JPH09266573A - 画像信号の動きベクトル生成方法およびこれを用いた装置 - Google Patents

画像信号の動きベクトル生成方法およびこれを用いた装置

Info

Publication number
JPH09266573A
JPH09266573A JP7422396A JP7422396A JPH09266573A JP H09266573 A JPH09266573 A JP H09266573A JP 7422396 A JP7422396 A JP 7422396A JP 7422396 A JP7422396 A JP 7422396A JP H09266573 A JPH09266573 A JP H09266573A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motion vector
macroblock
motion
adjacent
vector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7422396A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahito Sugiyama
雅人 杉山
Yasuhiro Hirano
裕弘 平野
Noboru Kojima
昇 小島
Kentaro Teranishi
謙太郎 寺西
Shigeru Hirahata
茂 平畠
Takaaki Nishiseto
孝明 西瀬戸
Yasuhiro Kasahara
康弘 笠原
Nobufumi Nakagaki
宣文 中垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP7422396A priority Critical patent/JPH09266573A/ja
Publication of JPH09266573A publication Critical patent/JPH09266573A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 MPEGビデオ符号化におけるマクロブロッ
ク単位の動きベクトルより画素単位の動きベクトルを生
成すること。 【解決手段】 MPEGビデオ符号化のマクロブロック
の動きベクトルV0と、これに隣接する上下左右のマク
ロブロックの動きベクトルV1,V2,V3,V4とを
用い、単純2ベクトル演算処理、相関2ベクトル演算処
理、3ベクトル平面演算処理、限定ブロックマッチング
演算処理で、画素毎の動きベクトルMVEを生成する。
簡単な演算処理で高精度の動きベクトルが生成でき、こ
の動きベクトルMVEを用いて動き補償の補間走査線信
号の生成や雑音成分の除去等の処理をなしてデジタル放
送の高画質化に顕著な効果を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像信号の動きベク
トル生成方法に係り、特に、MPEGビデオ符号化にお
けるマクロブロック単位の動きベクトルより画素単位の
動きベクトルを生成するに好適な動きベクトルの生成方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル放送は、画像信号をMPEGビ
デオ符号化で情報量を圧縮し、1つのチャネルで複数個
数の番組を伝送するもので、今後の有力な放送形態とし
て研究開発が進められている。
【0003】一方では、テレビ画像の高画質化を図るた
めの技術開発も進められている。この有効な技術とし
て、画像の動きに応じて画素単位に特性を変える動き適
応の信号処理がある。この処理に必要な動きの情報は、
受信した映像信号のフレ−ム間の差分信号などで検出し
ている。しかし、映像信号の多くは飛び越し走査であ
り、動きの検出には限界がある。
【0004】さて、デジタル放送では、MPEGビデオ
符号化で動き補償のフレ−ム間予測符号化を行うので、
復号化に必要な動きベクトルの信号も伝送する。したが
って、受信側では、復号した動きベクトルで動きの情報
を検出できる。そこで、動きの情報にこの動きベクトル
を利用し、高画質化のための動き適応の信号処理を行う
ことが考えられる。ただし、この動きベクトルは、マク
ロブロック(16画素×16ライン)を単位とした動き
の情報である。このため、この動きベクトルをもとに個
々の画素の動きベクトルを効率よく生成することが、重
要な課題である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の課題
に鑑みてなされたもので、MPEGビデオ符号化の動き
ベクトルをもとに、画素毎の動きベクトルを効率よく生
