JPH09257146A - 電動弁 - Google Patents
電動弁Info
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- JPH09257146A JPH09257146A JP6644796A JP6644796A JPH09257146A JP H09257146 A JPH09257146 A JP H09257146A JP 6644796 A JP6644796 A JP 6644796A JP 6644796 A JP6644796 A JP 6644796A JP H09257146 A JPH09257146 A JP H09257146A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- seat portion
- valve member
- valve body
- contact surface
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- Lift Valve (AREA)
- Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 電動弁の弁体部分を通過する流体が、その温
度を変化しても、弁座部と弁体の弁部材との開口間隙が
変化しない電動弁を提供する。 【解決手段】 弁本体、該弁本体内に形成された弁座
部、該弁座部に着座する弁体、及び、該弁体を移動させ
る弁ステムとを備えた電動弁において、前記弁座部が弁
室方向に径が縮小するテーパー面を備えると共に、前記
弁体の弁部材が前記テーパー面に接触する面を備えてな
る。
度を変化しても、弁座部と弁体の弁部材との開口間隙が
変化しない電動弁を提供する。 【解決手段】 弁本体、該弁本体内に形成された弁座
部、該弁座部に着座する弁体、及び、該弁体を移動させ
る弁ステムとを備えた電動弁において、前記弁座部が弁
室方向に径が縮小するテーパー面を備えると共に、前記
弁体の弁部材が前記テーパー面に接触する面を備えてな
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パルスモータ等の
電動機によって弁体の開閉操作を行う電動弁に関し、特
に、該電動弁の弁体部分の構造に関する。
電動機によって弁体の開閉操作を行う電動弁に関し、特
に、該電動弁の弁体部分の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から暖房機器等の温水流体の配管系
統の途中に介在され、該温水流体の流路の開閉を行う装
置として電動弁が使用されている。該電動弁は、弁本体
に装着されたパルスモータ等の電動機と、前記弁本体内
に装着されて前記パルスモータによって駆動される弁ス
テム、該弁ステムの一端に取付固定されている弁体、及
び、弁本体内に形成された弁座部を含む弁開閉部とを備
えている。
統の途中に介在され、該温水流体の流路の開閉を行う装
置として電動弁が使用されている。該電動弁は、弁本体
に装着されたパルスモータ等の電動機と、前記弁本体内
に装着されて前記パルスモータによって駆動される弁ス
テム、該弁ステムの一端に取付固定されている弁体、及
び、弁本体内に形成された弁座部を含む弁開閉部とを備
えている。
【0003】図4は、前記従来の電動弁50の弁開閉部
を示したものであり、弁本体51は、その両側に配管接
続部52、53を備えると共に、下部にプラグ59を螺
着する開口部58を備えている。前記弁本体51のプラ
グ59の上部は弁室55として構成され、該弁室55内
には、弁体57が配置されている。該弁体57は、上下
摺動可能な弁ステム60に取付固定されている。前記配
管接続部52内には、入口側通路52aが穿設されてい
ると共に、前記配管接続部53には、出口側通路53a
が穿設され、両通路52a、53aは、前記弁室55に
連通接続している。前記入口側通路52aと前記弁室5
5との接続部には、弁座部61が形成される一方、前記
弁体57は、前記弁座部61に接触する弁部材57aを
備えている。該弁部材57aは、前記弁座部61と接触
する部分が前記弁室55方向に径を拡大した凸環状テー
パー部として形成されており、該凸環状テーパー部が前
記弁座部61に設けられた凹環状テーパー部と面接触す
るように構成されている。
を示したものであり、弁本体51は、その両側に配管接
続部52、53を備えると共に、下部にプラグ59を螺
着する開口部58を備えている。前記弁本体51のプラ
