JPH09283188A - 測定方法及び測定装置 - Google Patents

測定方法及び測定装置

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JPH09283188A
JPH09283188A JP8092843A JP9284396A JPH09283188A JP H09283188 A JPH09283188 A JP H09283188A JP 8092843 A JP8092843 A JP 8092843A JP 9284396 A JP9284396 A JP 9284396A JP H09283188 A JPH09283188 A JP H09283188A
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JP
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circuit
characteristic
charging
battery
load
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JP8092843A
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English (en)
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Tamiji Nagai
民次 永井
Kuniharu Suzuki
邦治 鈴木
Toshitaka Takei
敏孝 丈井
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池を使用して各種測定を行う場合に、必要
な特性を迅速に測定できるようにする。 【解決手段】 予め用意された基準となる電池と充電装
置と負荷装置との少なくとも2つを組み合わせて、充電
又は放電を行い、そのときの特性を記憶し、記憶された
特性を再現する再現回路を用意して、この再現回路によ
り電池特性,充電特性,負荷特性の少なくともいずれか
1つを再現させて、特性の測定を行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、2次電池などの電
池や、その電池と組み合わせて使用される充電装置や負
荷装置の特性を測定するのに好適な測定方法及び測定装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、リチウムイオン電池,ニッケルカ
ドミウム電池,ニッケル水素電池などの2次電池は、こ
の電池の特性や、この2次電池と組み合わせて使用され
る充電装置や負荷装置の動作特性を測定して、使用する
上で問題ない特性であるかチェックする必要があった。
【0003】図29は、従来のこの種の測定を行う構成
の一例を示す図で、充電装置1に2次電池2を接続する
と共に、この2次電池2からの電源で作動する装置であ
る負荷装置3を、2次電池2に接続する。この状態で、
充電装置1と2次電池2との間に、電圧,電流などを測
定する測定回路4を接続する。また、2次電池2と負荷
装置3との間に、電圧,電流などを測定する測定回路5
を接続する。
【0004】そして、各測定回路4,5での測定結果を
記憶装置6に記憶させ、その記憶された測定値を、記憶
装置6に接続された演算装置7での演算で解析して、そ
の解析結果を、プリンタ8によりプリントアウトさせ
る。
【0005】このようにして測定を行うことで、充電装
置と2次電池とを組み合わせて充電を行った場合のそれ
ぞれの状態や、2次電池と負荷装置とを組み合わせて放
電を行った場合のそれぞれの状態を、測定することがで
きる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
充電装置や負荷装置と2次電池とを組み合わせて特性を
測定する作業を行うためには、組み合わせる各装置が必
要であった。即ち、例えば2次電池の充電特性や放電特
性を測定するためには、充電装置や負荷装置が必要であ
り、2次電池に測定回路を接続しただけでは特性の正確
な測定を行うことは不可能であった。また、充電装置や
放電装置と2次電池とが、離れた場所で試作されたよう
な場合でも、それぞれの装置を測定を行う箇所に持ち込
まないと、測定が不可能であった。
【0007】また、2次電池や充電装置,負荷装置の特
性を測定する際には、実際に2次電池の充電や放電を行
う作業を行うので、2次電池の充電や放電に要する時間
が測定に必要であり、必要とする測定データが得られる
までに多大な時間が必要であった。即ち、一般に2次電
池は充電に数十分から数時間が必要で、放電する際にも
同様の時間をかけて行われるので、例えば必要な測定デ
ータとして、満充電時の近傍だけのデータが必要な場合
でも、用意された電池を数時間かけて満充電状態となる
まで充電する必要があり、効率の悪い測定作業であっ
た。
【0008】本発明はこれらの点に鑑み、電池を使用し
て各種測定を行う場合の不都合を解決することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、予め用意され
た基準となる電池と充電装置と負荷装置との少なくとも
2つを組み合わせて、充電又は放電を行い、そのときの
特性を記憶し、記憶された特性を再現する再現回路を用
意して、この再現回路により電池特性,充電特性,負荷
特性の少なくともいずれか1つを再現させて、特性の測
定を行うようにしたものである。
【0010】かかる処理によると、再現回路に被測定物
(電池,充電装置,負荷装置のいずれか)を接続するだ
けで、任意の特性を測定することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1〜
図28を参照して説明する。
【0012】図1は本例の測定処理を行う全体構成を示
す構成図である。以下その構成について説明すると、本
例の場合には、まず基準となる充電装置11と、基準と
なる2次電池12と、基準となる負荷装置13を用意す
