JPH09272862A - 保冷剤 - Google Patents
保冷剤Info
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- JPH09272862A JPH09272862A JP8108391A JP10839196A JPH09272862A JP H09272862 A JPH09272862 A JP H09272862A JP 8108391 A JP8108391 A JP 8108391A JP 10839196 A JP10839196 A JP 10839196A JP H09272862 A JPH09272862 A JP H09272862A
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Landscapes
- Thermotherapy And Cooling Therapy Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
〔課題〕柔らかな肌触りの感触を向上させた含水珪酸の
粉末を利用した保冷剤を提供する。 〔解決手段〕重量含水率55%〜63%、平均粒度 2μm〜
150 μmの含水珪酸を92〜98重量%含み、更に、一例と
して、平均粒度0.5 μm〜5 μmの2エチルヘキサン酸
アルミニウムを0.5 〜8 重量%含む。更に、助剤として
タルクを含む。
粉末を利用した保冷剤を提供する。 〔解決手段〕重量含水率55%〜63%、平均粒度 2μm〜
150 μmの含水珪酸を92〜98重量%含み、更に、一例と
して、平均粒度0.5 μm〜5 μmの2エチルヘキサン酸
アルミニウムを0.5 〜8 重量%含む。更に、助剤として
タルクを含む。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、氷枕や氷嚢などの
医療用品などに利用される保冷剤に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、氷枕などに利用される保冷剤とし
ては、水、あるいは、水にCMCや吸水性樹脂等を加え
てゲル状にしたものをプラスチック製の袋に充填し、こ
れを冷蔵庫内で冷却することによって水を氷に変化させ
た状態で使用している。氷は、融解に際して1グラム当
たり80カロリーの熱を奪うため保冷剤として最も有効で
ある。しかしながら、周知のように氷は硬いため、これ
を氷枕や、腕や足等の冷シップに利用する際は肌触りの
感触がかなり悪くなるという欠点がある。このような事
情から柔らかい感触の保冷剤が望まれてきた。 【0003】最近、上記希望に沿う保冷剤として、珪酸
(SiO2、硅酸とも表示される)の粉末を利用した保冷剤
が市販されるようになったが、これは珪酸の粉末が多孔
質の構造を呈するため、その内部の微細孔中に多量の水
を吸蔵するという性質を利用したものである。このよう
な珪酸の粉末は1.5 倍程度の重量の水を吸蔵するため水
の60%程度の吸熱力がある一方、そのように水を吸蔵し
た含水珪酸の粉末を冷蔵庫内で冷却することにより吸蔵
された水を固化させても、全体としては粉末の状態を保
つためある程度柔らかな肌触りの感触が保たれる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記含水珪酸を利用し
た保冷剤は、肌触りの感触の柔らかさの点で必ずしも十
分とは言えない。従って、本発明の目的は、上述した含
水珪酸の粉末を利用した保冷剤の柔らかな肌触りの感触
を一層向上させることにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の保冷剤は、重量
含水率55%〜63%、平均粒度 2μm〜150 μmの含水珪
酸を92〜99重量%含んでいる。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態によれば、こ
の保冷剤は、更に、平均粒度0.5 μm〜5μmの2エチ
ルヘキサン酸アルミニウムを0.5 〜8重量%の割合で含
有する。本発明の他の実施の形態によれば、この保冷剤
は、助剤として、平均粒度2μm〜30μmのタルクを0.
