JPH09278501A - セメント製造装置におけるアルカリ、塩素類の低減方法 - Google Patents

セメント製造装置におけるアルカリ、塩素類の低減方法

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JPH09278501A
JPH09278501A JP9782796A JP9782796A JPH09278501A JP H09278501 A JPH09278501 A JP H09278501A JP 9782796 A JP9782796 A JP 9782796A JP 9782796 A JP9782796 A JP 9782796A JP H09278501 A JPH09278501 A JP H09278501A
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chlorine
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Masayasu Yamazaki
正康 山崎
Koichi Hashimoto
光一 橋本
Michiro Ishizaki
倫朗 石崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バイパスした排ガスの処理設備を要すること
なく、粉末予熱装置におけるコーティングを抑制してセ
メント製造装置を安定して操業でき、製品の品質や歩留
まりの低下を抑制する。 【解決手段】 複数のサイクロン21a〜21dを上下
方向にダクト26a〜26dを介して設置してなる粉末
予熱装置21によりセメント原料粉末を予熱し、この予
熱されたセメント原料粉末を粉末焼成装置22により焼
成してセメントを製造するときに、サイクロン21a〜
21dに投入して焼成装置22の排ガスによりアルカ
リ、塩素類が付着したセメント原料粉末の一部を分取
し、この分取したセメント原料粉末を水洗してアルカ
リ、塩素類を除去し、このアルカリ、塩素類を除去した
セメント原料粉末を脱水して新規なセメント原料粉末と
して再利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粉末予熱装置により
セメント原料粉末を予熱した後、この原料粉末を粉末焼
成装置により焼成するセメント製造装置に関する。更に
詳しくは、このセメント製造装置におけるセメント原料
粉末、或いは原料乾燥機又は原料粉砕機で利用される前
又は後の粉末予熱装置の排ガス中のダストからアルカ
リ、塩素類等の有害物質を除去し、この有害物質を低減
する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロータリキルンのような粉末焼成装置に
供給されるセメント原料粉末は、サスペンションプレヒ
ータのような粉末予熱装置で予熱された後、粉末焼成装
置に供給される。この粉末予熱装置における熱源に粉末
焼成装置の排ガスを利用することにより、セメント原料
粉末の焼成のための燃料消費量を少なくし、かつ大量生
産できるようにしている。従来のセメント製造装置は、
図3に示すように複数のサイクロン1a〜1dを上下方
向にダクト6a〜6dを介して設置して構成される粉末
予熱装置1と、クリンカ焼成用のロータリキルン等の粉
末焼成装置2と、焼成したクリンカを冷却するクリンカ
冷却装置3とを備える。この予熱装置1ではシュート4
より実線矢印に示すように原料粉末を投入する。投入さ
れた原料粉末はサイクロン1a〜1d及びダクト6a〜
6dを経由しながら順次降下し、一方排ガスは誘引ファ
ン7により吸引され、破線矢印に示すように原料粉末と
反対に順次上昇して装置外部に排出される。これにより
投入された原料粉末は熱せられた排ガスによって徐々に
加熱された後、最下段のサイクロン1dに供給され、次
いでシュート8及び接続ハウジング9を経て焼成装置2
に導入される。焼成装置2にはクリンカ冷却装置3から
供給されてくる高温空気とバーナ11から送られてくる
焼成用燃料が導入され、ここで焼成されたクリンカはク
リンカ冷却装置3で冷却される。更に、誘引ファン7よ
り排出された排ガスは原料乾燥機10及び原料粉砕機1
1に送込まれる。原料乾燥機10及び原料粉砕機11で
は、それぞれ粉末予熱装置1の排ガスの熱を利用して効
率よく原料を乾燥し、粉砕する。原料乾燥機10及び原
料粉砕機11で利用された排ガスは、誘引ファン7より
