JPH09272472A - 履帯ユニットの転輪スライド機構 - Google Patents
履帯ユニットの転輪スライド機構Info
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- JPH09272472A JPH09272472A JP11020496A JP11020496A JPH09272472A JP H09272472 A JPH09272472 A JP H09272472A JP 11020496 A JP11020496 A JP 11020496A JP 11020496 A JP11020496 A JP 11020496A JP H09272472 A JPH09272472 A JP H09272472A
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- rolling wheel
- crawler belt
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】転輪の前後方向へのスライド量の調節作業や、
履体の張りを緩める作業が簡単に行なえる。 【解決手段】転輪スライド機構Eは、転輪支持板7に対
して軸線を中心に回転可能に取り付けられたスクリュ−
13と、当該スクリュ−13に対して前後方向Xにスラ
イド可能に取り付けられたスライダ−11と、上記スラ
イダ−11に対して取り付けられ、転輪5を回転可能に
軸支する転輪保持板16とから成り、上記スクリュ−1
3とスライダ−11とはネジの噛み合いで互いに接続さ
れ、上記スクリュ−13の回転で上記スライダ−11が
スライドし、当該スライダ−11のスライドを介して上
記転輪5が前後方向Xにスライドする。
履体の張りを緩める作業が簡単に行なえる。 【解決手段】転輪スライド機構Eは、転輪支持板7に対
して軸線を中心に回転可能に取り付けられたスクリュ−
13と、当該スクリュ−13に対して前後方向Xにスラ
イド可能に取り付けられたスライダ−11と、上記スラ
イダ−11に対して取り付けられ、転輪5を回転可能に
軸支する転輪保持板16とから成り、上記スクリュ−1
3とスライダ−11とはネジの噛み合いで互いに接続さ
れ、上記スクリュ−13の回転で上記スライダ−11が
スライドし、当該スライダ−11のスライドを介して上
記転輪5が前後方向Xにスライドする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は履帯ユニットの転輪スラ
イド機構に係り、更に詳しくは、履帯の張りを調節する
為に設けられた転輪スライド機構に関する。
イド機構に係り、更に詳しくは、履帯の張りを調節する
為に設けられた転輪スライド機構に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、履帯式車両が多々提案され
ている。従来この履帯式車両として、特開平4−868
2号公報で示されたものがあり、この履帯式車両は、車
両本体の駆動軸に履帯ユニットが取り付けられている。
詳しくは、上記履帯ユニットは、履帯と、この履帯を駆
動する駆動輪と、履帯を地面に押圧し履帯と共に転がる
少なくとも2個の転輪とを備えている。そして、上記転
輪は、履帯の張りを調節する為の転輪スライド機構を備
えている。そこで、この転輪スライド機構に着目する
と、上記転輪の車軸に取り付けられた車輪支えが、駆動
輪に対して回転自在に取り付けられた転輪支持板に対し
て前後方向にスライド可動に構成され、上記車軸支え
は、ボルト及びナットによって上記転輪支持板に固定さ
れているものであった。
ている。従来この履帯式車両として、特開平4−868
2号公報で示されたものがあり、この履帯式車両は、車
両本体の駆動軸に履帯ユニットが取り付けられている。
詳しくは、上記履帯ユニットは、履帯と、この履帯を駆
動する駆動輪と、履帯を地面に押圧し履帯と共に転がる
少なくとも2個の転輪とを備えている。そして、上記転
輪は、履帯の張りを調節する為の転輪スライド機構を備
えている。そこで、この転輪スライド機構に着目する
と、上記転輪の車軸に取り付けられた車輪支えが、駆動
輪に対して回転自在に取り付けられた転輪支持板に対し
て前後方向にスライド可動に構成され、上記車軸支え
は、ボルト及びナットによって上記転輪支持板に固定さ
れているものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術による
と、上記車軸支えがボルト及びナットによって転輪支持
板に固定されることで、上記車軸支えに連なる転輪の位
置が決まり、履帯の張りが調節されるものであるが、上
記技術ではボルト及びナットを用いる為に、転輪をスラ
イドさせる際、固定してあるボルト及びナットを緩め、
次いで転輪をスライドさせ、再びボルト及びナットを締
めるといった面倒な作業を行なわなければならなかっ
た。
と、上記車軸支えがボルト及びナットによって転輪支持
板に固定されることで、上記車軸支えに連なる転輪の位
置が決まり、履帯の張りが調節されるものであるが、上
記技術ではボルト及びナットを用いる為に、転輪をスラ
イドさせる際、固定してあるボルト及びナットを緩め、
次いで転輪をスライドさせ、再びボルト及びナットを締
めるといった面倒な作業を行なわなければならなかっ
た。
【0004】所で、上記転輪スライド機構を設ける目的
は、1として履体に適正な張力を与えることにより、車
両の良好な走行を確保すると同時に関連部品、例えば転
輪や駆動輪を保護することである。また、2として履体
を緩めることにより、履体を履体ユニットに対して脱着
することである。所が、上記従来技術によれば、上述し
た如く転輪をスライドさせる為の操作が面倒なので、転
輪の前後方向へのスライド量の調節作業や、履帯の張り
を緩める作業が難しかった。
は、1として履体に適正な張力を与えることにより、車
両の良好な走行を確保すると同時に関連部品、例えば転
輪や駆動輪を保護することである。また、2として履体
を緩めることにより、履体を履体ユニットに対して脱着
することである。所が、上記従来技術によれば、上述し
た如く転輪をスライドさせる為の操作が面倒なので、転
輪の前後方向へのスライド量の調節作業や、履帯の張り
を緩める作業が難しかった。
【0005】従って、本発明の目的とする所は、履帯の
張りを調節する為の転輪スライド機構に於て、転輪の前
後方向へのスライド量の調節作業や、履体の張りを緩め
る作業が簡単に行なえる技術を提供するにある。
張りを調節する為の転輪スライド機構に於て、転輪の前
後方向へのスライド量の調節作業や、履体の張りを緩め
る作業が簡単に行なえる技術を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明は次の技術的手段を有する。即ち、実施例に
対応する添付図面中の符号を用いてこれを説明すると、
本発明は駆動輪4と、当該駆動輪4によって駆動せしめ
られる履帯3と、当該履帯3を張ると共に、この履帯3
を地面に押圧せしめる転輪5と、上記駆動輪4に対して
回転自在に取り付けられた転輪支持板7とから成る履帯
ユニット2に設けられ、上記転輪5を、上記履帯3の張
りの強弱を調節する方向である前後方向Xにスライド可
能にする為の履体ユニットの転輪スライド機構に於て、
上記転輪スライド機構Eは、上記転輪支持板7に対して
軸線を中心に回転可能に取り付けられたスクリュ−13
と、当該スクリュ−13に対して前後方向Xにスライド
可能に取り付けられたスライダ−11と、上記スライダ
−11に対して取り付けられ、上記転輪5を回転可能に
軸支する転輪保持板16とから成り、上記スクリュ−1
3とスライダ−11とはネジの噛み合いで互いに接続さ
れ、上記スクリュ−13の回転で上記スライダ−11が
スライドせしめられ、当該スライダ−11のスライドを
介して上記転輪5が前後方向Xにスライドせしめられる
ことを特徴とする履帯ユニットの転輪スライド機構であ
る。
に、本発明は次の技術的手段を有する。即ち、実施例に
対応する添付図面中の符号を用いてこれを説明すると、
本発明は駆動輪4と、当該駆動輪4によって駆動せしめ
られる履帯3と、当該履帯3を張ると共に、この履帯3
を地面に押圧せしめる転輪5と、上記駆動輪4に対して
回転自在に取り付けられた転輪支持板7とから成る履帯
ユニット2に設けられ、上記転輪5を、上記履帯3の張
りの強弱を調節する方向である前後方向Xにスライド可
能にする為の履体ユニットの転輪スライド機構に於て、
上記転輪スライド機構Eは、上記転輪支持板7に対して
軸線を中心に回転可能に取り付けられたスクリュ−13
と、当該スクリュ−13に対して前後方向Xにスライド