5 〜6重量%の割合で含有する。 【0007】含水珪酸を主体とした保冷剤については、
その柔らかさを向上させるうえでその粒度が重要にな
る。平均粒度が減少するほど柔軟性は向上するが、この
平均粒度が2μm〜3μm程度まで減少すると、嵩比
重、すなわち、含水珪酸の単位体積当たりの重量が減少
し、一定の容積の袋に充填可能な含水珪酸の吸熱量従っ
て保冷能力が減少する。これに対して、平均粒度が100
μm〜200 μmになると、嵩比重が増加して一定の容積
の袋に充填可能な含水珪酸の吸熱量が増加し保冷能力が
増加するが、柔軟性が低下して肌触りの感触が悪化す
る。従って、柔軟性と保冷能力とを勘案すると、含水珪
酸の平均粒度は 2μm〜150 μmの範囲が最適である。 【0008】また、含水珪酸の平均粒度を低下してゆく
と含水率が増加してゆくが、平均粒度がある程度以下に
なると含水率はもはや増加せず63重量%前後の飽和値に
到達することが見出された。含水珪酸の含水率は高いほ
ど保冷能力が高まるため、なるべく飽和値に近い範囲、
少なくとも55重量%以上の範囲が望ましい。 【0009】上述のように、含水珪酸の平均粒度や含水
率を最適範囲に設定しても、柔軟性の点でまだ十分とは
言えないことが確認された。本発明者は、上記の欠点を
改善すべく種々試験を行った結果、2エチルヘキサン酸
アルミニウムを含水珪酸に少量添加することにより柔軟
性が改善される事を見出し、本発明の保冷剤の柔軟性を
更に向上させることに成功した。この2エチルヘキサン
酸アルミニウムは、油に溶解し易いため、塗料や、イン
クに含まれる油に混ぜることによりその粘度を増加する
ための増粘剤として利用されている。 【0010】この2エチルヘキサン酸アルミニウムは、
水をはじくという撥水性も有する。図1の(A)に模式
的に示すように、各含水珪酸の粒子の表面で水が氷に変
化する際に、接触し合う含水珪酸の粒子どうしが相互の
表面を覆うように形成された氷の層によって連結(ブリ
ッジ)されてしまうと、多数の粒子が団塊状になる。こ
の結果含水珪酸の平均粒度が大幅に増加したと同様の状
態となり、柔軟性が損なわれる。これに対して、図1の
(B)に示すように、含水珪酸の粒子の間に撥水性の2
エチルヘキサン酸アルミニウムが混在していると、含水
珪酸の粒子相互の氷によるブリッジが生じ難くなり、柔
軟性が保たれる。 【0011】2エチルヘキサン酸アルミニウムの平均粒
度は、含水珪酸のように嵩重量などの問題がないため、
含水珪酸のそれに比べて十分小さくて良く、0.5 μm〜
5 μm程度の範囲が望ましい。上記2エチルヘキサン酸
アルミニウムの作用を補強するために、滑石などとも称
せられ、減摩剤などとして利用されているタルクを若干
量混入させると、柔軟性が一層改善されることが確認さ
れた。このタルクの平均粒度についても、嵩重量などの
問題がないため、含水珪酸のそれに比べて小さくて良い
が、入手の便宜などをも考慮して、2μm〜30μm程度
が望ましい。 【0012】 【実施例】含水量60重量%、平均粒度10μmの含水珪酸
の粉末に、2エチルヘキサン酸アルミニウム、タルク、
ジステアリン酸アルミニュウム、ビーガムを種々の含有
量で含有させた各種成分の保冷剤の粉末を試料として作
成した。なお、ジステアリン酸アルミニュウムは、2エ
チルヘキサン酸アルミニウムトと同様に、塗料やインク
の増粘剤として利用されており、撥水性を有する。ま
た、ビーガムはタルクと同様、摩擦を減少させる減摩剤
として利用されている。これらを冷蔵庫に入れて含水分
を凍らせたのち、容量1リットルのメスシリンダー内に
各試料の粉末を満杯になるまで充填した。 【0013】次に、各メスシリンダーを5cmの高さか
ら3回にわたってゴム板上に自然落下させることによ
り、各試料の粉末のしまり具合を同一の状態に整えた。
