JPH09275997A - メラニン産生抑制物質の評価方法とメラニン産生抑制 剤 - Google Patents

メラニン産生抑制物質の評価方法とメラニン産生抑制 剤

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JPH09275997A
JPH09275997A JP8096456A JP9645696A JPH09275997A JP H09275997 A JPH09275997 A JP H09275997A JP 8096456 A JP8096456 A JP 8096456A JP 9645696 A JP9645696 A JP 9645696A JP H09275997 A JPH09275997 A JP H09275997A
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melanin
cells
membrane
melanin production
casein
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JP8096456A
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Hiroki Hayasawa
宏紀 早澤
Yasuo Fukuwatari
康夫 福渡
Kazumi Shinoda
一三 篠田
Mitsunari Nakajima
光業 中島
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Morinaga Milk Industry Co Ltd
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Morinaga Milk Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メラニン産生抑制物質を簡便かつ高精度に評
価する方法と、副作用の少ないメラニン産生抑制剤を提
供する。 【解決手段】 被検物質を添加した培養液でメラニン産
生細胞を所定期間培養し、培養したメラニン産生細胞を
膜にスロットブロットし、ブロットされた膜上のメラニ
ン産生細胞の色調を画像処理装置により測定し、この色
調を指標として被検物質のメラニン産生抑制効果を評価
するメラニン産生抑制物質の評価方法と、この評価方法
によりその有効性が確認されたκ−カゼイン等のメラニ
ン産生抑制物質を有効成分とするメラニン産生抑制剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、メラニン産生抑
制物質の評価方法とメラニン産生抑制剤に関するもので
ある。さらに詳しくは、この発明は、皮膚の色素沈着の
予防または治療に有効なメラニン産生抑制物質を評価す
るための方法と、この評価方法で評価されたメラニン産
生抑制物質を有効成分として含有するメラニン産生抑制
剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】皮膚のメラニン沈着は、メラニン産生細
胞であるメラノサイト内にメラニンが沈着すること、お
よびメラノサイトの樹状突起からメラニンが表皮角化細
胞に移行することによって生じることが知られている
[アメリカン・サイエンティスツ(American Scientist
s) 、第70巻、第136ページ、1982年]。一般
にシミ、ソバカス、日焼け等における皮膚の色素沈着
は、皮膚内に存在するメラニン色素産生細胞がメラニン
色素を過剰に産生することに起因するとされている。以
前から、メラニン色素の沈着を予防または治療する美白
剤の開発を目的としたメラニン色素の産生を抑制する物
質の評価が広く実施されている。
【0003】チロシナーゼは、チロシン、その他の1価
フェノール類および相当するオルソ−2価フェノール類
の分子状酵素による酸化を触媒する酵素であり、キノ
コ、ジャガイモ、リンゴ等多くの植物および動物組織に
広く存在し、植物においては切傷部分の黒変現象に関与
し、動物においては組織、特に皮膚のメラニン色素の生
成に関与していることが知られている(化学大辞典編集
委員会編、化学大辞典、第5巻、第976ページ、共立
出版、昭和35年)。チロシナーゼがメラニン色素の生
成に関与する酵素であることから、美白剤開発のため、
特にマッシュルーム由来のチロシナーゼを用い、その酵
