JPH09268451A - 織機における開口装置 - Google Patents
織機における開口装置Info
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- JPH09268451A JPH09268451A JP7265196A JP7265196A JPH09268451A JP H09268451 A JPH09268451 A JP H09268451A JP 7265196 A JP7265196 A JP 7265196A JP 7265196 A JP7265196 A JP 7265196A JP H09268451 A JPH09268451 A JP H09268451A
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- D—TEXTILES; PAPER
- D03—WEAVING
- D03C—SHEDDING MECHANISMS; PATTERN CARDS OR CHAINS; PUNCHING OF CARDS; DESIGNING PATTERNS
- D03C13/00—Shedding mechanisms not otherwise provided for
- D03C13/02—Shedding mechanisms not otherwise provided for with independent drive motors
- D03C13/025—Shedding mechanisms not otherwise provided for with independent drive motors with independent frame drives
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Linear Motors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】織布品質の低下をもたらすことなく織機の高速
化に追随できる開口装置を提供する。 【解決手段】リニアモータ17は緯入れ方向へ複数配列
されている。固定子172と共にリニアモータ17を構
成する可動子171には支持体13が止着されており、
支持体13には複数本の綜絖131が立設されている。
綜絖131には緯入れ1サイクル中で同一方向へ移動す
る経糸T1群が通されている。複数の支持体13によっ
て分割支持された綜絖131の分割群は複数のリニアモ
ータ17によって別々に駆動される。
化に追随できる開口装置を提供する。 【解決手段】リニアモータ17は緯入れ方向へ複数配列
されている。固定子172と共にリニアモータ17を構
成する可動子171には支持体13が止着されており、
支持体13には複数本の綜絖131が立設されている。
綜絖131には緯入れ1サイクル中で同一方向へ移動す
る経糸T1群が通されている。複数の支持体13によっ
て分割支持された綜絖131の分割群は複数のリニアモ
ータ17によって別々に駆動される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、織機における開口
装置に関するものである。
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、織布を製織するための経糸を
案内しつつ開閉口の動作をさせる綜絖は、四角い綜絖枠
に取り付けられており、緯入れ1サイクル中に同じ方向
へ移動する経糸群が1つの綜絖枠の綜絖に通されてい
る。このような綜絖枠が複数枚織機の前後方向へ並べら
れ、各綜絖枠が別々に上下動される。しかし、これら綜
絖枠の慣性質量が大きく、織機の高速化に綜絖枠の上下
動を追随させることが困難になってきている。
案内しつつ開閉口の動作をさせる綜絖は、四角い綜絖枠
に取り付けられており、緯入れ1サイクル中に同じ方向
へ移動する経糸群が1つの綜絖枠の綜絖に通されてい
る。このような綜絖枠が複数枚織機の前後方向へ並べら
れ、各綜絖枠が別々に上下動される。しかし、これら綜
絖枠の慣性質量が大きく、織機の高速化に綜絖枠の上下
動を追随させることが困難になってきている。
【0003】実開平4−681号公報の装置では、2つ
の綜絖枠を緯入れ方向に並べた実施形態が開示されてい
る。これは実質的には従来の1枚の綜絖枠を2つに分割
したことに相当し、1つの綜絖枠の慣性質量が小さくな
る。従って、織機の一層の高速化に綜絖枠の上下動を追
随させることが可能である。
の綜絖枠を緯入れ方向に並べた実施形態が開示されてい
る。これは実質的には従来の1枚の綜絖枠を2つに分割
したことに相当し、1つの綜絖枠の慣性質量が小さくな
る。従って、織機の一層の高速化に綜絖枠の上下動を追
