JPH09266636A - 医療機器用駆動装置のバッテリー装置 - Google Patents

医療機器用駆動装置のバッテリー装置

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JPH09266636A
JPH09266636A JP8073634A JP7363496A JPH09266636A JP H09266636 A JPH09266636 A JP H09266636A JP 8073634 A JP8073634 A JP 8073634A JP 7363496 A JP7363496 A JP 7363496A JP H09266636 A JPH09266636 A JP H09266636A
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battery
pressure
switch
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JP8073634A
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Shinichi Miyata
伸一 宮田
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Zeon Corp
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Nippon Zeon Co Ltd
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  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い信頼性と、十分な駆動能力と、小型・軽
量化とを実現することができる医療機器用駆動装置のバ
ッテリー装置を提供すること。 【解決手段】 充電が可能な二次電池を、当該二次電池
の特性で許容できる限度以下に直列に接続した複数の蓄
電池列82a〜82dと、これら蓄電池列のうちのいず
れかの列の蓄電池列と医療機器用駆動装置9とを切り替
え自在に接続するスイッチ85,87と、医療機器用駆
動装置9と接続されている蓄電池列の電圧を監視する監
視手段と、監視手段で監視した蓄電池列の電圧が所定の
電圧以下に低下した場合に、前記スイッチ85,87を
制御し、医療機器用駆動装置9に接続される蓄電池列を
他の列の蓄電池列に切り換える制御手段83とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば大動脈内
バルーンポンプ(IABP)あるいは人工心臓(AH)
などの医療機器を駆動する医療機器用駆動装置のバッテ
リー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】IABP用バルーンカテーテルでは、そ
のバルーンを患者の心臓の近くの動脈血管内に挿入し、
心臓の拍動に合わせて膨張および収縮させ、心臓の補助
治療を行う。バルーンを膨張・収縮させるための駆動装
置として、特開昭60−106464号公報に示す駆動
装置が知られている。
【0003】このようなIABP用駆動装置あるいは補
助人工心臓(AH)などの医療機器用駆動装置では、
高い信頼性と、十分な駆動能力と、小型・軽量性と
が要求される。特にの小型・軽量性が要求されるの
は、患者と共に移動可能なように構成する必要があるた
めである。このため、医療機器用駆動装置では、内部電
源による駆動が必要となる。また、その使用可能時間と
しては、少なくとも60分〜180分が必要である。
【0004】一方、AHやIABPなどの医療機器で
は、駆動流体の容量は、20〜100cc程度であり、
±0.4kg/cm2 ・G程度の陽陰圧を最大毎分約1
50拍程度の周期で駆動する必要がある。そのため、駆
動装置に用いられるポンプの排気能力としては、20N
l/min程度必要となる。このような能力を持つポン
プ類の消費電力は、ポンプの型式により多少異なるが、
50〜100ワット程度になる。一般的に、駆動装置で
は、陽圧と陰圧とを別々のポンプで作り出していること
から、一台の駆動装置当り2台のポンプを必要とする。
したがって、駆動装置に装着された2台のポンプで10
0〜200ワットの電力を必要とする。これに加えて、
駆動装置の制御系も電力を必要とすることから、駆動装
置全体としては、120〜270ワット程度が一般的な
消費電力となっている。
【0005】一方、これらの駆動装置は、患者の生命維
持装置としての側面から、患者に補助循環が必要な間
は、絶えず動かし続ける必要がある。たとえば患者を手
術室やその他の処置室から集中治療室(ICU)などへ
移動する際にも、駆動装置を一緒に運転しながら移送す
る必要がある。
【0006】このため、このような医療機器用駆動装置
には、バッテリー装置が内蔵してあるのが一般的であ
る。従来の駆動装置では、必要とされる電力容量が12
0〜810Whと大容量であることから、鉛蓄電池が用
いられてきた。鉛蓄電池が用いられてきたのは、この鉛
蓄電池が低価格で高容量であり、充電により再使用可能
なことからである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この鉛
蓄電池を用いた駆動装置では、駆動装置の高信頼性とい
う観点からは弱点があった。たとえば鉛蓄電池は、過放
電により電極そのものに損傷を被り易く、再使用が不可
能になることがある。すなわち、鉛蓄電池は、サイクル
回数(充放電回数)が、他の二次電池に比べて短いとい
う課題を有する。鉛蓄電池の充放電回数は、一般的に約
200回程度と言われている。
【0008】さらに、鉛蓄電池では、電池の残存容量や
期待寿命が簡単に測定できない等々、本来、高信頼性が
要求される機器の電池としては、不満足な部分がある。
また、容量対重量比でも、他の二次電池と比べて著しく
劣る。このことは、本来、患者搬送時や救急医療用に車
載などを考える場合に、可能な限り小さく軽量であるべ
き駆動装置にとって望ましくない特性である。
【0009】よって、医療機器用駆動装置のバッテリー
装置として、ニッカド(NiCd)蓄電池、ニッケル水
素(NiMH)蓄電池、リチウムイオン(Li・IO
N)蓄電池などの他種類の二次電池を用いることが検討
されている。これらの二次電池は、鉛蓄電池よりも優れ
た容量対重量比と、サイクル寿命とを持っている。
【0010】しかしながら、これらの二次電池の内、ニ
ッカド蓄電池は、デンドライトショート(内部ショー
ト)という突発故障の可能性があり、高信頼性が要求さ
れる医療機器用駆動装置のバッテリー装置として用いる
ためには注意を要する。また、NiCd蓄電池およびN
iMH蓄電池は、セル当りの公称電圧が1.2Vであ
り、Li・ION蓄電池のそれは4.2Vであり、それ
ぞれ最大20セル、10セル、3セル程度までの直列接