グ59の上部は弁室55として構成され、該弁室55内
には、弁体57が配置されている。該弁体57は、上下
摺動可能な弁ステム60に取付固定されている。前記配
管接続部52内には、入口側通路52aが穿設されてい
ると共に、前記配管接続部53には、出口側通路53a
が穿設され、両通路52a、53aは、前記弁室55に
連通接続している。前記入口側通路52aと前記弁室5
5との接続部には、弁座部61が形成される一方、前記
弁体57は、前記弁座部61に接触する弁部材57aを
備えている。該弁部材57aは、前記弁座部61と接触
する部分が前記弁室55方向に径を拡大した凸環状テー
パー部として形成されており、該凸環状テーパー部が前
記弁座部61に設けられた凹環状テーパー部と面接触す
るように構成されている。
【0004】前記弁本体51の上部には電動機(図示省
略)が取付られ、該電動機が回転することによって、前
記弁ステム60が上下に摺動移動し、前記弁座部61に
対して弁体57(弁部材57a)を接離自在として弁体
57を開閉動作する。該開閉動作によって、前記入口側
通路52aからの流体を前記弁部57で遮断、もしく
は、流通させている。
略)が取付られ、該電動機が回転することによって、前
記弁ステム60が上下に摺動移動し、前記弁座部61に
対して弁体57(弁部材57a)を接離自在として弁体
57を開閉動作する。該開閉動作によって、前記入口側
通路52aからの流体を前記弁部57で遮断、もしく
は、流通させている。
【0005】そして、前記電動弁50を暖房機器等の温
水流体の配管系統の途中に介在させて使用する場合、通
常、前記弁ステム60の上下摺動移動、即ち、前記弁座
部61に対する弁体57の接離移動は、0〜3mm程度の
範囲を移動する。該移動によって、前記弁座部61と前
記弁体57との間の開口間隙を調整して流体の流量調整
を行っているが、室内の除湿を行う場合には、前記流体
の流量を更に少なくし、かつ、温水を供給することが通
常行われている。この場合の前記弁座部61と前記弁体
57との間の開口間隙は、通常、10μ〜50μ程度の
微小間隙として行われている。
水流体の配管系統の途中に介在させて使用する場合、通
常、前記弁ステム60の上下摺動移動、即ち、前記弁座
部61に対する弁体57の接離移動は、0〜3mm程度の
範囲を移動する。該移動によって、前記弁座部61と前
記弁体57との間の開口間隙を調整して流体の流量調整
を行っているが、室内の除湿を行う場合には、前記流体
の流量を更に少なくし、かつ、温水を供給することが通
常行われている。この場合の前記弁座部61と前記弁体
57との間の開口間隙は、通常、10μ〜50μ程度の
微小間隙として行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記電動弁
50の弁本体51(弁座部61)は真鍮で成形されてい
る一方、前記弁体57の弁部材57aはテフロン等の合
成樹脂で成形されている場合があり、その使用材料を異
にすることで熱膨張率が相違している。前記弁座部61
と弁体57との間を流れる流体の温度が上昇変更する
と、前記弁座部61と弁体57とは、該温度上昇によっ
て暖められて膨張するが、両者間で熱膨張率が異なるこ
とによって同一比率で膨張しないこととなる。即ち、前
記弁座部61と弁体57とが図4のような構造で配置さ
れている場合には、例えば、常温の水が該弁体57部分
を通過した状態で前記弁座部61と弁体57の弁部材5
7aとの間の開口間隙が30μになるように設定した
後、該常温水に代えて高温の温水を通過させると、前記
弁座部61と弁体57の弁部材57aとの両部材の温度
の上昇によって、両部材とも膨張してその径を拡大する
が、真鍮よりもテフロン等の合成樹脂の熱膨張率が大き
いので、前記弁部材57aの方が膨張量が大きくなりそ
の外径を拡大する。該膨張量の差によって、前記図4の
如き配置状態ある前記弁座部61と弁体57の弁部材5
7aとは、前記常温水の状態で設定した30μの開口間
隙を狭め、場合によっては該開口間隙を閉鎖するべく作
用するので、前記温水の通過を阻害する。
50の弁本体51(弁座部61)は真鍮で成形されてい
る一方、前記弁体57の弁部材57aはテフロン等の合
成樹脂で成形されている場合があり、その使用材料を異
にすることで熱膨張率が相違している。前記弁座部61
と弁体57との間を流れる流体の温度が上昇変更する
と、前記弁座部61と弁体57とは、該温度上昇によっ
て暖められて膨張するが、両者間で熱膨張率が異なるこ