排出されたときに含んでいたダストの他に、原料の乾
燥、粉砕中に生じた微粉をも含む。これらのダストや微
粉を含む排ガスは誘引ファン15aにより誘引され、集
塵機15bでダスト等を除去した後、煙突15cより大
気に放出される。
【0003】セメント原料粉末やロータリキルンの燃料
の石炭や重油には、不純物としてアルカリ(K,N
a)、塩素(Cl)、硫黄(S)等の種々の化合物、例
えばK2SO4,Na2SO4,KCl,NaCl等(以
下、アルカリ、塩素類という)が含まれている。これら
のアルカリ、塩素類は粉末予熱装置1及び粉末焼成装置
2内で蒸発及び凝縮を繰返して蓄積され、やがて焼成装
置2の入口部や予熱装置1のダクト6a〜6dやサイク
ロン1a〜1dの内壁面に多量に付着する。これを放置
しておくとその付着物(コーティング)が経時的に成
長、増大してセメント製造装置の安定操業を阻害する。
一方、セメントクリンカにはアルカリ、塩素類が混入し
て製品の品質が低下するようになる。
【0004】これらの点を解消するために、従来、有害
なアルカリ、塩素類を系外に排出させる手段として、気
化したアルカリ、塩素類を高濃度に含有している排ガス
をバイパスさせて系外に抜き出すバイパス方式が採用さ
れている。この方式では、図3に示すように予熱装置1
と焼成装置2とを接続するハウジング9にバイパス導管
12を接続し、蒸気の状態にあるアルカリ、塩素類を焼
成装置2の排ガスの一部とともにバイパスガス排出ファ
ン13により吸引する。一方、バイパス導管12の途中
にバイパスガス冷却装置14を配置し、この冷却装置1
4にファン16により冷風を抽入してアルカリ、塩素類
を超微粒の霧状体に凝縮させた上、バイパスガス中に含
まれるダストを集塵機17で取除くようにしている。こ
こでバイパスガスの排出量は、原料及び燃料中に含まれ
るアルカリ、塩素類の量、或いは要求される製品の品質
などにより決定される。またバイパスガス冷却装置で高
温のバイパスガスが急冷され、後続の集塵機や排気設備
の熱的保護が図られ、同時にバイパス導管へのコーティ
ングの付着防止が図られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、バイパス導管
内で超微粒の霧状体に凝縮したアルカリ、塩素類の多く
は、ダスト表面に付着するため、集塵機17で捕集され
たダストは比較的多量のアルカリ、塩素類を含有し、焼
成装置に再供給することができない。またこのダストを
廃棄した場合には、このダストは既に脱炭酸反応のかな
り進行した酸化カルシウム(CaO)が主成分となって
いるため、製品の歩留まりを低下させてしまう。一方、
原料乾燥機や原料粉砕機で利用され、集塵機12で捕集
されたダストにも上記と同様の問題点があった。
【0006】本発明の目的は、粉末予熱装置におけるコ
ーティングを抑制してセメント製造装置を安定して操業
でき、製品の品質や歩留まりの低下を抑制する、セメン
ト製造装置におけるアルカリ、塩素類の低減方法を提供
することにある。本発明の別の目的は、粉末予熱装置の
排ガス中のダストからアルカリ、塩素類等の有害物質を
除去し、この有害物質を低減する方法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1に示すように複数のサイクロン21a,21b,2
1c,21dを上下方向にダクト26a,26b,26
c,26dを介して設置してなる粉末予熱装置21によ
りセメント原料粉末を予熱し、この予熱されたセメント
原料粉末を粉末焼成装置22により焼成してセメントを
製造する方法において、サイクロン21a〜21dに投
入された後、粉末焼成装置22の排ガスによりアルカ
リ、塩素類が付着したセメント原料粉末の一部を分取
し、この分取したセメント原料粉末を水洗してアルカ
リ、塩素類の水溶性の部分を除去し、このアルカリ、塩
素類の水溶性の部分を除去したセメント原料粉末を脱水
して新規なセメント原料粉末として再利用することを特
徴とするセメント製造装置におけるアルカリ、塩素類の
低減方法である。
【0008】アルカリ、塩素類が付着したセメント原料
粉末の一部を分取することにより、焼成装置22におけ
るアルカリ、塩素類の蒸発量が減少し、予熱装置21に
おけるコーティングと製品品質の低下が抑制される。分
取したセメント原料粉末を処理して再利用することによ
り、製品歩留まりが低下しない。図1では、図3に示し
