JPH09267115A - 液中ロールの軸封装置 - Google Patents

液中ロールの軸封装置

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JPH09267115A
JPH09267115A JP7788996A JP7788996A JPH09267115A JP H09267115 A JPH09267115 A JP H09267115A JP 7788996 A JP7788996 A JP 7788996A JP 7788996 A JP7788996 A JP 7788996A JP H09267115 A JPH09267115 A JP H09267115A
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JP
Japan
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bearing
seal
liquid tank
liquid
seal member
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Pending
Application number
JP7788996A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Katsushima
剛二 勝島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
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Publication of JPH09267115A publication Critical patent/JPH09267115A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール構成部材の交換に要する作業時間を短
縮する。 【解決手段】 液体タンク1内に配置されるロール2の
シャフト部4を、液体タンク1の外側で軸受支持すると
ともに、タンク側壁3とシャフト軸受け5との間で、シ
ャフト部4を液密にシールする装置であって、シャフト
部4に、シャフト軸受け5の外径より大きい外径Dのス
リーブリング21を取付け、そのスリーブリング21の外周
に固定した回転リング22によって超硬質シール部材24を
位置決め保持するとともに、超硬質シール部材24に、液
体タンク1の側壁3に対して液密に配置したカーボン等
のシール28を押圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、冷間圧延、表面
処理などのプロセスライン内に配設される液中ロールの
軸封装置に関するものであり、とくに、シール機構部分
の損傷、磨耗等に対する補修を簡単かつ容易にしたもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の装置としては、図2に略
線縦断面図で示すものがある。図中1は液体タンクを、
2は、その液体タンク内に水平に配設したロールをそれ
ぞれ示す。ここで、ロール2は、液体タンク1の側壁3
の外側で、それのシャフト部4に嵌め合わせた軸受け5
を軸受架台6に取付けることで支持されており、液体タ
ンク1内の液体の洩出は、側壁3と軸受け5との間に設
けたメカニカルシール7によって阻止されている。
【0003】ところで、ここにおけるこのメカニカルシ
ール7は、回転リング8をシャフト部4上に取付ける一
方、タンク側壁3に固定した面板9にゴム製ブーツ10の
一端部を液密に連結し、そして、そのゴム製ブーツ10の
他端で、環状カーボン等のシール11と、超硬質リング12
を回転リング8に押圧することにて構成されている。な
お図中13は、軸受け5をシャフト部4の所定位置に固定
するナットを示し、14は軸受カバーを示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来技術にあっては、超硬質リング12を含むゴム製ブー
ツ10および環状カーボン等のシール11の内径が、軸受け
5および回転リング8の各外径より小さく設定されてい
ることから、そのゴム製ブーツ10の劣化、環状カーボン
等のシール11の摩耗、割れ等によって液洩れが生じた場
合のそれらの部品の交換に当っては、軸受け5および回
転リング8のそれぞれをシャフト部4から取外すことが
必要になり、なかでも軸受け5は、通常はシャフト部4
に焼き嵌めされているため、それらの抜取りおよび、再
度の嵌め合わせのために多くの時間、作業工数等を要す
ることになり、部品交換の終了に至るまでに3〜4時間
もの長い時間を費すことになるという補修作業効率上、
ひいてはプロセスラインでの処理効率上の問題があっ
た。
【0005】この発明は、従来技術の有するこのような
問題点を有利に解決するものであり、それの目的とする
ところは、メカニカルシールの構成部品の交換等に際し
ても、軸受けおよび回転リングの、シャフト部からの取
外しを不要とすることで、補修作業を極めて能率的に行
うことができ、結果として、液中ロールの稼働率を大き
く向上させることができる液中ロールの軸封装置を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の液中ロールの
軸封装置は、液体タンク内に配置されるロールのシャフ
ト部を、液体タンクの外側で軸受支持するとともに、液
体タンクの側壁とシャフト軸受けとの間で、シャフト部
を液密にシールするものであって、シャフト部に、シャ
フト軸受けの外径より大きい外径のスリーブリングを取
付け、そのスリーブリングの外周に固定した回転リング
によって、環状の超硬質シール部材をスリーブリング上
に位置決め保持するとともに、その超硬質シール部材
に、液体タンクの側壁に対して液密に配置した環状のカ
ーボンシールを押圧するものである。
【0007】ここで好ましくは、前記接触シール部材
を、液体タンクの側壁に取付けた剛性筒体内に配置する
とともに、この接触シール部材を、剛性筒体内のばねに
よって前記剛性支持部材に押圧する。なお、前記接触シ
ール部材は、カーボンシール,金属シール,SiCシー
ル,超硬セラミックス例えば超硬SiCシールなどの素材
のものを用いることが好ましい。
【0008】この装置では、シャフト軸受けの外径より
大きい外径スリーブリングをシャフト部に取付けるとと