続いて、先端部分を90o の角度をなすように削った直径
1cm、長さ30cm、重量20グラムの木製の棒を木綿糸
で吊り下げて、その自重によってその先端部分を試料の
表面にめり込ませた。このめり込みの深さが大きいほど
保冷剤としての柔軟性が高いと判定した。以下に、結果
を示す。 【0014】 【0015】最大のめり込み深さ( 柔軟性 )は、含水珪
酸に2エチルヘキサン酸アルミニウムとタルクとをほぼ
2%ずつ含有させた試料で得られた。2番目に大きなめ
り込み深さ( 柔軟性 )は、含水珪酸にほぼ4%の2エチ
ルヘキサン酸アルミニウムを含有させた試料で得られ
た。2エチルヘキサン酸アルミニウムを含有させること
なく、タルクのみを含有させた場合でもある程度の効果
が認められた。 【0016】2エチルヘキサン酸アルミニウムの代わり
に撥水性を有するジステアリン酸アルミニウムを含有さ
せても柔軟性の改善効果は小さいことが確認された。ま
た、タルクの代わりにこれと同様に減磨剤として使用さ
れるビーガムを含有させても柔軟性改善効果は小さいこ
とが確認された。 【0017】以上詳細に説明したように、本発明の保冷
剤は、重量含水率55%〜63%、平均粒度 2μm〜150 μ
mの含水珪酸を92〜99重量%含み、さらに、好適な実施
例では2エチルヘキサン酸アルミニウムとタルクとを少
量含有する構成であるから、実験結果から明らかなよう
に柔軟性の改善に大きな効果が奏される。
医療用品などに利用される保冷剤に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、氷枕などに利用される保冷剤とし
ては、水、あるいは、水にCMCや吸水性樹脂等を加え
てゲル状にしたものをプラスチック製の袋に充填し、こ
れを冷蔵庫内で冷却することによって水を氷に変化させ
た状態で使用している。氷は、融解に際して1グラム当
たり80カロリーの熱を奪うため保冷剤として最も有効で
ある。しかしながら、周知のように氷は硬いため、これ
を氷枕や、腕や足等の冷シップに利用する際は肌触りの
感触がかなり悪くなるという欠点がある。このような事
情から柔らかい感触の保冷剤が望まれてきた。 【0003】最近、上記希望に沿う保冷剤として、珪酸
(SiO2、硅酸とも表示される)の粉末を利用した保冷剤
が市販されるようになったが、これは珪酸の粉末が多孔
質の構造を呈するため、その内部の微細孔中に多量の水
を吸蔵するという性質を利用したものである。このよう
な珪酸の粉末は1.5 倍程度の重量の水を吸蔵するため水
の60%程度の吸熱力がある一方、そのように水を吸蔵し
た含水珪酸の粉末を冷蔵庫内で冷却することにより吸蔵
された水を固化させても、全体としては粉末の状態を保
つためある程度柔らかな肌触りの感触が保たれる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記含水珪酸を利用し
た保冷剤は、肌触りの感触の柔らかさの点で必ずしも十
分とは言えない。従って、本発明の目的は、上述した含
水珪酸の粉末を利用した保冷剤の柔らかな肌触りの感触
を一層向上させることにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の保冷剤は、重量
含水率55%〜63%、平均粒度 2μm〜150 μmの含水珪
酸を92〜99重量%含んでいる。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態によれば、こ
の保冷剤は、更に、平均粒度0.5 μm〜5μmの2エチ
ルヘキサン酸アルミニウムを0.5 〜8重量%の割合で含
有する。本発明の他の実施の形態によれば、この保冷剤
は、助剤として、平均粒度2μm〜30μmのタルクを0.
