JPH09280253A - セラミックス製ベアリング用転動体,同表面加工方法及び同表面加工装置 - Google Patents

セラミックス製ベアリング用転動体,同表面加工方法及び同表面加工装置

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JPH09280253A
JPH09280253A JP8086922A JP8692296A JPH09280253A JP H09280253 A JPH09280253 A JP H09280253A JP 8086922 A JP8086922 A JP 8086922A JP 8692296 A JP8692296 A JP 8692296A JP H09280253 A JPH09280253 A JP H09280253A
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ceramic
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淳 岩本
Yasuhiko Kanbe
靖彦 神部
Naoki Kamiide
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 セラミックス製ベアリング用転動体の中
加工品14の側面を一対の板27,27で挟み、これら
の板27,27を振動させて中加工品14を自転回転さ
せつつ、この中加工品14の周囲に中加工品14よりも
低硬度の砥粒39を含む液を供給し、振動する板27と
自転する中加工品14の側面との間に介在した砥粒で中
加工品14の側面表面を研磨する。 【効果】 砥粒が低硬度であるから、転動体の表面に傷
を付ける心配が無く、極めて良好な面粗度が得られると
共に、軟質砥粒と硬質ワークとの間で固相反応が発生す
るために加工能率が良く、加工所要時間の短縮をも図れ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセラミックス製ベア
リング用転動体及びその加工方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平6−48813号公報
「セラミックス製転動体」に、セラミックス製転動体が
示され、金属製のベアリング用転動体を、高強度で軽量
なセラミックス製のベアリング用転動体に置き換える研
究が進んでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、転動体の相
手側部材としてはインナレース,アウタレース,リテー
ナが挙げられるが、セラミックス製ベアリング用転動体
はセラミックスを焼き固めたものであるから、表面は滑
らかでなく、インナレースなどの相手側部材を削って傷
める虞れがある。また、転動体が単純な円柱であると、
端部に応力が集中し、高負荷を支えるベアリング転動体
は、どうしても寿命が短くなる。そこで、本発明の第1
の目的は、これらの問題を解決したセラミックス製ベア
リング用転動体を提供することにある。
【0004】上記課題を解決するための一方法としてダ
イヤモンド砥粒とラップ盤を使用してのセラミックス製
ベアリング用転動体の表面を仕上加工する試みが為され
ている。しかし、通常のダイヤモンド砥粒をベースとし
たラッピングではクラックを伝搬させながら脆性加工す
るため結果的に被加工物に傷がつくこと、また、ダイヤ
モンドが高価であって、生産コストが嵩むという不都合
がある。また、転動体端部における応力集中を緩和する
ためにクラウニング部を形成しようとしても、ダイヤモ
ンド砥粒の脆性加工では滑らかで緩やかなクラウニング
部が形成できない。ダイヤモンド砥粒による研磨につい
ては後述の比較例で説明する。そこで、本発明の第2の
目的は、難加工材であるセラミックス製ベアリング用転
動体を滑らかに仕上げ且つ端部に好ましいクラウニング
部を形成することができる表面加工法を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1は、材質がセラミックスで両端部にクラウ
ニング部を有し、中央部及びクラウニング部共に表面の
あらさが0.1Sを超えないものとした。従来のダイヤ
