JPH09278308A - エレベータ調速機動作試験装置 - Google Patents

エレベータ調速機動作試験装置

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JPH09278308A
JPH09278308A JP8840496A JP8840496A JPH09278308A JP H09278308 A JPH09278308 A JP H09278308A JP 8840496 A JP8840496 A JP 8840496A JP 8840496 A JP8840496 A JP 8840496A JP H09278308 A JPH09278308 A JP H09278308A
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JP
Japan
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speed
governor
sheave
elevator
rated
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Pending
Application number
JP8840496A
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English (en)
Inventor
Kazuo Sasajima
和雄 笹島
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Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のエレベータ調速機動作試験装置では、
調速機シーブを回転させる電気ドリルとその回転速度を
得る速度計を同時に操作する必要があり、かつ電気ドリ
ルの円錐ゴムと調速機シーブの側面との接触位置をずら
していくことで調速機シーブを回転速度を上げているの
で,熟練者でないと扱えず、また正確な結果を得るため
に試験を複数回行う必要があった。 【解決手段】 調速機シーブ2を回転させる駆動ゴム5
3aとその回転速度を得る測定ゴム52aを、同時に調
速機シーブ2に接触できように一体に設け、かつ制御処
理部56の制御により調速機シーブ2を選択された定格
速度の手前から加速の度合いを抑えて徐々に滑らかに加
速するよう、所定の速度パターンで駆動ゴム53aを回
転させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エレベータかご
の速度異常を検出するためのエレベータ調速機の動作試
験を行うエレベータ調速機動作試験装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図4に昇降路に設けられたエレベータ調
速機の構成を示す。かご9は主ロープ8の他端の釣り合
い重り11と釣り合う状態で駆動車10により駆動され
て昇降路を昇降する。エレベータ調速機1と調速機ロー
プ張車1aとの間に張られた調速機ロープ6は一部がか
ご9に固定され、かご9が昇降すると調速機ロープ6に
よりエレベータ調速機1が回転し、この調速機1の回転
から、かご9の速度を測定する。
【0003】図5には従来のエレベータ調速機動作試験
の様子を示す。図において、1はエレベータ調速機で、
2は調速機シーブ、3は回転軸、4は支持台、5はかご
9の速度が異常に増大した時に動作する電気スイッチ、
5aは電気スイッチレバー、6は調速機ロープ、7はホ
イール、7aはホイールボルトである。かご9が昇降す
ると調速機ロープ6が動くことにより調速機シーブ2と
ホイール7が回転軸3を中心にかご9の昇降に従って回
転する。支持台4は調速機シーブ2、ホイール7および
回転軸3を支持する。
【0004】30は調速機シーブ2を試験するために回
転させる電気ドリルで、32は電気コード、34はドリ
ル先端に取り付けられた円錐ゴムで、調速機シーブ2を
回転させる。20は調速機シーブ2の回転速度を測定す
る速度計で、22は測定ゴム、202は表示器を示す。
また、図6には試験時の調速機1と電気ドリル30と速
度計20との関係をより解り易く示した。
【0005】従来、建築基準法で定められているエレベ
ータ定期検査の調速機動作試験は以下のようにして行わ
れている。まず、試験を行う調速機1の調速機シーブ2
の溝内から調速機ロープ6を外す。この状態で、調速機
