JPH09281326A - 導波路埋め込み用フィルタ及びその製造方法 - Google Patents

導波路埋め込み用フィルタ及びその製造方法

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JPH09281326A
JPH09281326A JP9087196A JP9087196A JPH09281326A JP H09281326 A JPH09281326 A JP H09281326A JP 9087196 A JP9087196 A JP 9087196A JP 9087196 A JP9087196 A JP 9087196A JP H09281326 A JPH09281326 A JP H09281326A
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JP
Japan
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filter
waveguide
embedding
multilayer film
multilayered films
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Application number
JP9087196A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Shirata
知之 白田
Noriaki Takeya
則明 竹谷
Yoshinori Kurosawa
芳宣 黒沢
Hiroaki Okano
広明 岡野
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09281326A publication Critical patent/JPH09281326A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、チップ化あるいは実装時に多
層膜の部分にかけ等の損傷を被らない、取り扱い容易
で、実装が簡単にできる導波路埋め込み用フィルタとそ
の製造方法を提供することにある。 【解決手段】透明基板上にTiO2 とSiO2 を交互に
蒸着して多層膜フィルタを作成し、所定の寸法にチップ
加工する前に、該フィルタのエッジ付近の多層膜及び導
波路に埋め込む際に不要となる部分の多層膜をエッチン
グにより除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多層膜フィルタ、特
に導波路に埋め込んで使用する導波路埋め込み用フィル
タに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の導波路埋め込み用フィルタは、透
明基板上にTiO2 とSiO2 の膜を交互に蒸着して多
層膜を作成し、その後ダイシングにより加工したもので
ある。以下、詳細に説明する。図5に、従来の導波路埋
め込み用フィルタを示す。フィルタ40は、b−b’断
面に示すように透明基板42上に多層膜41を形成した
構造となっている。
【0003】図6に、従来の導波路埋め込み用フィルタ
の製造方法を示す。ウエハ5にポリイミド50をスピン
コートする。その後、ポリイミド50上にTiO2 とS
iO2 の膜を交互に蒸着して、所望の光学特性を有する
多層膜51を作成する。その後、所定の寸法にダイシン
グしてチップ化したフィルタ52とする。
【0004】図7は、導波路にフィルタを埋め込んだ状
態を示す図である。導波路素子60内の光回路64a、
64b、64c、64dの入射側にダイシングにより刻
まれた溝63が設けられている。この溝63に、フィル
タ65a、65b、65c、65dが埋め込まれる。た
だし、フィルタはそれぞれの光回路の2本の入射側導波
路のうち、61a、61b、61c、61dの導波路側
に埋め込まれる。フィルタを埋め込む際には、フィルタ
65a、65b、65c、65dを導波路61a、61
b、61c、61dと位置合わせを行なう必要がある。
【0005】図8は従来の多連実装用導波路埋め込み用
フィルタ構造を示す。図7に示す4つの光回路64a、
64b、64c、64dに別個にフィルタを埋め込む手
間を省くため、図8(a)に示すフィルタ70の波線で
示したフィルタの櫛歯加工部71a、71b、71cを
ダイシングにより切断して取り除き、フィルタ70を図
8(b)に示す櫛歯型フィルタ75とする。
【0006】この櫛歯型フィルタ75を導波路に実装し
た様子を図8(c)に示す。この図は図6のa方向から
見た側面を示す。櫛歯型フィルタ75の櫛歯75a、7
5b、75c、75dをそれぞれ導波路61a、61
b、61c、61dに一致するよう配置して、固定を行
なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術におい