モンド研磨で得られる表面あらさは0.5S程度である
が、相手材の摩耗を考えると表面あらさは小さいほど良
く、加工時間及びコストの点から0.03S〜0.8S
の範囲が好しく、少くとも0.1Sにする必要がある。
従来のダイヤモンド研磨に比較して表面あらさが小さく
なり且つ凹部が格段に少ないので、セラミックス製ベア
リング用転動体自体の強度が高まるとともに相手側部材
であるインナレース,アウタレース,リテーナの摩耗量
が減少し、ベアリングの高寿命化が図れる。また、相手
側部材の凝着を防止できるため、低摩擦化が図れる。
【0006】請求項2は、円柱形状セラッミクスを被加
工物とし、この被加工物の側面を一対の板で挟み、これ
らの板を振動させて被加工物を自転回転させつつ、この
被加工物の周囲に被加工物よりも低硬度の砥粒を含む液
を供給し、振動する板と自転する被加工物の側面との間
に介在した砥粒で被加工物の側面表面を研磨する。この
研磨方法により中央部を研磨できるとともに同時に両端
部に滑らかで緩やかなクラウニング部を成形することが
できる。振動させることでセラミックスを自転回転させ
つつ加工するので、ワークを回転させる主軸台並びにモ
ータが不要であるから、装置全体が簡単になる。砥粒が
低硬度であるから、セラミックスの表面に傷を付ける心
配が無く、極めて良好な表面あらさが得られると共に、
軟質砥粒と硬質ワークとの間で固相反応が発生するため
に加工能率が良く、加工所要時間の短縮をも図れる。す
なわち、従来の脆性加工では脱落したワーク粉がワーク
に再度引っ掛かるという不都合があるが、本発明ではワ
ークと砥粒とを反応させて、脱落したワーク粉を消失さ
せることができる。さらに、振動は固相反応を促進させ
る効果と反応部を効率良く除去する効果とを併せ持つ。
【0007】請求項3は、次に示す1の工法又は複数の
工法を組合せて実施することで円柱形状セラミックスの
両端にクラウニング部を形成した。 工法1:円柱形状セラミックスの中央部と両端部とを互
いに異なる材料の砥粒で研磨することで、中央部と両端
部との研磨量に差をつける。 工法2:円柱形状セラミックスの中央部と両端部とを互
いに異なる平均粒径の砥粒で研磨することで、中央部と
両端部との研磨量に差をつける。 工法3:円柱形状セラミックスの中央部と両端部とを互
いに異なる供給量の砥粒で研磨することで、中央部と両
端部との研磨量に差をつける。 工法4:円柱形状セラミックスの中央部と両端部とを互
いに異なる性質のパッドで砥粒を介して加圧すること
で、中央部と両端部との研磨量に差をつける。 工法5:円柱形状セラミックスの中央部と両端部とを互
いに異なる振動数で研磨することで、中央部と両端部と
の研磨量に差をつける。
【0008】工法1は、円柱形状セラミックスの中央部
と両端部とを互いに異なる材料の砥粒で研磨すること
で、中央部と両端部との研磨量に差をつける加工方法で
ある。例えば、中央部にFe34の砥粒、端部にCr2
3の砥粒を供給することで円筒形状であった転動体の
両端に連続的なクラウニング部を形成することができ
る。振動と低硬度砥粒とで難加工材であるセラミックス
製ベアリング用転動体の全体的な表面加工を実施でき、
砥粒の材質を使い分けることでクラウニング部を形成で
きるから、1プロセスで研磨と成形とが実施でき生産プ
ロセスが極めて簡単になる。
【0009】工法2は、円柱形状セラミックスの中央部
と両端部とを互いに異なる平均粒径の砥粒で研磨するこ
とで、中央部と両端部との研磨量に差をつける加工方法
である。例えば、中央部に1μmの砥粒、端部に0.5
μmの砥粒を供給することで円筒形状であった転動体の
両端に連続的なクラウニング部を形成することができ
る。振動と低硬度砥粒とで難加工材であるセラミックス
製ベアリング用転動体の全体的な表面加工を実施でき、
砥粒の粒径を使い分けることでクラウニング部を形成で
きるから、1プロセスで研磨と成形とが実施でき生産プ
ロセスが極めて簡単になる。
【0010】工法3は、円柱形状セラミックスの中央部
と両端部とを互いに異なる供給量の砥粒で研磨すること
で、中央部と両端部との研磨量に差をつける加工方法で
ある。例えば、中央部に対して5倍の量の砥粒を端部に
供給することで円筒形状であった転動体の両端に連続的
なクラウニング部を形成することができる。振動と低硬
