JPH09278509A - 熱可塑性セメント成形体及びその製造方法 - Google Patents

熱可塑性セメント成形体及びその製造方法

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JPH09278509A
JPH09278509A JP8789396A JP8789396A JPH09278509A JP H09278509 A JPH09278509 A JP H09278509A JP 8789396 A JP8789396 A JP 8789396A JP 8789396 A JP8789396 A JP 8789396A JP H09278509 A JPH09278509 A JP H09278509A
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molding
thermoplastic
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Masuo Yabu
益生 藪
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Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
Aron Kasei Co Ltd
Tsutsunaka Plastic Industry Co Ltd
Chichibu Onoda Cement Corp
Kubota Corp
Mitsui and Co Ltd
Maezawa Kasei Kogyo KK
Chichibu Concrete Industry Co Ltd
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Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
Aron Kasei Co Ltd
Tsutsunaka Plastic Industry Co Ltd
Chichibu Onoda Cement Corp
Kubota Corp
Mitsui and Co Ltd
Maezawa Kasei Kogyo KK
Chichibu Concrete Industry Co Ltd
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B24/00Use of organic materials as active ingredients for mortars, concrete or artificial stone, e.g. plasticisers
    • C04B24/24Macromolecular compounds
    • C04B24/26Macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • C04B24/2682Halogen containing polymers, e.g. PVC

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  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】セメントと熱可塑性樹脂の中間的な物性を備
え、かつ軽量であり、難燃性に優れた熱可塑性セメント
成形体及びその製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】塩素含有量が50重量%以上である粉末状
の熱可塑性樹脂100重量部と水硬性セメント250〜
670重量部との混合物とし、これを水硬性セメントに
対して10〜60重量%の水を添加し、室温で混合し
て、加熱することなく室温で一定の形状に硬化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性セメント
成形体及びその製造方法、さらに詳しくは熱可塑性樹脂
とセメントを主成分とし両者の中間的な物性を備え難燃
性に優れた、建築用材料や土木用材料などの用途に適し
た熱可塑性セメント成形体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、セメント系の成形体、例えば板状
体、ブロック体、その他の形態からなる建築用の材料と
して、主成分であるセメントに熱可塑性樹脂を混合し、
これを成形した、いわゆる熱可塑性セメント成形体が賞
用されている。この種の成形体は、熱可塑性樹脂とセメ
ントとの中間的な物性を備えているとともに軽量であ
り、とりわけ建築物の内装に用いる材料として難燃性に
も優れた性能をさらに発揮することが期待されているも
のである。
【0003】従来、この種の成形体としては、例えば熱
可塑性樹脂にセメント鉱物水和物を添加した配合組成物
を熱可塑性樹脂の軟化温度以上の温度で混合し成形する
方法(特公昭52−16131号公報)、熱可塑性樹脂
に水と反応して水和物を形成し得る無機化合物と界面活
性剤を溶融混合した配合物を熱可塑性樹脂が溶融する温
度で加熱成形したのち水で処理する方法(特公昭52−
30014号公報、特公昭53−4534号公報)、ポ
リ塩化ビニル樹脂及び発泡剤を含む混合物に水硬性無機
質微粉末を添加した配合物を溶融混練して押出発泡した
のち解砕した骨材(特開昭62−148350)を用い
る方法等によるものが知られている。
