JPH09267526A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

Info

Publication number
JPH09267526A
JPH09267526A JP8081598A JP8159896A JPH09267526A JP H09267526 A JPH09267526 A JP H09267526A JP 8081598 A JP8081598 A JP 8081598A JP 8159896 A JP8159896 A JP 8159896A JP H09267526 A JPH09267526 A JP H09267526A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
print
data
printing
cutting
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8081598A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Murata
嘉行 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP8081598A priority Critical patent/JPH09267526A/ja
Publication of JPH09267526A publication Critical patent/JPH09267526A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimiles In General (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で被印刷媒体上への印刷画像の印
刷とその印刷画像の輪郭に沿っての切断とができるよう
にすることを課題とする。 【解決手段】 プラテンローラ12の回動によりシール
紙7を送るとともに、その送り方向に対して交差する方
向にカッター41及びサーマルヘッド10を具備したキ
ャリッジ2を移動させ、そのキャリッジ2上に設けられ
たインクリボンカセット6内のインクリボンによる印刷
画像の印刷動作と、カッター41によるその印刷画像の
周囲の輪郭のカッティング動作とが実行される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷対象の画像を
被印刷媒体に印刷すると共にその印刷画像を切断する印
刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の印刷装置では、ガイド軸
に沿って往復移動するキャリッジにカッターを搭載し、
そのキャリッジをガイド軸に沿って移動させながらカッ
ターでロール状の印刷紙を切断するようにしたり、ロー
ル状の印刷紙の搬送方向で印刷ペンとカッターとをそれ
ぞれ独立した駆動機構で配置させ、印刷ペン、カッター
の各アップダウン制御を逆に行うことで印刷後にその印
刷済み部分よりも後方の位置で切断するようにしたもの
が一般的に利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来例による代表的な2つの印刷装置は、いずれもロール
状の印刷紙に対して印刷済み部分よりも後方を切断し、
その印刷済み部分を印刷紙のコア側から分離するように
しているので、印刷済み部分に印刷された文字、図形等
の印刷画像だけを必要とした場合にはその周辺の余白部
分をマニュアルによりハサミやカッターで切り取る作業
が必要となり手間である。例えば、印刷紙にシール紙を
採用する場合、シール紙に予め切取線を入れておきその
切取線で囲まれた印刷領域内に文字や図形を印刷すると
いう方法があるが、その印刷領域は固定サイズ、固定形
状なので任意のサイズ、形状で印刷すると印刷画像が印
刷領域外にはみ出してしまう恐れがある。
【0004】本発明の目的は、上述した従来例による課
題を解消するため、簡単な構成で被印刷媒体上への印刷
画像の印刷とその画像の輪郭に沿っての切断とを行うこ
とが可能な印刷装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る印刷装置は、被印刷媒体を支持するプラテン部材と、
該プラテン部材の長手方向に沿って移動するキャリッジ
手段と、該キャリッジ手段に設けられた印刷ヘッドと、
前記キャリッジ手段に設けられた切断手段と、前記プラ
テン部材の長手方向への前記キャリッジ手段の移動と前
記プラテン部材の回動との少なくとも一方を動作させな
がら、前記プラテン部材に支持されている前記被印刷媒
体上に、前記印刷ヘッドにより印刷画像を形成する印刷
制御手段と、前記プラテン部材の長手方向への前記キャ
リッジ手段の移動と前記プラテン部材の回動との少なく
とも一方を動作させながら、前記プラテン部材に支持さ
れている前記被印刷媒体上に既に形成されている印刷画
像の周囲を前記切断手段により切断する切断制御手段
と、を備える。
【0006】以上の構成によれば、プラテン部材は被印
刷媒体を支持し、キャリッジ手段はプラテン部材の長手
方向に沿って移動し、印刷ヘッド及び切断手段はいずれ
もキャリッジ手段に設けられており、印刷制御手段は、
プラテン部材の長手方向へのキャリッジ手段の移動とプ
ラテン部材の回動との少なくとも一方を動作させなが
ら、プラテン部材に支持されている被印刷媒体上に、印
刷ヘッドにより印刷画像を形成し、切断制御手段は、プ
ラテン部材の長手方向へのキャリッジ手段の移動とプラ
テン部材の回動との少なくとも一方を動作させながら、
プラテン部材に支持されている被印刷媒体上に既に形成
されている印刷画像の周囲を切断手段により切断する。
【0007】従って、プラテン部材の長手方向に沿って
印刷ヘッドを移動させて被印刷媒体上に印刷画像を形成
し、プラテン部材の長手方向に沿って切断刃を移動させ
てその印刷画像の周囲を切断するようにしたので、一台
の装置で被印刷媒体に対する印刷画像の形成とその印刷
画像の周囲の切断とを実現することが可能である。
【0008】請求項2記載の発明に係る印刷装置は、さ
らに、被印刷データを入力する入力手段と、該入力手段
により入力された被印刷データと該被印刷データに基づ
いて画像の輪郭を表す凝似輪郭データとを対応させて記
憶する記憶手段とを有し、前記印刷制御手段は、前記記
憶手段に記憶されている被印刷データを基に、前記キャ
リッジ手段および前記プラテン部材の少なくとも一方の
動作により前記印刷ヘッドを移動して前記被印刷媒体上
に印刷画像を形成し、前記切断制御手段は、前記記憶手
段に前記被印刷データに対応させて記憶されている凝似
輪郭データを基に、前記キャリッジ手段および前記プラ
テン部材の少なくとも一方の動作により前記切断手段を
移動して前記印刷媒体上に形成されている前記印刷画像
