JPH09265889A - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

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Publication number
JPH09265889A
JPH09265889A JP7446196A JP7446196A JPH09265889A JP H09265889 A JPH09265889 A JP H09265889A JP 7446196 A JP7446196 A JP 7446196A JP 7446196 A JP7446196 A JP 7446196A JP H09265889 A JPH09265889 A JP H09265889A
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JP
Japan
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opening
movable
movable arm
closing body
poles
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Application number
JP7446196A
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English (en)
Inventor
Kazuaki Terui
一昭 照井
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 共通の成形金型に中子を選択的に装着するこ
とにより、3極用、2極用の所望の開閉体を得ることが
でき、これらの開閉体を使い分けることで製造コストの
低減に寄与し得る3極用、2極用の回路遮断器を提供す
る。 【構成】 3極用、2極用の開閉体15,16は、中央
に引き外し機構に連結される作用部28が形成された絶
縁材29の両側に、可動アームを挿入する開口部30を
有する。さらに、3極用の開閉体15は、中央に可動ア
ームを挿入する中央開口部31とこの中央開口部31の
縁に形成されて可動アームの可動接点を挿通可能にする
逃げ部32とを具備するとともに、片側の開口部30と
中央開口部31との間に作用部28と略同形状の模倣部
33を具備する。2極用の開閉体16は、片側の開口部
30の縁に可動接点を挿通可能にする逃げ部32を備
え、端部に模倣部33を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電路の異常を検出
する検出素子の動作に連動する引き外しの動作により電
路を遮断する回路遮断器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数極の回路遮断器としては、2
極用、3極用の回路遮断器がある。これらの回路遮断器
は、固定接点を有する2個又は3個の端子板を並設し、
固定接点に接触する可動接点を有する可動アームを開閉
体に挿通し、この開閉体を端子板に対して進退自在に設
け、電路の異常を検出素子により検出した場合には、引
き外し機構により開閉体を作動させて可動アームを固定
接点から引き離す構造を有している。この場合、固定接
点及び可動アームの数は、2極用であれば2個、3極用
であれば3個である。
【0003】ここで、前述した引き外し機構に連動する
開閉体の従来例について説明する。図6(a)に示す開
閉体100は2極用の回路遮断器の引き外し機構に用い
られるものであり、同図(b)に示す開閉体101は3
極用の回路遮断器の引き外し機構に用いられるものであ
る。開閉体100,101の中央には引き外し機構に連
結される作用部102が形成され、両側には可動アーム
が挿入される開口部103が形成されている。また、3
極用の開閉体101の中心には可動アームが挿入される
中央開口部104が形成されている。この場合、開閉体
100,101の両側に形成された開口部103は一部
が切り欠かれた切欠状の形状しているために板バネを側
縁から挿入することができる。これに対し、3極用の開
