JPH09268523A - 透明遮音板 - Google Patents
透明遮音板Info
- Publication number
- JPH09268523A JPH09268523A JP7273796A JP7273796A JPH09268523A JP H09268523 A JPH09268523 A JP H09268523A JP 7273796 A JP7273796 A JP 7273796A JP 7273796 A JP7273796 A JP 7273796A JP H09268523 A JPH09268523 A JP H09268523A
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- JP
- Japan
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- film
- acrylic resin
- transparent
- sound insulating
- board
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- Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)
Abstract
非常に容易である透明遮音板を提供する。 【解決手段】 アクリル樹脂からなる透明板の少なくと
も一方の面に、フィルムを貼り合わせることによって、
飛散防止性能が高く、製作も非常に容易な透明遮音板が
得られる。
Description
や鉄道の両脇に沿って設置される遮音壁に用いられる透
明遮音板に関する。
る高速道路などの道路側壁用の透明遮音板には、合わせ
ガラス板、アクリル樹脂板、ポリカーボネート樹脂板等
が用いられている。特に安全性に対する要求、つまり自
動車事故や積み荷の落下、跳ね石等による衝撃によっ
て、透明遮音板が破壊しない、または破壊してもその破
片が飛散しない等の性能に対する要求が高まってきてい
る。
する手段としては、例えば特開平3−51406号公報
には、透明樹脂板中に合成樹脂等からなる繊維を、等間
隔または網目状にして埋め込む手法が提案されている。
また、特開平5−31864号公報にはアクリル樹脂層
の間にポリウレタンを含有するアクリル樹脂層が積層さ
れる透明樹脂板が提案されている。さらに、特開平5−
200953号公報にはアクリル系樹脂よりなる柔軟層
と剛体層が交互に積層されてなる積層板が提案されてい
る。
成繊維を埋め込む手法については、飛散防止性能は十分
に発現するものの、該透明遮音板の製作が非常に困難で
あり、そのために製作コストが上昇するという問題点を
有している。また、樹脂板を積層する方法においては、
飛散防止性能は、それなりに効果があるものの未だ充分
ではなく、また製作が困難であるため、製造コストも上
昇するという問題点を有している。
防止性能が高いのみならず、その製作も非常に容易であ
る透明遮音板について鋭意検討した結果、アクリル樹脂
からなる透明板の少なくとも一方の面にフィルム、特に
特定性能のフィルムを貼り合わせることによって、飛散
防止性能が高いのみならず、その製作も非常に容易であ
る透明遮音板が得られることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
リル樹脂からなる透明板の少なくとも一方の面に、フィ
ルムを貼り合わせてなる透明遮音板である。以下、本発
明を詳細に説明する。
板は、特に限定されるものではないが、ポリメチルメタ
クリレートを主成分とする樹脂が好ましい。アクリル樹
脂中には、耐衝撃性向上のためのゴム成分、耐候性改良
のための紫外線吸収剤や光安定剤、その他の改質用に酸
化防止剤、着色剤、難燃剤等の各種添加剤が含まれてい
ても構わない。またその表面にハードコート、防汚処理
等の表面処理が施されていてもよい。またアクリル樹脂
板は単層板でも良いし、コーティングや多層押出等によ
り複数の樹脂を積層したものでも構わない。アクリル樹
脂板の厚みは、3〜10mm程度が好ましい。
ムとしては、3mm/minの試験速度における引張強
度が1200kgf/cm2 以上、エレメンドルフ引き
裂き強度が50kgf/cm以上の機械的強度を有する
フィルムが好ましい。引張強度が1200kgf/cm
2 未満またはエレメンドルフ引き裂き強度が50kgf
/cm未満であれば、アクリル樹脂板が破壊したとき
に、フィルムも同時に破れたり、引き裂かれたりして破
壊するので好ましくない。
度が1000g/25mm以上であることが好ましい。
剥離強度が1000g/25mm未満であると、破壊し
たアクリル樹脂板の破片をフィルム上に保持できないた
め好ましくない。
を満足するものであれば特に制限されるものではない
が、通常、数10〜数100μmのものが用いられる。
フィルムが薄くなると強度が低下する傾向にあり、厚過
ぎると透明性が低下する傾向にあり、また貼り合わせ難
くなる。
ポリエチレンテレフタレート樹脂等のポリエステル樹脂
