JPH09275103A - 成膜方法 - Google Patents
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- JPH09275103A JPH09275103A JP8083728A JP8372896A JPH09275103A JP H09275103 A JPH09275103 A JP H09275103A JP 8083728 A JP8083728 A JP 8083728A JP 8372896 A JP8372896 A JP 8372896A JP H09275103 A JPH09275103 A JP H09275103A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】フッ素又はボロンを含むシリコン酸化膜の成膜
方法に関し、高濃度のフッ素やボロンを添加した場合や
大気中に放置した場合に耐吸湿性の低下を抑制する。 【解決手段】シリコンにフッ素が一つ結合したSi−F
結合を有するフッ素含有ガスと酸化性ガスとを含む反応
ガスのヘリコン波プラズマを生成し、これらを反応させ
てフッ素含有シリコン酸化膜14を形成する。
方法に関し、高濃度のフッ素やボロンを添加した場合や
大気中に放置した場合に耐吸湿性の低下を抑制する。 【解決手段】シリコンにフッ素が一つ結合したSi−F
結合を有するフッ素含有ガスと酸化性ガスとを含む反応
ガスのヘリコン波プラズマを生成し、これらを反応させ
てフッ素含有シリコン酸化膜14を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成膜方法に関し、
より詳しくは、フッ素又はボロンを含むシリコン酸化膜
の成膜方法に関する。近年、半導体装置の高密度化に伴
い、薄い膜厚の層間絶縁膜を形成することが必要になっ
てきている。層間絶縁膜の薄膜化により寄生容量が増大
するため、低誘電率の絶縁膜が要望されている。このた
め、フッ素の添加により低誘電率を得ることが可能なフ
ッ素含有シリコン酸化膜が注目されている。
より詳しくは、フッ素又はボロンを含むシリコン酸化膜
の成膜方法に関する。近年、半導体装置の高密度化に伴
い、薄い膜厚の層間絶縁膜を形成することが必要になっ
てきている。層間絶縁膜の薄膜化により寄生容量が増大
するため、低誘電率の絶縁膜が要望されている。このた
め、フッ素の添加により低誘電率を得ることが可能なフ
ッ素含有シリコン酸化膜が注目されている。
【0002】また、フッ素の代わりにボロンを用いたホ
ウケイ酸ガラス膜(BSG膜)もフッ素含有シリコン酸
化膜と同様に低誘電率を得ることができるため注目され
ている。しかも、BSG膜の場合には、フッ素の脱離に
起因してフッ化水素等の腐食性物質が生じる恐れがない
点からも有望視されている。
ウケイ酸ガラス膜(BSG膜)もフッ素含有シリコン酸
化膜と同様に低誘電率を得ることができるため注目され
ている。しかも、BSG膜の場合には、フッ素の脱離に
起因してフッ化水素等の腐食性物質が生じる恐れがない
点からも有望視されている。
【0003】
【従来の技術】従来、フッ素含有シリコン酸化膜を形成
する方法として、平行平板型プラズマCVD装置による
TEOS+O2+C2F6を用いた方法があるが、プラズマ密度が
低いため、膜密度が低く、また膜中にフッ素を安定にド
ープすることができないという問題を有している。
する方法として、平行平板型プラズマCVD装置による
TEOS+O2+C2F6を用いた方法があるが、プラズマ密度が
低いため、膜密度が低く、また膜中にフッ素を安定にド
ープすることができないという問題を有している。
【0004】このため、平行平板型プラズマCVD装置
よりも高いプラズマ密度が得られるECR(Electron C
yclotron Resonance)プラズマCVD装置やICP(In
ductively Coupled Plasma)CVD装置によりSiH4+Si
F4を用いてフッ素含有シリコン酸化膜を形成する方法が
試みられている。凹部埋め込み性や段差被覆性等が良く
ないというSiH4ソースを用いたときの欠点は、基板にバ
イアスを印加してArによるスパッタ効果を生じさせる
ことにより補われている。
よりも高いプラズマ密度が得られるECR(Electron C
yclotron Resonance)プラズマCVD装置やICP(In
ductively Coupled Plasma)CVD装置によりSiH4+Si
F4を用いてフッ素含有シリコン酸化膜を形成する方法が
試みられている。凹部埋め込み性や段差被覆性等が良く
ないというSiH4ソースを用いたときの欠点は、基板にバ
イアスを印加してArによるスパッタ効果を生じさせる
ことにより補われている。
【0005】また、最近では、ECRプラズマCVD装
置等よりも更に高密度のプラズマが得られるヘリコン波
プラズマを用いたCVD装置が注目されている。図13
(a),(b)は、従来例に係るヘリコン波プラズマを
用いたCVD装置によりTEOS+O2+C2F6やTEOS+O2+NF
3 を用いてフッ素含有シリコン酸化膜を形成する方法に
ついて示す断面図である。
置等よりも更に高密度のプラズマが得られるヘリコン波
プラズマを用いたCVD装置が注目されている。図13
(a),(b)は、従来例に係るヘリコン波プラズマを
用いたCVD装置によりTEOS+O2+C2F6やTEOS+O2+NF
3 を用いてフッ素含有シリコン酸化膜を形成する方法に
ついて示す断面図である。
【0006】図13(a)はフッ素含有シリコン酸化膜
を形成する前の状態を示し、シリコン基板1上のシリコ
ン酸化膜2の上に配線層3a,3bが形成されている。
このような状態で、図13(b)に示すように、TEOS+
O2+C2F6のヘリコン波プラズマを発生させ、これをシリ
コン基板1上で反応させてフッ素含有シリコン酸化膜4
を形成する。フッ素の含有濃度はC2F6の流量比等の調整
により調整可能である。
を形成する前の状態を示し、シリコン基板1上のシリコ
ン酸化膜2の上に配線層3a,3bが形成されている。
このような状態で、図13(b)に示すように、TEOS+
O2+C2F6のヘリコン波プラズマを発生させ、これをシリ
コン基板1上で反応させてフッ素含有シリコン酸化膜4
を形成する。フッ素の含有濃度はC2F6の流量比等の調整
により調整可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
SiH4+SiF4を用いてフッ素含有シリコン酸化膜を形成す
る方法では、フッ素ソースとしてSiF4を用いるため、膜
中に不安定なSi(-F)2 やSi(-F)3 のような多価のフッ素
結合が残留しやすい。これらはH2 Oに対して反応性が
高いため、フッ素含有シリコン酸化膜の耐吸湿性を低下
させるという問題がある。
SiH4+SiF4を用いてフッ素含有シリコン酸化膜を形成す
る方法では、フッ素ソースとしてSiF4を用いるため、膜
中に不安定なSi(-F)2 やSi(-F)3 のような多価のフッ素
結合が残留しやすい。これらはH2 Oに対して反応性が
高いため、フッ素含有シリコン酸化膜の耐吸湿性を低下
させるという問題がある。
【0008】また、TEOS+O2+C2F6等のヘリコン波プラ
ズマを用いた方法でも、フッ素ソースとしてSiF4を用い
る場合と同じように、フッ素含有シリコン酸化膜4中に
Si(-F)2 やSi(-F)3 のような多価のフッ素結合が残留
し、フッ素含有シリコン酸化膜の耐吸湿性が改善されな
い。参考文献「月刊セミコンダクタワールド1995.12,P1
66〜169 」に示すように、特に、4.2%を越える高濃
度のフッ素を添加した場合には耐吸湿性の劣化は著し
い。
ズマを用いた方法でも、フッ素ソースとしてSiF4を用い
る場合と同じように、フッ素含有シリコン酸化膜4中に
Si(-F)2 やSi(-F)3 のような多価のフッ素結合が残留
し、フッ素含有シリコン酸化膜の耐吸湿性が改善されな
い。参考文献「月刊セミコンダクタワールド1995.12,P1
66〜169 」に示すように、特に、4.2%を越える高濃
度のフッ素を添加した場合には耐吸湿性の劣化は著し
い。
【0009】さらに、本願出願人の出願(特開平7−1
35204)では、SiOBソースを用いた熱CVD法
により高い緻密性と耐吸湿性を有するBSG膜が得られ
たが、大気中に放置した場合に耐吸湿性が低下しないよ
うにすることに関してさらに改善の余地がある。本発明
は、上記の従来例の問題点に鑑みて創作されたものであ
り、高濃度のフッ素やボロンを添加した場合や大気中に
放置した場合に耐吸湿性の低下を抑制することが可能な
フッ素又はボロン含有シリコン酸化膜の成膜方法を提供
することを目的とする。
35204)では、SiOBソースを用いた熱CVD法
により高い緻密性と耐吸湿性を有するBSG膜が得られ
たが、大気中に放置した場合に耐吸湿性が低下しないよ
うにすることに関してさらに改善の余地がある。本発明