とによって同一比率で膨張しないこととなる。即ち、前
記弁座部61と弁体57とが図4のような構造で配置さ
れている場合には、例えば、常温の水が該弁体57部分
を通過した状態で前記弁座部61と弁体57の弁部材5
7aとの間の開口間隙が30μになるように設定した
後、該常温水に代えて高温の温水を通過させると、前記
弁座部61と弁体57の弁部材57aとの両部材の温度
の上昇によって、両部材とも膨張してその径を拡大する
が、真鍮よりもテフロン等の合成樹脂の熱膨張率が大き
いので、前記弁部材57aの方が膨張量が大きくなりそ
の外径を拡大する。該膨張量の差によって、前記図4の
如き配置状態ある前記弁座部61と弁体57の弁部材5
7aとは、前記常温水の状態で設定した30μの開口間
隙を狭め、場合によっては該開口間隙を閉鎖するべく作
用するので、前記温水の通過を阻害する。
【0007】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的とするところは、電動弁の弁
体部分を通過する流体がその温度を変化しても、弁座部
と弁体の弁部材との開口間隙が変化しない電動弁を提供
することにある。
たものであって、その目的とするところは、電動弁の弁
体部分を通過する流体がその温度を変化しても、弁座部
と弁体の弁部材との開口間隙が変化しない電動弁を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成すべく、
本発明の係る電動弁は、弁本体、該弁本体内に形成され
た弁座部、該弁座部に着座する弁体、及び、該弁体を移
動させる弁ステムとを備え、前記弁座部が弁室方向に径
が縮小するテーパー面を備えると共に、前記弁体の弁部
材が前記テーパー面に接触する面を備え、前記弁部材の
前記接触面がテーパー面であることを特徴としている。
本発明の係る電動弁は、弁本体、該弁本体内に形成され
た弁座部、該弁座部に着座する弁体、及び、該弁体を移
動させる弁ステムとを備え、前記弁座部が弁室方向に径
が縮小するテーパー面を備えると共に、前記弁体の弁部
材が前記テーパー面に接触する面を備え、前記弁部材の
前記接触面がテーパー面であることを特徴としている。
【0009】また、本発明の電動弁の別の態様として
は、前記弁座部が凸環状テーパー接触面を備えると共
に、前記弁体の弁部材が前記凸環状テーパー接触面に接
触する凹環状テーパー接触面を備えていることを特徴と
している。そして、本発明の具体的態様としては、前記
弁体は、前記弁部材を弁部材保持外カラーと弁部材保持
内カラーとの間に挟持し、前記弁ステムに取付固定され
るものであり、前記弁部材は外周に環状鍔部を備えた円
盤状であり、該環状鍔部の端部に前記凹環状テーパー接
触面を備えていることを特徴している。
は、前記弁座部が凸環状テーパー接触面を備えると共
に、前記弁体の弁部材が前記凸環状テーパー接触面に接
触する凹環状テーパー接触面を備えていることを特徴と
している。そして、本発明の具体的態様としては、前記
弁体は、前記弁部材を弁部材保持外カラーと弁部材保持
内カラーとの間に挟持し、前記弁ステムに取付固定され
るものであり、前記弁部材は外周に環状鍔部を備えた円
盤状であり、該環状鍔部の端部に前記凹環状テーパー接
触面を備えていることを特徴している。
【0010】更に、本発明の電動弁は、前記弁体の弁部
材がテフロン等の合成樹脂材料から成り、前記弁座部が
該合成樹脂材料より熱膨張率の低い材料から成ることを
特徴としている。このように構成された本発明の電動弁
は、該電動弁の入口側通路を介して流入した流体が弁座
部と弁体との間の間隙を通過し、弁室を介して出口側通
路を通って送出される。この時、電動機をパルス信号等
により回動させると、該回動によって弁ステムを上下摺
動させ、前記パルス信号の数量に比例した量だけ前記弁
体の位置を移動させ、前記弁座部と前記弁体との間の間
隙を調整して該間隙を流れる流体の流通量を調整する。
材がテフロン等の合成樹脂材料から成り、前記弁座部が
該合成樹脂材料より熱膨張率の低い材料から成ることを
特徴としている。このように構成された本発明の電動弁
は、該電動弁の入口側通路を介して流入した流体が弁座
部と弁体との間の間隙を通過し、弁室を介して出口側通
路を通って送出される。この時、電動機をパルス信号等
により回動させると、該回動によって弁ステムを上下摺
動させ、前記パルス信号の数量に比例した量だけ前記弁
体の位置を移動させ、前記弁座部と前記弁体との間の間
隙を調整して該間隙を流れる流体の流通量を調整する。
