JPH09281198A - 半導体装置の試験装置及び期待値パターン生成回路 - Google Patents

半導体装置の試験装置及び期待値パターン生成回路

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JPH09281198A
JPH09281198A JP8089614A JP8961496A JPH09281198A JP H09281198 A JPH09281198 A JP H09281198A JP 8089614 A JP8089614 A JP 8089614A JP 8961496 A JP8961496 A JP 8961496A JP H09281198 A JPH09281198 A JP H09281198A
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JP8089614A
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Masaaki Sato
正章 佐藤
Nobuhiko Osawa
信彦 大澤
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2値多入力形態の入力パターンに対して多値
1出力形態の出力パターンを出力するデコーダに対する
テスティングを、従来のテスタの構成を踏襲したまま
で、簡単に行なえるようにする。 【解決手段】 2値2入力形式で、かつ3値1出力のデ
コーダの良否判定に使用される期待値パターンを生成す
る回路1に適用した場合において、期待値パターンPe
1及びPe2の基になる基準パターンP1及びP2を出
力する基準パターン生成回路2と、該基準パターン生成
回路2からの基準パターンP1及びP2をそのまま期待
値パターンPe1及びPe2として第1及び第2の外部
出力端子φ1及びφ2を通じて出力するか、あるいは第
1及び第2の外部出力端子φ1及びφ2の出力を高イン
ピーダンス状態とするかを選択する選択回路3とを設け
て構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予め作成された入
力パターンを実デバイスに印加することにより該実デバ
イスから出力される出力パターンと予め作成された期待
値パターンとを比較して半導体装置の良否を判定する半
導体装置用試験装置と、該試験装置にて使用される上記
期待値パターンを生成する期待値パターン生成回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、LSIの製造工程における特性
チェック工程においては、テスタを用いてLSIの特性
チェックが行なわれる。このテスタを用いたLSIのテ
スト方法としては種々の方法が提案され、実用化されて
いるが、例えばストアードパターン法は、予め作成した
入力パターンとその期待値パターンをテスタのパターン
メモリに格納しておく。そして、その後のテスト時にパ
ターンメモリ内に格納してある入力パターンを被測定L
SIに印加し、その際にLSIから出力される出力パタ
ーンと上記パターンメモリ内の期待値パターンとを比較
して、LSIの良否の判定を行なう方法である。
【0003】上記期待値パターンは、特性チェック工程
の前工程であるテストプログラム設計工程において、期
待値パターン生成回路にて作成される。従来の期待値パ
ターン生成回路は、実デバイスからの2値1出力形態の
出力パターンに対応した期待値パターンを作成する場合
がほとんどである。
【0004】例えば、高レベル信号を実デバイスに印加
した場合に、該実デバイスから高レベル信号が出力さ
れ、低レベル信号を実デバイスに印加した場合に、該実
デバイスから低レベル信号が出力される態様において
は、上記期待値パターンとしては、例えば入力パターン
が論理「0」に対して「0」、入力パターンが論理
「1」に対して「1」が設定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
の期待値パターン生成回路は、実デバイスからの2値1
出力形態の出力パターンにしか対応できないようになっ
ているため、例えば2値2入力形態の入力パターンに対
して3値1出力形態の出力パターンを出力する実デバイ