続しか一般に許容されていない。このように直列接続の
上限が各蓄電池毎に設定されているのは、放電終期にお
いて一部のセルが他のセルにより逆充電されてセルが損
傷することを防止するためである。すなわち、セル間の
特性のばらつきにより、直列に接続されたセル列の放電
中に、放電終期において、一部のセルのみが放電し終
り、他のセルが放電終了となっていない状態が発生す
る。この状態では、一部のセルが他のセルにより逆充電
されてセルが損傷するおそれがある。このことを防止す
るために、各蓄電池毎に、直列接続の上限が設計上定め
られている。
【0011】さらに、現在の技術では、これらの蓄電池
は、最大に流すことができる電流値も制限されている。
たとえばNiCd蓄電池では、10Ahが限界であり、
NiMH蓄電池では、3Ahが限界であり、Li・IO
N蓄電池では0.5Ahが限界である。
【0012】これらの実状を考慮すると、直列接続して
使用する場合に、NiCd蓄電池であれば、240Wh
(24V×10Ah)が限界であり、NiMH蓄電池で
あれば、36Wh(12V×3Ah)が限界であり、L
i・ION蓄電池であれば、6.3Wh(12.6V×
0.5Ah)が限界である。
【0013】IABP用駆動装置で必要とされる電力容
量は、前述したように、120〜810Whと大容量で
あることから電力容量のみの観点からは、NiCd蓄電
池が適切である。ところが、NiCd蓄電池は、前述し
たように、デンドライトショートの点に注意する必要が
あることから、高信頼性の点で難点を有し、医療機器用
駆動装置のバッテリー装置として用いることは、現在の
段階では適切ではない。
【0014】したがって、NiMH蓄電池またはLi・
ION蓄電池を医療機器用駆動装置のバッテリー装置と
して用いたいが、電力容量が足りないという課題を有し
ていた。本発明は、このような実状に鑑みてなされ、高
い信頼性と、十分な駆動能力と、小型・軽量化とを実現
することができる医療機器用駆動装置のバッテリー装置
を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る医療機器用駆動装置のバッテリー装置
は、充電が可能な二次電池を、当該二次電池の特性で許
容できる限度以下に直列に接続した複数の蓄電池列と、
これら蓄電池列のうちのいずれかの列の蓄電池列と医療
機器用駆動装置とを切り替え自在に接続するスイッチ手
段と、前記医療機器用駆動装置と接続されている蓄電池
列の電圧を監視する監視手段と、前記監視手段で監視し
た蓄電池列の電圧が所定の電圧以下に低下した場合に、
前記スイッチ手段を制御し、医療機器用駆動装置に接続
される蓄電池列を他の列の蓄電池列に切り換える制御手
段とを有する。
【0016】本発明において用いられる二次電池として
は、特に限定されないが、現在のところ、ニッケル水素
(NiMH)蓄電池、リチウムイオン(Li・ION)
蓄電池などが好ましく用いられる。NiMH蓄電池の場
合には、現在のところ、10セルまでが直列に接続する
ことができる。Li・ION蓄電池の場合には、現在の
ところ、3セルまでが直列に接続することができる。な
お、高性能の二次電池が開発された場合には、本発明に
おいては、各蓄電池列に単一の二次電池を配置しても良
い。本発明において、「直列に接続した」とは、単一の
二次電池も含む意味で用いる。
【0017】このような直列接続の限度以下に直列接続
した蓄電池列を、好ましくは3列(3組)以上準備す
る。これら蓄電池列のうちのいずれかの列の蓄電池列と
医療機器用駆動装置とを切り替え自在に接続するスイッ
チ手段としては、特に限定されないが、たとえば機械的
スイッチあるいは半導体スイッチなどが用いられる。
【0018】医療機器用駆動装置と接続されている蓄電
池列の電圧を監視する監視手段としては、たとえば電圧
計などが用いられる。前記スイッチ手段を制御し、医療
機器用駆動装置に接続される蓄電池列を他の列の蓄電池
列に切り換える制御手段としては、たとえばコンピュー
タ制御装置が好ましく用いられる。
【0019】この制御手段は、駆動装置のメインスイッ
チのオン・オフを検出するメインスイッチ状態検出手段
と、このメインスイッチ状態検出手段でメインスイッチ
のオフが検出された場合に、現在使用中の蓄電池列の番
号を記憶する記憶手段と、前記メインスイッチ状態検出
手段でメインスイッチのオフの後にオンが検出された場
合に、前記記憶手段に記憶された蓄電池列の番号の次の
番号の蓄電池列から前記医療機器用駆動装置に接続され
るように選択する選択手段とをさらに有することが好ま
しい。
【0020】また、本発明の別の観点に係る医療機器用
駆動装置のバッテリー装置は、充電が可能な二次電池
を、当該二次電池の特性で許容できる限度以下に直列に
接続した複数の第1蓄電池列と、充電が可能な二次電池
を、当該二次電池の特性で許容できる限度以下に直列に
接続した複数の第2蓄電池列と、これら複数の第1蓄電
池列の負極端子と複数の第2蓄電池列の正極端子とを共
通に接続する基準電位線と、前記第1蓄電池列のうちの
いずれかの列の第1蓄電池列の正極端子と医療機器用駆
動装置の正極入力端子とを切り替え自在に接続する第1
スイッチ手段と、前記第2蓄電池列のうちのいずれかの
列の第2蓄電池列の負極端子と医療機器用駆動装置の負
極入力端子とを切り替え自在に接続する第2スイッチ手
段と、前記医療機器用駆動装置と接続されている第1蓄
電池列および第2蓄電池列の相互の両端電圧を監視する
監視手段と、前記監視手段で監視した第1蓄電池列の電
圧が所定の電圧以下に低下した場合に、前記第1スイッ
チ手段を制御し、医療機器用駆動装置に接続される第1
蓄電池列を他の列の第1蓄電池列に切り換える第1制御
手段と、前記監視手段で監視した第2蓄電池列の電圧が
所定の電圧以下に低下した場合に、前記第2スイッチ手
段を制御し、医療機器用駆動装置に接続される第2蓄電
池列を他の列の第2蓄電池列に切り換える第2制御手段
とを有する。第1制御手段と第2制御手段とは、共通の
制御装置あるいは別々の制御装置で構成される。制御装
置としては、たとえばマイコンまたはパーソナルコンピ
ュータなどを用いた装置が好ましく用いられる。
【0021】さらに本発明の別の観点に係る医療機器用
駆動装置のバッテリー装置は、充電が可能な二次電池
を、当該二次電池の特性で許容できる限度以下に直列に
接続した複数の蓄電池列と、基準電位に設定してある基
準電位線と、前記各蓄電池列毎に設けられ、各蓄電池列
の正極端子が前記基準電位線に接続される場合に、蓄電
池列の負極端子を医療機器用駆動装置の負極入力端子に
接続し、各蓄電池列の負極端子が前記基準電位線に接続
される場合に、蓄電池列の正極端子を医療機器用駆動装
置の正極入力端子に接続する連動スイッチ手段と、前記
各蓄電池列毎に設けられ、各蓄電池列と前記駆動装置と
を接続状態および非接続状態に切り替える個別スイッチ
手段と、前記医療機器用駆動装置と接続されている蓄電
池列の両端電圧を監視する監視手段と、前記監視手段で
