JPH09271103A - 電動車両 - Google Patents

電動車両

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JPH09271103A
JPH09271103A JP10390296A JP10390296A JPH09271103A JP H09271103 A JPH09271103 A JP H09271103A JP 10390296 A JP10390296 A JP 10390296A JP 10390296 A JP10390296 A JP 10390296A JP H09271103 A JPH09271103 A JP H09271103A
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power supply
motor
capacitor
vehicle
generator
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JP10390296A
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English (en)
Inventor
Hideki Hisada
秀樹 久田
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Equos Research Co Ltd
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Equos Research Co Ltd
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源装置を構成するキャパシタユニット間に
発生した充電量の不均一を解消する。 【解決手段】 電気自動車やハイブリッド車両といった
電動車両の電源装置431を、直列に接続された複数の
キャパシタユニット51と、各キャパシタユニット51
に並列に接続された逆流防止用のダイオード52で構成
する。そして、キャパシタユニット51を放電するため
の放電抵抗器433を放電リレー434を介して電源装
置431に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電動車両に係
り、詳細には、キャパシタを電源として駆動モータに電
力を供給する電動車両に関する。
【0002】
【従来の技術】環境保護の観点から、駆動モータの出力
を車両の駆動力として使用する電動車両が開発され、実
用化されている。このような電動車両としては、駆動モ
ータのみから駆動力を得る電気自動車の他に、環境保護
の観点に加えて燃料の簡易供給と走行距離の長距離化の
観点から駆動モータとエンジンとから駆動力を得るハイ
ブリッド車両も、実用化されている。電動車両では、駆
動源である駆動モータを駆動するための直流電源とし
て、例えば、240Vの電源装置を備えており、電源装
置として、充放電が可能な鉛蓄電池等のバッテリを使用
するものや、キャパシタを使用するものや、バッテリと
キャパシタを使用し、その一方を補助電源として使用す
るもの等がある。このような電気自動車やハイブリッド
車両を含む電動車両において、加速走行や定速走行時に
電源装置から電力を取り出し、運転者の走行要求に応じ
た電流をインバータを介して駆動モータに供給すること
で、駆動モータを駆動している。一方、電動車両の減速
時には、駆動モータによって駆動されたエネルギを有効
に回収するために、駆動モータで発生する電力を電源装
置に回生するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、複数のキャパ
シタユニットを蓄電装置として使用する電動車両では、
キャパシタの自己放電(リーク電流)によって頻繁に放
電と充電を繰り返しているうちに、キャパシタユニット
間の電圧の差異(蓄電エネルギーの差異)が生じ、充電
時に1部のキャパシタユニットが過電圧となる可能性が
ある。特に、電動車両車両は、充電スタンド等による外
部からの充電をしなくても駆動モータの出力のみで長距
離走行することが可能であるため、キャパシタユニット