ス(例えばデコーダ等)に対してのテストを行なうこと
はできなかった。
【0006】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、2値多入力形態の入力
パターンに対して多値1出力形態の出力パターンを出力
する半導体装置(例えばデコーダ等)に対する特性チェ
ックを、従来のテスタの構成を踏襲したままで、簡単に
行なうことができる半導体装置の試験装置を提供するこ
とにある。
【0007】また、本発明の他の目的は、実デバイスか
ら出力される多値1出力形態の出力パターンに対応した
期待値パターンを作成することができる期待値パターン
生成回路を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体装置
の試験装置は、予め作成された入力パターンを実デバイ
スに印加することにより該実デバイスから出力される出
力パターンと予め作成された期待値パターンとを比較し
て半導体装置の良否を判定する半導体装置用試験装置に
おいて、上記入力パターンが2値多入力形態で、かつ、
上記出力パターンが多値1出力形態を有し、上記期待値
パターンは、上記入力パターンを正規の実デバイスに入
力した場合に、該実デバイスから出力される上記出力パ
ターンの属性と1対1で対応する属性を有することを特
徴とする。
【0009】これにより、予め作成された2値多入力形
態の入力パターンを実デバイスに印加することにより該
実デバイスから出力される出力パターンと、予め作成さ
れた期待値パターンとが比較されて上記実デバイスの良
否が判定されることになる。
【0010】この場合、上記期待値パターンは、上記入
力パターンを正規の実デバイスに入力した場合に、該実
デバイスから出力される上記出力パターンの属性と1対
1で対応する属性を有することから、実デバイスが不良
である場合、その1対1の対応関係がくずれるため、容
易に実デバイスの良否を判定することができる。
【0011】ところで、入力パターンの少なくとも1つ
に不定があった場合、正規の実デバイスからは当然に不
定が出力されることになる。この場合、期待値パターン
も不定となっていれば、出力パターンと期待値パターン
との関係が1対1となるが、本発明では、上記入力パタ
ーンの少なくとも1つが不定である場合、上記期待値パ
ターンはすべて不定とされるため、出力パターンと期待
値パターンとの関係は、出力パターンが不定であっても
1対1の関係は維持されることとなる。従って、不定状
態を実デバイスに印加した場合でも当該実デバイスの良
否判定を行なうことが可能となる。
【0012】次に、本発明に係る期待値パターン生成回
路においては、2値多入力形態の入力パターン信号を正
規の実デバイスに入力した場合に該実デバイスから出力
される多値1出力形態の出力パターン信号の属性と1対
1で対応する属性の期待値パターン信号を出力するよう
に構成する。
【0013】これにより、上記期待値パターンは、上記
出力パターンの属性と1対1で対応する属性を有するこ
とから、実デバイスが不良である場合、その1対1の対
応関係がくずれるため、容易に実デバイスの良否を判定
することができる。
【0014】従って、この本発明に係る期待値パターン
生成回路をテスタに組み込むことにより、2値多入力形
態の入力パターンに対して多値1出力形態の出力パター
ンを出力する半導体装置(例えばデコーダ等)に対する
特性チェックを容易に行なうことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る半導体装置の
試験装置をデコーダの特性チェックを行なうためのテス
タに適用した実施の形態例(以下、単に実施の形態に係
るテスタと記す)を図1〜図6を参照しながら説明する
が、この実施の形態に係るテスタの具体的な説明に入る
前に、LSIの製造工程について図1及び図2を参照し
ながら簡単に説明する。
【0016】LSIの製造工程は、図1に示すように、
大別して、回路検討(S1),レイアウト設計・検
証(S2),マスク製作(S3),ウェーハ工程
(S4),テストプログラム設計(S5),特性チ
ェック工程(S6),組立工程(S7),最終試験
(S8),出荷(S9)の9工程に分類することがで
きる。
【0017】また、回路検討(S1)は、更に機能設
計・検証(S101),論理設計・検証(S102),
