JPH09256802A - ラジアル型ガスタービンのノズル環 - Google Patents

ラジアル型ガスタービンのノズル環

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Publication number
JPH09256802A
JPH09256802A JP6434196A JP6434196A JPH09256802A JP H09256802 A JPH09256802 A JP H09256802A JP 6434196 A JP6434196 A JP 6434196A JP 6434196 A JP6434196 A JP 6434196A JP H09256802 A JPH09256802 A JP H09256802A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
nozzles
blocks
pitches
turbine
Prior art date
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Pending
Application number
JP6434196A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukimasa Okada
幸正 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP6434196A priority Critical patent/JPH09256802A/ja
Publication of JPH09256802A publication Critical patent/JPH09256802A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラジアル型ガスタービンのノズル環は通常同
一ピッチにノズルを配置した同一のノズルブロックを複
数組み合せて構成されているので、固有振動数とノズル
ウェーク励振周波数が一致して共振するという不具合が
ある。本発明はこの共振の発生を回避し、信頼性の高め
たものを提供することを課題とするものである。 【解決手段】 同一のノズルブロック上ではノズルを等
ピッチに配置したノズルブロックを、相隣接するもの同
志ではノズルピッチを異らせた異種類のものが来るよう
に配列してノズル環を形成することにより、ノズルウェ
ーク励振周波数を複数に分散し、ノズルウェーク励振力
を大巾に低減するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラジアル型ガスタ
ービン等のノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】図4にラジアル型ガスタービンの部分側
面図を、図5に従来のノズルブロックの配置図を示す。
図4において1はノズル、2はタービン翼、AおよびB
はノズルブロックである。
【0003】図5においてラジアル型ガスタービンのノ
ズル環は、同一ピッチのノズル1でできているノズルブ
ロックA5〜6個で構成されている。この場合ノズルウ
ェーク励振周波数はタービン回転数のノズル枚数倍とな
る。なお、この従来のものにおけるキャンベル線図は、
図6のようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、従来
のラジアル型ガスタービンのノズル環は、同一ピッチの
ノズル1でできているノズルブロックAで構成されてい
るが、この場合、ノズル枚数成分の励振力が卓越し、タ
ービン翼2の低次の振動モードの固有振動数と、このノ
ズル後流ウェークの励振周波数が一致し、いわゆる共振
するとタービン翼2の共振応力が過大となり不適合を発
生する場合がある。
【0005】特に、トラック用ラジアル型ガスタービン
の如き回転数の使用範囲の広い、いわゆる変速タービン
では、この共振を回避する事が不可能であり、深刻な問
題となっている。
【0006】本発明は従来のものにおける前記問題点を
解消し、信頼性を向上させたラジアル型のタービン動翼
の提供を課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するべくなされたもので、複数のノズルを配置したノ
ズルブロックを複数個組み合わせてノズル環を構成した
ものにおいて、一つのノズルブロック上のノズルは等ピ
ッチとし、相隣接するノズルブロックは互いにノズルピ
ッチが異なるものとしたラジアル型ガスタービンのノズ
ル環を提供し、異なるノズルピッチとした複数種類のノ
ズルブロックの組合せによりノズル環の回動に際しノズ
ルウェーク励振周波数を複数種類に分散させ、これによ
りノズルウェーク励振力を低減させるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図3に基づいて説明する。なお、前記した従来のもの
と同一の部位については図中同一の符号を付して示し、
説明を簡明にするため重複する説明は省略する。
【0009】一般にラジアルタービンでは、図4に示し
たようにノズル1から作動ガスをタービン翼2へ供給
し、タービンが回転する。
【0010】本実施の形態のものは、図1に部分断面図
として示すようにこのラジアルタービンのノズル環を、
2種類のノズルブロックA,Bを夫々複数個組合せて構
成している。
【0011】即ち、ノズルブロックAについては、等ピ
ッチPAAに複数のノズル1を配置し、また、ノズルブロ
