JPH09269301A - マイクロ波による配向性測定装置 - Google Patents

マイクロ波による配向性測定装置

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JPH09269301A
JPH09269301A JP10395396A JP10395396A JPH09269301A JP H09269301 A JPH09269301 A JP H09269301A JP 10395396 A JP10395396 A JP 10395396A JP 10395396 A JP10395396 A JP 10395396A JP H09269301 A JPH09269301 A JP H09269301A
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microwave
resonator
dielectric
slit
sample
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Shinichi Nagata
紳一 永田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周波数を上げずに、小さい試料や小さい測定
面積での配向性測定を可能にする。 【解決手段】 マイクロ波共振器は共振器の軸線を垂直
方向に横断する方向のスリット14で分離された2つの
部分12aと12bとからなり、スリット14には試料
10が共振器の軸心と直交する方向に配置される。各共
振器部12a,12bのテーパー部22,30は、誘電
体にてなり、スリット14に向って断面積が徐々に減少
するように絞られた形状に形成されている。導波部16
の基端部にはマイクロ波導入部2が設けられ、導波部1
6と誘電体部22との境界部には、アイリス20をもつ
アイリス板18が設けられている。他方の導波部24の
基端部にはマイクロ波検知部4が設けられ、導波部24
と誘電体部30との境界部にはアイリス28をもつアイ
リス板26が設けられている。共振器に導入されたマイ
クロ波は、エネルギーが先端の誘電体部22内部に閉じ
込められたまま試料に向って絞られていって試料に照射
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマイクロ波を用いた
フィルムなどのシート状物質の配向性を測定する装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】紙の繊維配向性は繊維を構成する分子の
連鎖方向に相当し、カール、ねじれ、NIP用紙の傾斜
などと密接に関係がある。特に、ここ数年は繊維配向に
おける基準も厳しくなってきており、数種類の測定方法
が用いられている。そのような測定方法としては、水拡
散法、力学的破断強度法、超音波法、マイクロ波法など
があり、また現在ではワイヤパートでの操作と配向性と
の対応もほぼ解明されてきつつある。
【0003】一方、高分子フィルムの場合には、フィル
ムを構成するものは繊維ではないが、分子鎖の配列の異
方性が種々の物性、例えば、光学的、電気的、機械的強
度などの異方性として把握できる。したがって、紙、高
分子フィルムなどを含めて、分子鎖の配列の異方性(分
子配向)として異方性を総括的に把握することができ
る。
【0004】分子配向を求めるには、例えば屈折率の異
方性に基づく屈折現象を用いて光学的に異方性を測定す
る方式の配向計があるが、測定には可視光又は近赤外光
に対して透明性を有することが必要であり、不透明な材
料は測定対象とはなりえない。
【0005】一方、マイクロ波の共振を用いた配向計
は、誘電率の異方性を利用したものであり、誘電率は屈
折率とも一定の関係がある。その配向計は、紙、高分子
フィルムを含めて光学的透明性の有無に関係なく、分子
配向測定に利用されている。
【0006】図1はマイクロ波空洞共振器を用いた配向
計の原理図を説明したものである。一端部にマイクロ波
導入部2、他端部にマイクロ波検知部4を備え、その両
端部間が一定の電界振動方向をもつ導波管にてなるマイ
クロ波共振器6となっている。共振器6には定在波の腹
部の位置で共振器6の軸線を垂直方向に横断する方向に
スリット8が設けられている。そのスリット8に試料1
0を配置し、マイクロ波導入部2からマイクロ波を導入
し、マイクロ波検知部4によりマイクロ波強度を検出す
る。試料10を共振器6の軸線の周りに回転させ、各回
転角度ごとの透過マイクロ波強度を検出して配向パター
ンを得る。またスリット8に試料10を配置したときの
