JPH09281048A - 粉粒体異物検査方法及び粉粒体異物検査装置 - Google Patents

粉粒体異物検査方法及び粉粒体異物検査装置

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JPH09281048A
JPH09281048A JP9098796A JP9098796A JPH09281048A JP H09281048 A JPH09281048 A JP H09281048A JP 9098796 A JP9098796 A JP 9098796A JP 9098796 A JP9098796 A JP 9098796A JP H09281048 A JPH09281048 A JP H09281048A
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 誤差なく粉粒体中の異物を検査可能な装
置及び方法の提供。 【解決手段】 粉粒体に接する透明部材を通して撮像手
段で撮像し、得られる画像データを画像処理することを
特徴とする装置及び方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉粒体中の異物を
画像処理法を利用して自動的に検出する方法、及びそれ
に用いるための粉粒体異物検査装置に関する。特にポリ
エチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル等の合成樹脂の
粉末、粉体塗料、セメント、セラミックス粉末、粉末状
洗剤、インスタントコーヒーや粉末スープ等のインスタ
ント食品、及び粉薬や顆粒状薬剤等の各種粉粒体に含ま
れる異物を自動的に検出する粉粒体異物検査方法及び粉
粒体異物検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】工業製品には、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、塩化ビニル等の合成樹脂の粉末、粉体塗料、セ
メント、セラミックス粉末等各種の粉粒体状の製品があ
る。これらの製品には、金属片やガラス片、砂利、砂、
より粒子径の大きな粒子等の異物が混入することがある
が。これらの異物が存在すると製品の品質上問題であ
る。
【0003】又、食品工業においても、インスタントコ
ーヒーや粉末スープ等、粉粒体状の製品が多い。医薬品
にも粉末状や顆粒状のものが多い。これらの製品には、
上記の異物に加えて、昆虫の死骸等が混入することがあ
るが、直接食用に供したり人体に適用される製品である
だけに、異物が存在していると衛生上問題である。
【0004】したがって、粉粒体中の異物の検出は、品
質管理上重要な項目である。
【0005】粉粒体中の異物の検出方法としては、従来
は目視による方法が行われてきた。この方法は、粉粒体
を一定の面積上に薄く拡げ、目視又は拡大鏡を用いて異
物の大きさ及び数を計量するというものである。
【0006】しかし、目視による計量には、個人差があ
り正確度を欠くこと、50〜100ミクロン以下の微小
の異物の検出が難しいこと、時間がかかること、自動化
に対応できないこと等の種々の欠点がある。
【0007】上記の欠点を解決するため、テレビカメラ
により異物を自動的に計測することが検討された。この
ような方法には、例えば図13に示すように、ベルト等
の搬送手段41上に粉粒体2を薄く拡げ、これを図中b
の方向に移動させながらテレビカメラ3で撮影し、得ら
れた画像データを画像処理装置31で画像処理して異物
を検出する方法がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法を
実施するためには、粉粒体2を搬送手段41上に均一な
厚さに拡げなければならないが、通常のフィーダー等を
用いたのでは粉粒体を搬送手段41上に均一な厚さに拡
げるのは極めて困難である。又、粉粒体の検出面が完全
に平坦ではないので、どうしても図中Sで示すように影
ができ、異物ではないのに陰部分を異物としてカウント
するという問題があった。
【0009】本発明は、粉粒体上の影を異物として検出
