JPH09259677A - 懸垂碍子の施釉方法 - Google Patents

懸垂碍子の施釉方法

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Publication number
JPH09259677A
JPH09259677A JP6791896A JP6791896A JPH09259677A JP H09259677 A JPH09259677 A JP H09259677A JP 6791896 A JP6791896 A JP 6791896A JP 6791896 A JP6791896 A JP 6791896A JP H09259677 A JPH09259677 A JP H09259677A
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JP
Japan
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glaze
suspension insulator
glazing
insulator
rotational speed
Prior art date
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Pending
Application number
JP6791896A
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English (en)
Inventor
Naoto Ito
直人 伊藤
Sadaji Yuasa
貞治 湯浅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リブの谷間部分にピンホールを生ずることがな
く、しかも均一な厚みの釉薬層を形成することができる
懸垂碍子の施釉方法を提供する。 【解決手段】懸垂碍子を釉薬槽内に浸漬して60〜90
rpmの速度で所定時間回転させた後、回転速度を40
rpm以下まで落として更に所定時間回転させたうえで
釉薬槽から取り出す。最初の高速回転によりピンホール
がなくなり、後の低速回転により遠心力による釉薬層の
厚みのバラツキを解消できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、懸垂碍子の製造工
程において用いられる浸漬式の懸垂碍子の施釉方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】未焼成の懸垂碍子に対する施釉方法とし
て、釉薬泥漿が入っている釉薬槽に懸垂碍子を浸漬して
回転させながら施釉する方法が知られている。この方法
は、懸垂碍子を例えば40rpm以下の一定速度で回転
させながら釉薬槽内に一定時間浸漬し、その後釉薬槽か
ら取り出して一定時間そのまま保持し、釉薬の流下によ
る釉タレをぬぐい取ったうえ乾燥させる方法である。こ
れらの工程中、懸垂碍子は一定速度で回転されている。
【0003】ところが、図1に示すように懸垂碍子はそ
の裏面に多数のリブ1を持つため、上記した従来の施釉
方法ではリブ1、1間の谷間部分2に釉薬がうまく付着
せず、ピンホールが発生することがあった。このため従
来は施釉後の懸垂碍子を検査し、ピンホールが認められ
た場合にはその部分に釉薬粉末を塗布していたのである
が、そのための検査や塗布のために1個当たり2分以上
の時間を要するという問題があった。
【0004】本発明者等はこの問題を解決するために試
行錯誤を繰り返した結果、懸垂碍子の回転速度を例えば
60rpm以上にまで高めれば、リブ1、1間の谷間部
分2のピンホールを消滅させることができることを見出
した。ところがその反面、回転数を上げたことにより懸
垂碍子の外周部では遠心力により釉薬が外側に流れ、釉
薬層の厚みが遠心力の影響の少ない中心部よりも薄くな
ることが判明した。
【0005】例えば、図1に示す懸垂碍子の同一のリブ
1を観察した場合にも、その外周側の部分Aの釉薬層の
厚みは0.25mm、内側の部分Bの釉薬層の厚みは
0.40mmとなり、厚みのバラツキは非常に大きくな
るのである。このような釉薬層の厚みのバラツキは、懸
垂碍子の電気的特性を低下させるため好ましくない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決し、リブの谷間部分にピンホールを生ず
ることがなく、しかも均一な厚みの釉薬層を形成するこ
とができる懸垂碍子の施釉方法を提供するためになされ
たものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、未焼成の懸垂碍子を釉薬槽内に
浸漬して一定速度で所定時間回転させた後、回転速度を
落として更に所定時間回転させたうえで釉薬槽から取り
出すことを特徴とするものである。なお、懸垂碍子の最
初の回転速度を60rpm以上とし、その後の回転速度
を40rpm以下とすることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい実施の形
態を示す。まず、未焼成の懸垂碍子の頭部3をチャック
し、従来法よりも高速で回転させる。その回転速度は釉
薬の粘性により決定されるべきものであるが、後記する
実施例に示すように通常の碍子用釉薬の場合には60〜
90rpmに設定することが好ましい。そして回転速度
を一定に維持したままで図2のように傾斜状態で施釉槽
の内部に浸漬する。
【0009】このようにして比較的高速度で回転させな
がら施釉を行うと、釉薬と懸垂碍子の表面との間に十分