共振周波数と試料を配置していないときの共振周波数と
のずれ量から各回転角度位置ごとの誘電率を得て誘電率
パターンを得ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図1に示されるような
マイクロ波空洞共振器を利用した配向性測定装置は、マ
イクロ波周波数に依存した導波管寸法により、その開口
面積からサンプルの測定できる最小の大きさが限定され
ていた。したがって、測定面積を小さくし、あるいはま
た小さなサンプルを測定しようとすると、周波数を高周
波領域に上げていく必要があった。周波数を上げていく
と、その周波数に対応して導波管を小さくしていく必要
がある。高周波になると、付属する発振器、検波器、増
幅器、同軸導波管、変換器などが高価になり、種類も少
なくなってくる。また、光に近づくため、導波管共振部
の寸法精度が厳しくなり、高いQ値を安定して得るのが
難しくなってくる。本発明は周波数を上げずに、小さい
試料や、又は小さい測定面積での配向性測定を可能にす
ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、一端部にマイ
クロ波導入部、他端部にマイクロ波検知部を備え、その
両端部間がマイクロ波共振器となっており、その共振器
には定在波の腹部の位置で共振器の軸線を垂直方向に横
断する方向にスリットが設けられており、そのスリット
に試料を配置し、マイクロ波導入部からマイクロ波を導
入し、試料を共振器の軸線のまわりに回転して各回転角
度位置でのマイクロ波検知部によるマイクロ波強度を検
出して試料の配向性を測定する配向性測定装置におい
て、マイクロ波共振器のスリットを挾む両側の各部分の
外縁部は導電性材料によって被覆され、スリットに向っ
て断面積が徐々に減少するように絞られ、かつ、その両
側の各部分のスリットに向かう少なくとも先端部の内部
が誘電体で構成されていることを特徴とする配向性測定
装置である。
【0009】マイクロ波導入部からマイクロ波共振器に
導入されたマイクロ波は、誘電体のもつ誘電率のために
一部は反射され、残りは誘電体中を通過する。マイクロ
波のエネルギー(εE2/2)は誘電体の誘電率εに比
例するため、外部に発散又は放射されることなく殆どの
エネルギーは誘電体内に閉じ込められたまま、スリット
に配置された試料に向ってテーパー状に絞られていき、
試料に照射される。試料を透過したマイクロ波エネルギ
ーは反対側の誘電体内を前記とは逆に進み、マイクロ波
検知部で検出される。マイクロ波エネルギーは共振器内
の共振エネルギーとして保持され、かつ試料の位置で最
も絞られた形になり、結果として微小な部分の測定が可
能となる。より高いエネルギーでのマイクロ波が誘電体
中を通過する上で、誘電率εが大きいほどよい。このよ
うに大きな誘電率εが得られる誘電体としては、例えば
アルミナなどのセラミックや、ポリテトラフルオロエチ
レンとアルミナとを焼成したものなどが用いられる。
【0010】
【発明の実施の形態】マイクロ波共振器のスリットを挾
む両側の各部分は種々の構造とすることができる。一態
様では、マイクロ波共振器のスリットを挾む両側の各部
分の基端部が空洞部となっており、その空洞部と誘電体
部との間には、誘電体部から空洞部に向って断面積が徐
々に減少する形状で誘電体により構成されインピーダン
ス整合をとる整合器が設けられている。整合器を設ける
ことによりマイクロ波の反射を抑えることができ、マイ
クロ波検出強度を高めることができる。
【0011】また、マイクロ波共振器のスリットを挾む
両側の各部分の基端部の空洞部につながる誘電体内部の
空洞部が形成され、かつその誘電体内部の空洞部の断面
積が誘電体内部に向って徐々に減少する形状に形成され
ていることによってもインピーダンス整合をとることが
でき、マイクロ波の反射を抑えてマイクロ波検出強度を
高めることができる。
【0012】他の態様では、マイクロ波共振器全体が誘
電体で満たされている。さらに他の態様では、誘電体の
誘電率がスリットに向かうに従って1から徐々に大きく
なるように構成されており、その構成によってもインピ
ーダンス整合をとることができ、マイクロ波の反射を抑
えてマイクロ波検出強度を高めることができる。この場
合、誘電率が連続的に変化するように構成することが最
も好ましいが、段階的に変化するように構成してもよ
い。誘電率を大きくさせる割合は、スリットに向かうに
従って誘電体の断面積が減少する割合の2乗の逆数が好
ましい。
【0013】
【実施例】図2に一実施例を示す。(A)は共振器を軸
心に沿って切断した断面図として示した配向性測定装置