は、上記の従来例の問題点に鑑みて創作されたものであ
り、高濃度のフッ素やボロンを添加した場合や大気中に
放置した場合に耐吸湿性の低下を抑制することが可能な
フッ素又はボロン含有シリコン酸化膜の成膜方法を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は、第1の発明
である、一以上のシリコンを含み、該シリコンはSi−
F結合を1つ有する有機化合物と酸素含有ガスとのヘリ
コン波プラズマを生成し、これらを反応させてフッ素含
有シリコン酸化膜を形成することを特徴とする成膜方法
によって解決され、第2の発明である、前記有機化合物
は、トリメチルフルオロシラン(FSi(CH3 )3 )
又はトリエチルフルオロシラン(FSi(C
2 H5 )3 )であることを特徴とする第1の発明に記載
の成膜方法によって解決され、第3の発明である、前記
酸素含有ガスは、一酸化窒素(N2 O)ガス、又は酸素
(O2 )ガスであることを特徴とする第1又は第2の発
明に記載の成膜方法によって解決され、第4の発明であ
る、前記有機化合物はさらにSi−O結合を有すること
を特徴とする第1の発明に記載の成膜方法によって解決
され、第5の発明である、前記有機化合物は、トリメト
キシフルオロシラン(FSi(OCH3 )3 )、又はト
リエトキシフルオロシラン(FSi(OC
2 H5 )3)、又はテトラメチルジフルオロシロキサン
(FSi(CH3 )2 −O−(CH 3 )2 SiF)であ
ることを特徴とする第4の発明に記載の成膜方法によっ
て解決され、第6の発明である、Si−O−B結合を有
する有機化合物と酸素含有ガスを含む反応ガスのヘリコ
ン波プラズマを生成し、これらを反応させてボロン含有
シリコン酸化膜を形成することを特徴とする成膜方法に
よって解決され、第7の発明である、前記Si−O−B
結合を有する有機化合物は、一般式(R1 3SiO)n −
B−(OR2 )3-n (n=1,2,3) 、又は(R1 3
SiO)2 −BOB−(OSiR2 3)2 、又は(R1 3S
iO)2 −B−(OSiR2 2)−OB−(OSiR3 3)
2 、又は(R1 3SiO)n −BR2 3-n(n=1,2) (R1 ,R2 ,R3 は、アルキル基、又はアリール基、
又はそれらに類する有機基)で表されるものであること
を特徴とする第6の発明に記載の成膜方法によって解決
される。
である、一以上のシリコンを含み、該シリコンはSi−
F結合を1つ有する有機化合物と酸素含有ガスとのヘリ
コン波プラズマを生成し、これらを反応させてフッ素含
有シリコン酸化膜を形成することを特徴とする成膜方法
によって解決され、第2の発明である、前記有機化合物
は、トリメチルフルオロシラン(FSi(CH3 )3 )
又はトリエチルフルオロシラン(FSi(C
2 H5 )3 )であることを特徴とする第1の発明に記載
の成膜方法によって解決され、第3の発明である、前記
酸素含有ガスは、一酸化窒素(N2 O)ガス、又は酸素
(O2 )ガスであることを特徴とする第1又は第2の発
明に記載の成膜方法によって解決され、第4の発明であ
る、前記有機化合物はさらにSi−O結合を有すること
を特徴とする第1の発明に記載の成膜方法によって解決
され、第5の発明である、前記有機化合物は、トリメト
キシフルオロシラン(FSi(OCH3 )3 )、又はト
リエトキシフルオロシラン(FSi(OC
2 H5 )3)、又はテトラメチルジフルオロシロキサン
(FSi(CH3 )2 −O−(CH 3 )2 SiF)であ
ることを特徴とする第4の発明に記載の成膜方法によっ
て解決され、第6の発明である、Si−O−B結合を有
する有機化合物と酸素含有ガスを含む反応ガスのヘリコ
ン波プラズマを生成し、これらを反応させてボロン含有
シリコン酸化膜を形成することを特徴とする成膜方法に
よって解決され、第7の発明である、前記Si−O−B
結合を有する有機化合物は、一般式(R1 3SiO)n −
B−(OR2 )3-n (n=1,2,3) 、又は(R1 3
SiO)2 −BOB−(OSiR2 3)2 、又は(R1 3S
iO)2 −B−(OSiR2 2)−OB−(OSiR3 3)
2 、又は(R1 3SiO)n −BR2 3-n(n=1,2) (R1 ,R2 ,R3 は、アルキル基、又はアリール基、
又はそれらに類する有機基)で表されるものであること
を特徴とする第6の発明に記載の成膜方法によって解決
される。
【0011】本発明においては、反応ガスとしてSiF4等
のような一つのシリコンに二以上のフッ素が結合した有
機化合物を用いず、一つのシリコンあたりフッ素が一つ
結合したSi−F結合を有する有機化合物を用いてい
る。従って、成膜後のフッ素含有シリコン酸化膜中に不
安定なSi(-F)2 やSi(-F)3のような多価のフッ素結合が
残留するのを抑制することができる。これは、特に、フ
ッ素を高濃度に添加するようなときに有効となる。これ
により、成膜後のフッ素含有シリコン酸化膜では高い耐
吸湿性が得られ、かつ大気中に放置したときその低下を
抑制することができる。
のような一つのシリコンに二以上のフッ素が結合した有
機化合物を用いず、一つのシリコンあたりフッ素が一つ
結合したSi−F結合を有する有機化合物を用いてい
る。従って、成膜後のフッ素含有シリコン酸化膜中に不
安定なSi(-F)2 やSi(-F)3のような多価のフッ素結合が
残留するのを抑制することができる。これは、特に、フ
ッ素を高濃度に添加するようなときに有効となる。これ
により、成膜後のフッ素含有シリコン酸化膜では高い耐
吸湿性が得られ、かつ大気中に放置したときその低下を
抑制することができる。
【0012】また、酸素含有ガスとしてN2 Oガスを用
いることで、窒素による酸化抑制作用を利用して前記S
i−F結合が分解しないようにし、多価のフッ素結合が
残留するのを一層抑制することができる。更に、一つの
シリコンあたりフッ素が一つ結合したSi−F結合を有
する有機化合物はさらにSi−O結合を有している。一
つの反応ガスが前記Si−F結合とSi−O結合の両方
を有するため、一つの反応ガスで成膜反応を起こさせる
ことができる。酸化性ガスが不要となるため、CVD装
置において酸化性ガスの導入配管を省略することがで
き、CVD装置の簡略化を図ることができる。
いることで、窒素による酸化抑制作用を利用して前記S
i−F結合が分解しないようにし、多価のフッ素結合が
残留するのを一層抑制することができる。更に、一つの
シリコンあたりフッ素が一つ結合したSi−F結合を有
する有機化合物はさらにSi−O結合を有している。一
つの反応ガスが前記Si−F結合とSi−O結合の両方
を有するため、一つの反応ガスで成膜反応を起こさせる
ことができる。酸化性ガスが不要となるため、CVD装
置において酸化性ガスの導入配管を省略することがで
き、CVD装置の簡略化を図ることができる。
【0013】また、SiOB結合を有する有機化合物を
用いているので、Si-O-B結合がBSG膜の構成要素とし
て取り込まれ、このため成膜直後のBSG膜はガラスと
しての構造を有するため、高い緻密性と耐吸湿性を有す
る。更に、ヘリコンモードの高密度プラズマを生成し、
反応させて成膜しているので、ソースガスの有機成分の
分解を促進し、形成膜中に不純物(炭素や水素)が取り
込まれるのを抑制することができるとともに、高い緻密
性を有するフッ素又はボロン含有シリコン酸化膜を形成
することができる。これにより、大気中に放置した場合
に耐吸湿性の低下を防止することができる。
用いているので、Si-O-B結合がBSG膜の構成要素とし
て取り込まれ、このため成膜直後のBSG膜はガラスと
しての構造を有するため、高い緻密性と耐吸湿性を有す
る。更に、ヘリコンモードの高密度プラズマを生成し、
反応させて成膜しているので、ソースガスの有機成分の
分解を促進し、形成膜中に不純物(炭素や水素)が取り
込まれるのを抑制することができるとともに、高い緻密
性を有するフッ素又はボロン含有シリコン酸化膜を形成
することができる。これにより、大気中に放置した場合
に耐吸湿性の低下を防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。 (1)第1の実施の形態 (i)ヘリコン波プラズマCVD装置の説明 まず、本発明の実施例に係るヘリコンモードのプラズマ
を用いた成膜方法に用いられるCVD成膜装置について
図2(a)を参照しながら説明する。
いて図面を参照しながら説明する。 (1)第1の実施の形態 (i)ヘリコン波プラズマCVD装置の説明 まず、本発明の実施例に係るヘリコンモードのプラズマ
を用いた成膜方法に用いられるCVD成膜装置について
図2(a)を参照しながら説明する。
【0015】図2(a)において、101は直径15c
m×長さ25cmの円筒状の石英からなるプラズマ生成
室で、第1の反応ガス導入管108からプラズマ生成室
101に導入された第1の反応ガス、例えば一酸化窒素
(N2 O)や酸素(O2 )等の酸化性ガスを活性化し、