【0011】前記流体の流通量の通常の調整は、前記弁
座部と前記弁体との間の間隙を、特定の大きな範囲で調
整することで行うものであるが、機器の除湿等を行う場
合には、前記間隔を更に狭くして数十μ程度の微小間隔
として温水を送るべく調整される。
座部と前記弁体との間の間隙を、特定の大きな範囲で調
整することで行うものであるが、機器の除湿等を行う場
合には、前記間隔を更に狭くして数十μ程度の微小間隔
として温水を送るべく調整される。
【0012】流体の温度が上昇し、前記弁座部と弁体の
弁部材との両者が暖められた場合には、両者とも熱膨張
するが、前記弁部材の凹環状テーパー接触面が前記弁座
部の凸環状のテーパー接触面の外周に位置し、かつ、前
記弁部材の熱膨張率が高いことでより大きく膨張して該
凹環状テーパー接触面の径を拡大することによって、該
凹環状テーパー接触面が前記弁座部の凸環状のテーパー
接触面から離れる外周方向に膨張移動することとなる。
この現象によって前記弁部材の前記凹環状テーパー接触
面が前記弁座部の凸環状のテーパー接触面に接触して両
者の間の開口間隙を狭め、流通流体の通過を阻害するよ
うなことがない。
弁部材との両者が暖められた場合には、両者とも熱膨張
するが、前記弁部材の凹環状テーパー接触面が前記弁座
部の凸環状のテーパー接触面の外周に位置し、かつ、前
記弁部材の熱膨張率が高いことでより大きく膨張して該
凹環状テーパー接触面の径を拡大することによって、該
凹環状テーパー接触面が前記弁座部の凸環状のテーパー
接触面から離れる外周方向に膨張移動することとなる。
この現象によって前記弁部材の前記凹環状テーパー接触
面が前記弁座部の凸環状のテーパー接触面に接触して両
者の間の開口間隙を狭め、流通流体の通過を阻害するよ
うなことがない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、本実施形態の電動弁
10の縦断面図を示すものであり、真鍮等の材料で形成
される弁本体11は、上部にパルスモータ等の電動機3
1を載置固定し、その両側にネジ切りされた配管接続部
12、13を備えると共に、下部にプラグ19を螺着す
る開口部18を備えている。前記弁本体11のプラグ1
9の上部は弁室15として構成され、該弁室15内に
は、弁体17が配置されている。該弁体17は、弁ステ
ム20に取付固定され、前記配管接続部12内には、入
口側通路12aが穿設されていると共に、前記配管接続
部13には、出口側通路13aが穿設され、両通路12
a、13aは、前記弁室15に連通接続している。
を参照しながら説明する。図1は、本実施形態の電動弁
10の縦断面図を示すものであり、真鍮等の材料で形成
される弁本体11は、上部にパルスモータ等の電動機3
1を載置固定し、その両側にネジ切りされた配管接続部
12、13を備えると共に、下部にプラグ19を螺着す
る開口部18を備えている。前記弁本体11のプラグ1
9の上部は弁室15として構成され、該弁室15内に
は、弁体17が配置されている。該弁体17は、弁ステ
ム20に取付固定され、前記配管接続部12内には、入
口側通路12aが穿設されていると共に、前記配管接続
部13には、出口側通路13aが穿設され、両通路12
a、13aは、前記弁室15に連通接続している。
【0014】前記弁ステム20の中間部は、一対のOリ
ング25、25を介在して前記弁本体11に摺動可能に
軸支され、該弁ステム20の上端には、雄ネジ20bが
切られ、前記弁本体11の上部に配置されている電動機
31の回転軸22の雌メジ22aに螺合している。前記
雄ネジ20bの下部には、前記弁ステム20の軸心と直
交する位置方向に、該弁ステム20の回転規制部材とし
ての打設ピン23が固定され、該打設ピン23の両端
は、前記弁本体11に刻設された一対の縦溝24、24
に係合して前記弁ステム20が回転しないように規制し
ている。前記電動機31の下部と前記弁ステム20の上
部肩部20cとの間にはコイルスプリング20dが介在
され、前記弁ステム20を下方に付勢している。
ング25、25を介在して前記弁本体11に摺動可能に
軸支され、該弁ステム20の上端には、雄ネジ20bが
切られ、前記弁本体11の上部に配置されている電動機
31の回転軸22の雌メジ22aに螺合している。前記
雄ネジ20bの下部には、前記弁ステム20の軸心と直
交する位置方向に、該弁ステム20の回転規制部材とし
ての打設ピン23が固定され、該打設ピン23の両端
は、前記弁本体11に刻設された一対の縦溝24、24
に係合して前記弁ステム20が回転しないように規制し