監視した蓄電池列の電圧が所定の電圧以下に低下した場
合に、前記個別スイッチ手段を制御し、医療機器用駆動
装置に接続される蓄電池列を他の列の蓄電池列に切り換
え、前記連動スイッチを制御し、切り替え前の蓄電池列
が接続された医療機器用駆動装置の入力端子の極性と同
じ極性の蓄電池列の端子が接続されるように制御する制
御手段とを有する。
【0022】本発明に係る医療機器用駆動装置のバッテ
リー装置では、充電が可能な二次電池を、当該二次電池
の特性で許容できる限度以下に直列に接続した複数の蓄
電池列を基本単位として用いるため、セル(蓄電池)間
の特性ばらつきによる放電終期の逆充電によるセルの損
傷を有効に防止することができる。しかも、この基本単
位の蓄電池列を切り替えて連続的に用いるため、ニッケ
ル水素蓄電池、リチウムイオン蓄電池などの小型且つ高
信頼性の二次電池を用いることが可能になり、しかも医
療機器用駆動装置として要求される消費電力に十分対応
することができる。
【0023】さらに、本発明では、ニッケル水素蓄電
池、リチウムイオン蓄電池などの容量対重量比に優れた
二次電池を用いて十分な駆動能力を実現することが可能
になることから、医療機器用駆動装置全体の小型・軽量
化に多大に寄与する。さらにまた、蓄電池列を切り替え
て使用するので、何れかの列の蓄電池列に故障が発生し
たとしても、他の列の蓄電池列を用いて医療機器用駆動
装置を駆動することができるので、冗長性に優れてい
る。
【0024】さらにまた、本発明では、使用された蓄電
池列の列数(組数)または使用されていない蓄電池列の
列数を表示することで、ユーザに残存使用可能時間の目
安を与えることができる。特に、駆動装置のメインスイ
ッチがオンされる度に、オフされた時に使用されていた
蓄電池列の次の列の蓄電池列から順次使用するようにし
た本発明では、蓄電池列の使用回数が均一化され、各列
の蓄電池列の均一な充放電が保証される。このため、一
部の蓄電池列のみがサイクル回数の寿命に達することが
なく、一組の蓄電池列が寿命に達するときに全ての組の
蓄電池列を交換すれば良く、メンテナンスが容易であ
る。
【0025】また、蓄電池列を基準電位線を介して直列
に接続してある本発明のバッテリー装置では、さらに電
力容量が向上するので、さらに消費電力が大きい駆動装
置の駆動も可能になる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る医療機器用駆
動装置のバッテリー装置を、図面に示す実施形態に基づ
き、詳細に説明する。第1実施形態 図1は本発明の一実施形態に係る医療機器用駆動装置の
バッテリー装置の概略構成図、図2はバッテリー装置の
制御手段の作用を示すフローチャート図、図3はバッテ
リー装置の使用例を示す概略図である。
【0027】図1に示す実施形態に係る医療機器用駆動
装置のバッテリー装置80は、たとえば図4に示すIA
BP用バルーンカテーテル20のバルーン22を膨張お
よび収縮させるための駆動装置9に組み込まれて用いら
れる。本実施形態に係るバッテリー装置80について説
明するに先立ち、まずIABP用バルーンカテーテル2
0(図4,8,9)について説明する。
【0028】図8に示すように、IABP用バルーンカ
テーテル20は、心臓の拍動に合わせて拡張および収縮
するバルーン22を有する。バルーン22は、膜厚約1
00〜150μm程度の筒状のバルーン膜で構成され
る。本実施形態では、拡張状態のバルーン膜の形状は円
筒形状であるが、これに限定されず、多角筒形状であっ
ても良い。
【0029】IABP用バルーン22は耐屈曲疲労特性
に優れた材質で構成される。バルーン22の外径および
長さは、心機能の補助効果に大きく影響するバルーン2
2の内容積と、動脈血管の内径などに応じて決定され
る。バルーン22は、通常、その内容積が30〜50c
cであり、外径が拡張時14〜16mmであり、長さが
210〜270mmである。
【0030】このバルーン22の遠位端は、短チューブ
25を介してまたは直接に内管30の遠位端外周に熱融
着または接着などの手段で取り付けてある。バルーン2
2の近位端には、金属チューブ27などの造影マーカー
を介してまたは直接に、カテーテル管24の遠位端に接
合してある。このカテーテル管24の内部に形成された
第1のルーメンを通じて、バルーン22内に、駆動ガス
体が導入または導出され、バルーン22が拡張または収
縮するようになっている。バルーン22とカテーテル管
24との接合は、熱融着あるいは紫外線硬化樹脂などの
接着剤による接着により行われる。
【0031】内管30の遠位端はカテーテル管24の遠
位端より遠方へ突き出ている。内管30は、バルーン2
2およびカテーテル管24の内部を軸方向に挿通されて
いる。内管30の近位端は、分岐部26の第2ポート3
2に連通するようになっている。内管30の内部には、
バルーン22の内部およびカテーテル管24内に形成さ
れた第1のルーメンとは連通しない第2のルーメンが形
成してある。内管30は、遠位端の開口端23で取り入
れた血圧を分岐部26の第2ポート32へ送り、そこか
ら血圧変動の測定を行うようになっている。
【0032】バルーンカテーテル20を動脈内に挿入す
る際に、バルーン22内に位置する内管30の第2ルー
メンは、バルーン22を都合良く動脈内に差し込むため
のガイドワイヤー挿通管腔としても用いられる。バルー
ンカテーテルを血管などの体腔内に差し込む際には、バ
ルーン22は内管30の外周に折り畳んで巻回される。
図8に示す内管30は、たとえばカテーテル管24と同
様な材質で構成される。内管30の内径は、ガイドワイ
ヤを挿通できる径であれば特に限定されず、たとえば
0.15〜1.5mm、好ましくは0.5〜1mmである。
この内管30の肉厚は、0.1〜0.4mmが好ましい。
内管30の全長は、血管内に挿入されるバルーンカテー
テル20の軸方向長さなどに応じて決定され、特に限定
されないが、たとえば500〜1200mm、好ましくは
700〜1000mm程度である。
【0033】カテーテル管24は、ある程度の可撓性を
有する材質で構成されることが好ましい。カテーテル管
24の内径は、好ましくは1.5〜4.0mmであり、カ
テーテル管24の肉厚は、好ましくは0.05〜0.4
mmである。カテーテル管24の長さは、好ましくは30
0〜800mm程度である。
【0034】カテーテル管24の近位端には患者の体外
に設置される分岐部26が連結してある。分岐部26は
カテーテル管24と別体に成形され、熱融着あるいは接
着などの手段で固着される。分岐部26にはカテーテル
管24内の第1のルーメンおよびバルーン22内に圧力
流体を導入または導出するための第1ポート28と、内
管30の第2ルーメン内に連通する第2ポート32とが
形成してある。
【0035】第1ポート28は、たとえば図9に示す駆
動装置9に接続され、この駆動装置9により流体圧がバ
ルーン22内に導入または導出されるようになってい
る。導入される流体は特に限定されないが、ポンプ装置
