgE介在疾病の治療に使用でき
るだけでなく、IgE結合活性の研究モデルとしても使
用できる可溶CD23の大規模製造が可能となる。
【0021】以下、実施例により本発明を説明するが、
これらの実施例は、とりわけCD23コードマウスcD
NAクローン及びヒトゲノムcDNAクローンの同定前
に実施される方法、このような同定の方法、最後に配列
決定及び得られた発現系の発現並びに産生した可溶性C
D23の治療及び生体外使用のための医薬担体に関す
る。
【0022】
【実施例】
実施例1 マウスCD23配列 分離及び精製 成マウスB、Tの細胞系並びに胸腺及び脾臓から得たマ
クロファージ系列を分析に使用し、マウス及びサル繊維
芽細胞を対照として使用した。細胞を、RPMI 16
40又はDulbecco培地(子ウシ血清10%含
有)中で、37℃、CO2 7%の条件で培養した。培養
には、マイトジェンは添加しなかった。
【0023】AKRマウスから得た胸腺細胞並びにBa
lb/cマウスから得た胸腺細胞及び脾臓細胞の新鮮な
試料を試験した。WEHI 279、EL−4、CTL
−2、J774、MC57、P388、3T3及びCO
Sを、ATCC、Gaithesburg、MDから得
た。R1.1及びTh9は好意によりD.Spinel
laのために提供され、D10はC.Janewayか
ら贈呈された。CDC35は、D.Parkerから贈
呈された。CH1は、J.Bluestoneから得た
2C11から得た。B53は、Z Ovaryにより提
供された。1C9は、本研究所において生体外において
分離したクローンである(Balb/c胸腺リンパ腫B
alentl−8から適合させ且つ誘導した)。使用し
た細胞系列を、表1にまとめて示す。
【0024】
【表1】 表1 ―――――――――――――――――― マウス細胞系 WEHI279 B細胞リンパ腫 CH1 B細胞Ly 1b D10 Th2細胞 CDC35 Th2細胞 IC9 胸腺リンパ腫系 EL4 Tリンパ腫 CTL2 T細胞クローン R1.1 T細胞クローン Th9 T細胞クローン J774 マクロファージ細胞系 MC57 骨髄単球細胞系 P388 マクロファージ細胞系 B53 マウスハイブリドーマ抗TNP IgE C11 ハムスターハイブリドーマ抗T3 T3 マウス繊維芽細胞 OS サル腎繊維芽細胞 ―――――――――――――――――― 表面及び細胞質染色 T細胞及びB細胞系を、CD23とIgEの結合活性を
検出するために、モノクローナル抗体で、表面及び細胞
質の染色を行った。ビオチニル化B3B4(ラットIg
G2a抗マウスCD23)、FITC A3B1(モノ
クローナルIgEKマウス抗DNP)、ビオチニル化B
53(モノクローナルIgEKマウス抗DNP)及び5
3−6.72、非関連抗体(ラットIgG2a)を使用
した。標識細胞を、FACS(Becton Dick
inson FACS440)により分析し、また、フ
ルオレセイン用フィルターを備えたオリンパス顕微鏡で
手動観察した。
【0025】CD23プローブ CD23プローブを、Kevin Moore、Bet
tler等「Molecular Structure
and Expression of the Mu
rine Lymphocyte FcεRII PN
AS 86:7566〜70(引用することにより本明
細書の開示の一部とされる)により分離されたcDNA
pL23.6を含有するBluescriptプラス
ミド構造物10ngを鋳型として使用したPCRにより
合成した。
【0026】RNA分析 細胞を変性溶液(4Mイソチオシアン酸グアニジウム、
24mMクエン酸ナトリウムpH7.0、0.5%ラウ
リルサルコシンナトリウム、0.1M2−メルカプトエ
タノール)で細胞1,000,000個当り変性溶液2
0μlの割合により溶解することにより、総細胞RNA
を分離した。0.1容の2M Naアセテート、1容の
フェノール及び0.2容のクロロホルム:イソアミルア
ルコールを順次添加した。10000gで遠心分離後、
上の水性相を1容のイソプロパノールで析出させ、ペレ
ットを初期容積0.3容の変性溶液及び等容のイソプロ
パノールに再懸濁した。ペレットを、75%エタノール
に再懸濁し、沈降させた。乾燥RNAをDEPC水に溶
解し、ODを測定し、RNAを使用するのにA260/
A280比が少なくとも1.7必要であった。
【0027】ポリ(a)mRNAを、Fastrack
mRNA分離キット(インビトロゲン、カリファルニ
ア州サンディエゴ)を用いて分離した。 RNAのドットブロット 総又はポリ(A)mRNAを、サイズが2〜10μgの
RNA試料を用いてHybondメンブレン上に斑点状
につけた後、希釈した。メンブレンを80℃で2時間ベ
ークするか紫外線架橋(Stratageneクロスリ
ンカー)した後、CD23プローブといっしょにプレ及
びハイブリダイゼーション溶液に入れた。高ストリンジ
ェンシーで洗浄(0.1x SSC、SDS0.1%、
62℃で30’)し、X線フィルムを備えたフィルター
を、増感スクリーンを備えたカセットに、−70℃で種
々の時間配置した。シグナル強度を、デンシトメトリー
により測定した。
【0028】プライマー 11種のオリゴヌクレオチドを、ヒト及びマウスCD2
3cDNAの公表されている配列に基づいて合成した
(Richard等、J.Immunol.147:1
067〜1074(1991);引用することにより本
明細書の開示の一部とされる)。プライマーを、ヒトと
マウスB細胞のcDNA間の3’領域において最高の相
同性を有するように設計した。これらのプライマーを、
ヒト及びマウス実験の両方に使用した。配列をコンピュ
ータ解析したところ、いずれの対も、プライマー二量体
を形成しないか、自己アニーリングを示さなかった。プ
ライマー配列を、表2に示す。プライマーを、Appl
ied Biosystemmodel391自動化D
NA合成装置(カリファルニア州フォスターシティー)
を用いて合成した。
【0029】
【表2】 表2 プライマーの配列 マウスcDNAの ヌクレオチド位置 プライマーのヌクレオチド配列 1 5’GGAGAAGACTACTGTCTTCAACACACTAGCCTGA3’ 164 5’CAAGACTGCCATGGAA3’ (2) 151 5’GGAAGGATCCAAACAAGACTGCCATGG 3’ (1) 220 5’CGTTGCTGCTGTGCAAGACGTGGGACA 3’ (3) 622 5’GGCTTGAATGAGAAGCGCACAGCCTCC 3’ 850 5’AGCCAAAAGGAACAGGACTTCCTGATG 3’ 1156 5’TTGGGGTGGGCCTTGTTGGAGTCACG3’ (6) 867 5’GTCCTGTTCCTTTTGGCTGTGGATGC3’ (5) 786 5’GGAGCCCTTGCCAAAATAGTAGCAC 3’ (4) 448 5’GTGACATCTGAACAACCTGG3’ ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ♯は、プライマーの確認番号である。
【0030】最初の6種のプライマーはコード(セン
ス)鎖と一致し、最後の4種のプライマーは相補(アン
チセンス)鎖と一致する。ヒトCD23のBイソホーム
と相同性の追加のプライマーも、合成し使用した(5’
GCGGGGACGCAATAGAGTCAGAGGC
3’)。使用したプライマーと予想生成物サイズを、マ
ウスについては図2に、ヒトについては図11に示す。
【0031】cDNA合成とポリメラーゼ連鎖反応(P
CR) PCR反応を、Ampli−Taq DNAポリメラー
ゼ(Perkin Elmer)、dNTPs及び10
X PCR緩衝液を用いてセットアップした。cDNA
合成用RNA鋳型は1μgであったが、試料のなかには
0.2μgしか使用しないものもあった。M−MLV逆
転写酵素及びランダム6量体を、第一鎖cDNA合成に
使用した。
【0032】cDNA合成直後、PCR反応混合物80
μlを、Taqポリメラーゼ5単位並びに5’−及び
3’プライマー各々50pMといっしょにcDNA反応
に添加した。混合物をサーマルサイクラーに入れ、94
℃で3分間保持、55〜62℃で1分間アニーリング、
72℃で1分間延長後、実験に応じて25〜40サイク
ル、94℃で1分間、62℃で1分間及び72℃で1分
間、最終延長3分間を行った。各増幅物10〜20μl
を、アガロースゲル(TBE中1.5〜3%)電気泳動
により分離した後、臭化エチジウムで染色した。全ての
ゲルをHybondメンブレンにブロッティングし、特
異的CD23プローブで探査した。
【0033】実験によっては、第一PCR反応の鋳型1
0μlの1:100水希釈物を使用して、「ネステッ
ド」第二ラウンドPCRを行った。ほとんどの実験で
は、2種の新しいインターナルプライマーを使用して、
増幅の特異性を向上させた。第二ラウンドのネステッド
PCRを、25〜30サイクル実施した。試料によって
は、一種のインターナルプライマーのみを使用した。各
反応混合物10〜20μlを、臭化エチジウムで染色し
たアガロースゲルで分離した後、ゲルをブロッティング
してから、CD23プローブで探査した。
【0034】サザンブロッティング PCR生成物を、1X TBE緩衝液を用いて1.5〜