たセメント製造装置と共通する要素を、その符号に20
を加えて示している。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、セメント原料粉末の一部を分取する箇所が
最下段のサイクロン21d、最下段のダクト26d又は
最下段のサイクロン21dから粉末焼成装置22に原料
粉末を供給するシュート28であるアルカリ、塩素類の
低減方法である。サイクロン21d、ダクト26d又は
シュート28には高濃度のアルカリ、塩素類が付着した
原料粉末が流れているため、これらをより効率よく低減
できる。
【0010】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
係る発明であって、セメント原料粉末が全体量の0.0
5〜10重量%であるアルカリ、塩素類の低減方法であ
る。セメント原料粉末及びダストの分取割合が0.05
重量%未満では、アルカリ、塩素類の低減効果に乏し
い。またセメント原料粉末の分取割合が10重量%を越
えると、熱損失が著しく増大する。
【0011】請求項4に係る発明は、図2に示すように
複数のサイクロン21a,21b,21c,21dを上
下方向にダクト26a,26b,26c,26dを介し
て設置してなる粉末予熱装置21の排ガスを原料乾燥機
30及び又は原料粉砕機31に利用し、この原料乾燥機
30及び又は原料粉砕機31で処理されたセメント原料
粉末を粉末予熱装置21により予熱し、この予熱された
セメント原料粉末を粉末焼成装置22により焼成してセ
メントを製造する方法において、原料乾燥機30又は原
料粉砕機31に利用される前又は後で粉末予熱装置21
の排ガス中のアルカリ、塩素類が付着したダストの一部
又は全部を採取し、この採取したダストを水洗してアル
カリ、塩素類の水溶性の部分を除去し、このアルカリ、
塩素類の水溶性の部分を除去したダストを脱水して新規
なセメント原料粉末として再利用することを特徴とする
セメント製造装置におけるアルカリ、塩素類の低減方法
である。
【0012】アルカリ、塩素類が付着したダストの一部
又は全部を採取し、この採取したダストを処理して再利
用することにより、製品歩留まりが低下しない。図2で
は、図3に示したセメント製造装置と共通する要素を、
その符号に20を加えて示している。
【0013】請求項5に係る発明は、請求項4に係る発
明であって、ダストの採取割合が全体量の0.1〜10
0重量%であるアルカリ、塩素類の低減方法である。ダ
ストの分取割合が0.1重量%未満では、アルカリ、塩
素類の低減効果に乏しい。またダストを全量採取して
も、熱損失が著しく増大することはないため、上限は1
00重量%に決められる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の粉末予熱装置21は、サ
スペンション式(SP式)、これに仮焼炉を設けたニュ
ーサスペンション式(NSP式)などである。また粉末
焼成装置22はロータリキルンに代表される焼成炉を有
する装置などである。請求項1に係る方法におけるセメ
ント原料粉末の分取箇所は、アルカリ、塩素類が付着し
た原料粉末が流れる図1に示す粉末予熱装置21のサイ
クロン21a〜21d、ダクト26a〜26d又はシュ
ート28である。
【0015】請求項1に係る方法を実施するための装置
は、図1に示すように粉末予熱装置21の最下段のサイ
クロン21dの側壁に、またサイクロン21dから粉末
焼成装置22に原料粉末を供給するシュート28の途中
に、更に最下段のダクト26dに、それぞれ原料粉末を
抽出するための分取ダンパ38,39及び40が設けら
れる。これらのダンパ38,39及び40には導管38
a,39a及び40aの各一端が接続され、これらの導
管38a〜40aの各他端は導管41に接続される。導
管41の途中には抽出した原料粉末を冷却ファン42a
により冷却するための冷却装置42が設けられる。導管
41の他端は粉末洗浄装置であるシックナ43に導かれ
る。アルカリ、塩素類の付着程度に応じて、ダンパ3
8,39及び40のいずれか1つ又は2以上のダンプか
ら原料粉末が連続的に又は間欠的に分取される。シック
ナ43には図示しないが、原料粉末からアルカリ、塩素
類を洗い落とす洗浄水導管が接続される。シックナ43
で洗浄され沈降した、アルカリ、塩素類の除去されたス
ラッジは導管44を介してフィルタプレスのような脱水
機45で脱水される。脱水機45からの廃液46は貯留