することがなく、且つ異物を高い精度で検出することが
できる粉粒体異物検出方法及び粉粒体異物検出装置を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の請求項1に記載の発明は、透明部材に接して粉粒体を
存在させ、この粉粒体の透明部材側の表面を、当該透明
部材を通して、撮像手段で撮影し、該撮像手段により得
られた画像データを画像処理し、当該粉粒体中の異物に
対応する画像信号を検出することを特徴とする、粒体中
の異物の検査方法であり、請求項2に記載の発明は、粉
粒体に接触する透明部材、当該透明部材の粉粒体が接触
する側とは反対の側に向けて設けられたた撮像手段、及
び当該撮像手段から出力される画像データを画像処理す
る画像処理手段を有することを特徴とする粉粒体異物検
査装置である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の粉粒体中の異物の検出方
法は、上にも述べたように、透明部材に接して粉粒体を
存在させ、この粉粒体の透明部材側の表面を、当該透明
部材を通して撮像手段で撮影し、得られた画像データを
画像処理手段で画像処理して、異物に対応する画像信号
を検出するというものである。
【0012】本発明の粉粒体中の異物の検査装置は、粉
粒体を接触させる透明部材、当該透明部材の粉粒体が接
触する側とは反対の側に向けて設けられた撮像手段、及
び当該手段から出力される画像データを画像処理する画
像処理手段からなるものである。
【0013】本発明の方法及び装置の概略を図1〜3に
示す。図1は、透明部材1も粉粒体2も固定しておき、
光像を画像データに変換する撮像手段3がb方向に移動
しつつ粉粒体を撮像することにより異物を検出する粉粒
体異物検出方法及び粉粒体異物検出装置を示す概略図で
ある。図2は、透明部材1が粉粒体2の搬送部材41を
兼ね、位置の固定された撮像手段3に対して透明部材1
そのものがbで示す方向に移動することにより異物を検
出する粉粒体異物検出方法及び粉粒体異物検出装置を示
す概略図である。図3は、透明部材1を固定しておき、
粉粒体2を、透明部材1に接するようにして、別に設け
られた搬送手段41でb方向に移動させることにより異
物を検出する粉粒体異物検出方法及び粉粒体異物検出装
置の概略図である。図中、1は透明部材を、2は粉粒体
を、3は光像を画像データに変換する撮像手段を示す。
31は撮像手段3から出力される画像データを画像処理
する画像処理手段を示す。41は粉粒体2を搬送する搬
送手段を示す。aは粉粒体の押圧方向を、bは撮像手段
3、透明部材1及び/又は粉粒体2の移動方向を示す。
【0014】本発明において、透明部材は、その表面
に、所定量の粉粒体を所定の領域に隙間なく広げて接触
させることができ、その透明部材を透かして、その透明
部材に接触している粉粒体を、光像を画像データに変換
する撮像手段3で観察することのできる透明な部材であ
る。換言すると、透明部材とは、光像を画像データに変
換する撮像手段、例えばテレビカメラの視野の範囲内で
平面と見做せる透明な部材をいう。このような機能を有
する限り透明部材の形状及び構造等については特に制限
がなく、たとえば透明部材の形状として、平板、環状
板、円板、円筒体などを挙げることができ、又透明部材
は透明な搬送ベルトあるいは透明シートであってもよ
い。
【0015】本発明の粉粒体異物検出方法及び粉粒体異
物検出装置の適用される粉粒体は特に制限はないが、
0.001〜1,000ミクロン程度の粒度の粉体や粒
状物が好ましい。このようなものとしては、各種合成樹
脂の粉末、粉体塗料、セメント、セラミックス粉末、粉
末状洗剤、ベビーパウダー、白粉、インスタントコーヒ
ーや粉末スープ等のインスタント食品、粉末状調味料、
粉薬及び顆粒状薬剤等がある。
【0016】撮像手段は、透明部材を透かして撮影した
粉粒体の光像を画像データに変換することができる手段
であればよく、たとえば、通常のビデオカメラやテレビ
カメラ等が用いられる。ビデオカメラやテレビカメラ
は、撮像管を用いて光像を画像信号に変えるものであっ
ても、代わりに一次元CCD素子や二次元CCD素子を