デバイスプロセス設計(S103)及び回路設計・検証
(S104)の4つに分類される。
【0018】上記機能設計・検証(S101)では、シ
ステム仕様をもとにLSIの内部機能仕様を作成し、こ
の内部機能仕様に基づいてLSIの内部アーキテクチャ
の設計し、LSIの動作設計を行なう。機能設計を進め
るにあたっては、動作記述言語で記述し、機能シミュレ
ータを用いて検証を行いながら進める。上記機能設計に
より、機能ブロック図と各ブロック内の機能定義、動作
記述(機能記述)、状態遷移図、タイミングチャート、
マイクロ命令コード、レジスタ類の定義、バスアーキテ
クチャ、レジスタトランスファレベルの記述などの詳細
が決定されて機能設計データが作成される。
【0019】論理設計・検証(S102)では、上記機
能設計データに基づき、NOR,NAND,OR,AN
D,インバータ(NOT)などの論理ゲートや、フリッ
プフロップ、複合論理ゲートなど、論理セルライブラリ
のメニューを用いた論理回路へと具体化する。出来上が
った論理回路が正しいか否かを検証するために、構造記
述言語で論理回路を記述し、論理シミュレータを用いて
シミュレーションにより検証を行なう。
【0020】デバイスプロセス設計(S103)では、
システム仕様を満たす必要なデバイス技術とプロセス技
術を決める。例えば、最初に集積度や性能を考慮して、
CMOS,NMOS,バイポーラ,GaAsなどのデバ
イス技術の中からどれを採用し、どの程度の微細加工技
術を採用するかを決める。そして、トランジスタ構造や
配線構造などのデバイス構造を設計し、それに必要な製
造プロセス技術の設計を行なう。
【0021】デバイスプロセス設計(S103)では、
プロセスシミュレータやデバイスシミュレータを用い
て、シミュレーションを行い、トランジスタの性能が希
望するものになっているかを予測する。通常は、この後
にプロセスやデバイスが予測どおりになっているかどう
かを調べるためにTEG(test element group)と呼ば
れる実験用デバイスを設計して、実際に試作と評価を行
なって検証や改良のためのフィードバックを行なう。
【0022】回路設計・検証(S104)では、上記論
理設計工程(S102)で作られた論理回路図を、選択
したデバイス技術のトランジスタ回路のレベルにまで具
体化した設計を行なう。論理回路図をトランジスタ回路
図に変換し、各トランジスタ素子の回路定数を性能仕様
を満たすように決める。
【0023】その後、タイミングシミュレータを用いた
シミュレーションにより、概略のタイミングを検証し、
回路シミュレータを用いたシミュレーションにより、よ
り詳細なAC特性やDC特性、それに動作余裕(電源変
動余裕、温度変動余裕、タイミング余裕、クリティカル
パス余裕、出力駆動能力余裕)などの検証を行なう。
【0024】次に、レイアウト設計・検証(S2)にお
いて、LSIの製造に用いられるマスクのパターンレイ
アウトが設計される。次に、マスク製作工程(S3)に
おいて、上記レイアウト設計・検証(S2)にて作成さ
れたマスクパターンからマスクが製作される。次に、ウ
ェーハ工程(S4)において、上記マスク製作工程(S
3)にて製作されたマスクを用いて上記回路検討(S
1)におけるデバイスプロセス設計(S103)に基づ
いて半導体チップが製造される。
【0025】次に、テストプログラム設計工程(S5)
において、製造後のLSIが、システム仕様どおりの機
能、性能を満たすか否かを調べるためのテストプログラ
ムを設計する。ここでは、最初に、IC仕様書に基づい
て設計したLSIの回路図をコンピュータに入力し(図
2のステップS501参照)、この論理設計されたLS
Iがテスト可能になっているかどうかのテスタビリティ
の解析を行なう。テストが困難な場合は、機能設計・検
証(S101)又は論理設計・検証(S102)にフィ
ードバックして修正する。上記回路図の入力段階で、期
待値パターン生成回路の組み込みも行なわれる。
【0026】その後、入力のテストパターンと出力の期
待値ベクトルからなる期待値パターンを生成するテスト
プログラム設計を行なう。その後、出来上がったテスト
プログラムにより、LSIの故障が期待どおりに検出で
きるかどうかを故障シミュレーションによりシミュレー
ションしてテストプログラムの検証を行なう(図2のス