間の電位差が発生する可能性がある。キャパシタユニッ
トに過電圧が発生すると電気分解が発生する。このた
め、過電圧状態を長期間繰り返し続けると、ドライアウ
ト(電解液が無くなる)して、キャパシタに致命的な障
害を与える可能性がある。キャパシタユニットの過電圧
を防止するために、各キャパシタユニットの電圧をモニ
タし、全てのユニットの電圧が過電圧とならないように
充電量をコントロールする方法が考えられるが、最大電
圧のキャパシタユニットに制限され、見かけ上のキャパ
シタ容量が減少してしまうという問題がある。
【0004】そこで本発明は、上記した従来の電動車両
における課題を解決するために成されたもので、キャパ
シタユニット間に発生した充電量の不均一を解消するこ
とが可能な電動車両を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、駆動モータと、この駆動モータとの間で電力の授受
を行う蓄電手段とを有する電動車両であって、前記蓄電
手段は、直列に接続された複数のキャパシタユニット
と、このキャパシタユニットのそれぞれに並列接続され
た逆流防止用のダイオードと、前記キャパシタユニット
の放電手段と、を具備することで前記目的を達成する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電動車両の各実施
形態について図1から図9を参照して詳細に説明する。
なお、以下の各実施形態では、ハイブリッド車両につい
て説明するが、駆動モータを備えエンジンを備えていな
い電気自動車についても同様に適用が可能である。 (1)第1の実施形態の概要 第1の実施形態のハイブリッド車両では、電源装置とし
てキャパシタ(コンデンサ)を有するハイブリッド車両
に対して、キャパシタの全電気的エネルギーを放出する
ための放電抵抗器を接続すると共に、各キャパシタユニ
ットに逆流防止用のダイオードを並列接続する。そし
て、車両停車時に全てのキャパシタのエネルギ残量を0
にリセットする。これによって、頻繁な充放電により各
ユニット間の充電レベルに差異が生じたキャパシタユニ
ット間の充電レベル差を減少させることができる。ま
た、第1の実施形態の変形として、ダイオードの代わり
にツェナーダイオード(定電圧防止ダイオード)を各キ
ャパシタユニットに並列接続することで、走行中におけ
る過充電(過電圧)を各キャパシタユニット単位で防止
することができる。
【0007】(2)本実施形態の詳細 図1はハイブリッド車両の駆動装置の配列を示すスケル
トン図(骨図)である。このハイブリッド車両は、エン
ジンの駆動力を駆動輪と発電機に分けて伝達させること
でシリーズ型とパラレル型の双方の機能をそなえたスプ
リット型のハイブリッド車両である。図1に示すよう
に、ハイブリッド車両の駆動装置は、エンジン(EG)
1、プラネタリギヤ2、発電機モータ(ジェネレータ
G)3、駆動モータ(M)4、およびデファレンシャル
ギヤ5を備えており、4軸構成になっている。第1軸と
してのエンジン1の出力軸7上には、プラネタリギヤ2
および発電機モータ3が配置されている。プラネタリギ
ヤ2は、キャリヤ22がエンジン1の出力軸7と連結さ
れ、サンギヤ21が発電機モータ3の入力軸9と連結さ
れ、リングギヤ23が第1カウンタドライブキア11に
連結されている。第2軸としての駆動モータ4の出力軸
13には、第2カウンタドライブギヤ15が連結されて
いる。第3軸としてのカウンタシャフト31には、カウ
ンタドリブンギヤ33及びデフピニオンギヤ35が保持
されており、カウンタドリブンギヤ33には第1カウン
タドライブギヤ11と第2カウンタドライブギヤ15が
噛合されている。デファレンシャルギヤ5は、第4軸を
有するデフリングギヤ37を介して駆動され、このデフ
リングギヤ37とデフピニオンギヤ35とが互いに噛合
している。
【0008】プラネタリギヤ2は差動ギヤであり、キャ
リヤ22の入力回転数に対し、リングギヤ23の出力回
転数を決定するのは、サンギヤ21の回転数である。即
ち、発電機モータ3の負荷トルクを制御することによっ
て、サンギヤ21の回転数を制御することが可能であ
る。例えば、サンギヤ21を自由回転させた場合、キャ