全体の概略構成図、(B)は先端部形状を示すためのX
−X’線位置での側面図、(C)はアイリス板を示すた
めのY−Y’線位置での断面図である。マイクロ波共振
器は共振器の軸線を垂直方向に横断する方向のスリット
14で分離された2つの部分12aと12bとからな
り、スリット14には試料10が共振器の軸心と直交す
る方向に配置される。各共振器部12a,12bで試料
側を先端側とすれば、一方の共振器部12aの基端部に
はマイクロ波導波部16及びマイクロ波導入部2が設け
られ、他方の共振器部12bの基端部にはマイクロ波検
知部4及び導波部24が設けられている。
【0014】共振器部12aと基端部との中間部に内部
空間の軸線に垂直な断面が長方形の直方体の導波部16
が形成され、導波部16と誘電体部22との境界部には
共振器の軸心に対し垂直方向にアイリス板18が設けら
れている。アイリス板18の中央には円形孔のアイリス
20が開けられている。導波部16の先端部側には先端
に向って断面積が徐々に減少するようにテーパー状に絞
り込まれた誘電体部22が設けられている。誘電体部2
2の先端面の形状は導波部16の内部断面と相似の長方
形である。なお、導波部16及び24は、マイクロ波導
入部2及びマイクロ波検知部4の中間部にあり、進行波
を共振器部12a,12bに導くための導波路であり、
その長さは好ましくはλg/4から3λgである。λg
は管内波長である。
【0015】他方の共振器部12bは共振器部12aと
同じ構造になっている。すなわち、導波部24は導波部
16と同じ形状であり、導波部24と誘電体部30との
境界部にはアイリス板18と同じく中心に円形孔のアイ
リス28をもつアイリス板26が共振器の軸心に垂直方
向に設けられており、先端部には誘電体部22と同じ形
状の誘電体部30が設けられている。両アイリス板1
8,26間が共振器となる。
【0016】誘電体部22,30を構成する誘電体の誘
電率は1〜100であり、好ましくは2〜30である。
スリット14の幅は共振器の長さに比べてできるだけ小
さい方がよいが、例えば共振器の長さが200〜300
mm程度とした場合、その1/15〜1/30前後、絶
対値では10〜15mm前後とするのが望ましい。
【0017】測定動作時にはマイクロ波導入部2により
この共振器に導入されたマイクロ波により共振器内部で
その軸心方向にマイクロ波定在波が形成されるが、スリ
ット14はそのマイクロ波定在波の電界の腹部に位置
し、アイリス20,28がその節部に位置するように、
アイリス板18,26の位置とマイクロ波周波数が設定
されている。
【0018】アイリス板18,26を設けることによ
り、共振器全体としてのQ値が向上し、測定精度、感度
が向上する。アイリス20,28を小さくするとQ値が
上がるが、出力が減少する。そのため適当な大きさに設
定しておく。導波部16に導入されたマイクロ波は、ア
イリス18を通過し、スリット14に配置した試料10
を透過し、他方のアイリス28を透過してマイクロ波検
知部4においてマイクロ波電界強度に応じた出力が取り
出される。
【0019】マイクロ波導入部2には発信器32が接続
される。マイクロ波検知部4の出力は検波ダイオード3
4で電圧に変換され、増幅器36で増幅された後、A/
D変換器38でデジタル信号に変換されてコンピュータ
(CPU)へ取り込まれる。
【0020】次に、この実施例を用いて配向性測定の原
理を説明する。分子配向測定装置の共振器において、透
過マイクロ波強度と周波数には図3に示すような関係が
ある。この共振カーブをQカーブと呼ぶ。Qカーブは、
試料10がスリット14に挿入されることによって、以
下の関係により変化する。
【0021】
【数1】
【0022】その変化を示したのが図4である。試料の
平面内に異方性がある場合、スリット14に挿入した試
料10を共振器の軸心に垂直な面内で回転させると、例
えば図5(A)のように、試料の回転角度位置(S)ご
とにQカーブのピーク周波数(共振周波数)が変化す
る。この試料回転の中で、例えば最も高周波側にシフト
したQカーブにおいて、そのピーク周波数での透過マイ
クロ波検出強度をIとし、高周波側での検出強度がI/
2となる周波数をf1とする。周波数f1での各回転角度
の透過マイクロ波検出強度は、図5(B)の断面として
示されるものであり、それを回転角度を横軸にして書き
直すと、図6(A)に示されるようになる。さらにそれ
を極座標系に書き直すと、図6(B)のようになり、こ
の結果から配向角度(φ)及び配向度(a/b)を求め
る。
【0023】共振器の形状は図2の実施例に示されたも
のに限らない。図2では共振器の各部の先端部22,3