【0004】上記従来の成形体は、熱可塑性樹脂とセメ
ントとの中間的な物性を備え、かつ軽量ではあるが、熱
可塑性樹脂に対するセメントの割合は、例えば熱可塑性
樹脂100重量部に対してセメントが概ね10〜600
重量部と比較的広い範囲で用いられている。この場合、
セメントの量が低い範囲にあるときは軽量化の点では明
らかに有利ではあるが、一方難燃性の点からは決して有
利とはいえず、例えばオレフィン系、スチレン系等の自
己燃焼性の熱可塑性樹脂を用いる場合においては、明ら
かに不利であり、これを解決するためにはセメントの添
加量を上記軽量化を犠牲にして、セメントの量を多く用
いざるをえないという、互いにあい反する問題がある。
【0005】一方、この種の成形体、とりわけ建築物の
内装に用いる材料の難燃性については、通常、JIS
A 1321の規定が適用され、難燃性の級別でいう難
燃2級(準不燃材料)としての表面試験による評価がな
される。しかし、熱可塑性樹脂とセメントの混合物を、
少なくとも熱可塑性樹脂の軟化温度以上の温度に加熱し
て成形する前記従来の方法によって得られる成形体は、
いずれも上記表面試験の評価が低くいので難燃2級に合
格せず、難燃性の点でなお不十分である。
【0006】本発明者らは、このような従来の状況を背
景にさらに研究を重ねた結果、熱可塑性樹脂とセメント
との混合物が熱可塑性樹脂の軟化温度以上の温度、とり
わけその溶融温度以上の温度で加熱混練されて成形され
る従来の方法によるものでは、熱可塑性樹脂がセメント
等無機物粒子の表面を覆ってこれを包み込み、自らは被
膜状を呈することとなるために、難燃性の向上を成し得
ないのであって、熱可塑性樹脂がセメント等無機物粒子
の表面を完全に覆ってこれを包み込むことのないように
し、自ら被膜状を呈することなしに前記無機物粒子間に
存在して無機物粒子を結合するようにしてやれば、難燃
性の向上を成し得るということに着眼し、本発明を完成
するに至った。このことは、熱可塑性樹脂が自己消火性
樹脂である塩化ビニル樹脂である場合でも同様であっ
て、熱可塑性樹脂自体についても従来から知られる塩素
含有率の高い樹脂を選択することにより、難燃性の向上
をさらに効率的に成し得るとともに、十分な軽量化の維
持を図れることがわかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な背景のもとに、セメントと熱可塑性樹脂の中間的な物
性を備え、かつ軽量であり、難燃性に優れた熱可塑性セ
メント成形体及びその製造方法を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の第1の発明は、塩素含有量が50重量%
以上である熱可塑性樹脂100重量部と水硬性セメント
250〜670重量部との混合物からなることを特徴と
する熱可塑性セメント成形体を要旨とする。
【0009】さらに、本発明の第2の発明は、塩素含有
量が50重量%以上である粉末状の熱可塑性樹脂100
重量部に対し水硬性セメント250〜670重量部を添
加し分散させたのち、さらに前記水硬セメントに対し水
10〜60重量%を添加し、室温で混合して、加熱する
ことなく硬化させることを特徴とする熱可塑性セメント
成形体の製造方法を要旨とする。
【0010】本発明で用いられる熱可塑性樹脂として
は、塩素含有量が50重量%以上のものであればよく、
例えばポリ塩化ビニル(塩素含有量:56.7重量
%)、ポリ塩化ビニリデン(塩素含有量:75重量
%)、塩素化ポリ塩化ビニル(塩素含有量:63〜68
重量%)の単体あるいは2種類以上の混合物が適用され
る。
【0011】また、本発明では、上記熱可塑性樹脂以外
の塩素含有量が50重量%未満の樹脂であっても、これ
に例えば塩素化パラフィンのような塩素含有物からなる
難燃剤を混合し、混合物全体として塩素含有量が50重
量%以上とすることもできる。例えば、塩素化ポリエチ
レン(塩素含有量:23〜48重量%)に塩素系難燃剤
である塩素化パラフィン(塩素含有量:70重量%)を
添加し、塩素含有量が50重量%以上の混合物として、
これを熱可塑性樹脂として用いるのである。
【0012】熱可塑性樹脂の形態は、粉末状のものが用
いられ、粉末の粒子径は500μm以下のものが用いら
れる。粒子径は、上記値を超えると、成形物の強度が脆
くなるので好ましくは300μm以下とする。
【0013】つぎに、この発明で用いられるセメントに
ついては、一般に広く用いられている水硬性セメントが
適用され、例えば普通ポルトランドセメント、高炉セメ
ント、フライアッシュセメント、白色セメント等のポル
トランドセメント系の水硬性セメント、またアウイン系
の超早強セメント、アルミナセメント、オキシクロライ
ドセメント、耐酸セメント、石膏等の水硬性セメントで
あり、さらにまた上記各セメントの2種以上を混合して
適用することもある。
【0014】本発明にかかる、熱可塑性樹脂とセメント
との混合物の配合量は、熱可塑性樹脂100重量部に対
し、セメント250〜670重量部である。セメント量
が250重量部未満では、得られる成形体がJIS A
1321に規定された難燃2級(準不燃材料)の表面
試験に合格せず、所期の難燃性を達成することができな
い。また、セメント量が670重量部を超えると、成形
体の難燃性は向上するが、重量が増加するばかりでな
く、曲げ強度が低下し脆くなる。したがって、好ましく
300〜600重量部とする。
【0015】この発明におけるセメント成分の硬化は、