用いるものであってもよい。ビデオカメラやテレビカメ
ラ以外に例えば赤外線検出素子も用いられる。
【0017】上記撮像手段から出力される画像データを
画像処理する画像処理処理は、画像データを画像処理し
て粉体中の異物に対応する画像信号を検出する手段であ
る。
【0018】通常、画像処理手段は、撮像手段からの画
像データを縦横等間隔に標本化する標本化器と、標本化
した画像データをディジタル化するA−D変換器と、及
びA−D変換器からのディジタル化されたデータを演算
し、粉粒体に対応する画像信号と異物に対応する画像信
号とを弁別するための演算手段とを有して構成されてい
る。
【0019】透明部材に接して粉粒体を存在させると
は、透明部材の一方の面に粉粒体を隙間なく接するよう
にすることである。したがって、図1および図2に示す
ように透明部材1上に直接に粉粒体2が載るようにして
もよいし、図3に示すように粉粒体2の上に透明部材1
が載るようにしてもよい。
【0020】図1に示すように、透明部材1および粉粒
体2を固定しておき、光像を画像データに変換する撮像
手段3がb方向に移動するようにして、所定面積におけ
る粉粒体2の表面を撮像手段3が撮像することにより、
粉粒体に存在する異物を検出することができる。図2に
示すように、透明部材1が粉粒体2の搬送部材を兼ねる
ようにし、撮像手段3自体の位置を固定したまま透明部
材1そのものをbで示す方向に移動するようにして、粉
粒体に存在する異物を検出することもできる。図3に示
すように、透明部材1及び撮像手段3のそれらの位置を
固定しておき、粉粒体2を、透明部材1に接するように
して、別に設けられた搬送手段41でb方向に移動させ
てもよい。搬送手段41は粉粒体2を移動させ得る手段
であればどのようなものでも用い得る。このような手段
としては例えばベルトコンベアーや溝を設けた円盤等が
ある。
【0021】粉粒体と透明部材との接触を確実にするた
めに、必要に応じて、透明部材に向けて粉粒体を押しつ
けるように、粉粒体に押圧力を加えてもよい。押圧力
は、図1及び図2に示すように、粉粒体2に直接に加え
てもよいし、透明部材1の方に加えてもよい。更に搬送
手段41を介して粉粒体2に押圧力を加えてもよい。
【0022】光像を画像データに変換する撮像手段で検
出する光像は、光源からの反射光及び透過光のいずれで
あってもよい。光源としては、ハロゲンランプやキセノ
ンランプ、蛍光灯、白熱灯、赤外線LED等各種のもの
が用いられる。又、光源で透明部材1を直接照射して
も、レンズ系光学系やファイバーライトガイド等を通し
て照射してもよい。
【0023】図1〜図3に示されるように、撮像手段3
で検出した光像は画像データに変換され、画像処理手段
31で画素に分割される。異物の検出には、画素毎の明
暗情報を利用し、明度の低い画素を異物に対応する画像
信号とすることができる。ただし、この画像処理方法は
粉粒体が明色である場合に好ましく用いられる。
【0024】この画像処理方法の例を図4に示す。図4
中Aは透明部材1を通して見た粉粒体の画像を、Bはこ
の画像を画像処理したものを示す。2は異物を検出しよ
うとする粉粒体を、2’は異物を示す。20及び20’
は画素であり、画素20は粉粒体2に、画素20’は異
物2’に対応する。
【0025】ここで、粉粒体2は明色であるので、画素
20の明度は高くなる。一方、異物2’は通常粉粒体2
よりも明度が低いから、画素20’の明度も低くなる。
したがって、明度の低い画素が存在すれば、その粉粒体
には異物があるということになる。インスタントコーヒ
ーのように粉粒体2が着色しているものであったり暗色
であったりする場合は、異物が明色であれば明度の明る
い画素を異物に対応するものとしてもよい。又、色彩情
報も利用することができるし、赤外線を利用することも
できる。
【0026】以下、本発明の検査装置の具体例を図5〜
図12を用いて説明する。
【0027】図5は、透明部材1として透明円筒を用い
た例であり、図6は、透明部材1として透明なベルトを
用いた例である。図7は、透明部材として板状の部材を
用いた例である。図5〜7の検査装置では、搬送手段4
1は、巡回するベルトである。図8〜10は、透明部材