度砥粒とで難加工材であるセラミックス製ベアリング用
転動体の全体的な表面加工を実施でき、砥粒の供給量を
使い分けることでクラウニング部を形成できるから、1
プロセスで研磨と成形とが実施でき生産プロセスが極め
て簡単になる。
【0011】工法4は、円柱形状セラミックスの中央部
と両端部とを互いに異なる性質のパッドで砥粒を介して
加圧することで、中央部と両端部との研磨量に差をつけ
る加工方法である。例えば、中央部をフェルト板のみ、
端部を樹脂ゴムで付勢したフェルト板で研磨すると、円
筒形状であった転動体の両端に連続的なクラウニング部
を形成することができる。振動と低硬度砥粒とで難加工
材であるセラミックス製ベアリング用転動体の全体的な
表面加工を実施でき、パッドを使い分けることでクラウ
ニング部を形成できるから、1プロセスで研磨と成形と
が実施でき生産プロセスが極めて簡単になる。
【0012】工法5は、円柱形状セラミックスの中央部
と両端部とを互いに異なる振動数で研磨することで、中
央部と両端部との研磨量に差をつける加工方法である。
例えば、中央部を250Hz、端部を330Hzで研磨
することで円筒形状であった転動体の両端に連続的なク
ラウニング部を形成することができる。振動と低硬度砥
粒とで難加工材であるセラミックス製ベアリング用転動
体の全体的な表面加工を実施でき、振動数を部位に応じ
て使い分けることで先細りテーパ部を形成できるから、
1プロセスで研磨と成形とが実施でき生産プロセスが極
めて簡単になる。
【0013】請求項4は、セラミックスの被加工物の側
面を挟む一対の板と、これらの板を振動させて被加工物
を自転回転させる振動子と、被加工物の中央部と板との
間へ被加工物よりも低硬度の砥粒を供給する第1の加工
液供給手段と、被加工物の両端部と板との間へ第1の加
工液供給手段での砥粒と異なる材質,異なる平均粒径又
は異なる供給量の砥粒を供給する第2の加工液供給手段
とで構成したことを特徴とする。
【0014】被加工物の中央部と板との間へ被加工物よ
りも低硬度の砥粒を供給する第1の加工液供給手段と、
被加工物の両端部と板との間へ第1の加工液供給手段で
の砥粒と異なる材質,異なる平均粒径又は異なる供給量
の砥粒を供給する第2の加工液供給手段とで構成したの
で、1プロセスで研磨とクラウニング部を形成できるの
で生産プロセスが極めて簡単になる。
【0015】請求項5は、円柱形状セラミックスの中央
部をパッドを介して一対の板で挟み、この板と振動子で
振動させるとともに、セラミックスの両端部をパッドを
介して別の各一対の板で挟み、これらの板を振動子で振
動させるセラミックス製ベアリング用転動体の表面加工
装置において、中央部のパッドと両端部のパッドの性質
を異ならせる又は中央部の振動数と両端部の振動数を異
ならせる構成としたことを特徴とする。中央部のパッド
と両端部のパッドの性質を異ならせる又は中央部の振動
数と両端部の振動数を異ならせる構成としたので、1プ
ロセスで研磨とクラウニング部を形成できるので生産プ
ロセスが極めて簡単になる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。図1は本発明のセラミックス製
ベアリング用転動体を備えたベアリングの斜視図であ
り、ベアリング1は、インナレース2と、アウタレース
3との間に介在させた複数の転動体4…(…は複数を示
す。以下同じ)と、この転動体4…を保持するリテーナ
5とからなる。
【0017】図2(a),(b)は本発明に係るセラミ
ックス製ベアリング用転動体の説明図である。(a)は
中加工後の転動体を示し、転動体の中加工品14は次の
工程で製造されるものである。圧粉成形工程→脱脂工程
→焼結工程→ダイヤモンド砥粒による粗加工→ダイヤモ
ンド砥粒による中加工。この段階での転動体の中加工品
14は単純円柱である。(b)は加工(含む超加工)済
のセラミックス製ベアリング用転動体4を示し、本発明
に係る装置及び方法にて、転動体4の円周面を全体的に
研磨し、且つ中央部11に比べて左右の端部12,12
にクラウニングを施したしたことを特徴とする。
【0018】図3は本発明に係るセラミックス製ベアリ
ング用転動体の表面加工装置の分解斜視図であり、セラ
ミックス製ベアリング用転動体の表面加工装置20(以
