JPH09273405A - エンジンのロータリー弁装置 - Google Patents

エンジンのロータリー弁装置

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JPH09273405A
JPH09273405A JP10867596A JP10867596A JPH09273405A JP H09273405 A JPH09273405 A JP H09273405A JP 10867596 A JP10867596 A JP 10867596A JP 10867596 A JP10867596 A JP 10867596A JP H09273405 A JPH09273405 A JP H09273405A
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valve
engine
exhaust
valve housing
cylinder
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Shogo Nakamura
彰吾 中村
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷間時から熱間時まで弁ロータと弁ハウジン
グのすきまが適正に保たれ、シール性を的確に保持する
ことができ、焼き付きなどの傷害を生じることがなく、
コストが低廉で機械効率や燃焼効率の良好なエンジンを
形成し得るロータリー弁装置を提供する。 【解決手段】 弁ハウジング11,21と弁ロータ1
2,22とを有してなるロータリー弁装置であって、第
1発明では弁ハウジングを2重構造とし、外筒には熱膨
張率の低い材料を用い、内筒には熱膨張率の高い材料を
用い、両者を組合せた際の熱膨張が弁ロータと同レベル
となるような構成とした。第2発明では内筒に自己潤滑
性を有する樹脂材料を使用している。第3、第4発明で
は、弁ハウジングの内筒に連通孔36,37,38によ
って燃焼室13cと連通する圧力バランス用の圧室35
を設け弁ロータが1方向に押圧されぬように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2サイクル及び4
サイクルのエンジンのガス交換用のロータリー弁装置の
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ロータリー弁装置は、カム軸、タペッ
ト、ポペット弁、弁ばね等の主として往復動の部材によ
り構成されるポペット弁装置に比べ、往復運動をする部
材が無いので高回転に適し、構造が簡単で低コストを指
向できる。また、ポペット弁では弁回りの吸気、排気の
流れが弁の面により急激に変化するため、流れに対する
抵抗が大きく吸排気の効率を低下させているが、ロータ
リー弁においては、弁回りの気体の流れがスムーズであ
るので吸排気の効率が高く、従来からロータリー弁の構
成に対し多くの提案がされている。
【0003】しかしながら、ロータリー弁のハウジング
とロータのクリアランスから圧縮ガスや燃焼ガスが洩れ
易く(ガスの洩れ量は前記クリアランスの3乗に比例す
る)、またエンジンの作動中は高温となるために熱膨
張、熱変形を生じて適正なクリアランスの保持が難し
く、ロータがハウジングに接触することについて配慮し
なければならず、両者の摺動部を潤滑する必要がある
が、高温のため潤滑性能の保持が難しく、潤滑不良が原
因で焼き付きを生じ易いという問題点の解決が困難であ
り、エンジンに実用された例は少ない。
【0004】従来のロータリー弁の例として、特開平6
−74009号に提案されたものについてその構成と作
用の概要を説明する。図5及び図6に示すこの提案は、
従来の往復揺動型動弁機構と代替可能であり、従来のも
のに比べ優れた熱放散性を有し、滑動部分および滑動速
度の低減により内燃機関の熱損失を軽減し得る回転式の
シャフトバルブの提供を目的としている。
【0005】図5に示すように長手軸と直交する平面内
において側部から側部へと至る貫通孔6を有するシャフ
ト部材2と、前記貫通孔6に対応する一対の開口部5
a,5bを有するジャケット部材1によって構成されて
いる。貫通孔6は、シャフト部材2が1回転する度に2
回、ジャケット部材1上の一対の開口部5a,5bを介
して、4で示す吸気ダクトまたは排気ダクトと、7で示
す燃焼室3への気体通路とを連通状態にして、吸気およ
び排気がなされる。その結果、シャフトバルブの1回転
は、エンジンクランク軸の4回転または従来の動弁機構
におけるカム軸の2回転に相当することになる。なお、
図6におけるLは貫通孔6とこれに対応する開口部5
