JPH09277141A - 工程のスケジューリング方法 - Google Patents

工程のスケジューリング方法

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JPH09277141A
JPH09277141A JP8931496A JP8931496A JPH09277141A JP H09277141 A JPH09277141 A JP H09277141A JP 8931496 A JP8931496 A JP 8931496A JP 8931496 A JP8931496 A JP 8931496A JP H09277141 A JPH09277141 A JP H09277141A
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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可能な限りラインの稼働効率を落とすことな
く、遅れを未然に防止し、納期を順守したスケジュール
を作成する。 【解決手段】 遅れ判定値TD を用いることによって、
すぐに遅れが生じそうなロットを遅れロットとみなして
前もって優先することと、進み判定値TF を用いて、少
し後に遅れが生じそうなロットを警戒ロットとして最短
待ち時間で処理されるようにスケジューリングすること
によって、遅れを未然に防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数のリソース
(装置)を用いて複数の工程からなる複数のロットを同
時に処理するに際し各ロットの工程をリソースに割り当
ててスケジュールを作成する工程のスケジューリング方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的なスケジューリング方法で
は、最も処理開始時刻の早い工程から順にスケジューリ
ングをして行く。この際に、同時開始時刻の工程が複数
ある場合は、優先ロットが存在すれば最も優先度の高い
ロットの工程を選択し、優先ロットが存在しない場合は
先着ロットを選択して、スケジューリングして行く方法
がとられている。この場合、通常、納期に対する余裕が
少ないロットほど高い優先度が付けられる。この方法を
従来法(1)と呼ぶことにする。
【0003】一方、理想処理予定から遅れが生じた工程
の優先度が遅れに応じて増大する動的な優先度関数を用
いて、処理開始時刻とは無関係に、最も優先度の高い工
程から順に、スケジュールを確定して行く方法が提案さ
れている。この方法を従来法(2)と呼ぶことにする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来法(1)では、特
急ロットは各工程が最短待ち時間で処理されるようにス
ケジューリングされるが、一般的に待ち時間なしでスケ
ジューリングされるわけではないので、最短納期に近い
納期を設定したロットの納期は保証されないのが普通で
あった。
【0005】これに対し、従来法(2)では、特急ロッ
トに最短納期に近い納期を設定した場合には、待ち時間
なしのスケジューリングも行われるという利点がある。
しかし、この方法では、工程に遅れが出るまでは、特急
ロットの優先度も低いため、通常は最も処理開始時刻の
早い工程から順にスケジュールが確定して行き、遅れが
出た時点から特急ロットを優先的にスケジューリングし
ても、納期に間に合わなくなる可能性があった。これを
カバーするためには、工程に遅れが出る前から特急ロッ
トの優先度を上げておく必要があるが、この場合、その
ロットを最優先でスケジューリングして行くため、スケ
ジュールに無駄なすき間が多く発生し、ラインの稼働効
率が悪くなる欠点があった。
【0006】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、可能な限り
ラインの稼働効率を落とすことなく、遅れを未然に防止
し、納期を順守したスケジュールを作成することのでき
る工程のスケジューリング方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、第1発明(請求項1に係る発明)は、上述し
た工程のスケジューリング方法において、ロット毎に各