リヤ22の回転はサンギヤ21により吸収され、リング
ギヤ23は停止して、出力回転は生じないようになって
いる。プラネタリギヤ2において、キャリヤ22の入力
トルクは、発電機モータ3の反力トルクと出力軸トルク
の合成トルクとなる。すなわち、エンジン1からの出力
はキャリヤ22に入力され、発電機モータ3はサンギヤ
21に入力される。エンジン1の出力トルクはリングギ
ヤ23から出力され、エンジン効率に基づいて設定され
たギヤ比でカウンターギヤを介して駆動輪に出力され
る。また駆動モータ4の出力はモータ効率のよいギヤ比
に基づいてカウンターギヤを介して駆動輪に出力され
る。このように、本実施形態のハイブリッド車両として
は、エンジン1の出力トルクを駆動輪および発電機の入
力軸に伝達する、スプリット型ハイブリッド車両が使用
される。
【0009】図2は、このようなハイブリッド車両のシ
ステム構成を表したものである。この図2に示すよう
に、ハイブリッド車両は、駆動系40と、駆動系40そ
の他各部の状態を検出するセンサ系41と、駆動系40
各部の制御を行う制御系42と、駆動系40との間で電
力の授受を行う電源装置431を有する電源系43を備
えている。
【0010】駆動系40は、エンジン1、発電機モータ
3、駆動モータ4を備えている。発電機モータ3と駆動
モータ4は、電源系43の電源装置と接続され、図示し
ないコンバータやインバータ等およびその制御装置によ
って、電力の授受を行うようになっている。
【0011】センサ系41は、イグニッションキーのオ
ン/オフを検出するキーポジションセンサ410、エン
ジン1の回転数NEを検出するエンジン回転数センサ4
11と、発電機モータ3の回転数NGを検出する発電機
モータ回転数センサ412と、発電機モータ3のトルク
TGを検出する発電機モータトルクセンサ413と、駆
動モータ4の回転数NMを検出する駆動モータ回転数セ
ンサ414と、駆動モータ4のトルクTMを検出する駆
動モータトルクセンサ415と、バッテリ44の充電残
容量SOC、電源装置431の電圧V、電流Iを検出す
る電源センサ416と、アクセル開度αを検出するアク
セルセンサ417と、車速vを検出する車速センサ41
8、ブレーキ踏み込み量βを検出するブレーキセンサ4
19を備えている。センサ系41は、図示しないが、ト
ランスミッションのシフトレバーセンサ、等のその他各
種のセンサを備えている。
【0012】制御系42は、エンジン1を制御するエン
ジン制御装置421、発電機モータ3を制御する発電機
モータ制御装置422、駆動モータ4を制御する駆動モ
ータ制御装置423を備えている。また制御系42は、
エンジン制御装置421、発電機モータ制御装置42
2、駆動モータ制御装置423に対して制御指示や制御
値を供給することで車両全体を制御する車両制御装置
(ECU)424を備えている。この車両制御装置42
4は、例えばCPU(中央処理装置)、各種のプログラ
ムやデータが格納されたROM(リード・オンリ・メモ
リ)、ワーキングエリアとして使用されるRAM(ラン
ダム・アクセス・メモリ)等を備えたマイクロコンピュ
ータによって実現される。車両制御装置424は、自己
に供給させる電源と他の装置に供給する電源とを別個に
ON/OFFすることができるようになっており、本実
施形態によるキャパシタのリセット処理が完了するまで
は、自己に供給させる電源をOFFしないようになって
いる。
【0013】車両制御装置424は、エンジン制御装置
421に対し、車両の走行、停止等の各種状態に応じて
エンジンのON/OFF信号を供給するようになってい
る。また、車両制御装置424は、発電機モータ制御装
置422に対して、図示しないアクセルセンサからのア
クセル開度αと電源センサ416からの充電残容量SO
Cとに応じた発電機モータ3の目標回転数NG*を供給
する。さらに、車両制御装置424は、駆動モータ制御
装置423に対して、アクセルセンサからのアクセル開
度αと車速センサからの車速vとに応じたトルクTM*
を供給するようになっている。
【0014】そして、エンジン制御装置421は、車両
制御装置424から供給されるON信号と、エンジン回
転数センサ411から供給されるエンジン回転数NEに
応じて、スロットル開度θを制御することで、エンジン