随させることが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】実開平4−681号公
報の装置では、緯入れ方向に並べられた2つの綜絖枠を
上下動させる駆動装置として流体圧シリンダが用いられ
ている。流体圧シリンダの駆動速度は高速であるが、高
速状態から穏やかに停止させることは難しい。そのた
め、綜絖枠を最上位位置あるいは最下位位置に停止させ
たときの衝撃が大きく、騒音あるいは耐久性の問題があ
る。又、流体圧シリンダの駆動速度の速度制御ができな
いため、経糸の実際の閉口タイミングを設定されたタイ
ミングに合わせることが難しい。経糸の閉口タイミング
のずれは織布品質の低下をもたらす。
報の装置では、緯入れ方向に並べられた2つの綜絖枠を
上下動させる駆動装置として流体圧シリンダが用いられ
ている。流体圧シリンダの駆動速度は高速であるが、高
速状態から穏やかに停止させることは難しい。そのた
め、綜絖枠を最上位位置あるいは最下位位置に停止させ
たときの衝撃が大きく、騒音あるいは耐久性の問題があ
る。又、流体圧シリンダの駆動速度の速度制御ができな
いため、経糸の実際の閉口タイミングを設定されたタイ
ミングに合わせることが難しい。経糸の閉口タイミング
のずれは織布品質の低下をもたらす。
【0005】本発明は、織布品質の低下をもたらすこと
なく織機の高速化に追随できる開口装置を提供すること
を目的とする。
なく織機の高速化に追随できる開口装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために請求項1の発
明では、緯入れ方向にて複数群に分けられた綜絖を前記
群の単位で支持する複数の分割支持手段と、前記複数の
分割支持手段を別々に駆動して経糸を開閉口させる複数
のリニアモータとを備えた開口装置を構成した。
明では、緯入れ方向にて複数群に分けられた綜絖を前記
群の単位で支持する複数の分割支持手段と、前記複数の
分割支持手段を別々に駆動して経糸を開閉口させる複数
のリニアモータとを備えた開口装置を構成した。
【0007】請求項1の発明によれば、緯入れ方向にて
複数群に分けられた綜絖を支持する分割支持手段の慣性
質量を小さくできる。従って、リニアモータによって分
割支持手段を高速駆動することができる。リニアモータ
の駆動速度の速度制御ができるため、経糸の閉口タイミ
ングを所定のタイミングに合わせることができる。
複数群に分けられた綜絖を支持する分割支持手段の慣性
質量を小さくできる。従って、リニアモータによって分
割支持手段を高速駆動することができる。リニアモータ
の駆動速度の速度制御ができるため、経糸の閉口タイミ
ングを所定のタイミングに合わせることができる。
【0008】請求項2の発明では、緯入れ1サイクル中
で同一方向へ移動する綜絖の1つの列の群を動かす複数
のリニアモータを緯入れ方向に列設し、前記列の群と経
糸の糸方向に隣合う位置に別の綜絖の列の群を動かす複
数のリニアモータを列設した。
で同一方向へ移動する綜絖の1つの列の群を動かす複数
のリニアモータを緯入れ方向に列設し、前記列の群と経
糸の糸方向に隣合う位置に別の綜絖の列の群を動かす複
数のリニアモータを列設した。
【0009】回転式モータに比してリニアモータの厚み
は小さくできるため、経糸の糸方向に並べたリニアモー
タ全体の配列幅は小さい。リニアモータ全体の前記糸方
向における配列幅の短縮化は、織布から遠いリニアモー
タによって上下動される経糸の開口量の低減に繋がる。
経糸の開口量の低減は分割支持手段の上下動量を少なく
し、織機の高速化の上で有利である。
は小さくできるため、経糸の糸方向に並べたリニアモー
タ全体の配列幅は小さい。リニアモータ全体の前記糸方
向における配列幅の短縮化は、織布から遠いリニアモー
タによって上下動される経糸の開口量の低減に繋がる。
経糸の開口量の低減は分割支持手段の上下動量を少なく
し、織機の高速化の上で有利である。
【0010】請求項3の発明では、緯入れ1サイクル中
で同一方向へ移動する分割支持手段のリニアモータと、
同じ緯入れ1サイクル中で逆方向へ移動する分割支持手
段のリニアモータとを経糸の開口運動方向へ対置した。
で同一方向へ移動する分割支持手段のリニアモータと、
同じ緯入れ1サイクル中で逆方向へ移動する分割支持手
段のリニアモータとを経糸の開口運動方向へ対置した。
【0011】このような対置構成によれば、経糸の糸方
向に並べたリニアモータ全体の前記糸方向における配列
幅を請求項2の場合よりも更に小さくすることができ
る。請求項4の発明では、緯入れ1サイクル中で同一方
向へ移動する分割支持手段のリニアモータの列と、同じ
緯入れ1サイクル中で逆方向へ移動する分割支持手段の
リニアモータの列とを経糸の開口運動方向へ隣合わせ、
