JPH09280247A - ヒンジ機構と光学視覚装置 - Google Patents

ヒンジ機構と光学視覚装置

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JPH09280247A
JPH09280247A JP9242196A JP9242196A JPH09280247A JP H09280247 A JPH09280247 A JP H09280247A JP 9242196 A JP9242196 A JP 9242196A JP 9242196 A JP9242196 A JP 9242196A JP H09280247 A JPH09280247 A JP H09280247A
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JP
Japan
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hinge mechanism
fixed shaft
elastic body
rotating
visual device
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JP9242196A
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English (en)
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Atsushi Murakami
厚 村上
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、機構部品の回動部分におけるヒン
ジ機構に関し、一定の回動負荷を発生させるものを提供
することである。 【解決手段】 固定部材16と、該固定部材16に設け
られた固定軸17と、該固定軸17に対して回動自在に
配設した回動部材18と、該回動部材18に設けられ
た、前記固定軸17の表面と摺接して所望のトルクを生
じさせる回動負荷付与手段19と、からなるものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機構部品の回動部
分におけるヒンジ機構と光学視覚装置とに係り、更に詳
しくは、例えば、ヘッドマウントディスプレイ装置(光
学視覚装置)におけるディスプレイとこれを顔面の前方
に支持するサスペンダとの間に使用されたり、ワードプ
ロセッサーの表示部の支点に使用されたり、若しくは、
ポータブルテレビの液晶表示部に使用されたりするヒン
ジ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、機構部品の回転部分においては、
例えば、軸を中心に回動するレバーを、無負荷の自由回
転ではなく、ある所定の回動力でもって回動させたい場
合に、図19に示すように、中心軸1の端部軸1aにレ
バー2をその貫通孔に挿通させながら、ワッシャー3等
を介在させて回転自在に嵌挿し、波ワッシャ4を嵌合さ
せてから軸端にワッシャー5をカシメ固定し、前記レバ
ー2の抜け防止としている。
【0003】前記波ワッシャー4の変形に対する弾発力
がレバー2に直交する向きに働き、レバー2と中心軸1
との摩擦力により、当該レバー2を端部軸1aの回りに
回転させる際には所要の回転力が与えられて始めて該レ
バー2が回転可能となる。
【0004】このようなヒンジ機構は、例えば、図20
乃至図21に示すように、顔面の前方に装着して映像を
楽しむことが出来るようにしたヘッドマウントディスプ
レイ装置(光学視覚装置)6に使用されている。
【0005】前記光学視覚装置6は、映像を表示するデ
ィスプレイ7と、該ディスプレイ7をヒンジ機構の連結
部材8を介して顔面の前方に装着させるサスペンダ9と
を備え、該サスペンダ9を、頭部12上に配されてディ
スプレイ7の荷重を支えるベルト10と、該ベルト10
の両端をそれぞれ支持すると共に、前記ディスプレイ7
に前記連結部材8で連結される環状のホルダー11とで
構成してなるものである。
【0006】前記ディスプレイ7は、図22乃至図23
に示すように、映像表示手段としての一対の透過型のカ
ラー液晶パネル13と、バックライト14を構成する合
成樹脂製で略半円筒状のリフレクタ15と該リフレクタ
15の内面中央部に配置された一本の長尺な蛍光灯16
