JPH092729A - 昇降機構およびそれを用いたソータとオートチェンジャ - Google Patents

昇降機構およびそれを用いたソータとオートチェンジャ

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JPH092729A
JPH092729A JP7155740A JP15574095A JPH092729A JP H092729 A JPH092729 A JP H092729A JP 7155740 A JP7155740 A JP 7155740A JP 15574095 A JP15574095 A JP 15574095A JP H092729 A JPH092729 A JP H092729A
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cams
cam
shaft
saw
saw teeth
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JP7155740A
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Satoshi Kitaoka
聡 北岡
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 昇降機構を、ワイヤやベルト、ギヤ等を使用
せずに構成し、分品点数を少なくする。 【構成】 各々鋸歯状の側面を有し、相互に噛み合う鋸
歯の凸部の先端が相対する凹部の底端よりも低くなる位
置で対向するカム1,2と、カム1,2を交互に押す方
向で往復運動させるカム駆動アーム23と、カム1,2
の各々の鋸歯間で交互に押され、各々の鋸歯の斜面上を
滑動する昇降ピン4と、この昇降ピン4をカム1,2の
往復運動方向に対して垂直方向に移動自在に保持するガ
イド板6とを少なくとも具備し、往復運動するカム1,
2の各々の鋸歯の斜面で昇降ピン4を交互に押し、昇降
ピン4を垂直方向に移動させる昇降機構。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機に設けられる大
容量の給紙装置等における昇降機構に係り、特に、簡素
な構成が可能な昇降機構およびそれを用いたソータ、オ
ートチェンジャに関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機に用いられる大量給紙装置は、昇
降台に大量の記録紙を積載し、その記録紙を給紙位置と
して、給紙ローラ等からなる給紙機構により上から順に
送り出す構成であり、積載記録紙が給紙位置に来るま
で、昇降台を上下動する必要がある。そこで、従来、そ
のような大量給紙装置の内部には、例えば、実開平3−
31137号公報等に記載のように、昇降台を上下動す
る機構として、ワイヤやベルト、ギヤ等を使用してい
る。また、昇降台を正確な位置に移動するためには、位
置検知センサやスイッチ等が必要となる。
【0003】そのために、分品点数が多くなり、昇降台
を上下する機構(昇降機構)のサイズも大きくなり、コ
スト高な機構となる。さらに、その昇降機構を用いる装
置サイズも大きくなってしまう。また、昇降にワイヤや
ベルト、ギヤ等を用いているため、下降時には、上昇時
とは逆の動作を行なう必要があり、速やかに初期状態へ
復帰することができない。そのために、記録紙等の補給
時の待ち時間が長くなってしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来の技術では、昇降台を上下動する機構とし
て、ワイヤやベルト、ギヤ等を使用しているために、分
品点数を少なくすることができない点と、速やかに初期
状態へ復帰することができない点である。本発明の目的
は、これら従来技術の課題を解決し、簡素で小型に構成
でき、低コスト化が可能で、かつ操作性の向上が可能な
昇降機構およびそれを用いたソータとオートチェンジャ
を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の昇降機構は、(1)各々鋸歯状の側面を有
し、相互に噛み合う鋸歯の凸部の先端が、相対する凹部
の底端よりも低くなる位置で対向する第1,第2のカム