緯入れ1サイクル中で同一方向へ移動する分割支持手段
の列と、同じ緯入れ1サイクル中で逆方向へ移動する分
割支持手段の列とを経糸の糸方向へ隣合わせた。
向に並べたリニアモータ全体の前記糸方向における配列
幅を請求項2の場合よりも更に小さくすることができ
る。請求項4の発明では、緯入れ1サイクル中で同一方
向へ移動する分割支持手段のリニアモータの列と、同じ
緯入れ1サイクル中で逆方向へ移動する分割支持手段の
リニアモータの列とを経糸の開口運動方向へ隣合わせ、
緯入れ1サイクル中で同一方向へ移動する分割支持手段
の列と、同じ緯入れ1サイクル中で逆方向へ移動する分
割支持手段の列とを経糸の糸方向へ隣合わせた。
【0012】このような配列構成によれば、経糸の糸方
向に並べたリニアモータ全体の前記糸方向における配列
幅を請求項2の場合よりも更に小さくすることができ
る。請求項5の発明では、リニアモータの可動子に支持
体を止着して分割支持手段を構成し、綜絖を支持体上に
立設した。
向に並べたリニアモータ全体の前記糸方向における配列
幅を請求項2の場合よりも更に小さくすることができ
る。請求項5の発明では、リニアモータの可動子に支持
体を止着して分割支持手段を構成し、綜絖を支持体上に
立設した。
【0013】支持体に綜絖を立設した構成は、綜絖を四
角の綜絖枠に取り付けた構成に比してリニアモータによ
って駆動される部材の軽量化をもたらす。このような軽
量化は織機の高速化の上で有利である。
角の綜絖枠に取り付けた構成に比してリニアモータによ
って駆動される部材の軽量化をもたらす。このような軽
量化は織機の高速化の上で有利である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明をジェットルームに
具体化した第1の実施の形態を図1〜図3に基づいて説
明する。
具体化した第1の実施の形態を図1〜図3に基づいて説
明する。
【0015】図1に示すように、緯入れ用メインノズル
11から射出された緯糸Yは緯入れ用補助ノズル12の
リレー噴射によって経糸開口内を飛走する。図2に示す
ように経糸開口を形成する経糸T1,T2,T3,T4
の下方にはリニアモータ17,18,19,20が配設
されている。図3(a)に示すようにリニアモータ1
7,18,19,20の可動子171,181,19
1,201は固定子172,182,192,202に
スライド可能に支持されている。図1に示すようにリニ
アモータ17は経糸の糸方向の最前列で緯入れ方向へ複
数配列されており、リニアモータ18はリニアモータ1
7の後ろで緯入れ方向に複数配列されている。リニアモ
ータ19はリニアモータ18の後ろで緯入れ方向に複数
配列されており、リニアモータ20はリニアモータ19
の後ろで緯入れ方向に複数配列されている。
11から射出された緯糸Yは緯入れ用補助ノズル12の
リレー噴射によって経糸開口内を飛走する。図2に示す
ように経糸開口を形成する経糸T1,T2,T3,T4
の下方にはリニアモータ17,18,19,20が配設
されている。図3(a)に示すようにリニアモータ1
7,18,19,20の可動子171,181,19
1,201は固定子172,182,192,202に
スライド可能に支持されている。図1に示すようにリニ
アモータ17は経糸の糸方向の最前列で緯入れ方向へ複
数配列されており、リニアモータ18はリニアモータ1
7の後ろで緯入れ方向に複数配列されている。リニアモ
ータ19はリニアモータ18の後ろで緯入れ方向に複数
配列されており、リニアモータ20はリニアモータ19
の後ろで緯入れ方向に複数配列されている。
【0016】第1列のリニアモータ17の可動子171
には支持体13が止着されており、支持体13には複数
本の綜絖131が立設されている。第2列のリニアモー
タ18の可動子181には支持体14が止着されてお
り、支持体14には複数本の綜絖141が立設されてい
る。第3列のリニアモータ19の可動子191には支持
体15が止着されており、支持体15には複数本の綜絖
151が立設されている。第4列のリニアモータ20の
可動子201には支持体16が止着されており、支持体
16には複数本の綜絖161が立設されている。各綜絖
131,141,151,161はいずれも剛体ロッド
である。
には支持体13が止着されており、支持体13には複数
本の綜絖131が立設されている。第2列のリニアモー
タ18の可動子181には支持体14が止着されてお
り、支持体14には複数本の綜絖141が立設されてい
る。第3列のリニアモータ19の可動子191には支持
体15が止着されており、支持体15には複数本の綜絖
151が立設されている。第4列のリニアモータ20の
可動子201には支持体16が止着されており、支持体
16には複数本の綜絖161が立設されている。各綜絖
