JPH09262286A - 点滴方法及び点滴装置並びに点滴容器 - Google Patents

点滴方法及び点滴装置並びに点滴容器

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JPH09262286A
JPH09262286A JP8074661A JP7466196A JPH09262286A JP H09262286 A JPH09262286 A JP H09262286A JP 8074661 A JP8074661 A JP 8074661A JP 7466196 A JP7466196 A JP 7466196A JP H09262286 A JPH09262286 A JP H09262286A
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JP
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flow rate
drug solution
drip
control means
pressurizing
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JP8074661A
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Inventor
Yutaka Misawa
裕 三澤
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型軽量なので取り扱い性に優れ、かつ低価格
に構成でき、しかも患者の状態(様態、症状など)に応
じて任意に薬液の点滴スケジュールをきめ細かく設定で
きる点滴方法及び点滴装置並びに点滴容器の提供。 【解決手段】 点滴用薬液バッグ32を収納するととも
に加圧手段51に接続される加圧室を有する薬液カート
リッジ31を、微細孔を有してなりかつ端部において留
置針を備えた流路25に接続し、薬液Mの流量を流量制
御手段12により制御し、流量を流量測定手段26によ
り測定し、流量制御手段と流量測定手段と記憶手段16
に接続される制御手段19に対して外部プログラミング
手段41を着脱自在に接続し、点滴投与スケジュールを
設定し、記憶手段16に対して点滴投与スケジュールを
送信して使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、点滴方法及び点滴
装置並びに点滴容器に係り、例えば容器に収容された薬
液、栄養剤を含む輸液剤を動静脈血管や管腔諸臓器など
に点滴するために小型軽量に構成することができ、また
薬液の注入量、注入期間及び注入時間間隔等を任意に設
定して使用することができる技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、流量制御を行いつつ輸液を行
うための輸液装置としては、ローラポンプやペリスタリ
ックポンプ等の電動ポンプを輸液駆動部とするものが挙
げられる。このようなポンプは電圧、電流、通電時間等
を任意に設定し印加することで流量制御が可能となる利
点がある。しかし、これらの電動ポンプの多くは、ポン
プ自体の重量とこれに付随する部品が嵩むことから、片
手でようやく持ち運びが可能となるような重量(例え
ば、5キログラム前後)となり、また大型となることか
ら、患者のベッドサイドに固定されて使用される機種
か、あるいは点滴スタンドに固定されて使用される機種
に限定されている。したがって、患者のベッド移動のた
めに、これらの輸液装置を同様に移動するに際しては、
医療従事者に多大な負担を与えている。
【0003】そこで、上記のような電動ポンプに比べ
て、小型軽量であり、かつ低価格に構成でき、しかもそ
の操作が簡便なポンプとして弾性材料からなるバルーン
を用いた薬液注入装置が知られている。例えば、特公平
6-83725号公報と特開平6-296688号公報によれば、バル
ーンの内部に薬液を充填しておき、バルーンの収縮力を
利用して薬液を注入するポンプシステムが提案されてい
る。
【0004】また、特公昭51-117489号公報によれば、
金属ベローズと金属ベローズを覆うケース内に封入され
たガスの蒸気圧を利用してベローズを圧縮して、ベロー
ズ内の薬液を吐出させるようにして注入を行うように構
成された薬液注入装置としてのポンプシステムも提案さ
れている。さらにまた、特開平7-509号公報によれば、
筒状容器内において薬液を充填した後に、これをカプセ
ル内に収納しプランジャ(押子)を取付け、このプラン
ジャをゼンマイ式の定荷重バネにより移動するようにし
て薬液を吐出するものも提案されている。