る。この場合の充電装置11としては、例えば商用交流
電源を整流・変圧して充電電流を生成させる装置とす
る。そして、2次電池12としては、リチウムイオン電
池などの所定の充放電特性を有する2次電池(この2次
電池には保護回路などの付属する回路が内蔵されている
場合もある)を使用する。そして、負荷装置13として
は、2次電池12からの電源によって作動(場合によっ
ては充電装置11からの電源によっても作動)する各種
電子機器(例えば無線通信端末,オーディオ機器,映像
機器など)を使用する。但し、負荷装置の場合には、上
述した機器と同様の特性で電力を消費する抵抗器などに
よる単純な回路とされる場合もある。
【0013】そして、充電装置11から2次電池12が
充電できるように接続すると共に、2次電池12からの
放電で負荷装置13が作動できるように接続する。そし
て、充電装置11と2次電池12との間に、測定回路1
4を接続する。また、2次電池12と負荷装置13との
間に、測定回路15を接続する。それぞれの測定回路1
4,15では、例えば電流及び電圧を測定する。そし
て、それぞれの測定回路14,15で測定したデータ
を、測定データ記憶装置16に供給して記憶させる。
【0014】この測定データ記憶装置16では、供給さ
れる測定データを、所定時間毎に記憶する処理を行う。
この測定データ記憶装置16には、プリンタ17が接続
してあり、記憶データをプリントアウトすることもでき
る。なお、本例の測定データ記憶装置16は、充電装置
11,2次電池12,負荷装置13の特性を、複数種類
記憶できるようにしてあり、測定時には条件を変えて
(即ち充電電流,放電電流などを変えて)、少なくとも
2種類の特性を測定して記憶するようにしてある。
【0015】そして、測定データ記憶装置16に記憶さ
れた測定データに基づいて特性の予測を行う予測データ
設定装置18が設けてある。この予測データ設定装置1
8での予測処理については後述する。
【0016】そして本例においては、電池特性再現回路
20と、充電特性再現回路30と、負荷特性再現回路4
0とが用意してあり、それぞれの回路20,30,40
で、測定データ記憶装置16に記憶された測定データ又
は予測データ設定装置18で設定された予想データによ
る特性を再現できるようにしてある。
【0017】図2は、電池特性再現回路20の構成を示
す図で、この電池特性再現回路20は、可変定電圧回路
21と、定電流負荷可変回路22とが並列に接続してあ
る。そして、この電池特性再現回路20の正極側端子2
0aと可変定電圧回路21,定電流負荷可変回路22と
の間に、インピーダンス可変回路23が接続してある。
そして、可変定電圧回路21で設定される電圧値と、定
電流負荷可変回路22で設定される電流値と、インピー
ダンス可変回路23で設定されるインピーダンス値が、
制御回路24により制御される。この制御回路24は、
例えばマイクロコンピュータで構成され、測定データ記
憶装置16から供給される測定データ又は予想データ設
定装置18から供給される予測データにより、各回路2
1,22,23で設定される値が決まる。
【0018】また、この電池特性再現回路20の正極側
端子20aと負極側端子20bとの間には、電圧検出回
路25が接続してあり、負極側端子20bと可変定電圧
回路21,定電流負荷可変回路22との間には、電流検
出回路26が接続してある。そして、電圧検出回路25
及び電流検出回路26で検出した値を、制御回路24に
供給するようにしてある。制御回路24では、この検出
回路25,26で検出される電圧及び電流に基づいて、
可変定電圧回路21,定電流負荷可変回路22,インピ
ーダンス可変回路23で設定される値が、設定された値
であるか判断し、設定された値でない場合には設定値の
補正を行う。
【0019】また、制御回路24には、タイマ回路27
が接続してあり、タイマ回路27で時間の経過をカウン
トできるようにしてある。
【0020】ここで、電池特性再現回路20で再現され
る電池特性の一例を図3に示す。この図は、電池からの
放電を再現する際の特性例を示す図で、例えば1Cの放
電レートで放電させた場合(即ち電池の容量がXmAh
である場合にXmAの電流で放電させたとき)を再現さ
せる場合には、測定データ記憶装置16(又は予想デー
タ設定装置18)から供給される同じ放電レートでの特
性値(電流値及び電圧値)に基づいて、定電流負荷可変
回路22で設定させる電流値をXmAの一定値とすると
共に、可変定電圧回路21で設定させる電圧値を、図3
に1Cとして示すように、時間Tの経過に伴って電圧V
を変化させる。なお、放電レートが1Cの場合には、約
1時間で電圧が0Vになる放電特性である。
【0021】そして、例えば放電レートを0.2C(即
ち1Cの1/5の電流で放電させたとき)で放電させた
場合の特性を再現させる場合には、定電流負荷可変回路
22で設定させる電流値をX/5mAの一定値とすると
共に、可変定電圧回路21で設定させる電圧値を、図3
に0.2Cとして示すように、時間Tの経過に伴って電
圧Vを変化させる。
【0022】次に、充電特性再現回路30について説明
する。図4は、充電特性再現回路30の構成を示す図
で、この充電特性再現回路30は、所定の電源を出力す
る電源供給回路31が用意され、電源供給回路31の出
力が、可変定電流回路32及び可変定電圧回路33を介
して、正極側端子30aに供給される。ここで、可変定
電流回路32及び可変定電圧回路33は、制御回路34
により出力電流及び出力電圧が制御される。この制御回
路34に、例えばマイクロコンピュータで構成され、測
定データ記憶装置16から供給される測定データ又は予
想データ設定装置18から供給される予測データによ
り、各回路32,33で設定される値が決まる。
【0023】また、この充電特性再現回路30の正極側
端子30aと負極側端子30bとの間には、電圧検出回
路35が接続してあり、負極側端子30bと電圧供給回
路31との間には、電流検出回路36が接続してある。
そして、電圧検出回路35及び電流検出回路36で検出
した値を、制御回路34に供給するようにしてある。制
御回路34では、この検出回路35,36で検出される