1の出力を制御する。発電機モータ制御装置422は、
車両制御装置424から供給された目標回転数NG*と
なるように、発電機モータ3の電流(トルク)IGを制
御する。駆動モータ制御装置423は、車両制御装置4
24から供給されるトルクTM*によって、駆動モータ
4の電流(トルク)IMを制御する。
【0015】車両制御装置424には、エンジン制御装
置421からスロットル開度θの値が供給される。ま
た、発電機モータ制御装置422から、発電機モータ回
転数センサ412で検出された発電機モータ3の回転数
NGと、発電機モータトルクセンサ413で検出された
トルクTGの値が供給される。また、駆動モータ制御装
置423から、駆動モータ回転数センサ414で検出さ
れた駆動モータ4の回転数NMと、駆動モータトルクセ
ンサ415で検出されたトルクTMの値が車両制御装置
424に供給される。さらに、電源センサ416から、
電源装置431の充電残容量SOC、電圧V、電流Iが
供給されるようになっている。なお、発電機モータトル
クセンサ413、および駆動モータトルクセンサ415
は、必ずしも必要ではなく、演算により求めるようにし
てもよい。
【0016】電源系43は、電源装置431の他に、放
電抵抗器432、電源リレー433、および放電リレー
434を備えている。本実施形態の電源装置431は、
後述するようにキャパシタのみで構成されているが、充
放電可能なバッテリと組み合わせて構成するようにして
もよい。バッテリとしては、鉛蓄電池、ニッケルカドミ
ウム電池、ナトリウム硫黄電池、水素2次電池、レドッ
クス型電池、リチウム2次電池等の各種充放電可能な2
次電池が使用される。電源装置431は、電源リレー4
33を介して、発電機モータ3および駆動モータ4と接
続されている。また、電源装置431には、放電リレー
434を介して、放電抵抗器432が接続されている。
放電抵抗器432は、電源装置431から供給される電
力を消費するためのものである。
【0017】電源リレー433と放電リレー434は、
車両制御装置424によって制御されるようになってい
る。すなわち、ハイブリッド車両の走行時には、電源リ
レー433が接続され、放電リレー434が切断され
る。一方、車両停止時には電源リレー433が切断さ
れ、放電リレー434が接続されるようになっている。
そして電源装置431は、車両走行時に、駆動モータ4
に電力を供給する一方、駆動モータ4からの回生電力お
よび発電機モータ3の電力で充電され、車両停止時に、
放電抵抗器432に電力を放電するようになっている。
【0018】図3は、電源系43の詳細構成を表したも
のである。この図に示されるように、電源装置431
は、複数のキャパシタユニット51が直列に接続されて
いる。これら各キャパシタユニット51のそれぞれに
は、逆流および過電圧を防止用するためのダイオード5
2が並列に接続されている。キャパシタユニット51
は、多数のコンデンサセルを直並列に接続することで構
成される。キャパシタユニット51の数は、1ユニット
の定格電圧および駆動モータ4、発電機モータ3、補機
の入力電圧範囲によって決定される。
【0019】各ダイオード52の電流容量は、放電抵抗
器432の抵抗値と、直列接続されるキャパシタユニッ
ト51の数とによって決定される。例えば、全キャパシ
タユニット51の許容電圧を480Vとし、キャパシタ
ユニット51の数が4個で、放電抵抗器432の抵抗値
が10Ωであるとする。この場合、各キャパシタユニッ
トの分圧は120Vとなる。そして、最悪1ユニットが
0Vで他の3ユニットが最大の120Vになった場合、
0Vのユニットに並列接続されているダイオードには、
360Vの電圧が印可されることになる。このとき、放
電抵抗器の抵抗が10Ωであるから、各ダイオードには
最大36Aの電流が流れる可能性が。従って、各ダイオ
ードには、最大定格がそれ以上のものを選定すればよい
ことになる。ただし、実際には1ユニットだけが0Vで
他のユニットが120Vというような極端な電圧のばら
つきは存在し得ないので、上記計算値の1/5程度で十
分である。一方、各ダイオード52の耐電圧は、1キャ
パシタユニット51の定格電圧に耐えうる値に決定され
る。