可能に取り付けられたスライダ−11と、上記スライダ
−11に対して取り付けられ、上記転輪5を回転可能に
軸支する転輪保持板16とから成り、上記スクリュ−1
3とスライダ−11とはネジの噛み合いで互いに接続さ
れ、上記スクリュ−13の回転で上記スライダ−11が
スライドせしめられ、当該スライダ−11のスライドを
介して上記転輪5が前後方向Xにスライドせしめられる
ことを特徴とする履帯ユニットの転輪スライド機構であ
る。
【0007】また、他の特徴とする部分は、上記転輪ス
ライド機構Eは、上記転輪保持板16で支持する転輪5
が、上記履帯3の進行方向上方に跳ね上がるように上記
スライダ−11に対して回動可能に軸支された転輪首振
機構Fを備えていることを特徴とする。
ライド機構Eは、上記転輪保持板16で支持する転輪5
が、上記履帯3の進行方向上方に跳ね上がるように上記
スライダ−11に対して回動可能に軸支された転輪首振
機構Fを備えていることを特徴とする。
【0008】
【作用】上記構成によると、上記転輪スライド機構Eを
設けることにより、上記スクリュ−13を回転させるだ
けで転輪5を前後方向Xにスライドさせることができ、
簡単に転輪5のスライドが行なえる。これにより、転輪
5の前後方向Xへのスライド量の調節作業や、履体3の
張りを緩める作業が簡単に行なえる。
設けることにより、上記スクリュ−13を回転させるだ
けで転輪5を前後方向Xにスライドさせることができ、
簡単に転輪5のスライドが行なえる。これにより、転輪
5の前後方向Xへのスライド量の調節作業や、履体3の
張りを緩める作業が簡単に行なえる。
【0009】
【実施例】次に、添付図面に従い本発明の実施例を詳述
する。車両本体1は四輪駆動車であって、前後の駆動軸
にそれぞれ左右2つ、合計4つの履帯ユニット2が取り
付けられている。上記4つの履帯ユニット2はそれぞれ
同じものであるので、以下1つの履帯ユニット2に着目
して説明してゆく。
する。車両本体1は四輪駆動車であって、前後の駆動軸
にそれぞれ左右2つ、合計4つの履帯ユニット2が取り
付けられている。上記4つの履帯ユニット2はそれぞれ
同じものであるので、以下1つの履帯ユニット2に着目
して説明してゆく。
【0010】上記履帯ユニットは、履帯3と、この履帯
3を駆動する駆動輪4と、履帯3を地面に押圧し履帯と
共に転がる2個の転輪5と、上記2個の転輪5間に位置
し履帯3を地面に押圧する2個の中間転輪6とを備えて
いる。図9を参照すると、上記駆動輪4は車両本体1の
駆動軸の回転を受けて回転し、回転した駆動輪4のピン
21に履帯3が掛かり履帯3が回転する。上記駆動輪4
には、転輪支持板7がベアリング20を介して取り付け
られていて、転輪支持板7は駆動輪4に対して回転自在
に構成されていると共に、路面に合わせて揺動する。
3を駆動する駆動輪4と、履帯3を地面に押圧し履帯と
共に転がる2個の転輪5と、上記2個の転輪5間に位置
し履帯3を地面に押圧する2個の中間転輪6とを備えて
いる。図9を参照すると、上記駆動輪4は車両本体1の
駆動軸の回転を受けて回転し、回転した駆動輪4のピン
21に履帯3が掛かり履帯3が回転する。上記駆動輪4
には、転輪支持板7がベアリング20を介して取り付け
られていて、転輪支持板7は駆動輪4に対して回転自在
に構成されていると共に、路面に合わせて揺動する。
【0011】次に、上記中間転輪6は、上記駆動輪4の
下方に位置し、上記転輪支持板7に対して回転可能に取
り付けられている。そして、上記2つの転輪5は上記中
間転輪6の前後方向Xに沿った前方及び後方に位置し、
それぞれが履帯3に接している。つまり、上記履帯3
は、略三角形状に張られた状態にある。上記転輪5は、
前方に位置する前転輪5Aと、後方に位置する後転輪5
Bとに区分され、上記前転輪5A及び後転輪5Bはそれ
ぞれ転輪スライド機構Eを備えている。上記前転輪5A
及び後転輪5Bのそれぞれの転輪スライド機構Eは同じ
ものなので、以下前転輪5Aの転輪スライド機構Eを説
明する。
下方に位置し、上記転輪支持板7に対して回転可能に取
り付けられている。そして、上記2つの転輪5は上記中
間転輪6の前後方向Xに沿った前方及び後方に位置し、
それぞれが履帯3に接している。つまり、上記履帯3
は、略三角形状に張られた状態にある。上記転輪5は、
前方に位置する前転輪5Aと、後方に位置する後転輪5
Bとに区分され、上記前転輪5A及び後転輪5Bはそれ