と図示していないメイン基板と電源ユニットと、前記一
対のカラー液晶パネル13の映像を前方の凹面ハーフミ
ラー17へ反射する一対のハーフミラー18と、該ハー
フミラー18で反射された映像を拡大する一対の凹面ハ
ーフミラー17と、この凹面ハーフミラーの更に前方に
配置される液晶シャッター19と、を備えている。
【0007】このような光学視覚装置6を、図21に示
すように、使用者の頭部12にサスペンダ9を、そのベ
ルト10の長さ調整や環状のホルダー11の長さを調整
して各自の頭部12に合わせて装着し、両手でディスプ
レイ7を保持しながら連結部8を介して回転させ、使用
者の左右の眼L,Rから最適な位置にセットする。
【0008】そして、ディスプレイ7を見ると、例え
ば、携帯型のVTR等から一対のカラー液晶パネル1
3,13に映し出された映像が、図22乃至図23に示
すように、蛍光灯16によって照射され、一対のハーフ
ミラー18により一対の凹面ハーフミラー17,17側
へ反射される。
【0009】前記各凹面ハーフミラー17側へ反射され
た映像光は、該凹面ハーフミラー17によって拡大され
た虚像Kとなり、再度、各ハーフミラー18を経て左右
の眼L,Rの各網膜に投影され、それによって使用者の
受ける刺激により拡大された迫力ある鮮明な画像として
見られるものである。
【0010】また、各凹面ハーフミラー17の前方の液
晶シャッター19が明るくなるように操作すると、各凹
面ハーフミラー17の画面の外側が透過して、一対のカ
ラー液晶パネル13,13で映し出される画面と共に周
囲の景色(外の景色)も見ることが出来る(この外の見
える範囲を図23中符号Sで示す)。
【0011】このように、使用者の頭部12にサスペン
ダ9を装着し、ディスプレイ7を各人の眼にとって最適
な位置に合わせて、光学視覚装置6を使用するので、前
記ディスプレイ7は、サスペンダ9を頭部に装着する前
と、頭部に装着して眼前に移動させる際と、頭部に装着
した後で眼に合わせて微調整する際と、頻繁に連結部材
8を介して回動させられる。
【0012】よって、前記ディスプレイ7は、頻繁に行
われる回動操作後にその位置において連結部材8によっ
て確実に維持されている必要がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記連
結部材8におけるヒンジ機構が、前述のように波ワッシ
ャー4の変形力によって回動負荷が付与されるので、該
波ワッシャー4の形状寸法の製造誤差や軸1における波
ワッシャー4取付部分の寸法誤差による組立誤差等によ
り、回動負荷が一様でなく、ディスプレイ7を回動させ
る際に手に受ける感触が各々の光学視覚装置6の連結部
材8において異なることがある。
【0014】また、前記連結部材8のヒンジ機構におけ
る回動負荷を一様にするために、該ヒンジ機構組立後に
検査・調整が必要となって工数が増加し、更に、その調
整が微妙であるためにコストも嵩むと言う問題点があ
る。
【0015】このように、従来のヒンジ機構、例えば、
光学視覚装置などに使用される連結部材におけるヒンジ
機構には、回動負荷を一様にして安定させる点において
解決すべき課題を有していた。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係るヒンジ機構
の上記課題を解決するための要旨は、固定部材と、該固
定部材に設けられた固定軸と、該固定軸に対して回動自
在に配設した回動部材と、該回動部材に設けられた、前
記固定軸の表面と摺接して所望のトルクを生じさせる回
動負荷付与手段と、からなることである。
【0017】本発明に係る光学視覚装置の要旨は、映像
を表示するディスプレイと、このディスプレイをヒンジ
機構を介して顔面の前方に装着させるサスペンダとを備
え、該サスペンダを、頭部上に配されてディスプレイの
荷重を支えるベルトと、該ベルトの両端をそれぞれ支持
すると共に、前記ディスプレイに連結される環状のホル
ダーとで構成する光学視覚装置であって、前記ヒンジ機
構が、固定部材と、該固定部材に設けられた固定軸と、
該固定軸に対して回動自在に配設した回動部材と、該回
動部材に設けられた、前記固定軸の表面と摺接して所望
のトルクを生じさせる回動負荷付与手段と、から構成さ
れていることである。
【0018】本発明に係るヒンジ機構によれば、固定部
材側の固定軸の表面に摺接する様にした回動負荷付与手
段により、回動部材を一様なトルクでスムーズに回動さ
せることができるようになる。