3%アガロース電気泳動した。アガロース濃度は、被分
析断片のサイズに応じて変えた。ゲルを、浄化・変性溶
液に入れた後、一晩Hybondメンブレンに移し、そ
の後、Stratagene Crosslinker
により架橋させた。フィルターを、予備ハイブリダイゼ
ーションした後、32−P標識CD23プローブでハイ
ブリダイゼーションした。ランダム6量体プライミング
キットを使用して、CD23プローブを標識した。
【0035】DNA配列分析 Applied Biosystems373A自動D
NA塩基配列決定装置(カリフォルニア州フォスターシ
ティー)を使用して、得られたPCR断片のDNA配列
を決定した。両鎖を、Sangerをベースとしたジデ
オキシ配列決定法により配列決定した。これには、ta
qポリメラーゼを酵素として使用し、蛍光色素標識ター
ミネーターを反応に組み込んで使用した。4塩基の各々
について種々の色素標識を使用することにより、配列が
単一レーンにおいて決定され、且つポリアクリルアミド
ゲルの低部付近に位置させた操作アルゴンレーザーを越
えて移動したので検出ができた。 マウスT細胞系及びB細胞系についてのCD23の代謝
標識及びイムノプレシピテーション 培養細胞(10x10)を、メチオニン非含有RPMI
1640を用いて、子ウシ血清なしで、30分間成長
させ、その後この培地を捨て、細胞10x106個/m
lを、メチオニン非含有RPMI 1640において、
子ウシ血清なしで6時間成長させ、100uCi/ml
(35S)メチオニンを添加した。終了時点での生存度
は、常に90%を超えていた。培養を遠心分離し、上清
と細胞ペレットを平行実験で処理した。細胞を、PBS
で3回洗浄した。熱細胞溶解緩衝液(2%SDS、10
Xトリス、EDTA、1.2M NaCl、トリトン1
00)800μlをペレットに添加し、DNAを、シリ
ンジに反復して通過させることにより剪断した。2ml
カラムに緩衝液(トリス、EDTA、NaCl、トリト
ン)を充填した。4℃で、溶解産物と上清を、アガロー
ス−ストレプトアビジンビーズ及び同じイソタイプの非
関連ビオチニル化抗体(1:1000希釈)でプレクリ
アした。ビオチニル化B3B4及びIgEを使用してイ
ムノプレシピテーションし、ビーズを緩衝液(トリス−
グリシンpH2.3)で溶離し、中和後、試料をSDS
−PAGE試料緩衝液中で5分間煮沸し、15%PAG
Eにロードした。ニトロセルロースフィルターにブロッ
ティングした乾燥ゲルを、オートラジオグラフフィルム
に種々の時間暴露させた。
【0036】実施例2 マウスRNA分析 細胞RNAを、2つ異なる方法で分析した:1)総又は
ポリA RNAのドットブロッティング及び2)PCR
(ポリメラーゼ鎖反応)による増幅を用いた逆転写酵素
法によるcDNA合成。
【0037】ドットブロッティングでは、試料を連続希
釈し、特異的CD23プローブとハイブリダイゼーショ
ンした。この方法では、極めてストリンジェントな条件
で洗浄を行った(0.1X SSC、0.1SDS、6
2℃で30’)。CD23転写物を、CTL2以外の試
験した全てのT細胞試料で検出された。対照試料(肝臓
RNA及び3種のマクロファージ細胞系)は、CD23
転写物に関して陰性であることが判明した。
【0038】逆転写酵素−ポリメラーゼ 連鎖反応(RT−PCR) RT−PCRの30サイクル後、CDC35から得た、
ポリA RNA、T細胞クローン(表面でCD23を発
現するように誘発できる)は、622bp生成物を生
じ、この生成物は、臭化エチジウム染色アガロースミニ
ゲルで視覚化された。同条件下で、マクロファージ細胞
系は、CD23について陰性であり、鋳型なしで行った
PCR対照も陰性であった。622bp生成物は、マウ
スB細胞においては予測された知見であるが、マウスT
細胞では新規な知見である。
【0039】プライマー3及び6を使用したRT−PC
R(プライマー配列に関する表2参照)は、単一ラウン
ドのPCR反応(40サイクル)において、サザンブロ
ッティングにより視覚化された7T細胞試料のうちの6
細胞試料において、936bp断片を生じた。ハイブリ
ダイゼーション条件及び洗浄は極めてストリンジェント
(0.1X SSC、0.1% SDS、62℃で3
0’)であり、検出には、CD23B細胞cDNAプロ
ーブを使用した。T細胞から得られた936bpPCR
生成物の構造を決定するために、最初はCDC35から
PCR生成物(T細胞クローン)として分離し、一連の
ネステッド増幅において、全長936bpの重複断片が
得られた。これらの断片を分離し、ヌクレオチド配列を
決定した。他のT細胞試料のRT−PCR生成物につい
て同様な手法を行った。
【0040】T細胞及びB細胞から得たCD23の細胞
質及び膜内外領域を、ヒトCD23と同様に検討して
5’領域における異質性を見出した。これらの領域に関
する特異的プライマーを形成し、同じ鋳型と実験条件を
用いて平行実験を実施した。表2に記載のプライマー1
及び5を初期PCR反応に使用し、25サイクルのPC
Rを行った。
【0041】得られたT細胞CD23関連生成物は、臭
化エチジウム染色ゲル電気泳動により異質であることが
分かった。2T細胞源(1C9及びTHYMUS)にお
いて、3種以下のPCR生成物が存在し、一方、他の2
試料(CDC35及びEL4)では、単一PCR生成物
のみが検出された。予測された716bpの上バンド
(バンド1)と予測されなかった596bpの下バンド
(バンド3)との間の分子量差は、120塩基対であ
る。中央生成物(バンド2)は、予測された上バンドに
おける生成物よりも約50塩基対小さかった。B細胞の
うち、1つの系(WEHI279)は3つのバンドを示
したが、他のB細胞試料(B53)(IgEハイブリド
ーマ)は単一バンドであった。
【0042】これらの結果から、(a)CD23関連転
写物がマウスT細胞だけでてくB細胞にも存在するこ
と;及び(b)CD23転写物の観察されたパターンは
ヘテロジニアスであることが明らかである。 実施例3 CD23PCR生成物のDNA配列分析 T細胞及びB細胞から得たPCR生成物のバンド1、
2、及び3についてDNA配列分析を実施した。数種の
マウスT細胞源から得られたバンド1から、B細胞cD
NAの公表されている配列のヌクレオチド1156〜1
75(アミノ酸327〜1)と同一である配列が得られ
た(エクソン3が示されている図1並びに図3及び4参
照)。
【0043】下バンドを生じる3細胞系(AKR、1C
9及びWEHI 279)(バンド3)について、DN
A配列を決定した。これらの3試料は、互いに同一であ
ることが判明した。公表されているB細胞CD23のD
NA配列と比較して、これらの3試料の各々の配列は、
120塩基を欠いていることが分かった。これは、エク
ソン3(ヌクレオチド位置197〜316)の欠失であ
ることが分かった。エクソン2とエクソン4の間に新し
いスプライシングジョイントが形成されたため、ヒスチ
ジン(cDNA位置48)からアスパラギン酸へのアミ
ノ酸における予測された変化がある。(図1)図5及び
図6での配列。
【0044】CD23の領域の公知の配列及び機能に基
づいてある種のT細胞及びB細胞においてエクソン3を
欠失すると、トランスメンブレンや細胞質セグメントの
アンカー領域をもはやコードしない転写物が得られた。
このトランケート転写物は、発現により、オリジナルの
細胞外領域にスプライシングし、位置48がヒスチジン
からアスパラギン酸に変化したさらなる差異がある細胞
質尾部のオリジナルのアミノ酸1〜7のみをコードして
いる。
【0045】このトランケートCD23関連生成物の親
水性プロフィール(図17〜18)により、CD23の
可溶性分泌形態であることが確認される。以前はタンパ
ク質分解により生じると考えられていた可溶性CD23
は、IgE、Bリンパ球のG0〜G1の進行及び初期ヒ
ト骨髄前駆体及びプロ胸腺細胞〜胸腺細胞の両方の分化
を含む多数の機能を有する。このタンパク質の精製及び
最終的な製造は、これらの全てのプロセスの研究に役立
つであろう。
【0046】中間サイズのPCR生成物(バンド2、図
1並びに図7及び8)は、DNA配列分析、PCRマッ
ピング及び分子量分析により特性付けされた。これらの
研究の結果は、この生成物は、細胞質ドメインのアンカ
ー領域と膜内外セグメントの5’半分を欠いていること
を示している。この転写物は、エクソン3の中央におけ
るヌクレオチド位置273〜278に隠蔽スプライシン
グ部位を使用することにより得られる。このトランケー
ト転写物は、CD23の膜スパンニングセグメントの1
3疎水性アミノ酸をコードするエクソン3の3’部を含
有している。このようなスプライスを有する生成物の予
測分子量は、バンド2(図1並びに図7及び8)におい
て得られた観察生成物とよく一致している。この転写物
の生理学的重要性は未知であるが、異なる配向、おそら
くI型膜タンパク質の配向をとるタンパク質をコードす
ることができるであろう。
【0047】実施例4 ヒトCD23分析 細胞系 この研究で使用したヒト細胞系を、京都大学のJunj
i Yodoi博士、及びAmerican Type
Culture Collection(ATCC、
メリーランド州ロックビル)から入手した。
【0048】細胞系を、表3にまとめて示す。
【0049】
