JPH09281270A - 水遮蔽原子炉格納容器 - Google Patents
水遮蔽原子炉格納容器Info
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- JPH09281270A JPH09281270A JP8094155A JP9415596A JPH09281270A JP H09281270 A JPH09281270 A JP H09281270A JP 8094155 A JP8094155 A JP 8094155A JP 9415596 A JP9415596 A JP 9415596A JP H09281270 A JPH09281270 A JP H09281270A
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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- Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)
Abstract
と同等の放射線遮蔽効果を有するとともに、建設工期が
短縮でき、建設費が削減できる原子炉格納容器を提供す
る。 【解決手段】 内部に原子炉圧力容器1を格納し、内圧
上昇時の内圧に耐え、かつ気密性を保持する二重鋼板壁
2を有し、その二重鋼板壁2に設けられた注水口3から
内部に遮蔽用の水4が充填されることを特徴とする。
Description
格納する原子炉格納容器に関するものである。
向上を図るために改良型BWR(ABWR)の開発が進
められている。ABWRの設計は、従来のBWRで用い
られてきた圧力抑制方式を踏襲するが、円筒形にして形
状を単純化したこと、および鉄筋コンクリート造にし原
子炉建屋の主要構造要素としての機能を持たせたことが
従来と異なる特色である。
と原子炉建屋の構成図である。円筒形の格納容器は内圧
上昇に対して圧力障壁となる鉄筋コンクリート(約2m
厚)と気密を維持する内張り鋼板で構成される。原子炉
格納容器全体は、上部ドライウェル、下部ドライウェ
ル、および圧力抑制室の3つの領域で構成される。上部
ドライウェルは、原子炉圧力容器(RPV)の上半分と
主蒸気管,給水管など主要な配管,および雰囲気温度を
調整するための空調装置を格納する。下部ドライウェル
は、原子炉の下部とこれに直接取付けられるインターナ
ルポンプのモータ部や制御駆動装置およびこれらの保守
点検用サービスプラットホームを収納する。圧力抑制室
は、ヒートシンクとなる大量の水を貯めるサプレッショ
ンプールとその上部空間からなる。
圧力容器から放出されるエネルギーを最初に受ける空間
である。このエネルギーは複数のベント管を通してサプ
レッションプールに放出され吸収されるようになってい
る。
格納容器は、鉄筋コンクリート製であるため、コンクリ
ートが凝固する時間を確保する必要があり、建設工期が
長くなるという問題点があった。また、多量のコンクリ
ートを使用するため建設費が嵩むという問題点があっ
た。さらに、原子炉格納容器が過度の熱影響を受けた場
合の冷却手段がないため、原子炉格納容器を頑強に建設
しなければならず、建設工期が冗長となり、建設費も嵩
むという問題点があった。
創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、従
来の鉄筋コンクリート製の原子炉格納容器と同等の放射
線遮蔽効果を有するとともに、建設工期が短縮でき、建
設費が削減できる原子炉格納容器を提供することにあ
る。
原子炉圧力容器を格納し、内圧上昇時の内圧に耐え、か
つ気密性を保持する二重鋼板壁を有し、その二重鋼板壁
に設けられた注水口から内部に遮蔽用の水が充填され
る、ことを特徴とする水遮蔽原子炉格納容器が提供され
る。
容器が二重鋼板壁で構成されるので、間隔を隔てた2枚
の比較的薄い鋼板により、十分大きな内圧に耐え、かつ
気密性を保持することができ、その二重鋼板壁の内部に
遮蔽用の水を充填することにより、従来の鉄筋コンクリ
ート製の原子炉格納容器と同等の放射能遮蔽効果を発揮
させることができる。したがって、原子炉格納容器の建
設にコンクリートを使用する必要がなく、建設工期が短
縮され、建設費を削減することができる。さらに、原子
炉格納容器の冷却手段としての効果を発揮することもで
きる。
にはサイホンが連設され、そのサイホンの先端が原子炉
格納容器の上部に設けられた機器仮置プールに浸漬して
おり、さらに上記二重鋼板壁または上記サイホンに遮蔽
用の水を補給する配管が接続されている、ことが好まし
い。
ば、遮蔽用の水が蒸発するほどに原子炉格納容器が過度
の熱影響を受けた場合であっても、二重鋼板壁の内部に
遮蔽用の水がなくなることがなく、しかも冷却効果を高
めることができる。
態を図1から図3を参照して説明する。なお、従来と同
様の部分の説明は省略する。
器の断面図である。図に示すように、本発明の水遮蔽原
子炉格納容器は内殻2bおよび外殻2aからなる二重鋼
板壁2を有している。この外殻2aおよび内殻2bに
は、二重鋼板壁2の曲げ剛性を高めるためのスティフナ
(図示せず)が取付けられており、内部に原子炉圧力容
器1を格納し、内圧上昇時の内圧に耐え、かつ気密性を
保持するようになっている。さらに、二重鋼板壁2の外
殻2aには注水口3が設けられており、二重鋼板壁2の
内部に遮蔽用の水が充填されるようになっている。通常
は、その注水口3に設けられた注水口ロック9により密
封されている。
トの遮蔽能力とほぼ同等であることが知られており、コ
ンクリートの代替物として水を使用しても、原子炉格納
容器の壁の厚さを変更する必要がない。さらに、コンク
リートのように凝固するまでの時間を確保する必要がな
く、容易に入手することができ、しかも安価である。し
たがって、原子炉格納容器の建設工期を短縮することが
でき、建設費を削減することもできる。
ェルアクセストンネル、11は上部ドライウェル機器搬
入用ハッチ、12は上部ドライウェル所員用エアロッ