もに、そのスリーブリングの外周側にてメカニカルシー
ルを構成していることから、メカニカルシールの構成部
材の交換は、シャフト軸受けおよびスリーブリングはそ
のままに、それらの外周側を通る各構成部材の取り外
し、および新たな構成部材の装着によって行うことが可
能となり、これによって、シャフト軸受けおよびスリー
ブリングの脱着作業が不要となるので、補修作業を短時
間のうちに終了させて液中ロールの稼働率を大きく向上
させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態
を、図面に示すところに基づいて説明する。図1はこの
発明の一の実施形態を示す縦断面図であり、図中従来技
術で述べた部分と同様の部分はそれと同一の符号で示
す。ここでは、液体タンク1内に水平に配置されるロー
ル2のシャフト部4に、タンク側壁3の外側で軸受け5
を取付けるとともに、その軸受け5と側壁3との間で、
シャフト部4上に、軸受け5より大きな外径Dを有する
スリーブリング21を、たとえば、焼き嵌めするととも
に、溶接によって固着させる。
【0010】そしてこのスリーブリング21の外周に、た
とえばゴム製の回転リング22をバンド23によって締付け
固定し、これにより、スリーブリング21の周面上の所要
位置に、環状の超硬質シール部材24、たとえばセラミッ
クスリングを、タンク側壁側の側面が露出した姿勢で位
置決め保持する。これにより、スリーブリング21、回転
リング22および超硬質シール部材24は、シャフト部4、
ひいてはロール2とともに回転する。
【0011】また、タンク側壁3には剛性筒状体25の一
端の端部フランジを液密に連結して、この剛性筒状体25
をロール2と実質的に同軸に位置させ、その内側に、タ
ンク側壁側から順次に、圧縮ばね26、座板27およびカー
ボン等のシール28を配置する。ここで、圧縮ばね26は、
剛性筒状体25に設けた内向フランジおよび座板27のそれ
ぞれに着座して、カーボン等のシール28をスリーブリン
グ側へ押圧すべく機能する。なお、カーボン等のシール
28は、剛性筒状体25の他端に設けた内向フランジにより
抜止めし、また、そのカーボンシール28と座板27との間
は、それらの間に配置したOリング29によりシールす
る。
【0012】このようなメカニカルシール構造におい
て、カーボンシール28の、超硬質シール部材24への押圧
力は、バンド23を緩めて、その超硬質シール部材24を、
回転リング22とともに軸線方向の所要位置へ移動させる
ことによって適宜に調整することができる。以上のよう
な構成の軸封装置によれば、圧縮ばね26の所要に応じた
弾性復元力によってカーボン等のシール28を超硬質シー
ル部材24に押圧することで、液体タンク1内の液体の洩
出を十分に防止することができる。
【0013】この一方で、メカニカルシールのいずれか
の構成部材、たとえば、超硬質シール部材24、カーボン
等のシール28、圧縮ばね26等に、摩耗、割れ、へたり等
が生じて十分なシール機能を発揮し得なくなった場合に
は、軸受け5およびスリーブリング21はそのままにし
て、回転リング22および剛性筒状体25を、スリーブリン
グ21および軸受け5の外周側を経て取り外すことがで
き、そして、必要な構成部材を交換した後のそれらの再
装着もまた、軸受け5等の外周側を経て行うことができ
るので、補修に要する作業工数および時間を従来技術に
比して大きく低減させることができる。
【0014】ところで、図1に示す実施態様において、
超硬質シール部材24とカーボン等のシール28の位置は逆
に構成することもできる。また、図示はしないが、カー
ボン等のシール28を、従来技術で述べたように、側壁3
に液密に連結したゴム製ブーツによって超硬質シール部
材24に押圧することも可能である。また、超硬質シール
部材どうしの組合わせも可能である。
【0015】
【発明の効果】かくして、この発明によれば、スリーブ
リングの外径を軸受けのそれより大きくするとともに、
そのスリーブリングの外周側にてメカニカルシールを構
成することにより、メカニカルシールの構成部分の交換
に際する、軸受けおよびスリーブリングの、シャフト部
に対する脱着が全く不要になり、従来は3〜4時間を要
していた補修作業を、1時間以内にまで短縮することが
可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施形態を示す縦断面図であ
る。
【図2】従来構造を示す略線縦断面図である。
【符号の説明】
1 液体タンク 2 ロール 3 側壁 4 シャフト部 5 軸受け 21 スリーブリング 22 回転リング 23 バンド 24 超硬質シール部材 25 剛性筒状体 26 圧縮ばね 27 座板 28 カーボン等のシール 29 Oリング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体タンク内に配置されるロールのシャ
    フト部を、液体タンクの外側で軸受支持するとともに、
    液体タンクの側壁とシャフト軸受けとの間で、シャフト
    部を液密にシールする軸封装置であって、 シャフト部に、シャフト軸受けの外径より大きい外径の
    スリーブリングを取付け、そのスリーブリングの外周に
    固定した回転リングによって環状の剛性シール部材を位
    置決め保持するとともに、この剛性シール部材に、液体
    タンクの側壁に対して液密に配設した環状の接触シール
    部材を押圧することを特徴とする液中ロールの軸封装
    置。
  2. 【請求項2】 前記接触シール部材を、液体タンクの側
    壁に取付けた剛性筒体内に配置するとともに、この接触
    シール部材を、前記剛性シール部材にばね押圧すること
    を特徴とする請求項1記載の液中ロールの軸封装置。
JP7788996A 1996-03-29 1996-03-29 液中ロールの軸封装置 Pending JPH09267115A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1081399A2 (en) * 1999-08-31 2001-03-07 Hitachi Plant Engineering And Construction Co., Ltd. Structure for supporting rotary shaft
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