131,141,151,161はいずれも剛体ロッド
である。
【0017】綜絖131には緯入れ1サイクル中で同一
方向へ移動する経糸T1群が通されており、綜絖141
には緯入れ1サイクル中で同一方向へ移動する経糸T2
群が通されている。綜絖151には緯入れ1サイクル中
で同一方向へ移動する経糸T3群が通されており、綜絖
161には緯入れ1サイクル中で同一方向へ移動する経
糸T4群が通されている。第1列のリニアモータ17は
経糸T1群を動かし、第2列のリニアモータ18は経糸
T2群を動かす。第3列のリニアモータ19は経糸T3
群を動かし、第4列のリニアモータ20は経糸T4群を
動かす。
方向へ移動する経糸T1群が通されており、綜絖141
には緯入れ1サイクル中で同一方向へ移動する経糸T2
群が通されている。綜絖151には緯入れ1サイクル中
で同一方向へ移動する経糸T3群が通されており、綜絖
161には緯入れ1サイクル中で同一方向へ移動する経
糸T4群が通されている。第1列のリニアモータ17は
経糸T1群を動かし、第2列のリニアモータ18は経糸
T2群を動かす。第3列のリニアモータ19は経糸T3
群を動かし、第4列のリニアモータ20は経糸T4群を
動かす。
【0018】図3(b)に示すように、リニアモータ1
7〜20の固定子172〜202には複数のコイル21
が配設されており、リニアモータ17〜20の可動子1
71〜201には複数の永久磁石22が配設されてい
る。複数のコイル21に対する通電方向を切り換えるす
ることによって可動子171〜201に対する推力及び
推進方向を変えることができ、前記通電方向の切り換え
制御によって可動子171〜201の速度及び推進方向
を制御することができる。
7〜20の固定子172〜202には複数のコイル21
が配設されており、リニアモータ17〜20の可動子1
71〜201には複数の永久磁石22が配設されてい
る。複数のコイル21に対する通電方向を切り換えるす
ることによって可動子171〜201に対する推力及び
推進方向を変えることができ、前記通電方向の切り換え
制御によって可動子171〜201の速度及び推進方向
を制御することができる。
【0019】各リニアモータ17〜20は作動制御装置
23の指令制御を受ける。作動制御装置23は、記憶さ
れた開口運動曲線、織機制御コンピュータCから得られ
る開口パターン及びロータリエンコーダ24から得られ
る織機回転角度情報に基づいて速度指令をリニアモータ
17〜20に出力する。これら速度指令は個々のコイル
21に対する通電方向の指令の形で行われる。織機制御
コンピュータCは織機駆動モータ27の作動を制御す
る。
23の指令制御を受ける。作動制御装置23は、記憶さ
れた開口運動曲線、織機制御コンピュータCから得られ
る開口パターン及びロータリエンコーダ24から得られ
る織機回転角度情報に基づいて速度指令をリニアモータ
17〜20に出力する。これら速度指令は個々のコイル
21に対する通電方向の指令の形で行われる。織機制御
コンピュータCは織機駆動モータ27の作動を制御す
る。
【0020】第1の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (1-1)第1列の綜絖131は複数の支持体13によっ
て緯入れ方向に複数群に分割して支持されている。第2
〜第4列の各綜絖141〜161も同様に支持体14〜
16によって緯入れ方向に複数群に分割して支持されて
いる。分割支持手段となる各支持体13〜16の慣性質
量は従来の単一の綜絖枠に比して小さくなる。従って、
リニアモータ17〜20によって支持体25を高速駆動
することができる。しかも、リニアモータ17〜20は
速度制御ができるため、経糸の閉口タイミングを所定の
タイミングに合わせることができる。従って、織布品質
の低下をもたらすことなく経糸の開閉口動作を織機の高
速化に追随させることができる。 (1-2)支持体13〜16に綜絖131〜161を立設
した構成は、綜絖を四角の綜絖枠に取り付けた構成に比
してリニアモータ17〜20によって駆動される部材の
軽量化に繋がる。このような軽量化は織機の高速化の上
で有利である。 (1-3)リニアモータ17〜20の厚みは回転式モータ
に比して小さくできるため、経糸T1〜T4の糸方向に
配列したリニアモータ17〜20全体の配列幅は小さ
い。リニアモータ17〜20全体の前記糸方向における
配列幅の短縮化は、織布Wから最も遠いリニアモータ2
0によって上下動される経糸の開口量の低減に繋がる。
経糸の開口量の低減は分割支持手段となる支持体16の
上下動量を少なくし、織機の高速化の上で有利である。
る。 (1-1)第1列の綜絖131は複数の支持体13によっ
て緯入れ方向に複数群に分割して支持されている。第2
〜第4列の各綜絖141〜161も同様に支持体14〜