a,5bの長手側を示す。
【0006】このシャフトバルブは回転式であるためシ
ャフト部材2の熱にさらされる領域が常に変化し、熱を
弁本体の弁開口の無い部分(潤滑剤が供給される軸受
部)に伝え、潤滑剤室と冷却水室とによってこれを冷却
することができる。33は潤滑剤用の溝を示している。
シャフト部材2は耐熱性の高い金属、セラミック等の材
料から選択され製作されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ロータリー弁の例とし
て、前記特開平6−74009号に提案されたものの他
に、昭59−28018、平3−48328、平3−2
29905で提案されたものなどがあるが、一般にロー
タリー弁には次のような解決すべき課題が残されてい
る。弁ロータと弁ハウジングのクリアランスを小さくし
ないとシール性が低下して、圧縮ガスや燃焼ガスが洩れ
エンジン性能を低下する。クリアランスを小さくした場
合、運転時に混合気の圧縮圧と燃焼ガスの圧力が弁ロー
タの燃焼室側に加えられるので、弁ロータ及び軸受に機
械的な変形を生じて適正なクリアランスの保持が難し
く、弁ロータが弁ハウジングに接触することを考慮せざ
るを得ず、潤滑性能を保持させるため弁ロータと弁ハウ
ジングは異種材料の組合わせとなる。
【0008】ここで構成材料の熱膨張の差と熱変形が問
題になり、異種材料の組合せとした場合、弁ハウジング
による弁ロータの締付けを招くこともあり、焼き付きや
大きな摩擦損失を発生させる原因となる。また、クリア
ランスが増大した場合には、圧縮ガスや燃焼ガスの洩れ
のためエンジン性能が低下する。冷却を兼ねた潤滑油の
使用も高温のため潤滑油の保持が難しく、潤滑不良が原
因となって焼き付きを生じる場合もある。
【0009】本発明の目的は前記問題点を解決し、冷態
時から作動時まで弁ロータと弁ハウジングのクリアラン
スが常に適正に保たれ、シール性を的確に保持すること
ができ、もし弁ロータが弁ハウジングに接触するような
予測されない事態が発生しても焼き付きなどの傷害を生
じることがなく、これらによりコストが低廉で、機械効
率や燃焼効率の良好なエンジンを形成し得るロータリー
弁装置を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決すべ
く請求項1記載の発明に係るエンジンのロータリー弁装
置においては、エンジンのシリンダヘッド13にシリン
ダの軸線を含む平面に対して直角方向に貫通して固設さ
れ燃焼室13cへの給気または排気の入口と出口を備え
た弁ハウジング11,21と、該弁ハウジング内に挿嵌
され僅少な隙間を保ったままエンジンのクランク軸回転
の1/2または1/4に同期して回転し軸の直径方向の
貫通孔12a,22aが前記弁ハウジングの給気または
排気の入口と出口に合致することにより給気または排気
の気体通路を開閉する弁ロータ12,22とを有して成
るロータリー弁において、前記弁ハウジング11,21
を2重筒構造とし外筒11a,21aに低熱膨張材料
を、内筒11b,21bに高熱膨張材料を用いることに
より前記弁ロータと弁ハウジングの熱膨張を同一に保
ち、運転時の温度変化に拘わらず前記弁ロータと弁ハウ
ジングのクリアランスを一定に保つようにしたことを特
徴としている。
【0011】請求項2記載の発明に係るエンジンのロー
タリー弁装置では、請求項1に記載の発明に係るロータ
リー弁において、弁ハウジング11,21の内筒11
b,21bに自己潤滑作用を有する樹脂材料を用いたこ
とを特徴としている。
【0012】さらに、請求項3記載の発明に係るエンジ
ンのロータリー弁装置においては、エンジンのシリンダ
ヘッド13にシリンダの軸線を含む平面に対して直角方
向に貫通して固設され燃焼室13cへの給気または排気
の入口と出口を備えた弁ハウジング11,21と、該弁
ハウジング内に挿嵌され僅少な隙間を保ったままエンジ
ンのクランク軸回転の1/2または1/4に同期して回
転し軸の直径方向の貫通孔12a,22aが前記弁ハウ
ジングの給気または排気の入口と出口に合致することに
より給気または排気の気体通路を開閉する弁ロータ1
2,22とを有して成るロータリー弁において、前記弁
ハウジング11,21の内筒11b,21bの燃焼室1
3cと反対側の吸気入口部11cまたは排気出口部21
cの両側に、それぞれ吸気または排気通路断面積の1/
2の開口面積を有する凹部で形成される圧室35を設
け、燃焼室13cから該圧室に連通する連通孔36,3
7,38を設けたことを特徴としている。
【0013】請求項4記載の発明に係るエンジンのロー
タリー弁装置では、請求項1及び2に記載の発明に係る
ロータリー弁において弁ハウジング11,21の内筒1