成する動きベクトル生成方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を達
成するために以下の構成を採用した。
【0007】動き補償型信号処理におけるマクロブロッ
ク単位の動きベクトルをもとに画素単位の動きベクトル
を生成する画像信号の動きベクトル生成方法において、
マクロブロックを上部と下部と左部と右部の4つの領域
に分割し、前記上部領域では前記マクロブロックに上部
隣接するマクロブロックの動きベクトルV1、前記左部
領域では前記マクロブロックに左部隣接するマクロブロ
ックの動きベクトルV2、前記右部領域では前記マクロ
ブロックに右部隣接するマクロブロックの動きベクトル
V3、前記下部領域では前記マクロブロックに下部隣接
するマクロブロックの動きベクトルV4と、前記マクロ
ブロックの動きベクトルV0との内挿演算を行う単純2
ベクトル演算処理により画素単位の動きベクトルの生成
を行う画像信号の動きベクトル生成方法。
【0008】更に、マクロブロックとそれに隣接する上
と下及び左と右のマクロブロックの動きベクトルを用い
て、相関2ベクトル演算処理、3ベクトル平面演算処理
及び限定ブロックマッチング演算処理、により画素単位
の動きベクトルを生成するようにした。
【0009】
【発明の実施の形態】まず、本発明において採用する動
きベクトルの生成に関する技術的手法について以下に説
明する。
【0010】「単純2ベクトル演算処理による動きベク
トル生成の技術的手法」この概略を図4に示す。図中、
点線で囲んだ四角の領域(16画素×16ライン)がマ
クロブロックに相当し、各マクロブロックは動きベクト
ルV0〜V4を有す。そして、以下に述べる演算処理
で、動きベクトルV0を有するマクロブロックの各画素
の動きベクトルMVEを生成する。
【0011】すなわち、上部領域では上部隣接マクロ
ブロックの動きベクトルV1とで、同図に示す内挿演算
を行い、動きベクトルMVEを生成する。左部領域で
は左部隣接マクロブロックの動きベクトルV2とで、右
部領域では右部隣接マクロブロックの動きベクトルV
3とで、下部領域では下部隣接マクロブロックの動き
ベクトルV4とで、同様の内挿演算を行う。そして、各
画素の動きベクトルMVEを簡単な演算で生成する。
【0012】即ち、図4で例示するように、中央のマク
ロブロックは対角線で4分割され、左部領域内の8画
素については、V0とV2とを用いて内挿演算し、8画
素のそれぞれのMVEを生成し、更に、V0とV2とを
結ぶ直線上以外の画素についても前記内挿演算の結果を
適用しようとするものである。
【0013】「相関2ベクトル演算処理による動きベク
トル生成の技術的手法」この概略を図5に示し、以下に
述べる演算処理で動きベクトルV0を有するマクロブロ
ックの各画素の動きベクトルMVEを生成する。まず、
上部隣接、左部隣接、右部隣接、下部隣接するマクロブ
ロックの動きベクトルV1,V2,V3,V4に対し、V
0−VI(I=1〜4)を計算する。
【0014】そして、この値が最小となるVI(図5で
はV3に相当)を相関ベクトルVRとして検出する。次
に、同図に示すように、V0と検出した相関ベクトルV
Rとの内挿演算を行い、各画素での動きベクトルMVE
を生成する。これにより、簡単な演算で比較的高精度な
動きベクトルMVEが生成できる。
【0015】換言すると、中央のマクロブロックと隣接
する4つのマクロブロックとの間で最も相関関係の高い
隣接マクロブロックを選定し、これとの間で演算処理し
て中央マクロブロックの16画素分のMVEを求めよう
とする手法である。
【0016】「3ベクトル平面演算処理による動きベク
トル生成の技術的手法」この概略を図6に示す。動きベ
クトルV0を有するマクロブロックの各画素の動きベク
トルMVEは、以下に述べる演算処理で生成する。ま
ず、上部隣接、左部隣接、右部隣接、下部隣接するマク
ロブロックの動きベクトルV1,V2,V3,V4とで、
三角パッチの動きベクトル平面(この1つの例が同図の
斜線領域で示すV0,V3,V4とで形成する3ベクトル
平面に相当)を形成する。
【0017】次に、この動きベクトル平面と、動きベク
トルが全て零の三角パッチのマクロブロック平面(図で
は(X0,Y0),(X3,Y3),(X4,Y4)の
点を結ぶ三角形に相当)との間で成立する写像関数F
(X、Y)=αX+βY+γの係数α,β,γを算出す
る。すなわち、同図に示すように、F(X0,Y0)=
V0、F(X3,Y3)=V3、F(X4,Y4)=V
4の条件を代入し、係数α,β,γを計算する。最後
に、求めた写像関数F(X,Y)に中央のマクロブロッ
ク平面の各画素の点(Xa,Ya)を代入し、動きベク
トルMVEを生成する。これにより、演算は若干複雑で
あるが高精度な動きベクトルMVEが生成できる。