9の駆動に応じて素早くバルーン22が拡張または収縮
するように、質量の小さいヘリウムガスなどが用いられ
る。
【0036】駆動装置9の詳細については、図4を参照
にして後述する。第2ポート32は図9に示す血圧変動
測定装置29に接続され、バルーン22の遠位端の開口
端23から取り入れた動脈内の血圧の変動を測定可能に
なっている。この血圧測定装置29で測定した血圧の変
動に基づき、図9に示す心臓1の拍動に応じて駆動装置
9を制御し、0.4〜1秒の短周期でバルーン22を拡
張および収縮させるようになっている。
【0037】IABP用バルーンカテーテル20では、
前述したように、バルーン22内に導入および導出する
流体として、応答性などを考慮して、質量の小さいヘリ
ウムガスなどが用いられる。このヘリウムガスの陽圧お
よび陰圧を直接ポンプやコンプレッサなどで作り出すこ
とは、ガス消費量が大きく経済性に難があり又、容量の
制御が困難なことから、図4に示すような構造を採用し
ている。すなわち、バルーン22内に連通する二次配管
系18と、圧力発生手段としてのポンプ4a,4bに連
通する一次配管系17とを、圧力伝達隔壁装置40によ
り分離している。圧力伝達隔壁装置40は、たとえば図
5に示すように、ダイヤフラム50により気密に仕切ら
れた第1室46と第2室48とを有する。
【0038】図5に示す装置40の第1室46は、ポー
ト42を通じて図4に示す一次配管系17に連通してい
る。第2室48は、ポート44を通じて二次配管系18
に連通している。第1室46と第2室48とは、流体の
連通は遮断されているが、第1室46の圧力変化(容積
変化)が、ダイヤフラム50の変位により、第2室48
の圧力変化(容積変化)として伝達するようになってい
る。このような構造を採用することにより、一次配管系
17と二次配管系18とを連通させることなく、一次配
管系17の圧力変動を二次配管系18に伝達することが
できる。また、二次配管系18に封入されるガスの容量
(化学当量)を一定に制御し易い。さらに、仮にバルー
ン22に異常が生じてガスが漏れたとしても、その漏れ
量が過大になることを防止することができる。
【0039】本実施形態では、一次配管系17の内部流
体を空気とし、二次配管系18の内部流体をヘリウムガ
スとしている。二次配管系18の内部流体をヘリウムガ
スとしたのは、質量が小さいガスを用いることで、バル
ーン22の膨張・収縮の応答性を高めるためである。
【0040】図4に示すように、一次配管系17には、
圧力発生手段として、二つのポンプ4a,4bが配置し
てある。一方の第1ポンプ4aは、陽圧発生用ポンプ
(コンプレッサとも言う;以下同様)であり、他方の第
2ポンプ4bは、陰圧発生用ポンプである。第1ポンプ
4aの陽圧出力口には、減圧弁7を介して、陽圧タンク
としての第1圧力タンク2が接続してある。また、第2
ポンプ4bの陰圧出力口には、逆止弁8を介して陰圧タ
ンクとしての第2圧力タンク3が接続してある。
【0041】第1圧力タンク2および第2圧力タンク3
には、それぞれの内部圧力を検出する圧力検出手段とし
ての圧力センサ5,6が装着してある。各圧力タンク
2,3には、それぞれ第1電磁弁11および第2電磁弁
12の入力端に接続してある。これら電磁弁11,12
の開閉は、図示省略してある制御手段により制御され、
たとえば患者の心臓の拍動に対応して制御される。これ
ら電磁弁11,12の出力端は、二次圧力発生手段とし
ての圧力伝達隔壁装置40の入力ポート42(図5参
照)に接続してある。
【0042】図5に示す圧力伝達隔壁装置40の出力ポ
ート44が図4に示す二次配管系18に接続してある。
二次配管系18は、バルーン22の内部に連通してお
り、ヘリウムガスが封入された密閉系となっている。こ
の二次配管系18は、ホースまたはチューブなどで構成
される。この二次配管系18には、その内部圧力を検出
する圧力検出手段としての圧力センサ15が装着してあ
る。この圧力センサ15の出力は、制御手段へ入力する
ようになっている。
【0043】また、この二次配管系18には、二次配管
系18内部に常時ガスの化学当量が一定に保たれるよう
に所定量のヘリウムガスを補充するための補充装置60
が接続してある。補充装置60は、一次ヘリウムガスタ
ンク61を有する。ヘリウムガスタンク61には、減圧
弁62,63を介して、二次ヘリウムガスタンク64が
接続してある。二次ヘリウムガスタンク64には、圧力
センサ65が装着してあり、タンク64内の圧力を検出
し、タンク64内の圧力が一定に保たれるように制御さ
れる。たとえばタンク64内の圧力は、100mmHg以
下程度に制御される。
【0044】二次ヘリウムタンク64には、絞り弁67
を介して補充用電磁弁66が接続してあると共に、その
補充用電磁弁66と並列に初期充填用電磁弁68が接続
してある。これら電磁弁66,68は、制御手段により
制御される。初期充填用電磁弁68は、真空引き用ポン
プに連動して開き、負圧にされた二次配管系18内に最
初にヘリウムガスを充填する際に用いられる。通常使用
状態では、この電磁弁68は作動しない。
【0045】本実施形態では、二次配管系18内を負圧
にし、ヘリウムガス充填(置換)時に、圧力センサ15
により系内の圧力をモニタリングし、バルーン22の容
量により決定される圧力となるまでヘリウムガスを封入
する。たとえば40ccの容量のバルーンカテーテル2
0を用いる場合には、その二次配管系18の充填時のガ
ス圧を+10±4mmHg(ゲージ圧)とし、30cc
の容量のバルーンカテーテル20を用いる場合には、そ
の二次配管系18の充填時のガス圧を−30±4mmH
g(ゲージ圧)とする。
【0046】次に、本実施形態に係る医療機器用駆動装
置の動作例について説明する。本実施形態では、図4に
示すポンプ4aを駆動することにより、第1圧力タンク
2内の圧力PT1が約300mmHg(ゲージ圧)に設定
され、ポンプ4bを駆動することにより、第2圧力タン
ク3内の圧力PT2が約−150mmHg(ゲージ圧)に
設定される。そして、図4に示す圧力伝達隔壁装置40
の入力端に加わる圧力を、電磁弁11,12を交互に駆
動することで、第1圧力タンク2および第2圧力タンク
3の圧力に切り換える。この切り替えのタイミングは、
患者の心臓の拍動に合わせて行われるように、制御手段
が制御する。
【0047】圧力センサ5,6により検出される圧力変
動を図6(A)に示す。また、電磁弁11,12による
圧力切り替え駆動の結果、図4に示す二次配管系18内
の圧力変動を、圧力センサ15で検出した結果を図6
(B)に示す。二次配管系18内の圧力変動の最大値
が、たとえば289mmHg(ケージ圧)であり、最小値
が−114mmHg(ゲージ圧)である。二次配管系18
内が、図6(B)に示す圧力変動を生じる結果、バルー
ン22では、図6(C)に示すような容積変化が生じ、
心臓の鼓動に合わせたバルーン22の膨張および収縮が
可能になり、心臓の補助治療を行うことができる。
