JPH09262065A - 混合甘味料 - Google Patents

混合甘味料

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Publication number
JPH09262065A
JPH09262065A JP8073019A JP7301996A JPH09262065A JP H09262065 A JPH09262065 A JP H09262065A JP 8073019 A JP8073019 A JP 8073019A JP 7301996 A JP7301996 A JP 7301996A JP H09262065 A JPH09262065 A JP H09262065A
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JP
Japan
Prior art keywords
trehalose
sweetness
stevia
sucrose
product
Prior art date
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Pending
Application number
JP8073019A
Other languages
English (en)
Inventor
Jiro Sasaki
次郎 佐々木
Masahiko Tabata
雅彦 把田
Tomofumi Nakamoto
奉文 中本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Paper Industries Co Ltd, Jujo Paper Co Ltd filed Critical Nippon Paper Industries Co Ltd
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Publication of JPH09262065A publication Critical patent/JPH09262065A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トレハロースとα―グルコシル化ステビア抽
出物を含有し、より蔗糖に近い良質な甘味の甘味料を得
ることを目的とする。 【解決手段】 β−グルコシル化ステビオールに対する
α−グルコシル基の平均付加数が1.0〜2.4である
α−グルコシル化ステビア抽出物とトレハロースを重量
比で0.07〜0.80:100の割合で混合すること
により、より蔗糖に近い上質な甘味料が得られることを
見出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はβ−グルコシルステ
ビオールに対し、αグルコシル基の平均付加数が1.0
〜2.4であるα−グルコシル化ステビア抽出物とトレ
ハロースを含有し、蔗糖により近い良質な甘味を有する
混合甘味料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トレハロースは非還元性のグルコ二糖類
で、自然界では少量ながら酵母、きのこ、昆虫に存在
し、生体の凍結や乾燥等の状態から蛋白質、細胞膜を保
護する機能を有する。トレハロースを食品に応用した場
合、蛋白質変成防止、澱粉の老化防止等の効果から品質
の良い食品を製造することが可能となる。また、耐酸
性、耐熱性に優れ、抗う蝕作用を有するといった長所が
ある。以上のようにトレハロースは、従来広く使用され
てきた甘味料である蔗糖と比較して、優れた機能を保持
することから食品分野での応用が広まってきている。し
かしながら、一方でトレハロースの甘味質は蔗糖と比較
して、あつみがなく非常にあっさりしており、甘味倍数
も蔗糖の約40%であるといった甘味特性であることか
ら、蔗糖の替わりに用いる場合、甘味質の違い、コスト
アップ等の理由から使用出来ないといった問題もある。
【0003】ステビア甘味料は、キク科の植物ステビア
・レバウディアナ・ベルトニー(Stevia rebaudiana BE
RTONI )(以後ステビアと略称する)の葉部から抽出精
製した高甘味物質の混合品であり、高甘味を有すること
が知られている。ステビアの高甘味成分としては、主成
分であるステビオサイドをはじめ、レバウディオサイド
A、レバウディオサイドC、レバウディオサイドD、レ
バウディオサイドE、ズルコサイドAの6種が知られて
いる。ステビア抽出品には、主成分であるステビオサイ
ドの比率の高い通常抽出品、あるいはレバウディオサイ
ドAの含有量を多くし味質を改善した調整品(特公昭58
―16863 )が知られている。ステビオサイドは、蔗糖に
対して200〜300倍の甘味倍数をもちあわせてお
り、溶解性、熱安定性、非発酵性等の食品加工適性に優
れているものの、特有の苦味・渋味、甘味の後引きがあ
るためステビオサイドの比率の高い通常抽出品は、主に
塩性食品に用いられるなど、その用途が限定されるもの
であった。
【0004】しかしながら、その後ステビア製造業界及
び学会に於いてステビア甘味料の味質を改良するための
努力が重ねられた結果、通常抽出品にα−グルコシル転