テップS502参照)。ここでは、コンピュータ上で、
LSIを動作させるために必要なパルスをテストプログ
ラムにより発生させてLSI(回路図の段階)に入力
し、期待する結果になるか否かを確認する。なお、故障
の検出率が低い場合は、テストプログラムの修正設計を
行なう。
【0027】その後、テスタで使う期待値パターンを期
待値パターン生成回路によって作成する(図2のステッ
プS503参照)。ストアードパターン法においては、
入力パターンに対応する期待値パターンの組み合せをメ
モリに登録するという処理が行なわれる。
【0028】次の特性チェック工程(S6)並びに組立
工程(S7)後の最終試験(S8)において、上記テス
トプログラム設計(S5)で完成させたテストプログラ
ムを用いて、上記製造したLSIのテストを行なう。こ
のテストには、例えば良品か不良品かを選別するGO/
NO GOテスト、故障箇所をつきとめるための故障診
断テスト、性能を評価するテストなどがある。
【0029】上記特性チェック工程(S6)が終了した
段階で組立工程(S7)に入るが、ここではその詳細説
明を省略する。なお、以下の説明では特性チェック工程
及び最終試験を総称してテスティングと記す。
【0030】次に、本実施の形態に係るテスタで使う期
待値パターンを生成する期待値パターン生成回路を、2
値2入力形式で、かつ3値1出力のデコーダの良否判定
に使用される期待値パターンを生成する回路に適用した
場合について図3〜図6を参照しながら説明する。
【0031】この期待値パターン生成回路1は、図3に
示すように、期待値パターンPe1及びPe2の基にな
る基準パターンP1及びP2を出力する基準パターン生
成回路2と、該基準パターン生成回路2からの基準パタ
ーンP1及びP2をそのまま期待値パターンPe1及び
Pe2として第1及び第2の外部出力端子φ1及びφ2
を通じて出力するか、あるいは第1及び第2の外部出力
端子φ1及びφ2の出力を高インピーダンス状態とする
かを選択する選択回路3とを有して構成されている。
【0032】上記基準パターン生成回路2は、内部にテ
ストプログラムが組み込まれたICブロック4から出力
される2値2入力形態の入力パターンPi1及びPi2
が供給される第1及び第2の入力端子V及びSGと、生
成された基準パターンP1及びP2が出力される第1及
び第2の出力端子OV及びOSGと、選択回路3に供給
するための選択信号Psを出力する選択信号出力端子S
とを有する。
【0033】図4に本実施の形態に係る期待値パターン
生成回路1の入出力形態と入力パターンPi1及びPi
2に対するデコーダDUTの出力形態を真理値表として
示す。
【0034】ここで、被測定LSIであるデコーダDU
Tの入出力形態は、例えば入力パターンが論理的に
(V,SG)=(0,0)のとき例えば低レベル信号V
Lであり、入力パターンが(0,1)のとき高インピー
ダンス状態Zであり、入力パターンが(1,1)のとき
高レベル信号VHであり、入力パターンが(1,0)の
とき中レベル信号VMである。即ち、このデコーダDU
Tは、入力パターン(0,0),(1,1),(1,
0)に対してそれぞれ低レベル信号VL,高レベル信号
VH,中レベル信号VMを出力する回路である。
【0035】また、入力パターンに1つでも不定Xがあ
った場合、デコーダDUTからの出力は当然に不定Xと
なる。
【0036】次に、期待値パターン生成回路1の入出力
形態をみると、まず、入力パターンPi1及びPi2が
確定している場合の期待値パターン生成回路1の入出力
形態は、入力パターンが論理的に(V,SG)=(0,
0)のとき、基準パターンは論理的に(OV,OSG)
=(0,X)(X:不定)であって、期待値パターンは
論理的に(φ1,φ2)=(0,X)であり、入力パタ
ーンが(0,1)のとき、基準パターンは(0,1)で
あって、期待値パターンは(Z,Z)(Z:高インピー
ダンス状態)であり、入力パターンが(1,1)のと
き、基準パターンは(X,1)であって、期待値パター
ンは(X,1)であり、入力パターンが(1,0)のと
き、基準パターンは(1,0)であって、期待値パター
ンは(1,0)である。
【0037】そして、入力パターンに1つでも不定
「X」があった場合、基準パターン並びに期待値パター
ンは共に(X,X)である。
【0038】つまり、図3の真理値表から本実施の形態
