JPH09283056A - 受像管 - Google Patents

受像管

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Publication number
JPH09283056A
JPH09283056A JP9706396A JP9706396A JPH09283056A JP H09283056 A JPH09283056 A JP H09283056A JP 9706396 A JP9706396 A JP 9706396A JP 9706396 A JP9706396 A JP 9706396A JP H09283056 A JPH09283056 A JP H09283056A
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JP
Japan
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explosion
band
picture tube
reinforcing band
proof reinforcing
Prior art date
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Pending
Application number
JP9706396A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Kitajima
進 北島
Hidekazu Kojima
秀和 小嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バンド接合方式は継ぎ板方式のままでその外
観形状を変えず、バンドの湾曲変形によるパネル側壁
部、特にモールドマッチライン部でのクラックの発生を
防止する。 【解決手段】 受像管のパネル2側面に装着される防爆
補強バンド6を有する受像管において、防爆補強バンド
6の接合端部が受像管のモールドマッチライン8に接触
しないように、防爆補強バンド6の接合端部に切り欠き
溝12を設けた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受像
機、コンピュータディスプレイ等に用いられる受像管
(以下「ブラウン管」ともいう。)に関し、詳しくはそ
の受像管に装着される防爆補強バンドに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的な受像管の防爆補強方法と
しては、焼ばめ型防爆補強バンドが採用されている。
【0003】この焼ばめ型防爆補強バンドによる補強効
果の基本的な考え方は、図8および図9に示すように、
受像管1のパネルの側壁部、特にモールドマッチライン
8近傍を、接着テープ4を介して防爆補強バンド5で締
め付けることによって、ブラウン管内外の気圧差による
ガラスバルブへの圧力を打ち消す方向の力を発生させ、
防爆効果を得ようとするものである。
【0004】図8は、従来の焼ばめ型防爆補強バンド5
(以下、単に「バンド」ともいう。)を、受像管1のパ
ネル側面に装着した状態の正面図を示している。この図
に示すように、バンド5を用いて受像管1の補強を行う
場合、この従来例においては、バンド5の継ぎ目を、継
ぎ板6を用いて数箇所の溶接点7で溶接してつなぐよう
に構成するので、焼ばめ時のバンド5の張力により、バ
ンド5の接合部分に、図9に示すような湾曲変形が発生
する。ここで図9は、図8におけるバンド5の接合部分
の平面断面図を示している。この図9に示すような湾曲
変形が発生すると、バンド5の接合端部10が、パネル
側壁部、特に成形金型の合せ目部分であるモールドマッ
チライン8(金型の勘合ズレ及び金型の磨耗により発生
する0.3mm程度の段差又は突起部)に接触して、ク
ラック16が発生する。
【0005】このようなクラック16を防止するための
バンド5の接合技術として、図10および図11に示す
ように、バンド5の長さ方向の一端部近傍の折り返し部
のみを除去し、その除去した部位15に他端部近傍を溶
接することが、実開昭60−133567号公報に記載
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成においては、パネル2とバンド5との間にクサ
ビ状の隙間14が形成されるので、バンド5によるパネ
ル側壁部に対する加圧を全周均一に行うことができず、
防爆効果の低下につながる。また、バンド5の重ね溶接
部近傍の折り返し部を除去するため、バンド5の張力が
低下し、ブラウン管のパネル2への全体の締め付け力
が、この折り返し除去部分15の張力となるので他の部
分を折り返しにした効果がなくなる。
【0007】さらに、上記従来のバンド5における接合
部分は、バンド5を重ねて構成している。したがって、
既存品種に適用する場合、これまでのものと外観形状が
異なることとなり、安全規格の変更要請およびユーザー
承認等が必要となる。
【0008】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、バンド5の接合方式は継ぎ板方式のま
まで外観形状を変えず、バンド5の湾曲変形によるパネ
ル側壁部、特にモールドマッチライン8部でのクラック