従来のこの種の成形体と同様に、水の添加して水和させ
ることにより行うことを必須の要件とするが、水の添加
量はセメントに対して10〜60重量%とする。この場
合、水の添加量が10重量%未満では、得られる成形体
が脆くなり、また60重量%を超えると硬化時間が長く
なって成形体の製造の効率が低下する。したがって、水
の添加量は20〜40重量%の範囲が好ましい。
【0016】つぎに、本発明の成形体の製造方法につい
て述べると、まず粉末状の熱可塑性樹脂とセメントの各
一定量を用意し、これらを通常のミキサ−に投入し、加
熱せずに撹拌しながら一定量の水を加え、混練する。混
練を完了した混合物は、加熱することなく、成形用型に
充填しこれを圧縮しまたは圧縮せずして硬化させること
により、成形体を製造する。
【0017】なお、本発明における成形体の製造時の温
度は、セメント自体の硬化温度以外に外部から加熱しな
いものとし、いわば室温としての製造雰囲気温度は上記
混練時には可及的に低温域で、また成形体の成形工程中
は可及的に高温域で保たれることが望ましい。また、混
合物を成形用型に充填してこれを圧縮するときの圧力
は、特に限定されないが、圧縮によって成形体の所期す
る形状が崩れない範囲で、高めに設定することが望まし
く、例えば5〜100kg/cm2 とする。
【0018】本発明では、セメントの脆さを改良する目
的で、上述の配合物以外に、ガラス繊維、金属繊維等を
混合し、またガラスネット、金属繊維ネット等を配合物
と交互に積層させてもよい。また、用途に応じて、発泡
剤、顔料、光安定剤、熱安定剤等をさらに添加すること
ができる。
【0019】本発明は、以上のように粉末状の熱可塑性
樹脂を用いるものであるから、熱可塑性樹脂がセメント
等無機物粒子の表面を完全に覆ってこれを包み込むこと
なく、自ら被膜状を呈することなしにセメント等無機物
粒子間に存在して無機物粒子を結合する働きをし、その
上に塩素含有率の高い熱可塑性樹脂を用いるから、成形
体中の熱可塑性樹脂自体の難燃性が向上し、熱可塑性樹
脂の混合割合を増加し得て、結果的に成形体の重量を軽
減することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
【0021】なお、実施例における成形体の仕様は、面
積30cm×30cm、厚さ15mmの板状体とした。
【0022】また、成形体の評価項目は難燃性試験、曲
げ強度、比重とし、試験方法及び評価の基準は下記のと
おりとし、各結果を表1に示した。
【0023】難燃性試験:JIS A1321、難燃2
級の表面試験に準ずる。
【0024】 評価の基準:変 形−著しい変形の有無(無:○、有:×) ガ ス−有毒ガス発生の有無(無:○、有:×) 亀 裂−全厚の1/10以上の幅の亀裂の有無(無:○、有:×) 溶 融−全厚にわたる溶融の有無(無:○、有:×) 残 炎−加熱終了後30秒以上の残炎有無(無:○、有:×) 排気温度−100(℃×分)を基準(以下:○、超:×) 発煙係数(CA )−60を基準(以下:○、超:×) 合否の判定:評価が全て○の場合を合格、それ以外を不
合格とする。
【0025】曲げ強度試験:JIS K7203に準ず
る。
【0026】比重測定:ガス置換式密度計(島津製作所
製 アキュピック1330)による。 なおまた、上記評価に用いる試料は、難燃性試験の試料
については成形品を2か月間養生したもの、曲げ強度試
験及び比重測定の試料については成形品を28日間養生
したもの用いた。
【0027】実施例1 粉末状のポリ塩化ビニル樹脂(重合度700、塩素含有
量57%)100重量部に、普通ポルトランドセメント
300重量部、錫系安定剤2重量部を添加し、ヘンシェ
ルミキサーに投入して、同ミキサーのジャケットを40
℃に保ち、撹拌しながら、水90重量部を添加し混合し
た。得られた混合物を室温で2時間養生したのち、面積
30cm×30cm、深さ25mmの板状体成形用の雌
型に充填し、同用の雄型により圧力35kg/cm2
3時間加圧成形し、所期する成形体を得た。成形硬化中
の温度は、最高60℃であった。
【0028】得られた成形体について、前記各評価項目
の評価を行い、その結果を表1に示した。試料は難燃性
試験の難燃2級に合格するもので、曲げ強度、比重に関
しては十分に実用に供し得るものであった。
【0029】実施例2 粉末状の塩素化塩化ビニル樹脂(重合度700、塩素含
有量64%)100重量部に、アルミナセメント250
重量部、錫系安定剤2重量部を添加し、ヘンシェルミキ
サーに投入して、同ミキサーのジャケットを25℃に冷
却し、撹拌しながら、水100重量部を添加し混合し
た。得られた混合物を室温で2時間養生したのち、実施
例1と同様の板状体成形用の雌雄型により、圧力35k
g/cm2、3時間加圧成形し、所期する成形体を得
た。成形硬化中の温度は、最高50℃であった。
【0030】得られた成形体について、実施例1と同様
にして評価を行い、その結果を表1に示した。試料は難
燃性試験の難燃2級に合格するもので、曲げ強度、比重
に関しては十分に実用に供し得るものであった。
【0031】実施例3 粉末状のポリ塩化ビニル樹脂(重合度700、塩素含有
量56.7%)80重量部と塩素化ポリ塩化ビニル(塩
素含有量68重量%)20重量部に、高炉セメント60
0重量部、錫系安定剤3重量部を添加し、ヘンシェルミ
キサーに投入して、同ミキサーのジャケットを25℃に
冷却し、撹拌しながら、水180重量部を添加し混合し
た。得られた混合物をすぐに、実施例1と同様の板状体