に係る期待値パターン生成回路1の要点をまとめると、
以下の通りである。
【0039】(1) 2入力(V,SG)のどちらか一方に
「X」が現れた場合、出力(φ1,φ2)は両方とも
「X」になる。このとき、DUT出力は「X」である。 (2) 2入力(V,SG)=(0,1)のとき、出力(φ
1,φ2)は両方とも「Z」になる。このとき、DUT
出力は「Z」である。 (3) 2入力(V,SG)=(0,0)のとき、出力φ2
は「X」になる。このとき、DUT出力は低レベルVL
である。 (4) 2入力(V,SG)=(1,1)のとき、出力φ1
は「X」になる。このとき、DUT出力は高レベルVH
である。 (5) 2入力(V,SG)=(1,0)のとき、出力(φ
1,φ2)=(1,0)になる。このとき、DUT出力
は中レベルVMである。
【0040】上記要点から、デコーダDUTの出力値
と、本実施の形態に係る期待値パターン生成回路1によ
り生成される期待値が1対1で対応していることがわか
る。
【0041】そして、テスタでテスティングを行なう場
合は、入力パターンPi1及びPi2をデコーダDUT
に印加し、このとき出力される出力値と本実施の形態に
係る期待値パターン生成回路1からの期待値とを比較す
ることで、良否の判定が容易に行なわれることとなる。
【0042】次に、上記入出力形態を実現することがで
きる期待値パターン生成回路1、特に基準パターン生成
回路2の具体的回路構成例を図4を参照しながら説明す
る。
【0043】この基準パターン生成回路2は、不定状態
を発生する不定発生回路11と、第1及び第2の入力端
子V及びSGを通じて供給される入力パターンPi1及
びPi2に対して所定の論理演算を行なう論理演算回路
12と、上記入力パターンPi1及びPi2の少なくと
も1つが不定Xである場合であって上記論理演算回路1
2の出力が不定Xでないとき、上記不定発生回路11か
らの出力(不定X)を選択するスイッチング回路13
と、上記入力パターンPi1及びPi2が所定の属性の
ときに、高レベルの選択信号Psを出力する選択信号出
力回路14とを有して構成されている。
【0044】上記不定発生回路11は、例えばDフリッ
プフロップ回路にて構成され、そのリセット端子CL及
びクロック端子CKに一定電位を印加し、反転データ出
力端子/Qとデータ入力端子Dを互いに接続することに
より、データ出力端子Qから不定出力Xを得るようにし
ている。
【0045】論理演算回路12は、4つのEx.OR
(エクスクルーシブ・オア)ゲート15A〜15Dにて
構成されている。
【0046】そして、第1のEx.ORゲート15A
は、一方の入力端子に第2の入力端子SGからの第2の
入力信号Pi2が供給され、他方の入力端子に第1の入
力端子Vからの第1の入力信号Pi1が供給されるよう
に配線接続され、第2のEx.ORゲート15Bは、一
方の入力端子に第1の入力端子Vからの第1の入力信号
Pi1が供給され、他方の入力端子に第2の入力端子S
Gからの第2の入力信号SGが供給されるように配線接
続されている。
【0047】また、第3のEx.ORゲート15Cは、
一方の入力端子に第1のEx.ORゲート15Aの出力
Aが供給され、他方の入力端子に第1の入力端子Vから
の第1の入力信号Pi1が供給されるように配線接続さ
れ、第4のEx.ORゲート15Dは、一方の入力端子
に第2のEx.ORゲート15Bの出力Bが供給され、
他方の入力端子に第2の入力端子SGからの第2の入力
信号Pi2が供給されるように配線接続されている。そ
して、上記第3及び第4のEx.ORゲート15C及び
15Dの出力C及びDが後段のスイッチング回路13に
供給されるようになっている。
【0048】選択信号出力回路14は、1つのANDゲ
ート16と1つのNOTゲート17を有して構成され、
ANDゲート16の一方の入力端子に第2の入力端子S
Gからの第2の入力信号Pi2が供給され、他方の入力
端子に第1の入力端子Vからの第1の入力信号Pi1の
反転信号がNOTゲート17を通じて供給されるように
配線接続され、該AND回路16の出力が選択信号Ps
として選択信号出力端子Sを通じて図1の選択回路3に
供給されるように配線接続されている。
【0049】スイッチング回路13は、2つのスイッチ
ング回路(第1及び第2のスイッチング回路SW1及び