【0019】また、前記ヒンジ機構を有した光学視覚装
置であれば、頭部に装着したサスペンダに対してディス
ペンサを予定した最適位置にスムーズに回動させること
が出来るとともに、ある回動停止位置において確実に保
持することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るヒンジ機構と
該ヒンジ機構を有した光学視覚装置の実施形態について
図面を参照して詳細に説明する。なお、発明の理解容易
のために、従来例に対応する部分には従来例と同一の符
号を付けて説明する。
【0021】本発明に係る第1実施例のヒンジ機構は、
図1乃至図2に示すように、金属等の硬質材料で形成さ
れた板状の固定部材16と、棒状の固定軸17と、板状
の回動部材18及び平板状の弾性体19とから構成され
ている。
【0022】前記固定部材16は、全体として略長方形
状を呈し、その対向する短辺の端部から起立させて一対
の軸受け部16a,16aを設け、該軸受け部16a,
16aに貫通孔を穿設して形成されている。そして、前
記貫通孔に挿通させて前記固定軸17を配設し、該固定
軸17はその両端部において、例えば、カシメ手段等の
固定手段により軸受け部16a,16aに固定されてい
る。
【0023】前記固定部材18は、全体として略長方形
状を呈し、その対向する短辺の端部から起立させて一対
の軸受け部18a,18aを設け、該軸受け部18a,
18aに前記固定軸17の挿通用で当該固定軸17の直
径よりも若干大きな孔径の貫通孔を各々穿設して形成さ
れている。そして、該両貫通孔に前記固定軸17を挿通
させて固定部材18は、固定部材16及び固定軸17に
対して回動自在にされている。
【0024】また、前記回動部材18においては、図2
に示すように、その対向する長辺の片側端部の略中央部
から前記固定部材16と固定軸17との間をくぐるよう
に延設し、その片側の表面18dを固定軸17の表面に
当接させた延設部18eが設けられている。
【0025】更に、前記延設部18eの先端部から直交
して起立させた起立部18fを設け、該起立部18fに
貫通孔である係合孔18b,18bを設ける。また、回
動部材18の対向する長辺の他側端部に近い場所に、前
記起立部18fに対峙するように係止爪18cを本体部
分から起立させて設ける。
【0026】前記係合孔18bと係止爪18cの係止位
置は、前記弾性体19が固定軸17の表面に当接して撓
んで配設されるように配置する。また、係合孔18bと
固定軸17との距離に比較して、該固定軸17と係止爪
18cとの距離が、例えば、略3倍から5倍程度に設定
されている。よって、金属製平板状の弾性体19は、回
動部材18の係合孔18b,18bに先に一端部側19
aが支点として係止され、固定軸17との接点19dを
作用点としてテコの原理で他端部側19bが撓み、該他
端部側19bと係止爪18cとを係止させることでセッ
トされる。弾性部材19の他端部側19bがテコの原理
を応用して小さい押圧力で撓むので作業性が良いと共
に、前記作用点の19dには強い力が働いて、固定軸1
7の表面に弾性的に摺接し大きな回動負荷が発生する。
【0027】こうして、前記弾性体19の平板状の長手
方向における全体が若干湾曲する様になされるので、前
記固定軸17の表面と弾性体19の裏面とが面接触状態
となる。
【0028】また、前記弾性体19が固定軸17に面接
触する位置と、前記延設部18eが前記固定軸17に当
接する位置とは、固定軸17の中心軸に対して略対称位
置となるように設定される。
【0029】よって、回動部材18の延設部18eと金
属製弾性体19とで固定軸17を挟持することで、回動
部材18を固定軸17の回りに回動させるために必要な
トルク(以下、両回転方向の負荷なので回動負荷と言
う)が生じるものであり、該回動負荷は回動部材18の
軸受け部18aの貫通孔における固定軸17との遊嵌状
態には影響を与えず、ある一方向に前記固定部材18及
び軸受け部18a,18aが偏倚したりすることがない
ものである。
【0030】このようにして、回動部材18の表面18
dと、回動負荷付与手段である金属製弾性体19とで固
定部材18の固定軸17を半径方向で挟装し、当該回動
部材18を固定軸17の回りに回すと、所定の回動負荷
で回動するようになる。
【0031】また、回動負荷調節手段として、前記金属
製弾性体19には長孔19cが設けられ、回動部材18
側の対応する位置にはネジ孔が設けられている。よっ