下「表面加工装置20」と記す。)は、例えば、ベース
21に一対の板としての固定壁22及び可動壁23を平
行に配置し、固定壁21の内側面中央部にパッドとして
のフェルト板25、内面両側にゴム板26,26を貼り
つけ、更にこのゴム板26,26の内側面にパッドとし
てのフェルト板27,27を貼りつけ、一方、可動壁2
3の内側面の中央及び両側に振動子28と振動子29,
29を貼りつけ、そのうちの中央の振動子28の内側面
にフェルト板25を貼りつけ、両側の振動子29,29
の内側面にゴム板26,26を貼りつけ、更にこのゴム
板26,26の内側面にフェルト板27,27を貼りつ
けたものである。
【0019】31は保持器であり、被加工材としての転
動体の中加工品14の軸方向及び径方向の一定以上の移
動を抑え、寸法精度良く加工するための治具である。3
2,32は固定壁22から水平に延びたロッドであり、
このロッド32,32にビス33,33(一方は不図
示)で保持器31を固定し、ビス34,34一方は不図
示)で可動壁23を固定する。35は第1の加工液供給
手段としての中央の加工液容器、36,36は第2の加
工液供給手段としての両側の加工液容器、37,37は
中央の加工液供給管、38・・・(・・・は複数個を示す。以
下同様。)は両側の加工液供給管である。
【0020】図4は本発明のセラミックス製ベアリング
用転動体の表面加工装置の端部断面図であり、保持器3
1で保持した転動体の中加工品14を左右のフェルト板
27,27に接触させた状態を示す。このフェルト板2
7,27の当りは可動壁23を図左右に移動させること
で簡単に調整できると共に、ゴム板26,26の弾性付
勢作用でフェルト板27,27を常に転動体の中加工品
14に当接させることができる。
【0021】以上の構成からなる表面加工装置の作用を
次に述べる。図5は本発明に係る表面加工原理図であ
り、転動体の中加工品14の側面を一対のフェルト板2
7,27で挟み、一方のフェルト板27をゴム板26を
介して振動子29で振動させる。同時に転動体の中加工
品14の周囲に中加工品14よりも低硬度の砥粒39を
含む加工液を供給し、振動するフェルト板27と自転す
る中加工品14の側面との間に介在した砥粒39・・・で
中加工品14の側面表面を研磨する。この際に、転動体
の中加工品14は、一定速度で自転する(回転方向は図
の矢印と逆であることもある)。従って、転動体の中加
工品14を強制回転させる必要が無い。すなわち、従来
の加工方法ではワークを主軸台でモータを駆動源として
強制回転させるが、本発明では主軸台やモータが不要で
ある。
【0022】低硬度の砥粒39で高硬度のワークを加工
することは、一見加工の常識に反するものであるが、軟
質砥粒と硬質ワークとの間で固相反応が発生するために
加工が進行する。この技術をメカノケミカルポリシング
(MCP)法と呼び、従来の機械的加工法と比較する
と、化学的加工法であるといえる。
【0023】図6は本発明の加工装置の平面視作用説明
図であり、本装置20では転動体の中加工品14の中央
部11と端部12,12を独立して加工することができ
るものである。すなわち、想像線で示す加工液供給管3
7,37,38・・・から加工液を滴下しつつ、振動子2
8,29,29を作動させることで、フェルト板25で
中央部11、ゴム板26,26付きフェルト板27,2
7で端部12,12を加工することができる。その結
果、図2(b)に示したセラミックス製ベアリング用転
動体4が製造できる。
【0024】次に、装置20において砥粒の材質や粒
径、パッドの構造、振動数などのファクターについて調
査した。細かいデータは省略し、結果のみを列挙する。 工法1:砥粒の材質;Fe34をCr23に変更するこ
とで、研磨能力が1.5倍になった。 工法2:砥粒の粒径;砥粒の平均粒径を1.0μmから
0.5μmに変更することで、研磨能力が3倍になっ
た。 工法3:加工液濃度;砥粒:水を1:3から1:1に変
更することで、研磨能力が2倍になった。
【0025】工法4:加工液供給量;加工液の供給量を
1 ml/秒から5 ml/秒に変更することで、研磨
能力が2倍になった。 工法5:パッドの構造;フェルト板のみのパッドを樹脂
ゴムつきフェルト板に変更することで、研磨能力が1.