電圧及び電流に基づいて、可変定電流回路32及び可変
定電圧回路33で設定される値が、設定された値である
か判断し、設定された値でない場合には設定値の補正を
行う。
【0024】また、制御回路34には、タイマ回路37
が接続してあり、タイマ回路37で時間の経過をカウン
トできるようにしてある。
【0025】ここで、充電特性再現回路30で再現され
る電池特性の一例を図5に示す。この図は、電池(リチ
ウムイオン電池)に充電電流を供給する充電装置の特性
を再現する際の特性例を示す図で、時間Tの経過に伴う
電流I及び電圧Vの変化を、充電レート1Cの場合の例
と、充電レート0.5Cの場合の例を示す。このリチウ
ムイオン電池の場合には、最初に充電電流Iを一定とす
る定電流充電が行われ、この定電流充電により充電電圧
が増加して所定値になると、その所定電圧を維持する定
電圧充電が行われる。
【0026】次に、負荷特性再現回路40について説明
する。図6は、負荷特性再現回路40の構成を示す図
で、この負荷特性再現回路40は、正極側端子40a
が、スイッチ41を介して定電圧負荷回路42,定電流
負荷回路43,定電力負荷回路44の一端と接続してあ
り、各負荷回路42,43,44の他端が負極側端子4
0bと接続してある。この各負荷回路42,43,44
は、制御回路45により負荷電圧,負荷電流及び負荷電
力が制御される。この制御回路45は、例えばマイクロ
コンピュータで構成され、測定データ記憶装置16から
供給される測定データ又は予想データ設定装置18から
供給される予測データにより、各回路42,43,44
で設定される値が決まる。
【0027】また、この負荷特性再現回路40は、各負
荷回路42,43,44と並列に電圧検出回路46が接
続してあり、各負荷回路42,43,44と負極側端子
40bとの間に、電流検出回路47が接続してある。そ
して、電圧検出回路46及び電流検出回路47で検出し
た値を、制御回路45に供給するようにしてある。制御
回路45では、この検出回路46,47で検出される電
圧及び電流に基づいて、各負荷回路42,43,44で
設定される負荷電圧,負荷電流,負荷電力が、設定され
た値であるか判断し、設定された値でない場合には設定
値の補正を行う。
【0028】また、制御回路45には、タイマ回路48
が接続してあり、タイマ回路48で時間の経過をカウン
トできるようにしてある。
【0029】ここで、負荷特性再現回路40で再現され
る負荷特性の一例を図7に示す。この図は、電池により
駆動される電子機器である負荷装置の特性を再現する際
の特性例を示す図で、時間Tの経過に伴う電流I1 ,I
2 及び電圧Vの変化を示す。ここで、電流I1 は定電流
負荷とした場合の例で、一定電流を維持する。また、電
流I2 は、定電力負荷時の例で、ここでは負荷電圧Vが
図7に示すように順次減少するように変化する場合の例
で、電圧Vの変化に反比例して電流I2 が増加する。
【0030】本例においては、このように構成される電
池特性再現回路20,充電特性再現回路30及び負荷特
性再現回路40を使用して、被測定物である充電装置1
1a,2次電池12a及び負荷装置13a(図1参照)
の特性の測定を行う。
【0031】具体的には、例えば充電装置11aが被測
定物である場合には、図8に示すように、電池特性再現
回路20に充電装置11aを接続し、この電池特性再現
回路20と充電装置11aとの間に、電圧検出回路51
及び電流検出回路52を接続する。そして、この電圧検
出回路51及び電流検出回路52の検出データを、測定
データ評価装置53に供給して、評価させる。この測定
データ評価装置53は、例えばマイクロコンピュータで
構成され、図1に示す測定データ記憶装置16又は予想
データ設定装置18から測定データ又は予想データが基
準データとして供給され、この供給される基準データ
と、電圧検出回路51及び電流検出回路52の検出デー
タより得た測定データとの偏差などを算出して、その算
出結果を表示させる。
【0032】また、負荷装置13aが被測定物である場
合には、図9に示すように、電池特性再現回路20に負
荷装置13aを接続し、この電池特性再現回路20と負
荷装置13aとの間に、電圧検出回路51及び電流検出
回路52を接続する。そして、この電圧検出回路51及
び電流検出回路52の検出データを、測定データ評価装
置53に供給して、評価させる。そして、図1に示す測
定データ記憶装置16又は予想データ設定装置18から
供給される基準データと、電圧検出回路51及び電流検
出回路52の検出データより得た測定データとの偏差な
どを算出して、その算出結果を表示させる。
【0033】また、2次電池12aが被測定物である場
合で、その充電特性を測定する場合には、図10に示す
ように、充電特性再現回路30を、測定回路54(この
測定回路54では電圧,電流を検出する)を介して2次
電池12aに接続する。そして、測定回路54に接続さ
れた測定データ評価装置(図示せず)で、図1に示す測
定データ記憶装置16又は予想データ設定装置18から
供給される基準データと、測定データとの偏差などを算
出して、その算出結果を表示させる。
【0034】また、2次電池12aが被測定物で、放電
特性を測定する場合には、図11に示すように、負荷特
性再現回路40を、測定回路54(この測定回路54で
は電圧,電流を検出する)を介して2次電池12aに接
続する。そして、測定回路54に接続された測定データ
評価装置(図示せず)で、図1に示す測定データ記憶装
置16又は予想データ設定装置18から供給される基準
データと、測定データとの偏差などを算出して、その算
出結果を表示させる。
【0035】なお、2次電池12aに、同時に充電特性
再現回路30と負荷特性再現回路40とを接続して、測
定を行っても良い。
【0036】また、特性再現回路どうしを接続して、測
定を行う場合もある。即ち、例えば図12に示すよう
に、電池特性再現回路20と負荷特性再現回路40と
を、測定回路54aを介して接続すると共に、電池特性
再現回路20と充電特性再現回路30とを、測定回路5
4bを介して接続する。この場合、測定回路54a,5