1が透明なベルトであって搬送手段41を兼ねている例
である。図11は搬送手段41が溝43を設けた円盤で
あって溝43の底に透明部材1が嵌め込まれている検査
装置の例である。
【0028】図中、1が透明部材を、2が粉粒体を、3
が光像を画像データに変換する手段を示し、31が撮像
手段3からの画像データを画像処理する手段を示し、4
1が粉粒体の搬送手段を、aが粉粒体の押圧方向を、b
が撮像手段3、透明部材1及び/又は粉粒体2の移動方
向を示すのは、図1〜3と同様である。そして12は透
明部材1がベルト状である場合に透明部材1を駆動する
ための手段を示す。42は搬送手段41がベルトである
場合に、この搬送手段41を駆動する駆動手段を示す。
43は搬送手段41が円盤状である場合に、この搬送手
段41に設けられた溝を示す。5は異物の検出を終わっ
た粉粒体2を受けるための受け皿である。6は粉粒体2
を供給するためのホッパーであり、7は清掃手段であ
り、8は粉粒体2を透明部材1に押しつけるための押圧
部材である。
【0029】以下、夫々の図の検査装置について詳しく
説明する。
【0030】図5に示される粉粒体異物検査装置におい
ては、円筒状の透明部材1が、ベルトである搬送手段4
1と対向し、かつ所定の間隙を有するようにして設けら
れている。そして搬送手段41を挟んで透明部材1と対
向して押圧部材8が設けられている。
【0031】搬送手段41は、駆動手段42たとえばモ
ータにより駆動される駆動輪により図5中のb方向に駆
動される。透明部材1は固定されていてもよいが、この
例では、搬送手段41との間に滑りが生じないように当
該搬送手段41の移動速度に合わせてbの方向に、透明
部材1が回転している。
【0032】透明部材1は、透明部材1の回転軸をフリ
ーに保持することにより搬送手段41の移動に応じて回
転可能に形成されていてもよく、また図示しない適宜の
駆動手段により透明部材1の回転軸を強制回転可能に形
成されていてもよい。この透明部材1は搬送手段41と
同期して強制回転可能に形成されるのが好ましい。
【0033】押圧部材8は、図5に示される例では、搬
送手段41を挟んで透明部材1と対向するように設けた
回転自在なロールであり、搬送手段41と接触しつつ回
転している。押圧部材8は特に透明でなくてもよい。
【0034】透明部材1の内側には光像を画像データに
変換する撮像手段3が固定されている。この撮像手段3
は、透明部材1の内部から搬送部材1上の粉粒体2を透
明部材1を透かして撮像することができるように配置さ
れる。
【0035】図5において、7は透明部材1の表面に付
着した粉粒体2を除去するための清掃手段である。
【0036】透明部材1の材料としては、各種ガラス、
ポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネート、ポリ4−
メチルペンテン−1、ポリスチレン、ポリα−メチルス
チレン等、透明且つ剛性の高い材料が用いられる。円筒
の厚みは特に制限はないが、円周方向の強度と透明性と
の兼ね合いの点から1〜5mmの範囲が好ましい。
【0037】搬送手段41は、通常のベルトコンベアー
等を用いることができる。材質はゴム引き布等各種のも
のが可能であり、粉粒体2に応じて適当なものを選択す
ればよい。
【0038】粉粒体2は、ホッパー6から搬送手段41
上に供給され、矢印bの方向に移動する。移動してきた
粉粒体2は、押圧部材8により、搬送手段41を介して
透明部材1に押圧される。これにより、粉粒体2は透明
部材1と接触する。粉粒体2は、透明部材1の内側か
ら、光像を画像データに変換する撮像手段3により、撮
影される。得られた画像データは画像処理手段31によ
り画像処理される。
【0039】図6は、図5に示される粉粒体異物検査装
置において透明部材1として透明円筒の代わりに、循環
移動し、かつその循環移動の途中で、前記搬送手段41
の所定の搬送面上を、この搬送手段41の表面から所定
の間隙を有するように平行移動可能に形成された透明な
ベルトを用いた例である。
【0040】この粉粒体異物検査装置においては、搬送
手段41を挟んで透明部材1に対向して平板状の押圧部