工程の理想終了予定時刻を設定し、ロットのスケジュー
リング対象工程の必要なリソースが確保できる最も早い
仮の時間割を作成し、第1の判定値(遅れ判定値)とこ
の第1の判定値よりも大きい第2の判定値(進み判定
値)とを設定し、スケジューリング対象工程の時間割か
ら求めた各スケジューリング対象工程の終了時刻を当該
工程の理想終了予定時刻から引いた差分値(進み時間)
を求め、この差分値が第1の判定値よりも小の場合を第
1の進捗状況(遅れ工程)、第1の判定値よりも大で第
2の判定値よりも小の場合を第2の進捗状況(警戒工
程)、第2の判定値よりも大の場合を第3の進捗状況
(進み工程)として各スケジューリング対象工程の進捗
状況を判定し、第1の進捗状況の工程が存在する場合は
最小の差分値の工程を選択し、第1の進捗状況の工程が
存在しない場合で、処理開始時刻が最も早い工程の中に
第2の進捗状況の工程が存在する場合は、最小の差分値
の工程を選択し、第1の進捗状況の工程が存在しない場
合で、処理開始時刻が最も早い工程の中に第3の進捗状
況の工程だけが存在する場合は、最も到着時刻が早い工
程を選択し、選択した工程のスケジュールを確定して、
当該ロットは次の工程をスケジューリング対象工程と
し、この処理を繰り返すようにしたものである。
【0008】第2発明(請求項2に係る発明)は、上述
した工程のスケジューリング方法において、ロット毎に
各工程の理想終了予定時刻を設定し、第1の判定値(遅
れ判定値)とこの第1の判定値よりも大きい第2の判定
値(進み判定値)とを設定し、ロットの各スケジューリ
ング対象工程の直前の工程の実際の終了時刻または確定
したスケジュール上の終了時刻を当該直前工程の理想終
了予定時刻から引いた差分値(進み時間)を求め、この
差分値が第1の判定値よりも小の場合を第1の進捗状況
(遅れ工程)、第1の判定値よりも大で第2の判定値よ
りも小の場合を第2の進捗状況(警戒工程)、第2の判
定値よりも大の場合を第3の進捗状況(進み工程)とし
て各直前工程の進捗状況を判定し、第1の進捗状況の工
程が存在する場合は最小の差分値の工程のロットを選択
し、第1の進捗状況の工程が存在しない場合で、処理終
了時刻が最も早い工程の中に第2の進捗状況の工程が存
在する場合は、最小の差分値の工程のロットを選択し、
第1の進捗状況の工程が存在しない場合で、処理終了時
刻が最も早い工程の中に第3の進捗状況の工程だけが存
在する場合は、所望のロットを選択し、選択したロット
の対象工程のスケジュールを確定して、当該ロットは次
の工程をスケジューリング対象工程とし、この処理を繰
り返すようにしたものである。
【0009】この発明によれば、第1の判定値(遅れ判
定値)を用いることによって、すぐに遅れが生じそうな
ロットを遅れロットとみなして前もって優先すること
と、第2の判定値(進み判定値)を用いて、少し後に遅
れが生じそうなロットを警戒ロットとして最短待ち時間
で処理されるようにスケジューリングすることによっ
て、遅れを未然に防止することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
き詳細に説明する。
【0011】〔理想処理予定の定義〕図2は本発明で使
用する理想処理予定の定義を示す図である。〜とし
て番号をふった四角形が各工程を表し、その四角形の横
幅が処理時間に対応している。同図(a)に示す最短処
理予定は、投入時刻tsから各工程を待ち時間なしで処
理した場合の処理予定である。同図(b)に示す理想処
理予定は、投入時刻tsから完成目標時刻teまでの間
に行うべき全ての工程を、各工程の処理時間に応じて均
等に配分したものである。この例では、最短処理予定の
各工程の終了時刻、すなわち、処理の開始からその工程
の終了までの積算時間、に従って均等配分している。
【0012】〔理想処理予定に対する「進み時間」と
「遅れ判定値」および「進み判定値」の関係〕ある工程
の理想処理予定に対する「進み時間」と「遅れ判定値」
および「進み判定値」の関係を図1に示す。同図(a)
はある工程の理想処理予定を示し、同図(b)〜(e)
はその工程の実例を示す。この工程の理想終了予定時刻
T からこの工程の終了時刻tR を引いた値が進み時間
T(T=tT −tR )である。
【0013】同図(b)のように理想処理予定時刻tT
