JPH09267327A - 長繊維強化樹脂ペレットの製造方法および装置 - Google Patents

長繊維強化樹脂ペレットの製造方法および装置

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JPH09267327A
JPH09267327A JP8104274A JP10427496A JPH09267327A JP H09267327 A JPH09267327 A JP H09267327A JP 8104274 A JP8104274 A JP 8104274A JP 10427496 A JP10427496 A JP 10427496A JP H09267327 A JPH09267327 A JP H09267327A
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JP
Japan
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roving
resin
die box
impregnated
decompression chamber
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JP8104274A
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Kazumichi Sashi
一道 佐志
Shigeru Takano
高野  茂
Hideto Iwasaki
秀人 岩崎
Masashi Nakamura
正志 中村
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JFE Steel Corp
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Kawasaki Steel Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29BPREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
    • B29B9/00Making granules
    • B29B9/02Making granules by dividing preformed material
    • B29B9/06Making granules by dividing preformed material in the form of filamentary material, e.g. combined with extrusion
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29BPREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
    • B29B9/00Making granules
    • B29B9/12Making granules characterised by structure or composition
    • B29B9/14Making granules characterised by structure or composition fibre-reinforced

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 繊維束中へ樹脂が十分含浸し、品質の良好な
長繊維強化樹脂ペレットの製造方法および製造装置の提
供。 【解決手段】 溶融状態の熱可塑性樹脂12を収納した樹
脂含浸用ダイボックス1内で、連続したロービング10に
前記樹脂を含浸し、該樹脂含浸ロービングを冷却した
後、切断する、長繊維強化樹脂ペレットの製造方法にお
いて、ロービング巻体収納部からダイボックス1のロー
ビング導入口3までのロービング導入管路4の少なくと
も一部がダイボックス1内の溶融樹脂の液面L2 より上
部の高さに配設され、かつ、ロービング巻体収納部19か
ら前記導入管路4内の溶融樹脂の液面L1 までを減圧状
態とする長繊維強化樹脂ペレットの製造方法およびロー
ビング巻体9が収納されるロービング供給用の減圧チャ
ンバ2および該減圧チャンバ2とは別個に設けられた減
圧チャンバ7を有する長繊維強化樹脂ペレットの製造装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長繊維強化樹脂ペ
レットの製造方法および製造装置に関し、さらに詳しく
は連続繊維を溶融熱可塑性樹脂含浸用ダイボックス内を
通すことによって該溶融樹脂を含浸させる際に、実用上
十分な含浸性を達成可能な長繊維強化樹脂ペレットの製
