JPH09266030A - 電気コネクタ - Google Patents

電気コネクタ

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Publication number
JPH09266030A
JPH09266030A JP9754896A JP9754896A JPH09266030A JP H09266030 A JPH09266030 A JP H09266030A JP 9754896 A JP9754896 A JP 9754896A JP 9754896 A JP9754896 A JP 9754896A JP H09266030 A JPH09266030 A JP H09266030A
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JP
Japan
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insulator
circuit board
push bar
connector
electrical connector
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Application number
JP9754896A
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English (en)
Inventor
Masato Toida
真人 樋田
Takanori Nakahara
隆則 中原
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DAI ICHI DENSHI KOGYO KK
DDK Ltd
Original Assignee
DAI ICHI DENSHI KOGYO KK
DDK Ltd
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Publication date
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、回路基板44に手で触れることなし
に、コネクタ10から回路基板44を外せ、回路基板4
4に搭載してあるチップ等を破損することのなく、か
つ、回路基板44が完全に嵌合されているかを目視で確
認できるコネクタ10の提供することと、回路基板44
と安定した接触が得られるコネクタ10の提供を目的と
する。 【解決手段】プッシュバー12の一方端にU字状の湾曲
部A16を有し、他方端にカム14を押す押圧部22を
有し、一方端と他方端との間に位置する連結部20を設
ける。この連結部20のほぼ中央部に幅方向両側に突出
した略L字形状のバネ片32を設置し、このバネ片32
の自由端側に前記湾曲部A16側方向にU字状の湾曲部
B18を設ける。また、前記連結部20の幅方向両側の
押圧部22側よりの突出した前記バネ片32付近に係止
部26と係合部24をこの順序で設けることで上記目的
を達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクトップワ
ークステーション・サーバ・パソコン・プリンター等に
使用される電気コネクタに関するもので、特に、基板、
相手コネクタ等の抜去に関与するイジェクト機構に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来のコネクタ10と回路基板
44の斜視図を示したものである。従来のコネクタ10
は、主に絶縁体34とコンタクト38から構成されてい
る。このコンタクト38は、絶縁体34に圧入等によっ
て固定されている。コネクタ10は、マザー回路基板
(図示せず)に取付けられ、コンタクト38の端子部4
0はマザー回路基板の回路端子孔に挿入され、リフロー
等によって半田付けされる。
【0003】絶縁体34の長さ方向の両側には、ガイド
部36が設けられ、このガイド部36の内側には、回路
基板44又は相手コネクタをガイドする挿入溝62が設
けられている。その後、このコネクタ10には、ドータ
ー回路基板44又は相手コネクタが矢印Y方向に嵌合さ
れることになる。本図(図3)では、ドーター回路基板
44を挿入する場合を示している。メンテナンスや故障
時には、ドーター回路基板44を抜き差しすることにな
る。従来回路基板44を抜く際は、手で回路基板44を
持ってX方向に引っ張っていた。回路基板44を抜く際
には、芯数や接触力に影響されるが、大きな抜去力が必
要となる場合がある。例えば、芯数が168芯の場合、
1芯当たりの接触力が100gfとすれば、抜去力とし
ては3Kg以上必要になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】芯数が多くなると芯数
に比例して抜去力が高くなり、また、コネクタ10に嵌
合するドーター回路基板44には、精密なチップ等が搭