の周囲を前記切断手段により切断することを特徴とす
る。
【0009】以上の構成によれば、被印刷媒体上に被印
刷データに基づく印刷画像を形成し、被印刷データに対
応させて記憶された凝似輪郭データに基づきその印刷画
像の輪郭を切断刃で切断するようにしたので、被印刷デ
ータ及び凝似輪郭データに基づいて一台の装置で被印刷
媒体に対する印刷画像の形成とその印刷画像の周囲の切
断とを実現することが可能である。
【0010】請求項3記載の発明に係る印刷装置は、印
刷モードと切断モードとのいずれかを設定するモード設
定手段と、被印刷対象データを入力する入力手段と、前
記設定手段により印刷モードが設定された場合に前記入
力手段により入力された被印刷対象データに基づいて被
印刷媒体上に印刷画像を印刷する印刷手段と、前記入力
手段により入力された被印刷対象データに基づいて、印
刷される印刷画像の輪郭を表わす凝似輪郭データを作成
する凝似輪郭データ作成手段と、前記設定手段により切
断モードが設定された場合に前記凝似輪郭データ作成手
段により作成された凝似輪郭データに基づいて前記被印
刷媒体上で前記印刷手段により印刷された印刷画像の周
囲を切断する切断手段と、を備える。
【0011】以上の構成によれば、モード設定手段は印
刷モードと切断モードとのいずれかを設定し、入力手段
は被印刷対象データを入力し、印刷手段は設定手段によ
り印刷モードが設定された場合に入力手段により入力さ
れた被印刷対象データに基づいて被印刷媒体上に印刷画
像を印刷し、凝似輪郭データ作成手段は入力手段により
入力された被印刷対象データに基づいて、印刷される印
刷画像の輪郭を表す凝似輪郭データを作成し、切断手段
は設定手段により切断モードが設定された場合に凝似輪
郭データ作成手段により作成された凝似輪郭データに基
づいて被印刷媒体上で印刷手段により印刷された印刷画
像の周囲を切断する。
【0012】従って、印刷モードが設定されると被印刷
媒体上に被印刷対象データに基づく印刷画像を形成し、
切断モードが設定されると被印刷対象データに基づいて
作成された凝似輪郭データに基づきその印刷画像の輪郭
を切断刃で切断するようにしたので、内部、外部のいず
れにも被印刷対象データ毎に対応させて予め凝似輪郭デ
ータを用意しておく必要はなく、切断モードの際にどの
ような形状、サイズの印刷画像にも適正な凝似輪郭での
切断を実現することが可能である。
【0013】請求項4記載の発明に係る印刷装置は、請
求項2又は3に記載の発明において、前記凝似輪郭デー
タは、対応する印刷画像の輪郭よりも外側の切断経路と
なる輪郭を形成するためのデータであることを特徴とす
る。
【0014】このように、印刷画像の輪郭よりも外側の
輪郭に沿って切断を行うようにしたので、印刷画像の輪
郭を切断経路とした場合よりも経路が簡易化され、切断
を容易にすることが可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に図1〜図14までの添付図
面を参照して、本発明に係る好適な実施の形態を詳細に
説明する。まず、構成について説明する。図1は本発明
に係る印刷装置の一実施の形態を示す外観斜視図であ
り、図2は図1の印刷機構の拡大図である。図1及び図
2において、1は本実施の形態による印刷装置(以下に
本装置と称する)を示している。
【0016】この本装置1の外観は、一例であるが、図
1に示したように、前面1Aの上部に表示部39を設
け、下部にキー入力部31を突出させ、内部1Bに被印
刷媒体であるシール紙7に対する印刷及び切断機構を配
した箱体状を呈している。
【0017】印刷及び切断機構は、着脱自在のカセット
6が装着されたキャリッジ2と、シール紙7を搬出する
と共にそのシール紙7に対する印刷及び切断時の受面と
なるプラテンローラ12とを具備した構成である。キャ
リッジ2は、内部1Bにおいて側部1B,1Bに懸架さ
せた一対のガイド軸1c,1cに軸支され、両側部1
B,1B間を往復移動自在に設けられている。このキャ
リッジ2の移動方向は、プラテンローラ12の駆動で送
り出されるシール紙7の送り方向にほぼ交差する方向で
ある。このキャリッジ2には、シール紙7を切断するた
めのカッター(切断刃)2とシール紙7に対して背面よ
り熱でインクリボン4を溶融させて印刷画像を転写する
ためのサーマルヘッド10とが設けられている。プラテ
ンローラ12は、プラテンローラ軸1bに回動自在に軸
支されており、このプラテンローラ軸1bは一対のガイ
ド軸1c,1cに対して平行となるように側部1B,1
Bに懸架されている。カセット6は、キャリッジ2に装
着されると、その装着されたカセット6の一部に開口し
た不図示のヘッド挿入用の開口部を通じて印刷ヘッドで
あるサーマルヘッド10がカセット6の外部に設けたプ
ラテンローラ12にシール紙7とインクリボン4とを介
して当接させるように構成される。
【0018】また、カセット6内には、図2に示すよう
に、シール紙7に溶融されたインクで印刷画像を形成す
るためのインクリボン4が搭載されており、このカセッ
ト6をキャリッジ2に装着すると、前述のカッター41
とサーマルヘッド10とが収納されるようになってい
る。インクリボン4は、インクリボン軸4aに捲回され
てコアを形成しており、キャリッジ2の平行移動及びイ
ンクリボン巻取軸18の駆動に伴ってそのインクリボン
巻取軸18に巻取られる(巻き戻しも可能である)。こ
のキャリッジ2の移動とインクリボン巻取軸18との協
動によりインクリボン4の新しい印刷面をシール紙7表
面上に搬送して対向配置させることができる。印刷時に
は、プラテンローラ12上のシール紙7に対して平行配
置されるインクリボン4が、例えば行単位で、サーマル
ヘッド10の駆動で感熱され、これに伴ってインクが溶
けることで、シール紙7に対して文字、図形等の画像が
熱転写される。例えば、シール紙7上に、文字「A」の
如く印刷画像3aが可視形成される。
【0019】カッター41は、その刃先をプラテンロー
ラ12の表面に対向配置させ、カセット6上でインクリ
ボン4の搬送路からキャリッジ2の移動方向で離間させ
た位置に着脱可能又は一体的に設けられている。切断時
には、プラテンローラ12上のシール紙7に対して対向
配置されるカッター41の駆動で、印刷画像の輪郭に沿
った切断が行われる。例えば、シール紙7上に、印刷画
像3aが可視形成されている場合には、その印刷画像3
aの輪郭に沿ってカッティング線3bが形成される。こ
のカッティング線3bは印刷画像3aの真の輪郭よりも
外方に擬似的に設定される凝似輪郭線を形成するもので
ある。なお、このカッティング動作も、印刷動作と同様
に例えば行単位で、カッター41の駆動と共に、キャリ
ッジ2の移動とプラテンローラ12の回動とを伴わせ
る。
【0020】次に、シール紙7について詳述する。図3
は本実施の形態によるシール紙7の断面形状を示す側断
面図である。このシール紙7は、図3(A)に断面で示
