JPH09271053A - 選択無線システム - Google Patents

選択無線システム

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JPH09271053A
JPH09271053A JP8104584A JP10458496A JPH09271053A JP H09271053 A JPH09271053 A JP H09271053A JP 8104584 A JP8104584 A JP 8104584A JP 10458496 A JP10458496 A JP 10458496A JP H09271053 A JPH09271053 A JP H09271053A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基地局から、選択呼出し受信機例えばページ
ャに対し、保全データを用いなくとも動作状態を制御で
きるようにし、例えば料金を滞納しているユーザなどに
対して共通情報のサービスを禁止できるようにする。 【解決手段】 ページャに割り当てられた個別アドレス
(Aアドレス)が受信されたときに蓄積経過日数nを0
とし、時計部の日付けが変わる度にあるいは電源を投入
する度にnの値を一つ増やし、nが既定日数になったと
きに共通アドレス(Bアドレス)の受付けを不許可とす
る。またBアドレス受付け許可状態で電源を切断したと
き、再投入時に、電源を切断していた期間分だけnの値
を増加させ、電源切断の空白期間を埋め合わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基地局から受信機
が選択的に呼び出される選択無線システムにおいて、基
地局から受信機の動作を制御する技術分野に関する。
【0002】
【従来の技術】ページング受信機(以下「ページャ」と
いう)やセルラ電話などの選択呼出し受信機が普及しつ
つあるが、基地局側で例えばページャの動作を制御する
システムの確立が要請されている。ページャを扱う高度
無線呼出しシステム 標準規格RCR STD−43
(社団法人 電波産業会)には、各種の情報メッセー
ジ、例えば保全メッセージ、標準数字メッセージ、英数
字メッセージ、16進/2進メッセージなどを扱うこと
のできるシステムについて記載されている。
【0003】図7は前記規格に記載してある信号プロト
コルであり、S1は同期部1、FIはフレーム情報、S
2は同期部2、BIはブロック情報である。そしてAF
は各ページャに個別に割り当てられたアドレスのワード
が位置するアドレスフィールドであり、このアドレス
は、ページャのグループ毎に割り当てられたアドレスを
含むこともある。VFはベクトルフィールド、MFはメ
ッセージフィールドであり、メッセージの識別子(種
別)がVFに割り当てられ、メッセージの内容がMFに
割り当てられる。IBはアイドルブロックである。
【0004】MFには種々の情報メッセージを載せるこ
とができ、その中の保全メッセージは、ページングシス
テムの事業者がページャを通して行う何らかの制御内容
を示すものであり、この保全データを用いることにより
基地局側でページャの動作を制御することができる。例
えば海外では、ユーザが、ある事業所の管轄エリアから
他の事業者の管轄エリアに移動するとき、ユーザが事業
所に連絡をしておくことにより基地局からの保全データ
によりページャの設定を変更するといったことが行われ
ている。
【0005】一方基地局側から定期あるいは不定期で各
ページャに対して共通のメッセージ例えば交通情報や競
馬情報などを提供する、いわば副サービスが検討されて
いる。この共通メッセージは、あるグループ例えば事業
者と予め契約したページャのグループに共通のアドレス
を割り当て、そのグループのページャが共通アドレスを
認識したときに取り込まれて表示される。
【0006】ここで問題なのは、事業者と契約を解除し
たあるいは料金滞納のユーザのページャに対しても共通
情報が提供されてしまうことである。この場合基地局か
らそのページャの個別アドレスの送信は禁止されるので
個別メッセージについてはページャが受信できないが、
共通のアドレスは送信されているのでこれを受信するこ
とができる。
【0007】このような事態を回避するための手段とし