素活性を阻害する物質が評価されている。
【0004】また、従来の美白剤の開発研究において
は、メラニン産生細胞のメラニンの産生に対する効果を
評価することによってメラニン産生抑制物質を評価する
方法も一般的に採用さられている。これらの評価方法で
評価された物質は極めて多数存在する。チロシナーゼ活
性阻害剤としては、例えば、システイン、グルタチオ
ン、ビタミンC(三島豊等、基礎皮膚化学、第258ペ
ージ、朝倉書店、昭和48年)、コウジ酸(日経産業新
聞、昭和63年5月24日)、アルブチン(富田健一、
第20回FJセミナー予稿集、第21ページ、フレグラ
ンスジャーナル社、平成2年3月14日)、トリコデル
マ属に属する微生物の産生物(特開平2−145189
号公報)、シルク蛋白質のアルカリ分解物(特公昭58
−17763号公報)、乳蛋白質の加水分解物(特開平
4−69315号公報)、乳から得られる蛋白質である
ラクトフェリン(特開平4−59714号公報)および
その加水分解物(特開平5−320068号公報)、コ
ウジ酸のアミノ酸誘導体とペプチド誘導体(特開平4−
187618号公報)等が知られている。
【0005】また、メラニン産生細胞のメラニンの産生
を抑制するものとしては、コウジ酸、アルブチン[フレ
グランス・ジャーナル(Fragrance Journal) 、臨時増
刊、第14号、第127ページ、1995年]、不飽和
脂肪酸[フレグランス・ジャーナル(Fragrance Journa
l) 、臨時増刊、第14号、第145ページ、1995
年]、リン酸L−アスコルビンマグネシウム[フレグラ
ンス・ジャーナル(Fragrance Journal) 、臨時増刊、第
14号、第151ページ、1995年]、乳清(特開平
4−187619号公報)、乳清ミネラル(特開平7−
252126号公報)、アミノ安息香酸(特公平7−1
21855号公報)、ナフタレンカルボキサミドおよび
イソキノリンカルボキサミド(特開平7−61919号
公報)、イソフラボン誘導体(特開昭58−22500
4号公報)、桂皮酸誘導体(特開昭59−196813
号公報)等が知られている。
【0006】さらに、メラニン産生細胞を用いる被検物
質の評価方法を例示すれば、次のとおりである。 被検物質を添加した培養液でメラニン産生細胞を所定
期間培養した後、細胞をトリプシンで処理し、細胞を浮
遊させ、細胞塊の色調(黒色度または白色度)を肉眼で
判定する方法(特開平7−61919号公報および特開
平6−321757号公報の実施例1)。 被検物質を添加した培養液でメラニン産生細胞を所定
期間培養した後、細胞およびメラニン色素を溶解し、メ
ラニン産生量をメラニン色素の吸光波長である470n
mで測定し、判定する方法[キャンサー・リサーチ(Can
cer Research) 、第45巻、第1474ページ、198
5年、およびジャーナル・オブ・セルラー・フィジオロ
ジー(Journal of Cellular Physiology)、第163巻、
第608ページ、1995年]。 被検物質を添加した培養液でメラニン産生細胞を所定
期間培養した後、14Cで放射ラベルしたチオウラシル(
14C-Thiouracil)の細胞内への取り込みまたは 3Hで放
射ラベルしたチロシン(3H- Tyrosine)に由来する 3
2 Oの細胞外への分泌を測定し、細胞内のチロシナー
ゼ活性の程度を測定することにより間接的にメラニンの
産生度を判定する方法[ジャーナル・オブ・バイオロジ
カル・ケミストリー(Journal of Biological Chemistr
y) 、第266巻、第18352ページ、1991年、
およびジャーナル・オブ・セルラー・フィジオロジー(J
ournal of Cellular Physiology)、第163巻、第60
8ページ、1995年]。
【0007】一方、カゼインは哺乳類の乳汁に含まれる
蛋白質であり、乳汁に酸を添加することにより凝固沈殿
する性質を有している。カゼインは、すべての必須アミ
ノ酸を適当に含有しているので、栄養学的にはほぼ完全
な蛋白質であり、食品素材として用いられていることは
言うまでもない。カゼインは電気泳動的にα−、β−及
びγ−の3成分に分離される。このうち量的に最大であ
るα−カゼインは、カルシウムイオンにより沈殿するα
s −カゼインと、カルシウムイオンにより沈殿しないκ
−カゼインとに更に分離される。これらのカゼイン成分