て、前記長孔19cに挿通して前記ネジ孔にネジ20を
螺合させて、該ネジ20を締め込んだり緩めたりするこ
とで、金属製弾性体19が変形されて固定軸17に対す
る面接触範囲が変化し、これによって生じる摩擦力の増
減によって回動負荷が調整されるものである。
【0032】以上のようにして、本発明の第1実施例の
ヒンジ機構15が構成され、例えば、固定部材16を機
器の固定側部材にネジ等を締結して固定し、回動部材1
8に機器の固定側に対して回動させたい回動側部材を固
定することで、このヒンジ機構15を介して、回動側部
材を固定軸17の回りの両方向に一様な回動負荷で回転
させることができるものである。また、その回動負荷の
調節もネジ20の締め込み具合により、簡単に行うこと
が出来るものである。
【0033】次に、本発明の第2実施例に係る光学視覚
装置6aは、図3乃至図5に示すように、使用者の頭部
に装着するサスペンダ9と、拡大された映像を見るため
のディスプレイ7と、該サスペンダ9とディスプレイ7
とを連結する連結部材8aとからなり、前記サスペンダ
9の環状のホルダー11に対して連結部材8aを回動自
在とし、更に、該連結部材8aに対して前記ディスプレ
イ7を回動自在とする、2段のヒンジ要素を有したヒン
ジ機構21を前記連結部材8aに設けたものである。
【0034】前記ヒンジ機構21は、図5乃至図7に示
すように、固定部材22と、棒状の固定軸23と、平板
状の回動部材24と平板二股状の弾性体25と固定部材
26とからなる。
【0035】前記固定部材22は、図10乃至図12に
示すように、細長い平板体を互いに直交する方向に屈曲
させて、一対の対向する軸受け部22dと、前記サスペ
ンダ9の環状ホルダー11に固定する際の位置決めとな
る孔22eを穿設した位置決め部材22fと、前記環状
ホルダー11にネジ等を締結して固定するネジ部22g
を有した取付部材22iとを形成してなる。
【0036】そして、前記一対の軸受け部22d,22
dにおいては、片方に取付孔22aが穿設され、他方に
はカシメ用の軸受け22jが固着されている。前記取付
孔22a側から固定軸23が挿通されてその一端部が軸
受け22jでかしめられて、前記軸受け部22d,22
dに固定されるものである。
【0037】また、前記軸受け部22d,22dには、
回動部材24の回動範囲を規制する、ストッパー22
a,22bが軸受け部22dの周縁部の一部を切り欠い
て形成されている。
【0038】前記回動部材24は、図13乃至図14に
示すように、矩形状の平板本体の対向する短辺の端部か
ら起立させて軸受け部材24aが2対にして設けられ、
該2対の軸受け部材24aに各々対向させて2対の固定
軸23挿通用の貫通孔が設けられて形成されている。
【0039】また、前記各軸受け部材24aには、前記
固定部材22の軸受け部22dにおけるストッパー22
b,22cに当接するように、回動部材24の回動を規
制する係合突起24dが平板本体の外側に突出させて設
けられている。
【0040】また、回動部材24の平板体の対向する長
辺の両端部から各々二股状の延設部24fが設けられ、
更に、その先端部が起立されて所要位置に貫通孔たる係
合部24bが穿設されている。
【0041】そして、回動部材24の平板本体には、図
15乃至図16に示すように、逆L字型の係止爪24c
が合計4個で前記延設部24fの先端部と対峙するよう
にして起立されている。また、前記延設部24fの先端
部と係止爪24cの間の2箇所にネジ部24eが設けら
れ、連結部8aのハウジングへの取付用に取付孔24g
と位置決め孔24iが穿設されている。なお、前記係止
爪24cは、この実施例に限らず、例えば、T字型に起
立させてその上部を捻って係止作用させるようにしても
良いものである。
【0042】前記弾性体25は、図8乃至図9に示すよ
うに、基部25d側(一端部側)が一連に繋がった二股
状の金属製平板体であり、該基部25d側には回動部材
24の各係合部24bに対応させて係止部25aが若干
屈曲して突設され、他端部側には係止部25bが若干屈
曲して形成されている。また、平板体の本体部分には、
回動負荷の調節用のネジ20を挿通させるための長孔2
5cが、回動部材24のネジ部24eの位置に対応して
穿設されている。
【0043】次に、固定部材26は、図5乃至図6に示
すように、取付ネジ部26aと位置決め孔26bを有す
る取着部26cを対向配置として、該取着部26cの後
端部から軸受け部26dが起立され、該軸受け部26