【0048】本実施形態では、図7(A),(B)にお
けるバルーンの収縮状態から膨張状態に切り換える直前
タイミングで、図4に示す圧力センサ15による検出圧
力を検出し、その検出圧力P3(図7(A))が、所定
値となるように、図4に示す電磁弁66を開き、二次配
管系18にガスを補充する。電磁弁66の開度制御は、
特に限定されないが、たとえば8msec×n回のタイ
ミングで弁66を開ける制御である。n回は、たとえば
2〜10回である。検出圧力P3の所定値は、本実施形
態では、バルーン22の容積により異なる値であり、た
とえば40ccの容量の場合には、+10±4mmHg
(ゲージ圧)とし、30ccの容量の場合には、−30
±4mmHg(ゲージ圧)とする。検出圧力P3が、こ
れらの値を下回ったときに、制御手段により、電磁弁6
6を駆動し、二次ヘリウムガスタンク64から二次配管
系18内にヘリウムガスを補充し、図7(A)に示す検
出圧力P3が所定値となるように制御する。
【0049】本実施形態では、バルーン22が萎んだ状
態で、このバルーン22に接続される閉鎖配管系18に
一定容量(一定モル数:化学当量比)のガスを入れる。
その後、バルーン22などからの透過により減少するガ
スの低減を、必ず、バルーン22が萎んだ状態で監視す
る。
【0050】このため本実施形態では、外力により変形
し得るバルーン22部分のガス圧への影響を排除し、任
意の駆動配管系18(チューブやホースを含む)とバル
ーンの容量に応じたガスの化学当量が一定に保たれるよ
うにすることが可能となる。このように制御すれば、図
7(A),(B)に示す膨張から収縮に切り替える直前
タイミングでプラトー圧(バルーンが膨らんだ状態での
圧力)P4をも観測することにより、バルーン22が曲
折されてるなどの不測の事態によりバルーン22の容積
が変化したことを検出することができる。たとえば、プ
ラトー圧力P4が、通常よりも高くなった場合には、バ
ルーン22が曲折されているなどの判断ができる。ま
た、プラトー圧力P4が、通常よりも小さくなった場合
には、ガスが透過以外の不測の事態で漏れていると判断
することができる。
【0051】次に、本実施形態のバッテリー装置80に
ついて、図1〜3を参照として詳細に説明する。本実施
形態に係るバッテリー装置80は、図4に示す駆動装置
9のポンプ4a,4bや電磁弁11,12,66,68
などに電力を供給するためのものである。このバッテリ
ー装置80は、図1に示すように、充電が可能な二次電
池を、当該二次電池の特性で許容できる限度以下に直列
に接続した複数の蓄電池列82a,82b,82c,8
2dを有する。蓄電池列82a〜82dの個々の二次電
池としては、本実施形態では、ニッケル水素(NiM
H)蓄電池が用いられる。NiMH蓄電池の場合には、
現在のところ、10セルまでが直列に接続することがで
きる。
【0052】NiMH蓄電池を10セル直列に接続した
各蓄電池列82a〜82dは、それぞれ12V×3Ah
(36Wh)の電力容量を有する。また、NiMH蓄電
池の規格は、現在のところ、セルの発熱を防止する観点
から、3C(最大9Aで20分間で放電)なので、各蓄
電池列では、最大12V×9A(108W)で20分の
駆動が可能である。
【0053】本実施形態では、図1に示すように、これ
らの蓄電池列82a〜82dを4列(4組)用いてお
り、それぞれの蓄電池列の正極端子を、スイッチ手段と
しての第1切り替えスイッチ85の選択端子84a〜8
4dに接続してある。また、それぞれの蓄電池列82a
〜82dの負極端子を、スイッチ手段としての第2切り
替えスイッチ87の選択端子88a〜88dに接続して
ある。これらスイッチ85,87は、連動して動作し、
選択端子84a〜84dと端子86との接続切り替えに
連動して、選択端子88a〜88dと端子90との接続
切り替えが行われるようになっている。これらスイッチ
85,87の切り替えは、スイッチ制御手段83により
行われる。
【0054】端子86は、第1充電切り替えスイッチ9
2の端子95に接続してあり、端子90は、第2充電切
り替えスイッチ94の端子97に接続してある。これら
充電切り替えスイッチ92,94は、連動して動作する
ことが好ましく、端子95を駆動装置9に接続する端子
96aに接続した場合には、端子97が駆動装置9に接
続する端子98aに接続するようになっている。また、
スイッチ92,94を切り替え制御して、端子95を充
電用電源100のための端子96bに接続した場合に
は、端子97が充電用電源100のための端子98bに
接続するようになっている。なお、充電用電源100に
は、ダイオード99が接続してあり、充電の際に電流が
正常方向にのみ流れるようになっている。
【0055】次に、図1に示すバッテリー装置80の作
用を図1〜3に基づき説明する。図4に示す駆動装置9
を駆動する場合には、充電切り替えスイッチ92,94
は、端子95,97と端子96a,98aとをそれぞれ
接続している。制御をスタートすると、図2に示すステ
ップS1にて、n+1番目の列の蓄電池列を選択する。
蓄電池列82a〜82dを最初に使用する状態では、n
=0であり、図1に示すスイッチ制御手段83は、端子
84aと端子86とを接続すると共に、端子88aと端
子90とを接続するように、スイッチ85,87を制御
する。
【0056】したがって、図1,3に示すように、1番
目の蓄電池列82aが駆動装置9に接続され、この1番
目の蓄電池列82aで駆動装置9を駆動する。次に、図
2に示すステップS2では、蓄電池列82aの両端電圧
Vuを監視し、その電圧Vuが所定電圧α以下であるか
を判断する。蓄電池列82aがフル充電状態では、本実
施形態では、Vu=12Vであるので、たとえばα=9
〜11Vに設定する。すなわち、蓄電池列82aの電圧
Vuがα=9〜11Vまで低下した場合には、充電が必
要な時期であるので、この場合には、図2に示すステッ
プS3に行き、次の列の蓄電池列82bが駆動装置9に
接続されるように、スイッチ制御手段83によりスイッ
チ85,87の接続状態を切り替える。なお、蓄電池列
の両端電圧の監視は、図1では図示省略してある電圧計
などで行われ、その出力信号がスイッチ制御手段へ入力
するようになっている。
【0057】図2に示すステップS2,S3は、ステッ
プS4にて、駆動装置9のメインスイッチがオフ状態と
なるまで繰り返され、常に、十分な放電能力を持った蓄
電池列が駆動装置9に接続され、駆動装置9の駆動が良
好に行われる。そして、たとえば図3に示すように、蓄
電池列82cが駆動装置に接続されている状態で、駆動
装置のメインスイッチがオフとなった場合には、図2に
示すステップS4からステップS5へ移り、図1に示す
スイッチ制御手段83では、現在使用中の列の蓄電池列
の番号をnとして記憶する。図3に示す場合には、蓄電
池列82cが使用中だったので、n=3とする。
【0058】駆動装置のメインスイッチがオフの場合に
は、自動的あるいは手動により、図1に示すスイッチ9
