JPH09268012A - 流動層を利用した微粉末消石灰の製造方法 - Google Patents

流動層を利用した微粉末消石灰の製造方法

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JPH09268012A
JPH09268012A JP7723396A JP7723396A JPH09268012A JP H09268012 A JPH09268012 A JP H09268012A JP 7723396 A JP7723396 A JP 7723396A JP 7723396 A JP7723396 A JP 7723396A JP H09268012 A JPH09268012 A JP H09268012A
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JP
Japan
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slaked lime
particle size
fluidized bed
medium particles
powder
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Withdrawn
Application number
JP7723396A
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English (en)
Inventor
Kunio Kato
邦夫 加藤
Nobuyoshi Nakagawa
紳好 中川
Hiroshi Haneda
寛 羽根田
Masaru Tsurunaga
賢 鶴永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshizawa Lime Industry Co Ltd
Original Assignee
Yoshizawa Lime Industry Co Ltd
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  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Devices And Processes Conducted In The Presence Of Fluids And Solid Particles (AREA)
  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 微粉末状であり、従って活性の高い消石灰粉
末を、消石灰から製造する方法を提供する。 【解決手段】 不活性物質たとえばシリカサンドの、粒
度範囲100〜1500μmで粒度分布の狭いものを、
加温または加熱されたガスで流動化させて温度30〜3
00℃の一定温度の流動層を形成し、そこへ粒度50μ
m以下の消石灰粉末を水に分散させたスラリーを供給す
る。 消石灰のスラリー乾燥により、微粉末状の消石灰
が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微細であって反応
性の高い、微粉末消石灰を、流動層を利用して製造する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】消石灰の種々の用途において、微細であ
って反応性の高いものが要求されることが多くなった。
たとえば、燃焼排ガスとくにゴミ焼却炉からのガス中
の塩化水素ガスの除去に使用されるものはその代表であ
る。 石炭や石油のような燃料を燃焼させたときに発生
するイオウ酸化物の除去においても、微粉末で高活性な
製品ほど有用である。
【0003】発明者らは、微粉末状の生石灰を製造する
方法を確立すべく研究し、微細な石灰石を高温に加熱さ
れた不活性物質の粒子からなる流動層に供給し、そこで
仮焼反応CaCO3→CaO+CO2を行なうことにより
この目的が達成できることを見出し、すでに開示した
(特開平7−89749号)。 その後の研究により、
流動層に供給する原料として、石灰石に代えて消石灰を
使用し、従って脱炭酸反応でなく脱水反応Ca(OH)
2→CaO+H2Oを行なうことにより、やはり微粉末状
の生石灰が得られることを確認した。 この原料消石灰
としては、固体の消石灰だけでなく水スラリーにしたも
のも使用できることがわかった。
【0004】さらに研究を進め、消石灰のスラリーを流
動層に供給してそこで乾燥させることにより、微粉末状
の消石灰が得られることを知った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の発明者らの知見を活用して、消石灰スラリーを原料と
し流動層を利用した、高活性の微粉末消石灰を製造する
方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の流動層を利用し
た微粉末消石灰の製造方法は、不活性物質の媒体粒子を
加温または加熱された流動化ガスで流動化することによ
り形成され、30〜300℃の一定温度に保たれた流動
層に、粒度が−50μmの粉末状の消石灰を水に分散さ
せて得た水スラリーを供給し、媒体粒子の表面における
水スラリーの乾燥により微細な消石灰の粉末を形成さ
せ、媒体粒子の表面から離脱した消石灰粉末を流動化ガ
スの流れにのせてとり出し、固・気分離手段により回収
することからなる。
【0007】
【発明の実施態様】流動層を形成する媒体粒子として
は、粒度範囲が100〜1500μm、好ましくは40
0〜1500μmであって、比較的粒径の揃っているも
の、具体的には、少なくとも90%が平均粒径の±50
%以内に入る粒度分布をもつものを使う。 それによっ
て、流動層の形成とコントロールが容易になる。
【0008】媒体粒子を構成する物質は、熱的に安定で
消石灰および水蒸気と反応しないものであれば、任意に
選択できる。 実際上は、砂、シリカサンド、アルミナ
粉末などが好適である。
【0009】流動化ガスは、流動層の媒体粒子を消石灰
の乾燥を行なうのに必要な、最高300℃の温度に維持
することができる温度でなければならず、かつCO2
実質上含有しない(0.03vol.% 以下)ことが要求さ
れる。 実用上は空気を加熱して使用すればよい。 温
度は30℃を超えるあたりから乾燥に役立つが、促進の
ためには100℃以上であることが望ましい。 300
℃を超え350℃に近づくと、消石灰の一部が脱水して
生石灰を生じることがあるので、300℃以下で操業す
る。
【0010】媒体粒子の流動化は、その粒子表面に付着
している消石灰が剥離しやすく、かつ剥離のときに細粒
化されるよう、激しく撹拌され粒子相互が衝突する機会
が多くなるような流動状態であることが望ましい。 こ
れは、流動する媒体粒子を流動化させる力が、垂直方向
だけでなく水平方向の分力もかなり大きくなるように、
流動化ガスを供給することによって実現する。
【0011】固・気分離手段には、常用のサイクロン、
バグフィルターおよび電気集塵器からえらんだものを1
種または2種以上組み合わせて使用すればよい。 サイ
クロンは効率的であるが、極微粉は捕集しきれないか
ら、これにバグフィルターまたは電気集塵器を組み合わ
せた構成が実用的である。
【0012】流動層に供給された消石灰スラリーは、媒
体粒子の表面に付着して流動化されつつ流動層全体へ分
散し、そこで媒体粒子および流動化ガスから乾燥に必要
な熱を受ける。 その結果、乾燥は速やかに進む。
【0013】
【実施例】図1に示す構成の実験装置を組み立てた。
装置の主要部は、媒体粒子の流動層(1)を内部に形成
する流動乾燥塔(2)と、この流動層に消石灰のスラリ
ー(M)を供給するためのスラリー供給機(3)から成
る。 流動乾燥塔(2)は内径10cmのチューブであっ
て、底部が角度45°に開いたコーン状をしている。そ
の底部へ、コンプレッサー(5)で加圧されオイルフィ
ルター(6A)、シリカゲル塔(6B)およびオリフィ
ス流量計(7)を通り、さらにヒーター(4)で加熱さ
れた空気が供給され、媒体粒子を流動させる。 流動化
ガス流はバグフィルター(9)へ導かれ、そこで製品の
微粉末消石灰(M)を分離して外部へ放出される。 ス
ラリー供給機は、電磁スターラーで容器内のスラリーを
撹拌して、消石灰濃度を一定に保ち、これをスラリーポ
ンプ(8A)で送るとともに、管内での閉塞を防ぐた
め、バイブレータ(8B)で振動を与える構造である。
【0014】〔実施例1〕平均粒径460μmで、90
%がその±50%以内にある粒径分布を有するシリカサ
ンドを媒体粒子として使用し、その0.5kgを流動乾
燥塔(2)内に投入した。 空気をヒーターを通して加
熱し、130℃にしたものを空筒基準ガス速度0.8m
/secで流通させ、媒体粒子を流動化させた。 そこへ、
スラリー供給機(3)から、含水率1.5(kg水/kg乾
燥固体)の消石灰スラリーにしたもの(平均粒径1.5
μm)を、80g/hr(乾燥固体基準)の速度で供給し
た。バグフィルター(9)で形成された消石灰微粉末
を、ほぼ同量の80g/hrの速度で捕集した。 流動層の
温度は、定常状態で105℃であった。 製品消石灰
は、平均粒径15μmであった。
【0015】〔実施例2〕媒体粒子として、平均粒径が
600μmで、90%がその±50%以内にある粒度分
布をもつ川砂を使用し、その0.5kgを流動乾燥塔に投
入した。 実施例1と同様に、温度130℃に加熱した
空気を、空筒基準ガス速度0.6m/secで送って流動層
を形成し、そこへ、含水率2.0(kg水/kg乾燥粉末)の
消石灰スラリーにしたもの(平均粒径2.5μm)を、2
00g/hrの速度で供給した。 バグフィルターに捕集さ
れた製品消石灰の粉末の平均粒径は2.5μmであっ
た。
【0016】
【発明の効果】本発明の方法に従って消石灰のスラリー
から微粉末消石灰を製造すると、原料のもっていた粒度
がほぼ維持され、さらに微細化されたような、微細な粒
度の消石灰が得られる。 このような微細な消石灰粉末
は活性が高く、HClやSOxのようなガス中の有害物
質の除去に使用したときに、高い反応効率を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の微粉末消石灰の製造方法を実施する
ための、実験的な装置の構成を示す概念的な縦断面図。
【符号の説明】
1 流動層 2 流動乾燥塔 3 スラリー供給機 4 ヒーター 5 コンプレッサー 6A オイルフィルター 6B シリカゲル塔 7 流量計 8A スラリーポンプ 8B バイブレータ 9 バグフィルター M 消石灰スラリー(原料) P 消石灰粉末(製品)
フロントページの続き (72)発明者 羽根田 寛 栃木県安蘇郡葛生町中央東3−7−9 A −105 (72)発明者 鶴永 賢 東京都北区志茂5−33−2