載されていることが多い。そのため、回路基板44をコ
ネクタ10から抜去する際には、チップ等の搭載されて
いる部分を手で持って強い力(例えば168芯の場合に
は3Kg以上)で引くことになる。チップ等を搭載した
基板を手で引くと、手の力や人体に帯電している静電気
等により、チップが破損することが起こり、この場合に
は、高価な回路基板自体を交換しなければならないと言
う解決すべき課題があった。高価な回路基板44自体を
交換することは、基板代に止まらず、取外し取付代等多
大のコストアップにつながることになる。また、コネク
タが機器内にセットされた状態で、回路基板がコネクタ
に完全に嵌合されているかどうか視覚で確認することは
困難である。回路基板が完全に嵌合されていないと、接
触不良の原因にもなり、かつ、システムが起動しないと
いう解決すべき課題もあった。また、不十分な嵌合状態
でシステムが起動した場合には、コネクタに嵌合された
回路基板は、振動等により、コネクタのコンタクトの接
触部64と回路基板との正規の接触位置からズレてしま
い、安定した接触が得られないと言う解決すべき課題も
あった。なお、芯数が多いとコネクタ自体に多少の反り
が生じ、コネクタを基板に半田付けする際に、コネクタ
が部分的に基板から浮いた状態になり、安定した半田付
けをすることが出来ないという問題点もあった。
【0005】本発明は、斯る現状に鑑みてなされたもの
であって、回路基板が完全に嵌合されているかを確認で
き、かつ、回路基板に手で触れることなしに、コネクタ
から回路基板を抜去することができ、回路基板に搭載し
てあるチップ等を破損することがないコネクタの提供す
ることと、回路基板と安定した接触が得られるコネクタ
の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、次の手段を
講ずることにより達成できる。プッシュバーの一方端に
U字状の湾曲部Aを有し、他方端にカムを押す押圧部を
有し、一方端と他方端との間に位置する連結部を設け
る。この連結部のほぼ中央部に幅方向両側に突出した略
L字形状のバネ片を設置し、このバネ片の自由端側に前
記湾曲部A側方向にU字状の湾曲部Bを設ける。前記連
結部の幅方向両側の押圧部側よりの突出した前記バネ片
付近に係止部と係合部をこの順序で設ける。なお、前記
プッシュバーの押圧部でカムの面Cを押すことで絶縁体
のガイド部の基部に設けられた装着部に装着されたカム
が支持部を支点にして回動できるようになっている。な
お、前記係止部と前記係合部との間で前記連結部の幅方
向のほぼ中央部に孔を設けてもよい。なお、また前記絶
縁体のガイド部のプッシュバーを挿入するための挿入孔
の両側の内側壁に前記係止部と前記係合部が嵌入できる
大きさの突起部を設けてもよい。
【0007】
【作用】プッシュバー12の押圧部22でカム14の面
C50を押すことにより絶縁体34のガイド部36の基
部に設けられた装着部54に装着されたカム14が支持
部42を支点にして回動するので、カム14の面B48
が回路基板44の面A46を押し上げる。絶縁体34の
ガイド部36の挿入孔58の長手方向両側にスリットA
56とスリットB60を設けることにより、プッシュバ
ー12を前記挿入孔58に挿入する際に絶縁体34が幅
方向の外側方向に開くことができる。プッシュバー12
の連結部20のほぼ中央部に幅方向両側に突出した略L
字形状のバネ片32はバネ性を有しているので、プッシ
ュバー12を絶縁体34の挿入孔58に挿入する際、プ
ッシュバー12は容易に幅方向の内側方向に撓むことが
できる。プッシュバー12の連結部20の係止部26と
係合部24との間で前記連結部20の幅方向のほぼ中央
部に孔30を設けることによって、連結部20の凸部2
5が幅方向の内側に撓むことができる。ロックピン66
でコネクタ10を基板に仮留めしているので、コネクタ
10のコンタクト38の端子部40は、基板に均一に挿
入される。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づき本発明を説明する。図1
(A)は本発明の一具体例を示したもので、本発明のプ
ッシュバー12を用いたコネクタ10に回路基板44を
装着した状態を示した斜視図であり、(B)は(A)の
コネクタ10のガイド部36の断面図を示したものであ
る。図2はコネクタ10、プッシュバー12、カム1
4、回路基板44を組立てる前の斜視図を示したもので
ある。コネクタ10は、主にガイド部36を有する絶縁
体34、コンタクト38、プッシュバー12、カム14
から構成されている。
【0009】本発明のコネクタ10は、絶縁体34の両
端部には、図2に示すようにガイド部36が設けられて
いて、このガイド部36の内側には、回路基板44又は
相手コネクタをガイドする挿入溝62が設けられてい
る。この挿入溝62の幅寸法は、回路基板44又は相手
コネクタをガイドすることが目的なので、回路基板44
又は相手コネクタの幅寸法と同等か、もしくは0.05〜0.