d,26dに設けた孔に固定軸23を挿通させて、その
固定軸23の片端部側でケシメ等の固定手段で軸受け部
26dに固定している。
【0044】また、前記固定部材26における軸受け部
26dの孔の周縁部を一部切り欠いて、回動部材24の
回動範囲規制用のストッパー26e,26fが設けられ
ている。なお、回動部材と固定部材とは相対的な関係で
あるので、前記固定部材26を、回動部材24に対する
回動部材としても良い。
【0045】この第2実施例におけるヒンジ機構21
は、金属製弾性体25を基部側が一連に繋がった二股状
にして、その板厚を薄くすることで回動負荷の微調整を
可能にし、かつ、その調整に要する負荷を軽減させるよ
うにしたものである。また、第1実施例と同様に、固定
軸23をテコの作用点として金属製弾性体25の係止部
25bが小さい押圧力で撓むように、固定軸23に対す
る係止部25aと係止部25bとの距離関係を設定して
いる。
【0046】更に、図5に示すように、ヒンジ機構21
の組立において、各固定部材22,26の各固定軸23
に回動部材24の軸受け部24dを回動自在に支持さ
せ、金属製弾性体25を対向配置にして、一端部側の係
止部25aを係合部24bに各々4箇所で差し込んで係
合させ、他端部側の各係止部25bを小さい押圧力で撓
ませて各係止爪24cの上部を捻って各々係合させる。
【0047】こうして、回動部材24の平板本体の長辺
部の両側に、固定部材と固定軸と回動負荷付与手段とか
らなるヒンジ要素を設け、2段階に一定範囲で回動させ
たヒンジ機構21となる。また、回動負荷を発生させる
金属製弾性体25と固定軸23との面接触状態は、前記
第1実施例の場合と同様であって、ヒンジ機構21全体
が偏平な薄型構造となる。よって、回動負荷の調整は、
金属製弾性体25に穿孔された調整用の長孔25cに挿
通して回動部材24のネジ部24eにネジ止めされるネ
ジ20の締め込み具合によって行われるものである。
【0048】以上のようにして構成されるヒンジ機構2
1を、図3乃至図4に示すように、光学視覚装置6aの
連結部8aに用いるには、例えば、ヒンジ機構21の固
定部材22を環状のホルダー11にネジ等を締結して固
定する。
【0049】そして、回動部材24を取付孔24gと位
置決め孔24iを介して、連結部材8aの合成樹脂製の
ハウジングにネジ若しくはカシメ等の固定手段で固定す
る。更に、固定部材26にディスプレイ7を、取着部2
6cの取付ネジ部26aに螺着させるネジ等の固定手段
で固定する。
【0050】これにより、使用者がその頭部12にサス
ペンダ9を調節しながら装着した後に、手でディスプレ
イ7を掴んで連結部材8aを環状のホルダー11に対し
て回動させて眼前に移動させる。サスペンダ9側の固定
部材22に対して、前記連結部材8aにおけるヒンジ機
構21の回動部材24が、一定の回動負荷でスムーズに
回動するものである。
【0051】更に、ディスプレイ7を、前記連結部材8
aの回動部材24に対して固定部材26を一定の回動負
荷で回動させて眼前に適正な位置に微調整し、当該ディ
スプレイ7で拡大された映像を楽しむものである。
【0052】次に、本発明の第3実施例は、図17に示
すように、ヒンジ機構27における回動負荷付与手段
は、所要幅で平板状の一対の金属製弾性体28,28で
あって、この一対の弾性体28,28の各々の他側端部
28aが、山形に屈曲され固定部材に固定された固定軸
17の表面に弾性的に摺接し挟持している。
【0053】そして、前記一対の弾性体28,28の片
側端部28bが重畳され、該片側端部28b,28bに
連通して穿設された貫通孔にネジ29が挿通され、該ネ
ジ29が回動部材30のネジ部に螺合され、一対の弾性
体28,28が回動部材30に固定されていることが、
前記第1実施例と相違するものである。
【0054】このようにしても、前記金属製弾性体2
8,28で固定軸17を弾性的に面接触若しくは複数箇
所の点接触により挟持することで、一定の回動負荷が回
動部材30に付与されるものである。
【0055】また、本発明の第4実施例は、図18に示
すように、一枚の金属製弾性体31でもって、その他側
端部31aが固定軸17の表面に弾性的に面接触若しく
は複数箇所の点接触にて摺接して挟装するように、略U
字状に屈曲されているものである。そして、各金属製弾
性体31の片側端部31bがネジ29で回動部材30の
一部に固定されている。
【0056】このようにしても、前記第3実施例と同様