0の形状は空洞部16,24の内部形状と相似形の長方
形であるが、図7(A)に示されるように楕円に近いよ
うな形状にしてもよい。また、アイリス板18,26の
アイリス20,28の形状も円形に限らず、図7(B)
のような矩形であってもよい。
【0024】図8は共振器の他の例を示したものであ
る。図8(A)の共振器では、一方の共振器部分におい
て、空洞部16と誘電体部22の間でマイクロ波の反射
を抑えるためにインピーダンス整合をとる整合部40が
設けられている。整合部40の形状は(a)にも示され
るように、誘電体部22から空洞部16に向って断面積
が徐々に減少する四角錐をなし、誘電体22と同じ材質
の誘電体により構成されている。他方の共振器部分にお
いても、空洞部24と誘電体部30の間でマイクロ波の
反射を抑えるためにインピーダンス整合をとる整合部4
2が設けられている。このように、整合部40,42を
設ける代りに、図2中の誘電体部22,30内に空洞部
を形成し、かつ、その空洞部の断面積がスリットに向っ
て徐々に減少する形状に形成することもできる。その形
状も四角錐が好ましい。図8(B)は共振器全体に誘電
体22a,30aが満たされたものである。
【0025】図9は、A/D変換器38によりデジタル
信号に変換されて取り込まれたマイクロ波検出出力デー
タを処理するデータ処理部としてのコンピュータを概略
的に示したものである。80はCPU、81は制御部、
82はデータ記憶メモリ、83はCRT、液晶板などの
表示装置、84はプリンタ、85はキーボードその他の
入力装置である。
【0026】制御部81において、制御プログラム格納
部811は装置全体の動作を制御するプログラムの他、
マイクロ波電力の供給のプログラムその他も含んでい
る。試料駆動プログラム格納部812は試料10を共振
器の軸心の周りに回転させる動作を制御するプログラム
を格納している。サンプリングプログラム格納部813
は検出データのサンプリングプログラムを格納してお
り、サンプリングプログラムは測定点ごとの検出データ
サンプリングのタイミング及びA/D変換器38による
A/D変換のタイミングを制御する。データ処理プログ
ラム格納部814に格納されたデータ処理プログラム
は、サンプリングされ、このデータ処理部に導入された
測定データ(試料透過マイクロ波強度検出データとこれ
に対応する測定マイクロ波周波数、使用番号、試料の回
転角度などのデータを含む)の記憶、演算処理その他の
処理を制御し、その測定データからの分子配向パターン
の形成、配向方向、配向度の演算導出を行なう。データ
処理プログラムには、更にマイクロ波透過度データから
試料の誘電率の算出、これに基づく誘電率パターン、誘
電率に基づく配向方向の導出のプログラムを含めておく
ことが好ましい。
【0027】出力プログラム格納部815に格納された
出力プログラムは、配向パターン、配向方向、配向度、
誘電率、誘電率パターン、誘電率に基づく配向方向など
を随時選択して表示装置83又はプリンタ84に出力す
る動作を制御する。
【0028】データ記憶メモリ82は、このデータ処理
部に導入された測定データを一時格納するための入力バ
ッファメモリ領域821、これらのデータから配向方
向、配向度、配向パターン、誘電率その他を算出した処
理データを格納する処理データ領域822、データ処理
のための基礎データの格納領域823、表示又は印字す
るデータを随時格納したり更新する出力バッファメモリ
領域824などを備えている。
【0029】試料の回転角度を検出するためにロータリ
ーエンコーダ53が設けられている。52は周波数カウ
ンターであり、例えば発信器32に設けられる。ロータ
リーエンコーダ53による試料の回転角度信号及び周波
数カウンター52による測定周波数信号は、A/D変換
器38による試料透過マイクロ波強度検出データと対応
してこのデータ処理部に導入される。なお、いずれの実
施例においても、アイリス板の位置は、スリットを挟ん
で対称の位置であれば、マイクロ波共振器の断面的の変
わらない部分のいずれであってもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明ではマイクロ波共振器のスリット
を挾む両側の各部分の先端部の形状をスリットに向って
絞られていくようにし、かつ、少なくともその先端部を
誘電体で構成したので、マイクロ波導入部からマイクロ
波共振器に導入されたマイクロ波のエネルギーが誘電体
内に閉じ込められたまま試料に向って絞られていって試
料に照射される。そのため、小さい試料又は試料の小さ