ックBについては、等ピッチPBBに複数のノズル1を配
置している。
【0012】このようなピッチの異なる2種類のノズル
ブロックA,Bを交互に配置すると、ノズル環全体とし
てノズルピッチは少なくとも3種類となり、前記ノズル
ピッチPAA,PBBに加えて、ノズルブロックAの端部の
ノズル1と、これに隣り合うノズルブロックBの端部の
ノズル1との間は、ノズルピッチPAB又はノズルピッチ
BAとなる。
【0013】このようなノズルブロックA及びBを、相
隣接するもの相互がノズルピッチを異なるものとして配
列してノズル環を構成すれば、そのノズルブロックの配
置は図2に示すようにA,B,A,B,A,Bと配列さ
れることになる。
【0014】このようにノズル環を異なる2種類のノズ
ルブロックA,Bで構成すると、ノズルウェーク励振周
波数NPF(ノズル枚数×タービン毎分回転数/60)
は、下記の第1式から決まる3つの等価ノズル枚数(N
A,NAB,NB)の回転数倍に分散され、図3に示す
ようになる。
【0015】
【数1】
【0016】ここでPAAはノズルブロックAのノズルピ
ッチ、PBBはノズルブロックBのノズルピッチ、PAB
ノズルブロックAの端部のノズルとノズルブロックBの
端部のノズルとのノズルピッチ、Rはノズル環の内径で
ある。
【0017】また、NAはノズルブロックAのノズルピ
ッチPAAに対応するノズル枚数(全周ノズルブロックA
とした場合の等価なノズル枚数、以下NB,NABにお
いて同様)、NBはノズルブロックBのノズルピッチP
BBに対応するノズル枚数、NABはノズルブロックAと
Bとの連結部のノズルピッチPABに対応するノズル枚数
である。
【0018】そして、この場合のノズルウェーク励振力
FA,FAB,FBは、それぞれ、下記第2式の如く表
され、同一のノズルブロックで構成されている場合の励
振力F* の約1/3に低減する事が出来る。
【0019】
【数2】
【0020】このように、本実施の形態では異なる2種
類のノズルブロックを交互に組合せ配列することによ
り、図3のキャンベル線図に示すようにノズルウェーク
励振周波数NFPは3つに分散され、従来のものにおけ
る図6のキャンベル線図との対比で明らかなように、共
振点の数は3倍となるが、共振応力は約1/3に低減す
ることができるものである。
【0021】換言すれば、ラジアル型ガスタービンのノ
ズルブロックを、このように2種類の異なるノズルブロ
ックA,Bで構成すると、ノズルウェーク励振周波数
は、3個に分散され、ノズルウェーク励振力を約1/3
に低減する事が出来るものである。
【0022】なおここでは、異なるノズルブロックは
A,B2種類の場合について説明したが、実機の製作コ
スト等を勘案すれば2種類程度が好ましいものである
が、発明者等の経験によれば、複数種類、たとえば2な
いし4種類程度まではなお同等の効果を奏しうるもので
ある。
【0023】以上、本発明を図示の実施の形態について
説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、
本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えて
よいことはいうまでもない。
【0024】
【発明の効果】以上本発明によれば、タービン翼のノズ
ルウェークとの共振応力を約1/3に低減することが出
来るので、たとえばトラック用あるいは過給機用ガスタ
ービン等のように、ノズルウェークとの共振を回避する
ことが不可能な広範な使用範囲を要求される変速タービ
ンであっても、タービン動翼の信頼性を大幅に向上させ
ることができたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るラジアルタービン
のノズルの部分的断面図。
【図2】図1の実施の形態に係るラジアルタービンのノ
ズルブロックの配置図。
【図3】図1の実施の形態に係るラジアル型タービン翼
の振動応答を説明するキャンベル線図。
【図4】通常のラジアルタービンの概要を示す部分的側
面図。
【図5】従来のラジアルタービンのノズルブロックの配
置図。
【図6】従来のラジアル型タービン翼の振動応答を説明
するキャンベル線図。
【符号の説明】
1 ノズル 2 タービン動翼 A,B ノズルブロック PAA,PBB,PAB,PBA ノズルピッチ NA,NB,NAB 等価ノズル枚数 NPF ノズルウェーク励振周波数 1ST タービン翼1次モードの振動
数特性 2ND タービン翼2次モードの振動
数特性

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノズルを配置したノズルブロック
    を複数個組み合わせてノズル環を構成したものにおい
    て、一つのノズルブロック上のノズルは等ピッチとし、
    相隣接するノズルブロックは互いにノズルピッチが異な
    るものとしたことを特徴とするラジアル型ガスタービン
    のノズル環。
JP6434196A 1996-03-21 1996-03-21 ラジアル型ガスタービンのノズル環 Pending JPH09256802A (ja)

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JP6434196A JPH09256802A (ja) 1996-03-21 1996-03-21 ラジアル型ガスタービンのノズル環

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030805