よりも終了時刻tR1が遅れている場合は進み時間T1は
負の値となる。進み時間Tが遅れ判定値TD より小さい
場合、すなわち、終了時刻tR が遅れ時間帯B1内に存
在する場合は、この工程は遅れているものとみなす。従
って、同図(c)の場合は同図(b)の場合と同様に、
遅れているとみなされる。
【0014】同図(d)のように、進み時間T(T3)
が遅れ判定値TD より大きく進み判定値TF より小さい
場合、すなわち、終了時刻tR (tR3)が警戒時間帯B
2内に存在する場合は、警戒を要する工程として扱う。
同図(e)のように、進み時間T(T4)が進み判定値
F より大きい場合、すなわち、終了時刻tR (tR4
が進み時間帯B3内に存在する場合は、この工程は進ん
でいるものとみなす。
【0015】〔第1発明の方法での各ロットのスケジュ
ーリング対象工程のリソースへの仮割当て〕図3は、第
1発明の方法でスケジューリングする際に、各ロットの
スケジューリング対象工程の時間割を決める「仮割当
て」の状況の一例を示した図である。最も早く処理が終
了するリソース(この場合、装置)に対して、スケジュ
ーリング対象工程を仮割当てした状況を示している。
【0016】同図(a),(b),(c)はロットa,
b,cの工程を示し、同図(d),(e),(f)は装
置A,B,Cへの工程の割当て状況を示している。四角
形内を点々で示した工程は終了工程または既スケジュー
リング工程、四角形内を斜線で示した工程はスケジュー
リング対象工程である。候補となるリソースが複数存在
する場合、コストの安いリソース、稼働率の低いリソー
スなど、適当な選択ルールを決めて選択する。ロットa
のの工程とロットbのの工程は同じリソースを使う
ので、同じ時間帯に時間割されている。太い矢印が進み
時間Tの算出に使われる各工程の終了時刻tR を表して
いる。
【0017】〔第2発明の方法での比較すべき各ロット
のスケジューリング対象工程の直前の工程〕図4は、第
2発明の方法でスケジューリングする際に、比較すべき
各ロットのスケジューリング対象工程の直前の工程を示
した図である。同図(a),(b),(c)はロット
a,b,cの工程を示し、同図(d),(e),(f)
は装置A,B,Cへの工程の割当て状況を示している。
四角形内を点々で示した工程はスケジューリング対象工
程の直前工程、四角形内を斜線で示した工程はスケジュ
ーリング対象工程である。太い矢印が進み時間Tの算出
に使われる各工程の終了時刻tR を表している。ロット
bは直前工程が存在しないので、進み時間Tの算出には
ロットの投入時刻が使用される。
【0018】〔第1発明の方法による処理手順〕図5は
第1発明のスケジューリング方法による処理手順の一例
を示す図である。このスケジューリング方法では、先
ず、各ロットのスケジューリング対象工程を選択する
(ステップ501)。そして、スケジューリング対象工
程があるか否かを判断し(ステップ502)、スケジュ
ーリング対象工程があればステップ503へ進む。ステ
ップ503ではスケジューリング対象工程のリソースへ
の仮割当てを行う。すなわち、図3を用いて説明したよ
うに、全てのスケジューリング対象工程を、それぞれ、
最も早く処理が終了するリソースに対して仮割当てする
(時間割を決める)。
【0019】そして、ステップ504へ進み、スケジュ
ーリング対象工程に遅れ工程があるか否かをチェックす
る。すなわち、上記時間割から求められる各スケジュー
リング対象工程の終了時刻tR を当該工程の理想終了予
定時刻tT から引いた差分値を進み時間Tとして求め、
この進み時間Tが遅れ判定値TD よりも小の場合を遅れ
工程とし、スケジューリング対象工程に遅れ工程がある
か否かをチェックする。この判定の結果、遅れ工程があ
れば、ステップ505へ進む。
【0020】ステップ505では遅れ工程が複数あるか
否かをチェックし、複数あれば、最小の進み時間Tの工
程(進み最小工程)を選択する(ステップ506)。そ
して、進み最小工程が1つであれば、その進み最小工程
を選択工程とし、この選択工程のスケジュールを確定し
(ステップ513)、当該ロットはその次工程をスケジ
ュール対象工程とし(ステップ514)、ステップ50
2へ戻る。
【0021】なお、ステップ507において進み最小工
程が複数あれば、最早開始工程を選択する(ステップ5