造方法および製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】長繊維強化ペレットは、連続ガラス繊維
で例示される連続繊維をクロスヘッドダイ中を通すこと
によって製造される。しかしながら、このような製造法
で作られた長繊維強化樹脂ペレットは、樹脂の含浸が不
充分なものが多く、ペレットにクラックが生じ、未含浸
のガラス繊維が遊離し、作業環境を損なったり、該ペレ
ットからの成形体製造時に、遊離したガラス繊維(以下
フリーGFと記す)により綿状の物が形成され、ホッパ
の目詰まりを生じ、成形体製造工程における安定操業を
阻害する問題があった。
【0003】また、その成形体中にガラス繊維束が存在
することにより、成形体の外観を著しく損なうことが多
かった。また、連続ガラス繊維を溶融樹脂中で引き抜く
方法は、溶融樹脂中に多量の空気を巻き込むこととなる
ため樹脂の劣化が進み易く、黄色いペレットができたり
する問題があった。
【0004】これに対し、含浸ダイの入り側に直結し、
かつ、繊維束が通る減圧室を設けて含浸性を高める方法
が開示されているが(特開平5−116142号公報)、繊維
束を減圧室に導入する導入孔のシールが困難であった
り、繊維破断のために、作業性が著しく損なわれるなど
の問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の問題点を解決し、繊維束中へ樹脂が十分含浸し、品
質の良好な長繊維強化樹脂ペレットが製造可能な、長繊
維強化樹脂ペレットの製造方法および製造装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、溶融状態
の熱可塑性樹脂を収納した樹脂含浸用ダイボックス内
で、連続したロービングに前記樹脂を含浸し、該樹脂含
浸ロービングを冷却した後、切断する、長繊維強化樹脂
ペレットの製造方法において、ロービング巻体収納部か
ら前記ダイボックスのロービング導入口までのロービン
グ導入管路の少なくとも一部が前記ダイボックス内の溶
融樹脂の液面より上部の高さに配設され、かつ、前記ロ
ービング巻体収納部から前記ロービング導入管路内の溶
融樹脂の液面までを減圧状態とすることを特徴とする長
繊維強化樹脂ペレットの製造方法である。
【0007】第2の発明は、溶融状態の熱可塑性樹脂を
収納した樹脂含浸用ダイボックス1内で、連続したロー
ビングに前記樹脂を含浸し、該樹脂含浸ロービングを冷
却した後、切断する、長繊維強化樹脂ペレットの製造装
置において、ロービング巻体が収納されるロービング供
給用の減圧チャンバ2と、該減圧チャンバ2と連通し前
記ダイボックス1のロービング導入口3へロービングを
導入する導入管路であって、該導入管路の少なくとも一
部が前記ダイボックス1内の溶融樹脂の液面より上部の
高さに配設されたロービング導入管路4と、前記減圧チ
ャンバ2とは別個に設けられ、かつ該減圧チャンバ2と
管路5および開閉弁6aを介して連通または遮断される減
圧チャンバ7と、前記ロービング供給用の減圧チャンバ
2から前記ロービング導入管路4内の溶融樹脂の液面ま
でを減圧状態とする減圧装置8を有することを特徴とす
る長繊維強化樹脂ペレットの製造装置である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明における熱可塑性樹脂としては、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン、ポリブテンなどのポリオレフィ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ABS 樹脂、AS樹
脂、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリ酢酸ビニル(P
VAC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)などの汎用樹脂、ナイ
ロンなどのポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネ
ート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレ
フタレート、ポリエチレンテレフタレート、超高分子量
ポリエチレンなどの汎用エンプラ、ポリフェニレンスル
フィド(PPS) 、ポリスルホン(PSU) 、ポリエーテルスル
ホン(PES)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリ
アリレート(PAR) 、液晶ポリマー(LCP) 、オレフィンビ
ニルアルコール共重合体(E/V) 、ポリアミドイミド(PA
I) 、ポリエーテルイミド(PEI) 、ポリテトラフルオロ