に、前記金属製弾性体31の略U字状に屈曲させた部分
で固定部材の固定軸17を弾性的に面接触若しくは複数
箇所の点接触にて挟装することで、一定の回動負荷が回
動部材30に付与されるものである。
【0057】次に、本発明の第5実施例として、前記各
実施例において回動負荷付与手段として、平板状の、例
えば、板バネ等の金属製弾性体を示したが、このほかに
弾性線材若しくは金属製剛体とするものである。また、
ヒンジ構造の固定部材や回動部材を板金等の金属製部材
としたが、合成樹脂製のモールド成型品とするものであ
る。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るヒン
ジ機構は、固定部材と、該固定部材に設けられた固定軸
と、該固定軸に対して回動自在に配設した回動部材と、
該回動部材に設けられた、前記固定軸の表面と摺接して
所望のトルクを生じさせる回動負荷付与手段とからなる
ので、 回動部材を一様なトルクで安定して固定軸回り
に回動させることができると言う優れた効果を奏する。
【0059】また、前記回動負荷付与手段は、弾性体で
あって、該弾性体の他端部側は回動部材に係止され、か
つ、一端部側は固定軸の表面に弾性的に摺接されると共
に、その一端部側の先端部が前記回動部材の係合部に係
止されているので、回動部材を回動自在にしている軸受
け部分には前記回動負荷付与手段の影響が及ぶことがな
く、回動操作がスムーズになると言う優れた効果を奏す
る。
【0060】更に、前記回動負荷付与手段は、基部側が
一連に繋がり、先端側が複数に分割された平板状又は線
状の弾性体であるので、回動負荷を先端側が分担するこ
とになって弾性体を薄肉にすることが出来て組み立てが
容易となり、かつ、回動負荷の微調整も容易となると言
う優れた効果を奏する。
【0061】また、回動部材に対して、固定部材と固定
軸及び回動負荷付与手段とからなるヒンジ要素を2組設
けたこととすれば、2段階に別個独立に回動させること
が出来て、設計の自由度が増すことになると言う優れた
効果を奏する。
【0062】本発明に係る光学視覚装置は、映像を表示
するディスプレイと、このディスプレイをヒンジ機構を
介して顔面の前方に装着させるサスペンダとを備え、該
サスペンダを、頭部上に配されてディスプレイの荷重を
支えるベルトと、該ベルトの両端をそれぞれ支持すると
共に、前記ディスプレイに連結される環状のホルダーと
で構成する光学視覚装置であって、前記本発明に係るヒ
ンジ機構を有しているので、ディスプレイを一様なトル
クでスムーズに回動させるとともに、ある回動停止位置
に確実に維持することができると言う優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヒンジ機構の第1実施例の平面図
である。
【図2】同本発明に係るヒンジ機構の第1実施例の、図
1のC−C線に沿った断面図である。
【図3】本発明に係る第2実施例で、光学視覚装置の全
体斜視図である。
【図4】同本発明に係る光学視覚装置を頭部に装着して
使用している状態の説明図である。
【図5】同本発明に係る光学視覚装置のヒンジ機構の平
面図である。
【図6】同本発明に係る光学視覚装置のヒンジ機構の側
面図である。
【図7】同本発明に係る光学視覚装置のヒンジ機構の正
面図である。
【図8】同本発明に係る光学視覚装置のヒンジ機構にお
ける金属製弾性体の平面図である。
【図9】同本発明に係る光学視覚装置のヒンジ機構にお
ける金属製弾性体の側面図である。
【図10】同本発明に係る光学視覚装置のヒンジ機構に
おける固定部材の平面図である。
【図11】同本発明に係る光学視覚装置のヒンジ機構に
おける固定部材の正面図である。
【図12】同本発明に係る光学視覚装置のヒンジ機構に
おける固定部材の側面図である。
【図13】同本発明に係る光学視覚装置のヒンジ機構に
おける回動部材の平面図である。
【図14】同本発明に係る光学視覚装置のヒンジ機構に
おける回動部材の正面図である。
【図15】図13におけるA−A線に沿った断面図であ
る。
【図16】図13におけるB−B線に沿った断面図であ
る。
【図17】本発明の第3実施例に係るヒンジ機構の一部
断面図である。
【図18】本発明の第4実施例に係るヒンジ機構の一部
断面図である。
【図19】従来例に係るヒンジ機構の概略構成を示す断
面図である。
【図20】同従来例に係るヒンジ機構を有した光学視覚
装置の全体斜視図である。