閉体101の中央開口部104は可動アームを先端から
挿入しなければならないため、可動接点を挿通可能にす
るための凹状の逃げ部105が中央開口部104の対向
縁に形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来は、2
極用の開閉体100と3極用の開閉体101とは、可動
アームの配列間隔が2極用3極用とで等しい場合でもそ
れぞれ別の成形金型により形成しなげばならない。
【0005】そこで本発明は、共通の成形金型に中子を
選択的に装着することにより、3極用、2極用の所望の
開閉体を得ることができ、これらの開閉体を使い分ける
ことで製造コストの低減に寄与し得る3極用、2極用の
回路遮断器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の3極用の
回路遮断器は、固定接点を有して所定の配列間隔をもっ
て等間隔に配列された3個の端子板と;前記固定接点に
接触する可動接点を有して並行に配列された起伏自在の
3個の可動アームと;これらの可動アームに接続された
端子板と;前記固定接点が保持された前記端子板と前記
可動アームに接続された端子板との間の電路の異常を検
出する検出素子と;この検出素子の動作に連動する引き
外し機構と;この引き外し機構により駆動されて前記固
定接点から前記可動アームを離反させる開閉体とを備
え、この開閉体は、前記引き外し機構に連結される作用
部が中央部に形成された絶縁材と、前記作用部を境とす
る対称位置に配列されて前記絶縁材の両側に形成される
とともに前記可動アームを保持する二つの開口部と、こ
れらの開口部の中間に配置されて前記絶縁材に形成され
前記可動アームを保持する中央開口部と、この中央開口
部の縁に形成されて前記可動接点を挿通可能にする凹状
の逃げ部と、この逃げ部の中心部と片側の前記開口部の
中心との中間に配列されて前記絶縁材に形成されるとと
もに前記作用部と略同形状に定められた模倣部とを有す
る。
【0007】したがって、開閉体の両側の開口部では両
側に配列される可動アームが保持され、中央開口部では
中央に配設される可動アームが保持される。また、開閉
体の中央の作用部は引き外し機構の動作力を受ける。こ
の場合、中央開口部は開閉体の中央に位置するために可
動アームをその可動接点側の先端から挿入せざるを得な
くなるが、中央開口部の縁には可動接点を挿通可能にす
る逃げ部が形成されているため、可動アームを先端から
中央開口部に挿入することが可能となる。さらに、開閉
体はその中央と一側との間に作用部と略同形状の模倣部
を有するため、開閉体の中央開口部の端部から模倣部が
存在しない他側までの部分を除去した場合には、その模
倣部を作用部として2極用の開閉体とすることが可能と
なる。すなわち、3極用の開閉体を成形する成形金型の
空間部を中子で埋めることで2極用の開閉体を成形する
ことが可能となる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の3
極用の回路遮断器であって、開閉体の両側に配置された
開口部の可動アーム側の一辺には、この可動アームの幅
に対応する突出片が形成され、前記開口部の前記可動ア
ームとは反対側の一辺には、可動接点を挿通可能にする
逃げ部が形成されるように前記突出片の突出長さより短
い突起が形成されている。
【0009】したがって、両側の開口部に可動アームを
挿入するときに、可動接点は逃げ部を通るため開閉体に
引っ掛かることはない。それでいて可動アームは突出片
と突起の間で確実に保持され、かつ、突出片と可動アー
ムとの相互の動作力の伝達が確実となる。
【0010】請求項3記載の発明は、固定接点を有して
所定の配列間隔をもって配列された2個の端子板と;前
記固定接点に接触する可動接点を有して並行に配列され
た起伏自在の2個の可動アームと;これらの可動アーム
に接続された端子板と;前記固定接点が保持された前記
端子板と前記可動アームに接続された端子板との間の電
路の異常を検出する検出素子と;この検出素子の動作に
連動する引き外し機構と;この引き外し機構により駆動
されて前記固定接点から前記可動アームを離反させる開