【0018】「限定ブロックマッチング演算処理による
動きベクトル生成の技術的手法」この概略を図7に示
す。まず、動きベクトルV0を有するマクロブロック
と、これに隣接する上下左右のマクロブロックの動きベ
クトルV1,V2,V3,V4との最大誤差成分DVを
算出する。そして、探索範囲をV0±DVに限定して、
ブロックマッチングの手法で各画素の動きベクトルを生
成する。
【0019】すなわち、図7に示すように、上述の画素
単位ではなくて、中央のマクロブロックの16画素の内
の、N画素×Nライン(例えばN=5)のブロックを単
位に、探索領域範囲をV0±DVの動きに限定したブロ
ックとの誤差成分を計測し、この誤差成分が最小となる
ブロックの動きベクトルを、N画素×Nラインのブロッ
クの各画素(Xa,Ya)での動きベクトルMVEとし
て生成する。このような操作を16画素のマクロブロッ
ク全域に亘って求めるのである。これにより、MPEG
符号化における動きベクトル検出に較べ、極めて少ない
演算量で高精度な動きベクトルMVEが生成できる。
【0020】次に、本発明の第1の実施形態について、
図1に示すブロック構成図で説明する。本実施形態は、
前述の単純2ベクトル演算処理、相関2ベクトル演算処
理、あるいは3ベクトル平面演算処理により動きベクト
ルを生成するに好適なものである。
【0021】図中の1は分離部、2はIVLC部、3は
ビデオ復号化部、4は動きベクトル処理部、5はメモリ
部、6は動きベクトル選択部、7は演算部、8は制御部
である。
【0022】デジタル放送のデ−タストリ−ム信号DB
Sは、分離部1に入力し、ビデオ符号化デ−タストリ−
ム信号VBSを抽出する。IVLC部2は、可変長符号
化やランレングス符号化されたデ−タストリ−ム信号V
BSを元の固定長の符号に復号する信号処理を行い、画
像デ−タ信号S1と動きベクトルMVとマクロブロック
情報MB(画像上でのマクロブロックの位置を示す情
報)を出力する。
【0023】ビデオ復号化部3は、所定のMPEGビデ
オ復号の信号処理を行い、復号した画像信号VSを出力
する。
【0024】動きベクトル処理部4は、本発明による動
きベクトル生成の信号処理を行い、その出力に画素毎の
動きベクトルMVEを得る。このうち、メモリ部5は、
動きベクトルMV(マクロブロック単位)の記録と再生
を行う。すなわち、記録では動きベクトルのデ−タを所
定のマクロブロック番地に記録し、再生では動きベクト
ル生成を行うマクロブロックとこれに隣接する上下左右
のマクロブロックの動きベクトルのデ−タを同時に読み
出す。この動作の制御は、マクロブロック情報MBをも
とに制御部8で生成する制御信号で行う。
【0025】動きベクトル選択部6は、これらの動きベ
クトルのうちの演算処理に必要な動きベクトルを選択し
て出力する。すなわち、単純2ベクトル演算処理の場合
は、図4に示したように、動きベクトルV0と、マクロ
ブロックでの画素(Xa,Ya)の領域に対応する動き
ベクトルV1,V2,V3,V4のいずれかを出力す
る。
【0026】また、相関2ベクトル演算処理の場合は、
図5に示したように、動きベクトルV0と、動きベクト
ルV1〜V4のうち相関が最も高い相関ベクトルVRを
出力する。一方、3ベクトル平面演算処理の場合は、図
6に示したように、マクロブロックでの画素(Xa,Y
a)の領域に対応する三角パッチの動きベクトル平面を
構成する動きベクトルを出力する。これらの動作は、制
御部8からの制御信号で行う。
【0027】演算部7は、選択した動きベクトルで所定
の内挿演算を行い、マクロブロックでの画素(Xa,Y
a)の動きベクトルMVEを生成する。すなわち、単純
2ベクトル演算処理の場合は図4に示した内挿演算、相
関2ベクトル演算処理の場合は図5に示した内挿演算、
3ベクトル平面演算処理の場合は図6に示した写像関数
F(X,Y)による演算をそれぞれ行う。
【0028】なお、動きベクトル選択部6や演算部7や
制御部8での信号処理は、例えばマイクロプロセサなど
で行うことも可能である。
【0029】以上に述べた如く、本実施形態によれば、
MPEGビデオ符号化の動きベクトルをもとに各画素の
動きベクトルを簡単な演算で高精度に生成することがで
きる。 次に、本発明の第2の実施形態について、図2
に示すブロック構成図で説明する。本実施形態は、前述
の限定ブロックマッチング演算処理により動きベクトル
を生成するに好適なものである。
【0030】図中の1は分離部、2はIVLC部、3は
ビデオ復号化部、9は動きベクトル処理部、5はメモリ
部、10は動きベクトル探査設定部、11はブロックマ
ッチング演算部、12は制御部である。
【0031】デジタル放送のデ−タストリ−ム信号DB
Sは、分離部1に入力し、ビデオ符号化デ−タストリ−