5 〜6重量%の割合で含有する。 【0007】含水珪酸を主体とした保冷剤については、
その柔らかさを向上させるうえでその粒度が重要にな
る。平均粒度が減少するほど柔軟性は向上するが、この
平均粒度が2μm〜3μm程度まで減少すると、嵩比
重、すなわち、含水珪酸の単位体積当たりの重量が減少
し、一定の容積の袋に充填可能な含水珪酸の吸熱量従っ
て保冷能力が減少する。これに対して、平均粒度が100
μm〜200 μmになると、嵩比重が増加して一定の容積
の袋に充填可能な含水珪酸の吸熱量が増加し保冷能力が
増加するが、柔軟性が低下して肌触りの感触が悪化す
る。従って、柔軟性と保冷能力とを勘案すると、含水珪
酸の平均粒度は 2μm〜150 μmの範囲が最適である。 【0008】また、含水珪酸の平均粒度を低下してゆく
と含水率が増加してゆくが、平均粒度がある程度以下に
なると含水率はもはや増加せず63重量%前後の飽和値に
到達することが見出された。含水珪酸の含水率は高いほ
ど保冷能力が高まるため、なるべく飽和値に近い範囲、
少なくとも55重量%以上の範囲が望ましい。 【0009】上述のように、含水珪酸の平均粒度や含水
率を最適範囲に設定しても、柔軟性の点でまだ十分とは
言えないことが確認された。本発明者は、上記の欠点を
改善すべく種々試験を行った結果、2エチルヘキサン酸
アルミニウムを含水珪酸に少量添加することにより柔軟
性が改善される事を見出し、本発明の保冷剤の柔軟性を
更に向上させることに成功した。この2エチルヘキサン
酸アルミニウムは、油に溶解し易いため、塗料や、イン
クに含まれる油に混ぜることによりその粘度を増加する
ための増粘剤として利用されている。 【0010】この2エチルヘキサン酸アルミニウムは、
水をはじくという撥水性も有する。図1の(A)に模式
的に示すように、各含水珪酸の粒子の表面で水が氷に変
化する際に、接触し合う含水珪酸の粒子どうしが相互の
表面を覆うように形成された氷の層によって連結(ブリ
ッジ)されてしまうと、多数の粒子が団塊状になる。こ
の結果含水珪酸の平均粒度が大幅に増加したと同様の状
態となり、柔軟性が損なわれる。これに対して、図1の
(B)に示すように、含水珪酸の粒子の間に撥水性の2
エチルヘキサン酸アルミニウムが混在していると、含水
珪酸の粒子相互の氷によるブリッジが生じ難くなり、柔
軟性が保たれる。 【0011】2エチルヘキサン酸アルミニウムの平均粒
度は、含水珪酸のように嵩重量などの問題がないため、
含水珪酸のそれに比べて十分小さくて良く、0.5 μm〜
5 μm程度の範囲が望ましい。上記2エチルヘキサン酸
アルミニウムの作用を補強するために、滑石などとも称
せられ、減摩剤などとして利用されているタルクを若干
量混入させると、柔軟性が一層改善されることが確認さ
れた。このタルクの平均粒度についても、嵩重量などの
問題がないため、含水珪酸のそれに比べて小さくて良い
が、入手の便宜などをも考慮して、2μm〜30μm程度
が望ましい。 【0012】 【実施例】含水量60重量%、平均粒度10μmの含水珪酸
の粉末に、2エチルヘキサン酸アルミニウム、タルク、
ジステアリン酸アルミニュウム、ビーガムを種々の含有
量で含有させた各種成分の保冷剤の粉末を試料として作
成した。なお、ジステアリン酸アルミニュウムは、2エ
チルヘキサン酸アルミニウムトと同様に、塗料やインク
の増粘剤として利用されており、撥水性を有する。ま
た、ビーガムはタルクと同様、摩擦を減少させる減摩剤
として利用されている。これらを冷蔵庫に入れて含水分
を凍らせたのち、容量1リットルのメスシリンダー内に
各試料の粉末を満杯になるまで充填した。 【0013】次に、各メスシリンダーを5cmの高さか
ら3回にわたってゴム板上に自然落下させることによ
り、各試料の粉末のしまり具合を同一の状態に整えた。
続いて、先端部分を90o の角度をなすように削った直径
1cm、長さ30cm、重量20グラムの木製の棒を木綿糸
で吊り下げて、その自重によってその先端部分を試料の
表面にめり込ませた。このめり込みの深さが大きいほど
保冷剤としての柔軟性が高いと判定した。以下に、結果
を示す。 【0014】 【0015】最大のめり込み深さ( 柔軟性 )は、含水珪
酸に2エチルヘキサン酸アルミニウムとタルクとをほぼ
2%ずつ含有させた試料で得られた。2番目に大きなめ
り込み深さ( 柔軟性 )は、含水珪酸にほぼ4%の2エチ
ルヘキサン酸アルミニウムを含有させた試料で得られ
た。2エチルヘキサン酸アルミニウムを含有させること
なく、タルクのみを含有させた場合でもある程度の効果
が認められた。 【0016】2エチルヘキサン酸アルミニウムの代わり
に撥水性を有するジステアリン酸アルミニウムを含有さ