1b,21bの燃焼室13cと反対側の吸気入口部11
cまたは排気出口部21cの両側に、それぞれ吸気また
は排気通路断面積の半分の開口面積を有する凹部を形成
する圧室35を設け、燃焼室13cから該圧室に連通す
る連通孔36,37,38を設けたことを特徴としてい
る。
【0014】
【作用】本発明のエンジンのロータリー弁装置において
は、弁ハウジング11,21と弁ロータ12,22との
クリアランスを僅少にすることと、弁ロータ12,22
が高速で回転することにより、燃焼室13cから圧縮
圧、燃焼ガス圧が抜けるのを抑止している。このため、
弁ハウジング11,21を2重筒構造として、外筒11
a,21aに例えばインバーのような熱膨張率の低い材
料を、内筒11b,21bに軸受性の良好な熱膨張率の
高い材料を用い、外筒側の厚みと内筒側の厚みを適切な
割合に設定することによって、弁ハウジング11,21
の合成熱膨張率がロータ12,22の熱膨張率と同一と
なるようにして、冷態時と運転時の温度変化に拘わら
ず、弁ロータ12,22と弁ハウジング11,21の僅
少なクリアランス39を常に一定に保つようにしてい
る。
【0015】しかし、過渡的な運転状態の変化によって
弁ハウジング11,21と弁ロータ12,22に温度差
が生じたり、弁ロータに機械的な歪みを生じたとき等に
は、弁ロータ12,22が弁ハウジング11,21の内
面に接触する場合が予想される。このとき、弁ハウジン
グ11,21の内筒11b,21bに自己潤滑作用を有
する樹脂(テフロン、テフロンと炭素繊維の複合材料、
ルーロン等)を用いた構成とすることにより摩擦発熱を
防ぎ、弁ロータ12,22の焼き付きを防止することが
できる。
【0016】また、弁ハウジング11,21の内筒11
b,21bの燃焼室13cと反対側の吸気入口部11c
または排気出口部21cの両側に、吸気または排気通路
断面積の1/2の開口面積を有する凹部で形成される圧
室35を設け、燃焼室13cから該圧室35に連通する
連通孔36,37,38を設けた構成にすれば、燃焼室
内の混合気の圧縮圧や燃焼ガス圧がハウジングに設けた
圧室35にも作用し、弁ロータ12に加わる圧力がバラ
ンスするので弁ロータ12は1方向に押圧されることな
く、弁ハウジング11,21と弁ロータ12,22の間
のクリアランス39を適正に保つことができる。また、
もしも弁ハウジングと弁ロータが接触したような場合に
も接触圧力は低く、大きな摩擦損失が発生しない。但し
前記弁ハウジングの圧室35及び連通路36,37,3
8の容積はエンジンの圧縮比に影響しない程度の小さい
容積のものとすることが必要である。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1〜4を
参照して説明する。図1は給気側と排気側にそれぞれロ
ータリー弁を備えた4サイクルエンジンのシリンダヘッ
ド部を主体とした縦断面図であり、図2は図1における
給気側のロータリー弁の展開断面図、図3は図2におけ
るA部詳細図、図4は図2におけるIV−IV矢視の部分断
面図である。なお、本実施形態ではシリンダヘッド部に
おける給気側と排気側のロータリー弁の構成は実質的に
同一のものとみなせるので、その一方(給気側について
のみ図2〜図4に示し説明している。
【0018】(第1実施形態)図1〜4において、13
はシリンダヘッド、11,21はシリンダ14の軸線を
含む平面に直角方向に貫通して固設された弁ハウジング
(11は給気側、21は排気側)、12,22は弁ハウ
ジング11、21内に挿嵌され、該ハウジング11,2
1と半径方向の僅少な隙間を保ったままクランク軸18
の回転の1/2または1/4に同期して回転する弁ロー
タ(12は給気側、22は排気側)である。
【0019】14は耐摩耗性材料によるスリーブ14a
を嵌装しているシリンダ、15はピストン、16はピス
トンピン、17はコネクティングロッド、18はクラン
クピン18a,つり合いおもり18bを備えたクランク
軸、19は点火プラグである。クランク軸18に取付け
られた図示されていないタイミングベルト車と図2に示
した給気側の弁ロータ12に取付けられたベルト車33
の間にタイミングベルト34が巻掛けられ、クランク軸
18の回転が1/4に減速されて弁ロータ12に伝えら
れる。32は弁ロータ12を回転自在に支える玉軸受で
あり、31は玉軸受32を介して弁ロータ12を軸心の
方向を拘束する軸受押えである。排気側の弁ロータ22
も同様の機構で給気側の弁ロータ12と同じように駆動
される。
【0020】弁ハウジング11と21には、それぞれ燃
焼室13cへの給気の入口と出口、燃焼室13からの排
気の入口と出口が設けられている。また、弁ロータ1