ム信号VBSを抽出する。IVLC部2は、可変長符号
化やランレングス符号化されたデ−タストリ−ム信号V
BSを元の固定長の符号に復号する信号処理を行い、画
像デ−タ信号S1と動きベクトルMVとマクロブロック
情報MB(画像上でのマクロブロックの位置を示す情
報)を出力する。
【0032】ビデオ復号化部3は、所定のMPEGビデ
オ復号の信号処理を行い、復号した画像信号VSを出力
する。
【0033】動きベクトル処理部9は、本発明による動
きベクトル生成の信号処理を行い、その出力に画素毎の
動きベクトルMVEを得る。このうち、メモリ部5は、
動きベクトルMV(マクロブロック単位)の記録と再生
を行う。すなわち、記録では動きベクトルのデ−タを所
定のマクロブロック番地に記録し、再生では動きベクト
ル生成を行うマクロブロックとこれに隣接する上下左右
のマクロブロックの動きベクトルのデ−タを同時に読み
出す。この動作の制御は、マクロブロック情報MBをも
とに制御部8で生成する制御信号で行う。
【0034】動きベクトル探査設定部10は、これらの
動きベクトルより最大誤差成分DVを算出し、探索範囲
を設定する。すなわち、動きベクトルV0と、これに隣
接する上下左右の動きベクトルV1,V2,V3,V4
とでV0−VI(I=1〜4)の演算を行い、この値が
最大のものを最大誤差成分DVとして算出する。そし
て、探索範囲をV0±DVに限定する。
【0035】ブロックマッチング演算部11は、復号し
た画像信号VSに対して、探索範囲をV0±DVに限定
して、ブロックマッチングの手法で各画素の動きベクト
ルを生成する。すなわち、図7に示したように、画像信
号VSのN画素×Nライン(例えばN=5)のブロック
を単位として、探索範囲をV0±DVの動きに限定して
誤差成分の計測を行う。そして、この誤差成分が最小な
ブロックとの動きベクトルを、画素(Xa,Ya)での
動きベクトルMVEとして生成する。これらの動作は、
制御部8からの制御信号で行う。
【0036】なお、動きベクトル探査設定部10やブロ
ックマッチング演算部11や制御部12での信号処理
は、例えばマイクロプロセサなどで行うことも可能であ
る。
【0037】以上に述べた如く、本実施形態によれば、
MPEGビデオ符号化の動きベクトルをもとに各画素の
動きベクトルを簡単な演算で高精度に生成することがで
きる。 次に、本発明をデジタル放送受信部に適用した
一構成例を図3で説明する。図中の1は分離部、2はI
VLC部、3はビデオ復号化部、13はデジタル復調
部、14は動きベクトル処理部、15は高画質化適応処
理部である。
【0038】衛星波または地上波で送られるデジタル放
送信号CSは、デジタル復調部13で所定のデジタル復
調(QPSK,COFDM,QAM,VSB復調など)
と、符号誤り訂正の処理を行い、デジタル放送のデ−タ
ストリ−ム信号DBSを復号する。
【0039】分離部1では、このデ−タストリ−ム信号
からビデオ符号化デ−タストリ−ム信号VBSを抽出す
る。
【0040】IVLC部2は、可変長符号化やランレン
グス符号化されたデ−タストリ−ム信号VBSを元の固
定長の符号に復号する信号処理を行い、画像デ−タ信号
S1と動きベクトルMVとマクロブロック情報MB(画
像上でのマクロブロックの位置を示す情報)を出力す
る。
【0041】ビデオ復号化部3は、所定のMPEGビデ
オ復号の信号処理を行い、復号した画像信号VSを出力
する。
【0042】一方、動きベクトル処理部14は、マクロ
ブロックの動きベクトルから画素毎の動きベクトルを生
成する信号処理を行い、画素毎の動きベクトルMVEを
出力する。これは、前述した第1あるいは第2の実施形
態で構成する。
【0043】高画質化適応処理部15は、画素毎の動き
ベクトルMVEの情報に応じて特性を変化させる適応処
理で、高画質化のための信号処理を行う。この信号処理
の例としては、飛び越し走査から順次走査への走査変換
における動きベクトルの情報を用いた動き補償の補間走
査線信号の生成や、動きベクトルの大小に応じて雑音除
去の特性を変化させてデジタル放送に特有な雑音成分の
除去などの処理が考えられる。この出力信号VOは画像
表示部に供給し、高画質な画像を再生する。
【0044】前記雑音除去の場合、静止画に近い、即
ち、動きベクトルが小さい領域では、S/N改善度の大
きい特性を採用し、動きの激しい動画である、即ち、動
きベクトルが大きい領域では、S/N改善度の小さい特
性を採用して、雑音成分を除去するのが、フレーム加算
による周知の雑音除去技術からしても、有効である。
【0045】以上に述べた如く、本実施形態によれば、
高画質な画像を受信するデジタル放送受信部が実現で
き、TV画像の高画質化に顕著な効果を得る。
【0046】以上において、動きベクトルとして、MP