08)。ここで、最早開始工程が複数あれば(ステップ
509)、先着工程(最も到着時刻が早い工程)を選択
する(ステップ510)。また、先着工程が複数あれば
(ステップ511)、最早投入ロットの工程を選択する
(ステップ512)。
【0022】ステップ504での判定の結果、遅れ工程
がなければ、ステップ515へ進む。ステップ515で
はスケジューリング対象工程に警戒工程があるか否かを
チェックする。すなわち、上記時間割から求められる各
スケジューリング対象工程の終了時刻tR を当該工程の
理想終了予定時刻tT から引いた差分値を進み時間Tと
して求め、この進み時間Tが遅れ判定値TD よりも大で
進み判定値TF よりも小の場合を警戒工程とし、スケジ
ュール対象工程に警戒工程があるか否かをチェックす
る。この判定の結果、警戒工程があれば、ステップ51
6へ進む。
【0023】ステップ516では警戒工程が複数あるか
否かをチェックし、複数あれば、最早開始工程を選択す
る(ステップ517)。そして、最早開始工程が複数あ
るか否かをチェックし(ステップ518)、最早開始工
程が1つであれば、その最早開始工程を選択工程とし、
この選択工程のスケジュールを確定し(ステップ51
3)、当該ロットはその次工程をスケジュール対象工程
とし(ステップ514)、ステップ502へ戻る。
【0024】なお、ステップ518において進み最早開
始工程が複数あれば、進み最小工程を選択する(ステッ
プ519)。ここで、進み最小工程が複数あれば(ステ
ップ520)、先着工程を選択する(ステップ52
1)。また、先着工程が複数あれば(ステップ52
2)、最早投入ロットの工程を選択する(ステップ52
3)。
【0025】ステップ515での判定の結果、警戒工程
がなければ、ステップ524へ進む。この場合、全ての
スケジューリング対象工程は、進み工程である。すなわ
ち、上記時間割から求められる各スケジューリング対象
工程の終了時刻tR を当該工程の理想終了予定時刻tT
から引いた差分値を進み時間Tとして求め、この進み時
間Tが進み判定値TF よりも大の場合を進み工程とし、
スケジューリング対象工程に進み工程があるか否かをチ
ェックした場合、全てのスケジューリング対象工程が進
み工程となる。
【0026】ステップ524では進み工程が複数あるか
否かをチェックし、複数あれば、最早開始工程を選択す
る(ステップ525)。そして、最早開始工程が複数あ
るか否かをチェックし(ステップ526)、最早開始工
程が1つであれば、その最早開始工程を選択工程とし、
この選択工程のスケジュールを確定し(ステップ51
3)、当該ロットはその次工程をスケジュール対象工程
とし(ステップ514)、ステップ502へ戻る。
【0027】なお、ステップ526において進み最早開
始工程が複数あれば、先着工程を選択する(ステップ5
27)。ここで、先着工程が複数あれば(ステップ52
8)、最早投入ロットの工程を選択する(ステップ52
9)。
【0028】なお、1つの工程のスケジュールが確定し
た場合、そのロットの次工程と、確定した工程が利用す
ることになったリソースの専有時間と重なって仮割当て
されていたスケジューリング対象工程だけを対象とし
て、仮割当てをやり直せばよい(その他のロットは前回
の仮割当てがそのまま利用できる)。なお、この図は、
本発明の基本である「進み時間」に対する処理を中心に
記述したものである。これに、プライオリティの概念を
持ち込んで、ロット別に優先度を制御してもよい。ま
た、先着工程選択(ステップ510,521,527)
から選択工程のスケジュールの確定(ステップ513)
の手前までの流れは、適宜変更してもよい。
【0029】〔第2発明の方法による処理手順〕図6は
第2発明のスケジューリング方法による処理手順の一例
を示す図である。このスケジューリング方法では、先
ず、各ロットのスケジューリング対象工程を選択する
(ステップ601)。そして、スケジューリング対象工
程があるか否かを判断し(ステップ602)、スケジュ
ーリング対象工程があればステップ603へ進む。
【0030】ステップ603ではスケジューリング対象
工程の直前の工程(以下、前工と略す)に遅れ工程があ
るか否かをチェックする。すなわち、各前工の終了時刻
Rを当該工程の理想終了予定時刻tT から引いた差分
値を進み時間Tとして求め、この進み時間Tが遅れ判定