シーブ2側面に電気ドリル30の円錐ゴム34を接触さ
せて、調速機シーブ2に回転を与える。円錐ゴム34を
調速機シーブ2に接触させる際、接触位置を図6の矢印
Aで示すように円錐ゴム34の円周の小さい部分から大
きい部分に向かって移動させながら、エレベータの定格
速度まで調速機シーブ2の回転を上げていく。
【0006】さらに少しずつ回転速度を上げながら、か
ご9の速度異常が発生した時に動作する調速機1の電気
スイッチ5が切れる時の調速機シーブ2の回転連度を、
測定ゴム22が調速機シーブ2に接触された速度計20
の表示器202を見てチェックする。なお、電気ドリル
30の円錐ゴム34の接触位置で回転速度が変化し測定
誤差が発生する為に、数回動作試験を行う必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベータ調速機動作試験装置では、保守、定期検査の度
に重い電気ドリルと速度計を持参し、これらを同時に操
作して試験を行う必要があり、さらにエレベータ毎の定
格速度付近まで調速機シーブの回転を上げるために電気
ドリルの円錐ゴムと調速機シーブの側面との接触位置を
変化させ、同時に速度計の表示をチェックする必要があ
るため熟練者でないと扱えず、また必要に応じて2名の
作業員が必要となる等の問題があった。また電気ドリル
は一般に、電源コンセントのない所では使用できないと
いう問題もあった。
【0008】また、上記のように電気ドリルの円錐ゴム
の接触位置を手作業で変化させるために調速機シーブの
回転が急激に上昇してしまうことがあるため、測定結果
にバラツキが発生し、試験を数回実施する必要があり時
間がかかるという問題もあった。
【0009】この発明は上記の課題を解決するためにな
されたもので、取り扱いが簡単でだれでも容易に使用で
きるエレベータ調速機動作試験装置を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的に鑑みこの発
明の第1の発明は、エレベータ調速機の調速機シーブに
駆動用回転素子を接触させて上記調速機シーブに徐々に
回転速度を上げるように回転を与える駆動手段と、上記
駆動用回転素子と共に上記調速機シーブに速度測定用回
転素子を接触させて、調速機シーブの回転速度を測定す
る速度測定手段と、を一体に備えたことを特徴とするエ
レベータ調速機動作試験装置にある。
【0011】この発明の第2の発明は、上記調速機シー
ブの回転速度が増大し、速度異常に相当する状態が発生
したことが入力される速度異常発生入力手段と、この速
度異常が発生した時の上記調速機シーブの回転速度を表
示する表示手段と、をさらに備えた請求項1に記載のエ
レベータ調速機動作試験装置にある。
【0012】この発明の第3の発明は、エレベータの定
格速度に従って上記調速機シーブに与える回転速度を複
数の所定値から選択する定格速度選択手段と、この定格
速度選択手段で選択された定格速度の手前から加速の度
合いを抑えて徐々に滑らかに加速する所定の速度パター
ンに従って上記駆動用回転素子の回転制御を行う回転制
御手段と、をさらに備えた請求項1または2に記載のエ
レベータ調速機動作試験装置にある。
【0013】この発明の第4の発明は、電源として充電
式バッテリ電源を備えたことを特徴とする請求項1ない
し3のいずれかに記載のエレベータ調速機動作試験装置
にある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図に従ってこの発明のエレ
ベータ調速機動作試験装置について説明する。図1はこ
の発明の一実施の形態によるエレベータ調速機動作試験
装置によりエレベータ調速機の動作試験を行っている状
態を示す。図において、エレベータ調速機1は図5に示
すものと同じであり、50はこの発明によるエレベータ
調速機動作試験装置である。図2には図1のエレベータ
調速機動作試験装置50の外観を示す。また図3にはエ
レベータ調速機動作試験装置50の内部構成を示す。
【0015】エレベータ調速機動作試験装置50におい
て、51は箱体、52は速度測定用回転素子である測定
ゴム52aを付けた測定軸、53は駆動用回転素子であ
る駆動ゴム53aを付けた駆動軸、54は駆動ゴム軸5
3を回転させる駆動モータ、55は電源となる充電式バ
ッテリ、56は駆動ゴム53aを回転させかつ測定ゴム
52aの回転から調速機シーブ2の速度を測定する後述
する制御処理を行う制御処理部である。なお、測定ゴム
52aおよび駆動ゴム53aは、特にゴム製のものに限