ぞれ転輪スライド機構Eを備えている。上記前転輪5A
及び後転輪5Bのそれぞれの転輪スライド機構Eは同じ
ものなので、以下前転輪5Aの転輪スライド機構Eを説
明する。
【0012】上記転輪支持板7の下部には、前後方向X
に沿って延びるスライダ−案内部10が形成されてい
る。上記スライダ−案内部10は、上部スライダ−案内
部10Aと下部スライダ−案内部10Bとから成り、そ
れぞれが上下で並行となるよう位置している。そして、
上記上部及び下部スライダ−案内部10A、10B間に
スライダ−11が取り付けられていて、上記スライダ−
11は上記スライダ−案内部10に対して前後方向Xに
スライド可能と成されている。
に沿って延びるスライダ−案内部10が形成されてい
る。上記スライダ−案内部10は、上部スライダ−案内
部10Aと下部スライダ−案内部10Bとから成り、そ
れぞれが上下で並行となるよう位置している。そして、
上記上部及び下部スライダ−案内部10A、10B間に
スライダ−11が取り付けられていて、上記スライダ−
11は上記スライダ−案内部10に対して前後方向Xに
スライド可能と成されている。
【0013】上記スライダ−11は、左右方向Yに沿っ
て仮想軸線がある軸筒12が設けられている。また、上
記スライダ−11には仮想軸線が前後方向Xで水平とな
るスクリュ−受入穴11Aが形成されていて、このスク
リュ−受入穴11Aの内径面に雌ネジ11aが形成され
ている。また、上記転輪支持板7の下部には固定壁15
が設けられていて、この固定壁15に対してスクリュ−
13が仮想軸線を中心に回転可能に取り付けられてい
る。詳しくは、上記スクリュ−13の他端13Bにはス
トップリング13Baが取り付けられていて、上記固定
壁15の固定穴15Aから抜けないよう取り付けられて
いる。上記スクリュ−13の表面には、雄ネジ13aが
形成されている。そして、この13aが上記スライダ−
11の雌ネジ11aに対して噛み合っていて、上記スク
リュ−13の回転で上記スライダ−11が前後方向Xに
スライドするものである。
て仮想軸線がある軸筒12が設けられている。また、上
記スライダ−11には仮想軸線が前後方向Xで水平とな
るスクリュ−受入穴11Aが形成されていて、このスク
リュ−受入穴11Aの内径面に雌ネジ11aが形成され
ている。また、上記転輪支持板7の下部には固定壁15
が設けられていて、この固定壁15に対してスクリュ−
13が仮想軸線を中心に回転可能に取り付けられてい
る。詳しくは、上記スクリュ−13の他端13Bにはス
トップリング13Baが取り付けられていて、上記固定
壁15の固定穴15Aから抜けないよう取り付けられて
いる。上記スクリュ−13の表面には、雄ネジ13aが
形成されている。そして、この13aが上記スライダ−
11の雌ネジ11aに対して噛み合っていて、上記スク
リュ−13の回転で上記スライダ−11が前後方向Xに
スライドするものである。
【0014】上記軸筒12には、両端に転輪保持板16
が固定された軸が通されている。上記転輪保持板16は
2枚から成り、この2枚の転輪保持板16で前転輪5A
を回転可能に挟んで支持している。上記転輪保持板16
の軸は、上記軸筒12に対して回転可能に軸支されてい
る。
が固定された軸が通されている。上記転輪保持板16は
2枚から成り、この2枚の転輪保持板16で前転輪5A
を回転可能に挟んで支持している。上記転輪保持板16
の軸は、上記軸筒12に対して回転可能に軸支されてい
る。
【0015】つまり、上記スクリュ−13を回転させる
と、このスクリュ−13に対してスライダ−11が前後
方向Xにスライドする。そして、上記スライダ−11の
スライドによって、上記転輪保持板16がスライドし、
以って前転輪5Aが前後方向Xにスライドするものであ
る。
と、このスクリュ−13に対してスライダ−11が前後
方向Xにスライドする。そして、上記スライダ−11の
スライドによって、上記転輪保持板16がスライドし、
以って前転輪5Aが前後方向Xにスライドするものであ
る。
【0016】また、この例では、上記転輪スライド機構
Eは、転輪首振機構Fを備え、上記転輪首振機構Fは、
上記軸筒12と、この軸筒12に通された転輪保持板1
6の軸部から成り、上記転輪保持板16の軸部が軸筒1
2に対して軸回転することで、上記転輪保持板16が軸