材8が設けてある。搬送手段41はこの押圧部材8と接
触しながら移動する。押圧部材8は特に透明でなくても
よい。光像を画像データに変換する撮像手段3は、透明
部材1の粉粒体2と接触する方の面とは反対側の面に向
けて固定されている。
【0041】透明部材1の材料としては、透明であって
ベルトに加工し得るものであればどのようなものでも用
いられる。このような材料としては例えばポリエステル
型エラストマー、ポリアミド・ポリエステル系エラスト
マー、ポリウレタン型エラストマー、及びスチレン・ブ
タジエン共重合体エラストマー等の熱可塑性エラストマ
ー並びに軟質塩化ビニルであって透明なものが用いられ
る。透明部材1の厚みは0.1〜2mmの範囲が好まし
い。
【0042】透明部材1は、駆動手段12たとえば駆動
ロールにより図中bで示す方向に駆動される。この駆動
ロールとしては、ベルトコンベアーの駆動に通常用いら
れるような駆動ロールを採用することができる。透明部
材1の駆動速度は、搬送手段41の移動速度と合わせる
ことが好ましい。
【0043】粉粒体2は、ホッパー6から搬送手段41
上に供給され、図6中に示されるb方向に移動する。そ
して、粉粒体2は、押圧部材8により搬送手段41を介
して透明部材1に押圧され、これにより粉粒体2は透明
部材1と接触した状態で移動する。そして、粉粒体2
は、透明部材1及び搬送手段41で挟まれた部分におい
て、光像を画像データに変換する撮像手段3により、透
明部材1の内側から撮影される。
【0044】図7は、図5に示される粉粒体異物検査装
置において、透明部材1として透明円筒の代わりに透明
な平板状の透明部材の用いられた粉粒体異物検査装置を
示す。図7に示される粉粒体異物検査装置において、透
明部材1はその位置が固定されており、搬送手段41上
に落下した粉粒体2は、透明部材1と接触しつつ、移動
する。この粉粒体異物検査装置においても、搬送手段4
1を挟んで透明部材1に対向して平板状の押圧部材8が
設けてある。光像を画像データに変換する撮像手段3
は、透明部材1において粉粒体2と接触する面とは反対
の面に向けて固定してある。
【0045】この粉粒体異物検査装置において、透明部
材1の材料としては、透明円筒に用いられるのと同様の
材料、即ち各種ガラス、ポリメタクリル酸メチル、ポリ
カーボネート、ポリ4−メチルペンテン−1、ポリスチ
レン、ポリα−メチルスチレン等が用いられる。又、透
明部材1の粉粒体供給側の端部は図に示すように厚みが
徐々に薄くなるようにすると、粉粒体が透明部材1と搬
送手段41との間隙に円滑に供給されるから好ましい。
【0046】この粉粒体異物検査装置において、搬送手
段41により供給された粉粒体2は、透明部材1を通し
て撮像手段3により撮影される。
【0047】図8は、透明部材1が、無限軌道上を循環
移動する透明なベルトであり、搬送手段41も兼ねてい
て、且つ押圧部材8が粉粒体2を直接押圧するタイプで
ある粉粒体異物検査装置の例を示す。
【0048】この粉粒体異物検査装置において、押圧部
材8は回転自在なロールである。図中、11は板状であ
る第2透明部材である。この第2透明部材11は、その
上面を搬送手段41が接触しつつ通過するように、か
つ、この搬送手段41を挟んで前記押圧部材8と相対向
するように配置され、しかもその配置位置が変わらない
ように固定されている。透明部材1は、駆動手段42で
あるロールにより、図8に示されるb方向に移動する。
なお、図8において、42Aで示されるのは搬送手段4
1を駆動する駆動ロールであり、残り3個の駆動手段4
2は、それ自身駆動力を有さない従動ロール42Bであ
る。そして、透明部材1における、駆動ロール42Aと
従動ロール42Bとに掛け渡された部分が下方にたるむ
のを防止し、搬送手段41が円滑に進行するように、透
明部材1が、第2透明部材11に保持されている。光像
を画像データに変換する撮像手段3は、第2透明部材1
1の、搬送手段41とは反対側に配置され、第2透明部
材11及び搬送手段41を通して搬送手段41に接触し
ている粉粒体を撮像することができるように固定されて
いる。
【0049】図8に示されるように、この粉粒体異物検