【0020】放電リレー434は、放電抵抗器432の
抵抗値により決定され、電源装置431が満充電の状態
で放電された場合に耐えうるものが選択される。
【0021】次に、このように構成されたハイブリッド
車両におけるキャパシタのリセット処理の動作について
説明する。図4は、各キャパシタユニット51の電気的
エネルギを放電抵抗器で消費させた場合の、各充電状態
の推移を表したものである。なお、キャパシタのリセッ
ト処理については、3つのキャパシタユニット51a、
〜51cを例に説明することとする。いま、走行を停止
した直後におけるキャパシタユニット51の充電状態
は、図4(a)に示すように、キャパシタユニット51
c、51a51bの順に電圧が高いものとする。このよ
うに、各キャパシタユニット51の充電状態にばらつき
がある状態で、車両の走行が停止した後に車両制御装置
424は、ON/OFF信号の供給により、電源リレー
433を切断にすると共に、放リレー434を接続する
ことで、キャパシタの電気的エネルギを放電抵抗器43
2で消費させる。
【0022】そして、放電抵抗器43での放電が一定時
間行われ、キパシタユニット51aの電圧が0になるま
で放電が行われたものとする。すると、各キャパシタユ
ニット51のみでダイオードが接続されていない電源装
置の場合は、図4(b)に示すように、放電開始時点で
最も電圧が低かったキャパシタユニット51bの電圧は
Vb=0にはならず、「−」の充電状態になるだけであ
る。すなわち、各キャパシタユニット51a、51b、
51cの電荷(電圧)は、ばらつき自体が解消されずに
残ったままである。これに対して本実施形態の電源装置
431では、図4(c)に示すように、各キャパシタユ
ニット51に並列にダイオード52が接続されている場
合、ダイオード52によって電圧が負(実際にはダイオ
ードの順電圧0.6V程度)になると、ダイオード52
によってバイパスされるため、最終的に全てのキャパシ
タの電荷(電圧)が揃うことになる。
【0023】図5は、電源装置431に対するリセット
処理動作の詳細を表したフローチャートである。先ず、
車両制御装置424は、キーポジションセンサ410か
らきキーポジションを入力し(ステップ11)、イグニ
ッションキーがオン状態かオフ状態かを判断する(ステ
ップ12)。イグニッションキーがオフ状態である場合
(ステップ12;Y)、車両制御装置424は、駆動モ
ータ4や発電機モータ等の終了処理を行う(ステップ1
3)。すなわち、オフ時の回転数が高いと逆起電圧によ
って損傷をうける可能性があり、モータドライバを直ち
に停止できないような場合に待機したり、また、イグニ
ッションキーのオフによって残照灯をオンにする等の終
了処理を行う。
【0024】そして、車両制御装置424は、キーポジ
ションがオフされてから30分が経過したか否かを判断
し、経過していれば(ステップ14;Y)、電源リレー
433を切断した後(ステップ15)、放電リレー43
4を接続(ステップ16)することで、各キャパシタユ
ニット51の電気的エネルギの放電抵抗器432での消
費を開始する。その間、車両制御装置424は、電源セ
ンサ416から電源装置431のキャパシタ電圧Vcを
入力し(ステップ17)、放電終止電圧Ve未満までの
放電が完了したか否かを監視する(ステップ18)。
【0025】キャパシタ電圧Vc<放電終止電圧Veに
なると(ステップ18;Y)、車両制御装置424は、
接続していた放電リレー434を切断し(ステップ1
9)、さらに、車両制御装置424自身に供給している
電源をオフして(ステップ20)、リセット処理を終了
する。
【0026】(3)第1の実施形態の変形例 次に第1の実施形態の変形例について説明する。なお、
第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付して、
その説明を省略することにする。図6は、第1の実施形
態における電源系43の変形例を表したものである。こ
の図に示されるように、本変形例では、各キャパシタユ
ニット51のそれぞれに接続されたダイオード52の代
わりに、この変形例では逆流および過充電(過電圧)を
防止用するためのツェナーダイオード53が並列に接続
されている。このように、ツェナーダイオード53をキ