【表3】 表3 ヒト細胞系 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――細胞系 特性 8866 B細胞系、Epstein Barr Virus Trans formed、Lamson等、J.Immunol. 125 :293(1980) MT−2 T細胞系、CD4+、HTLV+、Cord Origin、M iyoshi等、Nature 294:770〜771(19 81) MT−1 T細胞系、CD4+、HTLV+、Miyoshi等、Gann 72:978〜981(1981) ED T細胞系、HTLV+、前田等、J.Exp.Med. 162 :2169〜2174(1986) ATL−2 T細胞系、HTLV+、前田等、J.Exp.Med. 162 :2169〜2174(1986) MOLT4 T細胞系、ALL、HTLV−、Sugamara等、Int. J.Cancer 34:221〜228(1984) JURKAT T細胞系、ALL、HTLV−、Sugamara等、Int. J.Cancer 34:221〜228(1984) U937 単球様細胞系、Ralph等、J.Exp.Med. 143: 1528(1976) ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ヒトBリンパ球におけるCD23にはA(アルファ)型
とB(ベータ)型があり、これらは、アミノ酸配列にお
いて、エクソンを選択使用したためによる、原形質内部
の最初の6アミノ酸のみが異なるだけである(図6参
照)。A型は異なる最初の7アミノ酸をコードし、一
方、B型の最初の6アミノ酸が異なる。アミノ酸及びc
DNA配列の残部は、同一である。2つの型のcDNA
は、単に最初の6アミノ酸が異なるだけでなく、cDN
Aの5’非翻訳領域においてもコードしている。A型非
翻訳領域は、顕著に長く、約185非翻訳塩基であり、
コード領域が位置186から始まる。B型は65非翻訳
塩基であり、コード領域は位置66から始まる。図10
に、A型とB型のcDNAを比較して示す。両方のcD
NAの垂直線の下流の配列は同一である。アルファ型は
実質的にBリンパ球で発現するのに対して、ベータ型は
Bリンパ球及び他の細胞のInterleukin 4
により誘発される。
【0050】可溶CD23の測定 可溶CD23(細胞結合せず且つ培養上清に存在するC
D23として定義される)が、酵素結合免疫吸着剤アッ
セイ(ELISA)により検出された。CD23につい
ての異なるエピトープに特異的な2種のモノクローナル
抗CD23抗体を用いたサンドイッチ法を使用した。
【0051】細胞系8866及びMT−2を、細胞1X
10個/mlの濃度で、培地において37℃で72時間
培養した。培養72時間での細胞生存度は50%未満で
あり、その後上清80mlを集め、4℃に冷却し、ミリ
ポアフィルター(排除分画、10,000)を用いた超
遠心分離により濃縮した。濃縮物を、ミリポアフィルタ
ー(排除分画、30,000)で分画した。濃縮物を、
新しい30,000分画フィルターで再ろ過した。濃縮
直後、濃縮物2mlを、イムノアッセイによりCD23
の存在について分析した。
【0052】96ウエルプレート(Immunolon
II、Dynatech Laboratories
社製)に、0.1M炭酸緩衝液(pH9.6)におい
て、精製抗CD23モノクローナル抗体2μg/mlの
100μl/ウエルで、4℃で一晩塗布した。ウエル
を、次に0.05%Tween20、0.1%ウシ血清
を含有するPBSで洗浄し、そして2%BSAを含むP
BSで37℃で3時間塗布した。ウエルを洗浄し、試料
を各ウエルに添加した。各試料を、3重反復において、
未希釈又は1:2、1:4及び1:8希釈で処理した。
試料50μlを、各ウエルに添加し、37℃で3時間イ
ンキュベーションした。プレートを洗浄し、生物接合抗
CD23モノクローナル抗体50μlを各ウエルに添加
した。プレートを37℃で3時間インキュベーション
し、洗浄し、アルカリ性ホスファターゼ接合アビビン
(Cappel、ペンシルベニア州ウエストチェスタ
ー)50μlとともにインキュベーションし、4℃で3
時間インキュベーションし、洗浄し、1mg/mlホス
ファターゼ基質(Sigma Diagnostic
s、ミズーリ州セントルイス)とともに、室温で45分
間インキュベーションした。A405をMicropl
ate Autoreader(Biotech In
struments)を用いて測定し、データを、Lo
tus 1−2−3のWindows Release
1.0(Lotus社、マサチューセッツ州ケンブリ
ッジ)を用いて分析し、グラフィックをWindows
用Freelance Graphics、Relea
se 1.0(Lotus)で作成した。組み換えヒト
可溶CD23を、対照標準としてと品質管理に使用し
た。このアッセイの感度を測定したところ、2ng/m
lであった。
【0053】CD23プローブ CD23プローブを、cDNA pL23.6を含有す
るBluescriptプラスミド構造物10ngを鋳
型として使用したPCRにより合成した。A型及びB型
並びに各トランケート生成物に特異的な一つのプローブ
を使用した。図9参照。
【0054】逆転写酵素−ポリメラーゼ連鎖反応 細胞系のポリA mRNAを、Fastrackキット
(Invitrogen)かQuickPrepキット
(Pharmacia)を用いて抽出した。第一鎖の合
成とPCRを、マウス実験と同様にして実施した。但
し、唯一の相違点は、ヒトでの研究では「ホットスター
ト」プロトコールを使用したことであった。簡単に述べ
ると、CR緩衝液、プライマー及びdNTPの混合物の
入った試験管を80℃にし、鋳型を添加した後、taq
ポリメラーゼを添加した。サイクルプログラムと条件
は、マウスの研究について記載したのと同じであった。
【0055】DNA配列分析 方法はマウスの分析についてと同じであり;ヒトの研究
について使用されるプライマーを、以前に記載され且つ
マウス型と相同であるCD23のヒトA型及びB型の公
表されているcDNA配列に基づいて説明されているよ
うにして合成した。横田等、Two Species
of Human Fce Receptor H(F
cεrII/CD23):Tissue−Specif
ic及びI1−4 Specific Regulat
ion of Gene Expression 65
Cell 611〜618(1988)(ここに開示
されている内容は、引用することにより本明細書の開示
の一部とされる)、及びGenbank Access
ion number M23562配列番号:2(位
置112〜1037)A型 配列番号:5(位置7〜1
025)B型。
【0056】ヒトについての研究に使用したプライマー
を、cDNAについてのAにおけるハイブリダイゼーシ
ョン位置とともに、表4に示す。
【0057】
【表4】 表4 プライマーの配列 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ヌクレオチド ハイブリダイゼーション位置(cDNA) プライマーヌクレオチド配列 7(B型) 5’GCGGGGACGCAATAGAGTCAGAGGC 3’ B (配列番号:5の7) 163(A型) 5’GGAAGGATCCAAACAAGACTGCCATGG 3’ 1 (配列番号:3の51) 5’GTGACATCTGAACAACCTGG3’ 728(A型) 5’GGAGCCCTTGCCAAAATAGTAGCAC 3’ 4 (配列番号:3の616) 784(A型) 5’GTCCTGTTCCTTTTGGCTGTGGATGC3’ 5 (配列番号:3の672) ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 最初の2つのプライマーはコード(センス)鎖と同一で
あり、最後の3つのプライマーは相補(アンチセンス)
鎖と一致する。プライマー#3は配列の目的のためのみ
に使用した。(#)はプライマーの確認番号であり、そ
の結合部位を示す。PCRプライマーと予測される増幅
生成物については、図11を参照のこと。
【0058】実施例5 RNA分析RT−PCR結果 ヒトCD23のA型及びB型の確認について上記で説明
したプライマーを用いたB細胞系及びT細胞系mRNA
のRT−PCR(図9): a)ヒトCD23のA型用5’プライマー、A型cDN
Aの配列位置163〜189及び一般的な3’プライマ
ーにハイブリダイゼーションする(プライマー1)、A
型cDNAの配列位置784〜809にハイブリダイゼ
ーションするプライマー5’を用いて、B細胞系886
6から、エクソン3を含むCD23生成物用プライマー
の場合の予測された増幅サイズである647bpの生成
物が得られた。しかしながら、2つの追加の予測されな
い生成物、一つが533bpであって第二が約570/
580(図9には示されていない)が検出された。PC
R生成物は、アガロース臭化エチジウム染色ゲルで視覚
化された。同じプライマーと実験条件で、T細胞試料M
T−1、MT−2、ATL−2、ED、MOLT4及び
好酸球細胞系EOL3は陰性であった。
【0059】b)B型cDNAのcDNA位置1〜25
にハイブリダイゼーションするB型ヒトCD23に特異