査装置において、粉粒体2はホッパー6から透明部材1
である搬送手段41上に供給される。ホッパー6から供
給された粉粒体2は、搬送手段41によって図中のb方
向に移動する。粉粒体2は押圧部材8により搬送手段4
1上に直接押圧される。
【0050】搬送手段41上の粉粒体2は、透明部材1
である搬送手段41及び第2透明部材11を通して撮像
手段3により撮影される。これにより粉粒体2中の異物
が検出される。
【0051】透明部材1の材料としては、透明なベルト
を作成し得るものであればどのようなものでも用いるこ
とができる。このような材料としては、例えばポリエス
テル型エラストマー、ポリアミド・ポリエステル系エラ
ストマー、ポリウレタン型エラストマー、及びスチレン
・ブタジエン共重合体エラストマー等、並びに軟質塩化
ビニルであって透明なものが用いられる。透明部材1の
厚みは0.5〜3mmの範囲が好ましい。
【0052】第2透明部材11の材料としては、透明性
及び剛性が高く且つ鏡面が容易に作成できるような材料
であれば、どのようなものも用いられる。このような材
料としては、各種ガラス、ポリメタクリル酸メチル、ポ
リカーボネート、ポリ4−メチルペンテン−1、ポリス
チレン、ポリα−メチルスチレン等がある。
【0053】図9は、図8の粉粒体異物検査装置におい
て、押圧部材8として回転自在なロール8に変えて、駆
動ロール82によって無限軌道上を循環移動するように
駆動されるベルト81を用いた粉粒体異物検査装置を示
す。
【0054】ベルト81としては、搬送手段41として
用いられるのと同様なベルトを用いることができる。
【0055】図10は、図8の粉粒体異物検査装置にお
いて、円筒状の押圧部材8を用いる代わりに、固定され
た平板状の押圧部材8を用いた粉粒体異物検査装置を示
す。
【0056】図11は、搬送手段41として、溝43を
設けた円盤を用いた粉粒体異物検査装置を示す。図12
は、図11に示す粉粒体異物検査装置のA−A方向の断
面図である。
【0057】図11及び図12に示される粉粒体異物検
査装置においては、搬送手段41は円盤であって、粉粒
体2を搬送するための環状の溝43がその上面に開設さ
れている。図12に示されるように、溝43の底部は透
明部材1で構成されている。溝43の真下には、光像を
画像データに変換する撮像手段3が上向きに固定されて
いる。図11に示されるように、搬送手段41は図中M
で示される回転手段によりbで示す方向に回転する。
【0058】搬送手段41は、溝43の外側のリング状
の部分と溝43の内側の円盤状の部分が不透明な材料で
形成され、溝43の底部は透明部材1が別に嵌め込まれ
ているか、接着されているか、又は溶接されていてもよ
い。又、搬送手段41全体が透明部材1と一体に形成さ
れていてもよい。透明部材1の材料としては、各種ガラ
ス、ポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネート、ポリ
4−メチルペンテン−1、ポリスチレン、ポリα−メチ
ルスチレン等のように透明であって剛性の高い材料も、
ポリエステル型エラストマー、ポリアミド・ポリエステ
ル系エラストマー、ポリウレタン型エラストマー、及び
スチレン・ブタジエン共重合体エラストマー等、並びに
軟質塩化ビニルであって透明なもののように透明且つ柔
軟な材料も、どちらも用いることができる。
【0059】この示す粉粒体異物検査装置においては、
次のようにして粉粒体2中の異物の検出を行う。粉粒体
2は、ホッパー6により溝43に供給される。溝43に
供給された粉粒体2は、搬送手段41とともに回転し、
光像を画像データに変換する撮像手段3の上を通過す
る。光像を画像データに変換する撮像手段3は、上を通
過する粉粒体2を、溝43の底部の透明部材1を通して
撮影する。撮像手段3の上を通過した粉粒体2は、回収
手段11により回収される。回収手段11は、この図の
検査装置では真空吸引装置であるが、この他にスクリュ
ーコンベアーやベルトコンベアーなども用いることがで
きる。
【0060】
【発明の効果】本発明の粉粒体異物検査装置において
は、粉粒体を搬送手段上に厳密に均一な厚さに拡げなく
ても、高精度で異物の検出ができる。したがって、ベル