て、前記保全データを利用することが考えられる。即ち
基地局側で、契約を解除したページャに対してそのペー
ジャの個別アドレスに載せて、「共通アドレスを受信し
てもそのデータを廃棄する」旨の保全メッセージを送信
することにより、当該ページャは共通メッセージのサー
ビスを受けることができなくなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように基地局側で
ページャの動作を制御する手法として一部の制御につい
ては保全データを利用することが既に行われており、ま
た共通アドレスの受付け不許可といった制御を行うにあ
たっても保全データを利用することが検討されている。
しかしながらこの場合 (1)基地局とページャが共に保全データを扱えなけれ
ば実現できないため保全データを扱えないエリアでは、
例えば料金滞納のユーザが共通アドレスを受付けて交通
情報といった共通メッセージを受信できることになって
しまう。そして現状では各事業所で保全データを扱うこ
とに関して足並みを揃えきれないことから、共通メッセ
ージを提供するサービスの確立が困難になっている。 (2)また前記高度無線呼出システムにおいては、基地
局側が、ページャが保全データを受信したことを確認す
ることができず、ページャが意図している動作を行って
いるとは限らない。例えばユーザが電源を切断している
場合あるいは地下やトンネル内に入って、基地局からの
電波を一時的に受信できない状態にあるときに基地局か
ら保全データが発せられた場合には、ページャの制御例
えば前記共通メッセージの受付けを不許可にすることが
できず、しかも基地局側ではその確認ができないため、
その後もページャが共通メッセージのサービスを受ける
ことができてしまう。
【0009】本発明は、このような不具合を解決し、基
地局側から確実に選択呼出し受信機の動作を制御するこ
とのできるシステムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、基地局から、
各受信機に個別に割り当てられた個別アドレスを送信す
ることによって、前記個別アドレスに対応する受信機が
選択的に呼出される無線システムにおいて、受信機がそ
の受信機に対応する個別アドレスをある一定期間受信し
ないときにその受信機の動作状態をそれまでとは異なる
動作状態とするものである。
【0011】図1は本発明の原理図の一例であり、受信
機2に例えば個別アドレス「A2」が割り当てられてい
たとすると、受信機2は、アドレス照合部201にて、
基地局1から送信された受信信号のアドレスを自己の個
別アドレスと比較し、一致していれば鳴音あるいは所定
のメッセージの表示を行う。一方蓄積経過期間監視部2
02では、個別アドレスを受信しない期間を(蓄積期
間)をカウントし、その蓄積期間が予め定めた一定期間
以上になったときに、動作状態変更部203によりその
受信機の動作状態を変更する。
【0012】ここで個別アドレスを一定の期間受信しな
いという判定は、例えば受信機に設けられた時計部の時
間の経過により増加すると共に個別アドレスを受信した
ときに初期化されるカウント値を用い、このカウント値
が既定値を越えたときとすることができる。この場合カ
ウント値は、時計部の時間の経過によりまたは電源の投
入により増加するようにしてもよい。
【0013】また動作状態の変更の例としては、基地局
から送信される特定の情報の受付けを許可また不許可と
することを挙げることができ、例えば共通情報の受け付
けを不許可とするようにしてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、基地局から個別メッセー
ジ以外に共通情報である共通メッセージを例えば定期的
に送信し、料金滞納などのユーザに対しては共通メッセ
ージの受信を禁止させるシステムを例にとって、本発明
の実施の形態を説明する。先ず個別メッセージとは各ペ
ージャに割り当てられた個別アドレスと対応付けて送ら
れるメッセージ(ただしメッセージそのものを送る場合
と識別コードとを送る場合とがある)であり、共通メッ
セージとは、あるページャのグループ例えばある事業所
と特別の契約をしているページャの全てに割り当てられ
たメッセージである。実際には一つのページャが保有で
きるアドレスは複数例えば8個であるが、便宜上個別メ