閉体とを備え、この開閉体は、前記引き外し機構に連結
される作用部が中央部に形成された絶縁材と、前記作用
部を境とする対称位置に配列されて前記絶縁材の両側に
形成されるとともに前記可動アームを保持する二つの開
口部と、片側の前記開口部の縁に形成されて前記可動接
点を挿通可能にする凹状の逃げ部と、この逃げ部の中心
部上に配列されて前記絶縁材の一側に形成されるととも
に前記作用部と略同形状に定められた模倣部とを有す
る。
【0011】したがって、絶縁材の両側に形成された開
口部では両側に配列される可動アームが保持される。ま
た、開閉体の中央の作用部は引き外し機構の動作力を受
ける。さらに、開閉体は片側の開口部の縁に形成されて
可動接点を挿通可能にする凹状の逃げ部と、この逃げ部
の中心部上に配列されて前記作用部と略同形状に定めら
れた模倣部とを有するため、開閉体を模倣部を中心とす
る対称形状となるように延長した場合には、その模倣部
を作用部として3極用の開閉体とすることが可能とな
る。すなわち、3極用の開閉体を成形する成形金型の空
間部の一側に中子を装着することにより2極用の開閉体
を成形することが可能となる。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項3記載の2
極用の回路遮断器であって、開閉体の両側に配置された
開口部の可動アーム側の一辺には、この可動アームの幅
に対応する突出片が形成され、前記開口部の前記可動ア
ームとは反対側の一辺には、可動接点を挿通可能にする
逃げ部が形成されるように前記突出片の突出長さより短
い突起が形成されている。
【0013】したがって、両側の開口部に可動アームを
挿入するときに、可動接点は逃げ部を通るため開閉体に
引っ掛かることはない。それでいて可動アームは突出片
と突起の間で確実に保持され、かつ、突出片と可動アー
ムとの相互の動作力の伝達が確実となる。
【0014】上記発明において、作用部と略同形状に定
められた模倣部とは、2極用または3極用の開閉体とし
て両側の開口部の中間に配置された状態で、引き外し機
構の動作力を受ける作用部として機能するものである。
また、可動アームは、それ自身がばね性を有するもの、
あるいは、ばね性を有しないものでも付勢部材によって
付勢されて変位する部材を含むものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図面を参
照して説明する。図1(a)は3極用の開閉体の正面
図、図1(b)は2極用の開閉体の正面図、図2は図1
の開閉体を成形する成形金型を示すもので、(a)は3
極用の開閉体を成形する状態を示す断面図、(b)は2
極用の開閉体を成形する状態を示す断面図、図3は回路
遮断器の内部構造を示す縦断正面図、図4は3極用の回
路遮断器の内部構造を示す側面図、図5は2極用の回路
遮断器の内部構造を示す側面図である。
【0016】まず、図3に回路遮断器1の全体構造を示
す。この回路遮断器1の筐体2は基台3とカバー4とを
ネジ(図示せず)で結合することにより形成されてい
る。基台3とカバー4とは耐熱性及び絶縁性の優れた熱
硬化性樹脂により成形されている。また、この筐体2の
両端部には端子装置5が設けられている。これらの端子
装置5は、基台3の端部3aに固定されて水平方向に貫
通する角筒状の端子金具6と、各端子金具6に螺合され
た電線接続ネジ7と、これらの端子金具6及び電線接続
ネジ7の周囲を覆うカバー4の端部4aとにより構成さ
れている。
【0017】図3に示すように、前記基台3の左端の前
記端子金具6には固定接点8を有する電源側の端子板9
が接続され、基台3の右端の端子金具6には負荷側の端
子板10が接続されている。また、基台3の中央部に
は、可動接点11が先端に取り付けられた可動アーム1
2の基部が取り付けられ、この可動アーム12の基部に
固定されたバイメタル13と負荷側の端子板10とはジ
ャンパー線14により接続されている。このバイメタル
13は電源側の端子板9と負荷側の端子板10との間の
電路の異常(本実施例では過電流)を検出する検出素子
である。
【0018】さらに、基台3の中央部には可動アーム1
2を保持する開閉体15又は16がスプリング17によ