と、この第1,第2のカムを交互に押す方向で往復運動
させる揺動手段と、第1,第2のカムの各々の鋸歯間で
交互に押され、各々の鋸歯の斜面上を滑動するシャフト
状部材と、このシャフト状部材を第1,第2のカムの往
復運動方向に対して垂直方向に移動自在に保持する保持
手段とを少なくとも具備し、往復運動する第1,第2の
カムの各々の鋸歯の斜面でシャフト状部材を交互に押
し、このシャフト状部材を垂直方向に移動させることを
特徴とする。また、(2)上記(1)に記載の昇降機構
において、第1,第2のカムの各々の鋸歯の斜面と、シ
ャフト状部材、および、保持手段のそれぞれの接触部分
は、低摩擦モールド部材を板金アサート成形してなるこ
とを特徴とする。また、(3)上記(1)、もしくは、
(2)のいずれかに記載の昇降機構において、第1,第
2のカムを移動して、この第1,第2のカムの各々の鋸
歯の斜面とシャフト状部材との接触を解除し、このシャ
フト状部材を下降自在とする手段を設けることを特徴と
する。また、本発明のソータは、(4)上記(1)から
(3)のいずれかに記載の昇降機構を具備したソータで
あって、複数のトレーを、第1,第2のカムの各々の鋸
歯の凹部の底端間と同じ間隔で重ねてなる多段トレーを
有し、この多段トレーをシャフト状部材に連結すること
を特徴とする。また、本発明のオートチェンジャは、
(5)上記(1)から(3)のいずれかに記載の昇降機
構を具備したオートチェンジャであって、第1,第2の
カムの各々の鋸歯の凹部の底端間を、収容媒体の収納間
隔とすることを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明においては、シャフト状部材は、第1,
第2のカムに挾まれ、第1,第2のカムのいずれかの鋸
歯の凸部の上側の斜面で押され、保持部材でガイドされ
る方向(上方)に移動する。第1,第2のカムは、シャ
フト状部材を挾んで、交互に押し合いながら往復運動す
るので、シャフト状部材は、第1,第2のカムの往復運
動に伴い、順次、上方に移動する。このシャフト状部材
に昇降台を連結することにより、昇降台を上下動するこ
とができる。尚、ここでいう「上下」とは、昇降機構を
設けた装置の一般的な設置状況におけるものであり、装
置を縦置きするか横置きするか等によって、その意味す
る方向は変わる。
【0007】このように、鋸歯状の側面を有する第1,
第2のカムと、シャフト状部材、および、保持手段と揺
動手段といった簡素で少数の部材の組み合わせで昇降機
構を構成することができ、省スペース化および低コスト
化することができる。特に、第1,第2のカムの鋸歯の
凹部の底を移動停止位置とすることで、昇降台の正確な
停止位置を容易に決めることができる。また、第1,第
2のカムの各々の鋸歯の斜面と、シャフト状部材、およ
び、保持手段等のそれぞれの部材が接触する部分は、低
摩擦モールド部材を板金アサート成形して作成するの
で、摺動部分にグリースを塗ることも、また専用の摺動
部材を用いることも不要にでき、部品精度を高めること
ができ、上昇量のさらなる高精度化が可能となる。
【0008】また、第1,第2のカムの間隔を空けた
り、第1,第2のカムをシャフト状部材から離したりす
ることにより、第1,第2のカムとシャフト状部材とを
解離させる。このことにより、各構成部品を逆動作させ
ることなく、例えばシャフト状部材に連結された昇降台
を、速やかに初期状態位置に戻すことができる。そし
て、このような上昇量の高精度化が可能な昇降機構をソ
ータやオートチェンジャに設けることにより、ソータに
おける多段トレーの各トレーの停止位置決めや、CDや
カセット等のオートチェンジャにおけるCDやカセット
等の収容媒体の収容位置決め等にも、センサ等の特別な
部品を設ける必要がなくなり、装置構成の簡素化、小型
化、および低コスト化が可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。図1は、本発明の昇降機構の本発明に係る基
本構成の一実施例を示す側面図である。本図1(a)〜
(d)において、1,2は各々鋸歯状の側面を有し、相
互に噛み合う鋸歯の凸部の先端が、相対する凹部の底端
よりも低くなる位置で対向する第1,第2のカム、3は