ッセージ及び共通メッセージが共に1個であるとして説
明する。
【0015】図2は基地局1を概略的に示す図であり、
電話機あるいはパソコンなどの端末10から一般公衆回
線網PSTN11を介して呼出し番号及び表示すべきメ
ッセージに対応したメッセージコードが受信部12に入
力される。処理部13では各呼出し番号に対応するアド
レスを付して、前記コードあるいはそのコードに応じた
情報を送信部14から送信する。呼出し番号は、通常ペ
ージャに個有のものであるが、所定の場所から例えばパ
ソコンによりPSTN11を介してページャのグループ
に対して共通の情報を流す場合には、呼出し番号は共通
の番号となる。
【0016】図3は受信機(ページャ)2を示す図であ
り、このページャ2は、基地局1から送られた信号を受
信部21を介してバッファメモリ22に一旦格納し、図
示しない同期部によりフレーム同期をとりながらアドレ
ス照合部23によりアドレスの照合を行う。当該ページ
ャ2に割り当てられた個別メッセージをA、共通メッセ
ージをBとすると、これらA、Bがアドレス格納部24
に予め格納されている。
【0017】アドレス照合部23がアドレス格納部24
内のアドレスと受信したアドレスとを比較し、受信した
アドレスがA、Bのいずれかであれば、動作状態変更部
を兼用する処理部3にその旨を知らせ、処理部3がその
データを取り込む。処理部3は、取り込んだデータの情
報内容に応じた処理を行う。31はメッセージメモリで
あり、メッセージコードに応じたメッセージが予め格納
されている。情報内容がメッセージコードである場合処
理部3はメッセージメモリ31からそのコードに対応す
るメッセージ32を表示部に表示し、例えば併せて鳴動
部33から所定の音を発生させる。また情報内容がメッ
セージそのものである場合、例えばそのメッセージを表
示部32に表示する。
【0018】更にこのページャ2は、この実施の形態の
特徴部分である蓄積経過日数監視部4を備えている。個
別アドレスを受信しない期間をこの実施の形態では蓄積
経過日数と呼ぶことにすると、前記監視部4は、蓄積経
過日数を監視し、その蓄積経過日数が予め設定した既定
日数例えば30日を越えたときに共通メッセージBに対
応するメッセージの取り込みを禁止(不許可)するよう
に処理部3に指示する部分である。以下説明の簡略のた
めに個別メッセージAに対応するメッセージをAメッセ
ージ、共通メッセージBに対応するメッセージをBメッ
セージと呼ぶことにすると、蓄積経過日数監視部4は、
蓄積経過日数をカウントする経過日数カウント部41、
時計部42、及び経過日数判定部43を備えている。
【0019】経過日数カウント部41は、処理部3から
Aアドレス受信の知らせがこない限り、時計部42にお
ける日付が変更する度につまり午前零時を越える度に、
あるいは電源を投入する度に、カウント部41内のEP
ROMなどの不揮発性メモリの経過日数(蓄積経過日
数)を1日づつ加算する一方、処理部3からAメッセー
ジ受信の知らせを受け取ると蓄積経過日数を零にリセッ
トする機能を有している。前記経過日数判定部43は、
蓄積経過日数が既定日数を越えているか否かを判定し、
越えていなければBアドレス許可の指示を、越えていれ
ばBアドレス不許可の指示を処理部3に送る機能を有し
ている。前記監視部4は図では便宜上ブロックで表わし
てあるが、機能的な部分はこの実施の形態ではソフトウ
エアからなっている。
【0020】次にこの実施の形態の動作について図3の
フローチャートを参照しながら説明する。例えばページ
ャを購入して初めて電源を投入したとすると、ページャ
はBアドレスの受付け不許可つまりそのメッセージの表
示不許可の初期設定がなされているため、ステップS1
でNOのフローに流れ、ステップS2で時計部42の日
付が変更になっているか判断される。なお初期設定で
は、Bアドレスの表示許可としてもよい。
【0021】そして初めはこの日付は電源投入時の日付
と同じであるからステップS3に進み、メッセージを受
信しているか否か判断される。メッセージを受信してい
なければステップS4で電源が切断されているか否かが
判断され、電源は入っているのでステップS1に戻る。
その日にメッセージを何ら受信しなければ、ステップS
2→S3→S4のフローを回り、日付けが変わって次の
日になっても同様のフローが繰り返される。