成形用の雌雄型により圧力10kg/cm2 、5時間加
圧成形し、所期する成形体を得た。成形硬化中の温度
は、最高40℃であった。
【0032】得られた成形体について、実施例1と同様
にして評価を行い、その結果を表1に示した。試料は難
燃性試験の難燃2級に合格するもので、曲げ強度、比重
に関しては実用に供し得るものであった。
【0033】比較例1 実施例1における加圧成形の温度を170℃としたほか
は、実施例1と全く同様にして、成形体を得た。
【0034】得られた成形体について、実施例1と同様
にして評価を行い、その結果を表1に併記した。試料
は、曲げ強度、比重に関しては実用に供し得るものであ
ったが、残炎時間が基準を超え、難燃性試験の難燃2級
に不合格のものであった。
【0035】比較例2 実施例1におけるポリ塩化ビニル樹脂に代え、塩素化ポ
リエチレン(塩素含有量40%)を用いたほかは、実施
例1と全く同様にして、成形体を得た。
【0036】得られた成形体について、実施例1と同様
にして評価を行い、その結果を表1に併記した。試料
は、曲げ強度、比重に関しては実用に供し得るものであ
ったが、難燃性試験の亀裂、残炎、気温度及び発煙係数
が基準の範囲に入らず、難燃性試験の難燃2級に完全に
不合格のもであった。
【0037】比較例3 実施例2におけるアルミナセメントの量を250重量部
から200重量部に変更したたほかは、実施例1と全く
同様にして、成形体を得た。
【0038】得られた成形体について、実施例1と同様
にして評価を行い、その結果を表1に併記した。試料
は、曲げ強度、比重に関しては実用に供し得るものであ
ったが、残炎時間のみが比較例1と同様に基準を超え、
難燃性試験の難燃2級に不合格のものであった。
【0039】比較例4 実施例1における普通ポルトランドセメントの量を25
0重量部から900重量部に、また水を90重量部から
450重量部に変更したほかは、実施例1と全く同様に
して、成形体を得た。
【0040】得られた成形体について、実施例1と同様
にして評価を行い、その結果を表1に併記した。試料は
難燃性試験の難燃2級に合格するものであったが、比重
が高い上に、曲げ強度が著しく低く、実用に供し難いも
のであった。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明による熱可塑性セ
メント成形体は、塩素含有量が50重量%以上である熱
可塑性樹脂100重量部と水硬性セメント250〜67
0重量部との混合物からなるものであるから、セメント
と熱可塑性樹脂の中間的な物性を備え、軽量であり、し
かも難燃性に優れたものである。そして、本発明による
熱可塑性セメント成形体の製造方法によれば、粉末状の
熱可塑性樹脂を用いた上記混合物に水硬性セメントに対
して10〜60重量%の水を添加し、室温で混合して、
加熱することなく成形し硬化させるのであるから、上記
優れた性能を有する熱可塑性セメント成形体を容易に、
かつ安価に製造することができるという効果がある。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年5月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000000240 秩父小野田株式会社 東京都港区西新橋二丁目14番1号 (71)出願人 000210687 秩父コンクリート工業株式会社 東京都文京区本郷4丁目8番17号 (71)出願人 000010065 フクビ化学工業株式会社 福井県福井市三十八社町33字66番地 (71)出願人 000201582 前澤化成工業株式会社 東京都中央区京橋三丁目2番9号 (72)発明者 藪 益生 奈良県北葛城郡河合町星和台1−12−6

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩素含有量が50重量%以上である熱可塑
    性樹脂100重量部と水硬性セメント250〜670重
    量部との混合物からなることを特徴とする熱可塑性セメ
    ント成形体。
  2. 【請求項2】塩素含有量が50重量%以上である粉末状
    の熱可塑性樹脂100重量部に対し水硬性セメント25
    0〜670重量部を添加し分散させたのち、さらに前記
    水硬性セメントに対し水10〜60重量%を添加し、室
    温で混合して、加熱することなく硬化させることを特徴
    とする熱可塑性セメント成形体の製造方法。
JP8789396A 1996-04-10 1996-04-10 熱可塑性セメント成形体及びその製造方法 Pending JPH09278509A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008062368A1 (de) 2008-12-17 2010-06-24 Tesa Se Haftklebemassen auf Basis von Naturkautschuk und Polyacrylaten

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008062368A1 (de) 2008-12-17 2010-06-24 Tesa Se Haftklebemassen auf Basis von Naturkautschuk und Polyacrylaten

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