16の発生を防止することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、受像管のパネル側面に装着される防爆補強
バンドを有する受像管において、前記防爆補強バンドの
接合端部が前記受像管のモールドマッチラインに接触し
ないように、前記防爆補強バンドの接合端部に切り欠き
溝を設けたことを特徴とする。
【0010】このような構成にしたことにより、前記受
像管のモールドマッチラインと前記防爆補強バンドの接
合端部とを部分的に非接触にすることができるので、前
記モールドマッチラインの段差部及び突起部に集中応力
が加わることを防ぎ、クラックの発生を効果的に防止す
ることが可能となる。
【0011】また、前記切り欠き溝の幅および長さが、
それぞれ4mm以上であることが好ましく、前記切り欠
き溝の形状が、長方形、円形もしくは楕円形であること
も好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例と図面とを用いて説明する。図1および図2は、本発
明の実施例に係る防爆補強バンドをカラー受像管に取り
付けた状態の要部拡大図を示しており、図1は防爆補強
バンドをカラー受像管に取り付けた状態の正面断面図、
図2は防爆補強バンドをカラー受像管に取り付けた状態
の右側面図を示している。図3は、図1および図2にお
いて用いられている防爆補強バンドの要部の右側面図を
示している。
【0013】また図4は、本発明の実施例に係る防爆補
強バンドの模式的な斜視図を示している。本実施例に係
る防爆補強バンド6は、本体部6aと継ぎ板6bとを有
する構成である。
【0014】この実施例においては、本体部6aを、厚
さ1.0mmのアルミメッキ鋼板を用いて形成した。具
体的には、アルミメッキ鋼板を上部で外側に折り返し、
この折り返し部の幅を30mm、本体部5の幅を55m
mとした。また、折り返し部の幅は30mmとしたが、
この折り返し部は、パネル2のフェース部側を強く締め
付けたいがために設けたものであるので、その幅は適宜
調整すればよい。
【0015】継ぎ板6bは、厚さ1.8mm、幅55m
m、長さ70mmの冷間圧延鋼板を用いて形成した。本
体部6aと継ぎ板6bとは、8箇所の溶接点7で溶接し
た。この継ぎ板6bの材質および板厚は、バンド本体6
aに作用している張力より弱くならない範囲で決めれば
よく、またその長さは、継ぎ板6b上に所定の溶接点数
が得られるような範囲で決めればよい。
【0016】溶接点7は、バンド本体6aの張力によっ
て、バンド本体6aと継ぎ板6bとが外れない溶接強度
となるように考慮して決定する必要があり、本実施例に
おいては、溶接点7の間隔は10mm程度で、上下位置
は、継ぎ板6の上端から約7mmの位置と、下端から約
10mmの位置とに設けた。
【0017】次に、本実施例に係る防爆補強バンド6
を、68cmカラー受像管に用いた場合について、図6
および図7を用いて説明する。68cmカラー受像管
(以下、単に「カラー受像管」ともいう。)のパネル部
2の高さは110mmであり、その開口端部には、フリ
ットシールによってファンネル部3が接合されている。
モールドマッチライン8は、パネル部の開口端から約7
0mm(M)の位置にあり、前述のように約0.3mm
(S)程度突き出しており、その幅は約1mm(T)程
度である。
【0018】本発明の実施例に係る防爆補強バンド6
は、カラー受像管のパネルフェース部に圧縮応力が加わ
るように、パネル開口端から45mm(U)の位置を中
心として取り付けられる。
【0019】この際、防爆補強バンド6の締め付けは、
焼きばめ方式によって行われる。これは、防爆補強バン
ド6をバーナー等で約500℃に加熱して熱膨脹させた
状態でカラー受像管を所定の位置に挿入し、その後、高
圧エアー等によって冷却して締め付ける方式である。
【0020】また、本体部6aの接合端部には、パネル
2のモールドマッチライン8に相当する位置を中心とし
て、幅6mm(W)の横長半円形状の切り欠き溝12が
設けられている。この切り欠き溝12の長さは15mm
(L)とした。
【0021】本発明の実施例に係る本体部6aの接合端
部は、湾曲してカラー受像管のパネル部に食い込むよう
な形になるが、切り欠き溝12を有しているのでモール
ドマッチライン8とは接触しない。したがって、このよ
うな構成とすることで、図9に示したモールドマッチラ
イン8部のクラック16を確実に防止できるとともに、
その他のパネル側壁部外面においても線接触となるの
で、クラック16の発生を減少させることができる。
【0022】以上の構成にすることにより、モールドマ
ッチライン8部のクラック16をほぼ完全に防止するこ
とが可能となったので、これまでモールドマッチライン
8部のクラック16が原因で発生していた、ガラスバル
ブの再使用の場合の排気熱工程時およびパネルフェース
面へのコーティング処理加工における熱工程時の破損
を、完全に防止することができる。
【0023】また、切り欠き溝12を設けたことによ
り、パネル側壁部全周にかかる防爆補強バンド6の加圧
を均一にすることができる。この実施例において、その
締め付け力の値は約2×10Nであり、各国の安全基
準に十分合格する防爆補強品質を満たしている。ここで
締め付け力とは、バンド本体を焼きばめによってバンド
素材の降伏点以上に引き延ばした時の張力をいう。