トコンベアー等の通常のフィーダーを用いて粉粒体の検
査装置が構成できる。又、透明部材を通して粉粒体をビ
デオカメラ等で撮影しているから、画像上に影ができる
ことがない。したがって、異物の検出感度を上げても影
を異物としてカウントすることは殆どない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明に係る粉粒体異物検査装置及
び粉粒体異物検査方法の原理を示す概略説明図である。
【図2】図2は、この発明に係る粉粒体異物検査装置及
び粉粒体異物検査方法の原理を示し、透明部材が搬送手
段を兼ねた場合を示す概略説明図である。
【図3】図3は、この発明に係る粉粒体異物検査装置及
び粉粒体異物検査方法の原理を示し、固定された透明部
材と搬送手段との間を、搬送手段により搬送されていく
粉粒体を前記透明部材を通して撮像手段で撮像する場合
を示す概略説明図である。
【図4】図4は、この発明に係る粉粒体異物検査装置及
び粉粒体異物検査方法における画像処理手段による画像
処理の一例を示す概略説明図。
【図5】図5は、この発明に係る粉粒体異物検査装置の
一例を示す概略説明図である。
【図6】図6は、この発明に係る粉粒体異物検査装置の
一例を示す概略説明図である。
【図7】図7は、この発明に係る粉粒体異物検査装置の
一例を示す概略説明図である。
【図8】図8は、この発明に係る粉粒体異物検査装置の
一例を示す概略説明図であり、透明部材が透明なベルト
であって搬送手段も兼ね、かつ押圧部材が回動自在なロ
ールであり、粉粒体を直接に押圧するようにした粉粒体
異物検査装置の他の例を示す概略説明図である。
【図9】図9は、この発明に係る粉粒体異物検査装置の
一例であり、図8に示される粉粒体異物検査装置におい
て、押圧部材として回転自在なロールに変え、駆動ロー
ルによって駆動されるベルトを用いた粉粒体異物検査装
置の例を示す概略説明図である。
【図10】図10は、この発明に係る粉粒体異物検査装
置の一例であり、図8に示される粉粒体異物検査装置に
おいて、押圧部材として固定された平板状の部材を用い
た粉粒体異物検査装置を示す概略説明図である。
【図11】図11は、この発明に係る粉粒体異物検査装
置の一例であり、搬送手段として溝を設けた円盤を用い
た粉粒体異物検査装置の例を示す概略説明図である。
【図12】図12は、図11の粉粒体異物検査装置をA
−A方向に切断した一部縦断面説明図である。
【図13】図13は、従来のテレビカメラを用いた粉粒
体中の異物の検出方法の概略を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 ・・・透明部材、2 ・・・粉粒体、2’・・・異
物、3 ・・・光像を画像データに変換する撮像手段、
5 ・・・粉粒体2の受け器、6 ・・・ホッパー、7
・・・清掃手段、8 ・・・押圧手段、12 ・・・
ベルト状の透明部材を駆動するための手段、20、2
0’・・・画素、31 ・・・撮像手段からの画像デー
タを画像処理する画像処理手段、41 ・・・粉粒体の
搬送手段、42 ・・・ベルトである搬送手段を駆動す
る駆動手段、43 ・・・円盤状の搬送手段41に切ら
れた溝、a ・・・粉粒体の押圧方向、b ・・・撮像
手段、透明部材又は粉粒体の移動方向。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明部材に接して粉粒体を存在させ、こ
    の粉粒体の透明部材側の表面を、当該透明部材を通し
    て、撮像手段で撮影し、該撮像手段により得られた画像
    データを画像処理し、当該粉粒体中の異物に対応する画
    像信号を検出することを特徴とする、粒体中の異物の検
    査方法。
  2. 【請求項2】 粉粒体に接触する透明部材、当該透明部
    材の粉粒体が接触する側とは反対の側に向けて設けられ
    たた撮像手段、及び当該撮像手段から出力される画像デ
    ータを画像処理する画像処理手段を有することを特徴と
    する粉粒体異物検査装置。
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