ヘリコン波プラズマを生成する。プラズマ生成室101
の周囲には外部アンテナ102が取り付けられている。
外部アンテナ102は2つの輪状の導線が所定の間隔を
おいて円筒状のプラズマ生成室101の上部と下部の周
辺部を周回している。2つの輪状の導線の間隔はヘリコ
ン波の波数、即ちプラズマ密度を調整するために重要で
ある。
m×長さ25cmの円筒状の石英からなるプラズマ生成
室で、第1の反応ガス導入管108からプラズマ生成室
101に導入された第1の反応ガス、例えば一酸化窒素
(N2 O)や酸素(O2 )等の酸化性ガスを活性化し、
ヘリコン波プラズマを生成する。プラズマ生成室101
の周囲には外部アンテナ102が取り付けられている。
外部アンテナ102は2つの輪状の導線が所定の間隔を
おいて円筒状のプラズマ生成室101の上部と下部の周
辺部を周回している。2つの輪状の導線の間隔はヘリコ
ン波の波数、即ちプラズマ密度を調整するために重要で
ある。
【0016】外部アンテナ102にはマッチングネット
ワーク103を介してRF電源104が接続され、RF
電源104により周波数13.56MHzのRF電力が外部アン
テナ102に供給される。RF電力はヘリコン波プラズ
マ生成のエネルギ源となる。また、プラズマ生成室10
1の周囲に円筒状の内側ソースソレノイド105が設け
られ、さらに内側ソースソレノイド105の周囲には円
筒状の外側ソースソレノイド106は設けられている。
内側ソースソレノイド105及び外側ソースソレノイド
106は、プラズマ生成室101内に軸方向に磁場を形
成する。このような磁場はヘリコン波を形成し、かつプ
ラズマ密度を調整するために必要とされる。
ワーク103を介してRF電源104が接続され、RF
電源104により周波数13.56MHzのRF電力が外部アン
テナ102に供給される。RF電力はヘリコン波プラズ
マ生成のエネルギ源となる。また、プラズマ生成室10
1の周囲に円筒状の内側ソースソレノイド105が設け
られ、さらに内側ソースソレノイド105の周囲には円
筒状の外側ソースソレノイド106は設けられている。
内側ソースソレノイド105及び外側ソースソレノイド
106は、プラズマ生成室101内に軸方向に磁場を形
成する。このような磁場はヘリコン波を形成し、かつプ
ラズマ密度を調整するために必要とされる。
【0017】以上がヘリコンモードの高密度(1012cm-3
以上)のプラズマ生成のために必要なプラズマ生成室1
01及びその周辺部の装置構成であるが、特に、RF電
力,磁場及び上記外部アンテナ102の2つの輪状の導
線の間隔が重要なパラメータである。プラズマ生成室1
01の下流には直径30cm×長さ22.5cmの円筒状の
石英又はアルミニウム等の金属からなる成膜室107が
連接されている。プラズマ生成室101で発生した第1
の反応ガスからなるヘリコンモードのプラズマが成膜室
107に供給されるとともに、第2の反応ガス導入管1
09から第2の反応ガス、例えば、一つのシリコンあた
りフッ素が一つ結合したSi−F結合等を有する有機化
合物が導入される。このように、酸素含有ガスとフッ素
を含む有機化合物とを別々に導入することにより、反応
ガスが基板115上に到達する前に反応するのを防止
し、パーティクルの発生を抑制することができる。場合
により、これらのガスをプラズマ生成室101に同時に
導入してもよいことはいうまでもない。
以上)のプラズマ生成のために必要なプラズマ生成室1
01及びその周辺部の装置構成であるが、特に、RF電
力,磁場及び上記外部アンテナ102の2つの輪状の導
線の間隔が重要なパラメータである。プラズマ生成室1
01の下流には直径30cm×長さ22.5cmの円筒状の
石英又はアルミニウム等の金属からなる成膜室107が
連接されている。プラズマ生成室101で発生した第1
の反応ガスからなるヘリコンモードのプラズマが成膜室
107に供給されるとともに、第2の反応ガス導入管1
09から第2の反応ガス、例えば、一つのシリコンあた
りフッ素が一つ結合したSi−F結合等を有する有機化
合物が導入される。このように、酸素含有ガスとフッ素
を含む有機化合物とを別々に導入することにより、反応
ガスが基板115上に到達する前に反応するのを防止
し、パーティクルの発生を抑制することができる。場合
により、これらのガスをプラズマ生成室101に同時に
導入してもよいことはいうまでもない。
【0018】第2の反応ガス導入管109は、図2
(b)に示すように、直径約20cmのリング状の石英
パイプからなるガス放出部109aを有し、石英パイプ
にはウエハ115上に反応ガスを放出する複数のガス放
出孔が形成されている。ウエハ115上に所定の距離を
おいて配置されている。成膜室107の周囲には円筒状
の永久磁石からなる多極永久磁石110が設けられ、適
当なカプス磁場が成膜室107に印加できるようになっ
ている。これにより、プラズマ生成室101からプラズ
マを成膜室107に導き、拡散してくるプラズマを特定
の領域に封じ込める。
(b)に示すように、直径約20cmのリング状の石英
パイプからなるガス放出部109aを有し、石英パイプ
にはウエハ115上に反応ガスを放出する複数のガス放
出孔が形成されている。ウエハ115上に所定の距離を
おいて配置されている。成膜室107の周囲には円筒状
の永久磁石からなる多極永久磁石110が設けられ、適
当なカプス磁場が成膜室107に印加できるようになっ
ている。これにより、プラズマ生成室101からプラズ
マを成膜室107に導き、拡散してくるプラズマを特定
の領域に封じ込める。
【0019】また、成膜室107には排気口111が設
けられ、そこに不図示の排気装置が接続される。相互に
連接したプラズマ生成室101及び成膜室107内を減
圧するとともに、未反応の反応ガスや副生成物等を排出
する。更に、成膜室107内にはウエハ115を載置す
るウエハ載置台(基板載置台)112が設置されてい
る。ウエハ載置台112にはウエハ115を加熱するヒ
ータが内蔵され、ウエハ載置台112自身上下に移動す
るようになっている。また、ウエハ載置台112には周
波数13.56MHz又は100 kHzの電力を供給するRF電源
114がマッチングネットワーク113を介して接続さ
れている。ウエハ115に周波数13.56MHz又は100 k
Hzの電力を印加することにより、ウエハ115に負の自
己バイアス直流電圧が印加され、形成される膜の密度,
応力等膜質を最適化する。
けられ、そこに不図示の排気装置が接続される。相互に
連接したプラズマ生成室101及び成膜室107内を減
圧するとともに、未反応の反応ガスや副生成物等を排出
する。更に、成膜室107内にはウエハ115を載置す
るウエハ載置台(基板載置台)112が設置されてい
る。ウエハ載置台112にはウエハ115を加熱するヒ
ータが内蔵され、ウエハ載置台112自身上下に移動す
るようになっている。また、ウエハ載置台112には周
波数13.56MHz又は100 kHzの電力を供給するRF電源
114がマッチングネットワーク113を介して接続さ
れている。ウエハ115に周波数13.56MHz又は100 k
Hzの電力を印加することにより、ウエハ115に負の自
己バイアス直流電圧が印加され、形成される膜の密度,
応力等膜質を最適化する。
【0020】(ii)成膜方法及び半導体装置の製造方法
の説明 次に、上記のCVD装置を用いた本発明の第1の実施の
形態に係る成膜方法及び半導体装置の製造方法について
図1(a),(b)を参照しながら説明する。図1
(a),(b)は、第1の実施の形態に係るヘリコンモ
ードのプラズマを用いたCVD装置により上記フッ素を
含む有機化合物及び酸素含有ガスを用いてフッ素含有シ
リコン酸化膜(SiOF膜)を形成する方法について示
す断面図である。
の説明 次に、上記のCVD装置を用いた本発明の第1の実施の
形態に係る成膜方法及び半導体装置の製造方法について
図1(a),(b)を参照しながら説明する。図1
(a),(b)は、第1の実施の形態に係るヘリコンモ
ードのプラズマを用いたCVD装置により上記フッ素を
含む有機化合物及び酸素含有ガスを用いてフッ素含有シ
リコン酸化膜(SiOF膜)を形成する方法について示
す断面図である。
【0021】図1(a)はフッ素含有シリコン酸化膜1
4を形成する前の状態を示す。シリコン基板(半導体基
板)11上のシリコン酸化膜12の上に配線層13a,
13bが形成されている。フッ素含有シリコン酸化膜1
4は配線層13a,13bの被覆絶縁膜として形成され
る。このような状態でCVD装置の成膜室107内のウ
エハ載置台112上にシリコン基板11を載置し、成膜
室107内を減圧する。続いて、基板を加熱し、温度2
00〜400℃に保持する。
4を形成する前の状態を示す。シリコン基板(半導体基
板)11上のシリコン酸化膜12の上に配線層13a,
13bが形成されている。フッ素含有シリコン酸化膜1
4は配線層13a,13bの被覆絶縁膜として形成され
る。このような状態でCVD装置の成膜室107内のウ