【0022】ここでBアドレスを受信したとすると、ス
テップS3からステップS5に進み、ここではメッセー
ジのアドレスがAかBかを判断し、Bアドレスであるか
らステップS6に進む。この段階ではいまだBアドレス
表示不許可の状態であるからNOのフローに流れ、上述
のサイクルに戻る。そして今Aアドレスを受信したとす
ると、ステップS3からS5を経てS7に進み、処理部
3はBアドレスのメッセージの表示を許可する状態(B
アドレス表示許可状態)となる。更にステップS8に進
み、経過日数カウント部41は処理部3からAアドレス
受信の知らせを受けるので蓄積経過日数のカウント値n
を0にリセットする。次いでステップS9にて処理部3
が、Aアドレスに対応するメッセージを31から読み出
し、鳴動部33の鳴動と共に表示部32に当該メッセー
ジを表示させる。
【0023】その後はBアドレス表示許可状態であるか
ら、Bアドレスを受信したときはステップS3→S5→
S6→S9と進み、Bアドレスのメッセージが表示され
る。このメッセージは、基地局1から発せられた共通メ
ッセージ例えば交通情報であり、処理部3は、信号プロ
トコルのアドレスに続く情報内容を表示部32に表示す
る。そして時計部42の日付が次の日付けに変わると、
ステップS2からステップS1に戻るが、今はBアドレ
ス表示許可の状態であるからステップS10に進み、蓄
積経過日数のカウント値を一つ増加してnをn+1に書
き換える。続いてステップS11に進み、経過日数判定
部43で経過日数nが予め設定した既定日数例えば30
日を越えているか否か判定し、越えていなければステッ
プS2に戻る。越えていればステップ12に進み、経過
日数判定部43からBアドレス不許可の指示を処理部3
に与え、これにより処理部3はBアドレス表示不許可の
状態となる。
【0024】以上の説明からわかるように、通常の場合
は受信機2は例えば30日の間にAアドレスを何度も受
信するので、Bアドレス表示許可状態であって、いわば
副サービスである共通メッセージを受け取ることができ
る。これに対し、例えば料金滞納などにより基地局にお
けるAアドレスの送信が禁止されている場合、30日経
過するとそのページャは自動的にBアドレスを受付けな
くなり、副サービスが受けられなくなる。また電源を切
ったときには、経過日数カウント部41のカウント値は
止まるが、電源投入時にステップS1からS10に進ん
で経過日数のカウント値が1つ増加するので、30回繰
り返すとBアドレス表示不許可の状態になる。
【0025】このように個別アドレスを一定期間受信し
ないときに共通メッセージの表示が禁止されるので、基
地局1から保全データの送信といった積極的な制御を行
わなくとも、結果的にページャの動作状態を制御でき
る。従って保全データを用いる場合のように保全データ
の受信の確認をどうするかといった問題もなく、また保
全データを扱っているか否かにかかわらずページャを制
御できるので、副サービスだけを不正に受け続けるとい
うこともなくなり、共通メッセージを流すといった副サ
ービスを提供するシステムを確立する上で非常に有効で
ある。
【0026】次にページャが日時自動補正機能を備えて
いる場合について図5及び図6を参照しながら説明す
る。図5において51は日時自動補正部であり、基地局
1から定期的に送信される日時情報に基づいて時計部4
2の日時を正確に合わせる機能を有する。また蓄積経過
日数監視部4は、補助時計部52を備えており、この補
助時計部52は、日を刻む点では前記時計部42と同じ
であるが、電源を切断するとカウント動作が停止し、日
付が止まる。この日付はEPROMなどの不揮発性メモ
リに記憶され、電源を投入すると補助時計部52は停止
したときの日付から動き出す。
【0027】この場合のフローは、図6に示すように図
4に示したフローに比べてステップS13〜S16が追
加されている。即ち日時自動補正機能が作動状態になっ
ているか否かがステップ13で判断され、作動状態にな
っていなければ、既述のフローと同様に蓄積経過日数n
が一つ増加するが、作動状態になっていれば、ステップ
S14で時計部42の現在日付と補助時計部52の日付
(蓄積日付)とが一致しているか否か判断する。例えば
電源の切断がなければ両者の日付は一致しているが、電
源が例えば3日間切断されていれば、補助時計部52の