値TD よりも小の場合を遅れ工程とし、前工に遅れ工程
(遅れ前工)があるか否かをチェックする。この判定の
結果、遅れ前工があれば、ステップ604へ進む。
【0031】ステップ604では遅れ前工が複数あるか
否かをチェックし、複数あれば、最小の進み時間Tの工
程(進み最小前工)を選択する(ステップ605)。そ
して、進み最小前工が1つであれば、その進み最小前工
を選択前工とし、この選択前工のロットを選択する(ス
テップ610)。そして、選択ロットの対象工程のスケ
ジュールを確定し(ステップ611)、当該ロットはそ
の次工程をスケジュール対象工程とし(ステップ61
2)、ステップ602へ戻る。
【0032】なお、ステップ606において進み最小前
工が複数あれば、最早終了前工を選択する(ステップ6
07)。ここで、最早終了前工が複数あれば(ステップ
608)、最早投入ロットを選択する(ステップ60
9)。
【0033】ステップ603での判定の結果、遅れ前工
がなければ、ステップ613へ進む。ステップ613で
は前工に警戒工程があるか否かをチェックする。すなわ
ち、各前工の終了時刻tR を当該前工の理想終了予定時
刻tT から引いた差分値を進み時間Tとして求め、この
進み時間Tが遅れ判定値TD よりも大で進み判定値TF
よりも小の場合を警戒工程とし、前工に警戒工程(警戒
前工)があるか否かをチェックする。この判定の結果、
警戒前工があれば、ステップ614へ進む。
【0034】ステップ614では警戒前工が複数あるか
否かをチェックし、複数あれば、最早終了前工を選択す
る(ステップ615)。そして、最早終了前工が複数あ
るか否かをチェックし(ステップ616)、最早終了前
工が1つであれば、その最早終了前工を選択前工とし、
この選択前工のロットを選択する(ステップ620)。
そして、選択ロットの対象工程のスケジュールを確定し
(ステップ611)、当該ロットはその次工程をスケジ
ュール対象工程とし(ステップ612)、ステップ60
2へ戻る。
【0035】なお、ステップ616において最早終了前
工が複数あれば、進み最小前工を選択する(ステップ6
17)。ここで、進み最小前工が複数あれば(ステップ
618)、最早投入ロットを選択する(ステップ60
9)。
【0036】ステップ613での判定の結果、警戒前工
がなければ、ステップ621へ進む。この場合、全ての
前工は、進み工程である。すなわち、各前工の終了時刻
Rを当該工程の理想終了予定時刻tT から引いた差分
値を進み時間Tとして求め、この進み時間Tが進み判定
値TF よりも大の場合を進み工程とし、前工に進み工程
があるか否かをチェックした場合、全ての前工が進み工
程(進み前工)となる。
【0037】ステップ621では進み前工が複数あるか
否かをチェックし、複数あれば、最早終了前工を選択す
る(ステップ622)。そして、最早終了前工が複数あ
るか否かをチェックし(ステップ623)、最早終了前
工が1つであれば、その最早終了前工を選択前工とし、
この選択前工のロットを選択する(ステップ625)。
そして、選択ロットの対象工程のスケジュールを確定し
(ステップ611)、当該ロットはその次工程をスケジ
ュール対象工程とし(ステップ612)、ステップ60
2へ戻る。なお、ステップ623において最早終了前工
が複数あれば、最早投入ロットを選択する(ステップ6
24)。
【0038】この図も、本発明の基本である「進み時
間」に対する処理を中心に記述したものである。これ
に、プライオリティの概念を持ち込んで、ロット別に優
先度を制御してもよい。また、最早投入ロットの選択の
部分(ステップ609,619,624)は、適宜変更
してもよい。
【0039】図7は、本発明の方法と従来の方法とを比
較し、本発明によって従来の問題点が解決できることを
示すためのスケジューリングの例題を示す図である。同
図(a)および(b)に示したロットaおよびbは納期
指定の無い普通ロットで、本発明の方法では工程は常に
進み時間帯にあるものとして扱う。同図(c)に示した
ロットsは納期指定の有る特急ロットとする。同図
(d)に遅れおよび進みに対する判定値を、同図
(e),(f)に2つの納期に対する条件を示した。す
なわち、同図(e)に納期にほとんど余裕が無い場合の
特急ロットsの理想予定を、同図(f)に納期に少し余