り上方に付勢されて昇降自在に保持されている。なお、
開閉体15,16は2極用又は3極用により異なるが、
後で詳述する。さらに、基台3の中央部には、固定接点
8に対して可動アーム12を接離させる引き外し機構1
8が設けられている。この引き外し機構18は、ピン1
9によりフレーム20に回動自在に保持されたハンドル
21と、このハンドル21に上端がピン22により回動
自在に保持されたリンク23と、ピン24によりリンク
23の下端に揺動自在に保持された揺動体25と、バイ
メタル13の背面に対向する係止体26とよりなる。揺
動体25の左端は開閉体15又は16の上縁に当接さ
れ、右端は係止体26の内面に対向されている。係止体
26はバイメタル13側に付勢されてフレーム20によ
り回動自在に保持され、その内面には揺動体25の右端
に係合する爪(図示せず)が形成されている。さらに、
フレーム20にはピン24の下降を許容する溝27が形
成されている。
【0019】次に、前記引き外し機構18の動作につい
て説明する。図3に示す状態からハンドル21を左方の
オン方向に回動させると、ピン19を中心とする半径に
沿ってピン22が下方に移動し、これに伴いリンク23
がピン24を溝27に沿って下降させながら下方に移動
する。これにより、右端が係止体26の内面の爪で支え
られた揺動体25は、その右端を支点として左下がりの
姿勢で下降して左端で開閉体15又は16を押圧する。
これにより、可動アーム12が開閉体15又は16によ
り押され可動接点11が固定接点8に接触する。このと
き、ピン22はピン19,24を結ぶ直線の左側から右
側に変位するため、このときのトグル作用によりハンド
ル21はオン状態に維持される。
【0020】この状態で、電路に過電流が流れるとバイ
メタル13が熱により反るため、このバイメタル13に
押された係止体26は右方に回動して揺動体25の右端
を解放する。すなわち、揺動体25は右端が係止体26
の爪から脱落しスプリング17で付勢された開閉体15
又は16により左端が押し上げられる。したがって、可
動アーム12は自らの弾性により上方に復帰し可動接点
11を固定接点8から離反させる。また、開閉体15又
は16の上昇によりリンク23がハンドル21を右方の
オフ位置に回動させながら上昇する。
【0021】図4に示すように、3極用の回路遮断器1
3 の場合には、電源側の端子板9と可動アーム12と負
荷側の端子板10(図3参照)とを、所定の間隔aを開
けて配列する。この場合に3個の可動アーム12を3極
用の開閉体15により保持する。図5に示すように、2
極用の回路遮断器12 の場合には、電源側の端子板9と
可動アーム12と負荷側の端子板10(図3参照)と
を、3極用の間隔aと同じ間隔を開けて2個ずつ配列す
る。この場合に2個の可動アーム12を2極用の開閉体
16により保持する。
【0022】図1(a)に示すように、3極用の開閉体
15は、引き外し機構18の揺動体25に連結される作
用部28が中央部に形成された絶縁材29と、作用部2
8を境とする対称位置に配列されて絶縁材29の両側に
形成された開口部30と、これらの開口部30の中間に
配置されて絶縁材29に形成された中央開口部31と、
この中央開口部31の相対向する縁に形成された凹状の
逃げ部32と、この逃げ部32の中心部と片側の前記開
口部30の中心との中間に配列されて前記絶縁材29に
形成されるとともに前記作用部28と略同形状に定めら
れた模倣部33とを有する。
【0023】図1(b)に示すように、2極用の開閉体
16は、引き外し機構18の揺動体25に連結される作
用部28が中央部に形成された絶縁材29と、作用部2
8を境とする対称位置に配列されて絶縁材29の両側に
形成された開口部30と、片側の開口部30の相対向す
る縁に形成された凹状の逃げ部32と、この逃げ部32
の中心部上に配列されて前記絶縁材29の一側に形成さ
れるとともに前記作用部28と略同形状に定められた模
倣部33とを有する。
【0024】このような構成において、何れの開閉体1
5,16でも両側に形成された開口部30は周縁の一部
が切り欠かれた切欠状である。すなわち、両側の開口部
30の可動アーム12側の一辺には、可動アーム12の