1mm程度大きいほうが良く、なるべく余分な間隙(ガ
タ)の少ない方が良い。この挿入溝62の両側の内側壁
に突起を設け、この突起間の寸法が回路基板44又は相
手コネクタの幅寸法と同等か、もしくは0.02〜0.05mm
程度小さくすることで、回路基板44又は相手コネクタ
が振動等で簡単に抜けないようにし、かつ、回路基板4
4又は相手コネクタを取り外す際に回路基板44又は相
手コネクタがあまり急に抜け回路基板44や相手コネク
タが破損しないようにしている。また、前記ガイド部3
6には、プッシュバー12を挿入するための挿入孔58
が設けられている。この挿入孔58の大きさは、プッシ
ュバー12が挿入できれば良く、ガイド部36の強度等
を考慮して適宜設計する。本実施例では、2.5mmX3.2
mm程度にした。
【0010】図1(B)のように、挿入孔58の幅方向
の両側の内側壁に突起部37が設けられている。互いの
突起部37間の寸法は、プッシュバー12の幅寸法より
0.17〜0.33mm小さい寸法になっている。このような寸
法関係にすることで、プッシュバー12とカム14の作
用で回路基板44を取り外す際にクリック感を持たせる
と共に絶縁体34に挿入された後プッシュバー12が抜
けないようになっている。また、ガイド部36の挿入孔
58の長手方向両側には、スリットA56とスリットB
60が設けられている。これらのスリットA56とスリ
ットB60は、プッシュバー12が上述した挿入孔58
の突起部37を通る際に、絶縁物18が幅方向の外側方
向に開くためのものである。これらのスリットA56と
スリットB60の幅は0.5〜1.0mmで、高さは8〜10
mm程度である。
【0011】コネクタ10の大きさは、用途等によって
適宜設計し、決定する。本実施例のコネクタ10の大き
さは、長さが約142mmで、幅が約6mmで、高さが
約20mm程度である。長さは、コンタクトピッチや芯
数によっても変化し、幅も対向方向のコンタクトピッチ
によって変化する。上記寸法の本実施例の場合の芯数は
168芯である。絶縁体34は、通常、電気絶縁性のプ
ラスチツクを材料として射出成形技術により所定形状に
作られる。絶縁体34の材料としては、一般にPBT、
PC,PA(66ナイロン・46ナイロン)、PPS,
LCP等を挙げることができる。耐熱性が要求される場
合には、LCP、PPS、46ナイロンが推奨される。
【0012】絶縁体34には、所要本数のコンタクト3
8が取り付けられ、固定されている。コンタクト38
は、一般に相手コネクタのコンタクト又は回路基板44
の接続端子等と接触しあう接触部64、絶縁体34に固
定される固定部及び回路基板と電気的に接続される端子
部40の3部分から成り立っている。コンタクト38は
良導電性で、反発弾性のある金属材料を打抜き又はその
他の公知の加工技術により作ることができる。コンタク
ト38の取り付け或いは固定の一般的手段には、既に成
形された絶縁体34の所定箇所に設けられたコンタクト
取付孔にコンタクト38を圧入する方法等によって固定
される。このコンタクト38の材料としては、リン青
銅、ベリリウム銅、黄銅、洋白丹銅、カドミウム銅、Cu
-Ni-Sn合金等を挙げることができ、バネ性が要求される
ので、リン青銅が推奨される。本実施例では、リン青銅
を使用している。
【0013】また、絶縁体34に1個所以上にロックピ
ン66が装備される。ロックピン66は、コネクタ10
を基板に仮留めする際に、コネクタ10が基板から浮か
ないようにすることが目的である。本実施例では、ロッ
クピン66をコネクタ10の中央部の一個所に設けたも
のを示したが、目的を満足できれば何個所でも良い。例
えば、両端2個所か、両端と中央部の3個所にすれば充
分であり、コネクタ10の反りの程度によって適宜設計
する。ロックピン66の材質としては、本実施例ではリ
ン青銅を使用し、打抜き加工等によって作ることができ
る。
【0014】本発明の特徴の1つであるプッシュバー1
2を図2に基づいて説明する。このプッシュバー12
は、一方端にU字状の湾曲部A16と、他方端に押圧部
22とがあり、湾曲部A16と押圧部22との間に位置
する連結部20があり、この連結部20のほぼ中央から
幅方向両側に突出した略L字形状をしたバネ片32の4
部分から構成されている。プッシュバー12の役割は、
プッシュバー12を手で押すだけで、回路基板44又は
相手コネクタに手で触れることなしに、回路基板44又
