JPH09275549A - 画像表示制御方法および装置 - Google Patents

画像表示制御方法および装置

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JPH09275549A
JPH09275549A JP8083431A JP8343196A JPH09275549A JP H09275549 A JPH09275549 A JP H09275549A JP 8083431 A JP8083431 A JP 8083431A JP 8343196 A JP8343196 A JP 8343196A JP H09275549 A JPH09275549 A JP H09275549A
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JP8083431A
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Inventor
Atsushi Noda
厚志 野田
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Publication of JPH09275549A publication Critical patent/JPH09275549A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転送レートの低い通信回線を利用して、高解
像度の同一の画像を複数の装置で同時に表示できるよう
にする。 【解決手段】 送信者は、本体1から受信者の本体31
に対して、高解像度の画像を公衆電話回線を介して予め
送信し、記憶させる。画像表示時においては、送信者ま
たは受信者から相手方に、公衆電話回線を介して表示す
べき画像を指定するフレーム番号だけを相互に送信す
る。送信者または受信者の本体1または31は、それぞ
れ指定されたフレーム番号の画像をディスプレイ3また
は33に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像表示制御方法
および装置に関し、特に、比較的狭帯域で、転送レート
の遅い通信回線を介して相互に接続されている複数の装
置において、同一の画像を同期して表示できるようにし
た画像表示制御方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の画像表示制御システムの
構成例を表している。このシステムは、基本的に送信者
と受信者の有するパーソナルコンピュータにより構成さ
れ、送信者のパーソナルコンピュータは、本体1、本体
1に対して所定の指令などを入力するとき操作されるキ
ーボード2、本体1からの指令に対応して所定の動画像
を表示するディスプレイ3、本体1からの信号に対応し
て音声を出力するスピーカ4などを有している。また、
この本体1には、ビデオカメラ51も接続され、所定の
動画像が取り込まれるようになされている。さらに、本
体1には、DSVDモデム11が接続され、公衆電話回
線を介して電話機12により通常の通話を行うことがで
きるだけでなく、受信者の有するパーソナルコンピュー
タとデータの授受ができるようになされている。
【0003】また、受信者も、基本的に送信者と同様の
構成のパーソナルコンピュータを有している。すなわ
ち、この例においては、受信者は、本体31、キーボー
ド32、ディスプレイ33よりなるパーソナルコンピュ
ータを有している。この本体31には、ビデオカメラ6
1が接続され、所定の動画像データが取り込まれるよう
になされている。また、DSVDモデム41が、本体3
1に接続されており、受信者も、電話機42により公衆
電話回線を介して通常の通話を行うことができるだけで
なく、動画像データなどの授受を行うことができるよう
になされている。
【0004】このようなシステムにおいては、ビデオカ
メラ51,61で、それぞれ送信者と受信者の顔を撮影
し、その画像データを相手方に送信し、ディスプレイ3
3または3に表示させる。このため、リアルタイムで相
手の顔を確認しながら通信を行うことができる。
【0005】DSVDモデム11と41を相互に接続す
る通信回線として、ISDN(Integrated
Services Digital Network)
のBRI(Basic Rate Interfac
e)を3回線以上使用するような広帯域の伝送路を使用
すれば、その転送レートは、128kbpsとなるた
め、例えば1フレームの画像が、500×500ドット
で構成される、フレームレートが30fpsの動画像デ
ータを、リアルタイムで伝送することができる。
【0006】しかしながら、このような広帯域の伝送路