4bは、それぞれ放電電流,電圧と充電電流,電圧を測
定する回路で、それぞれで測定したデータを、測定デー
タ評価装置(図示せず)に供給する。そして、各再現回
路20,30,40には、測定データ記憶装置16又は
予想データ設定装置18から供給される測定データ又は
予想データを、任意の特性で設定させ、各特性での組み
合わせ状態を、測定データ評価装置で評価させる。
【0037】なお、このように特性再現回路どうしを接
続して、測定を行う場合には、2次電池の周囲に接続さ
れる回路の特性の評価を行うこともできる。例えば、2
次電池の出力を、負荷装置に供給する場合に、変圧,定
電圧化などの何らかの処理を電源回路で行うとする。こ
のとき、図13に示すように、電池特性再現回路20の
出力を、電源回路56,測定回路54を介して負荷特性
再現回路40に供給させ、電池特性再現回路20と負荷
特性再現回路40とで、それぞれ所定の電池特性及び負
荷特性を再現させる。そして、測定回路54に接続され
た測定データ評価装置55で、測定される状態を評価さ
せ、電源回路56の特性や効率などを評価させる。
【0038】また、図14に示すように、2次電池に接
続される保護回路(接続された電池への異常電流などの
規制や短絡時の保護などを行う回路)の特性の評価を行
うようにしても良い。即ち、図14に示すように、電池
特性再現回路20の出力を、2次電池用の保護回路57
と測定回路54を介して負荷特性再現回路40に供給さ
せ、電池特性再現回路20と負荷特性再現回路40と
で、それぞれ所定の電池特性及び負荷特性を再現させ
る。そして、測定回路54に接続された測定データ評価
装置55で、測定される状態を評価させ、保護回路57
の特性や動作状態などを評価させる。
【0039】次に、一実施例による測定動作を、図15
〜図18のフローチャートを参照して説明する。
【0040】本例においては、まず測定データ記憶装置
16(図1参照)に、基準となる測定データを記憶させ
る作業を行う。即ち、基準となる充電装置11,2次電
池12,負荷装置13の内で、少なくとも充電装置11
と2次電池12との組み合わせによる充電時の特性又は
2次電池12と負荷装置13との組み合わせによる放電
時の特性、或いは充電装置11,2次電池12,負荷装
置13の組み合わせによる充電,放電双方の特性の測定
を行い、その測定データを、測定データ記憶装置16に
記憶させる。そして、この記憶されたデータを使用し
て、用意された再現回路20,30,40に記憶された
データを設定させて、特性の測定を行う。
【0041】ここまでの処理を、図15のフローチャー
トに示すと、まず充電装置11と2次電池12との組み
合わせによる充電動作又は2次電池12と負荷装置13
との組み合わせによる放電動作(又は充電動作と放電動
作)を開始させる(ステップ101)。そして、測定回
路14,15で電圧,電流などの特性を測定させる(ス
テップ102)。そして、測定した特性値を測定データ
記憶装置16に記憶させる(ステップ103)。なお、
ステップ101での充電動作又は放電動作としては、一
定の充電(放電)レートで行い、ステップ103での特
性の記憶としては、所定時間毎に(例えば1分毎に)、
そのときの電圧値,電流値などの測定値を記憶する。そ
して、この基準となる充電(放電)時の特性値の記憶
を、複数回(少なくとも2回)行い、それぞれのときに
充電レート(又は放電レート)を変化させる。例えば、
1回目には1Cの充電レートで充電させた場合の、特性
値を充電開始から終了まで測定させて、記憶装置16に
記憶させ、2回目には0.2Cの充電レートで充電させ
た場合の、特性値を充電開始から終了まで測定させて、
記憶装置16に記憶させる。
【0042】そして、この基準となる特性の記憶作業が
全て終了したか否か判断し(ステップ104)、続いて
実際作業を開始させる場合には、測定データ記憶装置1
6に記憶された測定値を読出して(ステップ105)、
必要とする再現回路(再現回路20,30,40のいず
れか)に設定させる(ステップ106)。この再現回路
への設定としては、基準となる特性の測定時と同様に、
記憶された特性値を所定時間毎に順に読出して、再現さ
れる特性を所定時間毎に変化させて(或いは記憶された
特性値の所定時間毎の変化値に基づいて平均的に変化さ
せて)、基準となる装置11,12,13と同様の変化
特性を再現させる。
【0043】ここで、各再現回路20,30,40での
設定処理の詳細を、図16のフローチャートに示す。上
述したように、測定する特性に応じて、再現回路20,
30,40の中の必要とするものを、図9〜図14に示
すように接続して測定を行うのであるが、いずれの場合
でも、まず各再現回路20,30,40に用意された制
御回路24,34,45は、測定データ記憶装置16に
記憶された該当する記憶データを読出す(ステップ11
1)。ここでの記憶値の読出しとしては、時間の経過毎
に逐次、1サンプル毎の特性値を読出すようにしたが、
制御回路24,34,45内のメモリ(図示せず)に、
予め必要な記憶データを全て転送させてから処理させて
も良い。
【0044】そして、各再現回路20,30,40の制
御回路24,34,45では、読出した記憶データで示
される特性値に対応した値を、各再現回路20,30,
40内の特性可変回路に設定させる制御信号を発生させ
(ステップ112)、この制御信号を該当する回路に供
給する。そして、この制御信号により設定された状態
を、この再現回路内の電圧検出回路及び電流検出回路に
より検出し(ステップ113)、制御回路では設定した
状態と検出した値との差を判断する(ステップ11
4)。そして、判断した差の分だけ補正させる制御信号
(補正信号)を発生させ(ステップ115)、この補正
信号を該当する回路に供給する。そして、次の記憶値を
設定させる時間になると、ステップ111からステップ
115までの設定作業を行い、処理が終了するまで繰り
返し行う。このようにして、各再現回路20,30,4
0の制御回路24,34,45の制御に基づいて、読出
した記憶データと同じ状態を再現させる処理を行う。な