エハ載置台112上にシリコン基板11を載置し、成膜
室107内を減圧する。続いて、基板を加熱し、温度2
00〜400℃に保持する。
【0022】次に、減圧されたプラズマ生成室101に
N2 Oガスを導入するとともに、成膜室107のシリコ
ン基板11上方にFSi(C2H5)3ガスを導入し、ガス圧力を
3〜20mTorrに保持する。N2 Oガスの流量は2
00sccm以下で適宜調整される。次いで、基板載置
台112に周波数13.56MHz,電力0.5〜1k
Wの交流電力を供給して基板をバイアスするとともに、
マッチングネットワーク103を介してRF電源104
により周波数13.56MHz,電力0.5〜1kWの
交流電力を外部アンテナ102に供給する。これによ
り、外部アンテナ102の2つの輪状の導線にそれぞれ
逆の方向にプラズマ生成室101を周回するRF電流を
流し、電磁波を放射する。更に、内側ソースソレノイド
105及び外側ソースソレノイド106に電流を供給し
て軸方向の磁場を発生させる。
N2 Oガスを導入するとともに、成膜室107のシリコ
ン基板11上方にFSi(C2H5)3ガスを導入し、ガス圧力を
3〜20mTorrに保持する。N2 Oガスの流量は2
00sccm以下で適宜調整される。次いで、基板載置
台112に周波数13.56MHz,電力0.5〜1k
Wの交流電力を供給して基板をバイアスするとともに、
マッチングネットワーク103を介してRF電源104
により周波数13.56MHz,電力0.5〜1kWの
交流電力を外部アンテナ102に供給する。これによ
り、外部アンテナ102の2つの輪状の導線にそれぞれ
逆の方向にプラズマ生成室101を周回するRF電流を
流し、電磁波を放射する。更に、内側ソースソレノイド
105及び外側ソースソレノイド106に電流を供給し
て軸方向の磁場を発生させる。
【0023】以上により、ヘリコン波が励起されて、プ
ラズマ生成室101内のN2 Oガスが活性化し、ヘリコ
ンモードの高密度(1012cm-3以上)のプラズマが生成す
る。生成されたプラズマは減圧された下流の成膜室10
7に拡散し、シリコン基板11上に供給されているFSi
(C2H5)3ガスと反応する。これにより、図1(b)に示
すように、N2 OガスとFSi(C2H5)3ガスがシリコン基板
11上で、以下のように反応してフッ素含有シリコン酸
化膜14が堆積する。 FSi(OC2H5)3 +9O2 →6CO2+15/2H2O +SiO3/2F このとき、FSi(OC2H5)3 の供給量が100mg/分程度
で、凡そ1μm/分のデポレートが得られる。
ラズマ生成室101内のN2 Oガスが活性化し、ヘリコ
ンモードの高密度(1012cm-3以上)のプラズマが生成す
る。生成されたプラズマは減圧された下流の成膜室10
7に拡散し、シリコン基板11上に供給されているFSi
(C2H5)3ガスと反応する。これにより、図1(b)に示
すように、N2 OガスとFSi(C2H5)3ガスがシリコン基板
11上で、以下のように反応してフッ素含有シリコン酸
化膜14が堆積する。 FSi(OC2H5)3 +9O2 →6CO2+15/2H2O +SiO3/2F このとき、FSi(OC2H5)3 の供給量が100mg/分程度
で、凡そ1μm/分のデポレートが得られる。
【0024】なお、フッ素の含有濃度はFSi(C2H5)3とN
2 Oの流量比等により調整可能である。SiO2 内の4
つのSi−Oの結合のうち1つがSi−Fで置換された
場合、理論上、SiOF膜中のフッ素濃度が29%まで
多価のフッ素結合Si(-F)2 やSi(-F)3 は生じない。ま
た、N2 Oガスを用いているのは、窒素の酸化反応抑制
効果を利用して、フッ素含有ガス中のSi−F結合が不
必要に分離されないようにするためである。また、酸化
性ガスとして、N2 Oガスの代わりに、NO2 ガスやO
2 ガスを用いることも可能である。
2 Oの流量比等により調整可能である。SiO2 内の4
つのSi−Oの結合のうち1つがSi−Fで置換された
場合、理論上、SiOF膜中のフッ素濃度が29%まで
多価のフッ素結合Si(-F)2 やSi(-F)3 は生じない。ま
た、N2 Oガスを用いているのは、窒素の酸化反応抑制
効果を利用して、フッ素含有ガス中のSi−F結合が不
必要に分離されないようにするためである。また、酸化
性ガスとして、N2 Oガスの代わりに、NO2 ガスやO
2 ガスを用いることも可能である。
【0025】次に、上記実施の形態に係る成膜方法によ
り作成されるフッ素含有シリコン酸化膜の特性について
説明する。図3〜図8の特性図において縦軸及び横軸の
目盛りは省略してあり、特性の傾向のみが分かるように
なっている。図3は、膜中のフッ素濃度とアンテナに加
える電力との関係について示す図である。縦軸はフッ素
濃度を示し、横軸は電力を示す。図3に示すように、電
力を上げるほどソースの分解によってフッ素が失われ
る。さらに電力を上げると再結合して膜中にも取り込ま
れるものと考えられる。
り作成されるフッ素含有シリコン酸化膜の特性について
説明する。図3〜図8の特性図において縦軸及び横軸の
目盛りは省略してあり、特性の傾向のみが分かるように
なっている。図3は、膜中のフッ素濃度とアンテナに加
える電力との関係について示す図である。縦軸はフッ素
濃度を示し、横軸は電力を示す。図3に示すように、電
力を上げるほどソースの分解によってフッ素が失われ
る。さらに電力を上げると再結合して膜中にも取り込ま
れるものと考えられる。
【0026】図4は、膜中のフッ素濃度とガス圧との関
係について示す図である。縦軸はフッ素濃度を示し、横
軸はガス圧を示す。図4に示すように、ガス圧を低くす
るほどソースの分解によってフッ素が失われる。さらに
ガス圧を低くすると、再結合して膜中にも取り込まれる
ものと考えられる。図5は、膜中のフッ素濃度と酸素添
加量との関係について示す図である。縦軸はフッ素濃度
を示し、横軸は酸素添加量を示す。図5に示すように、
酸素添加量が増加するにつれてソースの分解や酸化が促
進され、フッ素濃度が低下する。
係について示す図である。縦軸はフッ素濃度を示し、横
軸はガス圧を示す。図4に示すように、ガス圧を低くす
るほどソースの分解によってフッ素が失われる。さらに
ガス圧を低くすると、再結合して膜中にも取り込まれる
ものと考えられる。図5は、膜中のフッ素濃度と酸素添
加量との関係について示す図である。縦軸はフッ素濃度
を示し、横軸は酸素添加量を示す。図5に示すように、
酸素添加量が増加するにつれてソースの分解や酸化が促
進され、フッ素濃度が低下する。
【0027】図6は、膜の屈折率と外部アンテナに加え
る電力との関係について示す図である。縦軸は屈折率を
示し、横軸は電力を示す。屈折率はF添加量や膜密度と
相関があり、一般的にF添加量が増えるほど屈折率が減
少し、或いは膜密度が高くなるほど屈折率が増大する。
図6に示すように、電力が低い領域では有機成分が残り
やすいため屈折率が高く、電力の高い領域では緻密化と
フッ素の添加量の増加の効果が相殺され、ほぼ一定にな
る。
る電力との関係について示す図である。縦軸は屈折率を
示し、横軸は電力を示す。屈折率はF添加量や膜密度と
相関があり、一般的にF添加量が増えるほど屈折率が減
少し、或いは膜密度が高くなるほど屈折率が増大する。
図6に示すように、電力が低い領域では有機成分が残り
やすいため屈折率が高く、電力の高い領域では緻密化と
フッ素の添加量の増加の効果が相殺され、ほぼ一定にな
る。
【0028】図7は、膜の屈折率とガス圧との関係につ
いて示す図である。縦軸は屈折率を示し、横軸はガス圧
を示す。図7に示すように、高いガス圧の領域では有機
成分が残りやすいため屈折率が高く、ガス圧が低い領域
では緻密化とフッ素の添加量の増加の効果が相殺され、
ほぼ一定になる。図8は、膜の屈折率と酸素添加量との
関係について示す図である。縦軸は屈折率を示し、横軸
は酸素添加量を示す。図8に示すように、ソースの分
解、酸化及びフッ素添加量の減少によって屈折率は増大
する。
いて示す図である。縦軸は屈折率を示し、横軸はガス圧
を示す。図7に示すように、高いガス圧の領域では有機
成分が残りやすいため屈折率が高く、ガス圧が低い領域
では緻密化とフッ素の添加量の増加の効果が相殺され、
ほぼ一定になる。図8は、膜の屈折率と酸素添加量との
関係について示す図である。縦軸は屈折率を示し、横軸
は酸素添加量を示す。図8に示すように、ソースの分
解、酸化及びフッ素添加量の減少によって屈折率は増大
する。
【0029】図9(a)は大気放置前後のフッ素含有シ
リコン酸化膜14中の結合をFTIR(フーリエ変換赤
外分光法)によるスペクトル分布により調査した特性図
である。縦軸はリニア目盛りで表した吸収強度(任意単
位)を示し、横軸はリニア目盛りで表した波数(c
m-1)を示す。比較のため、平行平板型プラズマCVD
法により形成されたSiOF膜の場合も示す。図9
(b)は図9(a)の特定の波数部分を拡大した特性図
である。
リコン酸化膜14中の結合をFTIR(フーリエ変換赤