槽47に貯えられた後、廃液処理される。脱水されたス
ラッジケーキ47は一旦貯留された後、ホッパ48に投
入され、コンベア49を介してクラッシャ51に供給さ
れる。ここでスラッジケーキは粗粉砕されてホッパ5
2、コンベア53、ホッパ54及びコンベア56を介し
てロータリキルンのような乾燥機57に供給され、ここ
で絶乾状態になるまで乾燥される。この粗粉砕された乾
燥物58は新規なセメント原料粉末として、再利用され
る。
【0016】請求項4に係る方法を実施するための装置
は、図2に示すように原料工程として原料乾燥機30及
び原料粉砕機31を備える。石灰石、粘土、ケイ石、酸
化鉄原料などからなるセメント原料粉末は含水量に応じ
て、各原料が乾燥機30を経由して或いは乾燥機30を
経由せずに直接粉砕機31に送られる。誘引ファン27
から出る排ガス、即ち粉末予熱装置21の排ガスは乾燥
機30と粉砕機31に導入され、ここで乾燥と粉砕処理
を効率よく行う。処理中に生じた微粉を伴ったダストを
含有する排ガスは、誘引ファン35aにより電気集塵機
35bに送込まれ、ここでダストを捕集した後、煙突3
5cを経由して大気中に排出される。集塵機35bで捕
集されたダストの一部又は全部が採取され、導管50に
導かれる。導管50の下端は請求項1に係る方法を実施
するための装置と同じ粉末洗浄装置であるシックナ43
に導かれる。この分取したダストの処理装置は図1と同
様に構成される。なお、原料乾燥機30及び原料粉砕機
31に導入される前の排ガスを集塵機35dに通し、こ
の集塵機35dで捕集されたダストの一部又は全部を導
管55に導くこともできる。集塵機35dでダストが除
去された排ガスは誘引ファン35eにより煙突35cを
経由して大気中に排出される。また図示しないが、乾燥
機30や粉砕機31の前後に接続される排ガスのダクト
にホッパやチャンバを設置し、このホッパやチャンバを
経由してダストを導管50又は55に導いてもよいし、
或いは集塵機35b又は35dで捕集されたダストを輸
送する系統にダスト採取手段を設け、この採取手段を用
いてダストを導管50又は55に導いてもよい。
【0017】粉末予熱装置21のダストを含む排ガス
は、乾燥機30又は粉砕機31に導入される前に自然冷
却され、或いは乾燥機30又は粉砕機31で熱消費され
ることにより冷却される結果、それぞれ含有していたア
ルカリ、塩素類が凝縮してダストの表面に付着する。こ
のダストは集塵機35b,35eで集塵され、残りのガ
スはファン35a,35e及び煙突35cを介して大気
中に排出される。採取したダストは導管50,55を介
してシックナ43に投入され、以下請求項1に係る方法
と同様に処理され、アルカリ、塩素類の除去された乾燥
した微粒のセメント原料粉末に再生される。
【0018】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 <実施例1>図1に示す生産量が2000t/日のセメ
ント製造装置において、予熱装置21のダクト26dに
設けた分取ダンパ40から20t/日の割合で原料粉末
を分取した。この原料粉末を洗浄装置43で水洗し、脱
水機45で脱水し、乾燥機57で乾燥した後、微粉砕し
てセメント原料粉末の供給工程で新規な原料粉末と混合
して操業した。この操業を1ヶ月実施した後でダンパ4
0から分取した原料粉末の塩素濃度を測定したところ、
分取前の原料粉末の塩素濃度が約10000ppmであ
ったものが、1ヶ月間で約2500ppmまで低下し、
予熱装置21のコーティング付着落とすための作業時間
も大幅に軽減することができた。
【0019】<実施例2>図2に示す生産量が2000
t/日のセメント製造装置において、集塵機35bで捕
集したダストを20t/日の割合で採取した。このダス
トを導管50を介して洗浄装置43で水洗し、以下実施
例1と同様に脱水し、乾燥した後、微粉砕してセメント
原料粉末の供給工程で新規な原料粉末と混合して操業し
た。この操業を1ヶ月実施した後で、粉末予熱装置21
の最下段のダクト26dに設けられたダンパ40から原
料粉末を分取し、この原料粉末の塩素濃度を測定したと
ころ、分取前の原料粉末の塩素濃度が約10000pp
mであったものが、1ヶ月間で約7500ppmまで低
下していた。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、従来焼成装置の排ガ
スをバイパスしてアルカリ、塩素類を低減していたもの