的な5’プライマーと、同じ3’プライマー、プライマ
ー5(B型の位置661及び686に相当するA型の位
置784〜809にハイブリダイゼーションする)を用
いて、B細胞系8866から、予測されたサイズである
686bpの生成物が得られた。しかしながら、2つの
追加の予測されない生成物、サイズ約572bp及び6
10/620bp(図9には示されていない)が得られ
た。
【0060】c)また、好酸球細胞系EOL3からも、
686bp生成物が得られた。RT−PCTにより、B
型のCD23がヒト好酸球細胞において確認されたのは
最初であるので、これはいままでにない結果である。 d)B型に特異的な5’プライマーを使用することによ
り、T細胞系MT−2から、B細胞について予測された
結果であるがT細胞では新規な知見である686bpの
生成物と別のバンド572bpが得られた。
【0061】これらの結果から、A型ヒトCD23のm
RNAはヒトB細胞系8866で発現すること、及び2
つのさらなるA型関連転写物も存在することが明らかで
ある。また、これらの結果から、B型ヒトCD23のm
RNAがB細胞系8866、T細胞系MMT−2及び好
酸球系EOL−3で発現することが明らかである。さら
なるB型関連転写物が、B細胞系8866及びT細胞系
MT−2、MT−1で確認された。
【0062】PCR法の特異性及び感度を向上させるた
めに、「ネステッド」PCR法も使用された。新規な
3’プライマー、第一ラウンドのPCRに使用した3’
プライマーの71bp上流に位置するプライマー4(A
型のcDNA位置704〜728をハイブリダイゼーシ
ョンする)を、ネステッド第二ラウンドに使用した。A
型ヒトCD23についてのネステッド実験の結果は、以
下の通りである: a)ヒトA型CD23細胞に特異的なプライマーを用い
て、8866細胞系から4種のPCR生成物が得られ
た。ヒトCD23A型については予測された576bp
生成物(647〜71)が得られたが、さらなる生成物
462bp及び500bpが存在していた。これらの生
成物は、予測された通り、単一ラウンドのPCRにより
得られた他のトランケート生成物よりも71bp短かっ
た。このサイズがより小さいことにより、新規な内部
3’プライマーのプライミング部位がオリジナルな3’
プライミング部位よりも71bp上流であった。
【0063】b)A型ヒトCD23に特異的なプライマ
ーを用いて、EOL3細胞系から、462bpの単一生
成物が得られた。B細胞において検出された501bp
及び576bpの生成物は、好酸球細胞系には検出され
なかった。 c)T細胞系は、陰性であった。 ネステッドPCR実験におけるB型ヒトCD23につい
ての結果は、以下の通りである: a)8866細胞系から、3種のPCR生成物が得られ
た。一つは、615bp生成物(予測された増幅サイ
ズ)であった。さらに、501bp及び540/550
bp断片が存在し、単一ラウンドのPCRの25サイク
ル中に形成した2つのさらなる生成物(533及び57
0/580)が観察されることと関連がある。サイズが
より小さいことから、内部3’プライマーについてのネ
ステッドPCRにおけるプライミング部位は、オリジナ
ルプライミング部位から71bp上流である。
【0064】b)ネステッドPCRにおいて、EOL−
3系から、3種の生成物、615bpの予測された生成
物並びに予測されない生成物501bp及び540/5
50bpが得られた。この結果は、B細胞系の結果と同
じである。 c)T細胞系MT−2及びEDから、615bpの生成
物(B細胞CD23について予測された増幅サイズであ
るがT細胞においては新規な結果である)が得られた。
また、1つのT細胞系も、2つのさらなる生成物501
bp及び540/550bpが得られた。
【0065】d)T細胞系MT−1から、501bp生
成物が得られた。 e)T細胞系ATL−2は、ネステッドPCRにおいて
でさえ、B型CD23転写物に関して陰性であった。即
ち、トランケートCD23生成物の存在は、RNA保護
アッセイよりも100倍感度がよいRT−PCR及びR
T−PCRよりも最大10倍感度がよいネステッドPC
Rと関連がある。表5に、両方の試験を通して相関があ
るPCR生成物を示す。図11及び9も参照されたい。
【0066】
【表5】 表5 イソホームA イソホームB イソホームC イソホームD 予測された 予測された エクソン3 エクソン3 A型 B型 のないA型 のないB型 RT−PCR 647bp 686bp 533bp 572bp ネステッド 576bp 615bp 462bp 501bp PCR(X−71) 実施例6 ヒトCD23のDNA配列分析 B細胞系8866から得られた647bp及び576b
pPCR生成物の配列は、A型CD23の公表された配
列と同一であることが判明した。この配列の位置186
〜800を示している図13を参照されたい。また、5
33及び462bp生成物も、エクソン3の全長が検出
されたCD23配列と同一であった。エクソン2とエク
ソン4との間の新規に形成されたスプライシング部位に
より、この転写物によりコードされた予測されたアミノ
酸配列における変化を生じ、アスパラギン酸の代わりに
ヒスチジンが置換していた。図13及び15を参照され
たい。
【0067】8866及びEOL3において、462b
pネステッドPCR生成物も、トランケート転写物であ
り、そこから全てのエクソン3が欠失していることが分
かった。このCD23のトランケート型は、膜内外セグ
メントの全て及び細胞質尾部の一部分を欠いていた。こ
れらのエクソン3欠失トランケート転写物は、可溶形態
のCD23であるタンパク質をコードする。
【0068】B型ヒトCD23に特異的なプライマーを
用いて形成した断片の配列から、8866、EOL3及
びMT−2からの686bp生成物は、B型CD23に
ついて公表されている配列と同一であることが分かっ
た。これらの知見はB細胞については予測されるが、好
酸球細胞系及びT細胞系については新規である。615
bpネステッドPCR生成物のヌクレオチド配列分析
が、B細胞系(8866)、好酸球細胞系(EOL−
3)及びT細胞系(MT−2及びED)から、これらの
生成物はB型CD23の公表された配列と同一であるこ
とが分かった。図14(B型cDNA位置66〜A型位
置800)を参照されたい。これは、B細胞系について
は予測された結果であるが、好酸球及びT細胞系につい
ては新規な知見である。
【0069】B細胞及び一T細胞系からの572bp断
片並びにB細胞系、好酸球細胞系及び一T細胞系からの
501bpネステッドPCR断片をヌクレオチド配列分
析したところ、全てにおいて、この転写物がエクソン3
全体を欠失していることが分かった。図16を参照され
たい。エクソン3欠失の他に、位置45にヒスチジンか
らアスパラギン酸への予測された変化がある。
【0070】A型及びB型の存在を超えてヒトCD23
が不均一であることが、RT−PCR実験及び配列分析
により示唆される。これらの知見は、B細胞系だけでな
くT細胞系及び好酸球系全てが、さらなるCD23関連
転写物を有することを示している。これらの転写物の一
つは、エクソン3が完全に欠失したトランケート型CD
23である。エクソン3の欠失により、膜結合せず且つ
可溶CD23として放出されるCD23タンパク質をコ
ードする転写物を生じるであろう。
【0071】実施例7 可溶性CD23タンパク質の産生 CD23についての遺伝子配列を精製分離すると、分子
生物学の当該技術分野において一般的に公知であり且つ
一般的に実施されている多数の組み換え法を使用して、
このポリペプチドを大量生産できる。第一の方法では、
プラスミドシャトルベクターを形成する。この方法で
は、アンピシリン及びテトラサイクリン耐性遺伝子を含
有するPBR322等のバクテリアプラスミドを制限酵
素で切断し、所望の外来DNA断片(ここでは可溶形態
CD23DNAセグメント)をプラスミドにより接合さ
れる。次に、プラスミドベクターを、PEGの存在下で
E.coli等の受容菌宿主に形質転換して、挿入した
外来DNA断片のバクテリアによる発現を可能にする。
【0072】別の組み込み法では、外来DNA所望配列
をバクテリアファージラムダベクターに配置する。外来
遺伝子を挿入すると、ファージを所望の宿主細胞を感染
させ且つ形質転換できるようになり、ここでも宿主が外
来DNA可溶CD23遺伝子を発現できる。これらの組
み込み法を使用することにより、バクテリア宿主細胞を
形質転換してヒト又はマウス型可溶CD23を含有さ
せ、このタンパク質を発現及び産生できる。バクテリア
についての複製速度が極めて高いことから、所望のタン
パク質が、これらの方法により大量に再生産できる。
【0073】生体外翻訳(図19) 4種のCD23/FcεRII cDNA’s(イソホ
ームA、B、C及びD)を、Bluescript I
IのEcoRI部位にサブクローニングした。これらの
ベクターを、XhoI消化により線状化し、生体外転写
反応をT3RNAポリメラーゼを用いて実施した。未キ
ャップド転写物を、「Ambion Retic Ly
sate IVT(商標)Kit in vitro
Translation Kit」を用いてメーカーの
マニュアルに準じて〔35S〕メチオニンで翻訳した。
2.5%SDS試料緩衝液10μlで希釈した試料2.