外分光法)によるスペクトル分布により調査した特性図
である。縦軸はリニア目盛りで表した吸収強度(任意単
位)を示し、横軸はリニア目盛りで表した波数(c
m-1)を示す。比較のため、平行平板型プラズマCVD
法により形成されたSiOF膜の場合も示す。図9
(b)は図9(a)の特定の波数部分を拡大した特性図
である。
【0030】図9(a),(b)に示すように、ヘリコ
ン波プラズマCVD法の場合、成膜直後でフッ素含有シ
リコン酸化膜14中においてSi(-F)2 やSi(-F)3 のよう
な多価の結合の生成が抑制されている。また、大気放置
前後でSi-F(波数940cm -1)やOH(波数3670,3200
〜3500cm-1)のスペクトルに変化はなく、多価の結合
(波数920,988cm-1)や水分の吸収が生じてい
ないことを示している。一方、平行平板型プラズマCV
D法により形成されたSiOF膜では、大気放置後、Si
(-F)2 (波数988cm-1)やその他多価の結合(波数
920cm-1)が存在する。
ン波プラズマCVD法の場合、成膜直後でフッ素含有シ
リコン酸化膜14中においてSi(-F)2 やSi(-F)3 のよう
な多価の結合の生成が抑制されている。また、大気放置
前後でSi-F(波数940cm -1)やOH(波数3670,3200
〜3500cm-1)のスペクトルに変化はなく、多価の結合
(波数920,988cm-1)や水分の吸収が生じてい
ないことを示している。一方、平行平板型プラズマCV
D法により形成されたSiOF膜では、大気放置後、Si
(-F)2 (波数988cm-1)やその他多価の結合(波数
920cm-1)が存在する。
【0031】図10はTDS(Thermal Disorption Spe
ctrum )によるフッ化水素酸(HF)の脱離量を調査し
たものである。縦軸はカウント量を示し、横軸は温度
(℃)を示す。図10に示すように、平行平板型プラズ
マの場合、400℃以下の低温で脱離する水分が見られ
るのに対し、ヘリコン波プラズマの場合、より高温で脱
離し、脱離量も少なく、熱的に安定しているといえる。
ctrum )によるフッ化水素酸(HF)の脱離量を調査し
たものである。縦軸はカウント量を示し、横軸は温度
(℃)を示す。図10に示すように、平行平板型プラズ
マの場合、400℃以下の低温で脱離する水分が見られ
るのに対し、ヘリコン波プラズマの場合、より高温で脱
離し、脱離量も少なく、熱的に安定しているといえる。
【0032】図11はTDSによる水分(H2 O)の脱
離量を調査したものである。縦軸はカウント量を示し、
横軸は温度(℃)を示す。図11に示すように、平行平
板型プラズマの場合では150℃付近の低温で脱離する
水分が多く、膜質が粗で、吸湿性が高いといえる。これ
に対して、ヘリコン波プラズマの場合には、膜が緻密で
あるため低温での水分の脱離量は少なく、耐吸湿性に優
れている。
離量を調査したものである。縦軸はカウント量を示し、
横軸は温度(℃)を示す。図11に示すように、平行平
板型プラズマの場合では150℃付近の低温で脱離する
水分が多く、膜質が粗で、吸湿性が高いといえる。これ
に対して、ヘリコン波プラズマの場合には、膜が緻密で
あるため低温での水分の脱離量は少なく、耐吸湿性に優
れている。
【0033】以上のように、本発明の第1の実施の形態
に係る成膜方法によれば、一つのシリコンあたりフッ素
が一つ結合したSi−F結合を有する成膜用ガスを用い
ることにより、フッ素含有シリコン酸化膜14中にSi(-
F)2 やSi(-F)3 のような多価の結合の生成を抑制するこ
とができるため、耐吸湿性の向上を図ることができ、ま
た大気中に放置したとき耐吸湿性の低下を抑制すること
ができる。
に係る成膜方法によれば、一つのシリコンあたりフッ素
が一つ結合したSi−F結合を有する成膜用ガスを用い
ることにより、フッ素含有シリコン酸化膜14中にSi(-
F)2 やSi(-F)3 のような多価の結合の生成を抑制するこ
とができるため、耐吸湿性の向上を図ることができ、ま
た大気中に放置したとき耐吸湿性の低下を抑制すること
ができる。
【0034】また、ヘリコンモードの高密度プラズマを
用いている。このため、有機ソースガスの分解が促進さ
れて膜中のCやH等の不純物量やダングリングボンド等
の欠陥量の生成が抑制され、かつ膜密度の高いフッ素含
有シリコン酸化膜14を形成することができる。これに
より、耐吸湿性の向上を図ることができ、また大気中に
放置したときその低下を抑制することができる。
用いている。このため、有機ソースガスの分解が促進さ
れて膜中のCやH等の不純物量やダングリングボンド等
の欠陥量の生成が抑制され、かつ膜密度の高いフッ素含
有シリコン酸化膜14を形成することができる。これに
より、耐吸湿性の向上を図ることができ、また大気中に
放置したときその低下を抑制することができる。
【0035】更に、上記フッ素含有シリコン酸化膜を半
導体装置に適用した場合、上記フッ素含有シリコン酸化
膜は誘電率が小さく、かつ耐吸湿性が高いので、浮遊容
量を増大させることなく層間絶縁膜を薄くして半導体装
置の高密度化を図ることができ、かつ信頼性のよい半導
体装置を得ることができる。なお、上記では、一つのシ
リコンあたりフッ素が一つ結合したSi−F結合を有す
る有機化合物としてトリエチルフルオロシラン(FSi(C2
H5)3)ガスを用いているが、トリメチルフルオロシラン
(FSi(CH3)3 )を用いてもよい。この場合にも、フッ素
含有シリコン酸化膜14中にSi(-F)2 やSi(-F)3 のよう
な多価の結合の生成を抑制し、耐吸湿性の向上を図るこ
とができる。
導体装置に適用した場合、上記フッ素含有シリコン酸化
膜は誘電率が小さく、かつ耐吸湿性が高いので、浮遊容
量を増大させることなく層間絶縁膜を薄くして半導体装
置の高密度化を図ることができ、かつ信頼性のよい半導
体装置を得ることができる。なお、上記では、一つのシ
リコンあたりフッ素が一つ結合したSi−F結合を有す
る有機化合物としてトリエチルフルオロシラン(FSi(C2
H5)3)ガスを用いているが、トリメチルフルオロシラン
(FSi(CH3)3 )を用いてもよい。この場合にも、フッ素
含有シリコン酸化膜14中にSi(-F)2 やSi(-F)3 のよう
な多価の結合の生成を抑制し、耐吸湿性の向上を図るこ
とができる。
【0036】また、一つのシリコンあたりフッ素が一つ
結合したSi−F結合とSi−O結合の両方を含む有機
化合物、例えば、トリエトキシフルオロシラン(FSi(OC
2H5) 3 )や、トリメトキシフルオロシラン(FSi(OC
H3)3)や、テトラメチルジフルオロシロキサン(FSi(OC
H3)2-O-(CH3)2SiF)等を用いることができる。有機化合
物中にSi−O結合を含むので、酸素含有ガスは供給し
なくてもよくなる。このため、酸素含有ガスの供給配管
が不要となるので、装置の簡略化を図ることができる。
結合したSi−F結合とSi−O結合の両方を含む有機
化合物、例えば、トリエトキシフルオロシラン(FSi(OC
2H5) 3 )や、トリメトキシフルオロシラン(FSi(OC
H3)3)や、テトラメチルジフルオロシロキサン(FSi(OC
H3)2-O-(CH3)2SiF)等を用いることができる。有機化合
物中にSi−O結合を含むので、酸素含有ガスは供給し
なくてもよくなる。このため、酸素含有ガスの供給配管
が不要となるので、装置の簡略化を図ることができる。
【0037】(2)第2の実施の形態 次に、SiOBソースのヘリコン波プラズマを生成してBS
G膜を形成する方法について以下に説明する。 (i)SiOBソースガスの説明 SiOBソースガスとして、例えば、一般式 (R1 3-Si-O)n -B-(OR2)3-n n=1,2,3 で表されるSi-O-B結合を有する有機化合物(以下、SiOB
ソースと称する。)がある。但し、R1 , R2はアルキル基
(alkyl group)或いはアリール基(aryl group)又はそ
れらに類する有機基を表す。アルキル基は、パラフィン
炭化水素から水素1原子を除いた残りの原子団をいい、
C n H2n+1 の一般式で表され、例えばメチル基(CH3) や
エチル基(C2H5)等がある。また、アリール基は、芳香族
炭化水素の核から水素1原子を除いた残基の総称をい
い、例えばフェニール基(C6H5-)等がある。
G膜を形成する方法について以下に説明する。 (i)SiOBソースガスの説明 SiOBソースガスとして、例えば、一般式 (R1 3-Si-O)n -B-(OR2)3-n n=1,2,3 で表されるSi-O-B結合を有する有機化合物(以下、SiOB
ソースと称する。)がある。但し、R1 , R2はアルキル基
(alkyl group)或いはアリール基(aryl group)又はそ
れらに類する有機基を表す。アルキル基は、パラフィン
炭化水素から水素1原子を除いた残りの原子団をいい、
C n H2n+1 の一般式で表され、例えばメチル基(CH3) や
エチル基(C2H5)等がある。また、アリール基は、芳香族