筒12を中心として回動し、以って前転輪5Aが軸筒1
2を中心として、首振り状態可能と成すものである。こ
こで、図4を参照して上記前転輪5Aの首振中心軸A
と、転輪中心軸Bとの関係に着目すると、車両の良好な
走行を実現させるときの前転輪5Aの転輪中心軸Bは、
上記首振中心軸Aよりも上下差hだけ下方位置にある。
これにより、上記前転輪5Aが首振りし、上記前転輪5
Aの首振量Yが上下差hよりも小さいとき、上記履体3
が僅かに張る側に作用し、上記前転輪5Aが首振りして
も履体3が緩みにくいものである。尚、上記実施例で示
した首振中心軸Aと転輪中心軸Bとの関係の他に、前転
輪5Aの転輪中心軸Bが、首振中心軸Aよりも上下差h
だけ上方位置にあるようにしてもよい。
Eは、転輪首振機構Fを備え、上記転輪首振機構Fは、
上記軸筒12と、この軸筒12に通された転輪保持板1
6の軸部から成り、上記転輪保持板16の軸部が軸筒1
2に対して軸回転することで、上記転輪保持板16が軸
筒12を中心として回動し、以って前転輪5Aが軸筒1
2を中心として、首振り状態可能と成すものである。こ
こで、図4を参照して上記前転輪5Aの首振中心軸A
と、転輪中心軸Bとの関係に着目すると、車両の良好な
走行を実現させるときの前転輪5Aの転輪中心軸Bは、
上記首振中心軸Aよりも上下差hだけ下方位置にある。
これにより、上記前転輪5Aが首振りし、上記前転輪5
Aの首振量Yが上下差hよりも小さいとき、上記履体3
が僅かに張る側に作用し、上記前転輪5Aが首振りして
も履体3が緩みにくいものである。尚、上記実施例で示
した首振中心軸Aと転輪中心軸Bとの関係の他に、前転
輪5Aの転輪中心軸Bが、首振中心軸Aよりも上下差h
だけ上方位置にあるようにしてもよい。
【0017】また、上記転輪支持板7には、上記回動す
る転輪保持板16を受ける為のゴム弾性受け部材17が
設けられている。このゴム弾性受け部材17は、上記転
輪保持板16が当たったとき、変位し、ショックを吸収
する。つまり、上記ゴム弾性受け部材17自体が圧縮さ
れながらショックを吸収するものである。尚、上記ゴム
弾性受け部材17は、上記転輪支持板7に対して上下方
向Zに移動可能であって、上記転輪支持板7には上下溝
18が形成されていると共に(図8参照)、上記ゴム弾
性受け部材17は、ゴム弾性受け部材17を転輪支持板
7に固定する為のボルト及びナットを備えている。そし
て、上記履体3の張りを緩める時は、上記ゴム弾性受け
部材17を上方にずらせることで、上記転輪5の首振角
度を大きくし、履体3の緩み量を大きくするものであ
る。
る転輪保持板16を受ける為のゴム弾性受け部材17が
設けられている。このゴム弾性受け部材17は、上記転
輪保持板16が当たったとき、変位し、ショックを吸収
する。つまり、上記ゴム弾性受け部材17自体が圧縮さ
れながらショックを吸収するものである。尚、上記ゴム
弾性受け部材17は、上記転輪支持板7に対して上下方
向Zに移動可能であって、上記転輪支持板7には上下溝
18が形成されていると共に(図8参照)、上記ゴム弾
性受け部材17は、ゴム弾性受け部材17を転輪支持板
7に固定する為のボルト及びナットを備えている。そし
て、上記履体3の張りを緩める時は、上記ゴム弾性受け
部材17を上方にずらせることで、上記転輪5の首振角
度を大きくし、履体3の緩み量を大きくするものであ
る。
【0018】上記構成により、上記転輪スライド機構E
の使い方を説明する。先ず、上記履帯3の張りを強くす
る場合、上記スクリュ−13を逆回転させる。これによ
り、上記スライダ−11が前転輪5A側にスライドし、
以って前転輪5Aが履帯3を強く張る方向にスライド
し、結果履帯3が強く張られる。
の使い方を説明する。先ず、上記履帯3の張りを強くす
る場合、上記スクリュ−13を逆回転させる。これによ
り、上記スライダ−11が前転輪5A側にスライドし、
以って前転輪5Aが履帯3を強く張る方向にスライド
し、結果履帯3が強く張られる。
【0019】逆に、上記履帯3の張りを緩くする場合、
上記スクリュ−13を正回転させる。これにより、上記
スライダ−11が後転輪5B側にスライドし、以って前
転輪5Aが履帯3の張りを緩くする方向にスライドし、
結果履帯3が緩く張られる。そして、この例では、上記
ゴム弾性受け部材17を上記転輪保持板16に当たらな
いところまで上げると、上記履体3は完全に緩み取り外
すことができる。