は、それぞれ単独では特定の高次構造を示さないが、乳
中ではカルシウムカゼイネート・リン酸複合体の状態で
カゼインミセルを形成し、コロイド状に分散しているこ
とが知られている(生化学辞典、第2版、第269ペー
ジ、東京化学同人社、1990年)。 また、カゼイン
は工業的にも用途が広範であり、アルカリまたは石灰と
混合して接着剤として用いられている他、アルカリでゼ
ラチン化して成形し、のちホルマリンで硬化してプラス
チックを製造することも可能であり、ラニタールと称す
る人造繊維の製造、ペイント、紙のコーティングにも使
用されている(世界大百科事典、第4巻、第463ペー
ジ、平凡社、1965年)。
【0008】さらに、カゼインは化粧品原料として用い
られ(日本公定書協会編、「化粧品原料基準」、第2版
追補注解、第46ページ、薬事日報社、1987年)、
カゼインの一成分であるκ−カゼインを酵素で分解して
得られるミルクグリコペプチド(グリコマクロペプチド
またはGMPとも表記されている)も化粧品原料として
用いられている(厚生省薬務局審査第二課監修、「化粧
品種別許可基準」、第5巻、第24ページ、薬事日報
社、1990年)。
【0009】このようにカゼインは食品としての安全性
は信頼されており、また工業的にも極めて有用な物質で
あることは知られていたが、カゼインの一成分であるκ
−カゼインがメラニン産生細胞のメラニン産生を抑制す
ることは、従来知られておらず、文献も皆無であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記メラニン産生細胞
を用いたメラニン産生抑制物質の評価方法のおよび
の方法においては改善すべき問題があった。すなわち、
前記の方法においては、判定を肉眼で行っているた
め、評価が極めて定性的であり、肉眼で判定するために
は通常106 個以上の数の細胞が必要であり、このた
め、一度に多数の被検物質を評価する場合、例えば、1
0種類の被検物質を評価するためには、被検物質を評価
する前には少なくとも107 個以上の数の細胞を用意す
る必要があり、多大な労力と時間を要するのであった。
同様に、前記の方法の場合も多数の細胞が必要であ
り、培養に多大な時間を要するのであった。また、前記
の方法は、人体に危険なアイソトープを用いるという
欠点があるうえに、メラニンの量を直接評価できないと
いう不都合がある。
【0011】さらに、前記の方法においては、メラニ
ンの産生量を評価する作業が次に記載するとおり極めて
繁雑である。例えば、安藤らの方法[ジャーナル・オブ
・セルラー・フィジオロジー(Journal of Cellular Phy
siology)、第163巻、第608ページ、1995年]
によれば、被検物質を含む培養液で培養した約107
の細胞を1,000g、5分間の遠心で回収し、次い
で、細胞をリン酸緩衝液(PBS)で洗浄し、再び1,
000gで5分間遠心し、この洗浄の作業を2度繰り返
し、のち細胞塊を精製水0.2mlに懸濁し、1mlの
エタノール・エーテル溶液(エタノール:エーテル、
1:1)を添加し、室温で15分間放置する。メラニン
はエタノール・エーテル溶液に不溶であり、細胞内脂溶
性物質はエタノール・エーテル溶液に溶解するので、
3,000gで5分間遠心し、沈殿物(メラニンを含
む)にジメチルスルフォキシドを10%含有する1規定
水酸化ナトリウム溶液を1ml添加し、キャップで蓋を
して80℃で30分間処理し、メラニンを溶解し、放冷
後、470nmで吸光度を測定し、メラニンの産生量を
測定する。このように、メラニンの産生量を測定するた
めには、細胞の2度の洗浄、エタノール・エーテル溶液
での処理、エタノール・エーテル溶液不溶塊の調製、8
0℃で30分間の熱処理および吸光度測定の少なくとも
5段階の作業が必要であり、極めて繁雑である。
【0012】従来、一般的には前記およびの方法に
よりメラニン産生抑制物質が評価されてきたが、評価の
精度が低いため、安全性に問題がなく極めて有用な物質
であるにもかかわらず、メラニン産生抑制物質としては
見逃されていたものも存在した。この発明は、以上のと
おりの事情に鑑みてなされたものであり、従来方法の問
題点を解消し、簡便かつ精度の高いメラニン産生抑制物
質の評価方法を提供することを目的としている。
【0013】また、昨今はすべての分野において化学合
成品に頼らない安全なものが望まれているが、この発明
は、安全性に問題のない天然物を有効成分とするメラニ