SW2)と、1つのNORゲート18と、1つのAND
ゲート19を有して構成されている。
【0050】NORゲート18及びAND回路19は、
それぞれ論理演算回路12における第3及び第4のE
x.ORゲート15C及び15Dからの出力C及びDが
供給されるように配線接続されている。
【0051】また、第1のスイッチング回路SW1は、
一方の入力端子mに不定発生回路11からの不定出力X
が供給され、他方の入力端子nに論理演算回路12にお
ける第3のEx.ORゲート15Cの出力Cが供給さ
れ、選択用入力端子sにNORゲート18の出力Eが供
給されるように配線接続されている。そして、選択用入
力端子sに供給されるNORゲート18の出力Eが高レ
ベルのとき、不定発生回路11からの不定Xが出力端子
Rを通じて第2の出力端子OSGに現れ、NORゲート
18の出力Eが低レベルのとき、第3のEx.ORゲー
ト15Cからの出力Cが出力端子Rを通じて第2の出力
端子OSGに現れるようになっている。
【0052】第2のスイッチング回路SW2は、一方の
入力端子mに不定発生回路11からの不定出力Xが供給
され、他方の入力端子nに論理演算回路12における第
4のEx.ORゲート15Dの出力Dが供給され、選択
用入力端子sにANDゲート19の出力Fが供給される
ように配線接続されている。そして、選択用入力端子s
に供給されるANDゲート19の出力Fが高レベルのと
き、不定発生回路11からの不定Xが出力端子Rを通じ
て第1の出力端子OVに現れ、ANDゲート19の出力
Fが低レベルのとき、第4のEx.ORゲート15Dか
らの出力Dが出力端子Rを通じて第1の出力端子OVに
現れるようになっている。
【0053】一方、図1の選択回路3は、2つの禁止ゲ
ート20A及び20Bを有して構成され、選択信号出力
端子Sから出力される選択信号Psが低レベルのとき、
各ゲート20A及び20Bが開いて第1及び第2の出力
端子OV及びOSGから出力される基準パターンP1及
びP2が第1及び第2の外部出力端子φ1及びφ2を通
じて期待値パターンPe1及びPe2として出力される
ことになる。また、上記選択信号Psが高レベルのと
き、各ゲート20A及び20Bが閉じて第1及び第2の
出力端子OV及びOSGから出力される基準パターンP
1及びP2の外部への出力が禁止され、これにより、第
1及び第2の外部出力端子φ1及びφ2は高インピーダ
ンス状態となる。
【0054】即ち、図5の基準パターン生成回路2にお
いて、第1の入力端子Vを通じて供給された第1の入力
信号Pi1が論理的に「0」で、かつ、第2の入力端子
SGを通じて供給された第2の入力信号Pi2が論理的
に「1」である場合に、選択信号出力回路14における
AND回路16の出力Psが論理的に「1」になるた
め、この場合、第1及び第2の出力端子OV及びOSG
に基準パターンP1及びP2が出力されていたとして
も、第1及び第2の外部出力端子φ1及びφ2は高イン
ピーダンス状態とされる。
【0055】図5の基準パターン生成回路2における各
ゲートの入出力形態と期待値パターンの出力形態を図6
の真理値表に示す。この真理値表から、図4の真理値表
で示す入出力形態が実現されていることがわかる。
【0056】このように、本実施の形態に係る期待値パ
ターン生成回路1から出力される期待値パターンPe1
及びPe2は、入力パターンPi1及びPi2を正規の
実デバイス(この場合、デコーダDUT)に入力した場
合に、該実デバイスDUTから出力される上記出力パタ
ーンの属性と1対1で対応する属性を有することから、
実デバイスDUTが不良である場合、その1対1の対応
関係がくずれるため、容易に実デバイスDUTの良否を
判定することができる。しかも、この判定は、従来のテ
スト方法を踏襲することができるため、テスタ全体の構
成を全面的に変更する必要がなく、既存のテスタで評価
することも可能である。
【0057】ところで、入力パターンPi1及びPi2
の少なくとも1つに不定Xがあった場合、正規の実デバ
イスDUTからは当然に不定Xが出力されることにな
る。この場合、期待値パターンPe1及びPe2も不定
Xとなっていれば、出力パターンと期待値パターンとの
関係が1対1となるが、本実施の形態では、上記入力パ
ターンPi1及びPi2の少なくとも1つが不定Xであ