お、各再現回路20,30,40の制御回路24,3
4,45での時間の経過の判断は、それぞれに接続され
たタイマ回路27,37,48でのカウントに基づいて
行う。また、この例では、再現回路を使用して行う処理
での充電レートや放電レートは、基準値を測定するとき
のレートと同じであるとする(レートを変える場合の処
理については後述する)。
【0045】次に、このようにして各再現回路20,3
0,40が設定された状態で、実際の特性測定処理を、
図17のフローチャートを参照して説明する。ここで
は、電力インピーダンス値の測定を行うものとする。ま
ず、上述した図16のフローチャートに示すように再現
回路での特性が設定された状態で、図8〜図14に示す
ように接続された測定構成の内で、各再現回路20,3
0,40と被測定装置との間(或いは再現回路どうしの
間)に接続された測定回路で、電圧や電流などを測定す
る(ステップ121)。
【0046】そして、この測定データを、測定回路に接
続された測定データ評価装置(図8の評価装置53な
ど)に供給し、例えば測定した電圧値と電流値を使用し
た評価装置内での演算で、電力インピーダンス値を算出
させる(ステップ122)。そして、算出した電力イン
ピーダンス値と、測定データ記憶装置16から読出した
基準となる特性値との差を算出し(ステップ123)、
その算出した差をパーセントに換算する(ステップ12
4)。そして、得られたパーセント値を、測定データ評
価装置に接続された表示手段で表示させると共に、測定
データ評価装置内の記憶部に記憶させる(ステップ12
5)。
【0047】ここまでの処理を、測定値が得られる毎に
行い、放電や充電に相当する処理が終了するまで繰り返
し行う。そして、一連の処理が終了した後に、測定デー
タ評価装置では、充電や放電に相当する一連の処理で得
た測定データをグラフなどで表示手段に表示させると共
に、処理全体としての基準値からのずれをパーセント値
で求めて表示させる処理を行う。なお、ここでの処理で
は、充電や放電が開始されてから終了するまでの処理
を、必ずしも実際に充電や放電にかかる相当する時間を
かけて全て再現させて行う必要はなく、充電や放電が行
われる処理の内の、必要とする任意の区間だけ再現回路
で再現させて、特性を測定させても良い。
【0048】このようにして予め測定した基準となるデ
ータを使用して、再現回路にその特性を再現させて、充
電や放電の処理を行うことで、2次電池などの電池の充
電や放電に関した特性の測定を、効率良く行うことがで
きる。即ち、例えば2次電池から放電させる際の、電池
残量が少ない場合での負荷装置に与える特性を測定した
い場合には、図9に示すように電池特性再現回路20と
負荷装置13aとを接続して、電池特性再現回路20
で、電池残量が少ないときの状態から放電を開始させる
特性を設定して、電池特性再現回路20と負荷装置13
aとの間に接続された回路で特性を測定させることで、
実際に電池の残量が少ない状態になるまで時間をかける
ことなく、直ちに該当する状態での測定を開始させるこ
とができる。
【0049】なお、図16,図17の処理では、特性再
現回路で再現される特性値の補正処理と測定処理とを個
別に行うようにしたが、測定処理で得たデータを特性値
の補正処理に使用するようにしても良い。図18のフロ
ーチャートは、この場合の処理の一例を示すもので、ま
ず特性再現回路で所定の特性を再現させた状態で、測定
を開始させた後(ステップ131)、測定データ記憶装
置16から記憶データを読出し(ステップ132)、測
定した値と基準値との差を検出する(ステップ13
3)。そして、測定データ評価装置内では、検出した差
をパーセント値に換算して(ステップ134)、そのパ
ーセント値を表示させると共に記憶させる(ステップ1
35)。また、測定した値と基準値との差のデータを、
再現回路側の制御回路に供給し、この制御回路で差を判
断させる(ステップ136)。そして、判断した差に基
づいて補正信号を発生させ、該当する可変回路に供給さ
せる(ステップ137)。
【0050】また、上述実施例では測定を行う構成を、
図8〜図14に示すように予め設定して行うようにした
が、特性再現回路と実際の回路とを切換えて、特性の比
較を行うようにしても良い。即ち、例えば図19に示す
ように、2次電池12aの出力と電池特性再現回路20
の出力とを、切換スイッチ61により切換えるように
し、この切換スイッチ61を測定回路54を介して切換
スイッチ62に接続する。この切換スイッチ62は、充
電と放電を切換えるスイッチで、充電側の端子を、更に
別の切換スイッチ63に接続し、この切換スイッチ63
により切換えられる一方に充電装置11aを接続し、他
方に充電特性再現回路30を接続する。
【0051】また、切換スイッチ62の放電側の端子
を、切換スイッチ応じてに接続し、この切換スイッチ6
4により切換えられる一方に負荷装置13aを接続し、
他方に負荷特性再現回路40を接続する。
【0052】そして、各特性再現回路20,30,40
の内の必要な回路に特性を再現させ、切換スイッチ62
で充電と放電の切換えを行い、切換スイッチ61,6
3,64を適宜必要な側(特性再現回路側と実際の装置
側)に切換えさせ、特性の比較を行う。例えば、図20
に示すように、或る状態で電池特性再現回路20により
再現させた放電特性V1 を使用した測定を行い、その後
直ちに同じ条件で実際の電池12aから放電させた放電
特性V2 による測定を行う。このようにすることで、再
現された特性と実際の特性との比較が容易にできる。
【0053】また、以上の説明では、予め測定して記憶
させた基準となる状態と同じ放電レートや充電レートを
再現させる場合について説明したが、記憶させた基準と
なるレートと異なるレートを放電や充電を行う場合に
は、予想データ設定装置18(図1など参照)で設定さ
れた予想データに基づいて、そのレートでの充電特性や
放電特性などを予想して、その予想値を基準値として処
理すれば良い。
【0054】図21は、予想データの算出処理を示す図
で、ここでは第1条件で測定した基準データ(例えば放
電レート1Cの基準データ)と、第2条件で測定した基