ン産生抑制剤を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記の課題
を解決するものとして、被検物質を添加した培養液でメ
ラニン産生細胞を所定期間培養し、培養したメラニン産
生細胞を膜にスロットブロットし、ブロットされた膜上
のメラニン産生細胞の色調を画像処理装置により測定
し、その色調を指標として被検物質のメラニン産生抑制
効果を評価することを特徴とするメラニン産生抑制物質
の評価方法を提供する。
【0015】この評価方法においては、膜が、ニトロセ
ルロース膜、ポリ弗化ビニリデン膜、セルロース混合エ
ステル膜、ポリカーボネート膜、ポリテトラフルオロエ
チレン膜、親水性ポリテトラフルオロエチレン膜、ポリ
プロピレン膜またはポリビニリデンフロライド膜である
ことを望ましい態様としている。また、画像処理装置
が、イメージスキャナーまたはゲルスキャナーとコンピ
ュータとからなるものであることを別の望ましい態様と
してもいる。
【0016】さらにこの発明は、前記メラニン産生抑制
物質の評価方法によりその有効性を確認したメラニン産
生抑制物質を有効成分として含有するメラニン産生抑制
剤を提供する。このメラニン産生抑制剤においては、メ
ラニン産生抑制物質が、κ−カゼインであること、およ
びこのκ−カゼインが、少なくとも0.1μg/gの割
合で含有されていることを望ましい態様としてもいる。
【0017】以下、実施の形態を示してこの発明につい
て詳しく説明する。
【0018】
【発明の実施の形態】この発明の評価方法において使用
するメラニン産生細胞は、メラニンを産生する細胞であ
ればいずれのものでもよい。具体的には、マウスメラノ
ーマB16細胞、ヒト包皮由来メラノサイト等、容易に
入手し得る細胞を例示することができる。
【0019】メラニン産生細胞を培養する器具は、通常
用いられている市販の培養シャーレ、培養プレート等で
あり、特に限定されるものではない。培養液および培養
条件も特に限定されず、メラニン産生細胞の培養に適合
するものであればよいが、具体的一例を示せば、牛胎児
血清を10%(重量。以下特に断りのない限り同じ。)
添加したダルベッコ変法イーグル培養液を用い、5%
(容量)炭酸ガス含有雰囲気下において37℃の温度で
培養する。
【0020】培養したメラニン産生細胞をスロットブロ
ットする膜は、メラニン産生細胞がトラップされればい
ずれのものでもよく、例えば、ニトロセルロース膜、ポ
リ弗化ビニリデン膜、セルロース混合エステル膜、ポリ
カーボネート膜、ポリテトラフルオロエチレン膜、親水
性ポリテトラフルオロエチレン膜、ポリプロピレン膜ま
たはポリビニリデンフロライド膜等であり、より具体的
には、ポアサイズ0.45μmのニトロセルロース膜
(ファルマシア社製)、ポアサイズ1.2μmのニトロ
セルロース膜(ザルトリウス社製)を例示することがで
きる。この膜に培養したメラニン産生細胞を、常法によ
りスロットブロットする。
【0021】スロットブロットされたメラニン産生細胞
の色調の画像への取り込みに用いる画像解析装置は、そ
の装置構成および画像解析ソフトについては特に限定さ
れず、例えば、イメージスキャナーまたはゲルスキャナ
ーとコンピュータとによって構成された装置を使用する
ことができる。より具体的には、画像取り込み装置とし
ては、エプソンGT−6000イメージスキャナー(エ
プソン社製)、コンピュータしては、マッキントッシュ
・コンピュータ(EpScan・Macソフトを使用。
エプソン社製)を例示することができる。画像解析に用
いるソフトはNIH・Imageソフト[ウエイン・ラ
ズバンド(Wayne Rasband)氏作製]を例示することがで
きる。
【0022】画像解析は、使用するソフトにより一様で
はないが、例えば、後記する図1に示すとおり、画像と
して取込んだバンドの色調の濃さを、画像解析ソフトに
より2次元化し、個々のバンドの色調の濃さの相対強度
を示すピークの面積を求め、定量的に測定することがで
きる。次にこの発明のメラニン産生抑制剤について詳し
く説明する。
【0023】この発明のメラニン産生抑制剤は、前記の
評価方法によってその有効性が確認されたメラニン産生
抑制物質を有効成分として含有することを特徴としてい
る。そして、このようなメラニン産生抑制物質として
は、後記する試験例4においてその優れた効果が確認さ
れたκ−カゼインを例示することができる。このκ−カ
ゼインは、哺乳類の乳汁から公知の方法で分離したも