ている。前記電動機31の下部と前記弁ステム20の上
部肩部20cとの間にはコイルスプリング20dが介在
され、前記弁ステム20を下方に付勢している。
【0015】図2は、前記電動弁10の弁体17と弁ス
テム20の分解した斜視図であり、該弁ステム20は、
上部に電動機31の回転軸22の雌メジ22aに螺合す
る雄ネジ20bを、下部に前記弁体17を取付固定する
軸端部20aを備えている。前記入口側通路12aと前
記弁室15との接続部の弁室15側には、弁座部21が
形成される一方、前記弁体17は、各々円盤形状をした
三部材、即ち、前記弁座部21に接触する弁部材17
a、弁部材保持外カラー17b、及び、弁部材保持内カ
ラー17cとを備えていると共に、前記弁ステム20の
軸端部20aに嵌合されて該軸端部20aの端をかしめ
ることによって該弁ステム20に取付固定されている。
テム20の分解した斜視図であり、該弁ステム20は、
上部に電動機31の回転軸22の雌メジ22aに螺合す
る雄ネジ20bを、下部に前記弁体17を取付固定する
軸端部20aを備えている。前記入口側通路12aと前
記弁室15との接続部の弁室15側には、弁座部21が
形成される一方、前記弁体17は、各々円盤形状をした
三部材、即ち、前記弁座部21に接触する弁部材17
a、弁部材保持外カラー17b、及び、弁部材保持内カ
ラー17cとを備えていると共に、前記弁ステム20の
軸端部20aに嵌合されて該軸端部20aの端をかしめ
ることによって該弁ステム20に取付固定されている。
【0016】図3の(a)は、前記弁体17の閉鎖状態
を示すものであり、(b)は開口状態を示すものであ
る。前記図3の(a)(b)から理解できるように、前
記弁体17の弁部材17aは、テフロン等の合成樹脂で
形成されるとともに、外周に環状鍔部17a1を備えた
円盤状をしており、前記弁部材保持外カラー17bと弁
部材保持内カラー17cとはSUS等の材料で形成され
ると共に、該両カラー17b,17cで前記弁部材17
aをサンドイッチ状に挟持している。前記弁部材17a
の環状鍔部17a1の端部内周側部には凹環状テーパー
接触面17a2が形成されている。
を示すものであり、(b)は開口状態を示すものであ
る。前記図3の(a)(b)から理解できるように、前
記弁体17の弁部材17aは、テフロン等の合成樹脂で
形成されるとともに、外周に環状鍔部17a1を備えた
円盤状をしており、前記弁部材保持外カラー17bと弁
部材保持内カラー17cとはSUS等の材料で形成され
ると共に、該両カラー17b,17cで前記弁部材17
aをサンドイッチ状に挟持している。前記弁部材17a
の環状鍔部17a1の端部内周側部には凹環状テーパー
接触面17a2が形成されている。
【0017】前記弁部材17aの前記凹環状テーパー接
触面17a2と対抗する弁本体11の弁座部21には凸
環状テーパー接触面21aが形成され、前記弁部材17
aの前記凹環状テーパー接触面17a2は、前記弁座部
21の凸環状テーパー接触面21aに、該面21aの外
側からに面接触するように配置されている。つまり、前
記弁座部21の凸環状部を前記弁部材17aの前記凹環
状部が覆うように接触するべく配置されており、両テー
パー接触面17a2、21aの接触によって弁を閉鎖す
ると共に、該接触面の間の開口間隙の幅aを調整するこ
とで該弁体部分を通過する流体の流量を調整する。
触面17a2と対抗する弁本体11の弁座部21には凸
環状テーパー接触面21aが形成され、前記弁部材17
aの前記凹環状テーパー接触面17a2は、前記弁座部
21の凸環状テーパー接触面21aに、該面21aの外
側からに面接触するように配置されている。つまり、前
記弁座部21の凸環状部を前記弁部材17aの前記凹環
状部が覆うように接触するべく配置されており、両テー
パー接触面17a2、21aの接触によって弁を閉鎖す
ると共に、該接触面の間の開口間隙の幅aを調整するこ
とで該弁体部分を通過する流体の流量を調整する。
【0018】本実施形態においては、前記弁部材17a
がテフロンで、前記弁座部21が真鍮であって、その材
料が相違することで、両者はその熱膨張率を異にしてい
る。このため、流体の温度が上昇し、前記両者が暖めら
れた場合には、両者とも膨張するが、熱膨張率の大きい
弁部材17aがより膨張すると共に、該弁部材17aが
弁座部21の外周部に位置することによって、前記弁部
材17aの凹環状テーパー接触面17a2がよりその環
状径を大きくすることで前記弁座部21の凸環状テーパ