ャパシタユニット51に並列接続することで、各キャパ
シタユニット51を過充電(過電圧)から保護すること
ができる。すなわち、各ツェナーダイオード53の逆電
圧(ツェナー電圧)をキャパシタユニット51の定格電
圧に設定することで、各キャパシタユニット間の充電レ
ベルのばらつきが防止でき、1部のキャパシタに発生す
る過電圧を防止することができる。
【0027】図7は、各キャパシタユニット51に発電
機モータ3または外部の充電スタンド等から充電した場
合の推移を表したものである。いま、電源装置431の
充電を開始した時点で、キャパシタユニット51の充電
状態は、図7(a)に示すように、キャパシタユニット
51c、51a51bの順に電圧が高いものとする。こ
のように、各キャパシタユニット51の充電状態にばら
つきがある状態で、充電を開始して一定時間が経過し
て、キャパシタニット51aの電圧が所定の最大電圧V
fになるまで充電が行われたものとする。
【0028】すると、電源装置431がキャパシタのみ
で構成されている場合、図7(b)に示すように、充電
開始時点で最も電圧が高かったキャパシタユニット51
cの電圧Vcは、矢印Aで示すように、最大電圧Vfを
超えてしまう。このように、キャパシタユニットのみの
場合、電源装置431全体の電圧は最大電圧下にあって
も、一部のキャパシタユニット51が充電によって過充
電となってしまう場合がある。一方、図7(c)に示す
ように、第1の実施形態における変形例では、各キャパ
シタユニット51に並列にツェナーダイオード53が接
続されているので、ツェナーダイオード53により、各
キャパシタユニット51の電圧がツェナーダイオード5
3によって決まる設定電圧Vfになるとバイパスされ
る。このため、各キャパシタユニット51単位での過充
電を防止することができる。
【0029】次に第2の実施形態について説明する。 (4)第1の実施形態の概要 第2の実施形態のハイブリッド車両では、第1の実施形
態と同様に、電源装置としてキャパシタを有するハイブ
リッド車両に対して各キャパシタユニットに逆流防止用
のダイオードを並列接続する。そして、キャパシタの電
気的エネルギーを発電機モータ3によって消費させるよ
うにしている。ただし、発電機モータ3の1相のみの励
磁を継続すると、スイッチング素子1相分のみに負荷が
かかるため、数秒ごとに回転させようにしている。
【0030】(5)第2の実施形態の詳細 図8および図9は、第2の実施形態におけるハイブリッ
ド車両のシステム構成および電源系43の詳細構成を表
したものである。なお、本実施形態において、図1およ
び図3で説明した第1の実施形態と同一の部分について
は同一の符号を付して、その説明を適宜省略することと
する。また、ハイブリッド車両の駆動装置の配列を示す
スケルトン図は図1と同様なので、説明を省略する。本
実施形態では、キャパシタユニット51の電気的エネル
ギを発電機モータ3で消費させるので、図8、図9に示
すように、放電抵抗器および放電リレーは接続されてい
ない構成となっている。
【0031】そして、発電機モータ3で電気的エネルギ
を消費させる場合、発電機モータ3が回転することを防
止するために、ロックさせるようになっている。図10
は、発電機モータ3のロック状態を説明するためのもの
である。発電機モータ3の固定子111に3相交流を供
給することで回転磁界が発生し、回転子112も回転す
ることになる。これに対し、本実施形態では図10
(b)に示すように、発電機モータ制御装置422の制
御によって固定子111の磁極を変更することで回転子
112の回転をロックさせる。ただ、1相のみの場合
に、は、1相のみの励磁はスイッチング素子1相分のみ
に負荷がかかるため、数秒毎に回転させている。
【0032】次に、第2の実施形態におけるリセット処
理動作の詳細について図11のフローチャートに従って
説明する。車両制御装置424は、図示しないキーポジ
ションセンサからきキーポジションを入力し(ステップ
31)、イグニッションキーがオン状態かオフ状態かを
判断する(ステップ32)。イグニッションキーがオフ
状態である場合(ステップ32;Y)、車両制御装置4
24は、キーポジションがオフされてから30分が経過