【0005】さらに、特公平6-32656号公報によれば、
薬液を予め収容してある医療容器と加圧容器を共通の加
圧室内に収納しておき、加圧容器に対してエアーポンプ
からなる加圧部からの圧力を外部から供給することによ
り、上記の医療容器に対して外部から圧力を加えるよう
にして体積を減少することで上記の薬液を医療容器の外
部に送液し、点滴筒の下流に設けられた流路監視装置に
より気泡混入を監視して、自動クランプにより気泡発生
時における事故発生を未然に防止する装置も提案されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た前者のバルーン収縮力によるものや、金属ベローズを
用いたものやプランジャをゼンマイ式の定荷重バネによ
り移動するようにして薬液を吐出するようにしたポンプ
システムは簡便なので小型軽量に構成することができる
利点があるが、圧力源を制御する以外に流量制御が不可
能であることから、患者の状態に応じたきめ細かな薬液
投与、輸液が不可能である。
【0007】また、電動ポンプ式のものによればきめ細
かな薬液注入制御が可能となるが、上記のように重量が
重くなり、取り扱いが億劫となる欠点に加えて、価格が
高くなり、また、操作が複雑となる問題がある。
【0008】一方、特公平6-32656号公報になる装置に
よれば、医療容器に対して外部から圧力を加えるように
して薬液を収納した容器の体積を減少することで薬液を
外部に送液し、点滴筒の下流に設けられた流路監視装置
により気泡混入を監視するように構成している。しかし
ながら、この提案によれば、薬液の流量を積極的に検出
しておらず、また加圧装置として電動のエアポンプを使
用していることから結局は小型に構成できない欠点があ
る。
【0009】したがって、本発明は上述した事情に鑑み
てなされたものであり、小型軽量なので取り扱い性に優
れ、かつ低価格に構成でき、しかも患者の状態(様態、
症状など)に応じて任意に薬液の点滴スケジュールをき
め細かく設定できる点滴方法及び点滴装置並びに点滴容
器の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明の点滴方法によれば、点滴
用薬液バッグを収納するとともに加圧手段に接続される
加圧室を有する薬液カートリッジを、途中部位において
流量制限のための微細孔を有してなりかつ端部において
注射針を備えるかまたは注射針との接続が可能な流路に
対して接続し、薬液の流量を流量制御手段により制御
し、前記薬液の流量を流量測定手段により測定し、前記
流量制御手段と前記流量測定手段と記憶手段に接続され
る制御手段に対して外部プログラミング手段を着脱自在
に接続し、点滴投与スケジュールを前記外部プログラミ
ング手段で設定し、前記記憶手段に対して前記点滴投与
スケジュールを送信して使用することを特徴としてい
る。
【0011】また、本発明の点滴装置によれば、点滴用
薬液バッグを収納するとともに加圧手段に接続される加
圧室を有する薬液カートリッジと、前記点滴用薬液バッ
グの吐出口に設けられ、途中部位において流量制限のた
めの微細孔を有してなり、かつ端部において注射針を備
えるかまたは注射針との接続が可能な流路と、該流路内
における薬液の流量を制御する流量制御手段と、前記薬
液の流量を測定する流量測定手段と、前記流量制御手段
と前記流量測定手段に接続される制御手段と、点滴投与
スケジュールを設定するために、前記制御手段に対して
接続可能に設けられるとともに、前記制御手段に接続さ
れる記憶手段に対して前記点滴投与スケジュールを送信
する外部プログラミング手段を備えることを特徴として
いる。
【0012】さらに、本発明の点滴装置によれば、気泡
の混入を防止して薬液を充填するとともに、体積減少に
ともない前記薬液を吐出口から吐出する点滴用薬液バッ
グと、該点滴用薬液バッグを収納するとともに、加圧孔
を介して加圧手段に対して着脱自在に接続される加圧室
を有する薬液カートリッジと、前記吐出口に対して着脱
自在に設けられ、途中部位において流量制限のための微
細孔を有してなり、かつ端部において注射針を備えるか
または注射針との接続が可能な流路と、該流路を開閉す
ることで前記薬液の流量を制御する流量制御手段と、前
記薬液の流量を測定する流量測定手段と、前記流量制御
手段と前記流量測定手段に接続される制御手段と、点滴
投与スケジュールを設定するために、前記制御手段に対
して接続可能に設けられるとともに、前記制御手段に接
続される記憶手段に対して前記点滴投与スケジュールを
送信する外部プログラミング手段とを備え、前記流路と
前記流量制御手段と前記流量測定手段と前記制御手段と
前記加圧手段とを一体的に構成し、前記薬液カートリッ