蓄積日付は3日前の日付であり、現在日付はその日であ
るから不一致となる。
【0028】そしてステップ15に進み、蓄積経過日数
nを、両者の日付けの差分だけ例えば3日間加算する。
このように蓄積経過日数nを修正した後ステップ16に
て蓄積日付を現在日付けに合わせステップ11にて先の
実施の形態と同様に蓄積経過日数が既定日数を越えてい
るか否か判断する。なおページャのバッテリーを抜いた
場合現在日付も停止するが、その後バッテリーを入れた
ときに日時自動補正機能により正しい日付けに訂正され
るので、やはり蓄積経過日数nの修正が行われる。
【0029】このような実施の形態によれば、電源を切
断することによりその間蓄積経過日数のカウントが停止
しても、電源を投入したときに、そのカウントが停止し
ていた空白期間が埋め合わされるので、より一層有効な
システムとなる。
【0030】以上において、本発明はページャなどの受
信機をいかにして制御するかつまりページャの動作状態
を基地局側からどのようにして変更するかという観点か
らなされたものであって、動作状態の変更の一例として
共通メッセージの禁止を挙げたがこれに限らず、個別ア
ドレスを一定期間受信しないことにより共通メッセージ
を許可するようにしてもよいし、例えば一つのページャ
が複数の個別アドレスを保有している場合に、そのいく
つかを受付けないようにあるいは受付けるようにしても
よい。
【0031】またあるページャグループに共通アドレス
が複数設定されている場合に、共通アドレスの一つある
いは二つ以上の受付けを禁止するようにしてもよいし、
共通アドレスはとりあえず受付けるが、信号プロトコル
上そのアドレスに続くベクトルを判断して、所定のベク
トルの場合、例えば読み出しのタイミングを変えるテン
ポラリベクトルに対しては処理を禁止するようにしても
よい。
【0032】そして本発明は、アドレスやベクトルの受
付けを禁止することに限らず、鳴動部の作動を禁止して
音を出なくするようにしてもよいし、あるいは音を変え
るようにしてもよいし、また特別メッセージを表示させ
るようにしてもよい。更にはページャの機能自体を停止
させるなどしてもよい。ただし個別アドレスを一定期間
受信しないという「一定期間」とは、既述のようにカウ
ント値がある値になるまでの間という意味も含むもので
ある。
【0033】また本発明は、保全データを取り扱ってい
る場合には、保全データと併用してもよく、例えば保全
データにより共通アドレスや個別アドレスあるいはベク
トルの受け付けを禁止し、更に個別アドレスを一定期間
受信しないときに同様に受け付けを禁止するようにして
もよい。この場合、個別アドレスを受信しない期間が一
定期間にならなくとも、保全データを受信したときに受
信機の動作状態状態が変わる。なお選択呼出し受信機と
してはページャに限るものではなくセルラ電話などであ
ってもよい。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、保全デー
タを取り扱っているか否かにかかわらず、基地局側から
選択呼出し受信メッセージの動作を確実に制御すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要を示す構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に用いられる基地局を示す
構成図である。
【図3】本発明の実施の形態に用いられるページャを示
すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態の動作を示すフローチャー
トである。
【図5】本発明の他の実施の形態のページャの要部を示
すブロック図である。
【図6】本発明の他の実施の形態の動作を示すフローチ
ャートである。
【図7】信号プロトコルの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 基地局 2 受信機 201 アドレス照合部 202 蓄積経過期間監視部 203 動作状態変更部 10 端末 11 公衆回線 21 受信部 22 バッファメモリ 23 アドレス照合器 3 処理部 32 表示部 33 鳴音部 4 蓄積経過日数監視部 41 経過日数カウント部 42 時計部 43 経過日数判定部 51 日時自動補正部 52 補助時計部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局から各受信機に個別に割り当てら