上記スクリュ−13を正回転させる。これにより、上記
スライダ−11が後転輪5B側にスライドし、以って前
転輪5Aが履帯3の張りを緩くする方向にスライドし、
結果履帯3が緩く張られる。そして、この例では、上記
ゴム弾性受け部材17を上記転輪保持板16に当たらな
いところまで上げると、上記履体3は完全に緩み取り外
すことができる。
【0020】次に、上記転輪首振機構Fの動作を説明す
る。例えば、上記履帯式車両の走行中、履帯3が石19
に当たったとき、その衝撃で上記前転輪5Aが進行方向
上方に跳ね上がる。つまり、上記転輪保持板16が回動
し、この転輪保持板16が上記ゴム弾性受け部材17に
当たる。これにより、上記ゴム弾性受け部材17が圧縮
され、履帯3に加わった衝撃を吸収緩和するものである
(図3参照)。
る。例えば、上記履帯式車両の走行中、履帯3が石19
に当たったとき、その衝撃で上記前転輪5Aが進行方向
上方に跳ね上がる。つまり、上記転輪保持板16が回動
し、この転輪保持板16が上記ゴム弾性受け部材17に
当たる。これにより、上記ゴム弾性受け部材17が圧縮
され、履帯3に加わった衝撃を吸収緩和するものである
(図3参照)。
【0021】以上は前転輪5Aの転輪スライド機構Eに
ついて述べたが後転輪5Bの転輪スライド機構Eについ
ても同様である。
ついて述べたが後転輪5Bの転輪スライド機構Eについ
ても同様である。
【0022】尚、上記実施例では、上記前及び後転輪5
A、5Bのそれぞれに転輪スライド機構Eを設けた例を
述べたが、どちらか一方、特に前転輪5Aにのみ上記転
輪スライド機構Eを設けても良い。
A、5Bのそれぞれに転輪スライド機構Eを設けた例を
述べたが、どちらか一方、特に前転輪5Aにのみ上記転
輪スライド機構Eを設けても良い。
【0023】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明は請求項1記載
によると、上記転輪スライド機構を設けたことにより、
上記スクリュ−を回転させるだけで転輪を前後方向にス
ライドさせることができ、簡単に転輪のスライドが行な
える。これにより、転輪の前後方向へのスライド量の調
節作業が簡単に行なえて履体の適切な張力が得られ、良
好な車両走行の確保及び関連部品の保護を簡単に行なえ
ると共に、上記履体の張りを緩める作業が簡単に行な
え、履体の履体ユニットからの脱着を簡単に行なえる。
によると、上記転輪スライド機構を設けたことにより、
上記スクリュ−を回転させるだけで転輪を前後方向にス
ライドさせることができ、簡単に転輪のスライドが行な
える。これにより、転輪の前後方向へのスライド量の調
節作業が簡単に行なえて履体の適切な張力が得られ、良
好な車両走行の確保及び関連部品の保護を簡単に行なえ
ると共に、上記履体の張りを緩める作業が簡単に行な
え、履体の履体ユニットからの脱着を簡単に行なえる。
【0024】また、請求項2記載によると、上記転輪首
振機構を設けたことにより、履帯式車両の走行中、履帯
が石等に当たったとき、その衝撃で上記前転輪が跳ね上
がり、衝撃を拡散する。これにより、上記履帯に対する
衝撃を運転者に伝わりにくくし易い。
振機構を設けたことにより、履帯式車両の走行中、履帯
が石等に当たったとき、その衝撃で上記前転輪が跳ね上
がり、衝撃を拡散する。これにより、上記履帯に対する
衝撃を運転者に伝わりにくくし易い。
【図1】本発明の実施例で示した履帯ユニットを取り付
けた車両本体の全体構成図である。
けた車両本体の全体構成図である。
【図2】本発明の実施例で示した履帯ユニットの前転輪
をスライドさせる前の状態図である。
をスライドさせる前の状態図である。
【図3】本発明の実施例で示した履帯ユニットの前転輪
をスライドさせ履帯を張った状態であると共に、前転輪
が首振りした状態を示した図である。
をスライドさせ履帯を張った状態であると共に、前転輪
が首振りした状態を示した図である。
【図4】本発明の実施例で示した履帯ユニットの転輪首
振機構を示した図である。
振機構を示した図である。
【図5】本発明の実施例で示した履帯ユニットのストッ
プリングを省略したスクリュ−の側面図である。
プリングを省略したスクリュ−の側面図である。
【図6】本発明の実施例で示した履帯ユニットのスクリ
ュ−の背面図である。
ュ−の背面図である。
【図7】本発明の実施例で示した履帯ユニットのスライ