ジを装着し、前記外部プログラミング手段を取り外して
使用することを特徴としている。
【0013】そして、本発明の点滴容器によれば、気泡
の混入を防止して薬液を充填するとともに、体積減少に
ともない前記薬液を吐出口から吐出する点滴用薬液バッ
グと、該点滴用薬液バッグを収納するとともに、加圧孔
を介して加圧手段に対して着脱自在に接続される加圧室
を有する薬液カートリッジとから一体的に形成されるこ
とを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明における好適な実施
の形態につき、添付図面を参照して詳細に述べる。
【0015】先ず、図1は患者Pへの装着状態とともに
示した点滴装置1の全体構成を示す外観斜視図である。
本図において、点滴装置1は図示のように患者ベッド近
くに設けられるスタンドのフック200に釣下げること
ができるようにした形状からなり、かつ表示部15が前
面に向くようにして、患者Pまたは看護従事者等が点滴
積算値をモニタできるように構成されている。または、
スタンドのフックがない場合にはベッド横に載置して使
用することができる。
【0016】また、流量制御ユニット11と、このユニ
ット11と一体形成される流量制御デバイス21と、こ
の流量制御デバイス21に対して後述するように着脱さ
れる薬液カートリッジ31と、流量制御ユニット11に
配設されたコネクタC1に対してインターフェースケー
ブル20(例えば、シリアルインターフェース用RS2
32Cケーブル)を介して接続されるノートパソコン等
の外部プログラミング装置41とから構成されている。
【0017】また、流量制御ユニット11と、流量制御
デバイス21と薬液カートリッジ31は互いに着脱自在
に構成される一方で、図示のように例えばパチン嵌合に
より一体的となる状態にセットした後には、外力の作用
により簡単に外れることがないように構成されている。
また、図示のように一体的にセットするときに、流量制
御デバイス21のコネクタC2が流量制御ユニット11
に接続する状態になる一方で、薬液カートリッジ31の
上部に配設された加圧孔34が流量制御デバイス21側
に設けられた圧力発生部に対して自動接続できる構成と
なっている。
【0018】次に、図2のブロック図をさらに参照し
て、点滴のための薬液Mは点滴薬液カートリッジ31内
に収納された薬液バッグ32において所定量分が予め真
空パックにより気泡が混入しないようにして充填されて
おり、また動作中においても気泡混入しないように構成
されている。
【0019】この点滴薬液カートリッジ31は薬液の消
費状況を外から見えるようにするために透明乃至半透明
であって所定の機械的強度を有する硬質の高分子材料か
ら形成されており、その内面において薬液バッグ32と
点滴薬液カートリッジ31とのあいだの仕切り部材とし
て作用すると共に、点滴薬液カートリッジ31の内壁と
の間において、後述するように導入気体を漏れなく封入
することのできる弾性体からなる隔壁33が設けられて
いる。
【0020】この隔壁33は加圧孔34を介して内部に
気体を導入することにより隔壁33で遮蔽された空間部
位が薬液バッグ32に向けて矢印方向に移動するように
膨張して、この移動動作により薬液バッグ32がカート
リッジ内において収縮されることで内部の薬液Mを流量
制御デバイス21に送ることを基本動作原理としてい
る。また、図示のように一体的にセットするときに、流
量制御デバイス21のコネクタC2が流量制御ユニット
11に接続する状態になる一方で、薬液カートリッジ3
1の上部に配設された加圧孔34が流量制御デバイス2
1側に設けられた圧力発生部51に対して自動接続され
るとともに、接続された状態において自動弁34aが開
くことで圧力発生部51に設けられたガスボンベからの
ガスが薬液カートリッジ31に対して自動供給されるよ
うに構成されている。
【0021】ここで、この点滴薬液カートリッジ31の
素材としては、機械的強度及び光透過性に優れるポリカ
ーボネート、アクリル、ポリスチレンなどの高分子樹脂
材料が挙げられる。また、薬液バッグ32の素材にはポ
リエチレン、ポリウレタン、塩化ビニル、ポリプロピレ
ンのように可撓性及びに光透過性に優れる樹脂材料が挙
げられる。さらに隔壁33の材料としては、ポリエチレ
ン、ポリウレタン、ポリプロピレン、塩化ビニル、シリ
コンゴム、ウレタンゴム、フッソ系ゴム、イソプレンゴ
ム、ブタジエンゴム、天然ゴム等のように、柔軟性と耐
久性に富む素材が挙げられる。また、隔壁33とカート
リッジ31は一体成形される場合には、同種の材料が使
用されるが、隔壁のみ異なる樹脂材料を用いて所謂2色
成形技術から成形するようにしても良い。