EGビデオ符号化の場合を例にして説明したが、これに
限らず、一般的に、動き補償型信号処理の場合において
用いられることは当然である。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、MPEGビデオ符号化
のマクロブロックを単位とする動きベクトルから各画素
の動きベクトルの生成において、演算処理が簡単で、か
つ、特性も高精度な生成方法が可能になる。また、この
動きベクトルを高画質化適応処理に活用し、画像の高画
質化に顕著な改善効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のブロック構成図であ
る。
【図2】本発明の第2の実施形態のブロック構成図であ
る。
【図3】本発明を適用したデジタル放送受信部の一構成
例である。
【図4】単純2ベクトル演算処理の概略図である。
【図5】相関2ベクトル演算処理の概略図である。
【図6】3ベクトル平面演算処理の概略図である。
【図7】限定ブロックマッチング演算処理の概略図であ
る。
【符号の説明】
1 分離部 2 IVLC部 3 ビデオ復号化部 4,9,14 動きベクトル処理部 5 メモリ部 6 動きベクトル選択部 7 演算部 8,12 制御部 10 動きベクトル探査設定部 11 ブロックマッチング演算部 13 デジタル復調部 15 高画質化適応処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 昇 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 寺西 謙太郎 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 平畠 茂 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 西瀬戸 孝明 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像情報メディア事業部 内 (72)発明者 笠原 康弘 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像情報メディア事業部 内 (72)発明者 中垣 宣文 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像情報メディア事業部 内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動き補償型信号処理におけるマクロブロ
    ック単位の動きベクトルをもとに画素単位の動きベクト
    ルを生成する画像信号の動きベクトル生成方法におい
    て、 マクロブロックを上部と下部と左部と右部の4つの領域
    に分割し、前記上部領域では前記マクロブロックに上部
    隣接するマクロブロックの動きベクトルV1、前記左部
    領域では前記マクロブロックに左部隣接するマクロブロ
    ックの動きベクトルV2、前記右部領域では前記マクロ
    ブロックに右部隣接するマクロブロックの動きベクトル
    V3、前記下部領域では前記マクロブロックに下部隣接
    するマクロブロックの動きベクトルV4と、前記マクロ
    ブロックの動きベクトルV0との内挿演算を行う単純2
    ベクトル演算処理により画素単位の動きベクトルの生成
    を行うことを特徴とする画像信号の動きベクトル生成方
    法。
  2. 【請求項2】 動き補償型信号処理におけるマクロブロ
    ック単位の動きベクトルをもとに画素単位の動きベクト
    ルを生成する画像信号の動きベクトル生成方法におい
    て、 マクロブロックに上部隣接、左部隣接、右部隣接、下部
    隣接するマクロブロックの動きベクトルV1,V2,V
    3,V4のうち、前記マクロブロックの動きベクトルV
    0と最も相関の高い動きベクトルを選定し、 前記選定した動きベクトルと、前記マクロブロックの動
    きベクトルV0との内挿演算を行う相関2ベクトル演算
    処理により画素単位の動きベクトルの生成を行うことを
    特徴とする画像信号の動きベクトル生成方法。
  3. 【請求項3】 動き補償型信号処理におけるマクロブロ
    ック単位の動きベクトルをもとに画素単位の動きベクト
    ルを生成する画像信号の動きベクトル生成方法におい
    て、 マクロブロックに上部隣接、左部隣接、右部隣接、下部
    隣接するマクロブロックの動きベクトルV1,V2,V
    3,V4と、前記マクロブロックの動きベクトルV0と
    で三角パッチの動きベクトル平面を形成し、 前記形成した動きベクトル平面を動きベクトルが全て零