を、請求項1に係る発明では、アルカリ、塩素類の付着
した原料粉末の一部を分取することにより、粉末予熱装
置におけるコーティングを抑制してセメント製造装置を
安定して操業でき、製品の品質や歩留まりの低下を抑制
することができる。また排ガスをバイパスしないため、
バイパスガスの処理設備が不要となり、シンプルで安価
なセメント製造装置でアルカリ、塩素類を低減できる。
また請求項2に係る発明では、集塵機で取除いたダスト
の一部又は全部を採取して処理することにより、製品の
歩留まりの低下を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粉末予熱装置から原料粉末を分取して
再生する装置の構成図。
【図2】本発明の粉末予熱装置からの排ガスを利用する
ときに集塵機で捕集されたダストを採取して再生する装
置の構成図。
【図3】従来のバイパスガス方式を示す装置の構成図。
【符号の説明】
21 粉末予熱装置 21a〜21d サイクロン 22 粉末焼成装置 23 クリンカ冷却装置 26a〜26d ダクト 28 シュート 29 接続ハウジング 30 原料乾燥機 31 原料粉砕機 35b,35d 集塵機 38〜40 分取ダンパ 43 洗浄装置 45 脱水機 57 乾燥機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石崎 倫朗 福岡県北九州市八幡西区洞南町1番地1 三菱マテリアル株式会社セメント開発セン ター内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のサイクロン(21a,21b,21c,21d)を
    上下方向にダクト(26a,26b,26c,26d)を介して設置して
    なる粉末予熱装置(21)によりセメント原料粉末を予熱
    し、この予熱されたセメント原料粉末を粉末焼成装置(2
    2)により焼成してセメントを製造する方法において、 前記サイクロン(21a,21b,21c,21d)に投入された後、前
    記粉末焼成装置(22)の排ガスによりアルカリ、塩素類が
    付着したセメント原料粉末の一部を分取し、 前記分取したセメント原料粉末を水洗して前記アルカ
    リ、塩素類の水溶性の部分を除去し、 前記アルカリ、塩素類の水溶性の部分を除去したセメン
    ト原料粉末を脱水して新規なセメント原料粉末として再
    利用することを特徴とするセメント製造装置におけるア
    ルカリ、塩素類の低減方法。
  2. 【請求項2】 セメント原料粉末の一部を分取する箇所
    が最下段のサイクロン(21d)、最下段のダクト(26d)又は
    最下段のサイクロン(21d)から粉末焼成装置(22)に原料
    粉末を供給するシュート(28)である請求項1記載のアル
    カリ、塩素類の低減方法。
  3. 【請求項3】 セメント原料粉末の分取割合が全体量の
    0.05〜10重量%である請求項1又は2記載のアル
    カリ、塩素類の低減方法。
  4. 【請求項4】 複数のサイクロン(21a,21b,21c,21d)を
    上下方向にダクト(26a,26b,26c,26d)を介して設置して
    なる粉末予熱装置(21)の排ガスを原料乾燥機(30)及び又
    は原料粉砕機(31)に利用し、前記原料乾燥機(30)及び又
    は原料粉砕機(31)で処理されたセメント原料粉末を前記
    粉末予熱装置(21)により予熱し、この予熱されたセメン
    ト原料粉末を粉末焼成装置(22)により焼成してセメント
    を製造する方法において、 前記原料乾燥機(30)又は原料粉砕機(31)に利用される前
    又は後で粉末予熱装置(21)の排ガス中のアルカリ、塩素
    類が付着したダストの一部又は全部を採取し、 前記採取したダストを水洗して前記アルカリ、塩素類の
    水溶性の部分を除去し、 前記アルカリ、塩素類の水溶性の部分を除去したダスト
    を脱水して新規なセメント原料粉末として再利用するこ
    とを特徴とするセメント製造装置におけるアルカリ、塩
    素類の低減方法。
  5. 【請求項5】 ダストの採取割合が全体量の0.1〜1
    00重量%である請求項4記載のアルカリ、塩素類の低
    減方法。
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