すように、表面処理層によりコーティングされ、着色層
により任意の色、模様に着色されたPETベースフィル
ムから構成されるシール71Aが、セパレータ71Bに
粘着層(接着剤の層)71Cで貼り付けられた構成を有
している。したがって、シール71Aが存在する部分
(印刷可能部分)の構造は、既存のテープの構成を採用
する。
【0021】次に、回路構成について説明する。図4は
本装置1の内部構成を示すブロック図であり、図5は後
述するRAM33のメモリ構成を示す図である。図4に
示した本装置1は、例えば、キャリッジ2、サーマルヘ
ッド10、ヘッド押圧機構11、シール巻取軸14、モ
ータ19、CCDカメラ22、画像処理部23、インク
リボン位置センサ25a,25b、インクリボン検出回
路25、CPU30、キー入力部31、ROM32、R
AM33、カウンタ34、サーマルヘッド駆動回路3
5、モータ駆動回路36、駆動回路37、表示部39、
カッター駆動回路40、及びカッター41を備えてい
る。
【0022】インクリボン位置センサ25a,25bは
図示せぬがキャリッジ2に設けられており、そのキャリ
ッジ2にカセット6が装着された際に、カセット10内
でサーマルヘッド10の先端を配置させる位置よりも手
前の印刷前工程の位置に配置されることになる。このイ
ンクリボン位置センサ25a,25bはそれぞれ発光素
子、受光素子からなり、カラー印刷の際にインクリボン
9からインク色を検出するためのセンサである。なお、
インクリボン9には、カラー印刷に適用させる場合に、
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)のカラ
ー印刷に必要な3原色の各昇華性カラーインクがベース
上に順次塗布されたものが使用され、それぞれのインク
(Y,M,C)の境界位置には、インク識別マークが付
加されることになる。この識別マークは、インクリボン
位置センサ25a,25bにより検出できるように搬送
される。
【0023】モータ19は、プラテンローラ12とカセ
ット6のインクリボン巻取軸18とキャリッジ2のシー
ル巻取軸14とを所定のタイミングで所定の方向に駆動
制御する。モータ駆動回路36はモータ19の動作をC
PU30の命令に従って制御する。ヘッド押圧機構11
は、ソレノイド等により駆動される機構であり、サーマ
ルヘッド10に接続されてそのサーマルヘッド10を適
度にプラテンローラ12に対し押圧する。駆動回路37
はヘッド押圧機構11の動作をCPU30の命令に従っ
て制御する。
【0024】サーマルヘッド10は発熱駆動でインクリ
ボン9のインクを溶かして、CCDカメラ22から取り
込んだ画像、キー入力部31の操作で作成した文字、図
形等の画像をシール紙7上に印刷するユニットである。
サーマルヘッド駆動回路35は、サーマルヘッド10の
動作をCPU30の命令に従って制御する。
【0025】CPU30は、本装置1全体の制御をRO
M32に格納された制御プログラムに従って行うユニッ
トであり、図4に示したように各回路に結合されて動作
を制御する。その制御対象には、カッター駆動回路40
によるカッター41の駆動、サーマルヘッド駆動回路3
5によるサーマルヘッド10の駆動、モータ駆動回路3
6によるモータ19の駆動、駆動回路37によるヘッド
押圧機構11の駆動、カウンタ34の駆動、表示部39
の駆動、ROM32に格納された各種プログラムの実行
及び文字フォントROM32aを用いた文字フォント発
生、及び、RAM33を用いたデータのリード/ライト
が含まれている。キー入力部31は、モード設定を開始
するためのモードキー、印刷処理(印刷モード)を指定
するための印刷キー、印刷処理を含むカッティング処理
(切断モード)を指定するためのカッテイングキー、C
CDカメラ22を駆動させるための撮影キー、電源スイ
ッチ等のキーを具備しており、操作されたキーやスイッ
チに対応する検出信号をCPU30に出力する。
【0026】ROM32は、CPU30が動作するため
の制御プログラム、及び、キー入力部31の文字入力操
作に対応して文字パターン(ビットマップデータ)を発
生させる文字フォントROM32aを格納している。そ
の制御プログラムには、例えば図6〜図11の各フロー
チャートに従うプログラムが含まれている。図6のフロ
ーチャートに従う制御プログラムはモード設定処理を行
うものである。また、図7、図8、図9、図10、及び
図11のフローチャートに従う制御プログラムは、それ
ぞれ、データ入力及び記憶処理、文字用凝似輪郭データ
作成処理、画像用凝似輪郭データ作成処理、印刷処理、
カッティング処理を行うためのデータ形式で格納されて
いる。
【0027】RAM33は、図5に示した如く、文字デ
ータRAM33a、画像データRAM33b、文字フォ
ントデータRAM33c、凝似輪郭データRAM33
d、ワークRAM33e等を具備したメモリである。文
字データRAM33aには、キー入力部31の操作で入
力された文字に対応する文字コードが格納される。画像
データRAM33bには、キー入力部31の操作で入力
された図形等の画像もしくはCCDカメラ22の撮影で
入力された外部画像に対応するビットマップデータが格
納される。文字フォントデータRAM33cには、文字
データRAM33aに格納された各文字コードに対応す
る文字フォントデータ(ビットマップデータ)が関連付
けて格納される。凝似輪郭データRAM33dには、画
像データRAM33b、文字フォントデータRAM33
cにそれぞれ格納された画像データ、文字フォントデー
タの擬似的な輪郭線を形成するための凝似輪郭データが
格納され、この凝似輪郭データは対応する画像データ、
文字フォントデータに関連付けされている。なお、この
凝似輪郭データには、擬似的な輪郭線上の座標データが
好適であるが、大きさや方向を示すベクトルデータであ
ってもよい。ワークRAM33eは、ROM32に格納
された各種プログラムを実行する際のワークエリアとし
て使用される。
【0028】画像処理部23は、CCDカメラ22より
撮影された外部画像を入力してY、M、C対応の色分解
データ(デジタル信号)を得るユニットである。カウン
タ34は、キー入力部31の撮影キーの操作に伴ってシ
ョット枚数をカウントするバッファである。表示部39
は、メニューを表示したり、キー入力部31の操作で入
力された文字、図形(画像)やCCDカメラ22の撮影
で入力された外部画像を表示するユニットである。
【0029】次に、動作について説明する。図6はデー
タ入力及び記憶処理を説明するフローチャート、図7は
文字用凝似輪郭データ作成処理を説明するフローチャー
ト、図8は画像用凝似輪郭データ作成処理を説明するフ
ローチャート、図9はモード設定処理を説明するフロー
チャート、図10は印刷処理を説明するフローチャー
ト、そして、図11はカッティング処理を説明するフロ
ーチャートである。また、図12は本実施の形態による