い部分の測定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 マイクロ波による従来の配向性測定装置の主
要部を示す概略斜視図である。
【図2】 一実施例を示す図であり、(A)は共振器を
軸心に沿って切断した断面図として示した全体の概略構
成図、(B)は(A)のX−X’線位置での側面図、
(C)は(A)のY−Y’線位置での断面図である。
【図3】 分子配向測定装置の共振器における透過マイ
クロ波強度と周波数の関係を示す図である。
【図4】 試料の有無によるQカーブの変化を示す図で
ある。
【図5】 (A)は試料の回転角度位置の違いによるQ
カーブの変化を示す図、(B)は(A)の図を最も高周
波側にシフトしたQカーブのピーク強度の1/2の周波
数f1で切断した状態を示す図である。
【図6】 (A)は図5(B)の断面を回転角度を横軸
にして書き直した図、(B)はそれをさらに極座標系に
書き直した図である。
【図7】 共振器の他の形状を示す図であり、(A)は
先端面の形状が楕円に近いものの例を示す図2(B)に
対応した側面図、(B)は他のアイリス形状を示す図2
(C)に対応した断面図である。
【図8】 (A)及び(B)はそれぞれ共振器のさらに
他の例を示す軸線に沿った断面図であり、(a)は
(A)のZ−Z’線位置での側面図である。
【図9】 データ処理部としてのコンピュータを概略的
に示すブロック図である。
【符号の説明】
2 マイクロ波導入部 4 マイクロ波検知部 10 試料 12a,12b 共振器部分 14 スリット 16,24 空洞部 18,26 アイリス板 20,28 アイリス 22,30 誘電体部 32 発信器 34 検波ダイオード

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部にマイクロ波導入部、他端部にマ
    イクロ波検知部を備え、その両端部間がマイクロ波共振
    器となっており、その共振器には定在波の腹部の位置で
    共振器の軸線を垂直方向に横断する方向にスリットが設
    けられており、そのスリットに試料を配置し、前記マイ
    クロ波導入部からマイクロ波を導入し、試料を共振器の
    軸線のまわりに回転して各回転角度位置での前記マイク
    ロ波検知部によるマイクロ波強度を検出して試料の配向
    性を測定する配向性測定装置において、 前記マイクロ波共振器のスリットを挾む両側の各部分の
    外縁部は導電性材料によって被覆され、スリットに向っ
    て断面積が徐々に減少するように絞られ、かつ、該両側
    の各部分のスリットに向かう少なくとも先端部の内部が
    誘電体で構成されていることを特徴とする配向性測定装
    置。
  2. 【請求項2】 前記マイクロ波共振器のスリットを挾む
    両側の各部分の基端部が空洞部となっており、その空洞
    部には、誘電体部から空洞部に向って断面積が徐々に減
    少する形状で誘電体により構成されインピーダンス整合
    をとる整合器が設けられている請求項1に記載の配向性
    測定装置。
  3. 【請求項3】 前記マイクロ波共振器のスリットを挾む
    両側の各部分の基端部が空洞部となっており、その空洞
    部につながる誘電体内部の空洞部が形成され、かつその
    誘電体内部の空洞部の断面積が誘電体内部に向って徐々
    に減少する形状に形成されていることにより、インピー
    ダンス整合をとる請求項1に記載の配向性測定装置。
  4. 【請求項4】 前記マイクロ波共振器全体が誘電体で満
    たされている請求項1に記載の配向性測定装置。
  5. 【請求項5】 前記誘電体の誘電率がスリットに向かう
    に従って1から徐々に大きくなっている請求項1から4
    のいずれかに記載の配向性測定装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009216687A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Nabu Corporation:Kk 混入金属検出器
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JP2020529000A (ja) * 2017-07-13 2020-10-01 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated キャビティ内のマイクロ波場を検出するための方法および装置

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