5μlを、SDS−PAGE分析した。ゲルを、Wha
tmanクロマトグラフィー紙上で乾燥させ、オートラ
ジオグラフィーに附した。4種のCD23/FcεRI
Iタンパク質が、予測したサイズで検出された。
【0074】抗CD23/FcεRII血清の製造 完全フロインドアジュバントで乳化した組み換え25k
Da CD23/FcεRII 1.0mgを、免疫抗
原として3匹のウサギに皮下注射した。さらに、2週間
ごとに、不完全フロインドアジュバントで乳化した同量
の抗原を用いて2回追加免疫した。最終追加免疫してか
ら7日後、カテーテルを頸動脈に入れて採血した。 抗組み換え25kDa CD23/FcεRIIポリク
ローナル抗体用血清の滴定 5μg/ml組み換え25kDa CD23/FcεR
II 50μlを96ウエルE1Aプレート(Cors
tor 3590、Corstor)の各ウエルに添加
し、37℃で1時間でインキュベーションした。洗浄
後、各ウエルを3%スキムミルク(森永)を含むPBS
200μlとともに、37℃で1時間インキュベーショ
ンした。ウサギ血清を、スキムミルク1%を含有するP
BSで連続希釈し、抗原塗布プレートに添加した。37
℃で2時間インキュベーションした後、2,000倍希
釈アルカリ性ホスファターゼ(ALP)接合ヤギ抗ウサ
ギIgG 50μlを添加し、37℃で1時間インキュ
ベーションした。酵素反応を、1.0mg/ml o−
フェニレンジアミン溶液50μlを添加することにより
開始した。捕捉抗組み換え25kDa CD23/Fc
εRIIポリクローナル抗体のタイターを、ミクロプレ
ートリーダー(Molecular Devices、
Wako)により、OD 490nmで評価した。3匹
のウサギからのシーア(sear)は、全て270,0
00倍希釈後でさえ、組み換え25kDa CD23/
FcεRIIと反応することが判明した。
【0075】COS細胞における発現(図20) 4種のCD23/FcεRII cDNAを、SV40
プロモーターの制御下でサブクローニングした。COS
−7細胞を、GenePulser(BioRad)を
用いたエレクトロポレーションにより各発現ベクター1
0μgでトランスフェクションした。72時間後、細胞
を採取し、CD23/FcεRII発現のレベルについ
てアッセイした。0.5%Nonidet P 40に
可溶化したCOS−7細胞の溶解産物は、非還元条件下
で10%ポリアクリルアミドゲルで電気泳動した。ポリ
二フッ化ビニリデン(PVDF)膜(Millipor
e)へエレクトロトランスファー後、膜を、3%スキム
ミルク含有PBSでブロックし、2,000倍希釈抗C
D23/FcεRII血清とともに、37℃で2時間イ
ンキュベーションした。ホースラディッシュペルオキシ
ダーゼ標識抗ウサギIgGを、第2抗体として使用し
た。血清と反応性のバンドを、ホースラディッシュペル
オキシダーゼ−ECL法(Amersham)により視
覚化した。4種のCD23/FcεRIIイソホーム
が、予測されたサイズで検出された。
【0076】実施例8(予測) 医薬及び治療法 CD23の公知の活性及びコード領域に基づいて、収穫
した可溶形態CD23を、喘息、アレルギー応答及び寄
生虫に対する反応等のIgE介在疾病の治療に使用でき
た。上記したように、可溶CD23は、結合領域全体を
含有し且つ単に膜アンカー領域を欠失している。適当な
医薬ビヒクルは、疾患を患った患者の系に導入できる錠
剤、等張注射液又は食塩水形態等の形態から選択され
る。
【0077】薬学的に許容されるビヒクルは、不活性で
あり、医学的に許容され且つ活性成分と適合する固体、
液体又は水性物質でよい収穫したCD23を投与する目
的に有用である物質である。これらの医薬組成物は、経
口的、静脈内、IV溶液の貫流注入又は皮下投与でき
る。IgEの推奨される投与量は、おそらくナノグラム
以下の極少量であろう。投与量は、患者の隔膜における
過剰のIgEの量に応じて、所望の調節応答を達成する
のに効果的な量と等しい。このタンパク質は可溶であり
天然であるので、おそらくヒトには毒性がないであろ
う。疾病の性質に応じて、恐らくIgEを調節するため
の通常の基準に基づき複数の投与が必要であろう。
【0078】系に存在する追加の可溶形態CD23は、
次に相互作用してIgEを停止させ、それによりIgE
が介在するアレルギー反応から患者を軽減する。IgE
と膜結合CD23との相互作用のこのプロセスは、当該
技術分野において明らかにされた(Nelms等、「E
nhanced Medeated Suppress
ion of Epsilon Heavy Chai
n Gene Expression and a M
urine IgE Producing Hybri
doma」、Molecular Immun. 第2
8巻、第599〜606頁(1991))。この論文で
は、癌細胞をIgE細胞とともに使用して、IgEを産
生するハイブリドーマを製造している。このハイブリド
ーマを、次にCD23を含有するT細胞に暴露した。T
細胞はハイブリドーマと相互作用してIgEの重鎖を停
止させるので、CD23が反応してIgE合成を抑制す
ることが明らかである。したがって、冒されている患者
の系に可溶CD23を導入することにより、同様の応答
を生じ、IgEの合成を遮断するであろう。
【0079】このタンパク質についてのさらなる使用に
は、IgE結合の機構の研究モデル、また、上記したよ
うに生体内と生体外の両方において可溶CD23を用い
て生理活性に関して他の分子をスクリーニングするため
のモデルなどがある。
【0080】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、IgE結合能を維持する可溶形態のCD23
の大規模合成が可能となる。このようなタンパク質は、
CD23の性質の研究用モデル、そのIgE結合特性の
研究、Bリンパ球の分化の研究における使用等多種多様
な用途がある。また、CD23は、アレルギー性疾患及
び他の免疫疾患において薬理学的及び治療薬剤として使
用されるIgEと同じ結合特性を有するであろう化合物
の同定にも使用できる。さらに本発明によれば、増幅用
ウイルス若しくはバクテリア又遺伝子産物にクローニン
グできる可溶性CD23遺伝物質配列を含有するベクタ
ーが提供される。
【0081】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:1005 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA ハイポセティカル配列:No アンチセンス:No 配列の特徴: 特徴を表す記号:CDS 存在位置:24..1004 配列 GGAAGGATCC AAACAAGACT GCC ATG GAA GAA AAT GAA TAC TCA GGA TAC 50 Met Glu Glu Asn Glu Tyr Ser Gly Tyr 1 5 TGG GAA CCT CCT AGA AAG CGT TGC TGC TGT GCA AGA CGT GGG ACA CAG 98 Trp Glu Pro Pro Arg Lys Arg Cys Cys Cys Ala Arg Arg Gly Thr Gln 10 15 20 25 CTC ATG TTG GTG GGG CTG CTG AGC ACA GCA ATG TGG GCT GGC CTG CTG 146 Leu Met Leu Val Gly Leu Leu Ser Thr Ala Met Trp Ala Gly Leu Leu 30 35 40 GCC CTG CTT CTT CTG TGG CAC TGG GAA ACG GAG AAG AAT CTA AAA CAG 194 Ala Leu Leu Leu Leu Trp His Trp Glu Thr Glu Lys Asn Leu Lys Gln 45 50 55 CTG GGA GAC ACT GCA ATT CAG AAT GTC TCT CAT GTT ACC AAG GAC TTA 242 Leu Gly Asp Thr Ala Ile Gln Asn Val Ser His Val Thr Lys Asp Leu 60 65 70 CAA AAA TTC CAG AGT AAT CAA TTG GCC CAG AAG TCC CAG GTT GTT CAG 290 Gln Lys Phe Gln Ser Asn Gln Leu Ala Gln Lys Ser Gln Val Val Gln 75 80 85 ATG TCA CAA AAC TTG CAA GAA CTC CAA GCT GAA CAG AAG CAA ATG AAA 338 Met Ser Gln Asn Leu Gln Glu Leu Gln Ala Glu Gln Lys Gln Mer Lys 90 95 100 105 GCT CAG GAC TCT CGG CTC TCC CAG AAC CTG ACC GGA CTC CAG GAG GAT 386 Ala Gln Asp Ser Arg Leu Ser Gln Asn Leu Thr Gly Leu Gln Glu Asp 110 115 120 CTA AGG AAC GCC CAA TCC CAG AAC TCA AAA CTC TCC CAG AAC CTG AAC 434 Leu Arg Asn Ala Gln Ser Gln Asn Ser Lys Leu Ser Gln Asn Leu Asn 125 130 135 AGA CTC CAA GAC GAT CTA GTC AAC ATC AAA TCC CTG GGC TTG AAT GAG 482 Arg Leu Gln Asp Asp Leu Val Asn Ile Lys Ser Leu Gly Leu Asn Glu 140 145 150 AAG CGC ACA GCC TCC GAT TCT CTA GAG AAA CTC CAG GAA GAG GTG GCA 530L ys Arg Thr Ala Ser Asp Ser Leu Glu Lys Leu Gln Glu Glu Val Ala 155 160 165 AAG CTG TGG ATA GAG ATA CTG ATT TCA AAG GGA ACT GCA TGC AAC ATA 578 Lys Leu Trp Ile Glu Ile Leu Ile Ser Lys Gly Thr Ala Cys Asn Ile 170 175 180 185 TGT CCC AAG AAC TGG CTC CAT TTC CAA CAG AAG TGC TAC TAT TTT GGC 626 Cys Pro Lys Asn Trp Leu His Phe Gln Gln Lys Cys Tyr Tyr Phe Gly 190 195 200 AAG GGC TCC AAG CAG TGG ATC CAG GCC AGG TTC GCC TGC AGT GAC CTG 674 Lys Gly Ser Lys Gln Trp Ile Gln Ala Arg Phe Ala Cys Ser Asp Leu 205 210 215 CAA GGG CGA CTA GTC AGC ATC CAC AGC CAA AAG GAA CAG GAC TTC CTG 722 Gln Gly Arg Leu Val Ser Ile His Ser Gln Lys