2,94を制御し、端子95,97と端子96b,98
bとをそれぞれ接続し、充電モードにする。充電モード
では、充電用電源100が、スイッチ85,87を通し
て、充電が必要な蓄電池列82a〜82dの充電を行
う。なお、充電モードでは、充電用電源が、スイッチ8
5,87を通すことなく、図示しない別の充電用スイッ
チを通して、蓄電池列82a〜82dに接続し、これら
を充電するようにしてもよい。充電の方法は、特に限定
されず、−ΔV制御、ΔT/dt制御、タイマー制御な
どの公知の方法が用いられる。
【0059】全ての蓄電池列への充電が完了したこと
は、ランプの点滅などで使用者が判別できるようにして
おくことが好ましい。充電が完了し、駆動装置9を再度
使用する場合には、駆動装置のメインスイッチをオン状
態にする。その時、自動的にあるいは、手動で、図1に
示すスイッチ92,94を制御し、充電モードを解除
し、端子95,97と端子96a,98aとをそれぞれ
接続状態にする。また、同時に、図2に示すステップS
6にて、駆動装置9のメインスイッチがオンとなったこ
とを検知し、ステップS1へ行く。ステップS1では、
n+1番目の蓄電池列を選択する。図3に示す例では、
前述したように、n=3であったので、4番目の蓄電池
列82dが駆動装置9に接続されるように、図1に示す
スイッチ制御手段83がスイッチ85,87を制御す
る。
【0060】そして、前述と同様にして、ステップS2
にて、蓄電池列82dの両端電圧を監視し、電圧が低下
したら、ステップS3にて、次の蓄電池列82aに切り
替える。その後の制御は、上述したように、図2に示す
ステップS1〜S6を繰り返すことになる。その制御の
一例に係る蓄電池列の使用状態を図3に示す。
【0061】図3に示すように、本実施形態では、駆動
装置9のメインスイッチがオンされる度に、オフされた
時に使用されていた蓄電池列の次の列の蓄電池列から順
次使用する。このため、蓄電池列82a〜82dの使用
回数が均一化され、各列の蓄電池列の均一な充放電が保
証される。その結果、一部の蓄電池列のみがサイクル回
数の寿命に達することがなく、一組の蓄電池列が寿命に
達するときに全ての組の蓄電池列を交換すれば良く、メ
ンテナンスが容易である。
【0062】また、本実施形態に係るバッテリー装置8
0では、充電が可能な二次電池を、当該二次電池の特性
で許容できる限度以下に直列に接続した複数の蓄電池列
82a〜82dを基本単位として用いるため、セル(蓄
電池)間の特性ばらつきによる放電終期の逆充電による
セルの損傷を有効に防止することができる。しかも、こ
の基本単位の蓄電池列を切り替えて連続的に用いるた
め、ニッケル水素蓄電池などの小型且つ高信頼性の二次
電池を用いることが可能になり、しかも医療機器用駆動
装置として要求される消費電力に十分対応することがで
きる。
【0063】さらに、本実施形態では、ニッケル水素蓄
電池などの容量対重量比に優れた二次電池を用いて十分
な駆動能力を実現することが可能になることから、医療
機器用駆動装置全体の小型・軽量化に多大に寄与する。
さらにまた、蓄電池列を切り替えて使用するので、何れ
かの列の蓄電池列に故障が発生したとしても、他の列の
蓄電池列を用いて医療機器用駆動装置を駆動することが
できるので、冗長性に優れている。
【0064】さらにまた、本実施形態では、使用された
蓄電池列の列数(組数)または使用されていない蓄電池
列の列数を表示することで、ユーザに残存使用可能時間
の目安を与えることができる。第2実施形態 本実施形態では、バッテリー装置の構成を図10,11
に示す構成とした以外は、前記実施形態と同様なので、
共通する部分の説明は省略し、その相違点のみに関して
のみ説明する。
【0065】図10に示すように、本実施形態のバッテ
リー装置80Aは、充電が可能な二次電池を、当該二次
電池の特性で許容できる限度以下に直列に接続した複数
の第1蓄電池列82a〜82dと、充電が可能な二次電
池を、当該二次電池の特性で許容できる限度以下に直列
に接続した複数の第2蓄電池列82a’〜82d’とを
有する。蓄電池列82a〜82dおよび82a’〜82
d’の個々の二次電池としては、本実施形態では、ニッ
ケル水素(NiMH)蓄電池が用いられる。NiMH蓄
電池の場合には、現在のところ、10セルまでが直列に
接続することができる。
【0066】本実施形態では、10セルが直列に接続さ
れた4組の第1蓄電池列82a〜82dの負極端子と、
4組の第2蓄電池列82a’〜82d’の正極端子と
を、共通の基準電位線89で接続してある。本実施形態
では、この基準電位線89は、アース接地してあるが、
その他の基準電位に接続しても良い。
【0067】第1蓄電池列82a〜82dの正極端子
は、第1スイッチ手段としての第1切り替えスイッチ1
02の選択端子104a〜104dにそれぞれ接続して
ある。第2蓄電池列82a’〜82d’の負極端子は、
第2スイッチ手段としての第2切り替えスイッチ108
の選択端子110a〜110dに接続してある。これら
スイッチ102,108は、本実施形態では、連動させ
ない。ただし、連動させてもよい。
【0068】これらスイッチ102,108における各
選択スイッチ104a〜104d,110a〜110d
は、それぞれ端子106,112に対して選択的に接続
されるようになっている。端子106および112は、
たとえば図4に示す駆動装置9の駆動用メインスイッチ
に接続される。
【0069】図10には、図示省略してあるが、駆動装
置に接続される第1蓄電池列82a〜82dの両端電圧
は、電圧計などの電圧監視手段により監視されるように
なっている。また、駆動装置に接続される第2蓄電池列
82a’〜82d’の両端電圧も、電圧計などの電圧監
視手段により監視されるようになっている。第1切り替
えスイッチ102は、図示省略してある第1制御手段に
より制御される。第1制御手段は、前記電圧監視手段で
監視した第1蓄電池列の両端電圧(通常12V)が所定
の電圧(たとえば9〜11V)以下に低下した場合に、
第1切り替えスイッチ102を制御し、駆動装置9に接
続される第1蓄電池列を他の列の第1蓄電池列に自動的
に切り換える。たとえば図11に示すように、一番目の
列の第1蓄電池列82aの両端電圧が所定以下に低下し
た場合には、次の列の第1蓄電池列82bに接続を切り
替える。
【0070】第2切り替えスイッチ108は、図示省略
してある第2制御手段により制御される。第2制御手段
は、前記電圧監視手段で監視した第2蓄電池列の両端電
圧(通常12V)が所定の電圧(たとえば9〜11V)
以下に低下した場合に、第2切り替えスイッチ108を
制御し、駆動装置9に接続される第2蓄電池列を他の列
の第2蓄電池列に自動的に切り換える。たとえば図11
に示すように、一番目の列の第2蓄電池列82a’の両
端電圧が所定以下に低下した場合には、第1蓄電池列の
切り替えタイミングとは独立して、次の列の第2蓄電池
列82b’に接続を切り替える。