    の三角パッチのマクロブロック平面に写影する写像関数
    を設定し、 前記写像関数による内挿演算を行う3ベクトル平面演算
    処理により画素単位の動きベクトルの生成を行うことを
    特徴とする画像信号の動きベクトル生成方法。
  4. 【請求項4】 動き補償型信号処理におけるマクロブロ
    ック単位の動きベクトルをもとに画素単位の動きベクト
    ルを生成する画像信号の動きベクトル生成方法におい
    て、 マクロブロックに上部隣接、左部隣接、右部隣接、下部
    隣接するマクロブロックの動きベクトルV1,V2,V
    3,V4と、前記マクロブロックの動きベクトルV0と
    の最大誤差成分DVを算出し、 ブロックマッチング法における探索範囲をV0±DVに
    限定して動きベクトルを検出する限定ブロックマッチン
    グ演算処理により画素単位の動きベクトルの生成を行う
    ことを特徴とする画像信号の動きベクトル生成方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1つの請求
    項に記載した動きベクトル生成方法で生成する画素単位
    の動きベクトルの情報を用いて、デジタル放送の受信で
    復号した画像信号に対して、高画質化適応信号処理を行
    うことを特徴とするデジタル放送受信機。
  6. 【請求項6】 請求項5項に記載の高画質化適応信号処
    理は、飛び越し走査で抜けた走査線の信号を動きベクト
    ルの情報を用いた動き補償の信号処理で生成し、順次走
    査の信号に変換する走査変換処理であることを特徴とす
    るデジタル放送受信機。
  7. 【請求項7】 請求項5項に記載の高画質化適応信号処
    理は、動きベクトルの大小に応じてS/N改善度の特性
    を変化させ、動きベクトルが小さい領域ではS/N改善
    度の大きい特性、動きベクトルが大きい領域ではS/N
    改善度の小さい特性で、デジタル放送に特有な雑音成分
    を除去する信号処理であることを特徴とするデジタル放
    送受信機。
JP7422396A 1996-03-28 1996-03-28 画像信号の動きベクトル生成方法およびこれを用いた装置 Pending JPH09266573A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7422396A JPH09266573A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 画像信号の動きベクトル生成方法およびこれを用いた装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7422396A JPH09266573A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 画像信号の動きベクトル生成方法およびこれを用いた装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09266573A true JPH09266573A (ja) 1997-10-07

Family

ID=13540981

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7422396A Pending JPH09266573A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 画像信号の動きベクトル生成方法およびこれを用いた装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09266573A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6618441B1 (en) 1999-11-11 2003-09-09 Nec Corporation Motion vector detection apparatus
US7991050B2 (en) 2008-05-30 2011-08-02 Kabushiki Kaisha Toshiba Moving picture decoding apparatus and moving picture decoding method
US8503531B2 (en) 2004-03-29 2013-08-06 Sony Corporation Image processing apparatus and method, recording medium, and program