5倍になった。 工法6:振動数;250Hzを330Hzに変更するこ
とで、研磨能力が1.06倍になった。
【0026】上記工法1〜工法6を適用することによ
り、セラミックス製ベアリング用転動体の中央部に対し
て両端部を20倍程度高い能力で研磨することができ
た。一方、中央部へ滴下した加工液と端部へ滴下した加
工液とは、中央部と端部との境目で混合する。この結
果、中央部と端部との境目に段が発生せず、この部分が
滑らかな斜面となり、図2(b)の如く両端部にクラウ
ニング部を有するセラミックス製ベアリング用転動体を
製造することができたわけである。勿論、上記工法1〜
工法6全てを変更する必要はなく、要求に応じてそのう
ちの1つ又は複数を変更すれば、セラミックス製ベアリ
ング用転動体にクラウニング部を形成することが可能で
ある。
【0027】更にまた、砥粒は被加工物より低硬度の酸
化物であればよい。なお、次に示す(化学式)は参考例
を表記したものであり、当該化学式の物質に限るもので
はない。例えば、被加工物が窒化ケイ素(Si34)の
ときには、チタン酸化物(TiO,TiO2),クロム
酸化物(Cr23),鉄系酸化物(Fe23,Fe
34),ケイ素酸化物(SiO2),セリウム酸化物
(CeO2),バリウム炭酸化物(BaCO3),カルシ
ウム炭酸化物(CaCO3),マグネシウム酸化物(M
gO)又はインジウム酸化物(In23)のうちの少な
くとも1種とする。
【0028】被加工物が炭化ケイ素(SiC)のときに
は、チタン酸化物(TiO,TiO2),クロム酸化物
(Cr23),鉄系酸化物(Fe23,Fe34),ケ
イ素酸化物(SiO2),セリウム酸化物(CeO2),
バリウム炭酸化物(BaCO3),カルシウム炭酸化物
(CaCO3),マグネシウム酸化物(MgO)又はイ
ンジウム酸化物(In23)のうちの少なくとも1種と
する。
【0029】被加工物がアルミナ(Al23)のときに
は、チタン酸化物(TiO,TiO2),ケイ素酸化物
(SiO2),鉄系酸化物(Fe23,Fe34)又は
マグネシウム酸化物(MgO)のうちの少なくとも1種
とすればよい。
【0030】尚、本実施例の表面加工装置20は、3個
の独立した振動子28,29,29を備えたのでセラミ
ックス製ベアリング用転動体の部位に応じて振動数を変
更するのに適している。しかし、振動数を一律にして、
砥粒の材質、粒径、供給量を変更するだけでもクラウニ
ング加工は可能であるから、本発明方法を実施するため
の装置は、表面加工装置20に限るものではない。
【0031】
【実施例】図7は本発明に係るセラミックス製ベアリン
グ用転動体の転がり疲れ寿命の試験機原理図である。試
験機40は、固定台41と、この固定台41の上面に係
合したベース板42と、このベース板42の上に置いた
試験ピース43…と、この試験ピース43…を上方から
押える押圧板44と、この押圧板44を保持する回転板
45と、この回転板45と一体となった回転軸46とか
らなる。なお、47はリテーナである。さらに、ベース
板42には振動センサー48を取付け、試験ピース43
…の焼き付け感知のための振動記録計49を取付けてな
る。
【0032】押圧板44に所定の荷重をかけ、回転軸4
6を一定回転させることにより、押圧板44を回動さ
せ、試験ピース43…の転がり疲れ寿命を測定するもの
である。また、振動センサー48によりベース板42の
振動をモニターし、この振動が一定のレベルを超えた時
点で試験ピース43…の焼き付けを判断する。
【0033】
【表1】
【0034】本発明に係る実施例の転がり疲れ寿命(耐