【0071】これら蓄電池列の切り替えのタイミング例
を図11に示す。図11に示すように、第1蓄電池列と
第2蓄電池列とは、相互に独立して切り替えられ、しか
も、これら蓄電池列の切り替えは、それぞれ図2に示す
フローチャートに基づく規則で、前記第1実施形態と同
様にして切り替え制御される。
【0072】したがって、本実施形態では、駆動装置9
に接続される端子106,112間の電圧差は、12V
−(−12V)であり、常に約24Vに保持され、前記
第1実施形態のバッテリー装置に比較して、約2倍の電
力容量(240Wh)の駆動装置を駆動することができ
る。
【0073】また、本実施形態では、一つの第1蓄電池
列と、一つの第2蓄電池列とを1対として、この一対以
上の蓄電池列を、バッテリーパックとして、駆動装置の
外部から交換可能に保持しても良い。駆動装置の使用中
に、駆動装置に接続されていない使用済みの一対の蓄電
池列を新たな一対の蓄電池列と交換することで、駆動装
置の可能駆動時間を伸ばすことができる。
【0074】本実施形態に係るバッテリー装置のその他
の作用は、前記第1実施形態のバッテリー装置と同様で
ある。なお、本実施形態では、第1蓄電池列と第2蓄電
池列とを基準電位線89を介して接続したが、本発明で
は、第1蓄電池列と第2蓄電池列との間に、さらにその
他の蓄電池列を、基準電位線を介して接続しても良い。
【0075】第3実施形態 本実施形態では、バッテリー装置の構成を図12に示す
構成とした以外は、前記実施形態と同様なので、共通す
る部分の説明は省略し、その相違点のみに関してのみ説
明する。
【0076】図12に示すように、本実施形態のバッテ
リー装置80Bは、充電が可能な二次電池を、当該二次
電池の特性で許容できる限度以下に直列に接続した複数
の第1蓄電池列82a〜を有する。蓄電池列82a〜の
個々の二次電池としては、本実施形態では、ニッケル水
素(NiMH)蓄電池が用いられる。NiMH蓄電池の
場合には、現在のところ、10セルまでが直列に接続す
ることができる。
【0077】本実施形態では、10セルが直列に接続さ
れた8組の蓄電池列82a〜のそれぞれに関して、各蓄
電池列の正極端子が基準電位線89に接続される場合
に、蓄電池列の負極端子を医療機器用駆動装置の負極入
力端子140に接続し、各蓄電池列の負極端子が基準電
位線89に接続される場合に、蓄電池列82a〜の正極
端子を駆動装置の正極入力端子120に接続する連動ス
イッチ手段としてのスイッチ116,118を有する。
また、各蓄電池列80a〜には、それぞれ各蓄電池列と
連動スイッチ116とを接続状態および非接続状態に切
り替える個別スイッチ手段としての個別スイッチ114
が装着してある。
【0078】本実施形態では、この基準電位線89は、
アース接地してあるが、その他の基準電位に接続しても
良い。図12には、図示省略してあるが、駆動装置に接
続される蓄電池列82a〜の両端電圧は、電圧計などの
電圧監視手段により監視されるようになっている。ま
た、連動スイッチ116,118および個別スイッチ1
14は、図示省略してある制御手段により制御される。
【0079】制御手段は、前記電圧監視手段で監視した
蓄電池列82a〜の両端電圧(通常12V)が所定の電
圧(たとえば9〜11V)以下に低下した場合に、個別
スイッチ114を制御し、駆動装置9に接続される蓄電
池列を他の列の未使用の蓄電池列に切り換える。同時
に、制御手段は、切り替えられた蓄電池列の連動スイッ
チ116,118を制御し、切り替え前の蓄電池列が接
続された駆動装置の入力端子の極性と同じ極性の蓄電池
列の端子が接続されるように制御する。
【0080】たとえば第1番目の蓄電池列82aの正極
端子が正極入力端子120に接続し、負極端子が基準電
位線89に接続され、第2番目の蓄電池列82bの負極
端子が負極入力端子140に接続されるように、個別ス
イッチ114と連動スイッチ116,118が制御され
ているとする。
【0081】この場合において、まず第1番目の蓄電池
列82aの両端電圧が所定の電圧以下に低下したとす
る。その場合には、図示省略してある制御手段が、個別
スイッチ114を制御し、蓄電池列82aと駆動装置9
の接続を解除すると同時に、第3番目の蓄電池列82c
(図示省略)と駆動装置9とを接続する。さらに同時
に、第3番目の蓄電池列の連動スイッチ116,118
を制御し、その蓄電池列の正極端子を正極入力端子12
0に接続し、その負極端子を基準電位線89へ接続す
る。
【0082】その後、第2番目の蓄電池列82bの両端
電圧が所定の電圧以下に低下したとする。その場合に
は、図示省略してある制御手段が、個別スイッチ114
を制御し、蓄電池列82bと駆動装置9の接続を解除す
ると同時に、第4番目の蓄電池列82d(図示省略)と
駆動装置9とを接続する。さらに同時に、第4番目の蓄
電池列の連動スイッチ116,118を制御し、その蓄
電池列の負極端子を負極入力端子140に接続し、その
正極端子を基準電位線89へ接続する。
【0083】本実施形態では、各蓄電池列が駆動装置の
正極入力端子120または負極入力端子140に接続さ
れるかが予め定まってはいない。したがって、この実施
形態では、前記第2実施形態の場合に比較して、さらに
各蓄電池列の使用回数が均一化され、1組の蓄電池列の
故障の影響は、より少なくなる。
【0084】本実施形態に係るバッテリー装置のその他
の作用は、前記第1実施形態または第2実施形態のバッ
テリー装置と同様である。第4実施形態 医療機器用駆動装置の電源としては、上述した実施形態
の駆動装置内蔵型のバッテリー装置の他に、病院などに
用いられている外部供給交流電源、車や飛行機などの乗
り物に搭載してある外部供給直流電源、駆動装置外部か
ら差替え可能なバッテリーパックなどがある。
【0085】本実施形態の駆動装置では、上述した実施
形態の駆動装置内蔵型のバッテリー装置の他に、外部供
給交流電源または外部直流電源から電力を供給するため
の端子が装着してある。また、本実施形態のバッテリー
装置は、一部の蓄電池列が、バッテリーパックとして外
部から交換可能になっている。
【0086】本実施形態では、外部供給交流電源または
外部直流電源と駆動装置とが接続されている場合に、そ
れを監視する装置(たとえば端子電圧による監視、光学
式検出による監視、機械的スイッチによる監視)が装着
してある。そして、外部供給交流電源または外部直流電
源と駆動装置とが接続されている場合には、これら外部
電源に基づき、駆動装置が駆動され、自動的に、本実施
形態のバッテリー装置を充電する機構になっている。
【0087】外部電源の容量によっては、全ての蓄電池
列に充電を同時に行えない場合があり、その場合に本実
施形態では、バッテリーパックとして交換可能な蓄電池
列以外の組の内蔵蓄電池列の充電を優先して行うように
なっている。また、駆動装置に外部電源が接続されてい
ない場合には、バッテリーパックとして交換可能な蓄電
池列から優先的に使用し、内蔵蓄電池列を次に使用する