を主成分とし、延伸処理や積層化されたものを挙げるこ
とができるが、特に限定されるものではない。フィルム
中には、耐候性の改良、光透過量等光学的性質の改良等
の目的で、各種添加剤が含まれていても良い。さらにそ
の表面にハードコート処理や反射性能を有させるための
蒸着処理等が施されていても良い。またアクリル樹脂板
にフィルムを接着させるためにフィルム表面に接着層が
設けられていても構わない。
方法として、アクリル樹脂を押し出し成形するときにフ
ィルムをロールで貼り合わせる貼合法、多層押し出しに
よる方法、またアクリル樹脂板にフィルムを後から接着
剤等で貼り合わせる方法などが挙げられるが、これらの
方法に限定されるものではない。
おける破片の飛散防止性能に優れると共に、簡便に製作
することができ、道路や鉄道の透明遮音壁用の材料とし
て好適である。
するが、本発明は実施例に限定されるものではない。な
お、フィルムの強度、評価試験方法は以下の通りであ
る。 (1)引張強度 フィルム単体を幅10mm×長さ100mmに切り出し
試験片とした。つかみ治具間距離を70mm、試験速度
を3mm/minとして破断強度を測定した。 (2)エレメンドルフ引裂荷重 JIS K 6732 のエレメンドルフ引裂荷重試験
に準拠して試験を行った。 (3)剥離試験 アクリル樹脂板に貼り合わせたフィルムの端部を剥がし
て、つかみ治具で固定し、試験速度30mm/minで
剥がしたときの荷重を測定した。フィルムの幅は25m
mとした。 (4)衝撃試験 フィルムを貼り合わせた1000×2000mmのアク
リル樹脂板試料を地面と垂直方向に設置し、その短辺を
支柱に万力を用いて固定した。300kgの鋼球を振り
子により、1mの高さから落下させ、試料の中央部に衝
突させた時の、試料の破壊の様子を観察した。なお荷重
には試料と衝突する部分にボルトを取り付けて、応力が
集中するようにした。つまりボルトとの接点から試料が
破壊するようにした。
ックスE:住友化学工業(株)製)に表1に示す強度を
有するフィルム:スコッチティントSH2CL(住友ス
リーエム(株)製、厚み:80μm)を貼り合わせた。
評価試験結果を表1に示した。
ックスE:住友化学工業(株)製)に表1に示す強度を
有するフィルム:スコッチティントSCLARL400
(住友スリーエム(株)製、厚み:120μm)を貼り
合わせた。評価試験結果を表1に示した。
ックスE:住友化学工業(株)製)に表1に示す強度を
有するフィルム:ルミクール1015P(リンテック
(株)製、厚み:25μm)を貼り合わせた。評価試験
結果を表1に示した。
Claims (2)
- 【請求項1】 アクリル樹脂からなる透明板の少なくと
も一方の面に、フィルムを貼り合わせてなる透明遮音
板。 - 【請求項2】 フィルムの3mm/minの試験速度に
おける引張強度が1200kgf/cm2 以上およびエ
レメンドルフ引き裂き強度が50kgf/cm以上であ
り、アクリル樹脂板とフィルムとの剥離強度が試験速度
30mm/minにおいて1000g/25mm以上で
ある請求項1記載の透明遮音板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07273796A JP3661263B2 (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | 透明遮音板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07273796A JP3661263B2 (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | 透明遮音板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09268523A true JPH09268523A (ja) | 1997-10-14 |
JP3661263B2 JP3661263B2 (ja) | 2005-06-15 |
Family
ID=13497979
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07273796A Expired - Fee Related JP3661263B2 (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | 透明遮音板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3661263B2 (ja) |
-
1996
- 1996-03-27 JP JP07273796A patent/JP3661263B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3661263B2 (ja) | 2005-06-15 |
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