を利用すると、利用料金が高価となり、従って、加入者
が少なく、通信することができる相手も限られたものと
なる。
【0007】そこで、例えば、28.8kbpsの転送
レートを有する公衆電話回線を利用することもできる。
ただし、この場合、狭帯域の伝送路となるため、例え
ば、1枚の画像の大きさを100×100ドット程度に
小さくし、かつ、フレームレートも、15fps程度に
遅くする必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに、狭帯域の伝送路を利用するようにすると、システ
ムが安価になる反面、画像の解像度が低くなってしまう
ため、画像の細かな部分をよく見ることができなくなっ
てしまったり、フレームレートが遅くなるため、画像の
動きが滑らかでなくなり(動画ではなく、所謂、準動画
となってしまい)、動きをよく観察することができなく
なってしまう課題があった。
【0009】さらにまた、動画像データを記録媒体に記
録し、その記録媒体を郵送したり、電子メールなどの方
法で相手方に送った場合、解像度は確保されるが、送信
者と受信者が、同時に同一の画面を見ることができなく
なり、同一の動画像を同時に見ながら、相互にその動画
像について会話を行うといったようなことができなくな
る課題があった。
【0010】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、安価な装置で、高解像度の動画像を同時に
見ることができるようにするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像表
示制御方法は、第1の装置に記憶されている画像のデー
タを第2の装置に伝送し、第1の装置から伝送されてき
た画像のデータを第2の装置において記憶し、第1の装
置と第2の装置の一方から他方に、表示する画像を指定
する指定信号を送信し、第1の装置と第2の装置の一方
は、記憶されている画像のデータの中から、指定した画
像を読み出し、出力し、第1の装置と第2の装置の他方
は、記憶されている画像のデータの中から、受信した指
定信号で指定されている画像を読み出し、出力すること
を特徴とする。
【0012】請求項4に記載の画像表示制御装置は、他
の画像表示制御装置に伝送する画像のデータを記憶する
記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている画像のデー
タ、および表示する画像を指定する指定信号を他の画像
表示制御装置に送信するとともに、他の画像表示制御装
置から伝送されてきた指定信号を受信する送受信手段
と、指定信号により指定されている画像のデータを記憶
手段から読み出し、出力する出力手段とを備えることを
特徴とする。
【0013】請求項5に記載の画像表示制御装置は、他
の画像表示制御装置より伝送されてきた画像のデータを
記憶する記憶手段と、表示する画像を指定する指定信号
を他の画像表示制御装置に送信するとともに、他の画像
表示制御装置から伝送されてきた画像のデータと指定信
号を受信する送受信手段と、指定信号により指定されて
いる画像のデータを記憶手段から読み出し、出力する出
力手段とを備えることを特徴とする。
【0014】請求項1に記載の画像表示制御方法におい
ては、第1の装置と第2の装置が、通信回線を介して相
互に接続される。第1の装置は、第2の装置に送信する
画像のデータを記憶しており、この画像のデータを第2
の装置に送信する。第2の装置は、この送信されてきた
画像のデータを記憶する。第1の装置と第2の装置の一
方は、他方に対して、表示する画像を、例えばフレーム
番号で指定し、そのフレーム番号を含む指定信号を相手
方に送信するとともに、送信したフレーム番号の画像を
記憶されている画像の中から読み出し、出力する。ま
た、他方の装置は、受信した指定信号に含まれるフレー
ム番号の画像を、記憶されている画像の中から読み出
し、出力する。
【0015】請求項4に記載の画像表示制御装置におい
ては、記憶手段に記憶されている画像のデータを、他の
画像表示制御装置に送信するとともに、表示する画像
を、例えばフレーム番号で指定し、そのフレーム番号を
含む指定信号を、他の画像表示制御装置に送信する。そ
して、そのフレーム番号により指定される画像のデータ
を記憶手段から読み出し、出力する。
【0016】請求項5に記載の画像表示制御装置におい
ては、他の画像表示制御装置より送信されてきた画像の
データを記憶手段に記憶し、表示する画像を、例えばフ
レーム番号で指定する指定信号が送信されてきたとき、
これを受信し、指定されている画像のデータを記憶手段
から読み出し、出力する。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の画像表示制御シ