エチレン(PTFE)などの特殊エンプラなどの熱可塑性樹脂
が例示される。
【0009】さらには、本発明における熱可塑性樹脂と
しては、長繊維強化樹脂ペレットから製造される成形体
の性能、成形体の製造工程における前記ペレットの取扱
いの容易さから、より好ましくは、ポリプロピレンが好
ましい。また、本発明におけるロービング(長繊維束)
の繊維としては、好ましくは、ガラス繊維、炭素繊維、
アラミド繊維、ボロン繊維、金属繊維、芳香族ポリアミ
ド繊維が例示される。
【0010】さらには、本発明におけるロービングの繊
維としては、長繊維強化樹脂ペレットから製造される成
形体の性能、および経済性の面から、より好ましくは、
ガラス繊維が好ましい。図1に、本発明の製造装置の一
例を、側面図により示す。図1において、1は樹脂含浸
用ダイボックス(以下ダイボックスと記す)、2はロー
ビング供給用の減圧チャンバ、3はダイボックス1のロ
ービング導入口、4はロービング導入管路、5は管路、
6a、6b、6c、6dは開閉弁、7は減圧チャンバ2とは別個
に設けられた減圧所要時間短縮用の減圧チャンバ、8は
減圧装置、9はロービング巻体、10はロービング、11は
原料熱可塑性樹脂、12は溶融熱可塑性樹脂( 以下溶融樹
脂と記す)、13a、13b は搬送ガイド、14はスプレッ
ダ、15は押出機、16は冷却槽、17は引き取り機、18はペ
レタイザ、19はロービング巻体収納部、21は長繊維強化
樹脂ペレット、Eは排気を示す。
【0011】図1において、ロービング供給用の減圧チ
ャンバ2に収納されたロービング巻体9からロービング
10が、搬送ガイド13a、13b 、ダイボックス1へのロー
ビング導入管路4を経由してロービング導入口3からダ
イボックス1へ導入される。ロービング10は、ダイボッ
クス1内で溶融樹脂12を含浸された後、冷却槽16で冷却
され、引き取り機17により引き抜かれた後、ペレタイザ
18により切断、ペレット化され、製品である長繊維強化
樹脂ペレット21が製造される。
【0012】本発明によれば、ダイボックス1内で、連
続したロービング10に溶融樹脂12を含浸することによ
り、長繊維強化樹脂ペレット21を製造する際に、図1に
示すように、ダイボックス1へロービング10を導入する
ロービング導入管路4を、少なくとも、ダイボックス1
内の溶融樹脂液面L2 より上部の高さ(h2 )からダイ
ボックス1のロービング導入口3まで設け、ロービング
巻体9収納部19から前記導入管路4内の溶融樹脂12の液
面L1 までを減圧状態にすることにより、(1) ロービン
グ10への溶融樹脂12の含浸を完全なものとし、さらに
は、(2) 溶融樹脂中への空気の巻き込みを防止すること
が可能となった。
【0013】樹脂含浸用ダイボックス1中における溶融
樹脂圧は、限定されないが、0〜1kg/cm2・G の範囲で
あることが望ましく、圧力が低い場合は、前記ダイボッ
クス1内の溶融熱可塑性樹脂12中への空気の混入を生じ
る可能性があり、逆に圧力が高い場合にはロービング導
入管路4の高さが著しく高いものとなり、好ましくな
い。
【0014】ロービング導入管路4内の溶融樹脂12の液
面L1 の高さ(ダイボックス1内の溶融樹脂液面L2
らの高さ(h1 ))は、液面計で目視により、または液
面をセンサにより検知して、手動により、または自動的
に、引き取り速度、前記管路4内の減圧度を調整し、液
面L1 が、溶融樹脂12の液面L2 より上で、かつロービ
ング導入管路4の最高高さレベル(h2 )未満の高さと
なるように調節する。
【0015】すなわち、図1において、h2 >h1 >0
となるように調節する。樹脂含浸用ダイボックス1の出
口は外部からの空気の進入を防ぐために、出口部分の温
度を低めの設定とし、樹脂の溶融粘度を高めてシール性
を高めることができる。減圧チャンバ2内および前記導
入管路4内を減圧するための減圧装置8としては水封ポ
ンプなど通常の減圧用のポンプ、エジェクターまたはそ
の他の排気装置を用いることができ、吸引装置であれば
その形式は限定されない。
【0016】また、減圧用のポンプなど減圧装置8の負
荷を小さくするために、減圧チャンバ2の内容積はなる
べく小さくすることが望ましい。減圧所要時間短縮用の
減圧チャンバ7内は常時減圧状態に保っておくことが好
ましい。これは、ロービング巻体9やロービング10のハ
ンドリング時に、開閉弁6dを開とし、減圧チャンバ2内
を大気圧に復帰し、該ハンドリングを完了した後、開閉
弁6dを閉とし、開閉弁6aを開とすることにより、減圧チ
ャンバ2内が再度所望の減圧度に達するまでの時間を短
縮する効果があるためである。
【0017】この際の真空ポンプなど減圧装置8の運転
方法としては、上記操作により減圧チャンバ2内と減圧