ー接触面21aから離れる外周方向に膨張移動する状態
となって、前記弁部材17aの凹環状テーパー接触面1
7a2が前記弁座部21の凸環状テーパー接触面21a
に接触してその開口間隙aを狭めることはない。
がテフロンで、前記弁座部21が真鍮であって、その材
料が相違することで、両者はその熱膨張率を異にしてい
る。このため、流体の温度が上昇し、前記両者が暖めら
れた場合には、両者とも膨張するが、熱膨張率の大きい
弁部材17aがより膨張すると共に、該弁部材17aが
弁座部21の外周部に位置することによって、前記弁部
材17aの凹環状テーパー接触面17a2がよりその環
状径を大きくすることで前記弁座部21の凸環状テーパ
ー接触面21aから離れる外周方向に膨張移動する状態
となって、前記弁部材17aの凹環状テーパー接触面1
7a2が前記弁座部21の凸環状テーパー接触面21a
に接触してその開口間隙aを狭めることはない。
【0019】次に、本実施形態の電動弁の作動について
説明する。暖房機器の供給源から供給される水もしくは
温水等の流体は、入口側通路12aから供給され、弁座
部21と弁本体17との間の間隙aを通過した後、弁室
15を介して出口側通路13aを通って暖房機器に送出
される。この時、パルスモータ等の電動機31をパルス
信号等により回動させると、前記電動機31の回転軸2
2が回転し、前記回転軸22の雌ネジ22aと前記弁ス
テム20の雄ネジ20bとの螺合作用によって、前記弁
ステム22を上下摺動させる。該弁ステム22は、前記
パルス信号の量に比例した量だけ上下方向に移動し、前
記弁座部21と前記弁本体17との間の間隙の幅aを調
整し、該幅aの間隙を流れる流体の流通量を調整する。
説明する。暖房機器の供給源から供給される水もしくは
温水等の流体は、入口側通路12aから供給され、弁座
部21と弁本体17との間の間隙aを通過した後、弁室
15を介して出口側通路13aを通って暖房機器に送出
される。この時、パルスモータ等の電動機31をパルス
信号等により回動させると、前記電動機31の回転軸2
2が回転し、前記回転軸22の雌ネジ22aと前記弁ス
テム20の雄ネジ20bとの螺合作用によって、前記弁
ステム22を上下摺動させる。該弁ステム22は、前記
パルス信号の量に比例した量だけ上下方向に移動し、前
記弁座部21と前記弁本体17との間の間隙の幅aを調
整し、該幅aの間隙を流れる流体の流通量を調整する。
【0020】前記流体の流通量の通常の調整は、前記弁
座部21と前記弁本体17との間の間隙の幅aを、0〜
3mmの範囲で調整することで行うものであるが、室内の
除湿を行う場合には、前記間隔の幅aを更に狭くして1
0〜50μ程度の微小間隙として温水の流通量を調整し
ている。
座部21と前記弁本体17との間の間隙の幅aを、0〜
3mmの範囲で調整することで行うものであるが、室内の
除湿を行う場合には、前記間隔の幅aを更に狭くして1
0〜50μ程度の微小間隙として温水の流通量を調整し
ている。
【0021】本実施形態においては、電動弁を暖房機器
の温水供給装置に実施するものとして説明したが、本発
明の電動弁は前記実施形態に限定されるものではなく、
冷媒を供給する管路に配置される弁、及び、冷却液とし
て使用される油供給管路の弁としても使用できるもので
ある。
の温水供給装置に実施するものとして説明したが、本発
明の電動弁は前記実施形態に限定されるものではなく、
冷媒を供給する管路に配置される弁、及び、冷却液とし
て使用される油供給管路の弁としても使用できるもので
ある。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明の電動弁は、弁座部と該弁座部に接触する弁部材との
材料が異なることで熱膨張率が異なることに起因して、
温度変化に基づいて両者の熱膨張量に差異が生じても、
両者の間の開口間隙の間隔を変化させない弁体と弁座部
の形状・配置構成としたので、該開口間隙の間隔を微小
の間隙とした場合においても、正確な流体の流量調整が
可能となる。
明の電動弁は、弁座部と該弁座部に接触する弁部材との
材料が異なることで熱膨張率が異なることに起因して、
温度変化に基づいて両者の熱膨張量に差異が生じても、
両者の間の開口間隙の間隔を変化させない弁体と弁座部
の形状・配置構成としたので、該開口間隙の間隔を微小
の間隙とした場合においても、正確な流体の流量調整が
可能となる。
【図1】本発明の一実施形態の電動弁の縦断面図。
【図2】図1の電動弁の弁体と弁ステムの分解斜視図。
【図3】図1の電動弁の弁体と弁座部との作動状態を示