ては、以下に述べる問題点があった。図6に示したフィ
ルタの製造方法で、ダイシングによりフィルタ52を得
ようとする場合、ダイシングによるチップ化の際、フィ
ルタ52のエッジ付近にかけ等の欠陥を作る恐れがあ
り、フィルタ52に光学的なダメージが発生することが
あった。
【0008】図7においては、フィルタ65a、65
b、65c、65dを導波路素子60の溝63に挿入す
る場合、フィルタのエッジ付近が溝63に当たると、フ
ィルタにかけ等が発生して、光学的なダメージを発生す
ることがあった。従って、フィルタを溝63に埋め込む
際、慎重にかつ、ていねいに作業を行なう必要があり、
作業に時間がかかるという問題があった。さらにフィル
タ65a、65b、65c、65dと導波路61a、6
1b、61c、61dの位置合わせを行なう必要があ
り、実装に時間と手間が掛かっていた。
【0009】図8に示す櫛歯型フィルタにおいては、櫛
歯の幅W1および櫛歯の間隔W2が狭くなると加工が難
しくなる問題があった。さらに、導波路61a、61
b、61c、61dの間隔と櫛歯の間隔W2を機械加工
により一致させる必要があり、櫛歯の間隔W2の加工精
度が問題であった。
【0010】従って、本発明は上記の問題点を解決すべ
く創案されたものであり、かけ等の問題がなく、取り扱
い作業性の良い導波路埋め込み用フィルタ及びその製造
方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を実
現するために、透明基板上にTiO2 とSiO2 を交互
に蒸着して成る多層膜フィルタのエッジ付近の多層膜及
び不要となる部分の多層膜が取り除かれていることを特
徴とする導波路埋め込み用フィルタを用いた。更に、透
明基板上にTiO2 とSiO2 を交互に蒸着して多層膜
フィルタを作成し、所定の寸法にチップ加工する前に、
該フィルタのエッジ付近の多層膜及び導波路に埋め込む
際に不要となる部分の多層膜をエッチングにより除去
し、その後所定の寸法にチップ化することを特徴とする
導波路埋め込み用フィルタの製造方法を用いた。
【0012】
【発明の実施の形態】図1(a)に本発明に係わる導波
路埋め込み用フィルタを示す。フィルタ1は、透明基板
10と多層膜11により構成されている。図1(a)の
a−a’断面図である図1(b)に示すように、多層膜
11は透明基板のエッジ付近では取り除かれている。
【0013】図2に、本発明に係わる導波路埋め込み用
フィルタの製造工程を示す。ウエハ2上にスピンコート
によりポリイミドの透明基板20を形成する。その後、
TiO2 とSiO2 を交互に蒸着し、多層膜21を得
る。多層膜21を作成後、スピンコートによりフォトレ
ジスト22を塗布する。その後、フォトレジスト22は
多層膜21をエッチング除去する部分がパターンニング
されて、パターンニングされたレジスト22aとなる。
そしてパターニングされたレジスト22aのパターンに
合わせて多層膜21がエッチングされ、不要となったパ
ターニングされたレジスト22aを除去する。最後に、
多層膜21を除去した透明基板20のダイシング部23
を切断して、エッジ付近の多層膜が除去されたフィルタ
24が製造される。
【0014】このように、ダイシング部23の多層膜2
1をエッチングにより除去することにより、チップ化に
よる多層膜21のかけ等の欠陥を解消できる。また、フ
ィルタ24にチップ化後、透明基板20のエッジ付近の
多層膜21を除去していることで、フィルタ24を導波
路へ埋め込む時、取り扱いが容易となり、作業性が大幅
に向上する。
【0015】図3(a)に、本発明に係わり、多連実装
用の導波路埋め込み用フィルタ3を示す。多連実装用の
導波路埋め込み用フィルタ3は、透明基板32と多層膜
33a、33b、33c、33dで構成されている。そ
れぞれの多層膜33a、33b、33c、33dの間隔
p1は、フィルタ3を埋め込む導波路素子の導波路の間
隔と同じ間隔になるようエッチングされている。
【0016】図3(b)は、多連実装用の埋め込み用フ
ィルタ3を図7に示した導波路素子60に埋め込んだ様
子を示す。ただし、a方向から見た側面図である。それ
ぞれの多層膜の間隔p1は導波路61a、61b、61
c、61dの間隔と同じになるよう設定されている。ま
たフィルタ3で隣の多層膜との間隔p2は、導波路62
a、62b、62c、62dの伝送特性に影響を与えな
い間隔となるよう設定されている。その設定はエッチン
グにより行われる。
【0017】多連実装用の埋め込み用フィルタ3で、多
層膜の間隔p1や隣の多層膜との間隔p2は図2に示す
フォトレジスト22をパターニングして、エッチング加
工により得られるため、寸法精度は機械加工に比べては
るかに良い。更に、導波路間隔p1が狭い場合でも、エ
ッチングにより加工するため製作上、特に問題とはなら