な速度差が生じ、その結果としてリブ1、1間のの谷間
部分2にも釉薬が進入することができるので、ピンホー
ルを消滅させることができる。また傾斜状態で施釉を行
うため、リブ1、1間にエアポケットができることもな
い。なお、頭部3の内側には空気溜まりができるのでパ
イプ4によりこの部分を外気と連通させておくことが好
ましい。
【0010】しかしこのような高い回転数のままで釉薬
槽から外部に取り出すと前記したように遠心力による釉
薬層の厚みの不均一が生じるので、本発明においては懸
垂碍子を一定時間高速で回転させた後に、回転速度を落
として釉薬槽内で更に所定時間回転させる。このときの
回転速度は、従来と同様に遠心力の影響を受けにくい4
0rpm以下とすればよい。その後は釉薬槽から懸垂碍
子を取り出し、引続き同一速度で回転を継続して釉タレ
をぬぐい取ったうえ乾燥させる。
【0011】なお、本発明において釉薬槽内で回転速度
を落として所定時間回転させたうえで取り出すのは、釉
薬槽から取り出した後に回転速度を落とす方法では、釉
薬槽から取り出される瞬間に釉薬中に浸漬されていた下
側部分と、釉薬面よりも上側の部分との間で釉薬層の厚
みが均一とならないためである。
【0012】このように、本発明によればまず懸垂碍子
を比較的高速度で回転させながら施釉を行うことにより
ピンホールの発生を防止し、次に回転速度を落としたう
えで取り出すことにより、遠心力による釉薬層の厚みの
不均一を解消することができる。この結果、従来のよう
にピンホールが認められた部分に釉薬粉末を塗布するよ
うな作業が不要となり、しかも釉薬層の厚みの不均一に
よる電気的特性のバラツキもない懸垂碍子を得ることが
できる。
【0013】
【実施例】次に本発明の実施例を示す。未焼成の懸垂碍
子の頭部をチャックし、まず60rpmで回転させなが
ら図2のように釉薬層に浸漬した。この場合の釉薬は、
マリオット(mariott) チューブ粘性計により100mL
の釉薬が落下するに要する時間が50秒の粘性を有する
ものであった。全浸漬時間の2/3が経過したときに回
転速度を40rpmまで低下させ更に全浸漬時間の1/
3だけ釉薬中で回転させたのち、釉薬層から取り出して
回転を継続しながら乾燥させた。乾燥後にピンホールの
有無を観察したがピンホールはゼロであり、また図1に
示した同一のリブ1の外周側の部分Aの釉薬層の厚みは
0.35mm、内側の部分Bの釉薬層の厚みは0.33
mmであってその差は従来よりも大幅に減少していた。
なお、最初の回転数を40rpmとした場合(従来法と
同一)、及び最初の回転数を20rpmとした場合(い
ずれもその後の回転速度は40rpm)には、それぞれ
2個と4個のピンホールの発生が認められた。
【0014】次にマリオットチューブ粘性計により10
0mLの釉薬が落下するに要する時間が60秒の釉薬を
用いて同様の実験を行ったところ、最初の回転数を90
rpmまで上げたときにピンホールがゼロとなった。こ
れらの一連の実験の結果を、図3のグラフに示す。
【0015】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の懸垂碍
子の施釉方法によれば、懸垂碍子の回転速度を変化させ
ることによりリブの谷間部分にピンホールを生ずること
がなく、しかも均一な厚みの釉薬層を形成することがで
きるので、従来法に比較して手数が省けるとともに、製
品歩留りを向上させることもできる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】懸垂碍子の断面図である。
【図2】釉薬槽への浸漬状態を示す断面図である。
【図3】実施例における最初の回転速度とピンホール発
生数との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 リブ、2 谷間の部分、3 頭部、4 パイプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未焼成の懸垂碍子を釉薬槽内に浸漬して
    一定速度で所定時間回転させた後、回転速度を落として
    更に所定時間回転させたうえで釉薬槽から取り出すこと
    を特徴とする懸垂碍子の施釉方法。
  2. 【請求項2】 懸垂碍子の最初の回転速度が60rpm
    以上であり、その後の回転速度が40rpm以下である
    請求項1記載の懸垂碍子の施釉方法。
JP6791896A 1996-03-25 1996-03-25 懸垂碍子の施釉方法 Pending JPH09259677A (ja)

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JP6791896A JPH09259677A (ja) 1996-03-25 1996-03-25 懸垂碍子の施釉方法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102436878A (zh) * 2011-12-29 2012-05-02 苏州电瓷厂有限公司 盘形悬式瓷绝缘子瓷泥坯件头部上釉装置及其布釉方法
CN103752488A (zh) * 2014-01-06 2014-04-30 广东电网公司电力科学研究院 涂覆于绝缘子伞盘表面的室温硫化硅橡胶防污闪涂料的涂覆方法
CN105139981A (zh) * 2015-06-30 2015-12-09 江苏省电力公司连云港供电公司 绝缘子表面rtv失效涂层的清理方法及装置

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Effective date: 20020604