【図21】同従来例に係るヒンジ機構を有した光学視覚
装置の使用状態の説明図である。
【図22】同従来例に係るヒンジ機構を有した光学視覚
装置におけるディスプレイの光学系の基本構成を示す側
面説明図である。
【図23】同従来例に係るヒンジ機構を有した光学視覚
装置におけるディスプレイの光学系の基本構成を示す平
面説明図である。
【符号の説明】
6a 光学視覚装置、7 ディスプレイ、8a連結部
材、9 サスペンダ、11 環状のホルダー、12 頭
部、15 ヒンジ機構、16 固定部材、17 固定
軸、18 回動部材、18a 軸受け部、18b 係合
孔、18c 係止爪、18d 回動部材の表面、19
金属製弾性体、19a 一端部側、19b 他端部側、
19c 長孔、19d 作用点、20 ネジ、 21
ヒンジ機構、22 固定部材、22a 取付孔、22
b,22c ストッパー、22d 軸受け部、23 固
定軸、24 回動部材、 24a 軸受け部材、24b
係合部、24c 係止爪、24d 係合突起、 24
e ネジ部、25 金属製弾性体、 25a 係止部、
25b 係止部、25c 長孔、25d 基部、26
固定部材、26a 取付ネジ部、26b 位置決め孔、
26d 軸受け部、26e,26f ストッパー、27
ヒンジ機構、28 金属製弾性体、29 ネジ、30
回動部材、31 金属製弾性体。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部材と、 該固定部材に設けられた固定軸と、 該固定軸に対して回動自在に配設した回動部材と、 該回動部材に設けられた、前記固定軸の表面と摺接して
    所望のトルクを生じさせる回動負荷付与手段と、 からなることを特徴とするヒンジ機構。
  2. 【請求項2】 回動負荷付与手段は、弾性体であって、 該弾性体の他端部側は回動部材に係止され、 かつ、一端部側は固定軸の表面に弾性的に摺接されると
    共に、その一端部側の先端部が前記回動部材の係合部に
    係止されていること、 を特徴とする請求項1に記載のヒンジ機構。
  3. 【請求項3】 回動負荷付与手段は、基部側が一連に繋
    がり、先端側が複数に分割された平板状又は線状の弾性
    体であること、 を特徴とする請求項1に記載のヒンジ機構。
  4. 【請求項4】 回動部材に対して、固定部材と固定軸及
    び回動負荷付与手段とからなるヒンジ要素を2組設けた
    こと、 を特徴とする請求項1に記載のヒンジ機構。
  5. 【請求項5】 回動負荷付与手段は、一対の弾性体であ
    って、 該一対の弾性体が固定軸を弾性的に挟持摺接されて配設
    されていること、 を特徴とする請求項1に記載のヒンジ機構。
  6. 【請求項6】 回動負荷付与手段は、弾性体であって固
    定軸を弾性的に挟持摺接するように、略U字状に屈曲さ
    れていること、 を特徴とする請求項1に記載のヒンジ機構。
  7. 【請求項7】 映像を表示するディスプレイと、 このディスプレイをヒンジ機構を介して顔面の前方に装
    着させるサスペンダと、 該サスペンダを、頭部上に配されてディスプレイの荷重
    を支えるベルトと、 該ベルトの両端をそれぞれ支持すると共に、前記ディス
    プレイに連結される環状のホルダーとからなり、 前記ヒンジ機構は、固定部材と、 該固定部材に設けられた固定軸と、 該固定軸に対して回動自在に配設した回動部材と、 該回動部材に設けられた、前記固定軸の表面と摺接して
    所望のトルクを生じさせる回動負荷付与手段と、 から構成されていることを特徴とする光学視覚装置。
  8. 【請求項8】 回動負荷付与手段は、弾性体であって、 該弾性体の他端部側は回動部材に係止され、 かつ、一端部側は固定軸の表面に弾性的に摺接されると
    共に、その一端部側の先端部が前記回動部材の係合部に
    係止されていること、 を特徴とする請求項7に記載の光学視覚装置。
  9. 【請求項9】 回動負荷付与手段は、基部側が一連に繋
    がり、先端側が複数に分割された平板状又は線状の弾性
    体であること、 を特徴とする請求項7に記載の光学視覚装置。
  10. 【請求項10】 回動部材に対して、固定部材と固定軸
    及び回動負荷付与手段とからなるヒンジ要素を2組設け
    たこと、 を特徴とする請求項7に記載の光学視覚装置。
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