図示していないモータ等に駆動されカム1,2を交互に
押す方向で往復運動させる揺動手段としてのカム駆動ア
ーム、4はカム1,2の各々の鋸歯間で交互に押され、
各々の鋸歯の斜面上を滑動するシャフト状部材としての
昇降ピン、5は昇降ピン4に連結された昇降台、6は昇
降ピン4をカム1,2の往復運動方向に対して垂直方向
に移動自在に保持するための固定スリットを有する本発
明の保持板としてのガイド板である。
【0010】このような構成により、カム1,2を往復
運動させ、このカム1,2の各々の鋸歯の凸部分の上斜
面で昇降ピン4を交互に押し、ガイド板6の固定スリッ
ト内を移動させ、昇降台5を上昇させる。すなわち、ま
ず、図1(a)に示すように、カム駆動アーム3を矢印
Aの方向に動かすと、カム駆動ピン3aがカム1に当接
し、カム1を同矢印A方向に押し出す。このカム1によ
り、昇降ピン4が押されるが、この昇降ピン4は、ガイ
ド板6の固定スリットで動きが上下方向のみに規制され
ている。また、この昇降ピン4は、カム1に押されてカ
ム2とも当接することとなるが、カム2は、カム駆動ア
ーム3のカム駆動ピン3bから離れており、昇降ピン4
により、同じ方向(矢印A)に押される。
【0011】その結果、昇降ピン4は、図1(b)に示
すように、カム1の鋸歯の凸部の上側面に沿って滑り移
動する。すなわち、矢印B方向に上昇する。そして、こ
の昇降ピン4の上昇に伴い昇降台5が上昇する。このよ
うに、カム1の移動により、昇降ピン4が上昇して、カ
ム1の凹部分の底に達する時点で、図1(c)に示すよ
うに、カム駆動アーム3を逆方向、すなわち、矢印Cの
方向に動かすと、今度は、カム2が、矢印Cの方向に移
動する。この時、カム2の凸部分の先端は、相対するカ
ム1の凹部分の底端および昇降ピン4の中心よりも低い
位置にある。そのため、昇降ピン4は、カム2の鋸歯の
凸部の上側面に沿って押し上げられ、図1(d)に示す
ように上昇し、それに伴い、昇降台5が上昇する。
【0012】このような動作を繰り返すことにより、昇
降台5を順次に上昇させることができる。この時の上昇
する量は、カム1,2のそれぞれの凹部分の底部の間隔
で決定される。従って、このカム1,2のそれぞれの凹
部分の底部の間隔を正確に作成することにより、精度の
高い上昇位置設定が可能となる。
【0013】図2は、図1における昇降機構の下降動作
に係る構成例を示す側面図である。本例では、カム1と
カム2を2対設けた構成となっており、本図2の左右の
両位置において、それぞれ破線で示す2対のカム1,2
で昇降ピン4を挾持することにより、昇降ピン4、およ
び、それに連結された昇降台5を昇降させる。そして、
2対のカム1,2を、実線で示す位置に移動することに
より、カム1,2と昇降ピン4とを解離する。この状態
で、例えば人手あるいは自重等により、昇降ピン4を下
降させることができる。
【0014】図3は、図1における昇降機構を用いたオ
ートチェンジャの本発明に係る構成の一実施例を示す側
面図である。本例のオートチェンジャは、厚さが「H」
の8mmカセットテープ31を収納するものであり、カム
1,2の往復動作による昇降ピン4および昇降台5の上
昇移動に伴い、8mmカセットテープ31を押し上げる。
カム1,2の各々の鋸歯の凹部の底の間隔を、8mmカセ
ットテープ31の厚みと同じ「H」とすることにより、
カム1,2の1往復運動で、8mmカセットテープ31を
適正な量だけ移動させることができる。
【0015】図4は、図1における昇降機構を用いたソ
ータの本発明に係る構成の一実施例を示す側面図であ
る。本例のソータにおいては、多段トレー41は、昇降
ピン4に連結されており、カム1,2の往復動作による
昇降ピン4の上昇移動に伴い上昇する。カム1,2の各
々の鋸歯の凹部の底の間隔は、多段トレー41の各トレ
ー間の距離に等しく、カム1,2の1往復動作で、各ト
レーは、図4(a)〜図4(c)に示すように、本体装
置の排紙ローラ42、排紙コロ43で構成される排紙口
の位置に正確に移動し、排出された記録紙44を積載す
ることができる。
【0016】図5は、図1〜図4における昇降機構のカ
ムの本発明に係る構成の一実施例を示す側面図である。
本例におけるカム1,2は、板金からなり、その鋸歯の