JP2021517402A (ja) * 2018-03-26 2021-07-15 ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド ビデオコーディングのためのインター予測装置及び方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6618441B1 (en) 1999-11-11 2003-09-09 Nec Corporation Motion vector detection apparatus
US8503531B2 (en) 2004-03-29 2013-08-06 Sony Corporation Image processing apparatus and method, recording medium, and program
US7991050B2 (en) 2008-05-30 2011-08-02 Kabushiki Kaisha Toshiba Moving picture decoding apparatus and moving picture decoding method
JP2021517402A (ja) * 2018-03-26 2021-07-15 ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド ビデオコーディングのためのインター予測装置及び方法
US11228780B2 (en) 2018-03-26 2022-01-18 Huawei Technologies Co., Ltd. Inter prediction apparatus and method for video coding

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7813429B2 (en) System and method for segmentation of macroblocks
KR100283343B1 (ko) 화상신호 부호화방법 및 복호화방법과 화상신호 부호화장치 및 복호화장치
US6104753A (en) Device and method for decoding HDTV video
WO2002001883A1 (en) Image encoder and image encoding method
JP2006135571A (ja) 画像表示装置
JP3980659B2 (ja) 動画像符号化方法及び装置、動画像復号化方法及び装置。
KR19980021020A (ko) 간이형 에이치디티브이 비디오 디코더 및 디코딩 방법
JPH09266573A (ja) 画像信号の動きベクトル生成方法およびこれを用いた装置
JP2003333540A (ja) フレームレート変換装置及びそれを用いた映像表示装置、テレビジョン放送受信装置
US20070230918A1 (en) Video Quality Enhancement and/or Artifact Reduction Using Coding Information From a Compressed Bitstream
JP4476065B2 (ja) 画像処理システム
JP2998741B2 (ja) 動画像の符号化方法、該方法が記録されたコンピュータ読みとり可能な記録媒体、及び動画像の符号化装置
CN1802843B (zh) 电视接收机及图像处理方法
JP2000036963A (ja) 画像符号化装置、画像符号化方法および画像復号化装置
JPH10276437A (ja) 階層的動画像信号符号化/復号化方法及び装置
KR100714660B1 (ko) 비디오 신호 재생 장치 및 재생 방법
JP2001086508A (ja) 動画像復号方法及び動画像復号装置
WO1999038316A3 (en) Method and apparatus for advanced television signal encoding and decoding
JP3612739B2 (ja) 画像信号の復号化装置及び画像信号の復号化方法
KR980013375A (ko) 아날로그와 디지털 비디오 모드를 갖는 수신기와 그 수신방법(Receiver having analog and digital video moed and receiving method thereof)
JPH10126749A (ja) 順次走査変換装置
JP3915802B2 (ja) 画像復号化方法および画像復号化装置
JP3186406B2 (ja) 画像合成符号化方法及び画像合成装置
JP4258537B2 (ja) 画像信号生成方法及び画像信号生成装置
JP2002016924A (ja) トランスコーダ装置およびトランスコード方法