炭化水素の核から水素1原子を除いた残基の総称をい
い、例えばフェニール基(C6H5-)等がある。
【0038】アルキル基を有するSiOBソースの最も代表
的な例として、R1がメチル基で、n=3の場合に相当す
るトリストリメチルシリルボレート(Tris-trimethylsi
lyl-borate)があり、表1のNo.1に示すように、 ((CH3)3SiO)3-B の構造式で表される。但し、表1中、R1 ,R2 ,R3
はアルキル基或いはアリール基又はそれらに類する有機
基を表し、各具体例としてR1 ,R2 ,R3 が共にメチ
ル基の場合について示している。
的な例として、R1がメチル基で、n=3の場合に相当す
るトリストリメチルシリルボレート(Tris-trimethylsi
lyl-borate)があり、表1のNo.1に示すように、 ((CH3)3SiO)3-B の構造式で表される。但し、表1中、R1 ,R2 ,R3
はアルキル基或いはアリール基又はそれらに類する有機
基を表し、各具体例としてR1 ,R2 ,R3 が共にメチ
ル基の場合について示している。
【0039】
【表1】
【0040】このSiOBソースは、沸点が184.5 ℃であ
り、TEOSとほぼ同等の値を有し、極めて使いやすい
公知の物質である。このSiOBソースをキャリアガスに含
ませたSiOBソースガスを用いたCVD法の例として、温
度700℃以上でSiOBソースガスを熱分解するCVD法
や、プラズマCVD法が知られている。また、上記のSi
OBソース以外の他のSiOBソースを用いることも可能であ
る。
り、TEOSとほぼ同等の値を有し、極めて使いやすい
公知の物質である。このSiOBソースをキャリアガスに含
ませたSiOBソースガスを用いたCVD法の例として、温
度700℃以上でSiOBソースガスを熱分解するCVD法
や、プラズマCVD法が知られている。また、上記のSi
OBソース以外の他のSiOBソースを用いることも可能であ
る。
【0041】ヘリコン波プラズマCVD法の反応ガスと
して、上記SiOBソースガスに、SiOBソースを酸化し、分
解するための酸素(O2 )やオゾン(O3 )を加えた混
合ガスが用いられる。 (ii)成膜方法及び半導体装置の製造方法の説明 本発明の第2の実施の形態に係る、上記のSiOBソースと
酸素(O2 )の混合ガスを用いたヘリコン波プラズマC
VD法により半導体基板上にBSG膜を形成する方法に
ついて図12(a)〜(c)を参照しながら説明する。
して、上記SiOBソースガスに、SiOBソースを酸化し、分
解するための酸素(O2 )やオゾン(O3 )を加えた混
合ガスが用いられる。 (ii)成膜方法及び半導体装置の製造方法の説明 本発明の第2の実施の形態に係る、上記のSiOBソースと
酸素(O2 )の混合ガスを用いたヘリコン波プラズマC
VD法により半導体基板上にBSG膜を形成する方法に
ついて図12(a)〜(c)を参照しながら説明する。
【0042】図12(a)〜(c)は、下部配線層13
を被覆する層間絶縁膜としてBSG膜24を形成する方
法を示す断面図である。この場合、SiOBソースとして、
構造式 ((CH3)3SiO)3B で表される前記トリストリメチルシリルボレートを用
い、これに酸化性ガスとしての酸素(O2 )を添加した
混合ガス、 ((CH3)3SiO)3B +O2 を反応ガスとして用いる。
を被覆する層間絶縁膜としてBSG膜24を形成する方
法を示す断面図である。この場合、SiOBソースとして、
構造式 ((CH3)3SiO)3B で表される前記トリストリメチルシリルボレートを用
い、これに酸化性ガスとしての酸素(O2 )を添加した
混合ガス、 ((CH3)3SiO)3B +O2 を反応ガスとして用いる。
【0043】図12(a)はBSG膜を形成する前のウ
エハの状態を示し、ウエハ(基板)115にはシリコン
からなる半導体基板21上にシリコン酸化膜からなる下
地絶縁膜22が形成され、更に下地絶縁膜22上にAl
膜からなる下部配線層23が形成されている。ボロン含
有シリコン酸化膜24は下部配線層23と上部配線層2
5の間の層間絶縁膜として形成される。
エハの状態を示し、ウエハ(基板)115にはシリコン
からなる半導体基板21上にシリコン酸化膜からなる下
地絶縁膜22が形成され、更に下地絶縁膜22上にAl
膜からなる下部配線層23が形成されている。ボロン含
有シリコン酸化膜24は下部配線層23と上部配線層2
5の間の層間絶縁膜として形成される。
【0044】このような状態で、ウエハ115を図2に
示すCVD成膜装置の成膜室107内に入れてウエハ載
置台112に載せ、不図示の内蔵ヒータによりウエハ1
15を温度200〜400℃に加熱する。次いで、プラ
ズマ生成室101内及び成膜室107内を減圧し、所定
の圧力に達したら、流量200sccm以下のO2 ガス
をプラズマ生成室101内に導入するとともに、成膜室
107内に所定の流量のN2 等のキャリアガスにSiOBソ
ースを含有させたSiOBソースガスを導入する。なお、キ
ャリアガスを用いないでSiOBソースガスを蒸発させるこ
とによっても得られる。
示すCVD成膜装置の成膜室107内に入れてウエハ載
置台112に載せ、不図示の内蔵ヒータによりウエハ1
15を温度200〜400℃に加熱する。次いで、プラ
ズマ生成室101内及び成膜室107内を減圧し、所定
の圧力に達したら、流量200sccm以下のO2 ガス
をプラズマ生成室101内に導入するとともに、成膜室
107内に所定の流量のN2 等のキャリアガスにSiOBソ
ースを含有させたSiOBソースガスを導入する。なお、キ
ャリアガスを用いないでSiOBソースガスを蒸発させるこ
とによっても得られる。
【0045】次に、プラズマ生成室101内及び成膜室
107内の圧力を3〜20mTorrに保持する。ウエ
ハ載置台112に周波数13.56MHz,電力0.5
〜1kWの交流電力を供給してウエハ115をバイアス
するとともに、外部アンテナ102に周波数13.56
MHz,電力1〜3kWの交流電力を供給する。これに
より、ウエハ115が負の電圧にバイアスされるととも
に、プラズマ生成室101内のO2 ガスが活性化し、酸
素のヘリコン波プラズマが生成する。そのヘリコン波プ
ラズマは下流の成膜室107に流れていき、SiOBソース
ガスを活性化する。この活性化したSiOBソースと酸素の
ヘリコン波プラズマとは以下のように反応し、ウエハ1
15上にBSG膜24が堆積されはじめる。 ((CH3)3SiO)3B +18O2 →(SiO2)3(B2O3)1/2+9CO2+27
/2H2O このとき、((CH3)3SiO)3B の供給量を50mg/分とす
ると、BSG膜のデポレートは凡そ1μm/分となる。
107内の圧力を3〜20mTorrに保持する。ウエ
ハ載置台112に周波数13.56MHz,電力0.5
〜1kWの交流電力を供給してウエハ115をバイアス
するとともに、外部アンテナ102に周波数13.56
MHz,電力1〜3kWの交流電力を供給する。これに
より、ウエハ115が負の電圧にバイアスされるととも
に、プラズマ生成室101内のO2 ガスが活性化し、酸
素のヘリコン波プラズマが生成する。そのヘリコン波プ
ラズマは下流の成膜室107に流れていき、SiOBソース
ガスを活性化する。この活性化したSiOBソースと酸素の
ヘリコン波プラズマとは以下のように反応し、ウエハ1
15上にBSG膜24が堆積されはじめる。 ((CH3)3SiO)3B +18O2 →(SiO2)3(B2O3)1/2+9CO2+27
/2H2O このとき、((CH3)3SiO)3B の供給量を50mg/分とす
ると、BSG膜のデポレートは凡そ1μm/分となる。
【0046】この状態を所定の時間保持すると、図12
(b)に示すように、ウエハ115上に所定の膜厚のB
SG膜24が形成される。このとき、ウエハ115の温
度が400℃以下なので、Al膜からなる下部配線層2
3を形成した状態で、層間絶縁膜の形成が可能であり、
かつAl膜が大きな熱歪みを受けるのを防止することが
できる。
(b)に示すように、ウエハ115上に所定の膜厚のB
SG膜24が形成される。このとき、ウエハ115の温
度が400℃以下なので、Al膜からなる下部配線層2
3を形成した状態で、層間絶縁膜の形成が可能であり、
かつAl膜が大きな熱歪みを受けるのを防止することが
できる。
【0047】なお、その後、図12(c)に示すよう
に,BSG膜24上にAl膜等からなる上部配線層25
が形成される。以上のように、本発明の実施例の成膜方
法によれば、Si-O-B結合を有する有機化合物と酸素(O
2 )の混合ガスのヘリコン波プラズマを生成し、反応さ
せてBSG膜24を形成している。
に,BSG膜24上にAl膜等からなる上部配線層25
が形成される。以上のように、本発明の実施例の成膜方
法によれば、Si-O-B結合を有する有機化合物と酸素(O
2 )の混合ガスのヘリコン波プラズマを生成し、反応さ
せてBSG膜24を形成している。