ステムの構成例を表している。このシステムにおいて
は、送信者と受信者が、比較的狭帯域(28.8kbp
s)の伝送路である公衆電話回線により相互に接続され
ている。もちろん、ISDNなど、より広帯域の伝送路
で相互に接続するようにすることも可能である。
【0018】送信者のパーソナルコンピュータは、本体
1、本体1に対して各種の指令などを入力するとき操作
されるキーボード2、および本体1からの指令に対応し
て各種の動画像を表示するディスプレイ3を有してい
る。また、スピーカ4は、本体1からの音声信号を音声
として放音するようになされている。
【0019】DSVDモデム11には、通常の通話を行
うための電話機12が接続されているとともに、本体1
が接続され、通話を行いつつ、各種のデータを公衆電話
回線を介して授受できるようになされている。
【0020】一方、受信者も、本体31、本体31に対
して各種の指令などを入力するとき操作されるキーボー
ド32、本体31からの動画像を表示するディスプレイ
33よりなるパーソナルコンピュータを有している。こ
のパーソナルコンピュータにも、DSVDモデム41が
接続されており、受信者も、電話機42を介して通常の
通話を行いつつ、本体31により、各種のデータを授受
することができるようになされている。
【0021】図2は、本体1の内部の構成例を表してい
る。なお、本体31も、基本的に同様の構成とされるた
め、その図示は省略する。
【0022】本体1のCPU71は、ROM72に記憶
されている各種のプログラムに従って、各種の動作を実
行するようになされている。RAM73は、CPU71
が各種の処理を実行する上において必要な各種のデータ
を適宜記憶する。インタフェース74は、各種の入出力
装置とCPU71との間の動作をインタフェースするよ
うになされている。ハードディスク75と光磁気ディス
ク76は、動画像データなどを適宜記録することができ
るようになされている。
【0023】なお、このインタフェース74には、図1
に示したキーボード2、ディスプレイ3およびDSVD
モデム11も接続されている。
【0024】次に、図1の画像表示制御システムの動作
について説明する。いま、送信者が、受信者と、所定の
動画像を見ながら会話を行いたいと思ったとする。この
とき、送信者は、最初に、図3のフローチャートに示す
処理を行う。
【0025】すなわち、ステップS1において、対象と
なる動画像データを相手方の受信者に既に送信済みであ
るか否かを判定し、まだ送信していない場合において
は、ステップS2に進み、動画像データを送信する処理
を実行する。すなわち、送信者の本体1のCPU71
は、ハードディスク75(または光磁気ディスク76で
もよい)に予め記憶されている動画像データを読み出
し、DSVDモデム11に供給する。DSVDモデム1
1は、入力された動画像データを、所定の変調方式で変
調し、公衆電話回線を介して相手方の受信者に伝送す
る。
【0026】受信者のパーソナルコンピュータの本体3
1のCPU71は、DSVDモデム11を介して、この
動画像データの供給を受けたとき、これをハードディス
ク75(または光磁気ディスク76でもよい)に転送
し、記憶させる。
【0027】ステップS1において、動画像データを既
に送信済みであると判定されたとき、ステップS2の処
理はスキップされる。
【0028】いま、例えば、通信回線として、28.8
kbpsの公衆電話回線を利用して、20秒間の動画像
データを送信するのに必要な時間を計算してみると、1
フレームの画像を640×480ドットとし、フレーム
レートを30fpsとし、これを1/24の圧縮率で圧
縮して送信するものとすると、データ量は次のようにな
る。 640×480×24×30×20×(1/24)×
(1/1024)=180000kb
【0029】このデータ量を28.8kbpsで送信す
るものとすると、全てのデータを送信するのに要する時
間は、次のようになる。 180000/28.8/60=104分
【0030】また、128kbpsのISDNを利用し
たとすれば、伝送時間は、約1/4(180000/1
28/60=23分)となる。
【0031】このように、本システムにおいては、送信
者から受信者に対して、動画像データを通信回線を介し
て予め伝送する。この伝送は、例えば夜間などに行うよ
うにすることもできる。
【0032】次に、送信者は、受信者と同一の画像を見
ながら会話を行いたいと思ったとき、キーボード2を操
作し、所定の受信者との通信回線の接続を指令する。こ
の指令を受けたとき、本体1のCPU71は、DSVD
モデム11を制御し、指定された受信者との通信回線の
接続処理を実行する。そして、この通信回線が接続され