移酵素の作用でグルコースを付加する方法(特公昭57―
18779 )によるα−グルコシル化ステビア抽出物(以後
この方法によって製造されたα−グルコシル化ステビア
抽出物を糖転移品と略す)、あるいは糖転移品にα−
1、4グルコシダーゼを作用させて糖鎖を短くする方法
(特公平5 ―022498)によって甘味質がさらに改良され
たα−グルコシル化ステビア抽出物(以後この方法によ
って製造されたα−グルコシル化ステビア抽出物を糖鎖
調節品と略す)が開発された。これらの味質が改良され
たα−グルコシル化ステビア抽出物、その中でも特に糖
鎖調節品については、通常抽出品と比較し苦味・渋味・
甘味の後引きが著しく改良されたものであり、甘味質も
よりコクのある、高級感を保持させるものであった。
【0005】このような経緯を経てステビア抽出物は味
質の改良が加えられきたが、蔗糖との比較においては、
甘味の優れる糖鎖調節品においても甘味にあつみがな
く、甘味の立ち上がりが遅く、苦味・渋味・甘味の後引
きが感じられるものであった。また高甘味度甘味料ある
ため使用が少量で、菓子等に添加する場合、蔗糖のよう
な増量効果がなかった。
【0006】以上記載の様に、トレハロースとα−グル
コシル化ステビア抽出物においては、それぞれに種々の
特性を有するものの、その甘味度および甘味質からそれ
ぞれの使用が限定されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、トレ
ハロースとα−グルコシル化ステビア抽出物を含有し、
より蔗糖に近い良質な甘味の甘味料を得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】従来、トレハロースとス
テビア甘味料を併用して飲食物等に甘味を付与するとい
った考え方は、特開昭63−240757、特開昭63
−240758等に開示されており、トレハロースとα
−グルコシル化ステビア抽出物の併用においては、特開
平7−170977、特開平7−143876等に開示
されている。しかしながら、これまでの味質の検証につ
いては、α−グルコシル化ステビア抽出物において、糖
転移品及び糖鎖調節品にまで言及し、具体的に混合比を
変えた試験を実施している訳ではなく、本発明者の目的
とする蔗糖により近い良質な甘味の甘味料は未だ得られ
ていないのが実状であった。
【0009】そこで、本発明者らは上記課題を解決する
ため、α−グルコシル化ステビア抽出物である当転移品
及び糖鎖調節品についてそれぞれにトレハロースとの混
合比を変えた数々のサンプルを調整し、鋭意検討を重ね
た。その結果、トレハロースと糖転移品との混合におい
ては、甘味の相乗効果は少なく、良質な甘味を得ること
は困難であることがわかった。一方これに対して、トレ
ハロースと糖鎖調節品との混合では、ある一定範囲にお
いて甘味の相乗効果が特に優れ、またより蔗糖に近い非
常に良質な味質が得られることを見出した。
【0010】
【発明の実施の形態】トレハロースに糖鎖調節品を混合
する場合、添加する量はトレハロース100重量部に対
し0.07〜0.80重量部添加するのが好ましい。添
加量が0.07重量部以下ではトレハロースの味が強
く、逆に0.08重量部以上ではステビア甘味料の味が
強くなりすぎ好ましくない。本発明において、トレハロ
ースとの混合に使用される糖鎖調節品は、特公平5 ―02
2498の開示の方法、すなわちステビア抽出物に、α−グ
ルコシル転移酵素の作用でグルコースを付加した糖転移
品に、α−1、4グルコシダーゼ等を作用させ糖鎖を調
節する方法により得られる。この場合、得られた糖鎖調
節品の平均グルコース付加数(β−グルコシルステビオ
ールに対するα−グルコシル基の平均付加数)は、1.
0〜2.4に調節される。一方、糖転移品における平均
グルコース付加数は2.5〜4.5の範囲にある(特公
平5−022498)。
【0011】また、トレハロースには3種の異性体
(α、α−トレハロース、α、β−トレハロース、β、
β−トレハロース)があるが、このうちの1種または2
種、あるいは3種が混合されたもののいずれも使用で
き、同等の効果が認められる。
【0012】本発明の新規混合甘味料は飲食物、飼料、
医薬品、ペットフード等の各分野で利用できるものであ
る。
【0013】
【実施例】
[実施例1]トレハロースと糖転移品、トレハロースと
糖鎖調節品との混合比率を変えた混合甘味料を調整し、
味質試験を行った。混合甘味料の原料として、トレハロ
ースはα、α−トレハロース(商品名トレハオース、林
原(株)製)、糖転移品は平均グルコース付加数3.1
のαグルコシル化ステビア抽出物(商品名SKスイー
ト、日本製紙(株)製)、糖鎖調節品には平均グルコー
ス付加数2.1のα−グルコシル化ステビア抽出物(商
品名SKスイートZ3、日本製紙(株)製)及び平均グ
ルコース付加数1.5のα−グルコシル化ステビア抽出
物(商品名SKスイートFZ、日本製紙(株)製)を用
いた。トレハロース100gに対し、上記α−グルコシ
ル化ステビア抽出物を0.01〜1.17gの割合で添
加し、混合甘味料を調整した。それぞれの試料について
対応蔗糖10%相当の甘味度になるように飲料水に添加
し、パネラー10名で味質の評価を行った。それぞれの