す拡大断面図。
す拡大断面図。
【図4】従来の電動弁の要部拡大断面図。
10 電動弁 11 弁本体 15 弁室 17 弁体 17a 弁部材 17a2 凹環状テーパー接触面 17b 弁部材保持外カラー 17c 弁部材保持内カラー 20 弁ステム 21 弁座部 21a 凸環状テーパー接触面 31 電動機
Claims (6)
- 【請求項1】 弁本体、該弁本体内に形成された弁座
部、該弁座部に着座する弁体、及び、該弁体を移動させ
る弁ステムとを備えた電動弁において、 前記弁座部が弁室方向に径が縮小するテーパー面を備え
ると共に、前記弁体の弁部材が前記テーパー面に接触す
る面を備えていることを特徴とする電動弁。 - 【請求項2】 前記弁部材の前記接触面は、テーパー面
であることを特徴とする請求項1に記載の電動弁。 - 【請求項3】 弁本体、該弁本体内に形成された弁座
部、該弁座部に着座する弁体、及び、該弁体を移動させ
る弁ステムとを備えた電動弁において、 前記弁座部が凸環状テーパー接触面を備えると共に、前
記弁体の弁部材が前記凸環状テーパー接触面に接触する
凹環状テーパー接触面を備えていることを特徴とする電
動弁。 - 【請求項4】 前記弁部材は、外周に環状鍔部を備えた
円盤状であり、該環状鍔部の端部に前記接触面を備えて
いることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記
載の電動弁。 - 【請求項5】 前記弁体は、前記弁部材を弁部材保持外
カラーと弁部材保持内カラーとの間に挟持し、前記弁ス
テムに取付固定されていることを特徴とする請求項1〜
4のいずれか一項に記載の電動弁 - 【請求項6】 前記弁部材は、テフロン等の合成樹脂材
料から成り、前記弁座部は該合成樹脂材料より熱膨張率
の低い材料から成ることを特徴とする請求項1〜5のい
ずれか一項に記載の電動弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6644796A JPH09257146A (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | 電動弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6644796A JPH09257146A (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | 電動弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09257146A true JPH09257146A (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=13316047
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6644796A Pending JPH09257146A (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | 電動弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09257146A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102377316A (zh) * | 2010-08-08 | 2012-03-14 | 浙江三花股份有限公司 | 一种步进电机的线圈和使用该线圈的电子膨胀阀 |
JP2014088888A (ja) * | 2012-10-29 | 2014-05-15 | Saginomiya Seisakusho Inc | 流量制御弁 |
-
1996
- 1996-03-22 JP JP6644796A patent/JPH09257146A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102377316A (zh) * | 2010-08-08 | 2012-03-14 | 浙江三花股份有限公司 | 一种步进电机的线圈和使用该线圈的电子膨胀阀 |
JP2014088888A (ja) * | 2012-10-29 | 2014-05-15 | Saginomiya Seisakusho Inc | 流量制御弁 |
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