たとき、CPU71は、さらに、図4のフローチャート
に示す処理を実行する。
【0033】勿論、図3の処理の後、電話回線を切断せ
ずに、連続して、図4の処理を行うようにすることもで
きる。
【0034】最初に、ステップS11において、キーボ
ード2のスタートキーが操作されたか否かを判定する。
このスタートキーは、キーボード2のうちの所定のキー
が割り当てられたものである。スタートキーが操作され
ていないと判定された場合、ステップS12に進み、フ
レーム番号を指定する優先権の存在を表す変数であるF
DRを0とするリクエスト信号が受信されたか否かを判
定する。このリクエスト信号が受信されていない場合、
ステップS11に戻り、それ以降の処理を繰り返し実行
する。
【0035】送信者は、受信者との間における動画像の
視聴を開始するとき、スタートキーをオンする。このと
き、ステップS11からステップS13に進み、CPU
71は、変数FDRに1を設定し、いま、送信者側にフ
レーム番号を指定する優先権があることを記憶させる。
次にステップS14に進み、相手側にFDR=0とする
リクエスト信号を送出する。すなわち、いま、ステップ
S13で、送信者側にフレーム番号を指定する優先権を
設定したので、相手側には、いま、優先権が存在しない
ことを通知し、設定させるのである。
【0036】受信者側の本体31のCPU71も、図4
のフローチャートに示す処理を実行するのであるが、こ
の受信者側のCPU71は、送信者側からFDR=0と
するリクエスト信号の供給を受けたとき、ステップS1
2で、FDR=0のリクエスト信号を受信したことを判
定し、ステップS20において、FDR=0を設定す
る。これにより、いま、受信者側には、フレーム番号を
指定する優先権が存在しないことになる。
【0037】送信者側のCPU71においては、ステッ
プS14において、受信者側にFDR=0を送信した
後、ステップS15に進み、表示すべき画像を、そのフ
レーム番号で指定する処理を実行する。送信者が、キー
ボード2の所定のキーを操作して動画像の連続再生を指
令したとき、CPU71は、例えば、ハードディスク7
5に記憶されている動画像データをフレーム番号順に順
次読み出すとともに、各フレームに対応するフレーム番
号を、順次表示すべき動画像のフレーム番号として指定
する。
【0038】あるいは、送信者が、キーボード2の所定
のキーを操作して、ポーズを指令したとき、CPU71
は、ポーズが指令されたときの画像のフレーム番号を、
表示すべきフレーム番号として繰り返し指定する。送信
者が、スロー再生を指令した場合には、同一のフレーム
番号を、複数回表示すべきフレームの番号として指定す
る処理が実行される。あるいはまた、動画像を逆方向に
再生する指令が入力されたとき、表示すべき画像を指定
するフレーム番号としては、通常の場合とは逆の順番に
フレーム番号が指定される。このように、ステップS1
5においては、送信者の指令の種類に対応するフレーム
番号が指定される。従って、変速再生が指令された場合
においては、フレーム番号の順番が適宜変更されること
になる。
【0039】次に、ステップS16に進み、CPU71
は、ステップS15で指定したフレーム番号を相手方に
送信させる。すなわち、このとき、CPU71は、DS
VDモデム11を制御し、ステップS15で指定したフ
レーム番号を、公衆電話回線を介して相手側に送信させ
る。さらに、ステップS17に進み、ステップS15で
指定したフレーム番号の画像データを、ハードディスク
75から読み出し、ディスプレイ3に出力し、表示させ
る。
【0040】一方、受信者側の本体31のCPU71
は、送信者側からステップS16で送信されたフレーム
番号を、ステップS21で受信し、ステップS22で、
その受信したフレーム番号の画像データをハードディス
ク75から読み出し、ディスプレイ33に表示させる。
【0041】このようにして、送信者側のディスプレイ
3と、受信者側のディスプレイ33には、同一の画像が
同期して表示されることになる。
【0042】送信者側の本体1のCPU71は、次にス
テップS18において、終了が指令されたか否かを判定
し、終了が指令されていなければ、ステップS19に進
み、受信者側からFDR=0とするリクエスト信号が受
信されたか否かを判定する。このリクエスト信号が受信
されていない場合、ステップS15に戻り、それ以降の
処理を繰り返し実行する。
【0043】フレーム番号を指定する優先権を有してい
ない受信者側において、フレーム番号を指定する操作が
行われたとき、例えば受信者がディスプレイ33に表示
されている動画像を見ながら、所定のタイミングで、そ
の動画像をポーズ状態にしたり、巻戻し状態にするべ
く、キーボード32を操作したとき、受信者側のCPU