の、または市販品のいずれであってもよいが、工業的に
は牛乳由来のものが、より望ましい。
【0024】この発明のメラニン産生抑制剤は、κ−カ
ゼイン等のメラニン産生抑制物質を有効成分として含有
する以外は、通常の外用剤、化粧料等と同様に各種の形
態で、公知の方法により調製することができる。具体的
には、例えば軟膏、クリーム、ファンデーション等であ
る。この発明のメラニン産生抑制剤の有効成分であるメ
ラニン産生抑制物質の配合量は、特に制限されず広範囲
から適宜選択できるが、例えばκ−カゼインを有効成分
とする場合には、後記試験例から明らかなとおり、望ま
しくは0.1μg〜200mg/gの範囲である。ま
た、この発明のメラニン産生抑制剤は、前記評価方法に
よって新たに特定された未知のメラニン産生抑制物質と
公知のメラニン産生抑制剤とを併用することもできる。
【0025】次に試験例を示してこの発明の作用効果に
ついて説明する。 試験例1 この試験は、ニトロセルロース膜にブロットされたメラ
ニン産生細胞の色調が画像解析できるか否かを調べるた
めに行なった。 (1)試料の調製 マウスメラノーマB16細胞(理研セル・バンクから入
手。以下「B16細胞」と記載する。)を、牛胎児血清
を10%添加したダルベッコ変法イーグル培養液(日水
製薬社製)5mlを用い、25cm2 培養フラスコ(フ
ァルコン社製)内で、5%(容量)炭酸ガス含有雰囲気
下において37℃の温度で単層になるまで培養した。培
養終了後、リン酸緩衝液(PBS)でB16細胞を洗浄
し、0.25%トリプシン溶液を0.5ml添加し、B
16細胞を浮遊させ、次いで、5mlの10%牛胎児血
清を含むダルベッコ変法イーグル培養液(日水製薬社
製)を添加した。1,200rpmで10分間遠心し、
上清を除去し、リン酸緩衝液(PBS)を添加し、B1
6細胞浮遊液を調製した。なお、対照としてメラニンを
産生しないマウス線維芽細胞Swiss3T3細胞(大
日本製薬社製)を同様に培養し、細胞浮遊液を調製し
た。 (2)試験方法 前記B16細胞浮遊液から、細胞を1×104 個、2×
104 個、4×104個、および8×104 個ずつ含む
B16細胞浮遊液(0.2ml)を調製し、バイオドッ
トSF(バイオラッド社製)を用い、B16細胞をニト
ロセルロース膜(ザルトリウス社製。ポアサイズ1.2
μm)にスロットブロットし、室温で乾燥し、ブロット
された膜の画像を、エプソンGT−6000スキャナー
(EpScan・Macソフトを使用。エプソン社製)
によりマッキントッシュ・コンピュータに取り込んだ。
ブロットされたB16細胞のメラニン産生量は、NIH
・Imageソフト[ウエイン・ラズバンド(Wayne Ra
sband)氏作製]により、画像として取り込んだ色調の濃
さを2次元化し、個々のバンドの色調の濃さの相対強度
をピーク面積から求め定量した。なお、対照のマウス線
維芽細胞Swiss3T3細胞についても同様に画像解
析し、メラニン産生量を定量した。 (2)試験結果 この試験の結果は、図1に示すとおりである。図1のA
は、スロットブロットされたB16細胞およびマウス線
維芽細胞Swiss3T3細胞の色調を示し、図1のB
は、B16細胞数と色調の濃さとの関係を示し、縦軸お
よび横軸は、それぞれ色調の濃さ(相対値)およびB1
6細胞数(×104 )を示す。
【0026】図1のAから明らかなとおり、各細胞をブ
ロットした膜上において、対照細胞であるメラニン非産
生3T3細胞では黒色のバンドが認められないが、B1
6細胞では、使用した細胞数に応じてバンドの黒色の程
度が増加することが明瞭に認められた。また、図1のB
から明らかなとおり、B16細胞の画像解析の結果か
ら、細胞数1〜8×104 の範囲でメラニンの産生量が
細胞数に比例して増加することが確認された。
【0027】以上の結果から、この発明の方法では、メ
ラニン産生細胞の培養細胞数が少数(104 個)であっ
ても、メラニンの産生量を定量的に測定し得ることが立
証された。この細胞数は、前記従来法の約100分の1
であり、少数の培養細胞によってもメラニン産生量の定
量が可能であるというこの発明方法の利便性が確認され
た。 試験例2 この試験は、公知のメラニン産生抑制物質を使用し、実
際にそれらのメラニン産生抑制効果がこの発明の方法で
測定し得るか否かを調べるために行なった。 (1)試料の調製 公知のメラニン産生抑制物質として、コウジ酸(シグマ
社製)、アルブチン(シグマ社製)およびウシラクトフ