【0022】次に、隔壁33を移動するための加圧は、
制御ユニット11内に設けられたガスボンベを含む圧力
発生部51によって隔壁33内の圧力が一定になるよう
に加えられるが、この圧力発生部としては、小型で消費
電力が少ない電動ポンプも使用可能であるが、近年にな
りパンク修理用として一般向けに販売が許可されるよう
になった液化炭酸ガスを充填した超小型ガスボンベを用
いることにより、非常に小型に構成できるようになる。
【0023】この圧力発生部51には、例えばガスボン
ベに接続される圧力調整部52が設けられており、圧力
調整弁により発生圧力を一定に調整して、点滴薬液カー
トリッジ31内の隔壁33で囲まれた空間内に対して、
上記のように自動接続される加圧孔34を介して圧力気
体を導入するように構成されている。このようなガスボ
ンベ中に充填される気体としては、上記の二酸化炭素の
他に、ヘリウム、窒素、代替フロンガス等があり、また
発生圧力は、26〜66kPa(約200〜約500m
mHg)の範囲に調整することが望ましい。一方、点滴
薬液カートリッジ31内の薬液バッグ32には流量制御
デバイス21に設けられた接続管22が自動的に刺入さ
れた状態の連通状態となる。この接続管22を通過した
薬液Mは微細孔23a(オリフィス)を有する流体抵抗
体23を通過するが、この微細孔23aの内径は10〜
500μmが好ましく、目的とする流量の範囲で任意に
選択されることになる。
【0024】こうして流体抵抗体23の微細孔23aを
通過した薬液Mは、流路を開閉する作用を有する流体制
御弁24によってオン/オフ制御されて略一定の流量に
なるようにしている。このためにこの流体制御弁24
は、流路である軟性チューブ25を流量制御ユニット1
1内に設けられた流量制御弁である弁駆動機構12のソ
レノイドの可動軸の押圧作用により、軟性チューブ25
自体を直接押し潰すことで流路を閉塞させる方式を採用
することができる。また、上記のソレノイドは永久磁石
を内蔵した可動軸の駆動位置を保持機能を有する機能を
有するものが電力消費に鑑みて有利であるが、他の周知
の弁機構も使用できることは勿論である。したがって、
この弁駆動機構12がオフ状態であり、流体制御弁24
が開放状態の時には、薬液バック32に対して印加され
た気体圧力と、主に流路抵抗体23による流体抵抗で定
められた一定流量の薬液Mが患者に対して点滴されるこ
とになる。また、この弁駆動機構24を用いて流量を時
分割制御することにより、流路開放時の時間流量値を最
大値とした任意の時間流量値が得られることになるの
で、後述する各投与モードに適合した流量制御が可能と
なる。
【0025】一方、流量制御デバイス21には上記の弁
機構24の下流部位に薬液の流量を測定するための流量
センサ26がさらに組み込まれており、コネクタC2を
介して制御ユニット11に対して着脱可能に接続されて
いる。
【0026】即ち、図1に示したように、ポンプアセン
ブリの状態で制御ユニット11と接続され、流量を検出
できるように構成されており、流量センサドライバ13
と流量信号増幅器14を介してCPU19に対して接続
されている。この流量センサ26にはヒータとサーミス
タとからなる熱式流量計が好ましいが、容積式流量計、
差圧式流量計、超音波流量計、電磁流量計等であっても
良い。また、制御ユニット11は実装基板上に実装され
ているCPU19に対して図示の各素子が接続されてお
り、具体的には不図示のゲートアレイやドライバ素子他
を介して弁駆動機構12と、4桁の8セグメントの液晶
表示素子等からなる表示部15と、電源オフ状態でも記
憶内容の保持が可能なEPROM素子等からなるメモリ16
と、動作スイッチ17と、外部プログラミング装置41
であるパソコンに対してコネクタC1を中継してインタ
ーフェースケーブル20により接続される外部インター
フェース素子101と、警報ブザー102と、交換自在
の乾電池103とから構成されている。以上のように構
成される薬液注入装置の全体の動作は、外部プログラミ
ング装置41に組み込まれたソフトウェアを用いて制御
される。このために点滴量、注入時間等の点滴投与のた
めに必要な情報が、医師または有資格者により入力され
て、外部プログラミング装置41の外部インタフェース
を用いて制御ユニット11の外部インタフェース101
を通してデータが入力される。この時点で外部プログラ
ミング装置41と制御ユニット11は切り離される。
【0027】この制御ユニット11は、流量制御デバイ
ス21と点滴薬液カートリッジ31と組み合わされるこ
とで、点滴装置として機能することになるので、これら
が組み合わされた時点で、制御ユニット11の動作スイ
ッチ17を入れると入力されたポンプ動作情報に従っ