準データ(例えば放電レート0.2Cの基準データ)と
が、測定データ記憶装置16に記憶されているとする。
このときには、第1条件で測定した基準データ(ステッ
プ141)と、第2条件で測定した基準データ(ステッ
プ142)とを、予想データ設定装置18に供給して、
それぞれのサンプリングタイミングでの値から、比によ
る演算で予想する処理を行い(ステップ143)、求ま
ったデータを、予想データとする(ステップ144)。
例えば、図22に示すように、放電レート1Cと放電レ
ート0.2Cの基準データがある場合に、放電レート
0.5Cの基準データが欲しい場合には、両基準データ
の間の放電レート0.5Cに相当する部分のデータを比
から求めて、放電レート0.5Cの特性を予想し、その
予想したデータを予想基準値として、特性再現に使用さ
せる。
【0055】なお、測定データ記憶装置16に記憶され
た基準データが、より多くある場合には、その多くのデ
ータを使用して、より正確に予想するようにしても良
い。例えば、図23に示すように、第1条件での測定デ
ータ(ステップ151)、第2条件での測定データ(ス
テップ152)、第3条件での測定データ(ステップ1
53)が用意されていたとする。このとき、第1条件で
の測定データと第2条件での測定データとを使用した比
での算出で、或るレートでの予想データを求める(ステ
ップ154)。また、第2条件での測定データと第3条
件での測定データとを使用した比での算出で、同じレー
トでの予想データを求める(ステップ155)。そし
て、ステップ154で求めた予想データと、ステップ1
55で求めた予想データとの平均化処理で、最終的な予
想データ(第4条件でのデータ)を得る(ステップ15
6)。
【0056】このような予想処理例を図24に特性図と
して示すと、第1条件での測定データVa、第2条件で
の測定データVb、第3条件での測定データVcがあっ
た場合に、第1条件での測定データVaと第2条件での
測定データVbとを使用した算出で、ある放電レートで
の予想データVdが得られ、第2条件での測定データV
bと第3条件での測定データVcとを使用した算出で、
ある放電レートでの予想データVeが得られたとする。
このとき、この予想データVdとVeとの平均化で、最
終的な予想データvfを得る。このようにして予想デー
タを得ることで、より正確な予想データが得られる。
【0057】また、このような予想データを得る場合に
は、図25,図26に示すように、放電特性には放電電
流異存性があるので、放電電流異存性の係数を考慮し
て、予想データの算出を行うようにしても良い。
【0058】また、上述実施例では基準データの測定
と、再現された特性による測定とを、同じ箇所で行うよ
うに想定したが、別の場所で行うようにしても良い。例
えば、図27に示すように、或る充電装置72や負荷装
置73を製造する装置工場70と、或る特性の電池83
を製造する電池工場80と、両者を設計する設計部署9
0とを、電話回線により接続される通信装置71,8
1,91で通信できるようにする。そして、例えば装置
工場70側では、充電装置72や負荷装置73の特性を
測定回路74で測定させる。この場合、必要により基準
となる電池を用意して測定しても良い。そして、その測
定データを、測定データ記憶装置75に記憶させると共
に、通信装置71を介して送受信できるようにしてあ
る。
【0059】また、電池工場80側では、電池83に充
電特性や放電特性の再現回路82を接続して、測定デー
タの記憶装置84で測定データを記憶させると共に、こ
の記憶装置84に記憶された特性の再現回路82での設
定ができるようにする。そして、この記憶装置84の記
憶データは、通信装置81を介して送受信できるように
してある。
【0060】また、設計部署90側には、通信装置91
に測定データ評価装置92を接続して、他の通信装置7
1,81から送信される測定データの受信などを行っ
て、測定データ評価装置92で受信したデータの評価を
させる。
【0061】このように接続した場合の処理例を、図2
8のフローチャートに示すと、まず装置工場側に用意さ
れた充電装置72又は放電装置73を使用して、放電動
作又は充電動作を行い(ステップ161)、そのときの
特性を測定し(ステップ162)、基準となる充電デー
タ又は放電データを測定データ記憶装置75に記憶させ
る(ステップ163)。そして、記憶された測定データ
を、電池工場側に送信させる(ステップ165)。
【0062】電池工場側では、測定データを受信すると
(ステップ171)、その測定データを測定データ記憶
装置84に記憶させ(ステップ172)、その記憶デー
タを再現回路84に読出して(ステップ173)、再現
回路内の特性可変回路の制御信号を発生させる(ステッ
プ174)。このとき、実際に再現された特性値を検出
させ(ステップ175)、制御値との差を求め(ステッ
プ176)、求めた差に基づいた補正信号を発生させ
(ステップ177)、適正な特性を再現させる。この状
態で、接続した電池83との間で特性を測定し(ステッ
プ178)、測定した値を測定データ記憶装置84に記
憶させ(ステップ179)、その記憶データを、設計部
署側に送信させる(ステップ180)。
【0063】設計部署側では、この測定データを受信す
ると(ステップ181)、測定データ評価装置92に供
給して、測定データを所定の状態で評価させる処理(例
えばパーセントで基準とのずれを表示させる)を行う
(ステップ182)。
【0064】このようにして処理を行うことで、離れた
場所どうしで電池と、その電池に接続される装置との間
の特性を測定して評価でき、電池に関連した特性の測定
を、効率良く行うことができる。
【0065】なお、上述実施例では、2次電池としてリ
チウムイオン電池を使用して充電や放電を行う場合につ
いて説明したが、他の2次電池を使用する場合にも適用
できると共に、充電特性以外については1次電池を使用
して測定を行う場合にも適用できるものである。
【0066】
【発明の効果】本発明の測定方法によると、再現回路で
再現された特性を使用して、電池と充電装置と負荷装置
との少なくとも1つの特性を測定するようにしたこと