久試験)について表1を参照の上、次に説明する。 実施例1及び比較例1との対比 共通試験条件; リテーナ ;材料(SCM420−JIS)+表面処理
(金メッキ) 荷重 ;450kg 回転数 ;3600rpm 潤滑油粘度;10W−30(SEA粘度分類による)
【0035】実施例1; 試験ピース ; 加工法;本発明に係る表面加工方法により研磨 形状 ;円柱 寸法 ;5mm直径×5mm長さ 材質 ;窒化けい素(Si34) サンプル数 ;5 クラウニング;無し
【0036】比較例1; 試験ピース ; 加工法;従来のダイヤモンドの砥粒により研磨 形状 ;円柱 寸法 ;5mm直径×5mm長さ 材質 ;窒化けい素(Si34) サンプル数 ;5 クラウニング;無し 実施例1では200時間の耐久試験を良好にて完了し
た。比較例1では100時間後にリテーナの損傷がひど
く、潤滑油による黒色物が凝着した。100時間にて耐
久試験を中止する。
【0037】実施例2及び比較例2との対比 共通試験条件; リテーナ ;材料(ナイロン66) 荷重 ;550kg 回転数 ;5500rpm 潤滑油粘度;10W−30(SEA粘度分類による)
【0038】実施例2; 試験ピース ; 加工法;本発明に係る表面加工方法により研磨 形状 ;円柱 寸法 ;5mm直径×5mm長さ 材質 ;窒化けい素(Si34) サンプル数 ;5 クラウニング;有り
【0039】比較例2; 試験ピース ; 加工法;従来のダイヤモンドの砥粒により研磨 形状 ;円柱 寸法 ;5mm直径×5mm長さ 材質 ;窒化けい素(Si34) サンプル数 ;5 クラウニング;有り 実施例2では200時間の耐久試験を良好にて完了し
た。比較例2では14時間後にリテーナの損傷が発生す
る。14時間にて耐久試験を中止する。
【0040】以上の結果を考察すると、比較例1及び比
較例2は硬いダイヤモンド砥粒で機械的にセラミックス
製ベアリング用転動体表面を研磨するために、同表面に
傷が残ること、表面が加工圧及び熱で変質すること、か
ら面粗度が悪く、耐久性も小さくなる。これに対して、
実施例1及び実施例2は軟らかい酸化物で化学的にセラ
ミックス製ベアリング用転動体表面を研磨するために、
同表面に傷が残らず、表面が加工圧及び摩擦熱で変質す
る心配もないことから面粗度が良く、耐久性も大きく、
転がり疲れ寿命の時間も長い。
【0041】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、材質がセラミックスで両端部にクラ
ウニング部を有し、中央部及びクラウニング部共に表面
のあらさが0.1Sを超えないものとした。従来のダイ
ヤモンド研磨に比較して表面あらさが小さくなり且つ凹
部が格段に少ないので、セラミックス製ベアリング用転
動体自体の強度が高まるとともに相手側部材であるイン
ナレース,アウタレース,リテーナの摩耗量が減少し、
ベアリングの高寿命化が図れる。また、相手側部材の凝
着を防止できるため、低摩擦化が図れる。
【0042】請求項2は、円柱形状セラッミクスを被加
工物とし、この被加工物の側面を一対の板で挟み、これ
らの板を振動させて被加工物を自転回転させつつ、この
被加工物の周囲に被加工物よりも低硬度の砥粒を含む液
を供給し、振動する板と自転する被加工物の側面との間
に介在した砥粒で被加工物の側面表面を研磨する。この
研磨方法により中央部を研磨できるとともに同時に両端
部に滑らかで緩やかなクラウニング部を成形することが
できる。振動させることでセラミックスを自転回転させ
つつ加工するので、ワークを回転させる主軸台並びにモ
ータが不要であるから、装置全体が簡単になる。