【0048】Si-O-B結合を有するソースガスを用いてい
るので、成膜直後のBSG膜24は、構成要素としてSi
-O-B結合がそのまま取り込まれる。このため、ガラスと
しての構造を有し、成膜直後のBSG膜24は、高い緻
密性と低い吸湿性を有する。しかも、ヘリコン波プラズ
マCVD法を用いているため、熱CVD法や平行平板型
プラズマCVD法に比べて、膜質が緻密で、ボロンが膜
中に安定して取り込まれる。そのため、BSG膜24を
大気中に放置した場合でも、BSG膜24中に水分が吸
収されるのを抑制することが可能である。
るので、成膜直後のBSG膜24は、構成要素としてSi
-O-B結合がそのまま取り込まれる。このため、ガラスと
しての構造を有し、成膜直後のBSG膜24は、高い緻
密性と低い吸湿性を有する。しかも、ヘリコン波プラズ
マCVD法を用いているため、熱CVD法や平行平板型
プラズマCVD法に比べて、膜質が緻密で、ボロンが膜
中に安定して取り込まれる。そのため、BSG膜24を
大気中に放置した場合でも、BSG膜24中に水分が吸
収されるのを抑制することが可能である。
【0049】また、ヘリコン波プラズマを生成している
ため、SiOBソースの分解性が高まる。このため、成膜中
のウエハ115の温度が400℃以下の低温である場合
でも、成膜直後の状態でSi-O-B結合を有するBSG膜2
4を形成することが可能である。更に、ソースガスの分
解が促進されるため、形成膜中に不純物(炭素や水素)
が取り込まれるのを抑制することができるとともに、高
い緻密性を有するBSG膜24を形成することができ
る。これにより、大気中に放置した場合に耐吸湿性の低
下を抑制することができる。
ため、SiOBソースの分解性が高まる。このため、成膜中
のウエハ115の温度が400℃以下の低温である場合
でも、成膜直後の状態でSi-O-B結合を有するBSG膜2
4を形成することが可能である。更に、ソースガスの分
解が促進されるため、形成膜中に不純物(炭素や水素)
が取り込まれるのを抑制することができるとともに、高
い緻密性を有するBSG膜24を形成することができ
る。これにより、大気中に放置した場合に耐吸湿性の低
下を抑制することができる。
【0050】更に、上記のボロン含有シリコン酸化膜は
耐吸湿性が高いので、信頼性のよい半導体装置を得るこ
とができる。なお、上記の実施例では、Si-O-Bの結合を
有する有機化合物と酸素(O2 )の混合ガスを用いてB
SG膜24を形成しているが、これらのガスに更にテト
ラエチルオルソシリケート(TEOS)を加えることも
できる。これにより、形成されるBSG膜中のBの濃度
を一層細かく調整することができる。
耐吸湿性が高いので、信頼性のよい半導体装置を得るこ
とができる。なお、上記の実施例では、Si-O-Bの結合を
有する有機化合物と酸素(O2 )の混合ガスを用いてB
SG膜24を形成しているが、これらのガスに更にテト
ラエチルオルソシリケート(TEOS)を加えることも
できる。これにより、形成されるBSG膜中のBの濃度
を一層細かく調整することができる。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明の成膜方法におい
ては、反応ガスとしてSiF4等のような多価のフッ素結合
を有するフッ素含有ガスを用いず、一つのシリコンあた
りフッ素が一つ結合したSi−F結合を有する有機化合
物を用いている。従って、フッ素を高濃度に添加するよ
うなときに多価のフッ素結合が残留するのを抑制するこ
とができ、これにより、成膜後のフッ素含有シリコン膜
では高い耐吸湿性が得られ、かつ大気中に放置したとき
その低下を防止することができる。
ては、反応ガスとしてSiF4等のような多価のフッ素結合
を有するフッ素含有ガスを用いず、一つのシリコンあた
りフッ素が一つ結合したSi−F結合を有する有機化合
物を用いている。従って、フッ素を高濃度に添加するよ
うなときに多価のフッ素結合が残留するのを抑制するこ
とができ、これにより、成膜後のフッ素含有シリコン膜
では高い耐吸湿性が得られ、かつ大気中に放置したとき
その低下を防止することができる。
【0052】また、一つのシリコンあたりフッ素が一つ
結合したSi−F結合及びSi−O結合を有する有機化
合物を用いている。従って、酸素含有ガスが不要となる
ため、CVD装置において酸素含有ガスの導入配管を省
略することができ、CVD装置の簡略化を図ることがで
きる。更に、SiOBソースを用いているので、Si-O-B
結合がBSG膜の構成要素として取り込まれ、これによ
り、成膜直後のBSG膜はガラスとしての構造を有する
ので、高い緻密性と耐吸湿性を有する。
結合したSi−F結合及びSi−O結合を有する有機化
合物を用いている。従って、酸素含有ガスが不要となる
ため、CVD装置において酸素含有ガスの導入配管を省
略することができ、CVD装置の簡略化を図ることがで
きる。更に、SiOBソースを用いているので、Si-O-B
結合がBSG膜の構成要素として取り込まれ、これによ
り、成膜直後のBSG膜はガラスとしての構造を有する
ので、高い緻密性と耐吸湿性を有する。
【0053】更に、ヘリコンモードの高密度プラズマを
生成し、反応させて成膜しているので、ソースガスの有
機成分の分解を促進し、形成膜中に不純物(炭素や水
素)が取り込まれるのを抑制することができるととも
に、高い緻密性を有するフッ素又はボロン含有シリコン
酸化膜を形成することができる。これにより、大気中に
放置した場合に耐吸湿性の低下を防止することができ
る。
生成し、反応させて成膜しているので、ソースガスの有
機成分の分解を促進し、形成膜中に不純物(炭素や水
素)が取り込まれるのを抑制することができるととも
に、高い緻密性を有するフッ素又はボロン含有シリコン
酸化膜を形成することができる。これにより、大気中に
放置した場合に耐吸湿性の低下を防止することができ
る。
【0054】また、本発明の半導体装置の製造方法にお
いては、本発明に係る成膜方法を用いてフッ素又はボロ
ン含有シリコン酸化膜を形成している。このようなフッ
素含有シリコン酸化膜は誘電率が小さく、かつ耐吸湿性
が高いので、浮遊容量を増大させることなく層間絶縁膜
を薄くして半導体装置の高密度化を図ることができ、か
つ信頼性のよい半導体装置を得ることができる。また、
上記のボロン含有シリコン酸化膜は膜中のイオンを捕獲
することができ、かつ耐吸湿性が高いので、信頼性のよ
い半導体装置を得ることができる。
いては、本発明に係る成膜方法を用いてフッ素又はボロ
ン含有シリコン酸化膜を形成している。このようなフッ
素含有シリコン酸化膜は誘電率が小さく、かつ耐吸湿性
が高いので、浮遊容量を増大させることなく層間絶縁膜
を薄くして半導体装置の高密度化を図ることができ、か
つ信頼性のよい半導体装置を得ることができる。また、
上記のボロン含有シリコン酸化膜は膜中のイオンを捕獲
することができ、かつ耐吸湿性が高いので、信頼性のよ
い半導体装置を得ることができる。
【図1】図1(a),(b)は本発明の第1の実施の形
態に係るヘリコン波プラズマによるフッ素含有シリコン
酸化膜の形成方法について示す断面図である。
態に係るヘリコン波プラズマによるフッ素含有シリコン
酸化膜の形成方法について示す断面図である。
【図2】図2は本発明の実施の形態に係るヘリコン波プ
ラズマによるフッ素又はボロン含有シリコン酸化膜を形
成するためのCVD装置の構成について示す側面図であ
る。
ラズマによるフッ素又はボロン含有シリコン酸化膜を形
成するためのCVD装置の構成について示す側面図であ
る。
【図3】図3は本発明の第1の実施の形態に係るフッ素
含有シリコン酸化膜中のフッ素濃度とヘリコン波プラズ
マ生成電力との相関を示す特性図である。
含有シリコン酸化膜中のフッ素濃度とヘリコン波プラズ
マ生成電力との相関を示す特性図である。
【図4】図4は本発明の第1の実施の形態に係るフッ素
含有シリコン酸化膜中のフッ素濃度と反応ガスのガス圧
力との相関を示す特性図である。
含有シリコン酸化膜中のフッ素濃度と反応ガスのガス圧
力との相関を示す特性図である。
【図5】図5は本発明の第1の実施の形態に係るフッ素
含有シリコン酸化膜中のフッ素濃度と酸素添加量との相
関を示す特性図である。
含有シリコン酸化膜中のフッ素濃度と酸素添加量との相
関を示す特性図である。
【図6】図6は本発明の第1の実施の形態に係るフッ素
含有シリコン酸化膜の屈折率とヘリコン波プラズマ生成
電力との相関を示す特性図である。
含有シリコン酸化膜の屈折率とヘリコン波プラズマ生成
電力との相関を示す特性図である。
【図7】図7は本発明の第1の実施の形態に係るフッ素
含有シリコン酸化膜の屈折率と反応ガスのガス圧力との
相関を示す特性図である。
含有シリコン酸化膜の屈折率と反応ガスのガス圧力との
相関を示す特性図である。
【図8】図8は本発明の第1の実施の形態に係るフッ素
含有シリコン酸化膜の屈折率と酸素添加量との相関を示
す特性図である。
含有シリコン酸化膜の屈折率と酸素添加量との相関を示
す特性図である。