裕が有る場合の特急ロットsの理想予定を示した。以下
にこの結果を示す。なお、従来法(2)は工程に遅れが
出る前から特急ロットの優先度を上げておいた場合の結
果である。
【0040】1つ目の条件(ロットsの納期にほとんど
余裕が無い場合)に対するスケジューリング結果の比較
を図8に示す。図中の#番号はスケジューリングされる
順番を示している。従来法に注目すると、この場合は従
来法(2)の結果が望ましいことが分かる。従来法
(1)ではロットsに納期遅れが生じてしまう。
【0041】2つ目の条件(ロットsの納期に少し余裕
が有る場合)に対するスケジューリング結果の比較を図
9に示す。従来法に着目すると、この場合は従来法
(1)の結果が望ましいことが分かる。従来法(2)で
は、装置の空き時間が多く(装置稼働率が低く)なり、
ラインのスループットが落ちてしまう。
【0042】これに対し、第1発明の方法では、図8と
図9に示すように、納期にほとんど余裕がない場合には
自動的に従来法(2)と同等の納期重視のスケジューリ
ングがなされ、納期に少し余裕がある場合には自動的に
従来法(1)と同等の稼働率重視のスケジューリングが
なされることが分かる。一方、第2発明の方法では、直
前の工程の終了時刻によって遅れの判定をするため、第
1発明の方法に比べると、図8のように、納期条件に対
して多少甘いスケジューリング結果になる可能性があ
る。
【0043】また、納期に余裕がある場合でも、直前工
程の終了時刻順にスケジューリングが行われるため、開
始時刻の遅い工程が先にスケジューリングされてしまう
可能性があり、第1発明の方法に比べると、ラインのス
ループットが多少落ちてしまう可能性がある。図9の場
合にはこの問題はみえないが、図8でこの傾向が多少現
れている。しかし、第2発明の方法は、第1発明の方法
に比べて仮割当ての処理が不要なため、簡便で、高速処
理が可能であり、長期間のスケジューリングシミュレー
ションに最適である。このように、両手法にはそれぞれ
特徴があるため、場合に応じて両手法を使い分けるのが
望ましい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば、第1の判定値(遅れ判定値)を用いるこ
とによって、すぐに遅れが生じそうなロットを遅れロッ
トとみなして前もって優先することと、第2の判定値
(進み判定値)を用いて、少し後に遅れが生じそうなロ
ットを警戒ロットとして最短待ち時間で処理されるよう
にスケジューリングすることによって、遅れを未然に防
止することが可能となり、可能な限りラインの稼働効率
を落とすことなく、遅れを未然に防止し、納期を順守し
たスケジュールを作成することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ある工程の理想処理予定に対する「進み時
間」と「遅れ判定値」および「進み判定値」の関係を示
す図である。
【図2】 本発明で使用する理想処理予定の定義を示す
図である。
【図3】 第1発明の方法で各ロットのスケジューリン
グ対象工程の時間割を決める「仮割当て」の状況の一例
を示した図である。
【図4】 第2発明の方法で比較すべき各ロットのスケ
ジューリング対象工程の直前の工程を示した図である。
【図5】 第1発明のスケジューリング方法による処理
手順の一例を示す図である。
【図6】 第2発明のスケジューリング方法による処理
手順の一例を示す図である。
【図7】 本発明の方法と従来の方法との比較条件を示
す図である。
【図8】 本発明の方法と従来の方法との比較例(特急
ロットの納期にほとんど余裕が無い場合)を示す図であ
る。
【図9】 本発明の方法と従来の方法との比較例(特急
ロットの納期に少し余裕が有る場合)を示す図である。
【符号の説明】
T …理想終了予定時刻、tR (tR1〜tR4)…終了時
刻、T(T1〜T4)…進み時間、TD …遅れ判定値、
F …進み判定値、B1…遅れ時間帯、B2…警戒時間
帯、B3…進み時間帯。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉沢 正浩 東京都大田区久が原2丁目23番18号 エ ヌ・ティ・ティ・ファネット・システムズ 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のリソースを用いて複数の工程から