ようにスイッチ手段が制御される。これは、バッテリー
パックを交換する際には、内蔵の蓄電池列で駆動装置を
駆動せざるを得ないからである。
【0088】本実施形態のバッテリー装置では、どの蓄
電池列の組が充電中、充電済み、放電中なのかをユーザ
に表示するために、LEDなどの発光素子やその他の表
示手段あるいはブザーなどの警告手段が装着してある。
なお、本実施形態に係るバッテリー装置で用いるNiM
H蓄電池やLiION蓄電池は、浅い充放電を繰り返す
と、メモリー効果と呼ばれる容量の一次的低下現象が発
生する。これはセル当り、1.1Vまでの放電により容
易に回復する。前述した第1〜第3実施形態では、蓄電
池列を順次放電させて切り替える構成を採用しているの
で、浅い放電を繰り返す可能性は少なく有利であるが、
仮に、このような現象が生じた場合には、本実施形態の
ように、各蓄電池列を十分に放電させきってから再充電
するリフレッシュ機能付充電方法を採用することが好ま
しい。この充電方法は、コンピュータ制御により端子電
圧を監視しながら行い、公知の方法により容易に実現す
ることができる。
【0089】また、NiMH蓄電池やLiION蓄電池
などは、自己放電率が高く、満充電に近い状態を維持す
るために、パルス放電などの方法が提案されている。こ
れらの方法も、必要に応じて本実施形態のバッテリー装
置に採用することができる。なお、本発明は、上述した
実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で
種々に改変することができる。
【0090】たとえば、上述した実施形態では、図4に
示すように、圧力発生手段として、二つのポンプ4a,
4bを用いたが、本発明では、単一のポンプを用い、そ
の陽圧出力端に陽圧タンクとしての第1圧力タンク2を
接続し、また、ポンプの陰圧出力端に陰圧タンクとして
の第2圧力タンク3を接続しても良い。その場合には、
ポンプの台数を削減でき、装置の軽量化および省エネル
ギー化に寄与する。
【0091】さらに本発明の駆動装置としては、一次配
管系17および圧力伝達隔壁装置40を用いることな
く、駆動配管系内に直接に所定容量のガスを往復させる
圧力発生手段を用いることもできる。その圧力手段とし
ては、たとえばベローズおよびベローズを軸方向に伸縮
駆動する駆動手段から成り、内部または外部を直接駆動
配管系内に連通させる。このベローズをモータなどで軸
方向に往復移動させることで、所定のタイミングで駆動
配管系内に直接ガスを往復させ、バルーンの膨張および
収縮を行う。この実施形態では、ベローズを駆動するた
めのモータに対しても、バッテリー装置から電力を供給
する。
【0092】また、上述した実施形態では、被駆動機器
として、バルーンカテーテルを用いたが、本発明に係る
駆動装置は、陽圧および陰圧により駆動される医療機器
であれば、その他の医療機器の駆動用に用いることもで
きる。その他の医療機器としては、たとえば人工心臓を
例示することができる。
【0093】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、充電が可能な二次電池を、当該二次電池の特性で許
容できる限度以下に直列に接続した複数の蓄電池列を基
本単位として用いるため、セル(蓄電池)間の特性ばら
つきによる放電終期の逆充電によるセルの損傷を有効に
防止することができる。しかも、この基本単位の蓄電池
列を切り替えて連続的に用いるため、ニッケル水素蓄電
池、リチウムイオン蓄電池などの小型且つ高信頼性の二
次電池を用いることが可能になり、しかも医療機器用駆
動装置として要求される消費電力に十分対応することが
できる。
【0094】さらに、本発明では、ニッケル水素蓄電
池、リチウムイオン蓄電池などの容量対重量比に優れた
二次電池を用いて十分な駆動能力を実現することが可能
になることから、医療機器用駆動装置全体の小型・軽量
化に多大に寄与する。さらにまた、蓄電池列を切り替え
て使用するので、何れかの列の蓄電池列に故障が発生し
たとしても、他の列の蓄電池列を用いて医療機器用駆動
装置を駆動することができるので、冗長性に優れてい
る。
【0095】さらにまた、本発明では、使用された蓄電
池列の列数(組数)または使用されていない蓄電池列の
列数を表示することで、ユーザに残存使用可能時間の目
安を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施形態に係る医療機器用駆
動装置のバッテリー装置の概略構成図である。
【図2】図2はバッテリー装置の制御手段の作用を示す
フローチャート図である。
【図3】図3はバッテリー装置の使用例を示す概略図で
ある。
【図4】図4はバッテリー装置で駆動される駆動装置の
一例の概略構成図である。
【図5】図5は図4に示す圧力伝達隔壁装置の一例を示
す要部断面図である。
【図6】図6は(A)は図4に示す各圧力タンクの内圧
変化を示すグラフ、同図(B)はバルーン側の圧力変化
を示すグラフ、同図(C)はバルーンの容積変化を示す
グラフである。
【図7】図7は圧力検出のタイミングを示すチャート図
である。
【図8】図8はバルーンカテーテルの一例を示す概略断
面図である。
【図9】図9はバルーンカテーテルの使用例を示す概略
図である。
【図10】図10は本発明の他の実施形態に係るバッテ
リー装置の概略構成図である。
【図11】図11はバッテリー装置の使用例を示す概略
図である。
【図12】図12は本発明のさらに他の実施形態に係る
バッテリー装置の概略構成図である。
【符号の説明】
9… 駆動装置 20… バルーンカテーテル 22… バルーン 40… 圧力伝達隔壁 80,80A,80B… バッテリー装置 82a〜82d,82a’〜82d’… 蓄電池列 83… スイッチ制御手段 85,87… 切り替えスイッチ 89… 基準電位線 92,94… 充電切り替えスイッチ 100… 充電用電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02J 1/00 306 A61F 2/22

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充電が可能な二次電池を、当該二次電池
    の特性で許容できる限度以下に直列に接続した複数の蓄
    電池列と、 これら蓄電池列のうちのいずれかの列の蓄電池列と医療
    機器用駆動装置とを切り替え自在に接続するスイッチ手
    段と、 前記医療機器用駆動装置と接続されている蓄電池列の電
    圧を監視する監視手段と、 前記監視手段で監視した蓄電池列の電圧が所定の電圧以
    下に低下した場合に、前記スイッチ手段を制御し、医療
    機器用駆動装置に接続される蓄電池列を他の列の蓄電池
    列に切り換える制御手段とを有する医療機器用駆動装置
    のバッテリー装置。
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