斜面を、ポリアセタール等の低摩擦モールド材料でコー
ティングした構成となっている。このように、カム1,
2の鋸歯の斜面を低摩擦モールド材料でコーティングす
ることにより、図1〜図4における昇降ピン4は、この
鋸歯の斜面をスムーズに滑動することができる。尚、カ
ム1,2の各々の鋸歯の斜面だけではなく、図1〜図4
における昇降ピン4や、ガイド板6の固定スリット部分
等、それぞれの接触部分に関しても、低摩擦モールド部
材を板金アサート成形とすることにより、高性能な上昇
移動が可能となる。
【0017】図6は、本発明の昇降機構を具備した給紙
装置を用いたファクシミリの本発明に係る構成の一実施
例を示す側面図および上面図である。本図6において、
61はファクシミリ本体、62はファクシミリ61に搬
送される記録紙、63は記録紙62を一枚ずつ給紙して
ファクシミリ61に搬出する給紙装置である。給紙装置
63において、記録紙62は昇降台5上に積載される。
この記録紙62を、ピックアップローラ63aで1枚ず
つ給紙させるためには、昇降台5を適宜上昇させ、記録
紙62の最上段をピックアップローラ63aに当接させ
る必要がある。
【0018】この当接位置まで記録紙62を上昇させる
ために、昇降台5を昇降ピン4に連結し、この昇降ピン
4を適宜上昇させるカム11〜13と、カム11〜13
を往復運動させるカム駆動アーム23、および、このカ
ム駆動アーム23を駆動するモータ64および駆動ギヤ
65を設けた構成としている。本例では、モータ64
は、順方向と逆方向の回転を繰り返し、この回転によ
り、駆動ギヤ65を介して、カム駆動アーム23を往復
運動させている。そして、このカム駆動アーム23の往
復運動によりカム11〜13を往復運動させることによ
り、昇降ピン4と昇降台5を上昇させ、記録紙62をピ
ックアップローラ63aと当接する位置まで持ち上げ
る。以下、図7を用いて、このような給紙装置63の昇
降機構の詳細を説明する。
【0019】図7は、図6における給紙装置の昇降機構
の詳細な構成例を示す斜視実体図である。本例の昇降機
構においては、3つのカム11〜13を用い、それぞれ
を組として、図の前後に対で設けている。また、昇降ピ
ン4に関しても4個設けられており、それぞれ各カム1
1〜13間に挾持され、かつガイド板16の固定スリッ
ト内に納められている。そして、カム駆動アーム23に
は、その前側、後側のそれぞれに3つずつカム駆動ピン
24〜26が設けられている。
【0020】また、各カム11〜13は、保持スプリン
グ14により、相互に連結されている。特にカム11、
13には、カムの往復運動をガイドするためのガイドシ
ャフト15が設けられている。このような構成におい
て、モータ64により駆動ギヤ65が矢印方向に回転す
ると、この駆動ギヤ65の中心に固定されたカム駆動ア
ーム23が連動し、カム駆動ピン25がカム12のカム
11側の突起部に、また、カム駆動ピン26がカム13
の突起部に、それぞれ当接する。
【0021】そして、モータ64の回転に伴い、カム1
2とカム13は、本図の矢印A方向に押される。このカ
ム12とカム13の動きに伴い、各昇降ピン4が、カム
12とカム13の鋸歯の凸部分の上側面で、ガイド板1
6の固定スリット内に沿って押し上げられ、その結果、
昇降台5が上昇する。尚、この時、カム11は、当接す
る昇降ピン4により押されて移動する。この昇降機構の
前側と後側では、各カム11〜13の移動方向は逆とな
るので、昇降台5を正常に上昇させるために、順序を入
替えて組み合わせている。
【0022】モータ64の回転は、予め、各昇降ピン4
が、カム12、13の各凹部分の底端に到達する時点で
止まるように設定しておく。そして、さらに昇降台5を
上昇させる場合には、モータ64を逆方向に回転させ
る。この逆方向の回転に伴い、カム駆動アーム23は、
カム駆動ピン24でカム11を、またカム駆動ピン25
でカム12をカム13側に、すなわち、本図の弥次する
B方向にそれぞれ押す。この動作により、昇降ピン4
は、今度は、カム11とカム12の鋸歯の凸部分の上側
面で、ガイド板16の固定スリット内に沿って押し上げ
られ、昇降台5が上昇する。
【0023】このようにモータ64の回転を順方向、逆
方向で繰り返し制御することにより、昇降台5を順次に