る場合、上記期待値パターンPe1及びPe2はすべて
不定Xとされるため、出力パターンと期待値パターンと
の関係は、出力パターンが不定Xであっても1対1の関
係は維持されることとなる。従って、不定状態Xを実デ
バイスDUTに印加した場合でも当該実デバイスDUT
の良否判定を行なうことが可能となる。
【0058】特に、本実施の形態に係る期待値パターン
生成回路1においては、2値2入力形態の入力パターン
Pi1及びPi2を正規の実デバイスDUTに入力した
場合に該実デバイスDUTから出力される3値1出力形
態の出力パターンの属性と1対1で対応する属性の期待
値パターンPe1及びPe2が出力されるため、以下の
効果を奏することとなる。
【0059】即ち、上述したように、上記期待値パター
ンPe1及びPe2は、上記出力パターンの属性と1対
1で対応する属性を有することから、実デバイスDUT
が不良である場合、その1対1の対応関係がくずれるた
め、容易に実デバイスの良否を判定することができる。
【0060】従って、この本実施の形態に係る期待値パ
ターン生成回路1をテスタに組み込むことにより、2値
2入力形態の入力パターンPi1及びPi2に対して3
値1出力形態の出力パターンを出力するデコーダDUT
に対するテスティングを容易に行なうことができる。
【0061】上記実施の形態では、2値2入力形態の入
力パターンを入力した場合に3値1出力形態の出力パタ
ーンを出力するデコーダのテスティングを行なう場合に
適用した例を示したが、これに限られることなく、2値
多入力形態の入力パターンを入力した場合に多値1出力
形態の出力パターンを出力する半導体装置全般のテステ
ィングを行なう場合にも適用可能である。
【0062】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る半導体装置
の試験装置によれば、予め作成された入力パターンを実
デバイスに印加することにより該実デバイスから出力さ
れる出力パターンと予め作成された期待値パターンとを
比較して半導体装置の良否を判定する半導体装置用試験
装置において、上記入力パターンが2値多入力形態で、
かつ、上記出力パターンが多値1出力形態を有し、上記
期待値パターンは、上記入力パターンを正規の実デバイ
スに入力した場合に、該実デバイスから出力される上記
出力パターンの属性と1対1で対応する属性を有するよ
うにしたので、2値多入力形態の入力パターンに対して
多値1出力形態の出力パターンを出力する半導体装置
(例えばデコーダ等)に対するテスティングを、従来の
テスタの構成を踏襲したままで、簡単に行なうことがで
きる。
【0063】また、本発明に係る期待値パターン生成回
路によれば、2値多入力形態の入力パターン信号を正規
の実デバイスに入力した場合に該実デバイスから出力さ
れる多値1出力形態の出力パターン信号の属性と1対1
で対応する属性の期待値パターン信号を出力するように
したので、実デバイスから出力される多値1出力形態の
出力パターンに対応した期待値パターンを作成すること
ができ、従来不可能と思われていた上記デコーダの評価
を容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】LSIの製造工程を示すブロック工程図であ
る。
【図2】テストプログラム設計の流れを示すブロック工
程図である。
【図3】本実施の形態に係る期待値パターン生成回路の
構成を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態に係る期待値パターン生成回路の
入出力形態の真理値を示す表図である。
【図5】本実施の形態に係る期待値パターン生成回路に
組み込まれる基準パターン生成回路の具体的構成例を示
す回路図である。
【図6】本実施の形態に係る期待値パターン生成回路に
おける具体的回路例の入出力形態の真理値を示す表図で
ある。
【符号の説明】
1 期待値パターン生成回路、2 基準パターン生成回
路、3 選択回路、4ICブロック、11 不定発生回
路、12 論理演算回路、13 スイッチング回路、1
4 選択信号出力回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め作成された入力パターンを実デバイ
    スに印加することにより該実デバイスから出力される出