幅に対応する突出片30aが形成され、開口部30の可
動アーム12とは反対側の一辺には、可動接点11を挿
通可能にする逃げ部30cが形成されるように前記突出
片30aの突出長さより短い突起30bが形成された形
状を有する。したがって、両側の開口部30に可動アー
ム12を挿入するときに、可動接点11は逃げ部30c
を通るので開閉体15,16に引っ掛かることはない。
それでいて可動アーム12は突出片30aと突起30a
の間で確実に保持され、かつ、突出片30aと可動アー
ム12との相互の動作力の伝達が確実となる。両側の開
口部30は外側が開放されているので、可動アーム12
を外側から開口部30に挿入することも可能である。開
閉体15の中央開口部31には可動アーム12をその可
動接点11側の先端部から挿入する。この場合、中央開
口部31には逃げ部32が形成されているため可動接点
11が引っ掛かることはない。
【0025】次に、開閉体15,16の成形方法につい
て述べる。まず、図2に示すように、固定型34と可動
型35との対向面に空間部36が形成された成形金型3
7を設ける。38は加熱して溶解した樹脂を空間部36
に流し込むゲートである。図2(a)に示すように、可
動型35に装着された中子39は、空間部36に樹脂を
充填したときに、図1(a)に示すような3極用の開閉
体15を形成するように形状が定められている。また、
図2(b)に示すように、可動型35に装着された中子
40は、空間部36に樹脂を充填したときに、図1
(a)に示すような2極用の開閉体16を形成するよう
に形状が定められている。
【0026】したがって、図2(a)の状態で空間部3
6に樹脂を充填することにより3極用の開閉体15が成
形され、図2(b)の状態で空間部36に樹脂を充填す
ることにより2極用の開閉体16が成形される。図1
(b)に示す仮想線は2極用の開閉体16を成形する場
合の中子40の形状に相当する。換言すれば、図1
(b)の実線で示された開閉体15を仮想線で示された
部分まで延長した状態が3極用の開閉体15である。
【0027】この場合、開閉体15,16はそれぞれ作
用部28の形状と一致する模倣部33を具備している
が、その意味について説明する。図1(a)に示す開閉
体15が有する模倣部33は3極用の回路遮断器13
して組み込んだ場合には何ら機能を示すものではない
が、中子40を装着して2極用の開閉体16を形成した
ときに作用部28として機能させるためのものである。
同様に、図1(b)に示す開閉体16が有する模倣部3
3は2極用の回路遮断器12 として組み込んだ場合には
何ら機能を示すものではないが、中子39と入れ替えて
3極用の開閉体15を形成したときに作用部28として
機能させるためのものである。
【0028】また、2極用の開閉体16の場合には、開
口部30に可動アーム12を側縁側から挿入することが
できるため、逃げ部32は不要である。しかし、本発明
の2極用の開閉体16は一側の開口部30の縁に形成さ
れた逃げ部32を具備する。その理由について述べる。
これは、中子39を装着して3極用の開閉体15を成形
したときに、中央開口部31の縁に可動接点11を挿通
可能にする逃げ部32が得られるようにするためであ
る。なお、2極用の開閉体16の場合に、逃げ部32を
利用して開口部30に可動アーム12を先端から挿入す
る活用方法もある。
【0029】なお、3極用の開閉体15を成形する場合
には、必ずしも中子39を設ける必要はない。この場合
には、中子39を用いなくても3極用の開閉体15が成
形されるように空間部36の形状を定めればよい。ま
た、開閉体15,16の両側に位置する開口部30は、
可動アーム12を側縁から挿入することができるため切
欠状の形状をしているが、両側に形成される開口部であ
っても、中央開口部31のように周縁が囲まれた形状を
していてもよい。その場合には開口部の縁に可動接点1
1を挿通可能にする逃げ部32を形成すればよい。
【0030】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、引き外し機構
に連結される作用部が中央部に形成された絶縁材と、前
記作用部を境とする対称位置に配列されて前記絶縁材の