したか否かを判断し、経過していれば(ステップ33;
Y)、発電機モータモータ制御装置422に対して発電
機モータ3のロック指令を出力する(ステップ34)。
この指令により発電機モータ制御装置422は、発電機
モータ3の1相のみを励磁して発電機モータ3の回転を
ロックさせる。
【0033】そして車両制御装置424は、カウンタの
値Cに1を加え(ステップ35)、カウンタ値CがCma
x よりも大きくなったか否かを判断する(ステップ3
6)。ここで、Cmax は、割込時間が3秒程度となる値
で、ロック状態にある発電機モータ3の1相への通電を
継続させる時間に相当する。カウンタ値CがCmax 以下
である場合には(ステップ36;N)ステップ38に移
行する。一方、カウンタ値CがCmax 未満である場合
(ステップ36;Y)、車両制御装置424は発電機モ
ータ制御装置422に対して1相回転指令を供給し(ス
テップ37)、カウンタ値CをC=0にクリアする(ス
テップ38)。発電機モータ制御装置422は、1相回
転指令により通電する相を切り替える。
【0034】更に車両制御装置424は、電源センサ4
16から電源装置431のキャパシタ電圧Vcを入力し
(ステップ39)、充電終止電圧Vg未満までの充電が
完了したか否かを監視し、完了していない場合(ステッ
プ40;N)、メインルーチンにリターンして充電を継
続する。ここで放電終止電圧Vgとしては、例えば3V
等の値が選択されるが、キャパシタユニット51および
電源装置431の最大電圧によって決定される。
【0035】一方、キャパシタ電圧Vc≧充電終止電圧
Vgになり充電が完了すると(ステップ40;Y)、車
両制御装置424は、電源リレー433を切断し(ステ
ップ41)、さらに、車両制御装置424自身に供給し
ている電源をオフして(ステップ42)、リセット処理
を終了する。
【0036】以上、本発明の第1の実施形態とその変形
例、および第2の実施形態について説明したが、本発明
はこれらの実施形態に限定されるものではなく、特許請
求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変形が可能
である。例えば、実施形態で説明したハイブリッド車両
としては、エンジン1の出力トルクを駆動輪および発電
機の入力軸に伝達する、スプリット型ハイブリッド車両
について説明したが、他の形式のハイブリッド車両でも
よい。すなわち、駆動モータと共にエンジンの駆動力も
車両走行用の駆動源として使用することでバッテリの消
費を抑えるパラレル型のハイブリッド車両や、エンジン
で発電機を駆動してバッテリを充電することでバッテリ
の容量を補充し、車両の走行に直接関係する駆動源とし
ては駆動モータのみを使用するシリーズ型のハイブリッ
ド車両、さらに、エンジンの駆動力を発電と駆動力とに
切り替えて使用することでシリーズ型とパラレル型の双
方の機能を備えたシリパラ型のハイブリッド車両であっ
てもよい。
【0037】また、以上説明した第2の実施形態では、
図10(b)に示すように、固定子111の磁極を変更
することで回転子112の回転をロックさせるようにし
たが、発電機モータ3の回転子111にブレーキを接続
し、回転子11の回転を物理的に固定するようにしても
よい。第2の実施形態では、図9に示すように、各キャ
パシタユニット51にダイオード52を並列接続した構
成に付いて説明したが、図6に示した第1の実施形態の
変形例と同様に、ダイオード52に変えて、ツェナーダ
イオード53を各キャパシタユニット51に並列接続す
るようにしてもよい。
【0038】また第2の実施形態では発電機モータ3を
ロックさせることにより放電するようにしたが、発電機
モータ3をモータとして通常に回転することで、キャパ
シタの電気的エネルギを消費するようにしてもよい。こ
の場合、発電機モータ3の全回転をキャリヤ22を介し
てエんジン1に伝達し、車両側には伝達されないように
するためにリングギヤ23の回転を固定する。そして、
キャパシタユニット51からの放電量のコントロールを
発電機モータ3の回転数で行うようにする。また、放電
量コントロールを、回転トルクに変換されない、相電流
の無効成分Idと回転数によって行うようにしてもよ