で、電池やこの電池と接続される装置の特性の測定が、
電池残量や放電電流,充電電流などを任意の状態に設定
して行え、迅速に任意の状態で特性測定を行うことがで
き、効率良く測定できる。
【0067】この場合、電池特性を再現する再現回路
と、充電特性を再現する再現回路と、負荷特性を再現す
る再現回路との少なくとも2つを組み合わせて、再現回
路どうしで充電又は放電に相当する処理を行って、特性
を測定するようにしたことで、電池,充電装置,負荷装
置の組み合わせ時に、相互に与える影響などを簡単に測
定できるようになる。
【0068】また上述した場合に、再現回路で再現させ
る特性として、記憶された複数の充電又は放電時の特性
を使用した算出で予想した任意の特性としたことで、基
準となる装置とは異なる設定状態での測定が可能にな
る。
【0069】また上述した場合に、再現回路を使用して
測定した特性の、記憶された特性に対する偏差を判断
し、その判断された偏差を出力するようにしたことで、
測定した電池や装置の基準となるものに対するばらつき
が容易に判断できるようになる。
【0070】また上述した場合に、再現回路の再現特性
を測定し、測定した値と記憶データに基づいた値との差
を検出し、その差を再現回路に補正させるようにしたこ
とで、再現回路での再現特性を基準となる電池や装置と
厳密に合わせることが可能になり、精度の高い測定が可
能になる。
【0071】また上述した場合に、充電又は放電したと
きの特性を記憶した後、所定の通信手段で任意の箇所に
記憶データを伝送し、この任意の箇所に用意された再現
回路で、記憶された特性を再現させるようにしたこと
で、電池と、充電装置や負荷装置とが、離れた場所にあ
る場合でも、それぞれを組み合わせた場合の特性測定が
可能になる。
【0072】また本発明の測定装置によると、記憶回路
に記憶された電池特性,充電特性,放電特性の少なくと
もいずれか1つを再現回路で再現させて特性の測定を行
うことで、電池やこの電池と接続される装置の特性の測
定が、電池残量や放電電流,充電電流などを任意の状態
に設定して行え、迅速に任意の状態で特性測定を行うこ
とができ、効率良く測定できる。
【0073】この場合、再現回路として、可変電圧源
と、可変電流源と、インピーダンス可変回路とを備え、
それぞれの回路の設定値を記憶された特性値に対応した
値として電池特性を再現させることで、電池の特性を良
好に再現できる。
【0074】また上述した場合に、再現回路として、電
源供給手段と、電流可変手段と、電圧可変手段とを備
え、それぞれの回路の設定値を記憶された特性値に対応
した値として充電特性を再現させることで、充電装置の
特性を良好に再現できる。
【0075】また上述した場合に、再現回路として、可
変電圧負荷回路と、可変電流負荷回路と、可変電力負荷
回路とを備え、それぞれの回路の設定値を記憶された特
性値に対応した値として負荷特性を再現させるようにし
たことで、負荷装置の特性を良好に再現できる。
【0076】また上述した場合に、電池特性を再現する
再現回路と、充電特性を再現する再現回路と、負荷特性
を再現する再現回路との少なくとも2つを接続して、接
続された再現回路どうしで充電又は放電に相当する処理
を行うようにしたことで、電池,充電装置,負荷装置の
組み合わせ時に、相互に与える影響などを簡単に測定で
きるようになる。
【0077】また上述した場合に、記憶回路に記憶され
た複数の充電又は放電時の特性に基づいて、任意の状態
での特性を予想する予想回路を備え、この予想回路で予
想した特性を再現回路にて再現させるようにしたこと
で、基準となる装置とは異なる任意の設定状態での測定
が可能になる。
【0078】また上述した場合に、再現回路を使用して
測定した特性の、記憶された特性に対する偏差を判断す
る判断手段と、この判断手段で判断した結果の出力手段
とを備えたことで、測定した電池や装置の基準となるも
のに対するばらつきが容易に判断できるようになる。
【0079】また上述した場合に、記憶回路として、基
準回路側に用意された第1の記憶回路と、再現回路側に
用意された第2の記憶回路とで構成し、両記憶回路間で
記憶データの伝送を行えるようにしたことで、電池と、
充電装置や負荷装置とが、離れた場所にある場合でも、
それぞれを組み合わせた場合の特性測定が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による処理の全体構成を示す
構成図である。
【図2】一実施例の電池特性再現回路を示す構成図であ
る。
【図3】電池の放電特性の一例を示す特性図である。
【図4】一実施例の充電特性再現回路を示す構成図であ
る。
【図5】電池の充電特性の一例を示す特性図である。
【図6】一実施例の負荷特性再現回路を示す構成図であ
る。
【図7】負荷装置の特性の一例を示す特性図である。
【図8】充電装置の特性測定処理を示す構成図である。
【図9】負荷装置の特性測定処理を示す構成図である。
【図10】電池の充電特性測定処理を示す構成図であ
る。
【図11】電池の放電特性測定処理を示す構成図であ
る。
【図12】再現回路どうしの組み合わせによる特性測定
処理を示す構成図である。
【図13】電源回路の特性測定処理を示す構成図であ
る。
【図14】保護回路の特性測定処理を示す構成図であ
る。
【図15】一実施例による基準となる特性の測定処理を
示すフローチャートである。
【図16】一実施例による再現回路の設定処理を示すフ
ローチャートである。
【図17】一実施例による再現回路を使用した測定処理
を示すフローチャートである。
【図18】本発明の他の実施例による測定及び補正処理
を示すフローチャートである。
【図19】再現回路と実際の回路とを切り換えて特性測
定処理を行う場合の構成図である。
【図20】切り換えて特性測定処理を行う場合の比較例
を示す特性図である。
【図21】予想データの算出処理を示す説明図である。
【図22】図21の処理による予想データの例を示す特
性図である。
【図23】予想データの別の算出処理を示す説明図であ
る。
【図24】図23の処理による予想データの例を示す特
性図である。