【図9】図9(a)は大気放置前後の、本発明の第1の
実施の形態に係るフッ素含有シリコン酸化膜中の結合を
FTIR(フーリエ変換赤外分光法)によるスペクトル
分布により調査した特性図であり、図9(b)は図9
(a)の特定の波数部分を拡大した特性図である。
実施の形態に係るフッ素含有シリコン酸化膜中の結合を
FTIR(フーリエ変換赤外分光法)によるスペクトル
分布により調査した特性図であり、図9(b)は図9
(a)の特定の波数部分を拡大した特性図である。
【図10】図10は本発明の第1の実施の形態に係るフ
ッ素含有シリコン酸化膜についてTDS(Thermal Diso
rption Spectrum )によるフッ化水素酸(HF)の脱離
量を調査した特性図である。
ッ素含有シリコン酸化膜についてTDS(Thermal Diso
rption Spectrum )によるフッ化水素酸(HF)の脱離
量を調査した特性図である。
【図11】図11は本発明の第1の実施の形態に係るフ
ッ素含有シリコン酸化膜についてTDSによる水分(H
2 O)の脱離量を調査した特性図である。
ッ素含有シリコン酸化膜についてTDSによる水分(H
2 O)の脱離量を調査した特性図である。
【図12】図12(a)〜(c)は本発明の第2の実施
の形態に係るヘリコン波プラズマによるボロン含有シリ
コン酸化膜の形成方法について示す断面図である。
の形態に係るヘリコン波プラズマによるボロン含有シリ
コン酸化膜の形成方法について示す断面図である。
【図13】図13(a),(b)は従来例に係るヘリコ
ン波プラズマによるフッ素含有シリコン酸化膜の形成方
法について示す断面図である。
ン波プラズマによるフッ素含有シリコン酸化膜の形成方
法について示す断面図である。
11,21 シリコン基板(半導体基板)、 12,22 シリコン酸化膜(下地絶縁膜)、 13a,13b 配線層、 14 SiOF膜(フッ素含有シリコン酸化膜)、 23 下部配線層、 24 BSG膜(ボロン含有シリコン酸化膜)、 25 上部配線層、 101 プラズマ生成室、 102 外部アンテナ、 103 マッチングネットワーク、 104 RF電源、 105 内側ソースソレノイド、 106 外側ソースソレノイド、 107 成膜室、 108 第1の反応ガス導入管、 109 第2の反応ガス導入管、 109a ガス放出部、 110 多極永久磁石、 111 排気口、 112 ウエハ載置台(基板載置台)、 115 ウエハ(基板)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野口 信夫 東京都港区三田3−11−28キヤノン販売株 式会社内 (72)発明者 前田 和夫 東京都港区港南2−13−29 株式会社半導 体プロセス研究所内
Claims (7)
- 【請求項1】 一以上のシリコンを含み、該シリコンは
Si−F結合を1つ有する有機化合物と酸素含有ガスと
のヘリコン波プラズマを生成し、これらを反応させてフ
ッ素含有シリコン酸化膜を形成することを特徴とする成
膜方法。 - 【請求項2】 前記有機化合物は、トリメチルフルオロ
シラン(FSi(CH3 )3 )又はトリエチルフルオロ
シラン(FSi(C2 H5 )3 )であることを特徴とす
る請求項1に記載の成膜方法。 - 【請求項3】 前記酸素含有ガスは、一酸化窒素(N2
O)ガス、又は酸素(O2 )ガスであることを特徴とす
る請求項1又は請求項2のいずれかに記載の成膜方法。 - 【請求項4】 前記有機化合物はさらにSi−O結合を
有することを特徴とする請求項1に記載の成膜方法。 - 【請求項5】 前記有機化合物は、トリメトキシフルオ
ロシラン(FSi(OCH3 )3 )、又はトリエトキシ
フルオロシラン(FSi(OC2 H5 )3 )、又はテト
ラメチルジフルオロシロキサン(FSi(CH3 )2 −
O−(CH3)2 SiF)であることを特徴とする請求
項4に記載の成膜方法。 - 【請求項6】 Si−O−B結合を有する有機化合物と
酸素含有ガスを含む反応ガスのヘリコン波プラズマを生
成し、これらを反応させてボロン含有シリコン酸化膜を
形成することを特徴とする成膜方法。 - 【請求項7】 前記Si−O−B結合を有する有機化合
物は、一般式(R1 3SiO)n −B−(OR2 )
3-n (n=1,2,3) 、又は(R1 3SiO)2 −B
OB−(OSiR2 3)2 、又は(R1 3SiO)2 −B−
(OSiR2 2)−OB−(OSiR3 3)2 、又は(R1 3
SiO)n −BR2 3-n(n=1,2)(R1 ,R2 ,R
3 は、アルキル基、又はアリール基、又はそれらに類す
る有機基)で表されるものであることを特徴とする請求
項6に記載の成膜方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8083728A JP2991657B2 (ja) | 1996-04-05 | 1996-04-05 | 成膜方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8083728A JP2991657B2 (ja) | 1996-04-05 | 1996-04-05 | 成膜方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09275103A true JPH09275103A (ja) | 1997-10-21 |
JP2991657B2 JP2991657B2 (ja) | 1999-12-20 |
Family
ID=13810592
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8083728A Expired - Lifetime JP2991657B2 (ja) | 1996-04-05 | 1996-04-05 | 成膜方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2991657B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001077028A (ja) * | 1999-09-07 | 2001-03-23 | Fuji Xerox Co Ltd | 半導体製造装置および半導体製造システム |
WO2001041203A1 (en) * | 1999-11-30 | 2001-06-07 | Intel Corporation | Improved flourine doped sio2 film |
US6413879B1 (en) | 1999-03-17 | 2002-07-02 | Canon Sales Co., Inc. | Method for forming an interlayer insulating film, and semiconductor device |
US6479409B2 (en) | 2000-02-28 | 2002-11-12 | Canon Sales Co., Inc. | Fabrication of a semiconductor device with an interlayer insulating film formed from a plasma devoid of an oxidizing agent |
US6524972B1 (en) | 1999-03-17 | 2003-02-25 | Canon Sales Co., Inc. | Method for forming an interlayer insulating film, and semiconductor device |
US6750137B1 (en) | 1999-03-26 | 2004-06-15 | Canon Sales Co., Inc. | Method and apparatus for forming an interlayer insulating film and semiconductor device |
JP2008110916A (ja) * | 2008-01-17 | 2008-05-15 | Mitsubishi Electric Corp | 石英系ガラスの製造方法および光デバイスの製造方法 |
US7955994B2 (en) | 2007-10-18 | 2011-06-07 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Method for manufacturing semiconductor device, semiconductor device, and electronic appliance |
-
1996
- 1996-04-05 JP JP8083728A patent/JP2991657B2/ja not_active Expired - Lifetime
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