【0043】請求項3は、次に示す1の工法又は複数の
工法を組合せて実施することで円柱形状セラミックスの
両端にクラウニング部を形成した。 工法1:円柱形状セラミックスの中央部と両端部とを互
いに異なる材料の砥粒で研磨することで、中央部と両端
部との研磨量に差をつける。 工法2:円柱形状セラミックスの中央部と両端部とを互
いに異なる平均粒径の砥粒で研磨することで、中央部と
両端部との研磨量に差をつける。 工法3:円柱形状セラミックスの中央部と両端部とを互
いに異なる供給量の砥粒で研磨することで、中央部と両
端部との研磨量に差をつける。 工法4:円柱形状セラミックスの中央部と両端部とを互
いに異なる性質のパッドで砥粒を介して加圧すること
で、中央部と両端部との研磨量に差をつける。 工法5:円柱形状セラミックスの中央部と両端部とを互
いに異なる振動数で研磨することで、中央部と両端部と
の研磨量に差をつける。
【0044】振動と低硬度砥粒とで難加工材であるセラ
ミックス製ベアリング用転動体の全体的な表面加工を実
施でき、振動数を部位に応じて使い分けることでクラウ
ニング部を形成できるから、1プロセスで研磨と成形と
が実施でき生産プロセスが極めて簡単になる。
【0045】請求項4は、セラミックスの被加工物の側
面を挟む一対の板と、これらの板を振動させて被加工物
を自転回転させる振動子と、被加工物の中央部と板との
間へ被加工物よりも低硬度の砥粒を供給する第1の加工
液供給手段と、被加工物の両端部と板との間へ第1の加
工液供給手段での砥粒と異なる材質,異なる平均粒径又
は異なる供給量の砥粒を供給する第2の加工液供給手段
とで構成したことを特徴とする。
【0046】被加工物の中央部と板との間へ被加工物よ
りも低硬度の砥粒を供給する第1の加工液供給手段と、
被加工物の両端部と板との間へ第1の加工液供給手段で
の砥粒と異なる材質,異なる平均粒径又は異なる供給量
の砥粒を供給する第2の加工液供給手段とで構成したの
で、1プロセスで研磨とクラウニング部を形成できるの
で生産プロセスが極めて簡単になる。
【0047】請求項5は、円柱形状セラミックスの中央
部をパッドを介して一対の板で挟み、この板と振動子で
振動させるとともに、セラミックスの両端部をパッドを
介して別の各一対の板で挟み、これらの板を振動子で振
動させるセラミックス製ベアリング用転動体の表面加工
装置において、中央部のパッドと両端部のパッドの性質
を異ならせる又は中央部の振動数と両端部の振動数を異
ならせる構成としたことを特徴とする。中央部のパッド
と両端部のパッドの性質を異ならせる又は中央部の振動
数と両端部の振動数を異ならせる構成としたので、1プ
ロセスで研磨とクラウニング部を形成できるので生産プ
ロセスが極めて簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセラミックス製ベアリング用転動体を
備えたベアリングの斜視図
【図2】本発明に係るセラミックス製ベアリング用転動
体の説明図
【図3】本発明に係るセラミックス製ベアリング用転動
体の表面加工装置の分解斜視図
【図4】本発明のセラミックス製ベアリング用転動体の
表面加工装置の端部断面図
【図5】本発明に係る表面加工原理図
【図6】本発明の加工装置の平面視作用説明図
【図7】本発明に係るセラミックス製ベアリング用転動
体の転がり疲れ寿命の試験機原理図
【符号の説明】
1…ベアリング、4…セラミックス製ベアリング用転動
体(転動体)、11…中央部、12…両端部(端部)、
14…中加工品、20…表面加工装置、22…板(固定
壁)、23…板(可動壁)、25,27…パッド(フェ