【0024】これに対し、防爆補強バンド6の本体部6
aの接合端部に切り欠き溝12を設けなかった場合に
は、モールドマッチライン8の近傍でクラック16は、
ほぼ全てにおいて発生した。
【0025】このように、本発明の防爆補強バンド6に
よれば、カラー受像管に要求される防爆効果を十分に達
成しつつ、モールドマッチライン8部におけるクラック
16の発生を効果的に防止することができる。
【0026】上記実施例においては、本体部6aの接合
端部の切り欠き溝12の幅(W)を6mmとしたが、本
発明はこれに限定されるものではない。この切り欠き溝
12は、本体部6aの接合端部が、モールドマッチライ
ン8にかからないようにするために設けたものであるか
ら、モールドマッチライン8の突起部9の幅(T)1m
m程度に対して、少なくとも上下に2mm以上程度のゆ
とりをもって切り欠き溝12の幅(W)を4mm以上に
設定するのがよい。
【0027】また、この切り欠き溝の幅(W)の値は、
受像管の大きさ、防爆補強バンド6の形状および防爆補
強バンド6の取り付け精度等によって適宜選択して設定
すればよいが、継ぎ板6bの溶接点7に影響が出ない程
度の約10mm程が望ましい。さらに、切り欠き部の長
さ(L)は、5mm未満ではモールドマッチライン8と
の十分な非接触が確保できないので、5mm以上が望ま
しい。
【0028】本実施例においては、切り欠き溝12の形
状が横長円形のものについて説明したが、本発明はこれ
に限定されるものではない。この切り欠き溝12は、接
合端部においてモールドマッチライン8に接触しなけれ
ばよいので、特にその形状にこだわる必要はなく、図5
に示すように5〜30mm程度の円形でもよい。
【0029】このように切り欠き溝12の形状を変更す
る場合には、溶接強度を考慮する必要がある。つまり、
切り欠き溝12の形状を変更したことにより、溶接位置
を変更する場合も考えられるが、その際には溶接点と溶
接点とが近づきすぎないように、また離れすぎないよう
に注意して、一定の溶接強度を確保する。
【0030】なお、以上の本実施例に係る防爆補強バン
ド6の本体部6aとしては、鋼板の上端部を折り返した
ものを用いる場合について説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、必要とする張力が小さい場合
には、この折り返しは特になくてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、従
来と同様の外観形状を維持しつつ、防爆補強バンドの接
合端部とモールドマッチラインとの接触が原因で生じて
いたクラックの発生をほぼ完全に防止することができる
ので、カラー受像管の安全性をより一層高めることがで
きる。また、完成後に、帯電/反射防止膜等の表面処理
を施すことができるカラー受像管を安定して供給するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る防爆補強バンドをカラー
受像管に取り付けた状態の要部の正面断面図
【図2】本発明の実施例に係る防爆補強バンドをカラー
受像管に取り付けた状態の要部の右側面図
【図3】図1および図2に用いられる防爆補強バンドの
要部の右側面図
【図4】本発明の実施例に係る防爆補強バンドの模式的
な斜視図
【図5】本発明の他の実施例に係る防爆補強バンドの要
部の右側面図
【図6】本発明の実施例に係る防爆補強バンドをカラー
受像管に取り付けた状態における各部の寸法を説明する
ための要部の正面断面図
【図7】本発明の実施例に係る防爆補強バンドをカラー
受像管に取り付けた状態における各部の寸法を説明する
ための要部の右側面図
【図8】従来技術に係る防爆補強バンドをカラー受像管
に取り付けた状態の正面図
【図9】図8の要部の平面断面図
【図10】他の従来技術に係る防爆補強バンドの要部の
概略図
【図11】図10の要部の平面断面図
【符号の説明】
1 受像管 2 パネル 6 防爆補強バンド 8 モールドマッチライン 10 バンド接合端部 12 切り欠き溝 16 クラック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受像管のパネル側面に装着される防爆補
    強バンドを有する受像管において、前記防爆補強バンド
    の接合端部が前記受像管のモールドマッチラインに接触
    しないように、前記防爆補強バンドの接合端部に切り欠
    き溝を設けたことを特徴とする受像管。
  2. 【請求項2】 前記切り欠き溝の幅および長さが、それ
    ぞれ4mm以上であることを特徴とする請求項1記載の
    受像管。
  3. 【請求項3】 前記切り欠き溝の形状が、長方形、円形
    もしくは楕円形であることを特徴とする請求項1または
    2記載の受像管。
JP9706396A 1996-04-18 1996-04-18 受像管 Pending JPH09283056A (ja)

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JP9706396A JPH09283056A (ja) 1996-04-18 1996-04-18 受像管

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