    力パターンと予め作成された期待値パターンとを比較し
    て半導体装置の良否を判定する半導体装置用試験装置に
    おいて、 上記入力パターンが2値多入力形態で、かつ、上記出力
    パターンが多値1出力形態を有し、 上記期待値パターンは、上記入力パターンを正規の実デ
    バイスに入力した場合に、該実デバイスから出力される
    上記出力パターンの属性と1対1で対応する属性を有す
    ることを特徴とする半導体装置の試験装置。
  2. 【請求項2】 上記入力パターンが2値2入力形態、か
    つ、上記出力パターンが3値1出力形態を有し、 入力パターンが論理的に「00」のとき、出力パターン
    が低レベル信号であって、その期待値パターンが「0
    X」(X:不定)であり、 入力パターンが論理的に「01」のとき、出力パターン
    が高インピーダンス出力であって、その期待値パターン
    が「ZZ」(Z:高インピーダンス出力)であり、 入力パターンが論理的に「11」のとき、出力パターン
    が高レベル信号であって、その期待値パターンが「X
    1」(X:不定)であり、 入力パターンが論理的に「10」のとき、出力パターン
    が中レベル信号であって、その期待値パターンが「1
    0」であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置
    の試験装置。
  3. 【請求項3】 上記入力パターンの少なくとも1つが不
    定である場合、上記期待値パターンはすべて不定である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装置の試
    験装置。
  4. 【請求項4】 2値多入力形態の入力パターン信号を正
    規の実デバイスに入力した場合に該実デバイスから出力
    される多値1出力形態の出力パターン信号の属性と1対
    1で対応する属性の期待値パターン信号を出力する期待
    値パターン生成回路。
  5. 【請求項5】 不定状態を発生する第1の回路と、 上記入力パターンに対して所定の論理演算を行なう第2
    の回路と、 上記入力パターンの少なくとも1つが不定である場合で
    あって上記第2の回路の出力が不定でないとき、上記第
    1の回路の出力を選択するスイッチング回路と、 上記入力パターンが所定の属性のときに、期待値パター
    ンを高インピーダンス状態とする第3の回路を有するこ
    とを特徴とする請求項4記載の期待値パターン生成回
    路。
  6. 【請求項6】 上記入力パターンが2値2入力形態、か
    つ、上記出力パターンが3値1出力形態を有し、 入力パターンが論理的に「00」のとき、期待値パター
    ン「0X」(X:不定)を出力し、 入力パターンが論理的に「01」のとき、期待値パター
    ン「ZZ」(Z:高インピーダンス出力)を出力し、 入力パターンが論理的に「11」のとき、期待値パター
    ン「X1」(X:不定)を出力し、 入力パターンが論理的に「10」のとき、期待値パター
    ン「10」を出力することを特徴とする請求項5記載の
    期待値パターン生成回路。
  7. 【請求項7】上記入力パターンの少なくとも1つが不定
    である場合に、期待値パターンとしてすべて不定を出力
    することを特徴とする請求項5又は6記載の期待値パタ
    ーン生成回路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008209210A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Fujitsu Ltd テストパターン自動生成方法およびテストパターン自動生成プログラム

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JP2008209210A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Fujitsu Ltd テストパターン自動生成方法およびテストパターン自動生成プログラム

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