印刷及びカッティングの際のデータ及び印刷結果の一例
を示す図である。なお、図6〜図11に示したフローチ
ャートに従う処理は、CPU30が各フローチャートに
対応するプログラムをROM32より読み出して実行す
るが、個々の動作は各ユニットで行われる。
【0030】まず、データ入力及び記憶処理について図
6を参照して説明する。図示せぬメニューからデータ入
力に処理が移行すると、ステップS61において、被印
刷データとなる文字データもしくは画像データが入力さ
れる。文字データはキー入力部31の操作で入力され、
図形等の画像データはキー入力部31の操作で作成して
得られ、外部画像についてはCCDカメラ22を駆動さ
せることでその画像データが入力される。
【0031】ステップS61において被印刷データが入
力されると、続くステップS62において、文字データ
の場合には文字データRAM33a(RAM33)に文
字コードの形式で格納され、画像データの場合には画像
データRAM33b(RAM33)にビットマップデー
タの形式で格納される。そして、文字入力においては、
さらに文字入力が継続される場合には、その文字入力が
終了するまで(ステップS63)、ステップS61及び
S62の処理が繰り返し実行される。
【0032】このように、文字や画像の入力が終了する
と(ステップS63)、続くステップS64において、
被印刷データが文字データか、それとも画像データであ
るのか、その判定が下される。その結果、被印刷データ
は文字データであるという判定結果が得られた場合に
は、処理はステップS65に移行する。このステップS
65では、その文字データ(文字コード)に対応する文
字フォントデータ(ビットマップデータ)を文字フォン
トROM32aから読出して文字フォントRAM33c
にビットマップ展開する処理が実行される。そして、処
理はステップS66に移行し、文字用凝似輪郭データ作
成処理(図7参照)を開始する。
【0033】一方、ステップS64において、被印刷デ
ータは画像データであるという判定結果が得られた場合
には、処理はステップS68に移行し、画像用凝似輪郭
データ作成処理(図8参照)を開始する。
【0034】ここで、文字用凝似輪郭データ作成処理に
ついて図7を参照して説明する。まず、ステップS71
において、既に文字フォントデータRAM33cに格納
されている文字フォントデータ(ビットマップデータ)
を読み出して、その文字フォントデータに基づいて文字
フォントの輪郭線から角部に当たる座標データを検出す
る処理が実行される。図12の例において、同図(A)
には、文字「福」の文字フォントデータFTDT(同図
中の斜線部分)が示されており、これはデータ入力によ
りその文字コードが文字データRAM33aに格納さ
れ、その文字フォントデータFTDTが文字フォントデ
ータRAM33cに格納される。そして、同図(B)に
示したように、文字フォントデータFTDTの外周経路
上の角部a,b,c…o,pを結ぶ輪郭線OL1が形成
される。上記ステップS71では、この輪郭線OL1上
の座標データの内の角部a,b,c…o,pの各座標デ
ータすなわち輪郭データが検出される。
【0035】続くステップS72において、角部a,
b,c…o,pを真の輪郭データとする輪郭線OLで囲
まれる領域が、図12(C)に示したように、すべて黒
ドットに変換され、輪郭線OL1を枠としたシルエット
画像SIL1が形成される。さらに、ステップS73に
おいて、その枠(輪郭線OL1)を形成するための角部
a,b,c…o,pの座標位置を所定間隔だけ外方に移
動させた、その各角部の移動先位置の座標データを求
め、これを凝似輪郭データとする処理が実行される。そ
の結果、図12(C)に示したように、凝似輪郭データ
により形成される凝似輪郭線CL1が得られる。この
後、処理はデータ入力及び記憶処理(図6参照)のステ
ップS67に戻り、そのステップS67において、上述
したステップS73で求めた凝似輪郭データが、対応す
る文字フォントデータに関連付けた状態で凝似輪郭デー
タRAM33dに格納される。すなわち、図12に示し
た一例では、文字「福」の文字フォントデータFTDT
に関連付けて凝似輪郭線CL1を形成するための凝似輪
郭データが凝似輪郭データRAM33dに格納されるこ
とになる。この輪郭線CL1が前述したカッティング線
3b(図2)となる部分である。
【0036】次に、画像用凝似輪郭データ作成処理につ
いて図8を参照して説明する。なお、ここではCCDカ
メラ22の撮影で取り込まれ画像データRAM33bに
格納された画像データを処理対象とする。
【0037】まず、ステップS81において、既に画像
データRAM33bに格納されている画像データ(ビッ
トマップデータ)を読み出し、ステップS82におい
て、その画像データを微分演算することで画像の輪郭を
抽出する処理が実行される。輪郭においては、濃度値が
急激に変化する部分であるため、関数の変化分を取り出
すための微分演算が採用される。その微分には、1次微
分(グラディエント)と2次微分(ラプラシアン)とが
あり、1次微分、2次微分のいずれであっても輪郭抽出
に利用することができる。
【0038】例えば、1次微分では、注目画素の座標
(x,y)における濃度の勾配を表す1次微分の値は、 x方向の微分 ・・・ fx=f(x+1,y)−f(x,y) y方向の微分 ・・・ fy=f(x,y+1)−f(x,y) で決定される。実際の演算では、微分オペレータと呼ば
れる係数の組を用いて周囲の画素にその位置に相当する
係数を乗じて和をとる計算が行われる。
【0039】この微分演算による画素単位の輪郭抽出が
開始されると、例えば図12(E)に示したように、画
像“かえる”の画像データIMGDTの輪郭抽出が開始
される。以上のステップS82における輪郭抽出処理は
全画素分行われる(ステップS83)。
【0040】このように、微分演算による全画素分の輪
郭抽出が終了すると、処理はステップS84に移行し
て、2値化処理により輪郭画像が求められる。このステ
ップS84による2値化処理も全画素に対して行われる
ので、全画素について輪郭画像が求められると(ステッ
プS85)、処理はステップS86に移行する。なお、
この2値化処理は、処理対象が輪郭の強さに応じた濃淡
画像であることから必要となる。
【0041】全画素について2値化された画像データ
は、ステップS86において、輪郭線を整えてその輪郭
線OL2によって形成される枠内のビットマップデータ
を全て黒ドットに変換してシルエットを形成する処理が
実行される。この輪郭線OL2の整え方には、例えば、
輪郭線の太さが不揃いの輪郭線を同一の太さの線に整え
る処理が適用されており、太い輪郭線を外側より削って
いき、1画素の太さになったところで処理を終了させる
ものである。
【0042】このステップS86による輪郭線の調整及
びシルエット形成処理も全画素に対して行われるので、