せても柔軟性の改善効果は小さいことが確認された。ま
た、タルクの代わりにこれと同様に減磨剤として使用さ
れるビーガムを含有させても柔軟性改善効果は小さいこ
とが確認された。 【0017】以上詳細に説明したように、本発明の保冷
剤は、重量含水率55%〜63%、平均粒度 2μm〜150 μ
mの含水珪酸を92〜99重量%含み、さらに、好適な実施
例では2エチルヘキサン酸アルミニウムとタルクとを少
量含有する構成であるから、実験結果から明らかなよう
に柔軟性の改善に大きな効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】含有水分の固化に伴い粒子の団塊が形成される
様子を示す模式的に示す図(A)と撥水性の粒子の存在
が団塊の形成を妨げる様子を模式的に示す図(B)であ
る。
様子を示す模式的に示す図(A)と撥水性の粒子の存在
が団塊の形成を妨げる様子を模式的に示す図(B)であ
る。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 郷野 洋一郎
東京都新宿区西新宿3ー20ー1 ロッテ電
子工業株式会社内
(72)発明者 近藤 光由
東京都中央区日本橋蛎殻町1 ー34─2
絹川ビル 絹元商事株式会社内
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】重量含水率55%〜63%、平均粒度 2μm〜
150 μmの含水珪酸を92〜99重量%含むことを特徴とす
る保冷剤。 【請求項2】2エチルヘキサン酸アルミニウムを含有す
ることを特徴とする請求項1記載の保冷剤。 【請求項3】前記2エチルヘキサン酸アルミニウムの含
有率は0.5 〜8重量%であることを特徴とする請求項2
記載の保冷剤。 【請求項4】前記2エチルヘキサン酸アルミニウムの平
均粒度は、0.5 μm〜5μmであることを特徴とする請
求項2又は3記載の保冷剤。 【請求項5】助剤としてタルクを含むことを特徴とする
請求項2乃至3記載の保冷剤。 【請求項6】前記タルクの含有量は0.5 〜6重量%であ
ることを特徴とする請求項5記載の保冷剤。 【請求項7 】前記タルクの平均粒度は2μm〜30μmで
あることを特徴とする請求項5又は6記載の保冷剤。 【請求項8】2重量%以上のタルクを含有することを特
徴とする請求項1記載の保冷剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8108391A JPH09272862A (ja) | 1996-04-04 | 1996-04-04 | 保冷剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8108391A JPH09272862A (ja) | 1996-04-04 | 1996-04-04 | 保冷剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09272862A true JPH09272862A (ja) | 1997-10-21 |
Family
ID=14483583
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8108391A Withdrawn JPH09272862A (ja) | 1996-04-04 | 1996-04-04 | 保冷剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09272862A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001039705A1 (en) * | 1999-11-30 | 2001-06-07 | The Procter & Gample Company | Cooling pad |
-
1996
- 1996-04-04 JP JP8108391A patent/JPH09272862A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001039705A1 (en) * | 1999-11-30 | 2001-06-07 | The Procter & Gample Company | Cooling pad |
WO2001039704A1 (en) * | 1999-11-30 | 2001-06-07 | The Procter & Gamble Company | Cooling pad |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030701 |