16によって緯入れ方向に複数群に分割して支持されて
いる。分割支持手段となる各支持体13〜16の慣性質
量は従来の単一の綜絖枠に比して小さくなる。従って、
リニアモータ17〜20によって支持体25を高速駆動
することができる。しかも、リニアモータ17〜20は
速度制御ができるため、経糸の閉口タイミングを所定の
タイミングに合わせることができる。従って、織布品質
の低下をもたらすことなく経糸の開閉口動作を織機の高
速化に追随させることができる。 (1-2)支持体13〜16に綜絖131〜161を立設
した構成は、綜絖を四角の綜絖枠に取り付けた構成に比
してリニアモータ17〜20によって駆動される部材の
軽量化に繋がる。このような軽量化は織機の高速化の上
で有利である。 (1-3)リニアモータ17〜20の厚みは回転式モータ
に比して小さくできるため、経糸T1〜T4の糸方向に
配列したリニアモータ17〜20全体の配列幅は小さ
い。リニアモータ17〜20全体の前記糸方向における
配列幅の短縮化は、織布Wから最も遠いリニアモータ2
0によって上下動される経糸の開口量の低減に繋がる。
経糸の開口量の低減は分割支持手段となる支持体16の
上下動量を少なくし、織機の高速化の上で有利である。
【0021】次に、図4の第2の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、経糸T1を動かすリニア
モータ17と経糸T3を動かすリニアモータ19とが経
糸の糸方向へ隣合っており、経糸T2を動かすリニアモ
ータ18と経糸T4を動かすリニアモータ20とが経糸
の糸方向へ隣合っている。又、リニアモータ18の列設
位置はリニアモータ17の列設位置の下方にあり、リニ
アモータ20の列設位置はリニアモータ19の列設位置
の下方にある。リニアモータ18,20の可動子18
1,201に止着された支持体25,26はリニアモー
タ17,19の側方から上方へ延出している。
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、経糸T1を動かすリニア
モータ17と経糸T3を動かすリニアモータ19とが経
糸の糸方向へ隣合っており、経糸T2を動かすリニアモ
ータ18と経糸T4を動かすリニアモータ20とが経糸
の糸方向へ隣合っている。又、リニアモータ18の列設
位置はリニアモータ17の列設位置の下方にあり、リニ
アモータ20の列設位置はリニアモータ19の列設位置
の下方にある。リニアモータ18,20の可動子18
1,201に止着された支持体25,26はリニアモー
タ17,19の側方から上方へ延出している。
【0022】第2の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (2-1)リニアモータ18によって駆動される支持体2
5はリニアモータ17の固定子172の直上に配置され
る。リニアモータ20によって駆動される支持体25は
リニアモータ19の固定子192の直上に配置される。
即ち、緯入れ1サイクル中で同一方向へ移動する支持体
13のリニアモータ17の列と、同じ緯入れ1サイクル
中で逆方向へ移動する支持体25のリニアモータ18の
列とが経糸の開口運動方向へ隣合わせられている。そし
て、緯入れ1サイクル中で同一方向へ移動する支持体1
3の列と、同じ緯入れ1サイクル中で逆方向へ移動する
支持体25の列とが経糸の糸方向へ隣合わせられてい
る。同様に、緯入れ1サイクル中で同一方向へ移動する
支持体14のリニアモータ19の列と、同じ緯入れ1サ
イクル中で逆方向へ移動する支持体26のリニアモータ
20の列とが経糸の開口運動方向へ隣合わせられてい
る。そして、緯入れ1サイクル中で同一方向へ移動する
支持体15の列と、同じ緯入れ1サイクル中で逆方向へ
移動する支持体26の列とが経糸の糸方向へ隣合わせら
れている。従って、支持体13と支持体25との間隔、
及び支持体15と支持体26との間隔が第1の実施の形
態の場合よりも狭まる。このような間隔の低減は織布W
から最も遠いリニアモータ20によって上下動される経
糸の開口量の一層の低減をもたらす。
る。 (2-1)リニアモータ18によって駆動される支持体2
5はリニアモータ17の固定子172の直上に配置され
る。リニアモータ20によって駆動される支持体25は
リニアモータ19の固定子192の直上に配置される。
即ち、緯入れ1サイクル中で同一方向へ移動する支持体
13のリニアモータ17の列と、同じ緯入れ1サイクル
中で逆方向へ移動する支持体25のリニアモータ18の
列とが経糸の開口運動方向へ隣合わせられている。そし
て、緯入れ1サイクル中で同一方向へ移動する支持体1
3の列と、同じ緯入れ1サイクル中で逆方向へ移動する
支持体25の列とが経糸の糸方向へ隣合わせられてい