て、プライミング動作の後に点滴が開始される。
【0028】流量制御は、前述したように流量制御のた
めの弁駆動機構12にCPU19から信号を送って行わ
れる。このために流量センサ26からの流量信号は、流
量信号増幅器14を通りCPU19に送られてモニタさ
れる。この流量信号は、ポンプからの流量と測定値との
差に基づき弁駆動機構12にフィードバックをかけるこ
とでオン/オフ制御を実行することで、後述の夫々の点
滴投与モードに基づき流量制御を行うようにしている。
また、流量検出が実行できないような異常検出した場合
には、ブザー102から警報を発生させるためにも流量
センサ26からの流量信号が用いられる。
【0029】図3は、上記の実使用状態を示したフロー
チャートであって、点滴の設定時におけるプログラムを
示したものである。
【0030】本図において、先ず、ステップS1におい
て医師または有資格者がノートパソコン等からなる外部
プログラミング装置41の電源投入後に、投与プログラ
ムのロードまたは呼び出しを行う。続いて、ステップS
2において、インターフェースケーブル20(例えば、
シリアルインターフェース用RS232Cケーブル)を
コネクタC1を介して制御ユニット11と接続する。
【0031】続いて、ステップS3において、患者カル
テに合致する内容の暗証番号を装置41から入力して、
病状、点滴薬液の照合を行う。このようにして装置41
の表示画面41a上に、患者カルテの内容が表示された
ら、ステップS4において、点滴投与スケジュールを決
定し、点滴薬液の種類、点滴量、注入期間及び注入時間
間隔と、諸条件の設定値を入力する。
【0032】以上で、投与のための制御条件が決定した
ので、続いてステップS5において制御ユニット11の
電源がオンされて、制御条件データの送信が実行され
て、記憶部であるRAM16に記憶される。また、この
作業と前後して、所望の点滴薬液を充填した薬液カート
リッジ31について記入した患者の処方箋が外部プログ
ラミング装置41に接続されているプリント装置からプ
リントアウトされる。以上で、医師または有資格者の作
業が終了する。尚、1回の処方箋により最長で2週間分
の薬液カートリッジ31を薬局で準備することができる
ので、これに伴い、上記の小型ガスボンベ及び流量制御
デバイス21が提供される。
【0033】つづいて、ステップS6に進み、流量制御
デバイス21の接続管22を薬液バッグ32に穿通する
ようにして点滴薬液カートリッジ31にセットした後
に、制御ユニット11に対してセットして、弁機構12
が動作可能な状態にする一方で、コネクタC2により電
気的な接続状態にする。また、制御ユニット11側の圧
力発生部51において電動ポンプを使用しない機種の場
合には小型ガスボンベがセットされて、加圧孔34を介
して発生圧力を薬液カートリッジ31中に導入できる状
態にする。
【0034】次に、ステップS7に進み、外部プログラ
ミング装置41からの指示に基づき初期動作プログラム
が起動されて、プライミングと各部の機能をチェックす
る後述する機能チエックプログラムが起動される。
【0035】以上で外部プログラミング装置41を接続
した状態の操作が終了し、ステップS8に進み、コネク
タC1からインターフェースケーブル20を取り外すと
ともに、軟性チューブ25aの先端に接続された注射針
25aを患者側に穿針する状態にする。この後、ステッ
プS9においてステップS4で設定された点滴投与プロ
グラムに基づく自動投与プログラムが起動される。
【0036】以上で、患者は薬液投与による治療を受け
ることができるようになり、所定期間の投与経過途中に
おいてステップS10で、薬液Mの残量が少なくなるま
で投与が継続され、残量が残り少なくなると終了する。
【0037】図4は、図3のステップS4における点滴
投与スケジュールの具体例を示したフローチャートであ
る。本図において、ステップS20において、医師は装
置41の表示画面41aに表示される患者の病状、病歴
の確認を行うとともに、ステップS21において表示画
面41aに表示される(a)持続投与、(b)間欠投
与、(c)持続/間欠投与のいづれかの点滴投与パター
ンを選択決定し、外部プログラミング装置41から入力
する。
【0038】続いて、ステップS22において、決定さ
れた点滴投与パターンに基づき、点滴流量設定、投与時
間間隔(H1、H2)の入力が行われる。続いて、ステ
ップS23において、点滴投与期間(日時)の入力が行
われ、ステップS24において1日当たりの最大投与量
が入力される。
【0039】図5は、図3のステップS7における初期
動作プログラムの具体例を示したフローチャートであ
る。本図において、ステップS30において、スイッチ