ク、13はサプレッションチャンバ出入口、14は下部
ドライウェル所員用エアロック、15は下部ドライウェ
ル機器搬入用ハッチ、16は真空破壊弁、17は原子炉
遮蔽壁、18は原子炉格納容器底部であるが、本発明は
この配置に限定されるものではない。
納容器において遮蔽用の水の補給ラインを設けたもので
あり、遮蔽用の水4が蒸発するほどに原子炉格納容器が
過度の熱影響を受けた場合に対処することができるもの
である。
口3にはサイホン5が連設され、そのサイホン5の先端
が原子炉格納容器の上部に設けられた機器仮置プール6
に浸漬しており、さらに機器仮置プール6と二重鋼板壁
2とがバルブ19を介して配管7により接続されてい
る。このような構成により、遮蔽用の水4が蒸発するほ
どに原子炉格納容器が過度の熱影響を受けた場合であっ
ても、その蒸気はサイホン5から機器仮置プール6に冷
却されて回収され、さらにバルブ19を開放することに
より、機器仮置プール6内の水を遮蔽用の水4として二
重鋼板壁2内に補給することができる。さらに、遮蔽用
の水4として常温の水を補給することができるため、冷
却効果をも発揮することができる。なお、冷却効果を高
めるなどのため、遮蔽用の水4の補給水として機器仮置
プール6内の水ではなく、別途、補給水用プールを設置
してもよいし、配管のライン中にポンプを設けて積極的
に補給水を送り込むようにしてもよい。
口3にサイホン5が連設され、そのサイホン5の先端が
原子炉格納容器の上部に設けられた機器仮置プール6に
浸漬しており、さらにサイホン5の途中に水を補給する
ための配管8がバルブ20を介して接続されている。こ
のような構成により、遮蔽用の水4が蒸発するほどに原
子炉格納容器が過度の熱影響を受けた場合であっても、
バルブ20を開放することにより、蒸気を冷却しつつ二
重鋼板壁2内に水を補給することができ、原子炉格納容
器を冷却することもできる。
れず、二重鋼板壁の外殻に遮蔽用の水のドレンラインを
設けるなど本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更で
きることは勿論である。
によれば、従来の鉄筋コンクリート製の原子炉格納容器
と同等の放射線遮蔽効果を有するとともに、原子炉格納
容器の建設にコンクリートを使用する必要がなく、建設
工期が短縮され、建設費を削減することができる。さら
に、原子炉格納容器の冷却手段としての効果を発揮する
こともできる、などの優れた効果を有する。
ある。
格納容器の第一の実施の形態を示す図である。
格納容器の第二の実施の形態を示す図である。
の構成図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 内部に原子炉圧力容器を格納し、内圧上
昇時の内圧に耐え、かつ気密性を保持する二重鋼板壁を
有し、その二重鋼板壁に設けられた注水口から内部に遮
蔽用の水が充填される、ことを特徴とする水遮蔽原子炉
格納容器。 - 【請求項2】 上記注水口にはサイホンが連設され、そ
のサイホンの先端が原子炉格納容器の上部に設けられた
機器仮置プールに浸漬しており、さらに上記二重鋼板壁
または上記サイホンに遮蔽用の水を補給する配管が接続
されている、請求項1に記載の水遮蔽原子炉格納容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09415596A JP3601046B2 (ja) | 1996-04-16 | 1996-04-16 | 水遮蔽原子炉格納容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09415596A JP3601046B2 (ja) | 1996-04-16 | 1996-04-16 | 水遮蔽原子炉格納容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09281270A true JPH09281270A (ja) | 1997-10-31 |
JP3601046B2 JP3601046B2 (ja) | 2004-12-15 |
Family
ID=14102496
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09415596A Expired - Fee Related JP3601046B2 (ja) | 1996-04-16 | 1996-04-16 | 水遮蔽原子炉格納容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3601046B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105632570A (zh) * | 2014-12-01 | 2016-06-01 | 上海核工程研究设计院 | 一种反应堆屏蔽、冷却剂卸压和安全壳抑压的复合装置 |
WO2023162500A1 (ja) * | 2022-02-25 | 2023-08-31 | 三菱重工業株式会社 | 原子炉遮へい設備、原子力設備及び原子炉遮へい設備の建設方法 |
-
1996
- 1996-04-16 JP JP09415596A patent/JP3601046B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105632570A (zh) * | 2014-12-01 | 2016-06-01 | 上海核工程研究设计院 | 一种反应堆屏蔽、冷却剂卸压和安全壳抑压的复合装置 |
WO2023162500A1 (ja) * | 2022-02-25 | 2023-08-31 | 三菱重工業株式会社 | 原子炉遮へい設備、原子力設備及び原子炉遮へい設備の建設方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3601046B2 (ja) | 2004-12-15 |
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