定されるものではない。
【0016】57は調速機1の調速機シーブ2の回転速
度が定格速度を越えて電気スイッチ5が動作した時に作
業者により押される速度異常発生入力ボタン、58a〜
58cは試験を行う調速機1の定格速度(例えばこの実
施の形態では3種類とした)に従って作業者により選択
されて押される定格速度選択ボタン、59aは現在の回
転速度を表示する表示器、59bは電気スイッチ5が動
作し、作業者により速度異常発生入力ボタン57が押さ
れた時の速度を示す最大値表示器、Pは電源スイッチを
示す。なお、定格速度の選択範囲は3種類に限定される
ものではない。
【0017】また、図3の特に制御処理部56におい
て、560は、定格速度選択ボタン58a〜58cの回
路部分を示す速度設定部564からの速度設定に従って
それぞれ、定格速度の手前から加速の度合いを抑えて徐
々に滑らかに加速する所定の速度パターンを発生する速
度パターン発生部である。561は、測定ゴム52aの
回転から調速機シーブ2の実際の回転速度を計測する計
測部568での計測結果をモニタして、速度パターン発
生部560からの信号との比較を行い、モータ駆動回路
562への信号の調整を行う比較回路である。
【0018】562は比較回路561からの信号に従っ
て駆動モータ54に電圧を与えて駆動させる電圧フィー
ドバック制御を行うモータ駆動回路、563は駆動モー
タ54の回転方向を切り換える回転方向切換回路であ
る。
【0019】567は現在の回転速度を表示する表示器
59aの回路部分である表示部、566は最大値表示器
59bの回路部分である最大値表示部、565は速度異
常発生入力ボタン57の回路部分である速度異常発生入
力部であり、速度異常発生入力ボタン57が押されると
計測部568および速度パターン発生部560に信号を
出力し、最大値表示器59bにその時の回転速度を表示
させると共に速度パターン発生部560を停止させる。
【0020】次に、動作について説明する。保守、定期
検査でエレベータ調速機動作試験を行う場合、エレベー
タの定格速度から試験装置50の定格速度選択スイッチ
58a〜58cのいずれかを選択し、駆動ゴム53aと
測定ゴム52aを試験を行う調速機1(調速機ロープ6
はすでに外されている)の調速機シーブ2の側面に接触
させ、電源スイッチPをオンさせる。
【0021】駆動ゴム53aは所定の速度パターンに従
って自動的に回転速度を上げ、これに従った調速機シー
ブ2の回転速度も上がる。そして選択された定格速度の
手前から加速の度合いを抑えて徐々に滑らかに加速さ
れ、調速機シーブ2の回転速度が定格速度を越え、さら
に加速されると速度異常状態となり、調速機1のホイー
ル7のホイールボルト7aと電源スイッチ5の電源スイ
ッチレバ5aが接触して電源スイッチ5が動作する。
【0022】この時、作業者が速度異常発生入力ボタン
57を押すことで、その時の回転速度が最大値表示器5
9bに表示され、作業者はこれを読み取り記録する。
【0023】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、エレベ
ータ調速機の調速機シーブに駆動用回転素子を接触させ
て上記調速機シーブに徐々に回転速度を上げるように回
転を与える駆動手段と、駆動用回転素子と共に調速機シ
ーブに速度測定用回転素子を接触させて、調速機シーブ
の回転速度を測定する速度測定手段と、を一体に設けた
ので、持ち運びおよび取り扱いが容易で1名の作業者で
容易に試験が行える作業効率の良いエレベータ調速機動
作試験装置を提供できる等の効果が得られる。
【0024】また、調速機シーブの回転速度が増大し、
速度異常に相当する状態が発生したことが入力される速
度異常発生入力手段と、この速度異常が発生した時の調
速機シーブの回転速度を表示する表示手段と、をさらに
設けたので、速度異常が発生した時点の回転速度をより
正確に読み取ることができ、より正確な試験が行えるエ
レベータ調速機動作試験装置を提供できる等の効果が得
られる。
【0025】また、エレベータの定格速度に従って調速
機シーブに与える回転速度を複数の所定値から選択する
定格速度選択手段と、この定格速度選択手段で選択され
た定格速度の手前から加速の度合いを抑えて徐々に滑ら
かに加速する所定の速度パターンに従って駆動用回転素
子の回転制御を行う回転制御手段と、をさらに設けたの
で、従来のように回転速度を上げるために試験装置を動
かす必要がなく、だれでも容易に操作でき、かつ定格速
度の手前から加速の度合いを抑えて徐々に滑らかに加速