Glu Gln Asp Phe Leu 220 225 230 ATG CAA CAC ATC AAC AAG AAG GAT TCC TGG ATT GGC CTC CAG GAT CTC 770 Met Gln His Ile Asn Lys Lys Asp Ser Trp Ile Gly Leu Gln Asp Leu 235 240 245 AAT ATG GAG GGA GAG TTT GTA TGG TCG GAC GGG AGC CCT GTG GGT TAT 818 Asn Met Glu Gly Glu Phe Val Trp Ser Asp Gly Ser Pro Val Gly Tyr 250 255 260 265 AGC AAC TGG AAT CCA GGG GAG CCC AAT AAC GGG GGC CAG GGT GAG GAC 866 Ser Asn Trp Asn Pro Gly Glu Pro Asn Asn Gly Gly Gln Gly Glu Asp 270 275 280 TGT GTG ATG ATG CGG GGA TCC GGC CAG TGG AAC GAC GCC TTC TGC CGC 914 Cys Val Met Met Arg Gly Ser Gly Gln Trp Asn Asp Ala Phe Cys Arg 285 290 295 AGC TAC TTG GAT GCA TGG GTG TGT GAG CAG CTG GCA ACA TGT GAG ATA 962 Ser Tyr Leu Asp Ala Trp Val Cys Glu Gln Leu Ala Thr Cys Glu Ile 300 305 310 TCT GCC CCC TTA GCC TCT GTG ACT CCA ACA AGG CCC ACC CCA 1004 Ser Ala Pro Leu Ala Ser Val Thr Pro Thr Arg Pro Thr Pro 315 320 325 A 1005
【0082】配列番号:2 配列の長さ:327 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列 Met Glu Glu Asn Glu Tyr Ser Gly Tyr Trp Glu Pro Pro Arg Lys Arg 1 5 10 15 Cys Cys Cys Ala Arg Arg Gly Thr Gln Leu Met Leu Val Gly Leu Leu 20 25 30 Ser Thr Ala Met Trp Ala Gly Leu Leu Ala Leu Leu Leu Leu Trp His 35 40 45 Trp Glu Thr Glu Lys Asn Leu Lys Gln Leu Gly Asp Thr Ala Ile Gln 50 55 60 Asn Val Ser His Val Thr Lys Asp Leu Gln Lys Phe Gln Ser Asn Gln 65 70 75 80 Leu Ala Gln Lys Ser Gln Val Val Gln Met Ser Gln Asn Leu Gln Glu 85 90 95 Leu Gln Ala Glu Gln Lys Gln Met Lys Ala Gln Asp Ser Arg Leu Ser 100 105 110 Gln Asn Leu Thr Gly Leu Gln Glu Asp Leu Arg Asn Ala Gln Ser Gln 115 120 125 Asn Ser Lys Leu Ser Gln Asn Leu Asn Arg Leu Gln Asp Asp Leu Val 130 135 140 Asn Ile Lys Ser Leu Gly Leu Asn Glu Lys Arg Thr Ala Ser Asp Ser 145 150 155 160 Leu Glu Lys Leu Gln Glu Glu Val Ala Lys Leu Trp Ile Glu Ile Leu 165 170 175 Ile Ser Lys Gly Thr Ala Cys Asn Ile Cys Pro Lys Asn Trp Leu His 180 185 190 Phe Gln Gln Lys Cys Tyr Tyr Phe Gly Lys Gly Ser Lys Gln Trp Ile 195 200 205 Gln Ala Arg Phe Ala Cys Ser Asp Leu Gln Gly Arg Leu Val Ser Ile 210 215 220 His Ser Gln Lys Glu Gln Asp Phe Leu Met Gln His Ile Asn Lys Lys 225 230 235 240 Asp Ser Trp Ile Gly Leu Gln Asp Leu Asn Met Glu Gly Glu Phe Val 245 250 255 Trp Ser Asp Gly Ser Pro Val Gly Tyr Ser Asn Trp Asn Pro Gly Glu 260 265 270 Pro Asn Asn Gly Gly Gln Gly Glu Asp Cys Val Met Met Arg Gly Ser 275 280 285 Gly Gln Trp Asn Asp Ala Phe Cys Arg Ser Tyr Leu Asp Ala Trp Val 290 295 300 Cys Glu Gln Leu Ala Thr Cys Glu Ile Ser Ala Pro Leu Ala Ser Val 305 310 315 320 Thr Pro Thr Arg Pro Thr Pro 325
【0083】配列番号:3 配列の長さ:1037 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA ハイポセティカル配列:No アンチセンス:No 配列の特徴: 特徴を表す記号:CDS 存在位置:75..1037 配列 ATTGTGCCCG CTGAGTGGAC TGCGTTGTCA GGGAGTGAGT GCTCCATCAT CGGGAGAATC 60 CAAGCAGGAC CGCC ATG GAG GAA GGT CAA TAT TCA GAG ATC GAG GAG CTT 110 Met Glu Glu Gly Gln Tyr Ser Glu Ile Glu Glu Leu 1 5 10 CCC AGG AGG CGG TGT TGC AGG CGT GGG ACT CAG ATC GTG CTG CTG GGG 158 Pro Arg Arg Arg Cys Cys Arg Arg Gly Thr Gln Ile Val Leu Leu Gly 15 20 25 CTG GTG ACC GCC GCT CTG TGG GCT GGC CTG CTG ACT CTG CTT CTC CTG 206 Leu Val Thr Ala Ala Leu Trp Ala Gly Leu Leu Thr Leu Leu Leu Leu 30 35 40 TGG CAC TGG GAC ACC ACA CAG AGT CTA AAA CAG CTG GAA GAG AGG GCT 254 Trp His Trp Asp Thr Thr Gln Ser Leu Lys Gln Leu Glu Glu Arg Ala 45 50 55 60 GCC CGG AAC GTC TCT CAA GTT TCC AAG AAC TTG GAA AGC CAC CAC GGT 302 Ala Arg Asn Val Ser Gln Val Ser Lys Asn Leu Glu Ser His His Gly 65 70 75 GAC CAG ATG GCG CAG AAA TCC CAG TCC ACG CAG ATT TCA CAG GAA CTG 350 Asp Gln Met Ala Gln Lys Ser Gln Ser Thr Gln Ile Ser Gln Glu Leu 80 85 90 GAG GAA CTT CGA GCT GAA CAG CAG AGA TTG AAA TCT CAG GAC TTG GAG 398 Glu Glu Leu Arg Ala Glu Gln Gln Arg Leu Lys Ser Gln Asp Leu Glu 95 100 105 CTG TCC TGG AAC CTG AAC GGG CTT CAA GCA GAT CTG AGC AGC TTC AAG 446 Leu Ser Trp Asn Leu Asn Gly Leu Gln Ala Asp Leu Ser Ser Phe Lys 110 115 120 TCC CAG GAA TTG AAC GAG AGG AAC GAA GCT TCA GAT TTG CTG GAA AGA 494 Ser Gln Glu Leu Asn Glu Arg Asn Glu Ala Ser Asp Leu Leu Glu Arg 125 130 135 140 CTC CGC GAG GAG GTG ACA AAG CTA AGG ATG GAG TTG CAG GTC TCC AGC 542 Leu Arg Glu Glu Val Thr Lys Leu Arg Met Glu Leu Gln Val Ser Ser 145 150 155 GGC TTT GTG TGC AAC ACG TGC CCT GAA AAG TGG ATC AAT TTC CAA CGC 590 Gly Phe Val Cys Asn Thr Cys Pro Glu Lys Trp Ile Asn Phe Gln Arg 160 165 170 AAG TGC TAC TAC TTC GGC AAG GGC ACC AAG CAG TGG GTC CAC GCC CGG 638 Lys Cys Tyr Tyr Phe Gly Lys Gly Thr Lys Gln Trp Val His Ala Arg 175 180 185 TAT GCC TGT GAC GAC ATG GAA GGG CAG CTG GTC AGC ATC CAC AGC CCG 686 Tyr Ala Cys Asp Asp Met Glu Gly Gln Leu Val Ser Ile His Ser Pro 190 195 200 GAG GAG CAG GAC TTC CTG ACC AAG CAT GCC AGC CAC ACC GGC TCC TGG 734 Glu Glu Gln Asp Phe Leu Thr Lys His Ala Ser His Thr Gly Ser Trp 205 210 215 220 ATT GGC CTT CGG AAC TTG GAC CTG AAG GGA GAG TTT ATC TGG GTG GAT 782 Ile Gly Leu Arg Asn Leu Asp Leu Lys Gly Glu Phe Ile Trp Val Asp 225 230 235 GGG AGC CAT GTG GAC TAC AGC AAC TGG GCT CCA GGG GAG CCC ACC AGC 830 Gly Ser His Val Asp Tyr Ser Asn Trp Ala Pro Gly Glu Pro Thr Ser 240 245 250 CGG AGC CAG GGC GAG GAC TGC GTG ATG ATG CGG GGC TCC GGT CGC TGG 878 Arg Ser Gln Gly Glu Asp Cys Val Met Met Arg Gly Ser Gly Arg Trp 255 260 265 AAC GAC GCC TTC TGC GAC CGT AAG CTG GGC GCC TGG GTG TGC GAC CGG 926 Asn Asp Ala Phe Cys Asp Arg Lys Leu Gly Ala Trp Val Cys Asp Arg 270 275 280 CTG GCC ACA TGC ACG CCG CCA GCC AGC GAA GGT TCC GCG GAG TCC ATG 974 Leu Ala Thr Cys Thr Pro Pro Ala Ser Glu Gly Ser Ala Glu Ser Met 285 290 295 300 GGA CCT GAT TCA AGA CCA GAC CCT GAC GGC CGC CTG CCC ACC CCC TCT 1022 Gly Pro Asp Ser Arg Pro Asp Pro Asp Gly Arg Leu Pro Thr Pro Ser 305 310 315 GCC CCT CTC CAC TCT 1037 Ala Pro Leu His Ser 320