両側に形成されるとともに可動接点を有する可動アーム
を保持する開口部と、これらの開口部の中間に配置され
て前記絶縁材に形成され前記可動アームを保持する中央
開口部と、この中央開口部の縁に形成されて前記可動接
点を挿通可能にする凹状の逃げ部と、この逃げ部の中心
部と片側の前記開口部の中心との中間に配列されて前記
絶縁材に形成されるとともに前記作用部と略同形状に定
められた模倣部とを有する開閉体を用いているので、開
閉体の両側の開口部では両側に配列される可動アームが
保持され、中央開口部では中央に配設される可動アーム
が保持される。また、開閉体の中央の作用部は引き外し
機構の動作力を受ける。この場合、中央開口部は開閉体
の中央に位置するために可動アームをその可動接点側の
先端から挿入せざるを得なくなるが、中央開口部の縁に
は可動接点を挿通可能にする逃げ部が形成されているた
め、可動アームを先端から中央開口部に挿入することが
可能となる。さらに、開閉体はその中央と一側との間に
作用部と略同形状の模倣部を有するため、開閉体の中央
開口部の端部から模倣部が存在しない他側までの部分を
除去した場合には、その模倣部を作用部として2極用の
開閉体とすることが可能となる。すなわち、3極用の開
閉体を成形する成形金型の空間部を中子で埋めることで
2極用の開閉体を成形することが可能となる。したがっ
て、製造コストの低減に寄与することができる。
【0031】請求項2の発明によれば、開閉体の両側に
配置された開口部の可動アーム側の一辺には、この可動
アームの幅に対応する突出片が形成され、前記開口部の
前記可動アームとは反対側の一辺には、可動接点を挿通
可能にする逃げ部が形成されるように前記突出片の突出
長さより短い突起が形成されているので、両側の開口部
に可動アームを挿入するときに、可動接点は逃げ部を通
るため開閉体に引っ掛かることはない。それでいて可動
アームを突出片と突起の間で確実に保持することがで
き、かつ、突出片と可動アームとの相互の動作力の伝達
が確実となる。
【0032】請求項3の発明によれば、引き外し機構に
連結される作用部が中央部に形成された絶縁材と、前記
作用部を境とする対称位置に配列されて前記絶縁材の両
側に形成されるとともに可動接点を有する可動アームを
保持する開口部と、片側の前記開口部の縁に形成されて
前記可動接点を挿通可能にする凹状の逃げ部と、この逃
げ部の中心部上に配列されて前記絶縁材の一側に形成さ
れるとともに前記作用部と略同形状に定められた模倣部
とを有する開閉体を用いているので、絶縁材の両側に形
成された開口部では回路遮断器の両側に配列される可動
アームが保持される。また、開閉体の中央の作用部は引
き外し機構の動作力を受ける。さらに、開閉体は片側の
開口部の縁に形成されて可動接点を挿通可能にする凹状
の逃げ部と、この逃げ部の中心部上に配列されて前記作
用部と略同形状に定められた模倣部とを有するため、開
閉体を模倣部を中心とする対称形状となるように延長し
た場合には、その模倣部を作用部として3極用の開閉体
とすることが可能となる。すなわち、3極用の開閉体を
成形する成形金型の空間部の一側に中子を装着すること
により2極用の開閉体を成形することが可能となる。し
たがって、製造コストの低減に寄与することができる。
【0033】請求項4の発明によれば、開閉体の両側に
配置された開口部の可動アーム側の一辺には、この可動
アームの幅に対応する突出片が形成され、前記開口部の
前記可動アームとは反対側の一辺には、可動接点を挿通
可能にする逃げ部が形成されるように前記突出片の突出
長さより短い突起が形成されているので、両側の開口部
に可動アームを挿入するときに、可動接点は逃げ部を通
るため開閉体に引っ掛かることはない。それでいて可動
アームを突出片と突起の間で確実に保持することがで
き、かつ、突出片と可動アームとの相互の動作力の伝達
が確実となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、(a)は3極
用の開閉体の正面図、(b)は2極用の開閉体の正面図
である。
【図2】図1の開閉体を成形する成形金型を示すもの
で、(a)は3極用の開閉体を成形する状態を示す断面
図、(b)は2極用の開閉体を成形する状態を示す断面