2,22はその軸線の直径方向の貫通孔12a,22a
が弁ハウジング11,21の給気の入口11cまたは排
気の出口21cと燃焼室側の給気流路13d、排気流路
13eに合致することにより給気または排気の気体通路
を、4サイクルエンジンの給排気タイミングで開閉す
る。
【0021】図3に詳細を示したように、シリンダヘッ
ド13に固設された弁ハウジング11,21は2重筒構
造となっており、外筒11a,21aには例えば、イン
バーのような熱膨張率の低い材料を用い、内筒11b,
21bには熱膨張率は高いが耐熱性、自己潤滑性を有す
る材料(例えば、テフロン、テフロンと炭素繊維の複合
材料、ルーロン等)を用い、弁ロータ12,22と弁ハ
ウジング11,21との熱膨張を同一として、運転時の
温度変化に拘わらず弁ロータ12,22と弁ハウジング
11,21のクリアランス39を一定に保つようにして
いる。
【0022】本発明のエンジンのロータリー弁装置で
は、弁ハウジング11,21と弁ロータ12,22との
クリアランスを僅少にすることと、弁ロータ12,22
が高速で回転することにより、燃焼室13cから圧縮
圧、燃焼ガス圧が抜けるのを抑止している。このため、
弁ハウジング11,21を2重筒構造として、外筒11
a,21aに例えばインバーのような熱膨張率の低い材
料を、内筒11b,21bに軸受性の良好な熱膨張率の
高い材料を用い、外筒11a,21aの厚みと内筒11
b,21bの厚みを適切な割合に設定することによっ
て、弁ハウジング11,21の合成熱膨張率が、弁ロー
タ12,22の熱膨張率と同一となるようにして、冷態
時と運転時の温度変化に拘わらず弁ロータ12,22と
弁ハウジング11,21の僅少なクリアランス39を常
に一定に保つようにしている。
【0023】しかし、過渡的な運転状態の変化によって
弁ハウジング11,21と弁ロータ12,22との温度
差が生じたり、弁ロータ12,22に機械的な歪みを生
じたとき等には、弁ータ12,22が弁ハウジング1
1,21の内面に接触する場合が予想される。このと
き、弁ハウジング11,21の内筒11b,21bに自
己潤滑作用を有する樹脂(テフロン、テフロンと炭素繊
維の複合材料、ルーロン等)を用いた構成とすることに
より摩擦発熱を防ぎ、ロータ12,22の焼き付きを防
止することができる。
【0024】(第2実施形態)また、図2〜4に示すよ
うに、弁ハウジング11,21の内筒11b,21bの
燃焼室13cと反対側の吸気入口部11cまたは排気出
口部21cの両側に、吸気または排気通路断面積の1/
2の開口面積を有する凹部で形成される圧室35を設
け、燃焼室13cから該圧室35に連通する連通孔3
6,37,38を設けた構成にすれば、燃焼室13c内
の混合気の圧縮圧や燃焼ガス圧が弁ハウジングに設けた
圧室35にも作用し、弁ロータ12に加わる圧力がバラ
ンスするので弁ロータ12は1方向に押圧されることな
く、弁ハウジング11,21と弁ロータ12,22の間
のクリアランス39を適正に保つことができる。たとえ
弁ハウジング11,21と弁ロータ12,22が接触し
ても接触圧力は低く、大きな摩擦損失が発生しない。但
し、前記弁ハウジングの圧室35及び連通路36,3
7,38の容積はエンジンの圧縮比に影響しない程度の
小さい容積のものとすることが必要である。
【0025】
【発明の効果】本発明のエンジンのロータリー弁装置に
おいては、弁ハウジング部を2重構造とし、外筒側に例
えばインバーのような熱膨張率の低い材料を用い、内筒
側に熱膨張率が高く摩擦係数の低い(自己潤滑性)の樹
脂材料を用い、両者を組み合わせたときの熱膨張率が弁
ロータの熱膨張率と同レベルとなるようにしたので、冷
間時から熱間時まで弁ロータと弁ハウジングのクリアラ
ンスが常に適正に保たれ、ロータリー弁のシール性を的
確に保持することができる。また、弁ハウジング内筒側
の樹脂材料は自己潤滑性を有するものとしたので、弁ロ
ータと接触するような不測の状況に際しても焼き付きな
どの傷害を生ずることはない。
【0026】燃焼室内の混合気の圧縮圧や燃焼ガス圧に
対し、弁ハウジングの内筒側に燃焼室と通じる圧力バラ
ンス用の圧室を設け、弁ロータが1方向に押圧されぬよ
うにしたので、弁ハウジングと弁ロータが接触しても大
きい摩擦損失が発生しない。これらによりコストの安
い、機械効率、燃焼効率の良いエンジンを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る給気側と排気側にそれ
ぞれロータリー弁を備えた4サイクルエンジンのシリン
ダヘッド部を主体とした縦断面図。
【図2】図1における給気側のロータリー弁の展開断面
図。
【図3】図2におけるA部詳細図。
【図4】図2におけるIV−IV矢視の部分断面図。