上昇させることができる。尚、各カム11〜13は、保
持スプリング14により常時引き付けられており、この
カム11〜13の移動方向の切り替え時においても、昇
降ピン4が下降することはない。また、昇降台5を停止
させる位置に関しては、従来技術のように、昇降台5で
押下されるスイッチや、昇降台5で遮光されるセンサ等
を所定の位置に設けることでも良いが、設計時に、カム
11〜13の鋸歯の凹部分の底端の間隔で決定すること
でも良い。
【0024】図8は、図7におけるカム駆動アームの往
復運動に係る動作例を示す説明図である。本例は、図7
における昇降台5の上昇量を決定するために必要なカム
駆動アーム23の往復運動制御例を示すものである。す
なわち、図7における昇降台5の上昇量は、図7におけ
る各カム11〜13の往復運動の量により決定される。
その時の各カム11〜13の移動量は、カム駆動アーム
23のカム駆動ピン24,〜25の移動量で決まる。図
7における各カム11〜13の移動量が同じでなけれ
ば、図7における各昇降ピン4の高さがずれ、その結
果、昇降台5が斜めになってしまう。このような不具合
となることを防ぐため、カム駆動ピン24,26による
カム移動量Xと、カム駆動ピン25によるカム移動量
X’とを一致させなければならない。
【0025】本図8において、「O」はカム駆動アーム
23の回転中心、「α」はカム駆動アーム23の回転角
(片方向)、「θ」はカム駆動ピン25とカム駆動ピン
24,26間の角度差、「A」はカム駆動アーム23の
回転中心「O」からカム駆動ピン25の中心までの距
離、「L」はカム駆動アーム23の回転中心「O」から
カム駆動ピン24,26の中心までの距離である。カム
駆動ピン24,26によるカム移動量Xとカム駆動ピン
25によるカム移動量X’は、以下の式で求められる。
【0026】X=Lsinθ−Lsin(θ−α) X’=Asinα カム駆動ピン24,26およびカム駆動ピン25による
それぞれのカム移動量X,X’を一致(X=X’)させ
るに、「Lsinθ−Lsin(θ−α)=Asinα」から、
「A=L{sinθ−sin(θ−α)}/sinα」の関係を満
足させる設計とすることで良い。
【0027】以上、図1〜図8を用いて説明したよう
に、本実施例の昇降機構では、昇降台の側面に配した昇
降ピンと、縦溝(固定スリット)、および、1対のカム
といった簡素な構成でなり、高精度化と小型化および低
コスト化が可能となる。また、相互に当接して摺動する
部分を、低摩耗モール度材料をアウトサート成形で作成
することにより、摺動部へのグリースの塗布や、専用摺
動部材の使用が不要となり、部品精度を向上でき、昇降
台の上昇量の高精度化を容易とすることができる。
【0028】また、各カムを昇降ピントの先端から外側
に開く等することにより、昇降台の保持状態を解除で
き、瞬時に初期状態の位置に戻すことも可能である。ま
た、このような昇降機構をソータやオートチェンジャ
(記録媒体自動切替装置)に設けることにより、ソータ
およびオートチェンジャの高精度化と小型化および低コ
スト化が可能となる。
【0029】尚、本発明は、図1〜図8を用いて説明し
た実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能である。例えば、図2に
おける実施例では、2対のカム1,2をペア単位で引き
離すことにより、昇降ピン4をフリーとして下降させる
構成としているが、ペアの相対するカム1とカム2を離
すことにより、相互の鋸歯の凸部分の先端間隔を、周期
ピン4の太さ以上まで広げ、この間隔を通して、昇降ピ
ン4を下降させる構成としても良い。また、図3におけ
る実施例では、カム1,2の1往復運動で適切な移動量
を得られる構成としているが、カム1,2の2往復運
動、あるいは、各カム1,2のそれぞれの往運動(復運
動)で、適切な移動量を得られる構成としても良い。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、昇降台を上下動する機
構として、ワイヤやベルト、ギヤ等を使用せず、分品点
数を少なくして、昇降機構を簡素で小型に構成すること
ができ、かつ、昇降台を速やかに初期状態へ復帰するこ
とができ、昇降機構、および、この昇降機構を用いたソ