チャンバ7内の圧力(減圧度)が等しくなった時点で開
閉弁6aを閉、開閉弁6bを開とした後、減圧装置8を運転
する。また、減圧チャンバ2内が所望の減圧度に達した
後、開閉弁6bを閉、開閉弁6cを開とし減圧装置8を運転
し、減圧チャンバ7内を所望の減圧度としておく。
【0018】本発明においては、減圧チャンバ7の前記
した目的を達成することができれば、減圧装置8の運
転、開閉弁6a、6b、6cの操作手順は上記した方法に限定
されるものではない。また、本発明の装置においては、
減圧チャンバ2内のロービング10のハンドリング性向上
のため、減圧チャンバ2には開閉可能な扉、蓋などをい
くつか設けておき、ハンドリング時に、ロービング10を
ロービング巻体9から樹脂含浸用ダイボックス1へ導き
易くすることが望ましい。
【0019】さらに望ましくは、本発明の装置のロービ
ング巻体9から上記含浸用ダイボックス1の出口に到る
部分の上部壁を全て開閉式とし、ロービング10の装置内
へのセット、ロービング巻体9の取り替え、トラブルの
対処といった一連の操作を容易にしておくことが望まし
い。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。下記実施例および比較例においては、熱可塑性
樹脂として後記のPPホモポリマーを、ロービングとして
ガラス繊維から成るロービングを用いた。また、得られ
た長繊維強化樹脂ペレット(以下ペレットとも記す)の
性能評価は、下記方法によって行った。
【0021】〔ボイド率の測定:〕ペレットをエポキシ
樹脂に埋め込み、断面がガラス繊維(以下GFと記す)の
繊維軸と直交するように研磨してペレット断面(端面)
を観察し、該断面における、ペレット内部に存在するエ
ポキシ樹脂の外郭で形成される領域の面積とペレット断
面積との比率(%)を求め、ボイド率と定義した。
【0022】なお、上記エポキシ樹脂の外郭で形成され
る領域の面積とは、その領域内に存在するガラス繊維の
断面積をも含めた樹脂未含浸部分の面積であり、その領
域は色調により判別し、測定した。 〔成形体中のガラス繊維(GF)束の発生率の測定:〕ペレ
ットを射出成形して得た平板状の射出成形品を、軟X線
写真に撮り、ガラス繊維が束状に存在している部分の面
積の割合を求め、ガラス繊維(GF)束の発生率とした。
【0023】なお、上記射出成形品は、成形品のGF含有
量が25wt%となるようにPP(ポリプロピレン)で希釈
し、射出成形して得た。 〔フリーGF量の測定:〕ペレットを1mmメッシュの試験
篩中で機械的に震盪し、フリーGFを篩い落とし、ペレッ
トの重量減少からフリーGF量を求めた。
【0024】〔樹脂劣化の判定:〕ペレットの色を目視
で判定した。すなわち、酸化が進み黄色くなったペレッ
トの個数が、全体の個数の5%以上存在する場合は、樹
脂劣化が多い(×)、5%未満の場合は、樹脂劣化が少
ない(○)と判定した。
【0025】〔成形体の外観の評価:〕前記した射出成
形品の外観を下記基準に基づき総合評価した。 ◎:GF束が見られず、均質性が極めて高く、外観良好。 〇:GF束が若干認められるが、許容範囲内。 △:GF束が容易に判別され目立ち、外観不良。
【0026】×:GF束が数多く見いだされ、外観が著し
く損なわれている。 (実施例1)前記した図1に示す引抜成形用の樹脂含浸
用ダイボックス1を備えた、本発明に係わる長繊維強化
樹脂ペレットの製造装置を使用し、GF含有量が65wt%で
ある長繊維強化樹脂ペレットの製造を行った。
【0027】なお、マトリックス樹脂(ベース樹脂)と
して、M.F.R.(メルト・フロー・レート)=80g/10mi
n のポリプロピレンホモポリマー(以下PPホモポリマー
と記す)を使用し、さらに該PPホモポリマー100 重量部
に対して、無水マレイン酸変性ポリプロピレンを10重量
部加え、原料熱可塑性樹脂11とした。製造時の減圧チャ
ンバ2内の減圧度は、73cmHg(大気圧基準)とした。 (実施例2)実施例1において、減圧度が60cmHg(大気
圧基準)である以外は実施例1と同様の方法および条件
で長繊維強化樹脂ペレットの製造を行った。
【0028】なお、本実施例においては、図1に示す減
圧チャンバ7を用いることにより、減圧チャンバ2内の
減圧所要時間の短縮を行った。 (比較例1)実施例1において、開閉弁6dを開とし、減
圧チャンバ2内を、減圧せずに、大気に解放させた以外
は実施例1と同様の方法および条件で長繊維強化樹脂ペ
レットの製造を行った。
【0029】(比較例2)実施例1において、開閉弁6d
を開とし、減圧チャンバ2内を、減圧せずに、大気に解
放させ、ペレットのGF含有量を50wt%とした以外は実施
例1と同様の方法および条件で長繊維強化樹脂ペレット
の製造を行った。以上の実施例1、2および比較例1、