い。
【0039】さらに、駆動モータ4の出力軸13を、駆
動軸から切離しうる構成(例えば、マニュアルミッショ
ン)であれば駆動モータ4モータに対して上記の様な制
御を適用できる。さらに、駆動モータ4の出力軸13を
駆動軸から切り離しうる構成とする。出力軸13を駆動
軸から切り離すための構成としはて、マニュアルミッシ
ョンのハイブリッド車両であればそのクラッチを使用
し、そうでない場合には独立したクラッチを駆動軸13
と出力軸間に配置する。そして駆動モータ4を駆動軸か
ら切り離した状態で、駆動モータ4を回転させることで
キャパシタユニット51の電気的エネルギを消費する。
この場合も、放電量のコントロールは回転数により、ま
たは相電流の無効成分Idと回転数により行う。
【0040】また、以上説明した各実施形態および変形
の他に、本発明では、DC−DCコンバータなどの補機
によりキャパシタユニット51の電気的エネルギを放電
するようにしてもよい。さらに、放電口(給電口の反
対)から外部負荷に対して放電するようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、走行中の頻繁な充放電
により各キャパシタユニット間の充電レベルに差異が生
じても、車両停止の都度キャパシタの充電レベルが均一
になるようにリセットされるので、過充電による寿命劣
化を少なくすることができる。また搭載キャパシタの定
格容量を最大限活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるハイブリッド
車両の駆動装置の配列を示すスケルトン図である。
【図2】同上、ハイブリッド車両のシステム構成図であ
る。
【図3】同上、ハイブリッド車両の電源系43詳細構成
図である。
【図4】同上、ハイブリッド車両における各キャパシタ
ユニットの電気的エネルギを放電抵抗器で消費させた場
合の、各充電状態の推移を表した説明図である。
【図5】同上、電源装置に対するリセット処理動作の詳
細を表したフローチャートである。
【図6】同上、第1の実施形態の変形例における電源系
の構成図である。
【図7】同上、第1の実施形態の変形例におけるキャパ
シタユニットを充電した場合の推移を表した説明図であ
る。
【図8】本発明の第2の実施形態におけるハイブリッド
車両のシステム構成図である。
【図9】同上、ハイブリッド車両の電源系の詳細構成図
である。
【図10】同上、ハイブリッド車両において発電機モー
タのロック状態についての説明図である。
【図11】同上、第2の実施形態におけるリセット処理
動作を表すフローチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン 2 プラネタリギヤ 3 発電機モータ 4 駆動モータ 40 駆動系 41 センサ系 410 キーポジションセンサ 411 エンジン回転数センサ 412 発電機モータ回転数センサ 413 発電機モータトルクセンサ 414 駆動モータ回転数センサ 415 駆動モータトルクセンサ 416 電源センサ 417 アクセルセンサ 418 車速センサ 419 ブレーキセンサ 42 制御系 421 エンジン制御装置 422 発電機モータ制御装置 423 駆動モータ制御装置 424 車両制御装置 43 電源系 431 電源装置 432 放電抵抗器 433 電源リレー 434 放電リレー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/822 H01L 27/04 H02J 1/00 306 7/00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動モータと、この駆動モータとの間で
    電力の授受を行う蓄電手段とを有する電動車両であっ
    て、 前記蓄電手段は、直列に接続された複数のキャパシタユ
    ニットと、このキャパシタユニットのそれぞれに並列接
    続された逆流防止用のダイオードと、前記キャパシタユ
    ニットの放電手段と、を具備することを特徴とする電動
    車両。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 20041109