図である。
【図3】回路遮断器の内部構造を示す縦断正面図であ
る。
【図4】3極用の回路遮断器の内部構造を示す側面図で
ある。
【図5】2極用の回路遮断器の内部構造を示す側面図で
ある。
【図6】従来の開閉体を示すもので、(a)は3極用の
開閉体の正面図、(b)は2極用の開閉体の正面図であ
る。
【符号の説明】
8 固定接点 9,10:端子板 11:可動接点 12:可動アーム 13:検出素子 15,16:開閉体 18:引き外し機構 28:作用部 29:絶縁材 30:開口部 30a:突出片 30b:突起 30c:逃げ部 31:中央開口部 32:逃げ部 33:模倣部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定接点を有して所定の配列間隔をもっ
    て等間隔に配列された3個の端子板と;前記固定接点に
    接触する可動接点を有して並行に配列された起伏自在の
    3個の可動アームと;これらの可動アームに接続された
    端子板と;前記固定接点が保持された前記端子板と前記
    可動アームに接続された端子板との間の電路の異常を検
    出する検出素子と;この検出素子の動作に連動する引き
    外し機構と;この引き外し機構に連結される作用部が中
    央部に形成された絶縁材と、前記作用部を境とする対称
    位置に配列されて前記絶縁材の両側に形成されるととも
    に前記可動アームを保持する二つの開口部と、これらの
    開口部の中間に配置されて前記絶縁材に形成され前記可
    動アームを保持する中央開口部と、この中央開口部の縁
    に形成されて前記可動接点を挿通可能にする凹状の逃げ
    部と、この逃げ部の中心部と片側の前記開口部の中心と
    の中間に配列されて前記絶縁材に形成されるとともに前
    記作用部と略同形状に定められた模倣部とを有する開閉
    体と;備えることを特徴とする3極用の回路遮断器。
  2. 【請求項2】 開閉体の両側に配置された開口部の可動
    アーム側の一辺には、この可動アームの幅に対応する突
    出片が形成され、前記開口部の前記可動アームとは反対
    側の一辺には、可動接点を挿通可能にする逃げ部が形成
    されるように前記突出片の突出長さより短い突起が形成
    されていることを特徴とする請求項1記載の3極用の回
    路遮断器。
  3. 【請求項3】 固定接点を有して所定の配列間隔をもっ
    て配列された2個の端子板と;前記固定接点に接触する
    可動接点を有して並行に配列された起伏自在の2個の可
    動アームと;これらの可動アームに接続された端子板
    と;前記固定接点が保持された前記端子板と前記可動ア
    ームに接続された端子板との間の電路の異常を検出する
    検出素子と;この検出素子の動作に連動する引き外し機
    構と;この引き外し機構に連結される作用部が中央部に
    形成された絶縁材と、前記作用部を境とする対称位置に
    配列されて前記絶縁材の両側に形成されるとともに前記
    可動アームを保持する二つの開口部と、片側の前記開口
    部の縁に形成されて前記可動接点を挿通可能にする凹状
    の逃げ部と、この逃げ部の中心部上に配列されて前記絶
    縁材の一側に形成されるとともに前記作用部と略同形状
    に定められた模倣部とを有する開閉体と;を備えること
    を特徴とする2極用の回路遮断器。
  4. 【請求項4】 開閉体の両側に配置された開口部の可動
    アーム側の一辺には、この可動アームの幅に対応する突
    出片が形成され、前記開口部の前記可動アームとは反対
    側の一辺には、可動接点を挿通可能にする逃げ部が形成
    されるように前記突出片の突出長さより短い突起が形成
    されていることを特徴とする請求項3記載の2極用の回
    路遮断器。
JP7446196A 1996-03-28 1996-03-28 回路遮断器 Pending JPH09265889A (ja)

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