ダ−の図である。
ダ−の図である。
【図8】本発明の実施例で示した履帯ユニットの一部断
面を含む正面図である。
面を含む正面図である。
【図9】本発明の実施例で示した履帯ユニットの一部断
面を含む駆動輪周辺の平面図である。
面を含む駆動輪周辺の平面図である。
1 車両本体 2 履帯ユニット 3 履帯 4 駆動輪 5 転輪 7 転輪支持板 10 スライダ−案内部 11 スライダ− 12 軸筒 13 スクリュ− 15 固定壁 16 転輪保持板 E 転輪スライド機構 F 転輪首振機構 X 前後方向
Claims (2)
- 【請求項1】 駆動輪4と、当該駆動輪4によって駆動
せしめられる履帯3と、当該履帯3を張ると共に、この
履帯3を地面に押圧せしめる転輪5と、上記駆動輪4に
対して回転自在に取り付けられた転輪支持板7とから成
る履帯ユニット2に設けられ、上記転輪5を、上記履帯
3の張りの強弱を調節する方向である前後方向Xにスラ
イド可能にする為の履体ユニット2の転輪スライド機構
Eに於て、 上記転輪スライド機構Eは、上記転輪支持板7に対して
軸線を中心に回転可能に取り付けられたスクリュ−13
と、当該スクリュ−13に対して前後方向Xにスライド
可能に取り付けられたスライダ−11と、上記スライダ
−11に対して取り付けられ、上記転輪5を回転可能に
軸支する転輪保持板16とから成り、上記スクリュ−1
3とスライダ−11とはネジの噛み合いで互いに接続さ
れ、上記スクリュ−13の回転で上記スライダ−11が
スライドせしめられ、当該スライダ−11のスライドを
介して上記転輪5が前後方向Xにスライドせしめられる
ことを特徴とする履帯ユニットの転輪スライド機構。 - 【請求項2】 上記転輪スライド機構Eは、上記転輪保
持板16で支持する転輪5が、上記履帯3の進行方向上
方に跳ね上がるように上記スライダ−11に対して回動
可能に軸支された転輪首振機構Fを備えていることを特
徴とする請求項1記載の履帯ユニットの転輪スライド機
構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11020496A JPH09272472A (ja) | 1996-04-05 | 1996-04-05 | 履帯ユニットの転輪スライド機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11020496A JPH09272472A (ja) | 1996-04-05 | 1996-04-05 | 履帯ユニットの転輪スライド機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09272472A true JPH09272472A (ja) | 1997-10-21 |
Family
ID=14529701
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11020496A Pending JPH09272472A (ja) | 1996-04-05 | 1996-04-05 | 履帯ユニットの転輪スライド機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09272472A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3617046A1 (en) * | 2018-08-28 | 2020-03-04 | Nisula Forest Oy | Arrangement for working machine stabilization and a working machine |
-
1996
- 1996-04-05 JP JP11020496A patent/JPH09272472A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3617046A1 (en) * | 2018-08-28 | 2020-03-04 | Nisula Forest Oy | Arrangement for working machine stabilization and a working machine |
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