全画素について処理が終了すると(ステップS87)、
ステップS88に移行する。シルエット形成の結果、図
12(F)に示したように、シルエット画像SIL2が
求められる。ステップS88では、シルエット画像SI
L2の枠(輪郭線OL2)を形成するための座標位置を
所定間隔だけ外方に移動させた、その各移動先位置の座
標データを求め、これを凝似輪郭データとする処理が実
行される。その結果、図12(F)に示したように、凝
似輪郭データにより形成される凝似輪郭線CL2が得ら
れる。この後、処理はデータ入力及び記憶処理(図6参
照)のステップS69に戻り、そのステップS69にお
いて、上述したステップS88で求めた凝似輪郭データ
が、対応する画像データに関連付けた状態で凝似輪郭デ
ータRAM33dに格納される。すなわち、図12に示
した一例では、画像“かえる”の画像データIMGDT
に関連付けて凝似輪郭線CL2を形成するための凝似輪
郭データが凝似輪郭データRAM33dに格納されるこ
とになる。この輪郭線CL2が前述したカッティング線
3b(図2)となる部分である。なお、キー入力部31
により作成された画像データについては、もともと2値
の画像データなので、図8におけるステップS81で画
像データ画入力されると、続くステップS82〜S85
までの処理は行われず、ステップS86のシルエット形
成から開始されるものとする。
【0043】このように、図6〜図8によるデータ入力
及び記憶処理により、文字データ(文字フォント)に対
応する凝似輪郭データ、もしくは画像データに対応する
凝似輪郭データの作成が完了する。
【0044】続いて、モード設定について図9を参照し
て説明する。まず、キー入力部91のモードキーの操作
に応じてモード設定処理が開始されると(図9参照)、
ステップS91において、カッティングキーが操作され
たのか、それとも印刷キーが操作されたのか、その判定
が下される。その結果、カッティングキーの操作が確認
された場合には、処理はステップS92に移行して、印
刷処理(図10参照)を開始し、その後にステップS9
3においてカッティング処理(図11参照)を実行す
る。また、印刷キーの操作が確認された場合には、処理
はステップS93に移行して、印刷処理(図10参照)
を開始する。なお、各印刷処理(図10、ステップS9
2)に移行する場合は、それに先だって、カッター41
は、シール紙7をカッティングできない位置に退避させ
ておく。
【0045】まず、ステップS92に処理が移行する
と、図10に示した如く、ステップS101において、
印刷対象が文字であれば、文字データRAM33aから
文字データが読み出され、その読み出されたデータが文
字データであることから(ステップS102)、処理は
ステップS103に移行して、その文字データに対応す
る文字フォントデータが文字フォントデータRAM33
cから読み出される。続く、ステップS104におい
て、その文字フォントデータは被印刷データとしてサー
マルヘッド駆動回路35及びモータ駆動回路36に送出
され、サーマルヘッド10及びキャリッジ2が駆動され
る。この駆動でプラテンローラ12に送り出されるシー
ル紙7に対する1行目の第1文字の印刷位置の制御及び
印刷処理が実行される。
【0046】このように、シール紙7に対する1行目の
第1文字の印刷処理が終了すると、1行分の印刷処理が
終了することを確認するまで(ステップS105)、処
理はステップS102に戻り、続くステップS103、
及びステップS104を繰り返し実行する。
【0047】1行分の印刷処理が終了すると(ステップ
S105)、処理はステップS106に移行して、シー
ル紙7の印刷行の送りが次行に移行するように、プラテ
ンローラ12を次行に回動させる。そして、処理が次の
ステップS107に移行すると、全行が終了することを
確認するまで(ステップS107)、処理はステップS
102に戻り、続くステップS103、及びステップS
104を繰り返し実行する。その結果、図12(D)に
示した如く、シール紙7上に、文字「福」の文字パター
ンFTPが印刷される。
【0048】また、ステップS101において、印刷対
象が画像であれば、画像データRAM33bから画像デ
ータが読み出され、その読み出されたデータが画像デー
タであることから(ステップS102)、処理はステッ
プS104にジャンプして、その画像データは被印刷デ
ータとしてサーマルヘッド駆動回路35及びモータ駆動
回路36に送出され、サーマルヘッド10及びキャリッ
ジ2が駆動される。この駆動でプラテンローラ12に送
り出されるシール紙7に対する1行目の一部の画像の印
刷位置の制御及び印刷処理が実行される。
【0049】このように、シール紙7に対する1行目の
一部の画像の印刷処理が終了すると、1行分の印刷処理
が終了することを確認するまで(ステップS105)、
処理はステップS102に戻り、続くステップS10
3、及びステップS104を繰り返し実行する。
【0050】1行分の印刷処理が終了すると(ステップ
S105)、処理はステップS106に移行して、シー
ル紙7の印刷行の送りが次行に移行するように、プラテ
ンローラ12を次行に回動させる。そして、処理が次の
ステップS107に移行すると、全行が終了することを
確認するまで(ステップS107)、処理はステップS
102に戻り、続くステップS103、及びステップS
104を繰り返し実行する。その結果、図12(G)に
示した如く、画像“かえる”の画像パターンIMGPが
印刷される。
【0051】なお、図9に示したモード処理で、処理が
ステップS94に移行した場合にも上述した印刷処理
(図10参照)が実行されるが、印刷後に図9のモード
設定処理に戻ると、そのまま処理が終了される。
【0052】さて、前述した如く、ステップS92によ
る印刷処理が終了すると、処理はステップS93に移行
して、カッティング処理(図11参照)が開始される。
このカッティング処理は、前述の印刷処理(図10参
照)で印刷された文字データもしくは画像データに関連
付けて記憶された凝似輪郭データに基づくカッティング
制御である。
【0053】まず、ステップS111において、印刷対
象が文字であれば、文字データRAM33aからステッ
プS92で使用された文字データが再度読み出され、又
は、印刷対象が画像であれば、画像データRAM33b
からステップS92で使用された画像データが再度読み
出され、続くステップS112において、前回印刷した
ときの初期位置までプラテンローラ12を逆転させる処
理が開始される。そして、印刷前の位置までの逆転制御
が完了すると(ステップS113)、その読み出された
データが文字データであればその文字データに関連付け
て記憶された凝似輪郭データが凝似輪郭データRAM3
3dから読み出され、又は、その読み出されたデータが
画像データであればその画像データに関連付けて記憶さ
れた凝似輪郭データが凝似輪郭データRAM33dから