【図25】放電特性の変化例を示す特性図である。
【図26】放電電流の異存性を示す特性図である。
【図27】一実施例の処理を異なる場所で行う場合の例
を示す構成図である。
【図28】図27の例による測定処理を示すフローチャ
ートである。
【図29】従来の電池特性測定処理の一例を示す構成図
である。
【符号の説明】
11,11a 充電装置、12,12a 2次電池、1
3,13a 負荷装置、14,15 測定回路、16
測定データ記憶装置、18 予想データ設定装置、20
電池特性再現回路、21 可変定電圧電源回路、22
定電流負荷可変回路、23 インピーダンス可変回
路、24 制御回路、30 充電特性再現回路、31
電源供給回路、32 可変定電流回路、33 可変定電
圧回路、34 制御回路、40 負荷特性再現回路、4
2 定電圧負荷回路、43 定電流負荷回路、44 定
電力負荷回路、45 制御回路、51 電圧検出回路、
52電流検出回路、53 測定データ評価装置、54,
54a,54b 測定回路、56 電流回路、57 保
護回路、70 装置工場、80 電池工場、90設計部
署、93 電話回線

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池と、 上記電池の充電を行う充電装置と、 上記電池の放電により作動する負荷装置との少なくとも
    いずれかの特性を測定する測定方法において、 予め用意された基準となる電池と充電装置と負荷装置と
    の少なくとも2つを組み合わせて、充電又は放電を行
    い、 そのときの特性を記憶し、 記憶された特性を再現する再現回路を用意して、この再
    現回路により電池特性,充電特性,負荷特性の少なくと
    もいずれか1つを再現させ、 この再現された特性を使用して、電池と充電装置と負荷
    装置との少なくとも1つの特性を測定するようにした測
    定方法。
  2. 【請求項2】 電池特性を再現する再現回路と、充電特
    性を再現する再現回路と、負荷特性を再現する再現回路
    との少なくとも2つを組み合わせて、再現回路どうしで
    充電又は放電に相当する処理を行って、特性を測定する
    ようにした請求項1記載の測定方法。
  3. 【請求項3】 上記再現回路で再現させる特性として、
    記憶された複数の充電又は放電時の特性を使用した算出
    で予想した任意の特性とした請求項1記載の測定方法。
  4. 【請求項4】 上記再現回路を使用して測定した特性
    の、上記記憶された特性に対する偏差を判断し、その判
    断された偏差のデータを出力するようにした請求項1記
    載の測定方法。
  5. 【請求項5】 上記再現回路の再現特性を測定し、測定
    した値と記憶データに基づいた値との差を検出し、その
    差を再現回路に補正させるようにした請求項1記載の測
    定方法。
  6. 【請求項6】 上記充電又は放電したときの特性を記憶
    した後、所定の通信手段で任意の箇所に記憶データを伝
    送し、この任意の箇所に用意された再現回路で、記憶さ
    れた特性を再現させるようにした請求項1記載の測定方
    法。
  7. 【請求項7】 電池と、 上記電池の充電を行う充電装置と、 上記電池の放電により作動する負荷装置との少なくとも
    いずれかの特性を測定する測定装置において、 基準となる電池と、基準となる充電装置と、基準となる
    負荷装置との少なくとも2つの組み合わせで基準となる
    充電又は放電を行う基準回路と、 該基準回路での充電又は放電時の特性を記憶する記憶回
    路と、 該記憶回路に記憶された電池特性,充電特性,放電特性
    の少なくともいずれか1つを再現する再現回路とを備え
    た測定装置。
  8. 【請求項8】 上記再現回路として、 可変電圧源と、可変電流源と、インピーダンス可変回路
    とを備え、 それぞれの回路の設定値を記憶された特性値に対応した
    値として電池特性を再現させるようにした請求項7記載
    の測定装置。
  9. 【請求項9】 上記再現回路として、 電源供給手段と、電流可変手段と、電圧可変手段とを備
    え、 それぞれの回路の設定値を記憶された特性値に対応した
    値として充電特性を再現させるようにした請求項7記載
    の測定装置。
  10. 【請求項10】 上記再現回路として、 可変電圧負荷回路と、可変電流負荷回路と、可変電力負
    荷回路とを備え、 それぞれの回路の設定値を記憶された特性値に対応した
    値として負荷特性を再現させるようにした請求項7記載
    の測定装置。
  11. 【請求項11】 電池特性を再現する再現回路と、充電
    特性を再現する再現回路と、負荷特性を再現する再現回
    路との少なくとも2つを接続して、接続された再現回路
    どうしで充電又は放電に相当する処理を行うようにした
    請求項7記載の測定装置。
  12. 【請求項12】 上記記憶回路に記憶された複数の充電
    又は放電時の特性に基づいて、任意の状態での特性を予
    想する予想回路を備え、 この予想回路で予想した特性を上記再現回路にて再現さ
    せるようにした請求項7記載の測定装置。
  13. 【請求項13】 上記再現回路を使用して測定した特性
    の、上記記憶された特性に対する偏差を判断する判断手
    段と、 該判断手段で判断した結果の出力手段とを備えた請求項
    7記載の測定装置。
  14. 【請求項14】 上記記憶回路として、 上記基準回路側に用意された第1の記憶回路と、 上記再現回路側に用意された第2の記憶回路とで構成
    し、 上記第1の記憶回路と上記第2の記憶回路との間は、所
    定の通信手段を介して記憶データを伝送できる構成と
    し、 上記基準回路で得た特性を第1の記憶回路させ、上記第
    2の記憶回路の記憶データを再現回路で再現させるよう
    にした請求項7記載の測定装置。
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