71は、ステップS24からステップS13に進み、F
DRに1を設定し、ステップS14において、送信者に
FDR=0のリクエスト信号を送出する。送信者側にお
いては、このFDR=0のリクエスト信号を受信したと
き、ステップS19で、YESの判定を行い、ステップ
S20に進む。
【0044】送信者側のCPU71は、ステップS12
またはS19において、受信者側からFDR=0のリク
エスト信号を受信したと判定した場合、ステップS20
に進み、FDR=0を設定する。すなわち、これによ
り、受信者側にフレーム番号を指定する優先権が与えら
れたことになる。そして、受信者側のCPU71は、ス
テップS15で、表示すべき画像を指定するフレーム番
号を指定し、ステップS16で、そのフレーム番号を送
信者側に送信することになる。
【0045】送信者側のCPU71は、ステップS21
において、受信者側から送信されたフレーム番号を受信
すると、ステップS22で、その受信したフレーム番号
の画像データをハードディスク75から読み出し、ディ
スプレイ3に出力し、表示させる。
【0046】次に、ステップS23において、操作の終
了が指令されたか否かを判定し、終了が指令されていな
ければ、ステップS24に進み、表示すべきフレームを
指定するか否かを判定する。すなわち、いま、送信者側
には、フレーム番号を指定する優先権が与えられていな
いのであるが(受信者側に優先権が与えられているので
あるが)、フレーム番号を送信者側において、指定する
必要がなければ、ステップS24からステップS21に
戻り、それ以降の処理を繰り返し実行する。
【0047】これに対して、例えば所定のタイミング
で、いま表示されている動画像をポーズ状態にしたり、
早送りしたり、逆転再生したりしたいと思ったとき、送
信者は、キーボード2の所定のキーを操作する。このと
き、ステップS24からステップS13に進み、FDR
=1が設定され、ステップS14において、受信者側に
FDR=0とするためのリクエスト信号が送出される。
これにより、再び優先権が送信者側に与えられることに
なる。
【0048】ステップS18またはS23において、キ
ーボード2の所定のキーが操作され、終了が指令された
場合においては、処理は終了される。
【0049】図5は、以上の処理を模式的に表してい
る。すなわち、送信者から受信者に対して、1枚のフレ
ームの画像が640×480ドットで構成される30f
psの例えばNTSC方式の動画像データが、送信者か
ら受信者に予め送信される。これにより、送信者と受信
者のハードディスク75には、同一の動画像データが保
持されたことになる。
【0050】次に、送信者から受信者に、表示すべきフ
レームを指定するフレーム番号だけが、送信される。こ
のとき、送信されるのは、フレーム番号だけであるか
ら、通信回線の転送レートは小さくても、リアルタイム
でこれを伝送することができる。このため、例えば、送
信者側から受信者側に、表示すべき画像のフレーム番号
として1,2,3,4,5,6,7が順次送信される
と、送信者側のディスプレイ3と受信者側のディスプレ
イ33において、フレーム番号1,2,3,4,5,
6,7の画像が、通常の動画像として順次表示されるこ
とになる。このとき、表示される画像は、640×48
0ドットの高解像度の画像である。
【0051】図6は、変速再生の表示例を表している。
上述したように、図4のステップS15において、フレ
ーム番号を指定するのであるが、このとき、図6(A)
に示すように、例えば、フレーム番号7を連続して再生
すべき画像のフレーム番号として指定すると、送信者側
のディスプレイ3と受信者側のディスプレイ33には、
フレーム番号7の画像が繰り返し読み出され、表示され
る。すなわち、静止画が表示されることになる。
【0052】これに対して、図6(B)に示すように、
フレーム番号4,5,5,6,6,7,7のように、同
一のフレーム番号が2回ずつ繰り返して送信されると、
ディスプレイ3と33には、スローモーションで画像が
表示されることになる。
【0053】さらに、図6(C)に示すように、フレー
ム番号が13,12,11,10,9,8,7のよう
に、通常の場合と逆の順番で送信されると、ディスプレ
イ3と33の画像は、逆転再生状態となる。
【0054】以上のようにして、本実施例によれば、通
信回線やパーソナルコンピュータの性能として、高機能
が要求されず、送信者と受信者が同時に、必要とする高
い分解能の同一の動画像を、滑らかな動きで、リアルタ
イムで見ながら、電話機12と電話機42を介して会話
を行うことができる。従って、動画像に関し、相互に伝
えたい内容を誤解なく相手側に伝えることが可能とな
る。
【0055】また、このシステムを実現するのに、画像