ない。
【0018】図4は、本発明に係わり、別の実施形態を
示す。導波路埋め込み用フィルタ8は透明基板81と多
層膜82から構成され、多層膜82は円形にエッチング
されている。その他の製造方法や構造は、図1のフィル
タ1と同様である。
【0019】
【発明の効果】本発明による導波路埋め込み用フィルタ
は、フィルタのエッジ付近や、導波路に埋め込んだ時に
不要となる部分の多層膜が除去されているため、フィル
タを導波路に埋め込む際、導波路素子の溝にフィルタを
当てることに起因する、多層膜のかけ等のフィルタの損
傷を避けることができる。さらに、取り扱いが容易とな
り、作業性が大幅に向上するため、実装時間やコストを
下げることができ、工業上有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わり、導波路埋め込み用フィルタを
示す図であって、(a)は平面図、(b)は断面図であ
る。
【図2】本発明に係わり、導波路埋め込み用フィルタの
製造方法を示す説明図である。
【図3】本発明に係わり、多連実装用の導波路埋め込み
用フィルタを示す平面図である。
【図4】本発明に係わり、別の実施形態の導波路埋め込
み用フィルタを示す平面図である。
【図5】従来技術に係わり、導波路埋め込み用フィルタ
を示す図であって、(a)は平面図、(b)は断面図で
ある。
【図6】従来技術に係わり、導波路埋め込み用フィルタ
の製造方法を示す説明図である。
【図7】従来技術に係わり、導波路素子への実装例を示
す平面図である。
【図8】従来技術に係わり、多連実装用の導波路埋め込
み用フィルタを示す平面図である。
【符号の説明】
1、8、24、40、52、65a、65b、65c、
65d 導波路埋め込み用フィルタ 3、70 多連実装用の導波路埋め込み用フィルタ 11、21、33a、33b、33c、33d、41、
51、82 多層膜2、5 ウエハ 10、20、32、42、50、81 透明基板 22 フォトレジスト 22a パターニングされたフォトレジスト 23 ダイシング部 60 導波路素子 61a、61b、61c、61d、62a、62b、6
2c、62d 導波路 64a、64b、64c、64d 光回路 71a、71b、71c 櫛歯加工部 75 櫛歯型フィルタ 75a、75b、75c、75d 櫛歯型フィルタの櫛
歯 63 溝 p1 導波路間隔 p2 隣の多層膜との間隔 W1 櫛歯型フィルタの櫛歯幅 W2 櫛歯型フィルタの櫛歯間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡野 広明 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社オプトロシステム研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明基板上にTiO2 とSiO2 を交互に
    蒸着して成る多層膜フィルタのエッジ付近の多層膜及び
    不要となる部分の多層膜が取り除かれていることを特徴
    とする導波路埋め込み用フィルタ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の導波路埋め込み用フィルタ
    において、フィルタの形状は長方形、多層膜の形状は長
    方形あるいは楕円形であることを特徴とする導波路埋め
    込み用フィルタ。
  3. 【請求項3】請求項1記載の導波路埋め込み用フィルタ
    において、透明基板はポリイミドフィルムであることを
    特徴とする導波路埋め込み用フィルタ。
  4. 【請求項4】透明基板上にTiO2 とSiO2 を交互に
    蒸着して多層膜フィルタを作成し、所定の寸法にチップ
    加工する前に、該フィルタのエッジ付近の多層膜及び導
    波路に埋め込む際に不要となる部分の多層膜をエッチン
    グにより除去し、その後所定の寸法にチップ化すること
    を特徴とする導波路埋め込み用フィルタの製造方法。
JP9087196A 1996-04-12 1996-04-12 導波路埋め込み用フィルタ及びその製造方法 Pending JPH09281326A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100483217B1 (ko) * 2001-11-28 2005-04-15 히타치 긴조쿠 가부시키가이샤 광 합분파기용 박막 필터

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100483217B1 (ko) * 2001-11-28 2005-04-15 히타치 긴조쿠 가부시키가이샤 광 합분파기용 박막 필터

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