ェリン(オレオフィナ社製)を用い、表1および表2に
示す各種濃度で10%牛胎児血清を含むダルベッコ変法
イーグル培養液(日水製薬社製)に溶解した。 (2)試験方法 24穴培養プレート(ファルコン社製)に試験例1で用
いたB16細胞を1穴当たり1.5×104 ずつ蒔き、
0.5mlの10%牛胎児血清を含むダルベッコ変法イ
ーグル培養液(日水製薬社製)で培養した。24時間
後、培養液を2mMテオフィリン(シグマ社製)および
各種濃度の試料を含む同培養液(0.5ml)に交換
し、さらに3日間培養した。培養液を除去し、リン酸緩
衝液(PBS)でB16細胞を洗浄し、0.25%トリ
プシン溶液を0.1ml添加し、B16細胞を浮遊さ
せ、次いで、0.5mlの10%牛胎児血清を含むダル
ベッコ変法イーグル培養液(日水製薬社製)を添加し、
細胞浮遊液を調製した。バイオドットSF(バイオラッ
ド社製)を用いてB16細胞をニトロセルロース膜(ポ
アサイズ1.2μm、ザルトリウス社製)にスロットブ
ロットし、ブロットされた細胞のメラニン産生量を、試
験例1と同一の方法により測定した。なお、各表に示し
た数値は、試験検体を添加しない試料の色の濃さを10
0として他の試料のそれを、相対的に表示した。 (3)試験結果 この試験の結果は、表1および表2に示すとおりであ
る。表1から明らかなとおり、コウジ酸およびアルブチ
ンでは、それぞれ1〜16mMおよび0.1〜1.6m
Mの範囲で用量依存的に色調度(黒色度)が低下し、こ
れらの物質がメラニンの生産を抑制することが認められ
た。また、表2から明らかなとおり、ウシラクトフェリ
ンにおいては100〜400μg/mlの濃度範囲で同
様に、メラニン産生抑制効果があることが認められた。
【0028】以上の結果から、この発明の評価方法は、
公知のメラニン産生抑制物質の効果とその有効量を特定
可能であることが立証され、この発明方法の信頼性が確
認された。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】試験例3 この試験は、カゼインおよび乳清蛋白質のメラニン産生
抑制効果を調べるために行なった。 (1)試料 牛乳由来のカゼイン(和光純薬社製)および乳清蛋白質
(WPI。ミライ社製)を、表3に示す各濃度で10%
牛胎児血清を含むダルベッコ変法イーグル培養液(日水
製薬社製)に溶解した。 (2)試験方法 試験例2の同一の方法により、メラニン産生抑制効果を
測定した。 (3)試験結果 この試験の結果は、表3に示すとおりである。表3から
明らかなとおり、カゼインは10〜1000μg/m
l、乳清蛋白質は100〜1000μg/mlの濃度範
囲でメラニン産生抑制効果があり、カゼインが乳清蛋白
質よりも、その効果が強いことが認められた。
【0032】
【表3】
【0033】試験例4 この試験は、カゼインの構成成分であるα−、β−、κ
−カゼイン、およびグリコマクロペプチド(GMP)の
メラニン産生抑制効果を調べるために行なった。 (1)試料の調製 牛乳由来のα−、β−、κ−カゼイン(いずれもシグマ
社製)および参考例2記載の方法により調製したグリコ
マクロペプチド(GMP)を、表4に示す各濃度で10
%牛胎児血清を含むダルベッコ変法イーグル培養液(日
水製薬社製)に溶解した。 (2)試験方法 試験例2と同一の方法により、メラニン産生抑制効果を
測定した。 (3)試験結果 この試験の結果は、表4に示すとおりである。表4から
明らかなとおり、カゼインの構成成分ではκ−カゼイン
のみに用量依存的にメラニン産生抑制効果が認められ、
その作用濃度は10〜1000μg/mlであった。こ
のことから、試験例3で認められたカゼインのメラニン
産生抑制効果はその構成成分であるκ−カゼインによる
ものであることが判明した。
【0034】一方、κ−カゼインのC端側ペプチド部分
に相当するグリコマクロペプチドでは、メラニン産生抑
制効果が認められなかった。
【0035】
【表4】
【0036】参考例1(κ−カゼインの調製) κ−カゼインは、ジットルおよびクスター(C.A.Zittle
& J.H.Custer)の方法[ジャーナル・オブ・デイリー・
サイエンス(Journal of Daily Science)、第46巻、第
1183ページ、1963年]により、ウシ酸カゼイン
から次のとおり調製した。
【0037】ウシ酸カゼイン(オリエンタル酵母社製)
350gを1リットルの6.6M尿素に溶解し、この溶