は相手コネクタをコネクタ10から容易に取外せるよう
にしたことと、回路基板44又は相手コネクタ等が完全
にコネクタ10に嵌合されているかどうかを目視で確認
できるようにしたものである。プッシュバー12は、バ
ネ性のある金属材料を打抜き又はその他の公知の加工技
術により作ることができる。プッシュバー12の材料と
しては、コンタクト38と同様に、リン青銅、ベリリウ
ム銅、黄銅、洋白丹銅、カドミウム銅、Cu-Ni-Sn合金等
を挙げることができるが、バネ性や強度が要求されるの
で、Cu-Ni-Sn合金が推奨される。本実施例では、SUS
304を使用している。
【0015】プッシュバー12の湾曲部A16は、U字
形状をしている。この湾曲部A16の役割は、手又は工
具或いは治具等でプッシュバー12を押すための部分で
ある。上記役割を考えるとU字状に折り返された部分は
平らなほうがよく、また、その折り返された部分にマイ
ナスドライバーやプラスドライバーの先端で押すための
溝(図示せず)を設けておくと便利である。本実施例で
は、湾曲部Aは図2のように外側方向を向いて絶縁体3
4に挿入されているが、湾曲部A16を内側方向を向け
て絶縁体34に挿入することもある。但し、この場合回
路基板44にプッシュバー12の湾曲部A16を引っか
けるための引っかかり部を設けておくのがよい。このよ
うにプッシュバー12の湾曲部A16を回路基板44に
引っかけることで、上述した絶縁体34のガイド部36
の挿入溝62の両側の内側壁に突起を設けなくても、回
路基板44又は相手コネクタが振動等で抜けないように
することができる。この場合の湾曲部A16の形状とし
ては、回路基板28に傷が付かなければどんな形状でも
よい。例えば、C状に湾曲するとか、L字形状とか、
「く」の字形状でも良い。
【0016】プッシュバー12の押圧部22は、カム1
4の面C50を押すための部分である。押圧部22の形
状としては、カム14を押せる形状ならどんな形状でも
よいが、押圧部22の先端部には絶縁体34の挿入孔5
8に挿入し易くするためにC面(0.5C)やテーパーを
付けたほうがよい。
【0017】プッシュバー12の連結部20のほぼ中央
は、幅方向両側に突出した略L字形状をしたバネ片32
が設けられている。このバネ片32の自由端側には、湾
曲部A16側方向にU字状に湾曲した湾曲部B18が設
けられている。この湾曲部B18は、回路基板44がコ
ネクタ10に嵌合されたかどうかを視覚で確認できるよ
うに湾曲させたものである。バネ片32は、プッシュバ
ー12を絶縁体34の挿入孔58に挿入していくと、バ
ネ片32の湾曲部B18が絶縁体34の挿入孔58の入
り口にあたり、バネ片32がバネ性を有しているため内
側方向に撓みながら挿入されていく。バネ片32の大き
さは、幅が2mmで、厚みが0.6mmで、高さが4.0mm
程度である。バネ片32の大きさは、絶縁体34の挿入
孔58との位置関係やカム14とプッシュバー12との
位置関係などによって適宜設計する。即ち、バネ片32
の高さは、回路基板44が完全に嵌合された状態で、プ
ッシュバー12が絶縁体34の挿入孔58に完全に挿入
される位置関係に設計する。そのため、バネ片32の湾
曲部B18が見えるか見えないかで、回路基板44が完
全に嵌合されているか否かを視覚で確認できる。
【0018】プッシュバー12のバネ片32の基部と押
圧部22との間には、幅方向両側に係止部26、係合部
24、の順序で2つの凹部が設けられている。係止部2
6は、上述した絶縁体34の挿入孔58内に設けた突起
部37が係止部26に落ち込む際に、「パチッ」という
クリック感を持たせることで回路基板44の挿抜が完了
したことを確認できるようにしたものである。係合部2
4は、絶縁体34の挿入孔58内に設けた突起部37が
係合部24に落ち込むことによって、プッシュバー12
がこれ以上抜けないようにするためのものである。な
お、プッシュバー12をコネクタ10にセットする際
に、絶縁体34の挿入孔58内に設けた突起部37に常
に接触しないようにするためのニゲとして、前記係合部
24の後に切欠部28を設けたほうがよい。即ち、係止
部26と係合部24との間の間隔が、プッシュバー12
の摺動する距離であり、この間隔は回路基板44が装着
可能な程度に適宜設計する。本実施例では、4.0mm程
度である。
【0019】係止部26と係合部24との間で、幅方向
のほぼ中央に孔30をもうけられている。この孔30に
より、係止部26と係合部24との間の凸部25が絶縁