混合甘味料について、甘味の相乗効果を表1に、味質評
価を表2に示す。
【0014】表1、表2の結果より、トレハロース10
0重量部に対し糖鎖調節品を0.07〜0.80重量部
加えた混合甘味料の味質は、それぞれの素材と比較して
かなり好ましいものであり、高い評価を得た。糖鎖調節
品の甘味の発現は、トレハロースと比較して遅く、両者
の甘味の発現パターンの違いから甘味にあつみが増し、
より蔗糖に近い良質な甘味が得られるものと推測され
る。また、上記混合比率において、トレハロース:糖鎖
調節品=100:0. 47で混合した甘味料の甘味倍数
はほぼ蔗糖と同様になり、蔗糖の代替を考えた場合、同
量の使用量で可能であるといった長所も兼ね備えてい
る。一方、0.07〜0.80重量範囲外の添加量で
は、0.07重量部以下ではトレハロースの味が強く、
逆に0.07重量部以上ではステビア甘味料の味が強く
なりすぎ、評価は低いものであった。
【0015】[実施例2]コーヒー飲料に対する本発明
の効果を試験した。試料として、トレハロースはα、α
−トレハロース(商品名トレハオース、林原(株)
製)、糖鎖調節品には平均グルコース付加数1.5のα
−グルコシル化ステビア抽出物(商品名SKスイートF
Z、日本製紙(株)製)を用いた。トレハロースとα−
グルコシル化ステビア抽出物の混合に関しては、トレハ
ロース100gに対し、上記糖鎖調節品を0.30gの
割合で添加した試料(混合甘味料)を調製した。コーヒ
ー抽出液(市販のコーヒー豆31gに対して、水480
gを添加後、加熱抽出したもの)120gに対して蔗糖
5%相当の甘味度になるように上記試料を添加し、パネ
ラー10名にて味質試験を行った。結果を表3に示す。
【0016】表3の結果より、トレハロースと糖鎖調節
品を重量比で100:0.30で混合し、甘味付けを行
ったコーヒー飲料は、トレハロース、糖鎖調節品それぞ
れ単独で味付けを行ったものより甘味質、味質共に高い
評価を得た。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、トレハロースと糖
鎖の調節されたα−グルコシル化ステビア抽出物を重量
比で100:0.07〜0.80の割合で含有する混合
甘味料は、従来のトレハロース、ステビア甘味料と比較
して著しく味質が改良され、かつより蔗糖に近い良質な
甘味料である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 β−グルコシルステビオールに対し、α
    −グルコシル基の平均付加数が1.0〜2.4であるα
    −グルコシル化ステビア抽出物とトレハロースを重量比
    で0.07〜0.80:100の割合で含有することを
    特徴とする混合甘味料。
JP8073019A 1996-03-28 1996-03-28 混合甘味料 Pending JPH09262065A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8073019A JPH09262065A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 混合甘味料

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JP8073019A JPH09262065A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 混合甘味料

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JPH09262065A true JPH09262065A (ja) 1997-10-07

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ID=13506214

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JP8073019A Pending JPH09262065A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 混合甘味料

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JP (1) JPH09262065A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002034501A (ja) * 2000-07-19 2002-02-05 Toyo Seito Kk 甘味料組成物および低カロリー飲料
EP1500335A1 (en) * 2003-07-23 2005-01-26 Cerestar Holding Bv Trehalose containing comestibles for sustained carboydrate energy release and reduced glycemic/insulinemic responses

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