JPH0928055A - ブレーキ内蔵モータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種産業機器に使用されるブレーキ内蔵モー
タにおいて、小型・軽量化を図り、また部品点数の削
減、さらには電磁ブレーキの放熱を大きくして温度上昇
の低減を可能としたブレーキ内蔵モータを提供すること
を目的とする。 【構成】 電磁ブレーキの固定部１１の内径部に、モー
タのロータ２の回転を支持したベアリング４を装着する
ハウジングを形成した電磁ブレーキ１を反負荷側ブラケ
ットとする。モータのロータ２は、回転を支持するベア
リング３，４を介して、電磁ブレーキ１と負荷側ブラケ
ット６により、モータのステータ部７に対し所定のギャ
ップをたもっている。電磁ブレーキの位置は負荷側で、
負荷側ブラケットを兼ねてもよい。ベアリングの軸方向
にスペースおよび反負荷側ブラケットが不要となるた
め、軸方向の長さが小さく小型化が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は各種産業機器に使用され
るブレーキ内蔵モータに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、機械・装置の小型，高速化が進展
し、この駆動部であるモータはロータ・ステータ部の小
型化による高出力化が図られている。また、機械・装置
の安全性のための電磁ブレーキを内蔵するモータもさら
なる小型・軽量化，部品点数の削減が望まれている。

【０００３】以下に従来のブレーキ内蔵モータについて
説明する。図２は従来例のブレーキ内蔵モータの構成を
示す断面図である。図２において、１は電磁ブレーキ、
１１は電磁ブレーキの固定部、１２は電磁ブレーキの回
転部、１３は電磁ブレーキのハブ、２はモータのロー
タ、３，４はロータの回転を支持するベアリング、５は
反負荷側ブラケット、６は負荷側ブラケット、７はモー
タのステータ部である。

【０００４】上記構成において、モータのステータ部７
に対し、モータのロータ２は、回転を支持する２個のベ
アリング３，４を介して、反負荷側ブラケット５，負荷
側ブラケット６により、所定のギャップを保っている。
また、モータのロータ２に装着した電磁ブレーキのハブ
１３を介して電磁ブレーキの回転部１２を設け、この電
磁ブレーキの回転部１２に対し、電磁ブレーキの固定部
２１の電磁的作用によってブレーキをかけるようにして
いる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の構
成では、モータのステータ部７と反負荷側ブラケット５
との間に電磁ブレーキ１が挿入されているため、モータ
の軸方向の長さが大きくなる。また、電磁ブレーキの固
定部１１を反負荷側ブラケット５に固定するボルトが必
要となり、部品点数が多い。さらに、電磁ブレーキの固
定部１１の発熱が反負荷側のブラケット５を介して放熱
されるため、ブレーキの放熱が小さいという問題点を有
していた。

【０００６】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、軸方向の長さを小さくして小型化を図り、また部品
点数の削減、さらには電磁ブレーキの放熱を大きくした
ブレーキ内蔵モータを提供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この目的を解決するため
に本発明のブレーキ内蔵モータは、電磁ブレーキの固定
部の内径部にベアリングを装着するハウジングを形成し
た電磁ブレーキを反負荷側または負荷側のブラケットと
したものである。

【０００８】

【作用】この構成により、反負荷側または負荷側のベア
リングの軸方向のスペースおよび反負荷側または負荷側
ブラケットが不要となるため、軸方向の長さが小さく小
型化が可能となり、またさらにブレーキをブラケットに
固定するボルトも不要であるため、部品点数が削減でき
る。また、電磁ブレーキの固定部の発熱が直接放熱され
ることとなり、温度上昇を削減することができる。

【０００９】

【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。

【００１０】図１は本発明の一実施例のブレーキ内蔵モ
ータの構成を示す断面図である。図１において電磁ブレ
ーキの固定部１１の内径部にベアリング４を装着するハ
ウジングを設けている。電磁的作用によってブレーキを
かける構成は従来例と同じ構成であるが、モータのステ
ータ部７に対し、モータのロータ２は、回転を支持する
２個のベアリング３，４を介して、電磁ブレーキの固定
部１１，負荷側ブラケット６により、所定のギャップを
保つこととなる。

【００１１】

【発明の効果】このように本実施例によれば、電磁ブレ
ーキの固定部の内径部にモータのロータの回転を支持し
たベアリングを装着するハウジングを形成した電磁ブレ
ーキを反負荷側ブラケットとした構成により、ベアリン
グの軸方向のスペースおよび反負荷側ブラケットが不要
となるため、軸方向の長さが小さく小型化が可能とな
り、また、さらにブレーキを負荷側ブラケットに固定す
るボルトも不要であるため、部品点数が削減できる。ま
た、電磁ブレーキの固定部の発熱が直接放熱されること
となり、温度上昇を低減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すブレーキ内蔵モータの
断面図

【図２】従来例のブレーキ内蔵モータの断面図

【符号の説明】

１ 電磁ブレーキ ２ モータのロータ ３，４ ベアリング ５ 反負荷側ブラケット ６ 負荷側ブラケット ７ モータのステータ部 １１ 電磁ブレーキの固定部 １２ 電磁ブレーキの回転部 １３ 電磁ブレーキのハブ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電磁ブレーキ固定部の内径部に、モータの
   ロータの回転を支持したベアリングを装着するハウジン
   グを形成した電磁ブレーキを反負荷側または、負荷側の
   ブラケットとしたブレーキ内蔵モータ。