体34の挿入孔58内に設けた突起部37を摺動する際
に凸部25の幅寸法が内側に撓むようになる。孔30の
形状及び大きさは、役割やプッシュバー12の強度や加
工性を考慮して適宜設計する。本実施例では、形状は楕
円にし、大きさは、0.7X2.0mm程度にした。
【0020】上記プッシュバー12の大きさは、絶縁体
34のガイド部36の挿入孔58に、プッシュバー12
が挿入できれば良く、前記挿入孔58の大きさによって
適宜設計するが、本実施例では、長さが17mm、幅が
3mm、厚さが0.6mm程度にした。プッシュバー12
は、絶縁体34のガイド部36の挿入孔58に図2のよ
うに矢印イ方向から挿入される。
【0021】次に、本発明の他の特徴であるカム14を
図2に基づいて説明する。このカム14の役割は、回路
基板44をコネクタ10から外す際に、回路基板44を
押し上げるものである。カム14は、絶縁体34の両端
のガイド部36基部に設けた装着部54に図2のように
矢印ハ方向から装着できる構造にした。カム14の材質
は、金属材料でも、プラスチック材料でも良く、本実施
例では、経済性や加工性を考えて、プラスチック材料を
使用している。プラスチック材料としては、絶縁体34
と同様のものが挙げられるが、本実施例では、46ナイ
ロンを使用している。絶縁体34への取付は、カム14
を矢印ハ方向からガイド部36の装着部54へ挿入する
と、絶縁体34に弾性があるため幅の外側方向に開き、
カム14の支持部42が絶縁体34の凹部68に引っか
かることで、カム14は絶縁体34に固定される。
【0022】本発明のコネクタ10に回路基板44を装
着する場合には、図2に示すように、本発明コネクタ1
0に回路基板44を矢印ロ方向から挿入していくと、回
路基板44の面A46がカム14の面B48を押し、カ
ム14が支持部42を支点にして回動することでカム1
4の面C50でプッシュバー12の押圧部22が押され
る。回路基板44の嵌合が完了すると絶縁体34の中に
あったプッシュバー12のバネ片32の湾曲部B18が
絶縁体34から突出することになる。この状態が回路基
板44の嵌合が完了した状態である。回路基板44を取
り外す際は、この逆の動きになる。即ち、プッシュバー
12の湾曲部A16を手ないしドライバー等で押してい
くと、プッシュバー12の押圧部22がカム14の面C
50を押し、カム14が支持部42を支点にして回動す
ることでカム14の面B48で回路基板44の面A46
を押すことになり、回路基板44を取り外すことができ
る。回路基板44が取り外された状態では、プッシュバ
ー12のバネ片32の湾曲部B18は絶縁体34に挿入
された状態になる。
【0023】
【発明の効果】本発明は上述の通りであって、以下に挙
げる独特の顕著な効果を奏するものである。 ・プッシュバー12の連結部20のほぼ中央部に幅方向
両側に突出した略L字形状のバネ片32を設置し、この
バネ片32の自由端側に前記湾曲部A16側方向にU字
状の湾曲部B18を設けることで、回路基板44又は相
手コネクタが完全に嵌合されているか否かを目視で確認
することができる。 ・プッシュバー12の押圧部22でカム14の面C50
を押すことで絶縁体34のガイド部36の基部に設けら
れた装着部54に装着されたカム14が支持部42を支
点にして回動することによって、カム14の面B48が
回路基板44の面A46を押し上げるので、回路基板4
4に手で触れることなくコネクタ10から回路基板44
を外すことができ、かつ回路基板44に搭載してあるチ
ップ等を破損することがない。 ・回路基板44又は相手コネクタが完全に嵌合されてい
るか否かを目視で確認できるので、接触不良を起こすこ
とがなく、回路基板44又は相手コネクタと安定した接
触を得ることができる。 ・絶縁体34のガイド部36の挿入孔58の長手方向両
側にスリットA56とスリットB60を設けることで、
プッシュバー12を前記挿入孔58に挿入する際に絶縁
体34が幅方向の外側方向に開くことができるので、プ
ッシュバー12の凸部25は絶縁体34の挿入孔58の
突起部37を乗り越えられるために容易にプッシュバー
12を挿入することができる。 ・プッシュバー12の連結部20の係止部26と係合部
24との間で前記連結部20の幅方向のほぼ中央部に孔
30を設けることによって、連結部20の凸部25が幅
方向の内側に撓むことができるので、プッシュバー12
は絶縁体34の挿入孔58内を容易に摺動することがで