2で得られた長繊維強化樹脂ペレットの性能試験結果
を、製造条件と併せて表1に示す。
【0030】表1に示されるように、本発明によって得
られた樹脂含浸性に優れた長繊維強化樹脂ペレットを使
用することにより、成形体中のガラス繊維(GF)束の発生
がほぼ完全に抑制され、この結果、外観が良好な成形体
を得ることができた。また、ペレットのフリーGFの発生
を抑制することが可能となり、作業環境の改善、成形工
程の安定操業の面からも優れた効果が得られた。
【0031】さらに、本発明によれば、ロービングによ
って樹脂含浸用ダイボックス中に持ち込まれる空気を抑
えることが可能となり、ペレットのボイドの発生が完全
に抑制され、ダイボックス中での樹脂劣化の防止が可能
となった。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、(1) 成形体中のガラス
繊維(GF)束の発生がほぼ完全に抑制され、この結果、外
観が良好な成形体を得ることができ、また(2) ペレット
のフリーGFの発生を抑制することが可能となり、作業環
境の改善、成形工程の安定操業の面からも優れた効果が
得られ、さらに(3) ダイボックス中での樹脂劣化の防止
が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造装置の一例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 樹脂含浸用ダイボックス 2 減圧チャンバ 3 ロービング導入口 4 ロービング導入管路 5 管路 6a、6b、6c、6d 開閉弁 7 減圧チャンバ 8 減圧装置 9 ロービング巻体 10 ロービング 11 原料熱可塑性樹脂 12 溶融熱可塑性樹脂( 溶融樹脂) 13a、13b 搬送ガイド 14 スプレッダ 15 押出機 16 冷却槽 17 引き取り機 18 ペレタイザ 19 ロービング巻体収納部 21 長繊維強化樹脂ペレット E 排気
フロントページの続き (72)発明者 岩崎 秀人 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 中村 正志 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融状態の熱可塑性樹脂を収納した樹脂
    含浸用ダイボックス内で、連続したロービングに前記樹
    脂を含浸し、該樹脂含浸ロービングを冷却した後、切断
    する、長繊維強化樹脂ペレットの製造方法において、ロ
    ービング巻体収納部から前記ダイボックスのロービング
    導入口までのロービング導入管路の少なくとも一部が前
    記ダイボックス内の溶融樹脂の液面より上部の高さに配
    設され、かつ、前記ロービング巻体収納部から前記ロー
    ビング導入管路内の溶融樹脂の液面までを減圧状態とす
    ることを特徴とする長繊維強化樹脂ペレットの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 溶融状態の熱可塑性樹脂を収納した樹脂
    含浸用ダイボックス(1) 内で、連続したロービングに前
    記樹脂を含浸し、該樹脂含浸ロービングを冷却した後、
    切断する、長繊維強化樹脂ペレットの製造装置におい
    て、ロービング巻体が収納されるロービング供給用の減
    圧チャンバ(2) と、該減圧チャンバ(2)と連通し前記ダ
    イボックス(1) のロービング導入口(3) へロービングを
    導入する導入管路であって、該導入管路の少なくとも一
    部が前記ダイボックス(1) 内の溶融樹脂の液面より上部
    の高さに配設されたロービング導入管路(4) と、前記減
    圧チャンバ(2) とは別個に設けられ、かつ該減圧チャン
    バ(2) と管路(5) および開閉弁(6a)を介して連通または
    遮断される減圧チャンバ(7) と、前記ロービング供給用
    の減圧チャンバ(2) から前記ロービング導入管路(4) 内
    の溶融樹脂の液面までを減圧状態とする減圧装置(8) を
    有することを特徴とする長繊維強化樹脂ペレットの製造
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010248314A (ja) * 2009-04-13 2010-11-04 Unitika Ltd 脂肪族ポリエステル樹脂組成物およびそれらを成形してなる成形体
JP2012016857A (ja) * 2010-07-07 2012-01-26 Toray Ind Inc シート状プリプレグの製造方法および装置

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