【図5】従来の回転式のシャフトバルブ(ロータリー
弁)の部分横断面図。
【図6】図5に示した回転式のシャフトバルブの側面断
面図。
【符号の説明】
11…弁ハウジング(給気側)、21…弁ハウジング
(排気側)、11a…外筒(給気側)、11b…内筒
(給気側)、21a…外筒(排気側)、21b…内筒
(排気側)、11c…給気入口部、21c…排気出口
部、12…弁ロータ(給気側)、22…弁ロータ(排気
側)、12a…貫通孔(給気側)、22a…貫通孔(排
気側)、13…シリンダヘッド、13a…給気口、13
b…排気口、13c…燃焼室、35…圧室、36,3
7,38…連通路、39…クリアランス。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのシリンダヘッド(13)にシ
    リンダの軸線を含む平面に対して直角方向に貫通して固
    設され燃焼室(13c)への給気または排気の入口と出
    口を備えた弁ハウジング(11,21)と、該弁ハウジ
    ング内に挿嵌され僅少な隙間を保ったままエンジンのク
    ランク軸回転の1/2または1/4に同期して回転し軸
    の直径方向の貫通孔(12a,22a)が前記弁ハウジ
    ングの給気または排気の入口と出口に合致することによ
    り給気または排気の気体通路を開閉する弁ロータ(1
    2,22)とを有して成るロータリー弁において、前記
    弁ハウジング(11,21)を2重筒構造とし外筒(1
    1a,21a)に低熱膨張材料を、内筒(11b,21
    b)に高熱膨張材料を用いることにより前記弁ロータと
    弁ハウジングの熱膨張を同一に保ち、運転時の温度変化
    に拘わらず前記弁ロータと弁ハウジングのクリアランス
    を一定に保つようにしたことを特徴とするエンジンのロ
    ータリー弁装置。
  2. 【請求項2】 前記弁ハウジング(11,21)の内筒
    (11b,21b)に自己潤滑作用を有する樹脂材料を
    用いたことを特徴とする請求項1記載のエンジンのロー
    タリー弁装置。
  3. 【請求項3】 エンジンのシリンダヘッド(13)にシ
    リンダの軸線を含む平面に対して直角方向に貫通して固
    設され燃焼室(13c)への給気または排気の入口と出
    口を備えた弁ハウジング(11,21)と、該弁ハウジ
    ング内に挿嵌され僅少な隙間を保ったままエンジンのク
    ランク軸回転の1/2または1/4に同期して回転し軸
    の直径方向の貫通孔(12a,22a)が前記弁ハウジ
    ングの給気または排気の入口と出口に合致することによ
    り給気または排気の気体通路を開閉する弁ロータ(1
    2,22)とを有して成るロータリー弁において、前記
    弁ハウジング(11,21)の内筒(11b,21b)
    の燃焼室(13c)と反対側の吸気入口部(11c)ま
    たは排気出口部(21c)の両側に、それぞれ吸気また
    は排気通路断面積の半分の開口面積を有する凹部で形成
    される圧室(35)を設け、燃焼室(13c)から該圧
    室に連通する連通孔(36,37,38)を設けたこと
    を特徴とするエンジンのロータリー弁装置。
  4. 【請求項4】 前記弁ハウジング(11,21)の内筒
    (11b,21b)の燃焼室(13c)と反対側の吸気
    入口部(11c)または排気出口部(21c)の両側
    に、それぞれ吸気または排気通路断面積の半分の開口面
    積を有する凹部を形成する圧室(35)を設け、燃焼室
    (13c)から該圧室に連通する連通孔(36,37,
    38)を設けたことを特徴とする請求項1及び2に記載
    のエンジンのロータリー弁装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7146941B2 (en) 2004-12-22 2006-12-12 Komatsu Zenoah Co. Rotary valve
JP2008297990A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Soji Nakagawa 内燃機関のスキッシュ流発生方法とその構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7146941B2 (en) 2004-12-22 2006-12-12 Komatsu Zenoah Co. Rotary valve
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