する所定の速度パターンに従って加速がされるので、正
確な結果が得られ、特に複数回試験を行う必要がなく、
これにより、操作が容易でかつ作業効率のさらに優れた
エレベータ調速機動作試験装置を提供できる等の効果が
得られる。
【0026】また、電源として充電式バッテリ電源を使
用したので、コードがまとわりつくこともなく操作が容
易で、かつどこでも使用可能な利便性に優れたエレベー
タ調速機動作試験装置を提供できる等の効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態によるエレベータ調
速機動作試験装置によりエレベータ調速機の動作試験を
行っている様子を示す図である。
【図2】 図1のエレベータ調速機動作試験装置の外観
を示す図である。
【図3】 図1のエレベータ調速機動作試験装置の内部
構成を示す図である。
【図4】 昇降路に設けられたエレベータ調速機の構成
を示す図である。
【図5】 従来のエレベータ調速機動作試験の様子を示
す図である。
【図6】 図5の調速機と電気ドリルと速度計との関係
をより解り易く示した図である。
【符号の説明】
50 エレベータ調速機動作試験装置、51 箱体、5
2 測定軸、52a測定ゴム(速度測定用回転素子)、5
3 駆動軸、53a 駆動ゴム(駆動用回転素子)、54
駆動モータ、55 充電式バッテリ、56 制御処理
部、57速度異常発生入力ボタン、58a〜58c 定
格速度選択ボタン、59a 表示器、59b 最大値表
示器、P 電源スイッチ、560 速度パターン発生
部、561 比較回路、562 モータ駆動回路、56
3 回転方向切換回路、564 速度設定部、565
速度異常発生入力部、566 最大値表示部、567表
示部、568 計測部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータ調速機の調速機シーブに駆動
    用回転素子を接触させて上記調速機シーブに徐々に回転
    速度を上げるように回転を与える駆動手段と、 上記駆動用回転素子と共に上記調速機シーブに速度測定
    用回転素子を接触させて、調速機シーブの回転速度を測
    定する速度測定手段と、 を一体に備えたことを特徴とするエレベータ調速機動作
    試験装置。
  2. 【請求項2】 上記調速機シーブの回転速度が増大し、
    速度異常に相当する状態が発生したことが入力される速
    度異常発生入力手段と、 この速度異常が発生した時の上記調速機シーブの回転速
    度を表示する表示手段と、 をさらに備えた請求項1に記載のエレベータ調速機動作
    試験装置。
  3. 【請求項3】 エレベータの定格速度に従って上記調速
    機シーブに与える回転速度を複数の所定値から選択する
    定格速度選択手段と、 この定格速度選択手段で選択された定格速度の手前から
    加速の度合いを抑えて徐々に滑らかに加速する所定の速
    度パターンに従って上記駆動用回転素子の回転制御を行
    う回転制御手段と、 をさらに備えた請求項1または2に記載のエレベータ調
    速機動作試験装置。
  4. 【請求項4】 電源として充電式バッテリ電源を備えた
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の
    エレベータ調速機動作試験装置。
JP8840496A 1996-04-10 1996-04-10 エレベータ調速機動作試験装置 Pending JPH09278308A (ja)

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JP (1) JPH09278308A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103407855A (zh) * 2013-09-02 2013-11-27 苏州尼隆电梯部件有限公司 电梯限速器
CN106153323A (zh) * 2016-07-26 2016-11-23 上海市特种设备监督检验技术研究院 一种限速器测试系统

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103407855A (zh) * 2013-09-02 2013-11-27 苏州尼隆电梯部件有限公司 电梯限速器
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