ルト板)、26…ゴム板、28,29…振動子、35,
36…加工液供給手段(加工液容器)、37,38…加
工液供給管、39…砥粒。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 材質がセラミックスで両端部にクラウニ
    ング部を有し、中央部及びクラウニング部共に表面のあ
    らさが0.1Sを超えないことを特徴としたセラミック
    ス製ベアリング用転動体。
  2. 【請求項2】 円柱形状セラミックスを被加工物とし、
    この被加工物の側面を一対の板で挟み、これらの板を振
    動させて被加工物を自転回転させつつ、この被加工物の
    周囲に被加工物よりも低硬度の砥粒を含む液を供給し、
    振動する板と自転する被加工物の側面との間に介在した
    砥粒で被加工物の側面表面を研磨することで中央部を研
    磨するとともに両端部にクラウニング部を成形すること
    でセラミックス製ベアリング用転動体を製造することを
    特徴としたセラミックス製ベアリング用転動体の表面加
    工方法。
  3. 【請求項3】 次に示す1の工法又は複数の工法を組合
    せて実施することで円柱形状セラミックスの両端部にク
    ラウニング部を形成することを特徴とする請求項1又は
    請求項2記載のセラミックス製ベアリング用転動体の表
    面加工方法。 工法1:円柱形状セラミックスの中央部と両端部とを互
    いに異なる材料の砥粒で研磨することで、中央部と両端
    部との研磨量に差をつける。 工法2:円柱形状セラミックスの中央部と両端部とを互
    いに異なる平均粒径の砥粒で研磨することで、中央部と
    両端部との研磨量に差をつける。 工法3:円柱形状セラミックスの中央部と両端部とを互
    いに異なる供給量の砥粒で研磨することで、中央部と両
    端部との研磨量に差をつけること。 工法4:円柱形状セラミックスの中央部と両端部とを互
    いに異なる性質のパッドで砥粒を介して加圧すること
    で、中央部と両端部との研磨量に差をつける。 工法5:円柱形状セラミックスの中央部と両端部とを互
    いに異なる振動数で研磨することで、中央部と両端部と
    の研磨量に差をつけること。
  4. 【請求項4】 セラミックスの被加工物の側面を挟む一
    対の板と、これらの板を振動させて被加工物を自転回転
    させる振動子と、前記被加工物の中央部と板との間へ被
    加工物よりも低硬度の砥粒を供給する第1の加工液供給
    手段と、前記被加工物の両端部と板との間へ前記第1の
    加工液供給手段での砥粒と異なる材質,異なる平均粒径
    又は異なる供給量の砥粒を供給する第2の加工液供給手
    段とで構成したことを特徴とするセラミックス製ベアリ
    ング用転動体の表面加工装置。
  5. 【請求項5】 円柱形状セラミックスの中央部をパッド
    を介して一対の板で挟み、この板を振動子で振動させる
    とともに、前記セラミックスの両端部をパッドを介して
    別の各一対の板で挟み、これらの板を振動子で振動させ
    るセラミックス製ベアリング用転動体の表面加工装置に
    おいて、前記中央部のパッドと両端部のパッドの性質を
    異ならせる又は中央部の振動数と両端部の振動数を異な
    らせる構成としたことを特徴とするセラミックス製ベア
    リング用転動体の表面加工装置。
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