液に7N硫酸を200mlを添加して酸性とし、精製水
を2リットル添加して放置し、2時間後に析出した沈殿
を濾別し、濾液1リットルに硫酸アンモニウムを132
gの割合で添加し、放置して沈殿物を濾別し、これを精
製水に懸濁し、1N水酸化ナトリウムを添加し、pHを
7.5に調整して溶解し、この溶液を水に対して透析
し、凍結乾燥し、約30gのκ−カゼインを得た。 参考例2(グリコマクロペプチドの調製) グリコマクロペプチドは、東らの方法[アグリカルチャ
ル・アンド・バイオロジカル・ケミストリー(Agricult
ural and Biological Chemistry)、第48巻、第215
9ページ、1984年]により、κ−カゼインから次の
とおり調製した。
【0038】参考例1と同一の方法で得た1gのκ−カ
ゼインを100mlの0.05Mリン酸緩衝液(pH
6.2)に溶解し、10mgのレンネット(シグマ社
製)を添加し、37℃で1時間振盪し、100mlの2
4%トリクロロ酢酸溶液を添加し、析出した沈殿を除去
するため18,000rpmで30分間遠心し、上清を
回収し、水に対して透析し、凍結乾燥し、グリコマクロ
ペプチド約0.3gを得た。
【0039】次に実施例を示してこの発明をさらに具体
的に説明するが、この発明は以下の例に限定されるもの
ではない。
【0040】
【実施例】
実施例1 カゼインの構成成分であるα−、β−およびκ−カゼイ
ン(いずれもシグマ社製)をそれぞれ10、100およ
び1000μg/mlの濃度で2mMテオフィリン(シ
グマ社製)および10%牛胎児血清を含むダルベッコ変
法イーグル培養液(日水製薬社製)に溶解した。
【0041】24穴培養プレート(ファルコン社製)に
B16細胞(理研セル・バンクから入手)を1穴当たり
1.5×104 ずつ蒔き、0.5mlの10%牛胎児血
清を含むダルベッコ変法イーグル培養液(日水製薬社
製)で24時間培養した。次いで前記各種濃度の試料を
含む培養液(0.5ml)に交換し、さらに3日間培養
し、培養液を除去し、リン酸緩衝液(PBS)で細胞を
洗浄し、0.25%トリプシン溶液を0.1ml添加
し、細胞を浮遊させ、0.5mlの10%牛胎児血清を
含むダルベッコ変法イーグル培養液(日水製薬社製)を
添加し、B16細胞浮遊液を調製した。
【0042】バイオドットSF(バイオラッド社製)を
用いてB16細胞をニトロセルロース膜(ポアサイズ
1.2μm、ザルトリウス社製)にスロットブロット
し、室温で乾燥し、ブロットされた膜の画像をエプソン
GT−6000イメージスキャナー(EpScan・M
acソフトを使用。エプソン社製)によりマッキントッ
シュコンピュータ−に取り込み、ブロットされたB16
細胞のメラニン産生量を、NIH・Imageソフト
[ウエイン・ラズバンド氏(Wayne Rasband) 作製]によ
り画像として取り込んだ色調の濃さを2次元化し、個々
のバンドの色調の濃さの相対強度をピーク面積から求め
定量化した。
【0043】その結果は、表5に示すとおりであり、κ
−カゼインのみが10〜1000μg/mlの濃度で用
量依存的にメラニン産生抑制効果が認められ、カゼイン
構成成分のメラニン産生抑制成分を評価することができ
た。
【0044】
【表5】
【0045】実施例2 κ−カゼイン(参考例1の方法で調製) 1(g) 白色ワセリン 25 ステアリルアルコール 22 プロピレングリコール 12 ウラリル硫酸ナトリウム 1.5 パラオキシ安息香酸メチル 0.025 パラオキシ安息香酸プロピル 0.015 精製水 38.46 常法により前記成分を配合し、100gの親水性軟膏を
製造した。なお、κ−カゼイン以外の原料はいずれも市
販品を用いた。 実施例3 κ−カゼイン(参考例1の方法で調製) 10(g) ポリオキシエチレンステアリルエーテル 2 ポリオキシエチレンセチルエーテル 3 ミツロウ 4 セタノール 3 ラノリン 1 イソプロピルパルミテート 2 流動パラフィン 15 ポリエチレングリコールモノステアレート 0.5 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 精製水 59.4 常法により前記成分を配合し、100gのクリームを製
造した。なお、κ−カゼイン以外の原料はいずれも市販