ータとオートチェンジャの低コスト化と操作性の向上が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の昇降機構の本発明に係る基本構成の一
実施例を示す側面図である。
【図2】図1における昇降機構の下降動作に係る構成例
を示す側面図である。
【図3】図1における昇降機構を用いたオートチェンジ
ャの本発明に係る構成の一実施例を示す側面図である。
【図4】図1における昇降機構を用いたソータの本発明
に係る構成の一実施例を示す側面図である。
【図5】図1〜図4における昇降機構のカムの本発明に
係る構成の一実施例を示す側面図である。
【図6】本発明の昇降機構を具備した給紙装置を用いた
ファクシミリの本発明に係る構成の一実施例を示す側面
図および上面図である。
【図7】図6における給紙装置の昇降機構の詳細な構成
例を示す斜視実体図である。
【図8】図7におけるカム駆動アームの往復運動に係る
動作例を示す説明図である。
【符号の説明】
1,2:カム、3:カム駆動アーム、3a,3b:カム
駆動ピン、4:昇降ピン、5:昇降台、6:ガイド板、
11〜13:カム、14:保持スプリング、15:ガイ
ドシャフト、16:ガイド板、23:カム駆動アーム、
24〜26:カム駆動ピン、31:8mmカセットテー
プ、41:多段トレー、42:排紙ローラ、43:排紙
コロ、44:記録紙、61:ファクシミリ、62:記録
紙、63:給紙装置、63a:ピックアップローラ、6
4:モータ、65:駆動ギヤ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々鋸歯状の側面を有し、相互に噛み合
    う鋸歯の凸部の先端が、相対する凹部の底端よりも低く
    なる位置で対向する第1,第2のカムと、該第1,第2
    のカムを交互に押す方向で往復運動させる揺動手段と、
    上記第1,第2のカムの各々の鋸歯間で交互に押され、
    各々の鋸歯の斜面上を滑動するシャフト状部材と、該シ
    ャフト状部材を上記第1,第2のカムの往復運動方向に
    対して垂直方向に移動自在に保持する保持手段とを少な
    くとも具備し、上記往復運動する第1,第2のカムの各
    々の鋸歯の斜面で上記シャフト状部材を交互に押し、該
    シャフト状部材を上記垂直方向に移動させることを特徴
    とする昇降機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の昇降機構において、上
    記第1,第2のカムの各々の鋸歯の斜面と、上記シャフ
    ト状部材、および、上記保持手段のそれぞれの接触部分
    は、低摩擦モールド部材を板金アサート成形してなるこ
    とを特徴とする昇降機構。
  3. 【請求項3】 請求項1、もしくは、請求項2のいずれ
    かに記載の昇降機構において、上記第1,第2のカムを
    移動して、該第1,第2のカムの各々の鋸歯の斜面と上
    記シャフト状部材との接触を解除し、該シャフト状部材
    を下降自在とする手段を設けることを特徴とする昇降機
    構。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の昇降機構を具備したソータであって、複数のトレー
    を、上記第1,第2のカムの各々の鋸歯の凹部の底端間
    と同じ間隔で重ねてなる多段トレーを有し、該多段トレ
    ーを上記シャフト状部材に連結することを特徴とするソ
    ータ。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の昇降機構を具備したオートチェンジャであって、上記
    第1,第2のカムの各々の鋸歯の凹部の底端間を、収容
    媒体の収納間隔とすることを特徴とするオートチェンジ
    ャ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105438863A (zh) * 2015-12-24 2016-03-30 重庆鼎盛印务股份有限公司 用于印刷的间歇式进料装置

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