読み出される(ステップS114)。そして、その凝似
輪郭データはカッティング用のデータとしてカッター駆
動回路40及びモータ駆動回路36に送出される。この
ため、カッター駆動回路40の働きにより、カッター4
0が退避位置からシート紙7を切断する位置まで下降す
る。また、モータ駆動回路36の働きによりキャリッジ
2がプラテンローラ12の長手方向に沿って移動駆動さ
れる。この駆動と同時に、前記モータ19の働きにより
プラテンローラ12が回転駆動される。この駆動でプラ
テンローラ12に送り出されるシール紙7に対してカッ
ティング位置の制御及びカッティング処理が実行され
る。
【0054】このように、シール紙7に対して凝似輪郭
データに基づくカッテイング処理が終了すると(ステッ
プS115)、処理は図9に示したモード処理に戻り、
そのまま終了する。その結果、カッティング対象が文字
であれば、図12(D)に示した如く、シール紙7上
で、印刷された文字パターンFTP「福」の周囲に凝似
輪郭線すなわちカッティング線CT1(3b)が切断形
成される。また、カッティング対象が画像であれば、図
12(G)に示した如く、シール紙7上で、印刷された
画像パターンIMGP“かえる”の周囲に凝似輪郭すな
わちカッティング線CT2(3b)が切断形成される。
このカッテイング線CT1又はCT2で示されるカッテ
ィング溝は、図3(B)に示した如く、断面形状で見る
と、シール71A及び粘着層71Cにまで形成される。
なお、プラテンローラ12を傷付けない程度であれば、
セパレータ71Bまでカッティング溝(カッテイング線
CT1又はCT2)を形成するようにしてもよい。ま
た、プラテンローラ12とシール紙7との間に、プラテ
ンローラ12を傷付けないように硬質の台紙を介在配置
するようにしてもよい。
【0055】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、プラテンローラ12の回動とサーマルヘッド10の
移動とによりシール紙上に印刷画像ETP,IMGPを
形成し、その後、プラテンローラ12の回動とカッター
41の移動とによりその印刷画像の周囲を切断するよう
にしたので、一台の印刷装置1でシール紙7に対する印
刷画像の形成とその印刷画像の周囲の切断とを実現する
ことが可能である。
【0056】また、シール紙7上に画像データもしくは
文字フォントデータに基づく印刷画像を印刷形成し、そ
の後、その画像データもしくは文字フォントデータに対
応させて記憶された凝似輪郭データに基づきその印刷画
像の輪郭をカッター41で切断するようにしたので、画
像データもしくは文字フォントデータ、及び凝似輪郭デ
ータに基づいて一台の印刷装置1で、シール紙7に対す
る印刷画像の形成とその印刷画像の周囲の切断とを実現
することが可能である。
【0057】また、印刷モードが設定されるとシール紙
7上に画像データもしくは文字フォントデータに基づく
印刷画像を形成し、切断モードが設定されると画像デー
タもしくは文字フォントデータに基づいて作成された凝
似輪郭データに基づきその印刷画像の輪郭をカッター4
1で切断するようにしたので、本装置1の内部、外部の
いずれにも画像データもしくは文字フォントデータ毎に
対応させて予め凝似輪郭データを用意しておく必要はな
く、切断モードの際にどのような形状、サイズの印刷画
像にも対応可能な凝似輪郭での切断を実現することが可
能である。
【0058】また、印刷画像の輪郭よりも外側の輪郭に
沿って切断を行うようにしたので、印刷画像の輪郭を切
断経路とした場合よりも経路が簡易化され、切断を容易
にすることが可能である。
【0059】さて、前述の実施の形態における印刷及び
切断機構は、以下に述べる一変形例のように構成しても
よい。図13は本実施の形態による印刷及び切断機構の
一変形例を示す側面図であり、図14は一変形例による
切断機構のアップダウン制御の一例を示す側面図であ
る。図13において、ピンチローラ62と駆動ローラ6
4との間には、プラテン65とこのプラテン65に支持
されるシール紙7とが挟持されており、この状態でシー
ル紙7は図面左方向に向かって搬送される。そして、駆
動ローラ64よりも搬送方向下流には、プラテンローラ
63が併設されており、そのプラテンローラ63の上方
で印刷ペン66がペンアップ、ペンダウンを行えるよう
にペンブロック67が配置される。このペンブロック6
7には、印刷ペン66よりも搬送方向下流に所定間隔離
れてカッター69が設けられている。このカッター69
もペンブロック67においてアッププダウン制御され、
例えばダウン時に、プラテン65上のシール紙7を押え
るために用紙押えローラ68がこれもアップダウン自在
に設けられている。
【0060】図13に示した一例では、ペンダウン状態
となっていることから、印刷ペン66によりシール紙7
対して印刷が行われる。その後、駆動ローラ64の駆動
制御によってプラテン65及びその上に支持されるシー
ル紙7が図面右方向すなわち搬送方向とは逆の方向に戻
され、前述した実施の形態と同様に、シール紙7上の印
刷画像の周囲を凝似輪郭データに基づいてカッティング
する処理が施される。その際、印刷ペン66はアップ制
御され、カッター69はダウン制御される。
【0061】この一変形例における切断機構は、図14
に示した一例のように、ペンブロック88で支持された
ベアリング83にカッター軸87を軸支させ、そのカッ
ター軸87の下端に回転軸82で丸刃状のカッター69
が軸支されている。また、カッター軸87の下端延長上
には、用紙押えローラ68がこれも回転自在に軸支され
ている。そして、カッター軸87の上部には、スプリン
グ83が外装されており、カッター軸87の上端に当接
され、ペンブロック88のカムレバー軸86に回動自在
に軸支されている、カムレバー85の傾きに応じて、そ
のカッター軸87を下方に圧縮した際には上方に復元す
るように作用する。
【0062】このように、上述した一変形例のように、
印刷ペン66とカッター69とを搬送方向に沿って併設
して、印刷時には印刷ペン66をダウン制御し、カッタ
ー69をアップ制御し、一方、カッティング時にはカッ
ター69をダウン制御し、印刷ペン66をアップ制御す
るようにしても、前述の実施の形態と同様に、一台のキ
ャリッジ2に相当するペンブロック67を移動させる簡
単な構成でシール紙7に対する印刷画像の形成とその印
刷画像の周囲の切断とを実現することが可能である。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、プラテン部材の長手方向に沿って印刷ヘッド
を移動させて被印刷媒体上に印刷画像を形成し、プラテ
ン部材の長手方向に沿って切断刃を移動させてその印刷
画像の周囲を切断するようにしたので、一台の装置で被
印刷媒体に対する印刷画像の形成とその印刷画像の周囲
の切断とを実現することが可能な印刷装置を得られると
いう効果を奏する。