品を用いた。 実施例4 κ−カゼイン(参考例1の方法で調製) 0.1(g) ステアリン酸 2.4 モノステアリン酸プロピレングリコール 2.0 セトステアリルアルコール 0.2 液状ラノリン 2.0 流動パラフィン 3.0 ミリスチン酸イソプロピル 8.5 防腐剤 適量 カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2 ベントナイト 0.5 プロピレングリコール 4.0 トリエタノールアミン 1.0 酸化チタン 8.0 タルク 4.0 着色料 適量 精製水 64.1 常法により前記成分を配合し、約100gのファンデー
ションを製造した。なお、κ−カゼイン以外の原料はい
ずれも市販品を用いた。 実施例5 κ−カゼイン(参考例1の方法で調製) 0.01(g) エタノール 3.0 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 カルボキシビニルポリマー 1.0 炭酸カルシウム 0.3 精製水 95.59 常法により前記成分を配合し、約100gのパックを製
造した。なお、κ−カゼイン以外の原料はいずれも市販
品を用いた。
【0046】
【発明の効果】以上詳しく説明したとおり、この発明に
よって、被検物質のメラニン産生抑制効果を簡便かつ高
精度に評価することのできる評価方法と、この評価方法
によって有効性が確認されたメラニン産生抑制物質を有
効成分として含有するメラニン産生抑制剤が提供され
る。このメラニン産生抑制剤は、例えば、食品である乳
由来の蛋白質であるカゼインの構成成分であるκ−カゼ
インを有効成分としているので安全であり、副作用等の
問題はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aは、膜にスロットブロットされた各細胞の色
調を示し、BはB16細胞の画像処理後の色の濃さ(メ
ラニンの産生度)と細胞数との関係を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C12N 5/06 C12N 5/00 E (72)発明者 中島 光業 神奈川県座間市東原5−1−83 森永乳業 株式会社栄養科学研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検物質を添加した培養液でメラニン産
    生細胞を所定期間培養し、培養したメラニン産生細胞を
    膜にスロットブロットし、ブロットされた膜上のメラニ
    ン産生細胞の色調を画像処理装置により測定し、この色
    調を指標として被検物質のメラニン産生抑制効果を評価
    することを特徴とするメラニン産生抑制物質の評価方
    法。
  2. 【請求項2】 膜が、ニトロセルロース膜、ポリ弗化ビ
    ニリデン膜、セルロース混合エステル膜、ポリカーボネ
    ート膜、ポリテトラフルオロエチレン膜、親水性ポリテ
    トラフルオロエチレン膜、ポリプロピレン膜またはポリ
    ビニリデンフロライド膜である請求項1のメラニン産生
    抑制物質の評価方法。
  3. 【請求項3】 画像処理装置が、イメージスキャナーま
    たはゲルスキャナーとコンピュータとからなる請求項1
    または2のメラニン産生抑制物質の評価方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のメラニン産生抑制物質の
    評価方法によりその有効性を確認したメラニン産生抑制
    物質を有効成分として含有するメラニン産生抑制剤。
  5. 【請求項5】 メラニン産生抑制物質が、κ−カゼイン
    である請求項4のメラニン産生抑制剤。
  6. 【請求項6】 κ−カゼインが、少なくとも0.1μg
    /gの割合で含有されている請求項5のメラニン産生抑
    制剤。
JP8096456A 1996-04-18 1996-04-18 メラニン産生抑制物質の評価方法とメラニン産生抑制 剤 Pending JPH09275997A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008143796A (ja) * 2006-12-06 2008-06-26 Ajinomoto Co Inc メラニン輸送及び/又は放出抑制剤
JP2008524314A (ja) * 2004-12-21 2008-07-10 ジャン−ノエル・ソレル 化粧品、特に毛髪のための複合栄養ベースの使用

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