【0084】配列番号:4 配列の長さ:321 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列 Met Glu Glu Gly Gln Tyr Ser Glu Ile Glu Glu Leu Pro Arg Arg Arg 1 5 10 15 Cys Cys Arg Arg Gly Thr Gln Ile Val Leu Leu Gly Leu Val Thr Ala 20 25 30 Ala Leu Trp Ala Gly Leu Leu Thr Leu Leu Leu Leu Trp His Trp Asp 35 40 45 Thr Thr Gln Ser Leu Lys Gln Leu Glu Glu Arg Ala Ala Arg Asn Val 50 55 60 Ser Gln Val Ser Lys Asn Leu Glu Ser His His Gly Asp Gln Met Ala 65 70 75 80 Gln Lys Ser Gln Ser Thr Gln Ile Ser Gln Glu Leu Glu Glu Leu Arg 85 90 95 Ala Glu Gln Gln Arg Leu Lys Ser Gln Asp Leu Glu Leu Ser Trp Asn 100 105 110 Leu Asn Gly Leu Gln Ala Asp Leu Ser Ser Phe Lys Ser Gln Glu Leu 115 120 125 Asn Glu Arg Asn Glu Ala Ser Asp Leu Leu Glu Arg Leu Arg Glu Glu 130 135 140 Val Thr Lys Leu Arg Met Glu Leu Gln Val Ser Ser Gly Phe Val Cys 145 150 155 160 Asn Thr Cys Pro Glu Lys Trp Ile Asn Phe Gln Arg Lys Cys Tyr Tyr 165 170 175 Phe Gly Lys Gly Thr Lys Gln Trp Val His Ala Arg Tyr Ala Cys Asp 180 185 190 Asp Met Glu Gly Gln Leu Val Ser Ile His Ser Pro Glu Glu Gln Asp 195 200 205 Phe Leu Thr Lys His Ala Ser His Thr Gly Ser Trp Ile Gly Leu Arg 210 215 220 Asn Leu Asp Leu Lys Gly Glu Phe Ile Trp Val Asp Gly Ser His Val 225 230 235 240 Asp Tyr Ser Asn Trp Ala Pro Gly Glu Pro Thr Ser Arg Ser Gln Gly 245 250 255 Glu Asp Cys Val Met Met Arg Gly Ser Gly Arg Trp Asn Asp Ala Phe 260 265 270 Cys Asp Arg Lys Leu Gly Ala Trp Val Cys Asp Arg Leu Ala Thr Cys 275 280 285 Thr Pro Pro Ala Ser Glu Gly Ser Ala Glu Ser Met Gly Pro Asp Ser 290 295 300 Arg Pro Asp Pro Asp Gly Arg Leu Pro Thr Pro Ser Ala Pro Leu His 305 310 315 320 Ser
【0085】配列番号:5 配列の長さ:1025 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA ハイポセティカル配列:No アンチセンス:No 配列の特徴: 特徴を表す記号:CDS 存在位置:66..1025 配列 GCGGGGACGC AATAGAGTCA GAGGCCAAAT AGAACAGGAA CTTGGAACAA GCAGAATTTA 60 GCATA ATG AAT CCT CCA AGC CAG GAG ATC GAG GAG CTT CCC AGG AGG 107 Met Asn Pro Pro Ser Gln Glu Ile Glu Glu Leu Pro Arg Arg 1 5 10 CGG TGT TGC AGG CGT GGG ACT CAG ATC GTG CTG CTG GGG CTG GTG ACC 155 Arg Cys Cys Arg Arg Gly Thr Gln Ile Val Leu Leu Gly Leu Val Thr 15 20 25 30 GCC GCT CTG TGG GCT GGC CTG CTG ACT CTG CTT CTC CTG TGG CAC TGG 203 Ala Ala Leu Trp Ala Gly Leu Leu Thr Leu Leu Leu Leu Trp His Trp 35 40 45 GAC ACC ACA CAG AGT CTA AAA CAG CTG GAA GAG AGG GCT GCC CGG AAC 251 Asp Thr Thr Gln Ser Leu Lys Gln Leu Glu Glu Arg Ala Ala Arg Asn 50 55 60 GTC TCT CAA GTT TCC AAG AAC TTG GAA AGC CAC CAC GGT GAC CAG ATG 299 Val Ser Gln Val Ser Lys Asn Leu Glu Ser His His Gly Asp Gln Met 65 70 75 GCG CAG AAA TCC CAG TCC ACG CAG ATT TCA CAG GAA CTG GAG GAA CTT 347 Ala Gln Lys Ser Gln Ser Thr Gln Ile Ser Gln Glu Leu Glu Glu Leu 80 85 90 CGA GCT GAA CAG CAG AGA TTG AAA TCT CAG GAC TTG GAG CTG TCC TGG 395 Arg Ala Glu Gln Gln Arg Leu Lys Ser Gln Asp Leu Glu Leu Ser Trp 95 100 105 110 AAC CTG AAC GGG CTT CAA GCA GAT CTG AGC AGC TTC AAG TCC CAG GAA 443 Asn Leu Asn Gly Leu Gln Ala Asp Leu Ser Ser Phe Lys Ser Gln Glu 115 120 125 TTG AAC GAG AGG AAC GAA GCT TCA GAT TTG CTG GAA AGA CTC CGC GAG 491 Leu Asn Glu Arg Asn Glu Ala Ser Asp Leu Leu Glu Arg Leu Arg Glu 130 135 140 GAG GTG ACA AAG CTA AGG ATG GAG TTG CAG GTC TCC AGC GGC TTT GTG 539 Glu Val Thr Lys Leu Arg Met Glu Leu Gln Val Ser Ser Gly Phe Val 145 150 155 TGC AAC ACG TGC CCT GAA AAG TGG ATC AAT TTC CAA CGC AAG TGC TAC 587 Cys Asn Thr Cys Pro Glu Lys Trp Ile Asn Phe Gln Arg Lys Cys Tyr 160 165 170 TAC TTC GGC AAG GGC ACC AAG CAG TGG GTC CAC GCC CGG TAT GCC TGT 635 Tyr Phe Gly Lys Gly Thr Lys Gln Trp Val His Ala Arg Tyr Ala Cys 175 180 185 190 GAC GAC ATG GAA GGG CAG CTG GTC AGC ATC CAC AGC CCG GAG GAG CAG 683 Asp Asp Met Glu Gly Gln Leu Val Ser Ile His Ser Pro Glu Glu Gln 195 200 205 GAC TTC CTG ACC AAG CAT GCC AGC CAC ACC GGC TCC TGG ATT GGC CTT 731 Asp Phe Leu Thr Lys His Ala Ser His Thr Gly Ser Trp Ile Gly Leu 210 215 220 CGG AAC TTG GAC CTG AAG GGA GAG TTT ATC TGG GTG GAT GGG AGC CAT 779 Arg Asn Leu Asp Leu Lys Gly Glu Phe Ile Trp Val Asp Gly Ser His 225 230 235 GTG GAC TAC AGC AAC TGG GCT CCA GGG GAG CCC ACC AGC CGG AGC CAG 827 Val Asp Tyr Ser Asn Trp Ala Pro Gly Glu Pro Thr Ser Arg Ser Gln 240 245 250 GGC GAG GAC TGC GTG ATG ATG CGG GGC TCC GGT CGC TGG AAC GAC GCC 875 Gly Glu Asp Cys Val Met Met Arg Gly Ser Gly Arg Trp Asn Asp Ala 255 260 265 270 TTC TGC GAC CGT AAG CTG GGC GCC TGG GTG TGC GAC CGG CTG GCC ACA 923 Phe Cys Asp Arg Lys Leu Gly Ala Trp Val Cys Asp Arg Leu Ala Thr 275 280 285 TGC ACG CCG CCA GCC AGC GAA GGT TCC GCG GAG TCC ATG GGA CCT GAT 971 Cys Thr Pro Pro Ala Ser Glu Gly Ser Ala Glu Ser Met Gly Pro Asp 290 295 300 TCA AGA CCA GAC CCT GAC GGC CGC CTG CCC ACC CCC TCT GCC CCT CTC 1019 Ser Arg Pro Asp Pro Asp Gly Arg Leu Pro Thr Pro Ser Ala Pro Leu 305 310 315 CAC TCT His Ser 320