【0064】請求項2記載の発明によれば、被印刷媒体
上に被印刷データに基づく印刷画像を形成し、被印刷デ
ータに対応させて記憶された凝似輪郭データに基づきそ
の印刷画像の輪郭を切断刃で切断するようにしたので、
被印刷データ及び凝似輪郭データに基づいて一台の装置
で被印刷媒体に対する印刷画像の形成とその印刷画像の
周囲の切断とを実現することが可能な印刷装置を得られ
るという効果を奏する。
【0065】請求項3記載の発明によれば、印刷モード
が設定されると被印刷媒体上に被印刷対象データに基づ
く印刷画像を形成し、切断モードが設定されると被印刷
対象データに基づいて作成された凝似輪郭データに基づ
きその印刷画像の輪郭を切断刃で切断するようにしたの
で、内部、外部のいずれにも被印刷対象データ毎に対応
させて予め凝似輪郭データを用意しておく必要はなく、
切断モードの際にどのような形状、サイズの印刷画像に
も適正な凝似輪郭での切断を実現することが可能な印刷
装置を得られるという効果を奏する。
【0066】請求項4記載の発明によれば、請求項2又
は3に記載の発明において、印刷画像の輪郭よりも外側
の輪郭に沿って切断を行うようにしたので、印刷画像の
輪郭を切断経路とした場合よりも経路が簡易化され、切
断を容易にすることが可能な印刷装置を得られるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る印刷装置の一実施の形態を示す外
観斜視図である。
【図2】図1の印刷機構の拡大図である。
【図3】本実施の形態によるシール紙7の断面形状を示
す側断面図である。
【図4】本実施の形態による内部構成例を示すブロック
図である。
【図5】本実施の形態によるRAMのメモリ構成例を示
す図である
【図6】データ入力及び記憶処理を説明するフローチャ
ートである。
【図7】文字用凝似輪郭データ作成処理を説明するフロ
ーチャートである。
【図8】画像用凝似輪郭データ作成処理を説明するフロ
ーチャートである。
【図9】モード設定処理を説明するフローチャートであ
る。
【図10】印刷処理を説明するフローチャートである。
【図11】カッティング処理を説明するフローチャート
である。
【図12】本実施の形態による印刷及びカッティングの
際のデータ及び印刷結果の一例を示す図である。
【図13】本実施の形態による印刷及び切断機構の一変
形例を示す側面図である。
【図14】図13に示した切断機構のアップダウン制御
を示す側面図である。
【符号の説明】
1 本装置 2 キャリッジ 10 サーマルヘッド 11 ヘッド押圧機構 12 プラテンローラ 14 シール紙巻取軸 18 インクリボン巻取軸 19 モータ 22 CCDカメラ 23 画像処理部 30 CPU 31 キー入力部 32 ROM 32a 文字フォントROM 33 RAM 33a 文字データRAM 33b 画像データRAM 33c 文字フォントデータRAM 33d 凝似輪郭データRAM 33e ワークRAM 34 カウンタ 35 サーマルヘッド駆動回路 36 モータ駆動回路 37 駆動回路 39 表示部 40 カッター駆動回路 41,69 カッター 66 印刷ペン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被印刷媒体を支持するプラテン部材と、 該プラテン部材の長手方向に沿って移動するキャリッジ
    手段と、 該キャリッジ手段に設けられた印刷ヘッドと、 前記キャリッジ手段に設けられた切断手段と、 前記プラテン部材の長手方向への前記キャリッジ手段の
    移動と前記プラテン部材の回動との少なくとも一方を動
    作させながら、前記プラテン部材に支持されている前記
    被印刷媒体上に、前記印刷ヘッドにより印刷画像を形成
    する印刷制御手段と、 前記プラテン部材の長手方向への前記キャリッジ手段の
    移動と前記プラテン部材の回動との少なくとも一方を動
    作させながら、前記プラテン部材に支持されている前記
    被印刷媒体上に既に形成されている印刷画像の周囲を前
    記切断手段により切断する切断制御手段と、 を備えた印刷装置。
  2. 【請求項2】さらに、 被印刷データを入力する入力手段と、 該入力手段により入力された被印刷データと該被印刷デ
    ータに基づいて画像の輪郭を表す凝似輪郭データとを対
    応させて記憶する記憶手段とを有し、 前記印刷制御手段は、前記記憶手段に記憶されている被
    印刷データを基に、前記キャリッジ手段および前記プラ
    テン部材の少なくとも一方の動作により前記印刷ヘッド
    を移動して前記被印刷媒体上に印刷画像を形成し、 前記切断制御手段は、前記記憶手段に前記被印刷データ
    に対応させて記憶されている凝似輪郭データを基に、前
    記キャリッジ手段および前記プラテン部材の少なくとも
    一方の動作により前記切断手段を移動して前記印刷媒体
    上に形成されている前記印刷画像の周囲を前記切断手段
    により切断することを特徴とする請求項1記載の印刷装
    置。
  3. 【請求項3】印刷モードと切断モードとのいずれかを設
    定するモード設定手段と、 被印刷対象データを入力する入力手段と、 前記設定手段により印刷モードが設定された場合に前記
    入力手段により入力された被印刷対象データに基づいて
    被印刷媒体上に印刷画像を印刷する印刷手段と、 前記入力手段により入力された被印刷対象データに基づ
    いて、印刷される印刷画像の輪郭を表す凝似輪郭データ
    を作成する凝似輪郭データ作成手段と、 前記設定手段により切断モードが設定された場合に前記
    凝似輪郭データ作成手段により作成された凝似輪郭デー
    タに基づいて前記被印刷媒体上で前記印刷手段により印
    刷された印刷画像の周囲を切断する切断手段と、 を備えた印刷装置。
  4. 【請求項4】前記凝似輪郭データは、対応する印刷画像
    の輪郭よりも外側の切断経路となる輪郭を形成するため
    のデータであることを特徴とする請求項2又は3に記載
    の印刷装置。
JP8081598A 1996-04-03 1996-04-03 印刷装置 Pending JPH09267526A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8081598A JPH09267526A (ja) 1996-04-03 1996-04-03 印刷装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8081598A JPH09267526A (ja) 1996-04-03 1996-04-03 印刷装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09267526A true JPH09267526A (ja) 1997-10-14