圧縮伸張処理を行う必要がないため、高効率の画像デー
タ圧縮アルゴリズムを用いたり、画像圧縮伸張のための
特別なハードウエアを用いる必要がなく、安価なシステ
ムを実現することができる。
【0056】さらに、公衆電話回線などの安価で広範囲
に普及した狭帯域の通信回線を利用することができるの
で、利用可能なユーザも限定されないことになる。この
ため、例えば、遠隔地にいるスポーツ選手とそのトレー
ナが、スポーツ選手に無駄のない動きを身に付けさせる
ために、その選手の動きを撮影した動画像を見ながら、
その動きを止めたり、スローモーションで再生したり、
繰り返し同一の画像を再生したり、映像の所定の部分を
ポインタで指し示したり、書き込みを入れたりして(こ
のポインタや書き込みのデータも相互に授受される)、
練習のポイントを説明することができる。
【0057】あるいは、CTスキャナで撮影した患者の
断層映像を立体化して、各部分が見やすいように、その
立体映像の向きを変化させた映像を見ながら、より正確
な診断を下すことができるようにしたシステムがある
が、この映像を遠隔地の専門医に見せて意見を聞く際、
高解像度の画面を同時に見ながら通話を行うことができ
る。
【0058】さらに、動物の生態研究を行うような場合
において、見慣れない動きをする動物の映像を見なが
ら、その意味を解釈するために、現地に在住する研究員
と大学の専門家がディスカッションするようなとき、互
いに動物の映像を自ら制御し、動きのどの部分について
の解釈であるかを明確にしながら、会話を行うことがで
きる。
【0059】また、海外の現地作業員と本国のサポート
部隊との間において、現地作業員では手に負えない自動
機械の異常動作を、本国のサポート部隊が現地作業員と
同一の画像を見ながらアドバイスを与えるといったこと
が可能となる。画像は、送信者と受信者において、リア
ルタイムで同期して再生されるため、操作の説明が誤解
されるといったおそれが少なくなる。
【0060】
【発明の効果】以上の如く、請求項1に記載の画像表示
制御方法によれば、第1の装置に記憶されている画像の
データを、第2の装置に予め送信し、記憶させ、表示す
る画像を指定する指定信号だけを相互に授受するように
したので、高解像度の同一の画像を安価な装置で、リア
ルタイムで同期して表示させることが可能となる。
【0061】請求項4に記載の画像表示制御装置によれ
ば、記憶手段に記憶してあるデータを、他の画像表示制
御装置に予め送信し、指定信号を用いて表示する画像を
指定するようにした。また、請求項5に記載の画像表示
制御装置によれば、他の画像表示制御装置より送信され
てきた画像のデータを記憶手段に記憶し、指定信号によ
り表示すべき画像を指定するようにした。従って、いず
れの場合においても、安価な装置で、他の装置とリアル
タイムで同時に同一の高解像度の画像を表示させること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像表示制御方法を適用したシステム
の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1の本体1の内部の構成例を示すブロック図
である。
【図3】図1の本体1の動作を説明するフローチャート
である。
【図4】図1の本体1の他の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図5】図1の実施例の動作を説明する図である。
【図6】図1の実施例の変速再生画像を表示する場合の
動作を説明する図である。
【図7】従来の画像表示制御システムの構成例を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 本体 2 キーボード 3 ディスプレイ 4 スピーカ 11 DSVDモデム 12 電話機 31 本体 32 キーボード 33 ディスプレイ 41 DSVDモデム 42 電話機 71 CPU 72 ROM 73 RAM 75 ハードディスク 76 光磁気ディスク
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年5月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】DSVDモデム11と41を相互に接続す
る通信回線として、ISDN(Integrated
Services Digital Network)
のBRI(Basic Rate Interfac
e)を3回線以上使用するような広帯域の伝送路を使用
すれば、その転送レートは、384kbpsとなるた
め、例えば1フレームの画像が、176×144ドット
で構成される、フレームレートが30fpsの動画像デ