る。同様に、緯入れ1サイクル中で同一方向へ移動する
支持体14のリニアモータ19の列と、同じ緯入れ1サ
イクル中で逆方向へ移動する支持体26のリニアモータ
20の列とが経糸の開口運動方向へ隣合わせられてい
る。そして、緯入れ1サイクル中で同一方向へ移動する
支持体15の列と、同じ緯入れ1サイクル中で逆方向へ
移動する支持体26の列とが経糸の糸方向へ隣合わせら
れている。従って、支持体13と支持体25との間隔、
及び支持体15と支持体26との間隔が第1の実施の形
態の場合よりも狭まる。このような間隔の低減は織布W
から最も遠いリニアモータ20によって上下動される経
糸の開口量の一層の低減をもたらす。
【0023】次に、図5の第3の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、経糸T1を動かすリニア
モータ17と経糸T2を動かすリニアモータ18とが経
糸T1,T2の開口運動方向へ対置しており、経糸T3
を動かすリニアモータ19と経糸T4を動かすリニアモ
ータ20とが経糸T3,T4の開口運動方向へ対置して
いる。
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、経糸T1を動かすリニア
モータ17と経糸T2を動かすリニアモータ18とが経
糸T1,T2の開口運動方向へ対置しており、経糸T3
を動かすリニアモータ19と経糸T4を動かすリニアモ
ータ20とが経糸T3,T4の開口運動方向へ対置して
いる。
【0024】第3の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (3-1)綜絖131と綜絖141とを可及的に近づける
ように支持体14を支持体13の直上に配置することが
でき、綜絖151と綜絖161とを可及的に近づけるよ
うに支持体16を支持体15の直上に配置することがで
きる。従って、経糸の糸方向における支持体13と支持
体15との間隔、及び経糸の糸方向における支持体14
と支持体16との間隔が第1の実施の形態の場合よりも
狭まる。このような間隔の低減は織布Wから最も遠いリ
ニアモータ20によって上下動される経糸の開口量の一
層の低減をもたらす。
る。 (3-1)綜絖131と綜絖141とを可及的に近づける
ように支持体14を支持体13の直上に配置することが
でき、綜絖151と綜絖161とを可及的に近づけるよ
うに支持体16を支持体15の直上に配置することがで
きる。従って、経糸の糸方向における支持体13と支持
体15との間隔、及び経糸の糸方向における支持体14
と支持体16との間隔が第1の実施の形態の場合よりも
狭まる。このような間隔の低減は織布Wから最も遠いリ
ニアモータ20によって上下動される経糸の開口量の一
層の低減をもたらす。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、綜絖を
複数群に分けて支持する複数の分割支持手段をリニアモ
ータで別々に駆動するようにしたので、織布品質の低下
をもたらすことなく経糸の開閉口運動を織機の高速化に
追随させ得るという優れた効果を奏する。
複数群に分けて支持する複数の分割支持手段をリニアモ
ータで別々に駆動するようにしたので、織布品質の低下
をもたらすことなく経糸の開閉口運動を織機の高速化に
追随させ得るという優れた効果を奏する。
【図1】第1の実施の形態を示す正面図。
【図2】側面図。
【図3】(a)は要部拡大斜視図。(b)は要部拡大側
断面図。
断面図。
【図4】第2の実施の形態を示す要部拡大斜視図。
【図5】第3の実施の形態を示す要部拡大斜視図。
13〜16,25,26…分割支持手段となる支持体、
17〜20…リニアモータ、131〜161…綜絖、T
1〜T4…経糸。
17〜20…リニアモータ、131〜161…綜絖、T
1〜T4…経糸。
Claims (5)
- 【請求項1】織布を製織するための経糸を案内しつつ開
閉口の動作をさせる綜絖を備えた織機において、 緯入れ方向にて複数群に分けられた前記綜絖を前記群の
単位で支持する複数の分割支持手段と、 前記複数の分割支持手段を別々に駆動して経糸を開閉口
させる複数のリニアモータとを備えた織機における開口
装置。 - 【請求項2】緯入れ1サイクル中で同一方向へ移動する
綜絖の1つの列の群を動かす複数のリニアモータを緯入
れ方向に列設し、前記列の群と経糸の糸方向に隣合う位
置に別の綜絖の列の群を動かす複数のリニアモータを列
設した請求項1に記載の織機における開口装置。 - 【請求項3】緯入れ1サイクル中で同一方向へ移動する
分割支持手段のリニアモータと、同じ緯入れ1サイクル
中で逆方向へ移動する分割支持手段のリニアモータとを
経糸の開口運動方向へ対置した請求項1に記載の織機に