きる。 ・ロックピン52でコネクタ50を基板に仮留めしてい
るので、コネクタ50の反りを矯正することができ、安
定した半田付けをすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)本発明のプッシュバーを用いたコネクタ
に回路基板を装着した時の斜視図を示したものである。 (B)(A)のコネクタのガイド部の断面図を示したも
のである。
【図2】コネクタ・プッシュバー・カム・回路基板を組
立てる前の斜視図を示したものである。
【図3】従来のコネクタと回路基板の斜視図を示したも
のである。
【符号の説明】
10 コネクタ 12 プッシュバー 14 カム 16 湾曲部A 18 湾曲部B 20 連結部 22 押圧部 24 係合部 25 凸部 26 係止部 28 切欠部 30 孔 32 バネ片 34 絶縁体 36 ガイド部 37 突起部 38 コンタクト 40 端子部 42 支持部 44 基板 46 面A 48 面B 50 面C 52 ニゲ溝 54 装着部 56 スリットA 58 挿入孔 60 スリットB 62 挿入溝 64 接触部 66 ロックピン 68 凹部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のコンタクトと、このコンタクトを
    収容し固定するとともに長手方向両端にガイド部を有す
    る絶縁体とからなる電気コネクタにおいて、 一方端にU字状の湾曲部Aを有し、他方端にカムを押す
    押圧部を有し、一方端と他方端との間に位置する連結部
    を有するプッシュバーであって、前記連結部のほぼ中央
    部に幅方向両側に突出した略L字形状のバネ片を設置
    し、このバネ片の自由端側に前記湾曲部A側方向にU字
    状の湾曲部Bを設け、かつ、前記連結部の幅方向両側の
    押圧部側よりの突出した前記バネ片付近に係止部と係合
    部をこの順序で設けたことを特徴とする電気コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記係止部と前記係合部との間で前記連
    結部の幅方向のほぼ中央部に孔を設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の電気コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記絶縁体のガイド部の挿入溝の両側の
    内側壁に1以上の突起を設けたことを特徴とする請求項
    1記載の電気コネクタ。
  4. 【請求項4】 前記絶縁体のガイド部のプッシュバーを
    挿入するための挿入孔の両側の内側壁に前記係止部と前
    記係合部が嵌入できる大きさの突起部を設けたことを特
    徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  5. 【請求項5】 前記係止部が前記突起部に嵌入される際
    に「パチッ」というクリック感を持たせたことを特徴と
    する請求項1記載の電気コネクタ。
  6. 【請求項6】 前記絶縁体のガイド部の挿入孔の長手方
    向両側にプッシュバーを前記挿入孔に挿入する際に絶縁
    体が幅方向の外側方向に開くためのスリットAとスリッ
    トBを設けたことを特徴とする請求項1記載の電気コネ
    クタ。
  7. 【請求項7】 前記プッシュバーの押圧部でカムの面C
    を押すことで絶縁体のガイド部の基部に設けられた装着
    部に装着されたカムが支持部を支点にして回動すること
    を特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  8. 【請求項8】 絶縁体を基板に装着するために1個以上
    のロックピンを装備したことを特徴とする請求項1記載
    の電気コネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011082058A (ja) * 2009-10-08 2011-04-21 Jst Mfg Co Ltd 電気コネクタ
CN113227648A (zh) * 2018-12-20 2021-08-06 昕诺飞控股有限公司 用于灯具的连接系统和使用该连接系统的照明系统

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