    なる複数のロットを同時に処理するに際し各ロットの工
    程をリソースに割り当ててスケジュールを作成する工程
    のスケジューリング方法において、 前記ロット毎に各工程の理想終了予定時刻を設定し、 前記ロットのスケジューリング対象工程の必要なリソー
    スが確保できる最も早い仮の時間割を作成し、 第1の判定値とこの第1の判定値よりも大きい第2の判
    定値とを設定し、 前記スケジューリング対象工程の時間割から求めた各ス
    ケジューリング対象工程の終了時刻を当該工程の前記理
    想終了予定時刻から引いた差分値を求め、 この差分値が第1の判定値よりも小の場合を第1の進捗
    状況、第1の判定値よりも大で第2の判定値よりも小の
    場合を第2の進捗状況、第2の判定値よりも大の場合を
    第3の進捗状況として各スケジューリング対象工程の進
    捗状況を判定し、 第1の進捗状況の工程が存在する場合は最小の差分値の
    工程を選択し、 第1の進捗状況の工程が存在しない場合で、処理開始時
    刻が最も早い工程の中に第2の進捗状況の工程が存在す
    る場合は、最小の差分値の工程を選択し、 第1の進捗状況の工程が存在しない場合で、処理開始時
    刻が最も早い工程の中に第3の進捗状況の工程だけが存
    在する場合は、最も到着時刻が早い工程を選択し、 選択した工程のスケジュールを確定して、当該ロットは
    次の工程をスケジューリング対象工程とし、 この処理を繰り返すことを特徴とする工程のスケジュー
    リング方法。
  2. 【請求項2】 複数のリソースを用いて複数の工程から
    なる複数のロットを同時に処理するに際し各ロットの工
    程をリソースに割り当ててスケジュールを作成する工程
    のスケジューリング方法において、 前記ロット毎に各工程の理想終了予定時刻を設定し、 第1の判定値とこの第1の判定値よりも大きい第2の判
    定値とを設定し、 前記ロットの各スケジューリング対象工程の直前の工程
    の実際の終了時刻または確定したスケジュール上の終了
    時刻を当該直前工程の前記理想終了予定時刻から引いた
    差分値を求め、 この差分値が第1の判定値よりも小の場合を第1の進捗
    状況、第1の判定値よりも大で第2の判定値よりも小の
    場合を第2の進捗状況、第2の判定値よりも大の場合を
    第3の進捗状況として各直前工程の進捗状況を判定し、 第1の進捗状況の工程が存在する場合は最小の差分値の
    工程のロットを選択し、 第1の進捗状況の工程が存在しない場合で、処理終了時
    刻が最も早い工程の中に第2の進捗状況の工程が存在す
    る場合は、最小の差分値の工程のロットを選択し、 第1の進捗状況の工程が存在しない場合で、処理終了時
    刻が最も早い工程の中に第3の進捗状況の工程だけが存
    在する場合は、所望のロットを選択し、 選択したロットの対象工程のスケジュールを確定して、
    当該ロットは次の工程をスケジューリング対象工程と
    し、 この処理を繰り返すことを特徴とする工程のスケジュー
    リング方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005050009A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Kawasaki Heavy Ind Ltd 生産スケジューリング方法および生産スケジューリングシステム
JP2011107836A (ja) * 2009-11-13 2011-06-02 Hitachi Ltd Id媒体及びセンサを利用した作業進捗推定装置及び方法
US8442666B2 (en) * 2009-06-03 2013-05-14 Hitachi, Ltd. Dynamic maintenance planning apparatus
JP2019179339A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 パナソニックIpマネジメント株式会社 生産計画作成方法および生産計画作成装置

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