ータを、リアルタイムで伝送することができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】そこで、例えば、128kbpsの転送レ
ートを有するISDN公衆電話回線を利用することもで
きる。ただし、この場合、狭帯域の伝送路となるため、
例えば、1枚の画像の大きさを100×100ドット程
度に小さくし、かつ、フレームレートも、15fps程
度に遅くする必要がある。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に通信回線を介して接続される第1
    の装置と第2の装置において同一の画像が同期して表示
    されるように制御する画像表示制御方法において、 前記第1の装置に記憶されている前記画像のデータを前
    記第2の装置に伝送し、 前記第1の装置から伝送されてきた前記画像のデータを
    前記第2の装置において記憶し、 前記第1の装置と第2の装置の一方から他方に、表示す
    る画像を指定する指定信号を送信し、 前記第1の装置と第2の装置の一方は、記憶されている
    画像のデータの中から、指定した前記画像を読み出し、
    出力し、 前記第1の装置と第2の装置の他方は、記憶されている
    画像のデータの中から、受信した前記指定信号で指定さ
    れている前記画像を読み出し、出力することを特徴とす
    る画像表示制御方法。
  2. 【請求項2】 前記指定信号は、前記画像をフレーム番
    号で指定することを特徴とする請求項1に記載の画像表
    示制御方法。
  3. 【請求項3】 前記フレーム番号を指定する順番を変化
    させることで、前記画像を変速表示させることを特徴と
    する請求項2に記載の画像表示制御方法。
  4. 【請求項4】 通信回線を介して接続されている他の画
    像表示制御装置と同一の画像が同期して表示されるよう
    に制御する画像表示制御装置において、 前記他の画像表示制御装置に伝送する前記画像のデータ
    を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されている画像のデータ、および表
    示する画像を指定する指定信号を前記他の画像表示制御
    装置に送信するとともに、前記他の画像表示制御装置か
    ら伝送されてきた前記指定信号を受信する送受信手段
    と、 前記指定信号により指定されている画像のデータを前記
    記憶手段から読み出し、出力する出力手段とを備えるこ
    とを特徴とする画像表示制御装置。
  5. 【請求項5】 通信回線を介して接続されている他の画
    像表示制御装置と同一の画像が同期して表示されるよう
    に制御する画像表示制御装置において、 前記他の画像表示制御装置より伝送されてきた前記画像
    のデータを記憶する記憶手段と、 表示する画像を指定する指定信号を前記他の画像表示制
    御装置に送信するとともに、前記他の画像表示制御装置
    から伝送されてきた前記画像のデータと前記指定信号を
    受信する送受信手段と、 前記指定信号により指定されている画像のデータを前記
    記憶手段から読み出し、出力する出力手段とを備えるこ
    とを特徴とする画像表示制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006270634A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Victor Co Of Japan Ltd デジタル放送同期再生装置、ストリーム同期再生装置及びストリーム同期再生システム
WO2008026706A1 (fr) * 2006-08-30 2008-03-06 Kyocera Corporation Terminal de communications et procédé d'appel de serveur d'établissement d'appel
KR100913966B1 (ko) * 2001-11-13 2009-08-25 코닌클리케 필립스 일렉트로닉스 엔.브이. 클로즈드 캡셔닝을 사용하여 2개 이상 접속된 재생 장치의재생을 동기화하는 시스템
JP4870330B2 (ja) * 2001-12-11 2012-02-08 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ ディジタル・ビット・ストリームのレンダリング可能なコンテンツの表示を同期化する装置、方法、及びコンピュータ・プログラム

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