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不活性物質の媒体粒子を加温または加熱
    された流動化ガスで流動化することにより形成され、3
    0〜300℃の一定温度に保たれた流動層に、粒度が−
    50μmの粉末状の消石灰を水に分散させて得た水スラ
    リーを供給し、媒体粒子の表面における水スラリーの乾
    燥により、微細な消石灰の粉末を形成させ、媒体粒子の
    表面から離脱した消石灰粉末を流動化ガスの流れにのせ
    てとり出し、固・気分離手段により回収することからな
    る流動層を利用した微粉末消石灰の製造方法。
  2. 【請求項2】 媒体粒子として、粒度範囲が100〜1
    500μmであって、その少なくとも90%が平均粒径
    の±50%以内に入る粒度分布をもつものを使用する請
    求項1の微粉末消石灰の製造方法。
  3. 【請求項3】 媒体粒子として、砂、シリカ粉末または
    アルミナ粉末を使用する請求項1の微粉末消石灰の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 流動床の形成を、媒体粒子相互の衝突が
    助長され、媒体粒子表面に付着している消石灰の細粉化
    および離脱を容易にする激しい撹拌条件下に行なう請求
    項1の微粉末消石灰の製造方法。
JP7723396A 1996-03-29 1996-03-29 流動層を利用した微粉末消石灰の製造方法 Withdrawn JPH09268012A (ja)

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Cited By (3)

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