Family

ID=13750764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8081598A Pending JPH09267526A (ja) 1996-04-03 1996-04-03 印刷装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09267526A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001010132A (ja) * 1999-06-28 2001-01-16 Sanyo Electric Co Ltd カッティングプリンタ
JP2006069164A (ja) * 2004-09-06 2006-03-16 Brother Ind Ltd 切断制御装置、切断制御プログラムおよび切断制御方法
JP2008283647A (ja) * 2007-05-14 2008-11-20 Seiko Epson Corp 画像データ生成装置、テープ印刷装置、印刷システムおよびプログラム
JP2009501643A (ja) * 2005-07-14 2009-01-22 プロヴォ クラフト アンド ノヴェルティ インコーポレイテッド 電気紙切断装置及び方法
JP2011025434A (ja) * 2009-07-22 2011-02-10 Brother Industries Ltd ラベル印刷装置
JP2013504446A (ja) * 2009-09-14 2013-02-07 プリメーラ テクノロジー インコーポレイテッド 複数のx−yカッターを使用して印刷されたラベルを仕上げるためのシステム
JP2019139725A (ja) * 2018-02-07 2019-08-22 大日本印刷株式会社 印刷操作端末、及びプリントシステム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001010132A (ja) * 1999-06-28 2001-01-16 Sanyo Electric Co Ltd カッティングプリンタ
JP2006069164A (ja) * 2004-09-06 2006-03-16 Brother Ind Ltd 切断制御装置、切断制御プログラムおよび切断制御方法
JP2009501643A (ja) * 2005-07-14 2009-01-22 プロヴォ クラフト アンド ノヴェルティ インコーポレイテッド 電気紙切断装置及び方法
JP2008283647A (ja) * 2007-05-14 2008-11-20 Seiko Epson Corp 画像データ生成装置、テープ印刷装置、印刷システムおよびプログラム
JP2011025434A (ja) * 2009-07-22 2011-02-10 Brother Industries Ltd ラベル印刷装置
JP2013504446A (ja) * 2009-09-14 2013-02-07 プリメーラ テクノロジー インコーポレイテッド 複数のx−yカッターを使用して印刷されたラベルを仕上げるためのシステム
JP2019139725A (ja) * 2018-02-07 2019-08-22 大日本印刷株式会社 印刷操作端末、及びプリントシステム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7738122B2 (en) Tape printing apparatus, data processing method for tape printing apparatus, printing system, data processing method for printing system, computer program and storage medium
KR100706682B1 (ko) 테이프 처리 장치, 테이프 처리 장치의 테이프 처리 방법 및 기록매체
AU2007350145A1 (en) Tape printing apparatus and tape cassette
JP4490849B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、プログラム
US5462372A (en) Tape printer and method
JP2014178824A (ja) 加工装置、加工装置のデータ処理プログラム及び保持部材
JPH05323470A (ja) 画像合成プリンタ
US8467091B2 (en) Print label editing apparatus enabling operator to edit the print contents for a print-receiving tape used to produce print labels
JPH09267526A (ja) 印刷装置
US20110222946A1 (en) Tape printer, method for controlling tape printer, and computer program product
JP3591385B2 (ja) テープ印刷装置およびテープ印刷方法
US7110147B1 (en) Image processing method and apparatus
US6340255B1 (en) Tape printing method to allow for removal of excess tape in a background environment
US8102562B2 (en) Apparatus for, and method of, forming parenthesized image; apparatus for, and method of, forming externally framed image; program; and memory medium
JP4300615B2 (ja) 印刷裁断装置及び記録媒体
JP2012232530A (ja) 印刷装置
JP5691885B2 (ja) 印刷装置
JP2012045711A (ja) 印刷装置およびその制御方法
JP4840380B2 (ja) ラベルデータ作成装置、プログラム及び記録媒体
JP2011251484A (ja) テープ印刷装置、テープ印刷装置の制御方法、およびプログラム
JP3381707B2 (ja) テープ印刷装置およびテープカートリッジ並びにテープ印刷方法
JP2010086144A (ja) ラベルデータ作成装置、プログラム及び記録媒体
JP2005284631A (ja) 印刷データ作成装置及び印刷装置
JPH05323469A (ja) 画像合成プリンタ
JP2012000865A (ja) 電子黒板装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20031125

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20040123

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040302

A521 Written amendment

Effective date: 20040419

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040601

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040614

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080702

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090702

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100702

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100702

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110702

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110702

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120702

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130702

Year of fee payment: 9