17が同時に押圧されると、このプログラムが起動さ
れ、加圧された状態になっている薬液バッグから薬液が
吐出されて(ステップS31)、弁機構12のソレノイ
ドがオフ状態にされ(ステップS32)、ステップS3
3において、流量センサ26において所定の流量が検出
されたか否かの判定がされて、流量検出がない場合には
何らからの異常発生があったと判断して、ステップS3
7に進み異常発生フラグを立てることでこのステップに
続く処理を禁止して、ステップS38においてブザー1
02の連続通電により異常状態を知らせて、ステップS
39で強制終了する。
【0040】一方、ステップS33で所定の流量検出が
なされると、ステップS34において注射針25aから
の薬液吐出を確認してプライミングを終了し、ステップ
S35において弁機構12をオン状態にして、吐出を禁
止して、ステップS36で点滴投与の準備が整う。
【0041】次に、図6は流量制御デバイス21に設け
られる流量センサ26を熱式流量計から構成した場合の
動作原理図(a)、波形図(b)である。本図におい
て、チューブ25は長手方向に同じ断面積Sを有してお
り、薬液の流路となる上流側においてヒータ26hを設
けており、このヒータ26hを流量センサドライバ13
を介してCPU19に対して接続している。また、この
ヒータ26hの距離L分に下流側には温度検出のための
サーミスタ26tが配設されている。
【0042】以上の構成において、求める流速で矢印方
向に下流に流れる薬液Mに対して時間t1において、
(b)に示したようなヒータ加熱信号Hを印加してヒー
タ26hへの通電を行い薬液の温度上昇を行う。このよ
うにして温度上昇された状態を距離L分下流に配設され
るとともに流量信号増幅器14を介してCPUに接続さ
れたサーミスタ26tにより、時間t2において温度上
昇のピーク値を検出して図示のような波形のサーミスタ
出力信号Tを得る。
【0043】以上から、時間差Δt=t1−t2を内蔵
のタイマにより求め、距離Lを求めた時間差Δtで割る
ことで薬液の流速を得て、この流速に断面積Sを乗じて
求める流量Vを得る。このようにして求められた流量V
に基づき、投与の管理を上記のように時間分割して行う
ようにする。以上説明した構成によれば、薬液を充填し
た軟性バッグに圧力を加えることによって、これら容器
より薬液を吐出させ患者に注入する機構を有している。
さらにまた、注入薬液の流量はこれら薬液容器に接続さ
れる流量制御部によって行われ、また流量制御は微細孔
を持つ流体抵抗器と流路弁機構で構成されるとともに、
あらかじめ外部装置によりプログラミングされた投与ス
ケジュールに基づき動作されることによって、従来のよ
うな携帯型のバルーン方式のポンプでは到底実現不可能
な任意の設定量、設定時間での薬剤注入が実現できるよ
うになる。
【0044】したがって、従来の電動式ポンプに比較し
て小型で軽量かつ安価なポンプを実現することができ
る。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、小型軽
量なので取り扱い性に優れ、かつ低価格に構成でき、し
かも患者の状態(様態、症状など)に応じて任意に薬液
の点滴スケジュールをきめ細かく設定できる点滴方法及
び点滴装置並びに点滴容器を提供することができる。
【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】 患者Pへの装着状態とともに示した点滴装置
1の全体構成を示す外観斜視図である。
【図2】 流量制御デバイス11と制御ユニット21と
点滴薬液カートリッジ31の接続後の様子を示したブロ
ック図である。
【図3】 点滴投与スケジュール設定のフローチャート
である。
【図4】 図3のステップS4の具体例を示したフロー
チャートである。
【図5】 初期動作のフローチャートである。
【図6】 熱式流量計測の説明図である。
【符号の説明】
11 流量制御ユニット 12 弁機構 13 流量センサドライバ 14 流量信号増幅器 15 表示部 16 記憶部 17 動作スイッチ 19 CPU 20 インターフェースケーブル 21 流量制御デバイス 22 接続管 23 流体抵抗体 25 軟性チューブ 26 流量センサ 31 点滴薬液カートリッジ 32 薬液バッグ 33 隔壁 34 加圧孔 41 外部プログラミング装置 51 圧力発生部 52 圧力調整部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 点滴用薬液バッグを収納するとともに加
    圧手段に接続される加圧室を有する薬液カートリッジ
    を、途中部位において流量制限のための微細孔を有して
    なり、かつ端部において注射針を備えるかまたは注射針