    れた個別アドレスを送信することによって前記個別アド
    レスに対応する受信機が選択的に呼び出される選択無線
    システムにおいて、 前記受信機が個別アドレスを一定の期間受信しないとき
    に、その受信機がそれまでとは異なる動作状態になるこ
    とを特徴とする選択無線システム。
  2. 【請求項2】 受信機がそれまでとは異なる動作状態に
    なるとは、基地局から送信される特定の情報の受付けを
    許可また不許可とすることを特徴とする請求項1記載の
    選択無線システム。
  3. 【請求項3】 特定の情報とは、当該個別アドレス以外
    に割り当てられたアドレスが付された情報であることを
    特徴とする請求項2記載の選択無線システム。
  4. 【請求項4】 特定の情報の受付けの許可、不許可は、
    その情報に付されたアドレスまたは情報の識別子を参照
    して行われることを特徴とする請求項2または3記載の
    選択無線システム。
  5. 【請求項5】 基地局から各受信機に個別に割り当てら
    れた個別アドレスを送信することによって前記個別アド
    レスに対応する受信機が選択的に呼び出される選択無線
    システムにおいて、 各受信機に複数のアドレスが割り当てられ、それらアド
    レスは、複数の受信機に共通な共通アドレスと各受信機
    に個別に割り当てられた個別アドレスとを含み、 前記受信機が個別アドレスを一定の期間受信しないとき
    に、前記共通アドレスに付された情報の受付けが許可ま
    たは不許可となることを特徴とする選択無線システム。
  6. 【請求項6】 基地局から各受信機に個別に割り当てら
    れた個別アドレスを送信することによって前記個別アド
    レスに対応する受信機が選択的に呼び出される選択無線
    システムにおいて、 前記受信機は、個別アドレスが受信されない期間を監視
    し、その期間が既定期間を越えたときに動作状態変更要
    求を出力する監視部と、この監視部から前記動作状態変
    更要求を受け取ったときに受信機の動作状態を変更する
    動作状態変更部とを備えていることを特徴とする選択無
    線システム。
  7. 【請求項7】 個別アドレスを一定の期間受信しないと
    は、受信機に設けられた時計部の時間の経過により増加
    すると共に個別アドレスを受信したときに初期化される
    カウント値を用い、このカウント値が既定値を越えたと
    きであることを特徴とする請求項1、2、3、5、また
    は6記載の選択無線システム。
  8. 【請求項8】 個別アドレスを一定の期間受信しないと
    は、受信機に設けられた時計部の時間の経過または受信
    機の電源投入により増加すると共に個別アドレスを受信
    したときに初期化されるカウント値を用い、このカウン
    ト値が既定値を越えたときであることを特徴とする請求
    項1、2、3、5、または6記載の選択無線システム。
  9. 【請求項9】 カウント値のカウント機能は、電源切断
    時には停止し、電源を投入したときには、受信機に設け
    られた時計部により電源切断の期間に相当する分だけカ
    ウント値が補正されることを特徴とする請求項7または
    8記載の選択無線システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4833994B2 (ja) * 2004-12-28 2011-12-07 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド 無線接続システムにおける遊休モード動作方法
JP2012080406A (ja) * 2010-10-04 2012-04-19 Ntt Docomo Inc Smsメッセージ中継装置、smsメッセージ送信元装置、通信端末装置、smsメッセージ配信システム、smsメッセージ配信方法

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