【0086】配列番号:6 配列の長さ:320 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列 Met Asn Pro Pro Ser Gln Glu Ile Glu Glu Leu Pro Arg Arg Arg Cys 1 5 10 15 Cys Arg Arg Gly Thr Gln Ile Val Leu Leu Gly Leu Val Thr Ala Ala 20 25 30 Leu Trp Ala Gly Leu Leu Thr Leu Leu Leu Leu Trp His Trp Asp Thr 35 40 45 Thr Gln Ser Leu Lys Gln Leu Glu Glu Arg Ala Ala Arg Asn Val Ser 50 55 60 Gln Val Ser Lys Asn Leu Glu Ser His His Gly Asp Gln Met Ala Gln 65 70 75 80 Lys Ser Gln Ser Thr Gln Ile Ser Gln Glu Leu Glu Glu Leu Arg Ala 85 90 95 Glu Gln Gln Arg Leu Lys Ser Gln Asp Leu Glu Leu Ser Trp Asn Leu 100 105 110 Asn Gly Leu Gln Ala Asp Leu Ser Ser Phe Lys Ser Gln Glu Leu Asn 115 120 125 Glu Arg Asn Glu Ala Ser Asp Leu Leu Glu Arg Leu Arg Glu Glu Val 130 135 140 Thr Lys Leu Arg Met Glu Leu Gln Val Ser Ser Gly Phe Val Cys Asn 145 150 155 160 Thr Cys Pro Glu Lys Trp Ile Asn Phe Gln Arg Lys Cys Tyr Tyr Phe 165 170 175 Gly Lys Gly Thr Lys Gln Trp Val His Ala Arg Tyr Ala Cys Asp Asp 180 185 190 Met Glu Gly Gln Leu Val Ser Ile His Ser Pro Glu Glu Gln Asp Phe 195 200 205 Leu Thr Lys His Ala Ser His Thr Gly Ser Trp Ile Gly Leu Arg Asn 210 215 220 Leu Asp Leu Lys Gly Glu Phe Ile Trp Val Asp Gly Ser His Val Asp 225 230 235 240 Tyr Ser Asn Trp Ala Pro Gly Glu Pro Thr Ser Arg Ser Gln Gly Glu 245 250 255 Asp Cys Val Met Met Arg Gly Ser Gly Arg Trp Asn Asp Ala Phe Cys 260 265 270 Asp Arg Lys Leu Gly Ala Trp Val Cys Asp Arg Leu Ala Thr Cys Thr 275 290 295 Pro Pro Ala Ser Glu Gly Ser Ala Glu Ser Met Gly Pro Asp Ser Arg 290 295 300 Pro Asp Pro Asp Gly Arg Leu Pro Thr Pro Ser Ala Pro Leu His Ser 305 310 315 320
【図面の簡単な説明】
【図1】マウスCD23イソホームの概略図である。
【図2】マウスcDNA配列及び予測されるPCR生成
物の分離に使用されるプライマーを示す概略図である。
【図3】マウスCD23のイソホームAのcDNA配列
である。全ての配列に関して、エクソン3は、太文字で
示してある。スプライス接合部位を矢印で示し、下線を
付けた塩基は別のエクソンの使用による配列の変化を示
す。
【図4】マウスCD23のイソホームAのcDNA配列
である。全ての配列に関して、エクソン3は、太文字で
示してある。スプライス接合部位を矢印で示し、下線を
付けた塩基は別のエクソンの使用による配列の変化を示
す。
【図5】マウスCD23のイソホームBのcDNA配列
である。
【図6】マウスCD23のイソホームBのcDNA配列
である。
【図7】マウスCD23のイソホームCのcDNA配列
である。
【図8】マウスCD23のイソホームCのcDNA配列
である。
【図9】ヒトCD23イソホームの概略図である。
【図10】A型及びB型ヒトCD23の配列の整合を示
す。線より前方の配列は、両方の型について同一であ
る。
【図11】ヒトCD23についてのプライマーと予測さ
れるPCR生成物の概略図である。
【図12】ヒトCDアルファ及びベータイソホームを検
出するのに使用されるプローブの概略図である。
【図13】エクソン3を包囲する領域についてのアルフ
ァ型ヒトCD23位置186〜800に関するcDNA
配列である(イソホームA)。
【図14】エクソン3を包囲する領域についてのベータ
型ヒトCD23B型位置66〜A型位置800(B型位
置686)に関するcDNA配列である(イソホーム
B)。
【図15】エクソン3を包囲する領域についてのイソホ
ームCヒトCD23位置186〜800に関するcDN
A配列であり、スプライス部位が示されている。
【図16】エクソン3を包囲する領域についてのイソホ
ームDヒトCD23B型位置66〜A型位置800(B
型位置686)に関するcDNA配列であり、スプライ
ス部位が示されている。
【図17】マウスCD23のイソホームA及びBの親水
性プロットである。
【図18】マウスCD23のイソホームA及びBの親水
性プロットである。
【図19】生体外産生のCD23/FcεRIIイソホ
ームタンパク質の検出を示し、レーン1:陰性対照(R
NAなし)、レーン2:陽性対照(Xenopus e
longation factor 1−α RNA、
50kDa)、レーン3:分子サイズマーカー、レーン
4:CD23/FcεRIIa型、レーン5:CD23
/FcεRIIa’型、レーン6:CD23/FcεR
IIb型、レーン7:CD23/FcεRIIb’型で
ある。分子サイズが、左側に示してある。
【図20】COS−7細胞において発現されるCD23
/FcεRIIイソホームのウエスタンブロット分析で
あり、レーン1:対照ベクター、レーン2:CD23a
型、レーン3:CD23a’型、レーン4:CD23b
型、レーン5:CD23b’型である。分子サイズマー
カーが、左側に示されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // A61K 38/00 ABF 9281−4B C12N 5/00 B C07K 14/725 A61K 37/02 ABF (C12N 1/21 C12R 1:19) (C12P 21/02 C12R 1:91) (71)出願人 596000682 ラファエル・エム・ヌネ Rafael M. Nunez スイス国 ベルプ、ヒューナーフーバー・ シュトラーセ #13 (71)出願人 596000693 松井 稔 京都府京都市左京区菊鉾町326−313 (72)発明者 リチャード・ジー・リンチ アメリカ合衆国 アイオワ、アイオワ・シ ティー、ロッキー・ショアー・ドライヴ 20 (72)発明者 淀井 淳司 京都府京都市左京区北白川西瀬ノ内町39 (72)発明者 ラファエル・エム・ヌネ スイス国 ベルプ、ヒューナーフーバー・ シュトラーセ #13 (72)発明者 松井 稔 京都府京都市左京区菊鉾町326−313

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発現について可溶性イソホームCD23を
    コードする精製・分離ヌクレオチド配列であって、 a)図4(a)及び(b)、5(a)及び(b)、12
    (a)及び(b)並びに13(a)及び(b)に記載の
    配列又はそれらの相補鎖から実質的になるヌクレオチド
    配列; b)ストリンジェント条件下で(a)に記載のヌクレオ
    チド配列にハイブリダイゼーションするヌクレオチド配
    列、からなることを特徴とするヌクレオチド配列。
  2. 【請求項2】発現について可溶性イソホームのヒトCD
    23をコードし且つエクソン3のないヌクレオチド配列
    から実質的になることを特徴とする精製・分離ヌクレオ
    チド配列。
  3. 【請求項3】発現について可溶性イソホームのマウスC
    D23をコードし且つエクソン3のないヌクレオチド配
    列から実質的になることを特徴とする精製・分離ヌクレ
    オチド配列。
  4. 【請求項4】宿主細胞が可溶性CD23を発現できるよ
    うに請求項1、2又は3に記載のDNA配列で形質転換
    したかトランスフェクションした原核又は真核宿主細
    胞。
  5. 【請求項5】請求項1、2又は3に記載のDNA配列を
    含む生理学的機能性環状プラスミド又はウイルスDNA
    ベクター。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のDNAベクターで安定に
    形質転換したかトランスフェクションした原核又は真核
    宿主細胞。
  7. 【請求項7】膜結合CD23のトランスメンブレン親水
    性残基を含まないタンパク質CD23の一形態を生じる
    請求項1、2、又は3のヌクレオチド配列。
JP7341169A 1994-12-28 1995-12-27 可溶形態のcd23のdna配列及びその使用方法 Pending JPH0928385A (ja)

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US08/365,103 US5766943A (en) 1992-08-17 1994-12-28 DNA sequences for soluble form of CD23
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013512279A (ja) * 2009-12-01 2013-04-11 ボストン メディカル センター コーポレーション IgE媒介性疾患の処置方法

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JP2013512279A (ja) * 2009-12-01 2013-04-11 ボストン メディカル センター コーポレーション IgE媒介性疾患の処置方法

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