    との接続が可能な流路に対して接続し、 薬液の流量を流量制御手段により制御し、 前記薬液の流量を流量測定手段により測定し、 前記流量制御手段と前記流量測定手段と記憶手段に接続
    される制御手段に対して外部プログラミング手段を着脱
    自在に接続し、 点滴投与スケジュールを前記外部プログラミング手段で
    設定し、前記記憶手段に対して前記点滴投与スケジュー
    ルを送信して使用することを特徴とする点滴方法。
  2. 【請求項2】 前記点滴投与スケジュールは、前記流量
    の設定と、持続投与と間欠投与と持続/間欠投与からな
    る点滴モードにより任意に選択されるとともに、前記制
    御手段に接続される表示手段により投与された薬液積算
    量と、前記制御手段に接続される警告発生手段により異
    常状態の発生を知らせることを特徴とする請求項1に記
    載の点滴方法。
  3. 【請求項3】 点滴用薬液バッグを収納するとともに加
    圧手段に接続される加圧室を有する薬液カートリッジ
    と、前記点滴用薬液バッグの吐出口に設けられ、途中部
    位において流量制限のための微細孔を有してなり、かつ
    端部において注射針を備え備えるかまたは注射針との接
    続が可能な流路と、 該流路内における薬液の流量を制御する流量制御手段
    と、 前記薬液の流量を測定する流量測定手段と、 前記流量制御手段と前記流量測定手段に接続される制御
    手段と、 点滴投与スケジュールを設定するために、前記制御手段
    に対して接続可能に設けられるとともに、前記制御手段
    に接続される記憶手段に対して前記点滴投与スケジュー
    ルを送信する外部プログラミング手段とを備えることを
    特徴とする点滴装置。
  4. 【請求項4】 気泡の混入を防止して薬液を充填すると
    ともに、体積減少にともない前記薬液を吐出口から吐出
    する点滴用薬液バッグと、 該点滴用薬液バッグを収納するとともに、加圧孔を介し
    て加圧手段に対して着脱自在に接続される加圧室を有す
    る薬液カートリッジと、 前記吐出口に対して着脱自在に設けられ、途中部位にお
    いて流量制限のための微細孔を有してなり、かつ端部に
    おいて注射針を備えるかまたは注射針との接続が可能な
    流路と、 該流路を開閉することで前記薬液の流量を制御する流量
    制御手段と、 前記薬液の流量を測定する流量測定手段と、 前記流量制御手段と前記流量測定手段に接続される制御
    手段と、 点滴投与スケジュールを設定するために、前記制御手段
    に対して接続可能に設けられるとともに、前記制御手段
    に接続される記憶手段に対して前記点滴投与スケジュー
    ルを送信する外部プログラミング手段とを備え、 前記流路と前記流量制御手段と前記流量測定手段と前記
    制御手段と前記加圧手段とを一体的に構成し、前記薬液
    カートリッジを装着し、前記外部プログラミング手段を
    取り外して使用することを特徴とする薬液注入装置。
  5. 【請求項5】 前記加圧手段として圧力調整部に接続さ
    れる小型ガスボンベを使用することを特徴とする請求項
    4に記載の薬液注入装置。
  6. 【請求項6】 気泡の混入を防止して薬液を充填すると
    ともに、体積減少にともない前記薬液を吐出口から吐出
    する点滴用薬液バッグと、 該点滴用薬液バッグを収納するとともに、加圧孔を介し
    て加圧手段に対して着脱自在に接続される加圧室を有す
    る薬液カートリッジとから一体的に形成されることを特
    徴とする点滴容器。
JP8074661A 1996-03-28 1996-03-28 点滴方法及び点滴装置並びに点滴容器 Withdrawn JPH09262286A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002126092A (ja) * 2000-07-31 2002-05-08 Becton Dickinson & Co 装身可能な自蔵式薬物輸液装置
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CN104288859A (zh) * 2014-10-02 2015-01-21 谢安军 具有加温功能的输液装置
WO2021181475A1 (ja) * 2020-03-09 2021-09-16 入江工研株式会社 輸液バッグ加圧容器、輸液バッグ加圧装置
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