おける開口装置。 - 【請求項4】緯入れ1サイクル中で同一方向へ移動する
分割支持手段のリニアモータの列と、同じ緯入れ1サイ
クル中で逆方向へ移動する分割支持手段のリニアモータ
の列とを経糸の開口運動方向へ隣合わせ、緯入れ1サイ
クル中で同一方向へ移動する分割支持手段の列と、同じ
緯入れ1サイクル中で逆方向へ移動する分割支持手段の
列とを経糸の糸方向へ隣合わせた請求項1に記載の織機
における開口装置。 - 【請求項5】分割支持手段は、リニアモータの可動子に
止着された支持体であり、綜絖は支持体上に立設されて
いる請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の織機
における開口装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7265196A JPH09268451A (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | 織機における開口装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7265196A JPH09268451A (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | 織機における開口装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09268451A true JPH09268451A (ja) | 1997-10-14 |
Family
ID=13495509
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7265196A Pending JPH09268451A (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | 織機における開口装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09268451A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0879909A1 (en) * | 1997-05-08 | 1998-11-25 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho | Loom having linear motor-driven shedding motion mechanism |
FR2785733A1 (fr) * | 1998-06-12 | 2000-05-12 | Toyoda Automatic Loom Works | Moteur lineaire |
DE102010064049A1 (de) * | 2010-12-23 | 2012-06-28 | Hamilton Bonaduz Ag | Pipettiervorrichtung mit Linearmotor |
-
1996
- 1996-03-27 JP JP7265196A patent/JPH09268451A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0879909A1 (en) * | 1997-05-08 | 1998-11-25 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho | Loom having linear motor-driven shedding motion mechanism |
FR2785733A1 (fr) * | 1998-06-12 | 2000-05-12 | Toyoda Automatic Loom Works | Moteur lineaire |
DE102010064049A1 (de) * | 2010-12-23 | 2012-06-28 | Hamilton Bonaduz Ag | Pipettiervorrichtung mit Linearmotor |
US9180447B2 (en) | 2010-12-23 | 2015-11-10 | Hamilton Bonaduz Ag | Pipetting device having a linear motor |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040916 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040928 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050315 |